JP2002336584A - 縫製用カセット - Google Patents

縫製用カセット

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JP2002336584A
JP2002336584A JP2001146495A JP2001146495A JP2002336584A JP 2002336584 A JP2002336584 A JP 2002336584A JP 2001146495 A JP2001146495 A JP 2001146495A JP 2001146495 A JP2001146495 A JP 2001146495A JP 2002336584 A JP2002336584 A JP 2002336584A
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sewing
cassette
opening
needle
cover
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Toshiyuki Mamiya
利幸 間宮
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Priority to DE60102040T priority patent/DE60102040T2/de
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Priority to US09/989,440 priority patent/US6694904B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸駒と針を収容した糸カセットを昇降駆動し
て刺繍縫製する装置では、開閉カバー部材と針カバーを
ロックする機構を個別に設けると、部品数が増え構造が
複雑化し、ロック解除操作も煩雑になることを防止した
縫製用カセットを提供すること。 【解決手段】 ロック部材58の端部を回動可能に支持
し、ロック部材58の上端部の係止爪58aで開閉蓋4
1の被係止部41aを係止し、ロック部材58の係止部
58bで針カバー53の被規制部55aを係止して開閉
蓋41をロック状態にする。縫製用カセット5を駆動ア
ームに装着する際に、駆動アーム側の係止部で切換部材
59を押動することでロック部材58をロック解除状態
に切換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、縫製加工用の糸
供給部と針とを収容した縫製用カセットに関し、特に縫
製用カセットに対して相対的に移動可能に支持部分に支
持された開閉部材並びに針カバーの位置を必要に応じて
留めるためのロック部材を設けたものに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、ミシン等の縫製装置は、上糸を
通した縫針を昇降駆動し、その縫針と糸捕捉機構と天秤
機構等との協働により上糸と下糸とで布に縫製を施すよ
うになっている。ここで、最近、ハンディな小型軽量の
縫製装置や縫製機器も市販されているが、近い将来には
子供等のように縫製装置に関する知識の少ない者でも使
用可能な刺繍機能のある縫製装置が実用化されるものと
想定される。このような刺繍機能付き縫製装置は、下糸
を用いることなく上糸のみを用いて縫製するような小型
軽量の比較的簡単な構成の縫製装置であることが望まし
く、本願出願人は、そのような小型軽量の縫製装置を開
発中である。
【0003】この縫製装置は、縫製装置本体、安全カバ
ー、刺繍枠、縫製用の中空針と糸駒を設けた縫製用カセ
ット、縫製装置本体内に設けた刺繍枠駆動機構、縫製用
カセットを着脱可能に装着でき駆動アームによって縫製
用カセットを上下往復動させるカセット駆動機構などを
備えていることが考えられる。布を取付けた刺繍枠を刺
繍枠駆動機構によりX方向とY方向とに独立に移動さ
せ、縫製用カセットをカセット駆動機構により上下動さ
せ、中空針の上下動により中空針から供給する上糸だけ
で布に対して刺繍を行うことが考えられる。
【0004】前記の縫製用カセットは、針や糸駒を収容
する収納ケースと、収納ケースにピン結合された開閉蓋
とを有し、縫製時に開閉蓋を所定位置に保持し、カセッ
ト本体を駆動アームで上下に揺動駆動することにより、
糸駒から糸を繰り出しつつ縫製を行うことが考えられ
る。縫製用カセットを駆動アームから取り外した状態に
おいて、開閉蓋がカセット本体に対して相対的に開く
と、中空針内の糸が引き抜かれるおそれがあるので、カ
セット本体には開閉蓋をロックするロック機構が設けら
れていることが考えられる。
【0005】さらに、縫製用カセットを駆動アームから
取り外した状態において、針の先端部が露出していると
安全上または針の保護の面から好ましくない。そこで、
カセット本体には、針の先端部を覆う針カバーであって
カセット本体に対して相対的に昇降可能なカバーが設け
られ、針カバーをカバー位置にロックするロック機構も
設けられていることが考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前記の縫製装置の縫
製用カセットでは、開閉蓋をロックする第1のロック機
構と針カバーをロックする第2のロック機構を別々の機
構として構成していたため、それらロック機構の部品数
も多く、構成が複雑化するうえ、ロック解除の操作も面
倒になるという問題がある。本発明の目的は、針カバー
と開閉部材を共通のロック部材でロックでき、1つのロ
ック解除操作でロック解除可能な縫製用カセットを提供
するである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の縫製用カセ
ットは、縫製加工用の糸と針とを収容した縫製用カセッ
トであって、縫製加工装置の駆動アームに着脱自在に装
着し駆動アームで上下動させて被加工物に縫製を施す為
の縫製用カセットにおいて、前記縫製用カセットの上部
の一部を開閉可能に覆う開閉部材と、前記針の下端部を
覆い且つ縫製用カセットに対し相対的に移動可能な針カ
バーと、前記開閉部材を閉位置に留めると共に針カバー
をカバー位置に留める第1位置と、前記開閉部材と針カ
バーを移動可能にする第2位置とに亙って移動可能なロ
ック部材と、前記ロック部材を第1位置から第2位置に
切換える為の供給部材と、前記ロック部材を第1位置に
位置するように付勢する付勢部材とを備えたことを特徴
とするものである。
【0008】ロック部材が第1位置にあるとき、ロック
部材によって、開閉部材は縫製用カセットの上部の一部
を覆った閉位置に留められ、針カバーは針の下端部を覆
ったカバー位置に留められる。また、ロック部材は付勢
部材により第1位置に位置するように付勢される。切換
部材により、ロック部材を第1位置から第2位置へ切換
えることができる。そのため、縫製用カセットを駆動ア
ームに装着しない状態では、ロック部材を第1位置に保
ち、また、縫製用カセットを駆動アームに装着して縫製
する際ににはロック部材を第2位置に保つように構成す
ることが可能となる。
【0009】請求項2の縫製用カセットは、請求項1の
発明において、前記針カバーが昇降可能であって、前記
針カバーをカバー位置の方へ付勢する弾性部材を有する
ことを特徴とするものである。針カバーは縫製用カセッ
トに対して相対的に昇降可能なものであり、前記弾性部
材により針カバーをカバー位置の方へ付勢するので、少
なくとも非縫製時には、針カバーにより針の下端部を覆
った状態を維持できる。
【0010】請求項3の縫製用カセットは、請求項1又
は2の発明において、前記切換部材は、縫製用カセット
を駆動アームに装着する際に、駆動アーム側の係止部材
で操作された切換部材を第2位置へ切換えることを特徴
とするものである。縫製用カセットを駆動アームに装着
する際に、切換部材が駆動アーム側の係止部材で操作さ
れてロック部材を第2位置へ切換えるため、開閉部材も
針カバーも移動可能となる。
【0011】請求項4の縫製用カセットは、請求項1〜
3の何れかの発明において、前記ロック部材は、第1位
置にあるとき開閉部材と針カバーとを係止することを特
徴とするものである。ロック部材は、第1位置にあると
き開閉部材と針カバーとを係止する、つまり、開閉部材
と針カバーとに接触して機械的に係止する。
【0012】請求項5の縫製用カセットは、請求項1〜
4の何れかの発明において、前記付勢部材が弾性体から
なることを特徴とするものである。弾性体からなる簡単
な構造の付勢部材を採用することができる。
【0013】請求項6の縫製用カセットは、請求項1〜
5の何れかの発明において、前記開閉部材は、糸供給部
から供給される糸を案内する糸案内部を有することを特
徴とするものである。縫製中には、糸供給部から供給さ
れる糸が開閉部材に設けた糸案内部で案内される。
【0014】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。本実施形態の縫製装置
は、この縫製装置本体にROMカードを着脱自在に装着
し、そのROMカードに記憶された刺繍模様のデータを
用いて刺繍枠に取付けた布に刺繍模様を施すものであ
る。尚、図1の前後左右を前後左右として説明する。図
1に示すように、縫製装置1は、縫製装置本体2、安全
カバー3、被縫製物保持体としての刺繍枠4、縫製用カ
セット5等で構成されている。
【0015】最初に縫製装置本体2について簡単に説明
する。図1〜図3に示すように、縫製装置本体2は、合
成樹脂材料により比較的小型で有底筒状(例えば、直径
約22cm、高さ10cm)に構成されたケーシング6と、
布7を取り付けた刺繍枠4をキャリッジ8に取り付けて
縫製用カセット5の中空針9に対して水平方向へ移動さ
せる刺繍枠駆動機構10と、縫製用カセット5を揺動ア
ーム11(本願発明の駆動アーム)に着脱自在に取付け
て上下に揺動駆動するカセット駆動機構12と、これら
刺繍枠駆動機構10とカセット駆動機構12を制御する
図示外の制御装置とを備えている。尚、この縫製装置1
は、下糸を用いることなく縫製用カセット5から供給す
る糸だけ縫製する関係上、縫製対象の布7としてはウレ
タン製の弾性皮膜を1対の織布で挟み込んで糸との摩擦
抵抗を大きくした布が採用される。
【0016】図2に示すように、ケーシング6の内部に
は、刺繍枠駆動機構10及びカセット駆動機構12の主
要部と前記制御装置が収容され、刺繍枠駆動機構10
は、刺繍枠4を着脱可能に装着するキャリッジ8、この
キャリッジ8を水平面内においてX方向(左右方向)へ
駆動するX方向駆動機構13、このX方向駆動機構13
と共にキャリッジ8を水平面においてX方向と直交する
Y方向(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構14で構
成されている。
【0017】X方向駆動機構13は、可動フレーム1
5、ガイドロッド16,17、スクリュー軸18、パル
スモータ19、ガイドピン20を有し、パルスモータ1
9によりスクリュー軸18を回動し、その螺旋溝にガイ
ドピン20がガイドされて左右に移動することでキャリ
ッジ8がX方向に移動駆動される。Y方向駆動機構14
は、支持フレーム21、1対のガイドロッド22、スク
リュー軸23、パルスモータ24、ガイドピン25を有
し、パルスモータ24によりスクリュー軸23を回動
し、その螺旋溝にガイドピン25がガイドされて前後に
移動することで可動フレーム15と共にキャリッジ8が
Y方向に移動駆動される。
【0018】図2、図3に示すように、カセット駆動機
構12は、縫製用カセット5を着脱可能な揺動アーム1
1、揺動アーム11などを枢着する静止フレーム36、
揺動アーム11を上下に揺動駆動する駆動源としてのA
Cモータであるミシンモータ26、ミシンモータ26の
回転速度を減速するギヤ機構27、ギヤ機構27により
減速された回転運動を揺動アーム11の上下揺動運動に
変換する図示外のカム機構を有する。
【0019】前記静止フレーム36は、縫製装置本体2
に固定された鉛直向きの正面視L形のフレームであり、
この静止フレーム36に揺動アーム11の長さ方向の途
中部が枢支ピン11aにて枢着されている。揺動アーム
11には、縫製用カセット5を装着位置に保持する係合
部材29が枢着され、係合部材29はバネ部材で図3に
おいて時計回りに付勢されている。静止フレーム36に
は係合部材29を反時計回りへ回動操作して係合解除す
る為の操作部材30も枢着されている。
【0020】後述のように、縫製用カセット5は、収納
ケース40と、上部カバーとしての開閉蓋(本願発明の
開閉部材)41を有し、収納ケース40と開閉蓋41は
ピン部材42にて回動可能に連結され、収納ケース40
に対して開閉蓋41はピン部材42を中心として相対的
に開閉可能である。揺動アーム11の先端部(左端部)
にはピン部材37が固着され、縫製用カセット5の左端
部の下端部にはピン部材37に係合する横向きU形の係
合凹部43が形成されている。
【0021】縫製用カセット5を左下がりに傾けた状態
にして、カセット挿入口3aに対して、縫製用カセット
5を右側上方から左側下方へ向けて斜めに挿入して係合
凹部43をピン部材37に係合させ、その後縫製用カセ
ット5を水平姿勢に押し込むと、係合部材29も係合状
態となり、縫製用カセット5の開閉蓋41の下端の係止
部5aが静止フレーム36の係止ピン36aで下方から
係止された状態となる。この係止部5aは後方に一直線
上にわずかに突出するリブであり、開閉蓋41の下端に
沿って斜めに形成されている。縫製の際、揺動アーム1
1が枢支ピン11aを中心として往復揺動駆動される
と、縫製用カセット5の収納ケース40はピン部材42
を中心として開閉蓋41に対して往復回動しながら、揺
動アーム11により上下に往復揺動されるので、刺繍枠
4に取付けた布7に刺繍縫製することができる。
【0022】次に、安全カバー3について説明する。図
1〜図3に示すように、安全カバー3は、透明又は半透
明の合成樹脂材料で構成され、ケーシング6の直径と同
径の平面視円形の伏せた碗形状に形成されている。安全
カバー3の下端周縁部には、複数の係合爪が形成されて
ケーシング6に上方から係合可能であり、刺繍枠4の移
動領域28を部分的に覆い、縫製用カセット5の下半部
を含む中空針9の上下動領域を覆うようになっている。
【0023】安全カバー3の上面には、縫製用カセット
5の前後幅よりも幾分大きめの前後幅を有し縫製用カセ
ット5の左右長さよりもやや長い略長方形状のカセット
挿入口3aが形成され、このカセット挿入口3aに、静
止フレーム36や揺動アーム11が臨んでいる。このカ
セット挿入口3aから縫製用カセット5を安全カバー3
内に挿入することにより、縫製用カセット5をガイドし
つつ揺動アーム11に装着することができる。尚、カセ
ット挿入口3aの右端部には、前記操作部材30が上方
にやや突出するように配設されている。スタート/スト
ップスイッチ31を操作可能にするために、安全カバー
3を貫通して形成した操作窓3bが形成されている。
【0024】刺繍枠駆動機構10により、キャリッジ8
に取付けた矩形状の刺繍枠4を水平移動させることがで
きる移動領域28は、図2の一点鎖線に示すように刺繍
枠の約4倍の矩形状の領域である。移動領域28の略中
央位置に、縫製装置本体2に装着された縫製用カセット
5の中空針9が位置する。図1〜図3に示すように、安
全カバー3の外周部には、刺繍枠4の移動を許す円弧状
のスリット32であって、メインスリット33と逃し用
スリット34とからなるスリット32が形成されてい
る。
【0025】次に、縫製用カセット5の構造について説
明する。前述のように、縫製用カセット5は、収納ケー
ス40と、開閉蓋41とを有し、開閉蓋41と収納ケー
ス40はピン部材42により回動可能に連結され、ピン
部材42には、開閉蓋41を閉側へ弾性付勢する捩じり
バネ44が外装されている。開閉蓋41は、前後両面の
ほぼ台形状の壁部と上壁部と左側壁とを主体とするカバ
ー状のものである。
【0026】この開閉蓋41には、糸供給部としての糸
駒45から供給される糸46を案内する糸案内部49が
設けられ、この糸案内部49は金属製の案内ピン47
と、この案内ピン47との間に糸46を挟んで糸46に
通過抵抗を付与する板バネ48とで構成されている。刺
繍縫製の際、開閉蓋41に対して収納ケース40が下方
へ回動する際に、糸駒45の糸46が繰り出され、ま
た、収納ケース40が上方へ復帰動作する際には、糸案
内部49と中空針9の上端間の糸46が弛んだ状態とな
る。糸案内部49は、糸46を案内する機能と、縫製さ
れる糸46に必要な張力を付与する機能と、糸駒45へ
の糸46の逆流を防止する機能とを奏するものである。
【0027】図4〜図6に示すように、収納ケース40
には、糸駒45を収容する糸駒収容部50、この糸駒収
容部50に収容された糸駒45、糸駒45に抵抗を付与
する板バネ51、縫製用の中空針9、この中空針9を取
付ける針取付け部52、針カバー53、この針カバー5
3を昇降可能に支持する案内部56、針カバー53を下
方へ弾性付勢する圧縮コイルバネ57、開閉蓋41と針
カバー53をロックするロック機構などが設けられてい
る。
【0028】中空針9は、上端部分の大径部が針取付け
部52に固定されている。糸駒45から延びて糸案内部
49で屈曲した糸46は中空針9の内部へ導入されて中
空針9の下端外へ延びている。針カバー53は、中空針
9の下端部分を覆う筒状カバー54と、この筒状カバー
54から上方へ一体的に延びる立向きのロッド部55と
を有し、このロッド部55が案内部56で昇降可能に案
内されている。図5に示すように、針カバー53は、圧
縮コイルバネ57(弾性部材に相当する)で下方へ付勢
され、ロッド部55の被規制部55aが案内部56の上
端で係止されて図5、図6に示す下限位置になってい
る。
【0029】開閉蓋41と針カバー53をロックする為
のロック機構について説明する。図5〜図8示すよう
に、このロック機構は、開閉蓋41を閉位置に留めると
共に針カバー53をカバー位置(図5に示す位置)に留
める第1位置(ロック位置)と、開閉蓋41と針カバー
53を移動可能とする第2位置(ロック解除位置)とに
亙って移動可能なロック部材58と、このロック部材5
8を第1位置から第2位置に切換える為の切換部材59
と、ロック部材58を第1位置に位置するように付勢す
る付勢部材60とを有する。
【0030】ロック部材58の左端部58cは、収納ケ
ース40に立て向きの軸心回りに回動可能に枢着され、
ロック部材58の上端部には、開閉蓋41の被係止部4
1aを上側から係止する係止爪部58aが形成され、ま
たロック部材58の前側腕部には、針カバー53のロッ
ド部55の被規制部55aを上側から係止する係止部5
8bが形成されている。更に、ロック部材58の右端部
には、収納ケース40の後壁部40aに形成された操作
用穴61に臨む切換部材59が一体的に形成されてい
る。切換部材59の後面には、上方程、後方への突出量
が増加する(前後方向の幅が広がる)ように傾斜した傾
斜面が形成されている。付勢部材60は、収納ケース4
0のバネ支持部62に外嵌された弾性体からなる捩じり
バネで構成され、この付勢部材60は、ロック部材58
と切換部材59を収納ケース40に対して後方(第1位
置の方)へ付勢している。
【0031】図6 、図7図は、ロック部材58が第1位
置にある状態を示し、ロック部材58が第1位置にある
状態では、ロック部材58が図7に示すように反時計回
りに最大限回動して、ロック部材58の係止爪部58a
が開閉蓋41の被係止部41aに上側から当接して開閉
蓋41の上方への移動を禁止するとともに、ロック部材
58の係止部58bが針カバー53のロッド部55の被
係止部55aに上側から当接して、針カバー53が上方
へ移動するのを禁止している。
【0032】縫製用カセット5を揺動アーム11に装着
する際には、揺動アーム11のピン状(断面形状が円
状)の係止部11b(図3参照)の先端部が操作用穴6
1に突入して切換部材59を前方へ押すため、ロック部
材58が第2位置(ロック解除位置)に切換えられ、開
閉蓋59が収納ケース40に対して相対的に上方移動可
能となり、針カバー53が収納ケース40に対して相対
的に上方移動可能となる。縫製用カセット5を揺動アー
ム11から取り外すと、揺動アーム11の係止部11b
が切換部材59を押動しなくなるため、付勢部材60の
付勢力により、ロック部材58が第1位置に切換えら
れ、開閉蓋41と針カバー53とがロックされた状態と
なる。
【0033】以上説明した縫製装置1の作用と、ロック
機構の作用について説明する。刺繍枠4に取付けた布7
に刺繍縫製を施す際には、刺繍枠4をキャリッジ8に装
着し、縫製用カセット5をカセット挿入口3aから安全
カバー3内に挿入してカセット駆動機構12の揺動アー
ム11に装着して、縫製用カセット5の係合凹部43を
ピン部材37に係合させ、縫製用カセット5の開閉蓋4
1の係止部5aを静止フレーム36の係止ピン36aで
下方から係止した状態にする。その後、X方向駆動機構
13、Y方向駆動機構14を駆動しつつカセット駆動機
構12を駆動する。
【0034】開閉蓋41と針カバー53をロックするロ
ック機構について、縫製用カセット5を揺動アーム11
に装着しない状態では、付勢部材60で付勢されたロッ
ク部材58が第1 位置を保持し、開閉蓋41をロックし
て上下に移動不能とし且つ針カバー53をロックして上
下に移動不能とするため、開閉蓋41の開閉により糸4
6が中空針9から引き戻されて抜けてしまうのを確実に
防止できる。また、針カバー53もカバー位置にロック
状態となるため、中空針9の先端部を針カバー53で保
護して損傷を防止することができるうえ、中空針9で指
などに怪我をする虞もなく、安全性に優れる。
【0035】そして、縫製用カセット5を揺動アーム1
1に装着する際に、揺動アーム11の係止部11bで切
換部材59が前方へロック解除側へ押動され、ロック部
材58がロック解除位置に自動的に切換えられるので、
刺繍縫製が可能となる。このように、開閉蓋41を留め
るロック部材58と、針カバー53を留めるロック部材
58を共通の部材でもって構成して、開閉蓋41と針カ
バー53をロックする為の部材数を少なくし、構成を簡
単化することができる。
【0036】切換部材59を係止部11bにより1回操
作することで、ロック部材58を第1位置から第2位置
へ切換え、開閉蓋41と針カバー53を移動可能に切換
えることができるから、切換部材59の切換え操作が簡
単化する。しかも、ロック部材58を第1位置に位置す
るように付勢する付勢部材60を設けたので、縫製用カ
セット5を揺動アーム11から取外した状態では、ロッ
ク部材58が確実に第1位置となり、開閉蓋41が閉位
置を保ち、針カバー53がカバー位置を保つため、中空
針9に対する安全性を確保でき、同時に中空針9の先端
部が損傷しないように保護することができる。
【0037】切換部材59は、縫製用カセット5を揺動
アーム11に装着したときに、揺動アーム11の係止部
11bで操作されてロック部材58を第2位置へ切換え
るように構成したので、縫製用カセット5を揺動アーム
11に装着する装着動作に連動して自動的にロック部材
58を第2位置に切換え、開閉蓋41と針カバー53を
移動可能状態に自動的に切換えることができる。
【0038】以上の実施形態は本発明の一例を示すもの
にすぎず、前記実施形態に部分的な変更を付加した形態
で実施可能である。例えば、縫製用カセット5の内部の
ロック機構以外の構造としては種々の構造を採用可能で
ある。前記ロック機構におけるロック部材58の構造や
形状も前記のものに限定される訳ではなく、種々の変更
を付加した形態のロック部材を採用可能である。
【0039】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、開閉部材
と、針カバーと、ロック部材と、切換部材と、付勢部材
とを設けたので、開閉部材を留めるロック部材と、針カ
バーを留めるロック部材を共通の部材でもって構成し
て、開閉部材と針カバーをロックする為の部材数を少な
くし、構成を簡単化することができる。切換部材を1回
操作することで、ロック部材を第1位置から第2位置へ
切換え、開閉部材と針カバーを移動可能に切換えること
もできる。しかも、ロック部材を第1位置に位置するよ
うに付勢する付勢部材を設けたので、縫製用カセットを
駆動アームから取外した状態では、ロック部材が確実に
第2位置となり、開閉部材が閉位置を保ち、針カバーが
カバー位置を保つため、針に対する安全性を確保でき、
同時に針が損傷しないように保護することができる。
【0040】請求項2の発明によれば、前記針カバーを
カバー位置の方へ付勢する弾性部材を有するため、少な
くとも非縫製状態のときには、針カバーにより針の下端
部を覆った状態を維持できる。その他請求項1と同様の
効果を奏する。
【0041】請求項3の発明によれば、前記切換部材
は、縫製用カセットを駆動アームに装着する際に、駆動
アーム側の係止部材で操作されてロック部材を第2位置
へ切換えるように構成したので、縫製用カセットを駆動
アームに装着する装着動作に連動して自動的にロック部
材を第2位置に切換え、開閉部材と針カバーを移動可能
状態に自動的に切換えることができる。その他請求項1
又は2と同様の効果を奏する。
【0042】請求項4の発明によれば、前記ロック部材
は、第1位置にあるとき開閉部材と針カバーとに接触し
てそれらを係止するため、開閉部材を確実に閉位置に保
持し、針カバーを確実にカバー位置に保持することがで
きる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果を奏す
る。
【0043】請求項5の発明によれば、前記付勢部材が
弾性体からなるので、付勢部材の構成を簡単化すること
ができる。その他請求項1〜4の何れかと同様の効果を
奏する。請求項6の発明によれば、前記開閉部材は糸供
給部から供給される糸を案内する糸案内部を有するた
め、糸の供給を円滑化することができる。その他請求項
1〜5の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の縫製装置の斜視図である。
【図2】縫製装置の内部の諸機構を示す横断面図であ
る。
【図3】縫製装置の要部を破断して示した正面図であ
る。
【図4】縫製用カセットの正面図である。
【図5】縫製用カセットの後壁部を取り外して内部構造
を示した背面図である。
【図6】図4のVI− VI 線断面図に相当する概略断面図
である。
【図7】縫製用カセットのロック機構等を示す一部切欠
き横断面図である。
【図8】縫製用カセットのロック機構等を示す一部切欠
き横断面図である。
【符号の説明】
1 縫製装置 5 縫製用カセット 9 中空針 11 揺動アーム 11b 係止部 40 収納ケース 41 開閉蓋 45 糸駒(糸供給部) 49 糸案内部 53 針カバー 57 圧縮コイルバネ(弾性部材) 58 ロック部材 59 切換部材 60 付勢部材(弾性体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製加工用の糸供給部と針とを収容した
    縫製用カセットであって、縫製加工装置の駆動アームに
    着脱自在に装着し駆動アームで上下動させて被加工物に
    縫製を施す為の縫製用カセットにおいて、 前記縫製用カセットの上部の一部を開閉可能に覆う開閉
    部材と、 前記針の下端部を覆い且つ縫製用カセットに対し相対的
    に移動可能な針カバーと、 前記開閉部材を閉位置に留
    めると共に針カバーをカバー位置に留める第1位置と、
    前記開閉部材と針カバーを移動可能とする第2位置とに
    亙って移動可能なロック部材と、 前記ロック部材を第1位置から第2位置に切換える為の
    切換部材と、 前記ロック部材を第1位置に位置するように付勢する付
    勢部材と、 を備えたことを特徴とする縫製用カセット。
  2. 【請求項2】 前記針カバーが昇降可能であって、前記
    針カバーをカバー位置の方へ付勢する弾性部材を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の縫製用カセット。
  3. 【請求項3】 前記切換部材は、縫製用カセットを駆動
    アームに装着する際に、駆動アーム側の係止部材で操作
    されてロック部材を第2位置へ切換えることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の縫製用カセット。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材は、第1位置にあるとき
    開閉部材と針カバーとを係止することを特徴とする請求
    項1〜3の何れかに記載の縫製用カセット。
  5. 【請求項5】 前記付勢部材が弾性体からなることを特
    徴とする請求項1〜4の何れかに記載の縫製用カセッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記開閉部材は、糸供給部から供給され
    る糸を案内する糸案内部を有することを特徴とする請求
    項1〜5の何れかに記載の縫製用カセット。
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