JP2005312513A - ミシン - Google Patents

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Takafumi Ikeda
尚文 池田
Rikuo Sonoda
陸男 園田
Koichi Harada
幸一 原田
Masahiro Sakurai
昌宏 櫻井
Yoshihiro Hara
好宏 原
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Abstract

【課題】 ハンドプーリが常にアーム部から外部に露出状態であっても、下糸巻き時に糸供給源から繰り出された糸がハンドプーリの駆動軸への巻付きを防止できるようにすること。
【解決手段】 糸供給源と下糸巻き装置と下糸調子器とハンドプーリとを備えたミシンにおいて、プーリカバーの前後両端側の端部とベルトカバーとを夫々連結する前端側カバー部及び後端側カバー部と、ハンドプーリの外周部においてミシン主軸の軸方向右側に円筒状に突出した円筒状操作部の下端部分の内周側に湾曲状に沿うように内周側に折り返した折返しカバー部と、プーリカバーは円筒状操作部の下端部分の下側を覆う傾斜状カバー部とを有し、ハンドプーリの少なくとも下端部分の外側近傍部を覆うプーリカバーを備えた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、手動操作可能なハンドプーリの下端部分の外側近傍部を覆うプーリカバーを備えたミシンに関し、特に糸立て台の糸供給源(糸巻き)から繰り出される糸を、ミシンに設けられた下糸巻き装置で下糸ボビンに糸巻きするときに、糸供給源から繰り出された糸のハンドプーリへの巻き込みを防止できるようにしたものに関する。
従来、家庭用ミシンや工業用ミシンには、ミシンモータによりミシン主軸を回転させて、そのミシン主軸に連動連結された針棒駆動機構、天秤動機構、更にはベッド部に設けた糸捕捉用釜を回転駆動する釜駆動機構が設けられ、各種の布地に縫目を形成できるように構成されている。この種のミシンにおいては、ミシン主軸にハンドプーリが固着され、ユーザーが手動によりハンドプーリを回転操作することで、針棒を手動で任意の高さ位置に移動可能なようになっている。
特に工業用ミシンには、更に、ミシンテーブル上に糸立て台が立設され、その糸立て台には、複数の糸巻きを載置する糸巻き載置台がアーム部よりも高い位置に設けられるとともに、アーム部の上面において、下糸ボビンに糸巻きを行う下糸巻き装置が設けられるとともに、下糸調子器がその上面のハンドプーリ側に設けられ、下糸ボビンの下糸が無くなった場合、下糸ボビンを下糸巻き装置にセットし、糸巻き載置台の糸巻きから繰り出した糸を下糸調子器を経て下糸ボビンに巻き付けておき、ミシンモータにより下糸ボビンを回転させることで、下糸ボビンに自動的に糸巻きを行えるようになっている。
ところで、このように、下糸ボビンに糸巻きを行う場合に、糸巻きから下糸調子器を経て下糸ボビンに至る糸供給経路のうち、糸巻きから下糸調子器に至る糸供給経路において、何らかの理由により、糸巻きから繰り出した糸がハンドプーリよりも下側まで大きく弛んだ糸弛みが生じている場合には、自動糸巻き作業の開始時に、その弛んだ糸が下糸ボビンに糸巻きされるのに応じて、その弛んだ糸の糸量が少なくなるにつれて、その糸がハンドプーリに側方からだけでなく、下側からも引っ掛かるようになり、ハンドプーリの軸、つまりミシン主軸に巻き付くという問題があった。
そこで、特公平3−42113号公報に記載の収納可能なハンドプーリを備えたミシンは、ハンドプーリをミシン主軸の端部において軸方向に移動可能且つミシン主軸と一体に回転可能に設けるとともに、縫製時以外の場合には、ハンドプーリをミシン機枠の外側に突出させて手動による回転操作を可能にするとともに、縫製作業に際して、ハンドプーリを内側に押し込むことで、ミシン機枠の収納部内に収納できるように構成してある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、ハンドプーリの全体をカバーするとともに、ハンドプーリを手動操作可能な開口部を覆う蓋部材をヒンジにより開閉可能にしたプーリカバーをミシンの脚柱部に装着し、ハンドプーリを使用しない場合には、蓋部材を閉じておくことで、下糸巻きに際して、糸供給源から供給される糸が弛んだ場合でも、ハンドプーリに糸の巻き付きを防止できるとともに、ハンドプーリを操作する場合には、蓋部材を開けて手動で操作できるように構成することも考えられる。
特公平3−42113号公報 (第3頁、図2,図3)
前述した特公平3−42113号公報に記載の収納可能なハンドプーリを備えたミシンにおいては、ハンドプーリを収納しておけば、下糸巻きに際して弛んだ糸がハンドプーリに巻き付かないようにできるが、ハンドプーリを操作するその都度、蓋体を押圧操作して、ハンドプーリを外側に突出させたり、内部に収納させるため、ハンドプーリを操作する為の操作性に欠けるだけでなく、ハンドプーリを突出させる為の機構が複雑化するとともに、係合部材、弾性部材、蓋体等の複数の部品を必要とし、コスト高になること、等の問題がある。
また、プーリカバーに開閉可能な蓋部材を設けた場合には、ハンドプーリを手動操作する毎に、蓋部材を開け閉めすることになり、操作性に劣ること、等の問題がある。
請求項1に係るミシンは、ミシン主軸の回転により糸供給源から供給される糸を用いて縫製するミシンにおいて、ミシン主軸の一端部に固着され且つアーム部より外側に露出した手動操作可能なハンドプーリと、ハンドプーリの少なくとも下端部分の前記ミシン主軸が固着されていない側の近傍部を覆うプーリカバーを備えたものである。
請求項2に係るミシンは、請求項1の発明において、前記ミシンのアーム部及び脚柱部の側端面を覆うカバーが設けられ、プーリカバーはプーリカバーの前後両端側の端部と前記カバーとを夫々連結する前端側カバー部及び後端側カバー部を形成したものである。
請求項3に係るミシンは、請求項1又は2の発明において、前記前端側カバー部及び後端側カバー部は、カバーを介して連続的に設けられたものである。
請求項4に係るミシンは、請求項3の発明において、前記ハンドプーリを円筒状に形成し、プーリカバーの下端部分の内周側に、ハンドプーリの形状に沿うように内周側に折り返した折返しカバー部を形成したものである。
請求項5に係るミシンは、請求項4の発明において、前記プーリカバーは円筒状操作部の下端部分の下側を覆う傾斜状カバー部であって、折返しカバー部とカバーとを連結する傾斜状カバー部を形成したものである。
請求項6に係るミシンは、請求項1〜5の何れかの発明において、前記プーリカバーが前記カバーに一体形成されたものである。
請求項1の発明によれば、ミシン主軸の回転により糸供給源から供給される糸を用いて縫製するミシンにおいて、ミシン主軸の一端部に固着され且つアーム部より外側に露出した手動操作可能なハンドプーリと、ハンドプーリの少なくとも下端部分の前記ミシン主軸が固着されていない側の近傍部を覆うプーリカバーを備えたので糸供給源から繰り出した糸量が多い場合であって、ハンドプーリの外側の下側まで大きく弛んだ状態で、ミシンモータを駆動させてハンドプーリを回転させた場合に、略U字状に弛んだ糸部分が、プーリカバーにより覆われてガードされたハンドプーリの下端部分に侵入できなくなるため、簡単なプーリカバーを設けるだけで、弛んだ糸部分のハンドプーリの駆動軸への巻付きを確実に防止することができる。更に、ミシンのコストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、前記ミシンのアーム部及び脚柱部の側端面を覆うカバーが設けられ、プーリカバーはプーリカバーの前後両端側の端部と前記カバーとを夫々連結する前端側カバー部及び後端側カバー部を形成したので、糸供給源から繰り出された糸がV字状又はU字状に弛み、ハンドプーリの外周部の略全体に巻き付きが生じるような場合であっても、その巻き付きに際して引っ掛かり易いハンドプーリの前後両端側の端部が前端側カバー部及び後端側カバー部でガードされているため、ハンドプーリに対する巻き込みを確実に防止することができる。その他請求項1と同様の効果を奏する。
請求項3の発明によれば、前記前端側カバー部及び後端側カバー部は、カバーを介して連続的に設けられたので、カバー部品の取付け作業やカバー部品の管理の簡単化を図ることができるとともに、製作コストを低減することがきできる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏する。
請求項4の発明によれば、前記ハンドプーリを円筒状に形成し、プーリカバーの下端部分の内周側に、ハンドプーリの形状に沿うように内周側に折り返した折返しカバー部を形成したので、糸供給源から繰り出された糸が略U字状に弛み、円筒状に形成されたハンドプーリの形状に沿うように、下端部分の内周側に入り込むような場合であっても、その内周側が折返しカバー部でガードされているため、ハンドプーリに対する巻き込みを確実に防止することができる。その他請求項3と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、前記プーリカバーは円筒状操作部の下端部分の下側を覆う傾斜状カバー部であって、折返しカバー部とカバーとを連結する傾斜状カバー部を形成したので、糸供給源から繰り出された糸がV字状又はU字状に弛み、ハンドプーリの外周部の略全体に巻き付きが生じるような場合であっても、その巻き付きに際して引っ掛かり易いハンドプーリの下端部分の下側が傾斜状カバー部でガードされているため、容易にハンドプーリを乗り越えることができ、ハンドプーリに対する巻き込みを確実に防止することができる。その他請求項4と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、前記プーリカバーがカバーに一体形成されているので、プーリカバーとカバーとを同時に取付けでき、カバー部品の取付け作業やカバー部品の管理の簡単化を図ることができるとともに、製作コストを低減することがきできる。その他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏する。
本実施形態におけるミシンは、アーム部の右端部に露出状に設けられた円筒状操作部を有するハンドプーリの下端部分の外側近傍部をプーリカバーで覆うようにし、下糸ボビンの下糸巻き作業に際して、糸供給源から繰り出される糸がハンドプーリの外周部からフレーム内部に侵入しないようにガードして、ハンドプーリへの巻付きを防止するようにしてある。
図1〜図4に示すように、工業用の本縫いミシン1は、作業テーブル2上に載置され、水平なベッド部3と、このベッド部3の右端部から上下方向に立設された脚柱部4と、この脚柱部4の上端部から左方へ延びるアーム部5とを備えている。
ベッド部2には、図示しない糸捕捉用釜が設けられ、アーム部5には糸調子器6が設けられている。アーム部5の内部には、ミシンモータ(図示略)で駆動されるミシン主軸8(図5参照)が左右方向に配設され、図示を省略するが、ミシン主軸8の回転により針棒駆動機構を介して針棒9及びその下端の縫針10が上下駆動されるとともに、天秤駆動機構を介して天秤(図示略)が上下駆動される。脚柱部4には、返し縫いのための返し縫いレバー11が設けられている。
作業テーブル2上のアーム部5の直ぐ後側に糸立て台15が立設され、その糸立て台15の上端近傍部、つまりアーム部5よりも高い位置に糸巻き載置台16が設けられ、その糸巻き載置台16に糸巻き17が載置されている。ユーザーは、縫製に使用する所望の糸色の糸巻き17から糸18を繰り出し、所定の上糸供給経路により縫針10に糸通しする。一方、糸巻き17から糸18を繰り出し、後述する下糸供給経路を介して、下糸巻き装置31により、糸捕捉用釜に装着する下糸ボビン13に糸18を糸巻きできるようになっている。
図5に示すように、アーム部5内には、ミシン主軸8が左右方向に配設されミシンフレーム7にベアリング12を介して回転可能に枢支されている。ミシン主軸8の右端部にハンドプーリ20が固着されている。そのハンドプーリ20には、ベルト溝20aが形成されるとともに、その外周部においてミシン主軸8の軸方向右側に円筒状に突出した操作部20bが形成され、ユーザーはその円筒状操作部20bを手動で回転操作できるようになっている。即ち、ハンドプーリ20はアーム部5のフレーム7の右端部より外側に露出している。
ミシン主軸8の下側に図示しないミシンモータが配設され、ミシンモータの駆動軸に固着した駆動プーリとハンドプーリ20のベルト溝20aに亙ってVベルト21が掛け渡されている。それ故、ミシン主軸8とハンドプーリ20とは、Vベルト21を介してミシンモータにより所定の回転方向に一体的に回転駆動される。ところで、アーム部5と脚柱部4の右側端面は、ベルトカバー22(これがカバーに相当する)で覆われている。但し、そのベルトカバー22の略下半部分は、図1,図4,図5に示すように、ハンドプーリ20の円筒状操作部20bの外端にまで及んで幅広に形成されている。
次に、ハンドプーリ20の下端部分の外側近傍部、つまりミシン主軸8が固着されていない側の近傍部を覆うプーリカバー25について説明する。
プーリカバー25は合成樹脂製のカバー体であり、図1〜図6に示すように、折返しカバー部26と、この折返しカバー部26に連続する前端側カバー部27及び後端側カバー部28と傾斜状カバー部29等を一体に形成したものであり、ベルトカバー22と一体的に形成されている。
折返しカバー部26は、ハンドプーリ20の円筒状操作部20bの下端部分を約140°に亙って部分的に覆うものであり、その下端部分の内周側に湾曲状に沿うように内周側に折り返したカバー部である。また、前端側カバー部27は、プーリカバー25の前端側の端部とベルトカバー22とを連結するカバー部であり、後端側カバー部28は、プーリカバー25の後端側の端部とベルトカバー22とを連結するカバー部である。
更に、傾斜状カバー部29は、ハンドプーリ20の円筒状操作部20bの下端部分の下側を、下側程左方に傾斜するように覆う傾斜状カバー部29であって、折返しカバー部26とベルトカバー22とを連結するカバー部である。
次に、アーム部4の上面に配設された下糸巻き装置31と、糸巻き17から下糸巻き装置31に至る糸供給経路の途中部に設けられた上向きの下糸調子器32とについて説明する。
下糸巻き装置31は、下糸ボビン13を回転可能に支持する鉛直向きの支持軸34と、鉛直軸心で回動可能であって下糸ボビン13に巻装される糸18を側部から押える糸巻きレバー35等を備え、一般的な下糸巻き装置と同様に構成されたものであるため、その詳しい説明を省略する。
下糸調子器32は、上糸供給経路に設けられた糸調子器6と同様の構造であり、バネ付勢された1対の糸調子皿37,38間に糸巻き17から供給される糸18に張力を付与するものである。更に、この下糸調子器32は、糸巻き17から供給される糸18を案内する第1糸案内部材39と、1対の糸調子皿37,38間を経た糸18を下糸巻き装置31に案内する第2糸案内部材40とが設けられている。ここで、所定の下糸巻き経路とは、糸巻き17から下糸調子器32を経て下糸巻き装置31に至る糸供給経路である。
糸巻き17の糸18を下糸ボビン13に巻く場合、先ず下糸ボビン13を支持軸34に装着し、糸巻き17から繰り出した糸18を、第1糸案内部材39と、1対の糸調子皿37,38間と第2糸案内部材40とをこの順序に経由させてから下糸ボビン13に巻いておき、糸巻きレバー35を糸巻き側に回動操作し、ミシンモータを駆動することで、糸巻き17の糸18を下糸ボビン13に自動的に巻くことが可能である。
次に、このように構成されたプーリカバー25の作用及び効果について説明する。
前述したように、下糸ボビン13を支持軸34に装着しておき、下糸巻き装置31により、糸巻き17から繰り出される糸18を、前述した所定の下糸巻き経路により下糸ボビン13に巻く下糸巻き作業の開始時に、ユーザーによっては、糸巻き17からの糸18の糸繰出し量が多い場合がある。
このように、糸巻き17の糸18を所定の下糸巻き経路に沿う下糸巻き準備を行った際に、糸巻き17から下糸調子器32の第1糸案内部材39に至る糸経路部分において、下側に略U字状に大きく弛んだ弛み糸部分18aが生じているにも拘わらず、下糸巻き作業を行った場合、図6に示すように、そのU字状に弛んだ糸部分18aが、回転駆動されているハンドプーリ20の円筒状操作部20bとの接触しながら、弛んだ糸部分18aの下側が円筒状操作部20bの下端部分の内周側に沿うように移動する場合でも、その内周側が折返しカバー部26でガードされているため、ハンドプーリ20に対する糸18の巻き込みを確実に防止することができる。
一方、糸巻き17から繰り出した糸18の糸量が更に多い場合には、糸巻き17から下糸調子器32の第1糸案内部材39に至る糸経路部分において、下側に略U字状に大きく弛んだ弛み糸部分18aが生じた場合、図1〜図4に示すように、ハンドプーリ20の右側面の下側のベルトカバー22に及んで大きく弛んでいる。
このように、ハンドプーリ20の外周部の略全体に巻き付きが生じるような状態で、ミシンモータを駆動させて下糸巻き操作を行った場合、糸18が下糸ボビン13に巻かれるのに応じて、先ず、その略U字状に弛んだ糸部分18aの弛み量が徐々に少なくなる。このとき、弛んだ糸部分18aは、徐々に上側に移動して、先ず図5に示すように、巻付きに際してハンドプーリ20の下端部分に引っ掛かり易いが、その下端部分が傾斜状カバー部29でガードされているため、傾斜状カバー部29で案内されて、容易にハンドプーリ20を乗り越えることができ、ハンドプーリ20とは反対側の外側(右側)に回避しながら上昇する。
このとき、図4において、弛んだ糸部分18aは、ハンドプーリ20の円筒状操作部20bの前端側の端部と、ハンドプーリ20の円筒状操作部20bの後端側の端部においても略同時に引っ掛かり易いが、前端側カバー部27と後端側カバー部28とにより夫々ガードされて、巻き込みが回避されるため、ハンドプーリ20に対する巻き込みを確実に防止することができる。
ハンドプーリ20の引っ掛かり易い下端部及びその前後両端側の端部さえ回避できれば、その後において、弛んだ糸部分18aはハンドプーリ20に何ら引っ掛かるようなことはなく、弛んだ糸部分18aの全てが順調に解消される。その結果、糸巻き17からの糸18が直接、第1糸案内部材39に供給され、正規の下糸巻き経路に基づいて糸巻作業が実行される。
このように、糸巻き17と、下糸巻き装置31と、下糸調子器32と、ハンドプーリ20とを備えたミシンにおいて、ハンドプーリ20の少なくとも下端部分の外側近傍部を覆うプーリカバー25を備えたので、糸巻き18から繰り出した糸18の糸量が多い場合であって、糸巻き18から下糸調子器32に至る下糸巻き経路の糸部分18aが、ハンドプーリ20の外側の下側まで略U字状に大きく弛んだ状態で、ミシンモータを駆動させて下糸巻き装置31により下糸巻き操作を行った場合に、糸18が下糸ボビン13に巻かれるのに応じて、略U字状に弛んだ糸部分18aは、その弛み量が徐々に短くなる際に、プーリカバー25により覆われてガードされたハンドプーリ20の下端部分に侵入できなくなるため、簡単なプーリカバー25を設けるだけで、弛んだ糸部分18aのハンドプーリ20のミシン主軸8への巻付きを確実に防止することができる。更に、ミシン1のコストを低減することができる。
次に、前記実施の形態の変更形態について説明する。
1〕図7に示すように、プーリカバー25Aは、傾斜状カバー部29を省略して、折返しカバー部26と、前後両端側の前端側カバー部27及び後端側カバー部28だけで構成し、そのプーリカバー25Aとベルトカバー22とを一体的に形成するようにしてもよい。この場合にも、前記実施例と同様の効果を奏することができる。
2〕図8に示すように、ハンドプーリ20Aの右端面が円形壁で塞がれ、円筒状操作部20bが省略された場合、プーリカバー25Bは、折返しカバー部26を削除して、傾斜状カバー部29と、前後両端側の前端側カバー部27及び後端側カバー部28だけで構成し、そのプーリカバー25Bとベルトカバー22とを一体的に形成するようにしてもよい。但し、プーリカバー25Bとハンドプーリ20Aの隙間を糸の直径よりも狭くする必要がなる。また、その隙間は、プーリカバー25Bの両端部のみに設けるようにしてもよい。この場合にも、前記実施例と同様の効果を奏することができる。
3〕図9に示すように、ハンドプーリ20Bの右端面が円形壁で塞がれ、円筒状操作部20bが省略された場合であり、しかも、その右端面に円形の溝20cを形成するようにし、プーリカバー25Cは、折返しカバー部26を削除して、傾斜状カバー部29と、前後両端側の前端側カバー部27及び後端側カバー部28だけで構成し、その傾斜状カバー部29に、円形溝20cに2カ所で嵌入する水平状の前後1対の糸侵入防止爪20dを一体形成するようにしてもよい。
4〕図10に示すように、前述した前端側カバー部27Aと後端側カバー部28Aとは、ベルトカバー22に夫々一体的に形成されているが、別個に設けるようにしてもよく、しかも、ハンドプーリ20の少なくとも下端部分を覆う小型のプーリカバー25Dを単独で、ベルトカバー22に一体的に形成するようにしてもよい。
5〕下糸巻き装置31がアーム部4の正面に設けられたミシンであってもよい。
6〕ミシン1が家庭用の本縫いミシンや刺繍ミシンであり、糸立て台15がアーム部4の後側に立設するようにしてあってもよい。
7〕前述したプーリカバー25A〜25Cはベルトカバー22とは別体に構成され、プーリカバー25A〜25Cをベルトカバー22にビス止めするように構成してもよく、下糸巻き作業を行う場合にだけ、プーリカバー25A〜25Cをベルトカバー22にワンタッチ方式により装着できるように構成してもよい。
8〕ベルトカバー22を備えていない工業用又は家庭用のミシンの場合には、プーリカバー25,25A〜25Cを脚柱部のフレームにビス止めするようにしてもよい。
9〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者でれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
本発明の実施例に係る工業用本縫いミシンの正面図である。 工業用本縫いミシンの部分平面図である。 工業用本縫いミシンの側面図である。 工業用本縫いミシンの要部拡大部分斜視図である。 工業用本縫いミシンの要部縦断部分正面図である。 工業用本縫いミシンの要部拡大部分斜視図である。 変更形態に係る図5相当図である。 変更形態に係る図6相当図である。 変更形態に係る図6相当図である。 変更形態に係る図4相当図である。
符号の説明
1 工業用本縫いミシン
4 アーム部
8 ミシン主軸
17 糸巻き
20 ハンドプーリ
20b 円筒状操作部
20A ハンドプーリ
20B ハンドプーリ
22 ベルトカバー
25 プーリカバー
25A プーリカバー
25B プーリカバー
25C プーリカバー
25D プーリカバー
26 折返しカバー部
27 前端側カバー部
27A 前端側カバー部
28 後端側カバー部
28A 後端側カバー部
29 傾斜状カバー部

Claims (6)

  1. ミシン主軸の回転により糸供給源から供給される糸を用いて縫製するミシンにおいて、 ミシン主軸の一端部に固着され且つアーム部より外側に露出した手動操作可能なハンドプーリと、
    前記ハンドプーリの少なくとも下端部分の前記ミシン主軸が固着されていない側の近傍部を覆うプーリカバーを備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記ミシンのアーム部及び脚柱部の側端面を覆うカバーが設けられ、前記プーリカバーはプーリカバーの前後両端側の端部と前記カバーとを夫々連結する前端側カバー部及び後端側カバー部を形成したことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 前記前端側カバー部及び後端側カバー部は、前記カバーを介して連続的に設けられたことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
  4. 前記ハンドプーリを円筒状に形成し、前記プーリカバーの下端部分の内周側に、ハンドプーリの形状に沿うように内周側に折り返した折返しカバー部を形成したことを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 前記プーリカバーは円筒状操作部の下端部分の下側を覆う傾斜状カバー部であって、前記折返しカバー部と前記カバーとを連結する傾斜状カバー部を形成したことを特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. 前記プーリカバーが前記カバーに一体形成されたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のミシン。
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