JP2002336570A - 刺繍機 - Google Patents

刺繍機

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JP2002336570A
JP2002336570A JP2001146496A JP2001146496A JP2002336570A JP 2002336570 A JP2002336570 A JP 2002336570A JP 2001146496 A JP2001146496 A JP 2001146496A JP 2001146496 A JP2001146496 A JP 2001146496A JP 2002336570 A JP2002336570 A JP 2002336570A
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embroidery frame
frame
embroidery
sewing
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Toshiyuki Mamiya
利幸 間宮
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駆動機構により移動駆動される枠受け部に刺繍
枠の取付部を装着する際、取付けミスを確実に防止し、
装着した刺繍枠の脱落を防止することができる刺繍機を
提供すること。 【解決手段】刺繍枠4の取付部39に突起41が形成さ
れ、刺繍枠4を上下方向に正規の姿勢と反対の姿勢にし
てキャリッジ8に装着する際には突起41がキャリッジ
8と干渉して装着を禁止し、刺繍枠4を上下方向に正規
の姿勢にしてキャリッジ8に装着した状態では、突起4
1が抜け止め部として機能することで、刺繍枠4の取付
ミスの防止を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、刺繍機に関し、
特に、刺繍枠の取付部と、駆動機構により移動駆動され
る枠受け部の少なくとも一方を上下非対称に構成して刺
繍枠の取付けミスの防止を図った技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、ミシン等の縫製装置は、上糸を
通した縫針を昇降駆動し、その縫針と糸捕捉機構と天秤
機構等との協働により上糸と下糸とで布に縫製を施すよ
うになっている。従来の比較的大型の通常のミシンで
は、縫針や布の移動領域を覆う安全カバーはなく、手で
刺繍枠を触れるオープンな空間で縫製を行う。
【0003】最近、ハンディな小型軽量の縫製装置や縫
製機器も市販されているが、近い将来には子供等の縫製
装置に関する知識の少ない方々が使用する刺繍機能のあ
る縫製装置(刺繍機)が実用に供されるものと想定され
る。そのような場合、簡単に糸色(糸駒)を交換でき、
安全性に優れたものが要求される。従来、糸駒に巻かれ
た上糸が消費された場合やカラフルな模様を縫製するた
めに上糸の色を変える場合に、上糸の糸掛け作業と針孔
への糸通し作業を省略できる縫製装置として、針と糸駒
とを一体的に備えた縫製用カートリッジ(糸カセット)
を、縫製装置本体に着脱可能に装着するものが考えられ
る。
【0004】前記縫製装置の略直方体状の縫製装置本体
に、直方体状の安全カバー、矩形状の刺繍枠、縫製用の
中空針が装備された縫製用カートリッジが装着され、安
全カバーが刺繍枠の水平移動領域の全体を覆うように形
成されていることが考えられる。布を取付けた刺繍枠を
X・Y方向駆動機構を含む刺繍枠駆動機構により水平方
向へ移動させ、縫製用カートリッジをカートリッジ駆動
機構により上下に揺動駆動させ、その中空針の上下動に
より布に対して刺繍を行うことが考えられる。尚、X方
向は水平面内における左右方向で、Y方向は水平面内に
おける前後方向を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 前記刺繍枠を刺繍枠
駆動機構の枠受け部に装着する際、この刺繍枠を上下方
向における正規の姿勢と反対の姿勢にして装着してしま
うと、刺繍枠の取付部の左右方向の配設位置によっては
予め設定された刺繍枠の原点位置が狂うし、縫製途中に
刺繍枠の水平方向の移動領域内で内部の機器等に干渉し
て刺繍枠が脱落したり破損してしまう虞があることが考
えられる。本発明の目的は、駆動機構により移動駆動さ
れる枠受け部に刺繍枠の取付部を装着する際、取付けミ
スを確実に防止すること、更に装着した刺繍枠の脱落を
防止すること、等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】 請求項1の刺繍機は、
駆動機構により直交する2方向へ移動駆動される枠受け
部に、刺繍枠の取付部を着脱自在に取付ける刺繍機にお
いて、前記刺繍枠の取付部と枠受け部の少なくとも一方
が上下非対称に構成され、前記刺繍枠を上下方向に正規
の姿勢にして前記取付部を枠受け部に装着する場合の
み、前記取付部を枠受け部に装着可能に構成したことを
特徴とするものである。それ故、刺繍枠の取付部を枠受
け部に装着する際、刺繍枠が上下方向における正規の姿
勢になっている場合に取付部を枠受け部に装着すること
ができ、逆に刺繍枠が前記正規の姿勢と反対の姿勢にな
っている場合には、取付部が枠受け部に装着できないか
ら、刺繍枠の取付ミスの防止を図ることができる。
【0007】請求項2の刺繍機は、請求項1の発明にお
いて、前記刺繍枠の取付部に突起が形成され、刺繍枠を
上下方向に正規の姿勢と反対の姿勢にして枠受け部に装
着する際には前記突起が枠受け部と干渉して装着を禁止
し、刺繍枠を上下方向に正規の姿勢にして枠受け部に装
着した状態では、前記取付部の突起が抜け止め部として
機能することを特徴とするものである。それ故、刺繍枠
を上下方向において正規の姿勢で枠受け部に装着する
と、取付部の突起が抜け止め部として機能し、駆動機能
により枠受け部を移動駆動する際に刺繍枠が不意に脱落
するのを防止することができる。刺繍枠を上下方向に正
規の姿勢と反対の姿勢にした場合には、突起が枠受け部
と干渉して装着できないので、刺繍枠が前記正規の姿勢
ではないことが直ぐに判る。
【0008】請求項3の刺繍機は、請求項2の発明にお
いて、前記刺繍枠の刺繍枠本体と取付部と突起とは、合
成樹脂材料にて一体形成されていることを特徴とするも
のである。それ故、これら刺繍枠本体と取付部と突起と
を簡単に且つ安価に形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。本実施形態の縫製装置
(刺繍機)は、この縫製装置本体に着脱可能に構成され
たROMカードを装着し、そのROMカードに記憶され
た刺繍模様のデータを用いて所定の布に刺繍模様を施す
ものである。尚、図1の前後左右を前後左右として説明
する。図1に示すように、縫製装置1は、縫製装置本体
2、安全カバー3、刺繍枠4、縫製用カートリッジ5等
で構成されている。
【0010】最初に縫製装置本体2について簡単に説明
する。図1〜図3に示すように、縫製装置本体2は、合
成樹脂材料により比較的小型で有底筒状(例えば、直径
約22cm、高さ10cm)に構成されたケーシング6と、
布7を取り付けた刺繍枠4を枠受け部としてのキャリッ
ジ8に取り付けて縫製用カートリッジ5の中空針9に対
して水平方向へ移動させる刺繍枠駆動機構10と、縫製
用カートリッジ5を駆動レバー11に取付けて上下に揺
動駆動するカートリッジ駆動機構12と、これら刺繍枠
駆動機構10とカートリッジ駆動機構12を制御する図
示外の制御装置とを備えている。
【0011】図2に示すように、ケーシング6の内部に
は、刺繍枠駆動機構10及びカートリッジ駆動機構12
の主要部と前記制御装置が収容され、刺繍枠駆動機構1
0は、刺繍枠4を着脱可能に装着するキャリッジ8、こ
のキャリッジ8を水平面内においてX方向(左右方向)
へ駆動するX方向駆動機構13、このX方向駆動機構1
3と共にキャリッジ8を水平面においてX方向と直交す
るY方向(前後方向)へ駆動するY方向駆動機構14で
構成されている。
【0012】X方向駆動機構13は、可動フレーム1
5、ガイドロッド16,17、スクリュー軸18、パル
スモータ19、ガイドピン20を有し、パルスモータ1
9によりスクリュー軸18を回動し、その螺旋溝にガイ
ドピン20がガイドされて左右に移動することでキャリ
ッジ8がX方向に移動駆動する。Y方向駆動機構14
は、支持フレーム21、1対のガイドロッド22、スク
リュー軸23、パルスモータ24、ガイドピン25を有
し、パルスモータ24によりスクリュー軸23を回動
し、その螺旋溝にガイドピン25がガイドされて前後に
移動することで可動フレーム15と共にキャリッジ8が
Y方向に移動する。
【0013】図2、図3に示すように、カートリッジ駆
動機構12は、縫製用カートリッジ5を着脱可能な駆動
レバー11、駆動レバー11を上下に揺動駆動する駆動
源としてのACモータであるミシンモータ26、ミシン
モータ26の回転速度を減速するギヤ機構27、ギヤ機
構27により減速された回転運動を駆動レバー11の上
下揺動運動に変換する図示外のカム機構を有する。
【0014】次に、安全カバー3について説明する。図
1〜図3に示すように、安全カバー3は、合成樹脂から
なる透明材料又は半透明材料で構成され、ケーシング6
の直径と同径の平面視円形の全体的に丸みを帯びた上下
逆碗形状に形成されている。図示しないがこの安全カバ
ー3の下端周縁部には、複数の係合爪が周方向適当間隔
おきに付設されてケーシング6に上方から係合可能にな
っており、刺繍枠4の移動領域28を部分的に覆うと共
に縫製用カートリッジ5の下半部を含む中空針9の上下
動領域を覆うようになっている。
【0015】安全カバー3の上面には、縫製用カートリ
ッジ5の前後幅と略等しい前後隙間を有し縫製用カート
リッジ5の左右長さよりもやや長い略長方形状のカート
リッジ挿入口3aが形成されている。このカートリッジ
挿入口3aから縫製用カートリッジ5を安全カバー3内
に挿入することにより、縫製用カートリッジ5をガイド
しつつ駆動レバー11に装着することができる。尚、カ
ートリッジ挿入口3aの右端部には、駆動レバー11の
係合部材29を反時計方向回りへ回動操作して係合解除
する為の操作部材30が上方にやや突出するように配設
されている。スタート/ストップスイッチ31を操作可
能にするために、安全カバー3を貫通して形成した操作
窓3bが形成されている。
【0016】ここで、刺繍枠駆動機構10により、キャ
リッジ8に取付けた矩形状の刺繍枠4を水平移動させる
ことができる移動領域28について説明する。この移動
領域28は図2の一点鎖線に示す刺繍枠の約4倍の矩形
状の領域であり、移動領域28の略中央位置に、縫製装
置本体2に装着された縫製用カートリッジ5の中空針9
が位置するようになっている。移動領域28の前端部
分、左前部分、左後隅部は安全カバー3の外部へはみ出
している。
【0017】図1〜図3に示すように、安全カバー3の
外周部には、刺繍枠4の安全カバー3内と安全カバー3
外とにわたる移動領域28内の移動を許す水平な約12
5度の円弧状のスリット32(図1、図3の黒塗り部
分)が形成されている。このスリット32は、周方向に
不連続なメインスリット33と逃し用スリット34とを
有し、メインスリット33は外周部のうちの左前側の約
110度の範囲にわたり形成され、左側の約10度の範
囲に形成された外周壁部35を介して逃し用スリット3
4が約15度の範囲に形成されている。後述するが、メ
インスリット33を利用して刺繍枠4のキャリッジ8へ
の着脱が行われる。
【0018】次に。刺繍枠4について説明する。図4〜
図6に示すように、刺繍枠4は矩形枠状の刺繍枠本体3
6と押え枠37とからなり、これら刺繍枠本体36と押
え枠37は合成樹脂材料にて成形されている。刺繍枠本
体36の後部側に、刺繍枠4をキャリッジ8の係合部3
8に着脱自在に取付ける為の取付部39が一体形成され
ている。この取付部39は、刺繍枠本体36のやや左半
部寄りで矩形状に且つ刺繍枠本体36の上面に面一状に
形成されている。尚、刺繍枠本体36の内縁部の4辺に
は、布7を支持する為の4つの突起部40が上端面に対
して段落ち状に夫々形成され、刺繍枠本体36の内縁部
に嵌まる外形状の特殊な布7が4つの突起部40に支持
され、押え枠37により押えられて、布7が刺繍枠4の
略全体にピンと張った状態で取付けられるようになって
いる。
【0019】図4〜図8に示すように、取付部39の上
面のうちの後半部には、4つの突起41が上方に所定小
距離突出するように且つ適当間隔おきに平行に一体形成
され、各突起41は側面視において微小な台形状に形成
されている。つまり取付部39は突起41により上下非
対称に構成されている。一方、キャリッジ8の係合部3
8は、受け部42、左右1対の壁部43、板バネ片44
等から構成されている。1対の壁部43は、断面逆L型
に形成されて取付部39の上面の両側部を押えると共に
取付部39の左右方向の移動を規制するようになってい
る。受け部42の基端部には、板バネ片44が固着され
その先端部に向けて山部44a、谷部44bが連続的に
曲げ形成され、受け部42の先端部分に対して下方向き
に付勢するようになっている。
【0020】取付部39の4つの突起41をこの板バネ
片44と受け部42との間に嵌め込んでいくと、4つの
突起41は、板バネ片44の付勢力に抗して谷部44b
を一旦押し上げ、山部44aの下側で係止するようにな
っている。このように、刺繍枠4を上下方向に正規の姿
勢にしてキャリッジ8の係合部38に装着した状態で
は、取付部39の突起41が抜け止め部として機能する
ようになっている。逆に、刺繍枠4を上下方向に正規の
姿勢と反対の姿勢にして係合部38に装着しようとする
と、突起41が係合部38の受け部42に干渉して装着
を禁止する。尚、布7は、例えば、ラミネート加工によ
り、ウレタン製の弾性膜体を1対の織布で挟み込んで形
成された多層構造の弾性を有する布である。
【0021】次に、縫製用カートリッジ5について簡単
に説明する。図1、図3、図9、図10に示すように、
縫製用カートリッジ5は、カセット本体45、布7を貫
通可能な針46、糸Tを巻付けた糸駒47、針46の少
なくとも先端部をカバーする針カバー48、針46をカ
バーするカバー位置(図9、図10参照)に針カバー4
8を付勢する圧縮コイルバネ49、カバー位置における
針カバー48の移動を禁止する移動禁止機構50等を備
えている。尚、この縫製装置1には、駆動レバー11に
着脱可能な複数の縫製用カートリッジ5が用意されてお
り、これら縫製用カートリッジ5には異なる色の糸Tが
夫々収容され、カラフルな刺繍模様を形成できるように
なっている。
【0022】カセット本体45はマッチ箱を横向きして
立てたような直方体形状であり、駆動レバー11に装着
された状態で縫製装置本体2に対して可動の収容ケース
51と、縫製装置本体2に対してほぼ固定の開閉蓋52
を有し、収容ケース51の内部に中空針9の上半部及び
針カバー48の上側部分と糸駒47と圧縮コイルバネ4
9と移動禁止機構50が収容されている。カセット本体
45の右上端部分において、収容ケース51と開閉蓋5
2が回動可能に連結されて、収容ケース51に対して開
閉蓋52が閉位置と開位置とに亙って開閉する。収容ケ
ース51に対して開閉蓋52を枢支する枢支軸部53に
捩じりバネ54が装着され、この捩じりバネ54により
開閉蓋52が閉位置に回動付勢されている。
【0023】また、縫製用カートリッジ5は、糸駒47
を収納する糸供給部55、糸供給部55に収納された糸
駒47の空転を防止する図示外の空転防止機構、糸駒4
7から中空針9へ至る糸Tの途中部に抵抗を付与して糸
Tが中空針9側から糸供給部55側へ逆流するのを防止
する逆流防止機構56、収容ケース51に対して開閉蓋
52を閉位置で一体的にロックするロック機構57等を
備え、収容ケース51の内部に糸供給部55と空転防止
機構とロック機構57の一部が設けられ、開閉蓋52の
内部に逆流防止機構56とロック機構57の一部が設け
られている。
【0024】収容ケース51の下部左端部には、駆動レ
バー11の係合ピン58に回動自在に係合する係合孔5
9が左方からU字形に切欠いて形成され、縫製用カート
リッジ5が縫製装置本体2に装着された状態で、この係
合孔59は水平方向(左方)に開口している。収容ケー
ス51の下部右端部には、駆動レバー11に付設された
係合部材29が係合可能に凹んだ係合溝60が形成され
ている。ここで、駆動レバー11への縫製用カートリッ
ジ5の着脱について説明する。
【0025】縫製用カートリッジ5を駆動レバー11へ
装着する際、縫製用カートリッジ5を左下がりの傾斜姿
勢にして把持し、安全カバー3のカートリッジ挿入口3
aから挿入して、係合孔59を係合ピン58に係合さ
せ、その後、縫製用カートリッジ5をほぼ水平となる縫
製可能な位置になるまで時計回りに回動させる。図3に
示すように、係合部材29は縫製用カートリッジ5の右
下端部分に接触可能な姿勢に係合して駆動レバー11に
保持されており、縫製用カートリッジ5が縫製可能な位
置に切換わる少し前に係合部材29に接触し、係合部材
29を捩じりバネの付勢力に抗して反時計回りに回動さ
せつつ、縫製用カートリッジ5が縫製可能な位置に切換
わる。
【0026】すると、図3に示すように、係合部材29
が捩じりバネの付勢力により時計回りに少し回動復帰し
て係合溝60に係合して、この縫製可能な位置に収容ケ
ース51が回動規制されて駆動レバー11に固定的に装
着される。駆動レバー11が上限位置に位置している状
態で、この駆動レバー11への縫製用カートリッジ5の
装着が行われるが、収容ケース51が駆動レバー11に
固定的に装着されると、開閉蓋52の被係止部52a
が、縫製装置本体2の係止板61(前面板)に付設され
たピン62に上側から当接するように係止され、開閉蓋
52の案内ピン56aが、収容ケース51の大きな揺動
にもかかわらず、僅かにしか揺動しないので、縫製装置
本体2に対してほぼ固定された状態となる。尚、開閉蓋
52を縫製装置本体2に完全に固定してもよい。この係
止部52aは後方に一直線上にわずかに突出するリブで
あり、開閉蓋52の下端に沿って斜めに形成されてい
る。
【0027】縫製用カートリッジ5を駆動レバー11か
ら取外す際には、図3の状態から、操作部材30を時計
回り方向へ回動操作し、この操作部材30を介して係合
部材29を捩じりバネの付勢力に抗して反時計回り方向
へ回動させる。すると、係合部材29が係合溝60から
係合解除し、操作部材30による操作終了後、係合部材
29が再度係合溝60に係合しない位置まで、縫製用カ
ートリッジ5が反時計回り方向へ回動されて上昇し、こ
の状態から、縫製用カートリッジ5を装着時と逆に操作
して駆動レバー11から取り外すことができる。但し、
操作部材30を回動操作していないときには、操作部材
30は、捩じりバネ63により略水平姿勢に保持された
状態で支持されている。
【0028】針46について説明すると、針46は、金
属製の中空針9と、中空針9の上端部が同心状に挿通し
て固着された針固定用部材64とから構成され、この針
固定用部材64が収容ケース51に固着されてカセット
本体45の左部に略立向きに配設されている。針固定用
部材64は、透明の合成樹脂材料で有底筒形状に構成さ
れ、上端部に形成されたフランジ部64aと、下端部に
形成された下方に向かう程小径化するテーパー部64b
とが収容ケース51のリブ65,66に夫々接合される
ようになっている。尚、中空針9の下端側部分はカセッ
ト本体45の下側へ突出し、中空針9の先端部分は左側
から下方右側へ傾斜するように尖っており、縫製用カー
トリッジ5が縫製装置本体2に装着されたときに、その
最先端部が中空針9のうち駆動レバー11の揺動中心側
端部(右端部)にほぼ位置する。
【0029】糸供給部55は、収容ケース51の右半部
において、収容ケース51の円弧壁67に囲繞された部
分に形成され、この糸供給部55に収容された糸駒47
は、収容ケース51の軸部材68に摺動自在に外嵌され
回転可能に支持されている。糸駒47から延びる糸T
は、円弧壁67の間の糸通過口67aから逆流防止機構
56を経て、中空針9に導入され、中空針9の下端から
縫製用カートリッジ5の外部へ繰り出されている。糸駒
47に巻き付けられた糸Tはやや太めの糸であり、中空
針9の孔はこの糸Tを糸通しできる大きさに形成されて
いる。尚、中空針9の下端から糸Tがある程度の長さ繰
り出された状態で縫製が開始される。
【0030】針カバー48は、中空針9の先端部をカバ
ーするカバー位置(図10参照)と、このカバー位置か
ら上側へ退避して中空針9の布7への貫通を可能にする
退避位置に亙って移動可能に構成されている。この針カ
バー48は、縫製加工の際に布7を押える押え足でもあ
り、カバー部48a(押え部)と、カバー部48aの右
端部側から上方へ延びる被ガイド部48bとを一体形成
して構成されている。カバー部48aには中空針9が通
過可能な針通過孔48cが形成され、被ガイド部48b
が収容ケース51に上下移動自在にガイドされ、被ガイ
ド部48bの下半部に形成されたリブ69と収容ケース
51のリブ70の間に、針カバー48をカバー位置に付
勢する圧縮コイルバネ49が介装されている。
【0031】以上説明した縫製装置1において刺繍枠4
をキャリッジ8に装着する場合には、メインスリット3
3から安全カバー3の内部に刺繍枠4を挿入し、その取
付部39を受け部42と板バネ片44の間に嵌め込んで
いく。すると、取付部39の4つの突起41は、板バネ
片44の付勢力に抗して谷部44bを一旦押し上げ、山
部44aの下側で係止する。これら突起41が山部44
aの下側で係止した状態において谷部44bは下方向き
に復帰している。
【0032】このように、刺繍枠4を上下方向に正規の
姿勢にしてキャリッジ8の係合部38に装着した状態で
は、取付部39の突起41が抜け止め部として機能する
から、刺繍枠駆動機構10によりキャリッジ8を移動駆
動する際に刺繍枠4が縫製途中不意に脱落するのを防止
することができる。逆に、刺繍枠4を上下方向に正規の
姿勢と反対の姿勢にして係合部38に装着しようとする
と、突起41が係合部38の受け部42に干渉して装着
を禁止するので、刺繍枠4が前記正規の姿勢ではないこ
とが直ぐに判る。それ故、刺繍枠4の取付けミスを未然
に防止できる。刺繍枠本体36と取付部39と突起41
を合成樹脂材料にて一体形成したので、これら刺繍枠本
体36と取付部39と突起41を簡単に且つ安価に形成
することができる。
【0033】次に、本実施形態を部分的に変更した変更
形態について説明する。 1)キャリッジの係合部を上下非対称に構成し、刺繍枠
を上下方向に正規の姿勢にしてその取付部を係合部に装
着する場合のみ、取付部を係合部に装着可能に構成する
ことも可能である。 2)突起を、取付部の上面(または下面)において左右
方向に連なる1個のものに形成してもよい。 3)取付部の上面と下面に上下非対称の突起を設けた構
成にしてもよい。また、従来の刺繍機に本実施形態のキ
ャリッジ、刺繍枠を適用した構成にしてもよい。その
他、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲において前記実施
形態に種々の変更を付加した形態で実施可能である。
【0034】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、刺繍枠の取
付部を枠受け部に装着する際、刺繍枠が上下方向におけ
る正規の姿勢になっている場合に取付部を枠受け部に装
着することができ、逆に刺繍枠が前記正規の姿勢と反対
の姿勢になっている場合には、取付部が枠受け部に装着
できないから、刺繍枠の取付ミスの防止を図ることがで
きる。それ故、刺繍枠の原点位置の狂いを未然に防止で
きるし、刺繍枠の水平方向の移動領域内で内部の機器等
に干渉するのを確実に防止できるから、刺繍枠が縫製途
中に脱落したり破損してしまうのを防止できる。
【0035】請求項2の発明によれば、刺繍枠を上下方
向において正規の姿勢で枠受け部に装着すると、取付部
の突起が抜け止め部として機能し、駆動機構により枠受
け部を移動駆動する際に刺繍枠が不意に脱落するのを防
止することができる。刺繍枠を上下方向に正規の姿勢と
反対の姿勢にした場合には、突起が枠受け部と干渉して
装着できないので、刺繍枠が前記正規の姿勢ではないこ
とが直ぐに判る。その他請求項1と同様の効果を奏す
る。
【0036】請求項3の発明によれば、刺繍枠本体と取
付部と突起とを合成樹脂材料にて一体形成したので、こ
れら刺繍枠本体と取付部と突起を簡単に且つ安価に形成
することができる。その他請求項2と同様の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の縫製装置の斜視図である。
【図2】縫製装置の内部構造を示す横断面図である。
【図3】縫製装置の一部破断した正面図である。
【図4】刺繍枠の平面図である。
【図5】刺繍枠の正面図である。
【図6】刺繍枠の縦断面図である。
【図7】刺繍枠の取付部と枠受け部との関係を示す一部
破断した平面図である。
【図8】取付部を枠受け部に装着した状態の側面図であ
る。
【図9】糸カセットの正面図である。
【図10】糸カセットの縦断面図である。
【符号の説明】
1 縫製装置 4 刺繍枠 8 キャリッジ 10 刺繍枠駆動機構 36 刺繍枠本体 39 取付部 41 突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機構により直交する2方向へ移動駆
    動される枠受け部に、刺繍枠の取付部を着脱自在に取付
    ける刺繍機において、 前記刺繍枠の取付部と枠受け部の少なくとも一方が上下
    非対称に構成され、 前記刺繍枠を上下方向に正規の姿勢にして前記取付部を
    枠受け部に装着する場合のみ、前記取付部を枠受け部に
    装着可能に構成したことを特徴とする刺繍機。
  2. 【請求項2】 前記刺繍枠の取付部に突起が形成され、
    刺繍枠を上下方向に正規の姿勢と反対の姿勢にして枠受
    け部に装着する際には前記突起が枠受け部と干渉して装
    着を禁止し、刺繍枠を上下方向に正規の姿勢にして枠受
    け部に装着した状態では、前記取付部の突起が抜け止め
    部として機能することを特徴とする請求項1に記載の刺
    繍機。
  3. 【請求項3】 前記刺繍枠の刺繍枠本体と取付部と突起
    とは、合成樹脂材料にて一体形成されていることを特徴
    とする請求項2に記載の刺繍機。
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