JP2002336574A - 糸カセット - Google Patents

糸カセット

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JP2002336574A
JP2002336574A JP2001148107A JP2001148107A JP2002336574A JP 2002336574 A JP2002336574 A JP 2002336574A JP 2001148107 A JP2001148107 A JP 2001148107A JP 2001148107 A JP2001148107 A JP 2001148107A JP 2002336574 A JP2002336574 A JP 2002336574A
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needle
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hollow needle
cassette
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JP2001148107A
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Akira Terao
晃 寺尾
Noriko Kawabe
紀子 川辺
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B87/00Needle- or looper- threading devices
    • D05B87/02Needle- or looper- threading devices with mechanical means for moving thread through needle or looper eye

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  • Textile Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】縫製加工用の糸供給部と中空針を収容した糸カ
セットにおいて、中空針に糸を導入する際の糸の引っ掛
かりを確実に防止することができる糸カセットを提供す
る。 【解決手段】針37が、金属性の中空針9と、中空針9
の上端部が同心状に挿通して固着された針固定用部材5
6とから構成され、針固定用部材56の上端開放状の収
容部59に、上方から導入される糸を中空針9に導く糸
導入部材61を設けたことで、糸は針固定用部材56の
上端開放状の収容部59で引っかかることなく円滑に導
かれ中空針9に確実に導入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、糸供給部と針と
を収納した糸カセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、ミシン等の縫製装置は、上糸を
通した縫針を昇降駆動し、その縫針と糸捕捉機構と天秤
機構等との協働により上糸と下糸とで布に縫製を施すよ
うになっている。従来の比較的大型の通常のミシンで
は、縫針や布の移動領域を覆う安全カバーはなく、手で
刺繍枠を触れるオープンな空間で縫製を行う。
【0003】最近、ハンディな小型軽量の縫製装置や縫
製機器も市販されているが、近い将来には子供等の縫製
装置に関する知識の少ない方々が使用する刺繍機能のあ
る縫製装置(加工装置)が実用に供されるものと想定さ
れる。そのような場合、簡単に糸色(糸駒)を交換で
き、安全性に優れたものが要求される。従来、糸駒に巻
かれた上糸が消費された場合やカラフルな模様を縫製す
るために上糸の色を変える場合に、上糸の糸掛け作業と
針孔への糸通し作業を省略できる縫製装置として、針と
糸駒とを一体的に備えた糸カセットを、縫製装置本体に
着脱可能に装着するものが実用に供されている。ここで
本願出願人は、上記縫製装置において子供等の安全を図
る観点から縫針や布の移動領域を覆う安全カバーを出願
した(特願2000−201240号参照)。
【0004】前記縫製装置の略直方体状の縫製装置本体
に、直方体状の安全カバー、矩形状の刺繍枠、縫製用の
中空針が装備された糸カセットが装着され、安全カバー
は刺繍枠の水平移動領域の全体を覆うように形成されて
いる。布を取付けた刺繍枠をX・Y方向駆動機構を含む
刺繍枠駆動機構により水平方向へ移動させ、糸カセット
をカセット駆動機構により上下に揺動駆動させ、その中
空針の上下動により布に対して刺繍を行う。尚、X方向
は水平面内における左右方向で、Y方向は水平面内にお
ける前後方向を示す。
【0005】前記糸カセットに装備された中空針に、こ
の糸カセットの糸供給部の糸駒からの糸を導入する際に
は、糸駒から繰り出される糸を、案内部材などに掛けた
後、中空針の上端部が同心状に挿通して固着された針固
定用部材の上端開放状の収容穴(収容部)に上方から導
入していき、金属製の中空針に導入する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前記糸カセットの中
空針においては、中空針の上端部分が固着された針固定
部が、収容穴の底面中央で上方に突出状に形成されてい
るため、収容穴の底面で段差が生じる。従って、針固定
用部材の収容穴に糸を導入していくと、糸が段差に引っ
かかってしまう。これは、市販の固定部付き針を用いる
ことに起因して前記段差が生じるのであり、このような
段差を解消すべく金属製の中空針と合成樹脂製の針固定
用部材の2部材を新たに設計することも考えられるが、
単に段差を解消しただけでは、収容穴の底面に糸が引っ
かかるのを確実に防止できないし、寸法精度や耐久性の
面で問題が残るだけでなく製作コストが高くなる。本発
明の目的は、縫製加工用の糸供給部と中空針を収容した
糸カセットにおいて、中空針に糸を導入する際の糸の引
っ掛かりを確実に防止することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1の糸カセット
は、縫製加工用の糸供給部と針とを収容した糸カセット
において、前記針が、金属製の中空針と、この中空針の
上端部が同心状に挿通して固着された針固定用部材とか
ら構成され、前記針固定用部材の上端開放状の収容部
に、上方から導入される糸を前記中空針に導く糸導入部
材を設けたことを特徴とするものである。この糸カセッ
トの糸供給部からの糸を中空針に導入する際には、糸供
給部から繰り出される糸を、案内部材などに経由させた
後、糸導入部材の穴に上方から導入していくと、糸は針
固定用部材の上端開放状の収容部で引っかかることなく
円滑に導かれ中空針に導入される。
【0008】請求項2の糸カセットは、請求項1の発明
において、前記糸導入部材は、上端から中空針の方へテ
ーパー状に小径化した糸導入穴を有することを特徴とす
るものである。それ故、糸導入穴の上端は大径化してい
るから、糸を糸導入部材の糸導入穴に容易に導入できる
だけでなく、糸をテーパー状の穴形状に沿って中空針に
確実に且つ円滑に導入することができる。
【0009】請求項3の糸カセットは、請求項1又は2
の発明において、前記糸導入部材は、透明の合成樹脂材
料で構成されたことを特徴とするものである。それ故、
糸導入部材内部のゴミ詰まり等を外観から視認すること
ができるし、糸を糸導入部材に導入し針固定用部材の収
容部に導入する様子を目視することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。本実施形態の縫製装置
(加工装置)は、この縫製装置本体に着脱可能に構成さ
れたROMカードを装着し、そのROMカードに記憶さ
れた刺繍模様のデータを用いて所定の布に刺繍模様を施
すものである。尚、図1の前後左右を前後左右として説
明する。図1に示すように、縫製装置1は、縫製装置本
体2、安全カバー3、刺繍枠4、糸カセット5等で構成
されている。
【0011】最初に縫製装置本体2について簡単に説明
する。図1〜図3に示すように、縫製装置本体2は、合
成樹脂材料により比較的小型で有底筒状(例えば、直径
約22cm、高さ10cm)に構成されたケーシング6と、
布7を取り付けた刺繍枠4をキャリッジ8に取り付けて
糸カセット5の中空針9に対して水平方向へ移動させる
刺繍枠駆動機構10と、糸カセット5を駆動レバー11
に取付けて上下に揺動駆動するカセット駆動機構12
と、これら刺繍枠駆動機構10とカセット駆動機構12
を制御する図示外の制御装置とを備えている。
【0012】図2に示すように、ケーシング6の内部に
は、刺繍枠駆動機構10及びカセット駆動機構12の主
要部と前記制御装置が収容され、刺繍枠駆動機構10
は、刺繍枠4を着脱可能に装着するキャリッジ8、この
キャリッジ8を水平面内においてX方向(左右方向)へ
駆動するX方向駆動機構13、このX方向駆動機構13
と共にキャリッジ8を水平面においてX方向と直交する
Y方向(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構14で構
成されている。
【0013】X方向駆動機構13は、可動フレーム1
5、ガイドロッド16,17、スクリュー軸18、パル
スモータ19、ガイドピン20を有し、パルスモータ1
9によりスクリュー軸18を回動し、その螺旋溝にガイ
ドピン20がガイドされて左右に移動することでキャリ
ッジ8がX方向に移動駆動する。Y方向駆動機構14
は、支持フレーム21、1対のガイドロッド22、スク
リュー軸23、パルスモータ24、ガイドピン25を有
し、パルスモータ24によりスクリュー軸23を回動
し、その螺旋溝にガイドピン25がガイドされて前後に
移動することで可動フレーム15と共にキャリッジ8が
Y方向に移動する。
【0014】図2、図3に示すように、カセット駆動機
構12は、糸カセット5を着脱可能な駆動レバー11、
駆動レバー11を上下に揺動駆動する駆動源としてのA
Cモータであるミシンモータ26、ミシンモータ26の
回転速度を減速するギヤ機構27、ギヤ機構27により
減速された回転運動を駆動レバー11の上下揺動運動に
変換する図示外のカム機構を有する。
【0015】次に、安全カバー3について説明する。図
1〜図3に示すように、安全カバー3は、合成樹脂から
なる透明材料又は半透明材料で構成され、ケーシング6
の直径と同径の平面視円形の全体的に丸みを帯びた上下
逆碗形状に形成されている。図示しないがこの安全カバ
ー3の下端周縁部には、複数の係合爪が周方向適当間隔
おきに付設されてケーシング6に上方から係合可能にな
っており、刺繍枠4の移動領域28を部分的に覆うと共
に糸カセット5の下半部を含む中空針9の上下動領域を
覆うようになっている。
【0016】安全カバー3の上面には、糸カセット5の
前後幅と略等しい前後隙間を有し糸カセット5の左右長
さよりもやや長い略長方形状のカセット挿入口3aが形
成されている。このカセット挿入口3aから糸カセット
5を安全カバー3内に挿入することにより、糸カセット
5をガイドしつつ駆動レバー11に装着することができ
る。尚、カセット挿入口3aの右端部には、駆動レバー
11の係合部材29を反時計方向回りへ回動操作して係
合解除する為の操作部材30が上方にやや突出するよう
に配設されている。スタート/ストップスイッチ31を
操作可能にするために、安全カバー3を貫通して形成し
た操作窓3bが形成されている。
【0017】ここで、刺繍枠駆動機構10により、キャ
リッジ8に取付けた矩形状の刺繍枠4を水平移動させる
ことができる移動領域28について説明する。この移動
領域28は図2の一点鎖線に示す刺繍枠の約4倍の矩形
状の領域であり、移動領域28の略中央位置に、縫製装
置本体2に装着された糸カセット5の中空針9が位置す
るようになっている。移動領域28の前端部分、左前部
分、左後隅部は安全カバー3の外部へはみ出している。
【0018】図1〜図3に示すように、安全カバー3の
外周部には、刺繍枠4の安全カバー3内と安全カバー3
外とにわたる移動領域28内の移動を許す水平な約12
5度の円弧状のスリット32(図1、図3の黒塗り部
分)が形成されている。このスリット32は、周方向に
不連続なメインスリット33と逃し用スリット34とを
有し、メインスリット33は外周部のうちの左前側の約
110度の範囲(図2において約5時から約9時までの
範囲)にわたり形成され、左側の約10度の範囲に形成
された外周壁部35を介して逃し用スリット34が約1
5度の範囲に形成されている。尚、メインスリット33
を利用して刺繍枠4のキャリッジ8への着脱が行われ
る。
【0019】次に、糸カセット5について簡単に説明す
る。図1〜図5に示すように、糸カセット5は、カセッ
ト本体36、布を貫通可能な針37、糸Tを巻付けた糸
駒38、針37の少なくとも先端部をカバーする針カバ
ー39、針37をカバーするカバー位置(図4、図5参
照)に針カバー39を付勢する圧縮コイルバネ40、カ
バー位置における針カバー39の移動を禁止する移動禁
止機構41等を備えている。尚、この縫製装置1には、
駆動レバー11に着脱可能な複数の糸カセット5が用意
されており、これら糸カセット5には異なる色の糸Tが
夫々収容され、カラフルな刺繍模様を形成できるように
なっている。
【0020】カセット本体36はマッチ箱を横向きして
立てたような直方体形状であり、駆動レバー11に装着
された状態で縫製装置本体2に対して可動の収容ケース
42と、縫製装置本体2に対してほぼ固定の開閉蓋43
を有し、収容ケース42の内部に中空針9の上半部及び
針カバー39の上側部分と糸駒38と圧縮コイルバネ4
0と移動禁止機構41が収容されている。カセット本体
36の右上端部分において、収容ケース42と開閉蓋4
3が回動可能に連結されて、収容ケース42に対して開
閉蓋43が閉位置と開位置とに亙って開閉する。収容ケ
ース42に対して開閉蓋43を枢支する枢支軸部44に
捩じりバネ45が装着され、この捩じりバネにより開閉
蓋が閉位置に回動付勢されている。
【0021】また、糸カセット5は、糸駒38を収納す
る糸供給部46、糸供給部46に収納された糸駒38の
空転を防止する図示外の空転防止機構、糸駒38から中
空針9へ至る糸Tの途中部に抵抗を付与して糸Tが中空
針9側から糸供給部46側へ逆流するのを防止する逆流
防止機構47、収容ケース42に対して開閉蓋43を閉
位置で一体的にロックするロック機構48等を備え、収
容ケース42の内部に糸供給部46と空転防止機構とロ
ック機構48の一部が設けられ、開閉蓋43の内部に逆
流防止機構47とロック機構48の一部が設けられてい
る。
【0022】収容ケース42の下部左端部には、駆動レ
バー11の係合ピン49に回動自在に係合する係合孔5
0が左方からU字形に切欠いて形成され、糸カセット5
が縫製装置本体2に装着された状態で、この係合孔50
は水平方向(左方)に開口している。収容ケース42の
下部右端部には、駆動レバー11に付設された係合部材
29が係合可能に凹んだ係合溝51が形成されている。
ここで、駆動レバー11への糸カセット5の着脱につい
て説明する。
【0023】糸カセット5を駆動レバー11へ装着する
際、糸カセット5を左下がりの傾斜姿勢にして把持し、
安全カバー3のカセット挿入口3aから挿入して、係合
孔50を係合ピン49に係合させ、その後、糸カセット
5をほぼ水平となる縫製可能な位置になるまで時計回り
に回動させる。図3に示すように、係合部材29は糸カ
セット5の右下端部分に接触可能な姿勢に係合して駆動
レバー11に保持されており、糸カセット5が縫製可能
な位置に切換わる少し前に係合部材29に接触し、係合
部材29を捩じりバネの付勢力に抗して反時計回りに回
動させつつ、糸カセット5が縫製可能な位置に切換わ
る。
【0024】すると、図3に示すように、係合部材29
が捩じりバネの付勢力により時計回りに少し回動復帰し
て係合溝51に係合して、この縫製可能な位置に収容ケ
ース42が回動規制されて駆動レバー11に固定的に装
着される。駆動レバー11が上限位置に位置している状
態で、この駆動レバー11への糸カセット5の装着が行
われるが、収容ケース42が駆動レバー11に固定的に
装着されると、開閉蓋43の被係止部43aが、縫製装
置本体2の係止板52(前面板)に付設されたピン53
に上側から当接するように係止され、開閉蓋43の案内
ピン54が、収容ケース42の大きな揺動にもかかわら
ず、僅かにしか揺動しないので、縫製装置本体2に対し
てほぼ固定された状態となる。この被係止部43aは後
方に一直線上にわずかに突出するリブであり、開閉蓋4
3の下端に沿って斜めに形成されている。尚、開閉蓋4
3を縫製装置本体2に完全に固定してもよい。
【0025】糸カセット5を駆動レバー11から取外す
際には、図3の状態から、操作部材30を時計回り方向
へ回動操作し、この操作部材30を介して係合部材29
を捩じりバネの付勢力に抗して反時計回り方向へ回動さ
せる。すると、係合部材29が係合溝51から係合解除
し、操作部材30による操作終了後、係合部材29が再
度係合溝51に係合しない位置まで、糸カセット5が反
時計回り方向へ回動されて上昇し、この状態から、糸カ
セット5を装着時と逆に操作して駆動レバー11から取
り外すことができる。但し、操作部材30を回動操作し
ていないときには、操作部材30は、捩じりバネ55に
より略水平姿勢に保持された状態で支持されている。
【0026】次に、針37について説明する。図4〜図
8に示すように、針37は、金属製の中空針9と、中空
針9の上端部が同心状に挿通して固着された針固定用部
材56とから構成され、この針固定用部材56が収容ケ
ース42に固着されてカセット本体36の左部に略立向
きに配設されている。針固定用部材56は、透明の合成
樹脂材料で有底筒形状に構成され、上端部に形成された
フランジ部56aと、下端部に形成された下方に向かう
程小径化するテーパー部56bとが収容ケース42のリ
ブ57,58に夫々接合されるようになっている。針固
定用部材56の上端開放状の収容部59(収容穴)は、
上端側から順次、大径穴59a、斜穴59b、小径穴5
9cから構成され、小径穴59cの底面中央部には、中
空針9の上端部分が固着された針固定部60が上方にや
や突出状に形成されている。
【0027】図7、図8に示すように、針固定用部材5
6の収容部59には、上方から導入される糸Tを中空針
9に導く糸導入部材61が設けられ、糸導入部材61は
透明の合成樹脂材料で構成されている。糸導入部材61
には、上端から下端付近部まで中空針9の方へテーパー
状に小径化した糸導入穴61aと、この糸導入穴61a
に連続し下方に延びるストレートの穴形状に形成された
糸導入穴61bと、糸導入穴61bに連続して針固定部
60の外周上縁部に当接状に固着されるテーパ穴61c
とが形成されている。糸導入穴61bと中空針9の穴径
とは略同径に構成されているうえ、テーパ穴61cが針
固定部60の外周上縁部に当接状に固着されていること
で、中空針9と、糸導入部材の糸導入穴61a,61
b、テーパ穴61cとが同心状に挿通するようになって
いる。尚、中空針9の下端側部分はカセット本体36の
下側へ突出し、中空針9の先端部分は左側から下方右側
へ傾斜するように尖っており、糸カセット5が縫製装置
本体2に装着されたときに、その最先端部が中空針9の
うち駆動レバー11の揺動中心側端部(右端部)にほぼ
位置する。
【0028】糸供給部46は、収容ケース42の右半部
において、収容ケース42の円弧壁62に囲繞された部
分に形成され、この糸供給部46に収容された糸駒38
は、収容ケース42の軸部材63に摺動自在に外嵌され
回転可能に支持されている。糸駒38から延びる糸T
は、円弧壁62の間の糸通過口62aから逆流防止機構
47を経て糸導入部材61の糸導入穴61a,61bに
上方から導入され、中空針9に導入され、中空針9の下
端から糸カセット5の外部へ繰り出されている。糸駒3
8に巻き付けられた糸Tはやや太めの糸であり、中空針
9の孔、糸導入部材61の導入穴61a,61bはこの
糸Tを糸通しできる大きさに形成されている。尚、中空
針9の下端から糸Tがある程度の長さ繰り出された状態
で縫製が開始される。
【0029】針カバー39は、中空針9の先端部をカバ
ーするカバー位置(図4、図5参照)と、このカバー位
置から上側へ退避して中空針9の布への貫通を可能にす
る退避位置に亙って移動可能に構成されている。この針
カバー39は、縫製加工の際に布を押える押え足でもあ
り、カバー部39a(押え部)と、カバー部39aの右
端部側から上方へ延びる被ガイド部39bとを一体形成
して構成されている。カバー部39aには中空針9が通
過可能な針通過孔39cが形成され、被ガイド部39b
が収容ケース42に上下移動自在にガイドされ、被ガイ
ド部39bの下半部に形成されたリブ64と収容ケース
42のリブ65の間に、針カバー39をカバー位置に付
勢する圧縮コイルバネ40が介装されている。
【0030】以上説明した糸カセット5において、糸供
給部46に収容された糸駒38からの糸Tを中空針9に
導入する際には、この糸カセット5を縫製装置本体2か
ら取り外した状態で、ロック機構48をロック解除して
収容ケース42に対して開閉蓋43を開位置にする。そ
の後、糸Tを糸通過口62aから引き出し逆流防止機構
47を経由して糸導入部材61の糸導入穴61a,61
bに上方から導入していくと、糸Tは針固定用部材56
の収容部59特に小径穴59cの底面と針固定部60と
の間の段差66に引っかかることなく円滑に導かれ中空
針9に確実に導入される。このように糸Tを中空針9に
通すときに針固定用部材56の収容部59の段差66な
どに引っかかるのを確実に防止できるから、糸Tを中空
針9に通す作業が簡単化し作業能率が高まる。
【0031】糸導入部材61は、上端から中空針9の方
へテーパー状に小径化した糸導入穴61aを有するの
で、糸導入穴61aの上端は大径化しているから、糸T
を糸導入部材61の糸導入穴61aに容易に導入できる
だけでなく、糸Tをテーパー状の穴形状に沿って中空針
9に確実に且つ円滑に導入することができる。糸導入部
材61は、透明の合成樹脂材料で構成されたので、糸導
入部材61の内部のゴミ詰まり等を外観から視認するこ
とができるし、糸Tを糸導入部材61に導入し針固定用
部材56の収容部59に導入する様子を目視することが
できる。
【0032】次に、本実施形態を部分的に変更した変更
形態について説明する。 1)針固定用部材の収容部として、上方に向かう程拡径
側に延び且つ放射状に広がる複数本の枝状部材を適用
し、これら枝状部材に糸導入部材を保持する構成にして
もよい。 2)糸導入部材の上端から下端までテーパー状に小径化
した糸導入穴を採用する場合もあり得る。 3)針固定用部材の針固定部を省略することも考えられ
るが、この場合には糸導入部材の下端を収容部の底面に
当接状に固着すると共に、糸導入穴と中空針の穴径とが
同心状に一致するように構成する。その他、本願発明の
趣旨を逸脱しない範囲において前記実施形態に種々の変
更を付加した形態で実施可能である。
【0033】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、中空針の上
端部が同心状に挿通して固着された針固定用部材の上端
開放状の収容部に、上方から導入される糸を前記中空針
に導く糸導入部材を設けたので、糸カセットの糸供給部
から繰り出される糸を、案内部材などに経由させた後、
糸導入部材の穴に上方から導入していくことで、糸は針
固定用部材の上端開放状の収容部で引っかかることなく
円滑に導かれ中空針に確実に導入される。このように糸
を中空針に通すときに針固定用部材の収容部の段部など
に引っかかるのを確実に防止できるから、糸を中空針に
通す作業が簡単化し作業能率が高まる。
【0034】請求項2の発明によれば、糸導入部材は、
上端から中空針の方へテーパー状に小径化した糸導入穴
を有するので、糸導入穴の上端は大径化しているから、
糸を糸導入部材の糸導入穴に容易に導入できるだけでな
く、糸をテーパー状の穴形状に沿って中空針に確実に且
つ円滑に導入することができる。その他請求項1と同様
の効果を奏する。
【0035】請求項3の発明によれば、糸導入部材は、
透明の合成樹脂材料で構成されたので、糸導入部材内部
のゴミ詰まり等を外観から視認することができるし、糸
を糸導入部材に導入し針固定用部材の収容部に導入する
様子を目視することができる。その他請求項1または2
と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の縫製装置の斜視図である。
【図2】縫製装置の内部構造を示す横断面図である。
【図3】縫製装置の一部破断した正面図である。
【図4】糸カセットの正面図である。
【図5】糸カセットの縦断面図である。
【図6】中空針、針固定用部材の正面図である。
【図7】中空針、針固定用部材、糸導入部材の縦断面図
である。
【図8】糸導入部材の正面図である。
【符号の説明】 1 縫製装置 5 糸カセット 9 中空針 37 針 46 糸供給部 56 針固定用部材 59 収容部 61 糸導入部材 61a 糸導入穴 T 糸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B150 AA15 CB04 CD05 CE02 CE22 CE23 CE25 CE27 DC01 DC07 DD00 FJ01 GF02 HA06 JA07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製加工用の糸供給部と針とを収容した
    糸カセットにおいて、 前記針が、金属製の中空針と、この中空針の上端部が同
    心状に挿通して固着された針固定用部材とから構成さ
    れ、 前記針固定用部材の上端開放状の収容部に、上方から導
    入される糸を前記中空針に導く糸導入部材を設けたこと
    を特徴とする糸カセット。
  2. 【請求項2】 前記糸導入部材は、上端から中空針の方
    へテーパー状に小径化した糸導入穴を有することを特徴
    とする請求項1に記載の糸カセット。
  3. 【請求項3】 前記糸導入部材は、透明の合成樹脂材料
    で構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    糸カセット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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