JP2002325987A - 糸カセット及び糸カセットを備えたミシン - Google Patents

糸カセット及び糸カセットを備えたミシン

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JP2002325987A
JP2002325987A JP2001132017A JP2001132017A JP2002325987A JP 2002325987 A JP2002325987 A JP 2002325987A JP 2001132017 A JP2001132017 A JP 2001132017A JP 2001132017 A JP2001132017 A JP 2001132017A JP 2002325987 A JP2002325987 A JP 2002325987A
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cassette
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JP2001132017A
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Kaoru Sakakibara
薫 榊原
Kazuhisa Hayashi
和寿 林
Hidetaka Inagaki
秀高 稲垣
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の糸駒を必要に応じて適宜使い分けるこ
とができるようにし、それによって、前記従来の種々の
煩わしい操作を解消することができる糸カセット及び糸
カセットを備えたミシンを提供することである。 【解決手段】 ミシン本体のカセット装着部に着脱可能
に装着される糸カセット24のカセット本体33に設け
られた糸駒収容部27に内糸駒26を収容し、前記カセ
ット本体33に着脱可能に取り付けられた糸駒保持部材
72に外糸駒71を保持し、そして、前記カセット本体
33には、前記内糸駒26及び外糸駒71の何れからも
繰り出された上糸T1,T2を共通に案内する糸道経路
30が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミシン本体に対し
て着脱可能に装着される糸カセット及び糸カセットを備
えたミシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の糸カセットあるいは糸カ
セットを備えたミシンとして、例えば、特開昭55−8
1693号公報には、ミシンのカセット式通糸装置の技
術が開示されている。このカセット式通糸装置は、ミシ
ンのアーム部の天秤移動領域とその右側領域に設けたカ
セット装着部と、このカセット装着部を開閉するカバー
体を設け、このカバー体に上糸カセットを着脱する。カ
セット装着部には、糸調子器と糸取りバネとが突出し、
カセット装着部の左端部には天秤移動空間が存在する。
そして、上糸カセットは、糸駒収容部と、1対の脚部な
どを有し、糸駒の中心から繰り出した上糸を1対の脚部
の間に延ばして自由スパンを形成する。そして、カバー
体を前方へ90度回動させて開き、このカバー体に上糸
カセットをセットしてから、カバー体を閉じる。天秤を
最下位置にしてカバー体を閉じる閉動作の際、上糸カセ
ットの自由スパンが糸調子器と糸取りバネに自動的に糸
掛けされる。その後、天秤を上昇させると、天秤の糸掛
け部に自動的に上糸が掛けられる。なお、前記カバー体
を閉じた状態では、糸駒の軸心は水平方向且つ前後方向
に向いている。
【0003】この状態で、縫製が開始されると、前記糸
駒から上糸が順次繰り出されて消費されてゆく。そし
て、前記糸駒の糸が無くなる直前に、ミシンを停止し、
作業者は前記カバー体を開いて前記上糸カセットを取り
出し、その上糸カセットを他の上糸カセットと交換する
か、上糸カセットから糸駒を取り出してその糸駒に糸巻
き装置等を利用して上糸を巻きその糸駒を再び前記上糸
カセットの糸駒収容部にセットして縫製に共するように
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものによれ
ば、前記糸駒は、前記上糸カセットの糸駒収容部にセッ
ト可能な専用のものしか使用することができず、その糸
駒より大きなサイズの糸駒や、異なる形状の糸駒は使用
することができない不便がある。そのため、例えば、同
一の糸のみを繰り返し使用する消費量の多い縫製では、
本来、保有糸量が多い糸駒を使用したいところである
が、これを前記上糸カセットの糸駒収容部にセットでき
ないために、前記専用の糸駒を有する上糸カセットを他
のものと代えて何回か着脱する操作や、前記糸駒に繰り
返し糸巻きする操作が伴うものであり、しかも、同じ糸
を巻いた糸駒を有する多数の上糸カセットを準備しなけ
ればならない。そして、このような煩わしい操作をなく
すために、例えば、ミシンアームの上面部に従来から設
けられている比較的糸保有量の多い糸駒から繰り出す上
糸を利用しようとすれば、その上糸を前記カセット式通
糸装置まで引き出しつつその途中で糸案内手段に掛ける
操作が必要となり、また、前記カセット式通糸装置から
上糸カセットを取り出す操作等が伴うものである。
【0005】然るに、本発明は、糸カセットに、複数の
糸駒を保持させて、例えば、その一部の糸駒を糸保有量
の大きなものとしたり、異なる色の糸を保有するものと
する等して、その複数の糸駒を必要に応じて適宜使い分
けることができるようにし、それによって、前記従来の
ような種々の煩わしい操作を解消することができる糸カ
セット及び糸カセットを備えたミシンを提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の糸カセットは、ミシン本体に対
して着脱可能に装着され、それぞれ糸が巻回された複数
の糸駒を保持すると共に、その各糸駒から繰り出された
糸をミシン本体の縫製部に向けて案内するための糸道経
路が形成されことを特徴とする。
【0007】従って、この構成によれば、前記糸カセッ
トの場所で必要に応じて前記複数の糸駒を適宜使い分け
ることができ、しかも、それらの糸駒から繰り出された
糸をそれぞれ前記糸道経路を共通に使用して案内するこ
とができる。
【0008】また、請求項2の糸カセットは、請求項1
の糸カセットにおいて、カセット本体に、前記複数の糸
駒の少なくとも1つの糸駒を内部に収容させる糸駒収容
部と、他の糸駒を外部にて保持する糸駒保持部とを備え
たことを特徴とする。
【0009】従って、この構成によれば、特に、前記糸
駒保持部に保持される糸駒は、前記糸駒収容部に収容さ
れる糸駒に対して、大小任意の形状のもの、保有糸量の
多いもの等、任意のものをセットして使用でき、しか
も、その糸駒の個数も2個、3個と任意に設定すること
ができる。
【0010】また、請求項3の糸カセットは、請求項2
の糸カセットにおいて、前記カセット本体は、前記ミシ
ン本体の前面において、垂下状態に装着され、前記糸駒
保持部は、前記カセット本体の上部から前記ミシン本体
の上面部に沿って後方に突出配置されたことを特徴とす
る。
【0011】従って、この構成によれば、前記糸カセッ
トをミシン本体の外形状に沿うように配置されるので、
その糸カセットをミシン本体にコンパクトに設置するこ
とができる。
【0012】また、請求項4の糸カセットは、請求項2
もしくは請求項3に記載の糸カセットにおいて、前記糸
駒保持部は、前記カセット本体に対して着脱可能に支持
されたことを特徴とする。
【0013】従って、この構成によれば、ミシンを使用
しないときや、格納するときには、前記糸駒保持部を前
記カセット本体から取り外して、ミシン本体をすっきり
させ、その格納の支障とならないようにすることができ
る。しかも、糸カセットの格納もコンパクトに行うこと
ができる。
【0014】また、請求項5の糸カセットは、請求項2
乃至請求項4のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記糸駒保持部に支持される糸駒は、その軸線が前後方
向を向くようにして配置され、糸を糸駒から前方に繰り
出すように構成したことを特徴とする。
【0015】従って、この構成によれば、前記糸駒保持
部に支持される糸駒は、その軸線が前後方向を向くよう
に配置されているので、その糸駒を使用するとき、糸の
繰り出しを極めて円滑にすることができる。
【0016】また、請求項6の糸カセットは、請求項4
もしくは至請求項5に記載の糸カセットにおいて、前記
糸駒保持部は、断面が円弧状に形成されてその断面と直
交する方向に突出した取付脚部を有し、前記カセット本
体には、前記糸駒保持部の取付脚部を嵌合支持する円弧
状の取付溝を設けたことを特徴とする。
【0017】従って、この構成によれば、前記糸駒保持
部の取付脚部の断面及びこの部分が嵌合する前記糸駒保
持部の取付溝を円弧状に形成したので、この嵌合部分に
強度を持たせた構成とすることができると共に、前記取
付脚部の嵌合保持を確実、かつ安定化することができ
る。
【0018】また、請求項7の糸カセットは、請求項2
乃至請求項6のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記カセット本体に、前記糸駒収容部及び糸道経路を開
閉可能に覆う開閉蓋を設けたことを特徴とする。
【0019】従って、この構成によれば、糸駒交換時以
外は前記糸駒収容部及び糸道経路を前記開閉蓋で覆って
保護したり、塵埃の侵入等を防止することができる。
【0020】また、請求項8の糸カセットは、請求項2
乃至請求項7のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記糸駒保持部に保持された糸駒と、前記カセット本体
の前記糸道経路の始端部との間に、その糸駒から繰り出
された糸を前記糸道経路に導入させる糸案内部材を設け
たことを特徴とする。
【0021】従って、この構成によれば、前記糸駒保持
部の糸駒から繰り出された糸を前記糸案内部材によって
前記糸道経路の始端部に安定した状態でスムーズに導入
させることができる。
【0022】また、請求項9の糸カセットは、請求項2
乃至請求項8のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記糸駒保持部には、前記糸駒収容部に収容される糸駒
よりも保有糸量が大きい糸駒を保持できるように構成し
たことを特徴とする。
【0023】従って、この構成によれば、同一の糸のみ
を繰り返し使用する消費量の多い縫製の場合は、前記糸
駒保持部の糸駒を使用することにより好都合であり、糸
駒の交換や、糸巻き等の諸操作を省くことができる。
【0024】また、請求項10の糸カセットは、請求項
1乃至請求項9のいずれかに記載の糸カセットにおい
て、前記糸道経路の始端部側の部分に、その糸道経路に
沿って案内される糸に抵抗を付与する抵抗付与部材を設
けたことを特徴とする。
【0025】従って、この構成によれば、前記糸駒から
繰り出された糸を一旦前記糸道経路にセットした後に
は、前記糸駒から不用意に糸が繰り出されることを防止
することができると共に、前記糸道経路内でも前記セッ
トした糸の弛みを防止することができる。
【0026】また、請求項11の糸カセットは、請求項
1乃至請求項10のいずれかに記載の糸カセットにおい
て、前記カセット本体に、前記糸道経路から導出された
糸の糸端部分を係止する糸係止部材を備えたことを特徴
とする。
【0027】従って、この構成によれば、前記糸駒から
繰り出されて一旦前記糸道経路にセットした糸の導出端
部を前記糸係止部材に係止しておくことができ、その状
態で、前記糸を乱すことなく、糸カセットを持ち運ぶこ
とができる。
【0028】また、請求項12の糸カセットは、請求項
1乃至請求項11のいずれかに記載の糸カセットにおい
て、前記カセット本体に、前記糸道経路から導出された
糸の糸端部分を切断する糸切断部材を備えたことを特徴
とする。
【0029】従って、この構成によれば、前記糸駒から
繰り出されて一旦前記糸道経路にセットした糸の導出端
部を前記糸切断部材によって所定の長さに切り揃えるこ
とができる。
【0030】また、請求項13の糸カセットを備えたミ
シンは、それぞれ糸が巻回された複数の糸駒を保持する
と共に、その各糸駒から繰り出された糸をミシン本体の
縫製部に向けて案内するための糸道経路が形成され糸カ
セットを着脱可能に支持するカセット装着部をミシン本
体に備えたことを特徴とする。
【0031】従って、この構成によれば、前記カセット
装着部に糸カセットを装着した状態で、前記糸カセット
の装着場所で必要に応じて前記複数の糸駒を適宜使い分
けることができ、しかも、それらの糸駒から繰り出され
た糸をそれぞれ前記糸道経路を共通に使用して案内し、
直ちに縫製に使用することができる。
【0032】さらに、請求項14の糸カセットを備えた
ミシンは、請求項13に記載の糸カセットを備えたミシ
ンにおいて、前記カセット装着部乃至その近傍に、前記
糸道経路の終端部側において同経路に案内される糸に所
定の張力を付与する糸張力付与部材と、前記糸道経路か
ら導出された糸の弛みを取り上げる糸取り上げ部材とを
備えたことを特徴とする。
【0033】従って、この構成によれば、前記糸カセッ
トを前記カセット装着部に装着する動作に関連させて、
あるいは装着後に、前記糸道経路にセットされている糸
を前記糸張力付与部材及び糸取り上げ部材に容易に掛け
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。この電子制御式ミシンは、
アーム頭部のカセット装置部に糸駒を収容した上糸カセ
ットを装着可能に構成し、その上糸カセットを装着する
際の装着動作と連動して、糸取り上げ部材の糸掛け部と
糸張力付与部材に糸掛けを行なうと共に針の針孔に糸通
しを行うように構成したものである。
【0035】図1〜図3に示すように、この電子制御式
ミシン1は、ベッド部2と、ベッド部2の右端部に立設
された脚柱部3と、脚柱部3の上端から左方に延びるア
ーム部4を有する。アーム部4には、周知の針棒上下動
機構(図示せず)と、後記糸カセットを装着するカセッ
ト装着部5、糸取り上げ部材6、糸張力付与部材7、自
動糸通し機構8等が設けられている。なお、前記カセッ
ト装着部5はアーム部4の頭部(アーム頭部)に設けら
れている。アーム部4内には、主軸(図示せず)が1対
の軸受を介して回転可能に支持され、その主軸は、図示
しないミシンモータの駆動力でベルト及びプーリ9を介
して回動駆動される。
【0036】前記主軸の左端側部分には、周知のよう
に、前記糸取り上げ部材6の天秤クランク(図示せず)
が設けられ、その天秤クランクにクランクピンを介して
針棒クランク(図示せず)が回動自在に連結されてい
る。そして、針棒10の略中段部には針棒抱き(図示せ
ず)が固定され、針棒クランクが針棒抱きに連結されて
いる。縫製の際、ミシンモータにより前記主軸が回転駆
動され、針棒クランクにより針棒10が上下に往復駆動
される。
【0037】前記アーム部4には、周知のように、針棒
10の下端に固定された針11の上下運動に調時して後
記糸駒の上糸を取り上げる天秤12を備えた前記糸取り
上げ部材6が設けられている。前記天秤12の先端部に
上方から糸掛け可能な糸掛け部13が形成され、カセッ
ト装着部5の右端側部分の略上下全体の長さに亙って、
天秤12の糸掛け部13が上下に往復移動可能な天秤移
動領域14が設けられている。
【0038】前記カセット装着部5の下部には、前方に
突出するように、上糸に通過抵抗を付与する為の周知の
前記糸張力付与部材7が設けられている。この糸張力付
与部材7は、周知の布押え足(図示せず)を昇降させる
押え上げレバーにより開閉操作可能な1対の糸調子皿1
5と、これら糸調子皿15 を支持する軸部材16と、
後側の糸調子皿15の後側にある作動板17と、後側の
糸調子皿15と作動板17とを前方へ弾性付勢するバネ
部材18と、糸調子皿15の付近で上糸を弾性的に支え
る糸調子バネ19と、バネ力調節用の糸調子ダイヤル2
0等を備えた一般的な構造のものである。後述するよう
に、後記糸カセットの装着時にも、糸調子器9が開閉操
作される。
【0039】なお、前記脚柱部3内にはほぼ縦向きの縦
軸が配設され、その縦軸はギヤ機構を介して主軸に連動
連結され、この縦軸の駆動力がベッド部2内の糸捕捉用
釜に伝達される。一般的な電子制御ミシンと同様に、針
11と糸捕捉用釜とステッピングモータとで駆動される
布送り機構との協働により加工布に縫製が施されるよう
になっている。
【0040】前記針11の針孔に上糸を糸通しする前記
自動糸通し機構10については、本出願人の出願に係る
特願2000−398266号の明細書及び図面に記載
されたものと同様の構成、作用を有するものであり、後
記糸カセットを前記カセット装着部5に上方から挿入し
てそのまま下方に押し下げることにより、その糸カセッ
トの作動が伝達機構を介して自動糸通し機構10に伝達
され、このとき、糸通し軸21とスライダーガイド軸2
2とが下降し、図示しないオフセット部材が糸通し位置
決め部材に当接した状態で停止し、糸通し軸21とスラ
イダーガイド軸22に対して糸通しスライダを相対的に
下降させ、前記糸通し軸21の摺動ピンを前記糸通しス
ライダの螺旋状の糸通しスライダカム部に沿って移動さ
せ、前記糸通し軸21を平面視にて時計回り方向に所定
角度だけ回動して、その糸通し軸21の下端部に設けら
れたフック機構23の糸通しフックを針11の針孔に挿
通させて上糸を引っ掛け、続いて、前記糸通し軸21を
平面視にて反時計回り方向に所定角度だけ回動させて、
上糸を針11の針孔に挿通し、その後に、糸通し軸21
及びスライダーガイド軸22を上方の待機位置に復帰さ
せるようになっている。
【0041】次に、糸カセット24について説明する。
【0042】図1、図4〜図14に示されるように、糸
カセット24は、左右方向幅が小さな縦長の直方体に近
い形状のカセットケース25と、内部にセットされる内
糸駒26を収容する糸駒収容部27と、その糸駒収容部
27内に内糸駒26を保持する糸駒支持部材28と、内
糸駒26から繰り出される上糸T1を糸出口29まで案
内する糸道経路30と、糸取り上げ部材6の天秤12の
糸掛け部13が上下に往復移動する領域である天秤移動
空間31と、糸張力付与部材7を突入させる糸調子器収
容部32等を有する。なお、カセットケース25の底壁
のうちの右端近傍部に前記糸出口29が形成されてい
る。
【0043】前記カセットケース25は、合成樹脂製の
カセット本体33と開閉蓋34とを有し、カセット本体
33の右端部に開閉蓋34の基端部が上下一対の支点ピ
ン35によって開閉可能に連結されている。但し、開閉
蓋34はカセット本体33に対して上下にスライドさせ
て開閉するように構成してもよい。前記内糸駒26の上
糸T1の糸色を識別したり、その上糸T1の残量を容易
に確認できるようにするために、前記開閉蓋34は、透
明な合成樹脂材料によって構成されているが、少なくと
も前記収容された内糸駒26と前後方向に対応する部分
が透明な合成樹脂材料で構成してもよい。
【0044】図11、図13、図16、図18及び図1
9に示すように、天秤移動空間31は、カセットケース
25の右側の裏面において、そのカセットケース25の
上下長さ寸法に略等しい長さに亘り、上端部が閉鎖され
ると共に。下端部が開放された縦長溝状に形成されてい
る。なお、図1、図18及び図19は、前記天秤移動空
間31を分かり易く示すために、前記開閉蓋34や後記
ガイド部材等を取り除き、かつ前面側の壁部を切り欠い
て便宜上縦長の溝の形で図示してある。そして、その天
秤移動空間31は、作業者の手指(人差し指から小指ま
での4本の指)を挿入可能な凹所としても機能するもの
であり、カセットケース25の裏面側から前記天秤移動
空間31に手指を挿入し、かつカセットケース25の裏
面を手の平で受けるようにして、そのカセットケース2
5を容易かつ安定した状態で手に持つことができるよう
になっている。
【0045】前記糸駒収容部27は、カセットケース2
5内の左右中央部から左側に亘り、かつ上部の約2/3
程度の部分に後ろ側に窪ませて縦長に形成され、それに
よって、前記カセット本体33の裏面が円弧状壁部36
として形成されている。
【0046】前記駒収容部27に内糸駒26を収容支持
する内糸駒支持部材28は、その下方基端部がカセット
本体33に固定の左右方向の支持軸37の周りに揺動可
能に支持され、その下部の円盤状の糸駒支持部38の中
央部には、上方に起立する糸駒支持軸39が設けられ、
また、前記糸駒支持部38の手前側の前記駒収容部27
の内壁面に沿った部分には、作業者の手指先端を掛けて
内糸駒支持部材28を前方に揺動させるための操作片4
0が前記糸駒支持軸39の約半分の高さまで上方に突出
するように設けられる。前記内糸駒支持部材28の揺動
範囲は、図14に示されるように、起立位置Aと、前方
側の傾斜位置Bとの間に制限される。前記起立位置Aで
は、図9に示されるように、前記操作片40が前記駒収
容部27の内壁面に形成された係止突起41に当接して
それ以上後方に揺動できないようになっており、また、
前記傾斜位置Bでは、図14に示されるように、前記糸
駒支持部38の下面が前記カセット本体33の前縁部4
2と当接してそれ以上前方に揺動できないようになって
いる。また、前記糸駒支持軸39には、これに挿通支持
された内糸駒26の糸駒支持軸39からの抜け止めを果
たす円盤状の糸駒押さえ43が挿脱可能に圧入嵌合され
る。
【0047】前記糸調子器収容部32は、カセットケー
ス25の前記糸駒収容部27の下方に下側が開放した空
間として形成され、カセット本体33内の左端部には糸
道経路30のための領域が仕切壁44,45で仕切られ
ている。そして、前記各仕切壁43,44の左側には、
その各仕切壁44,45と協働して前記糸道経路30を
形成する外壁46が設けられる。また、その糸調子器収
容部32において、カセット本体33の後壁には、前記
糸調子器収容部32に糸張力付与部材7を導入する為の
切欠き部47が形成されている。
【0048】次に、糸道経路30について説明する。図
16、図18及び図19に示すように、糸道経路30
は、糸駒支持部材28の糸駒支持軸39に支持した内糸
駒26から上方へ繰り出した上糸T1、及び後記糸駒保
持部に保持された外糸駒から前方に繰り出された上糸T
2をそれぞれカセットケース25の糸出口29まで導く
上糸案内経路である。この糸道経路30は、前記上糸T
1及びT2を同時に案内することが出来る糸同時供給経
路としても機能する。そして、この糸道経路30は、上
流側から順に、第1挟持部48と、金属製の第1案内ピ
ン49と、金属製の第2案内ピン50と、第3案内ピン
51とを有する。前記内糸駒26を糸駒支持部材28の
糸駒支持軸39に保持した状態で、内糸駒26から上方
へ繰り出された上糸T1は、一旦、その上方のカセット
本体33に設けられたU字状の糸掛けワイヤ52及び糸
掛けピン53を介して前記第1挟持部48に案内される
ようになっている。
【0049】図15に示されるように、前記カセット本
体33の前面部には、網目を施して図示(実際には表面
に網目模様はなく便宜上図示)したガイド部材54が固
定されている。このガイド部材54の外周縁部は、前記
糸道経路30を前方から覆って上糸T1,T2の盲動を
規制している。そして、そのガイド部材54の前面にお
いて、前記糸掛けワイヤ52、第1挟持部48、第1案
内ピン49、第2案内ピン50及び第3案内ピン51の
各設置位置に対応する部分に、順に、「1」、「2」、
「3」、「4」、「5」の数字が表示され、前記内糸駒
26から繰り出された上糸T1を前記番号の順番で掛け
渡すことを教示している。なお、後記外糸駒から繰り出
された上糸T2は、前記「2」の番号から掛け渡される
ことになる。
【0050】図10及び図18に示されるように、前記
第1挟持部48は、糸道経路30の上流側部分において
上糸T1,T2に通過抵抗を与えると共にその上糸T
1,T2に糸よりによる糸の絡まり等が前記糸張力付与
部材7の手前において発生するのを防止する為のもので
あり、この第1挟持部48は、カセット本体33の左側
において前記糸道経路30に面して前記仕切壁44に固
定され、かつ上部に糸案内溝55を有する金属製の平板
56と、下側部が前記平板56の前面に固定され、かつ
上側部の縁部が前記糸案内溝55に臨み、かつ平板56
の表面に接触する自己保有弾力を有する板ばね57とに
よって構成されている。従って、前記上糸T1,T2を
前記糸案内溝55にその上方から上糸T1,T2を挿入
することにより、その上糸T1,T2は糸案内溝55の
内部に導入されると共に、平板56と板ばね57との間
に挟持され、比較的弱い通過抵抗が付与されることにな
る。
【0051】次に、図16、図18及び図19に示され
るように、第1案内ピン49、第2案内ピン50及び第
3案内ピン51は、糸道経路30の下流側部分に設けら
れている。第1案内ピン49はカセットケース25内の
左端下隅にあり、第2案内ピン50はカセットケース2
5内の糸調子器収容部32と天秤移動空間31の境界部
の下端部にあり、第3案内ピン51はカセットケース2
5内の右端近傍の下端付近に設けられる。なお、前記第
1案内ピン49、第2案内ピン50は、何れも金属製で
あり、その各端部が前記カセット本体33及びガイド部
材54の内部に埋設固定され、その各端部に上糸T1,
T2が引っかかるようなことはない。また、前記第3案
内ピン51は、金属製であって、その基端部が前記カセ
ット本体33の内部に埋設固定される。
【0052】従って、上糸T1,T2は、前記ガイド部
材54の表示番号に従って糸道経路30に掛け渡すと、
第1挟持部48から第1案内ピン49に垂直下方に延
び、ここで、直角水平に曲げられて第1案内ピン49か
ら第2案内ピン50へ水平に延び、さらに、第2案内ピ
ン50から第3案内ピン51へ傾斜状に延び、最後に前
記糸出口29に至る。
【0053】前記糸カセット24をカセット装着部5に
装着完了した状態では、カセットケース25内の糸調子
器収容部32に突入する糸張力付与部材7の一対の糸調
子皿15の間に上糸T1,T2が挟持されて通過抵抗を
付与されるため、第1挟持部48と糸張力付与部材7と
の間の上糸T1,T2は緊張状態を維持する。そのた
め、糸道経路30における糸張力付与部材7よりも上流
側の上糸T1,T2に糸よりによる糸の絡まり等が発生
することはない。
【0054】尚、前記糸張力付与部材7をアーム部4に
装備する代わりに、糸カセット24内に糸張力付与部材
7を装備することも可能であり、この場合も前記同様
に、第1挟持部48と糸張力付与部材7間の上糸T1,
T2が緊張状態を維持するため、糸よりによる糸の絡ま
り等の発生を防止できる。
【0055】処で、前記糸調子器収容部32には、前記
糸カセット24の装着の際に、前記糸張力付与部材7の
右側直近において、糸道経路30の上糸T1,T2を捕
捉して下方に押し下げ、それによって上糸T1,T2を
一対の糸調子皿15の間に確実に挿入させる糸捕捉片5
8が設けられる。
【0056】前記カセット本体33の右端部に基端部が
上下一対の支点ピン35によって開閉可能に連結され開
閉蓋34は、開放端側の裏面において、後方に突出して
上下方向に長く一体形成されると共に、下端部が直角に
左方に折曲されて左側壁部に連結された突出条59が設
けられ、この突出条59が前記開閉蓋34の閉蓋時に前
記ガイド部材54の前面に当接して閉蓋位置が規制され
るようになっている。そして、その閉蓋状態において
は、前記糸道経路30に沿って、特に、前記糸掛けワイ
ヤ52、第1挟持部48、第1案内ピン49の配置位置
に亘り、前記開閉蓋34の外周開放面34Aと、この外
周開放面34Aと対向する前記カセット本体33の周壁
前面33Aとの間に僅かに隙間Wが存在するように構成
されている。この隙間Wは、前記上糸T1,T2を前記
糸道経路30にセットして前記開閉蓋34を閉蓋したと
きに、たまたま、糸道経路30の途中で上糸T1,T2
が弛んでいて前記開閉蓋34の外周開放面34Aと前記
カセット本体33の周壁前面33Aとの間に入り込むこ
とがあっても、その弛んだ上糸T1,T2を前記開閉蓋
34の外周開放面34Aと前記カセット本体33の周壁
前面33Aとの間で挟持することがなく、その後の縫製
に伴う上糸T1,T2の繰り出しに支障を来さないよう
になっている。
【0057】また、開閉蓋34の裏面の略中央部には、
その閉蓋状態において、前記糸駒支持部材28の操作片
40の前面に当接して糸駒支持部材28を前記起立位置
Aに保持する点状の押さえ突起60が形成される。ま
た、同開閉蓋34の裏面の下側には、その閉蓋状態にお
いて、前記第1案内ピン49及び第2案内ピン50のそ
れぞれ直近の右側の糸道経路30と対応する部分に、前
記カセット本体33の周壁前面33Aよりも僅か後方に
突出する第1、第2糸規制片61,62と、同じく閉蓋
状態において、前記第3案内ピン51の開放端部の上側
部に略接する状態で後方に突出する第3糸規制片63と
が形成される。それらの糸規制片61,62,63は、
前記開閉蓋34の閉蓋状態において、糸道経路30に案
内される上糸T1,T2を糸道経路30内に閉じ込め、
特に前方に盲動することを防止している。
【0058】さらに、同開閉蓋34の裏面の左側には、
その閉蓋状態において、前記カセット本体33の仕切壁
44の右側面に突出形成された係止突起64に係合する
係止孔65Aを有する係止片65が後方に突出形成され
る。その係止片65は、前記係止突起64と協働して前
記開閉蓋34を閉蓋位置に保持するものであり、開閉蓋
34の閉蓋時に前記係止突起64に当接して一旦自己保
有弾力に抗して右側に撓んだ後、その係止孔65Aが係
止突起64に対応したときに、その嵌合を前記弾力によ
る復帰で可能とさせ、そして、その嵌合状態から、開閉
蓋34を開放方向に操作することにより(比較的弱い操
作力で操作可能)、前記弾力に抗して右側に撓み、その
係止孔65Aを係止突起64から係合解除させるように
なっている。
【0059】そして、図7、図8、図20及び図21に
示されるように、前記開閉蓋34の右側上面の支点ピン
35の付近には、前記糸出口29から引き出された上糸
T1,T2を係止するための糸係止部材66が設けられ
る。その糸係止部材66は、開閉蓋34に固定された鍔
付きピン67と、その鍔付きピン67に上下動可能に挿
通され、常にはばね作用によって開閉蓋34の上面に押
圧された皿状の係止皿68とにより構成される。従っ
て、前記上糸T1,T2を前記係止皿68と開閉蓋34
の上面との間に挿入して前記鍔付きピン67に掛けるこ
とにより、前記ばね作用によって、前記上糸T1,T2
を前記係止皿68と開閉蓋34の上面との間に係止する
ことができる。また、前記糸係止部材66の前側近傍の
開閉蓋34の部分には、前記上糸T1,T2を挿入可能
なスリット69が設けられ、その内側には、前記スリッ
ト69を通して挿入された上糸T1,T2を切断する糸
切り刃70が設けられる。従って、図20及び図21か
ら明らかなように、前記糸出口29から引き出された上
糸T1,T2を一旦前記糸係止部材66に係止した後、
引き続き、前記スリット69に挿入して切断することが
でき、これによって、その糸端を揃えた状態で前記糸係
止部材66に係止しておくことができる。
【0060】なお、前記開閉蓋34の左右両側前面部に
は、それぞれ上下全長に亘り、それぞれ左右方向外側に
僅か張り出した張り出し片34B、34Cが形成され
る。それらの張り出し片34B、34Cは、特に、開閉
蓋34の開閉の際に、その開閉蓋34の左右縁部を手指
で持ち易くしており(一側縁部は親指が掛けられ、他側
縁部は他の指が掛けられる)、その操作性の向上を図る
ことが考慮されている。
【0061】図3乃至図6に示されるように、前記糸カ
セット24のカセット本体33には、外糸駒71を外部
にて保持するための糸駒保持部としての糸駒保持部材7
2が着脱可能に設けられる。その糸駒保持部材72は、
前後方向に長い基台73と、その基台73の後側部上面
に起立した部分において左右方向の支持軸74を支点と
して前方部分が上下に揺動する糸駒保持部75と、前記
基台73の前側下面部から下方に突出する取付脚部76
と、同基台73の前側上面部から上方に起立した糸案内
板77と、同基台73の前面部に前方に突出する丸ピン
状の糸案内ピン78とが設けられる。前記外糸駒71
は、前記内糸駒26に対して、保有糸量が格段に大きな
大型のものが用いられる。これは、同じ糸を繰り返し用
いる消費量の多い縫製に容易に対処できることが考慮さ
れている。
【0062】前記糸駒保持部75は、その後部に前記外
糸駒71の後側面に接する円盤状の糸駒接合片79と、
その糸駒接合片79の中心部から前方に突出し、かつ前
記外糸駒71を挿脱可能に挿通支持する糸駒保持軸80
と、その糸駒保持軸80に支持された外糸駒71を前記
糸駒接合片79との間に前後動を規制して保持し、かつ
前記糸駒保持軸80に挿脱可能に圧入支持された円盤状
の糸駒押さえ片81とを有する。外糸駒71を交換した
り、取り付けるときは、図4に示されるように、糸駒保
持軸80の先端側を上方に揺動させ、すると、前記糸駒
接合片79の後側面が前記支持軸74を支持した起立部
に当接し、この位置(二点鎖線図示)で、揺動が停止さ
れ、この位置の状態を手指で保ち、外糸駒71の交換
や、取り付けが行われる。その交換後、前記糸駒保持部
75はその自重により実線位置に配置される。
【0063】前記取付脚部76は、水平断面が図11に
示されるカセット本体33の円弧状壁部36の上面に形
成された円弧状の取付溝82と同じ曲率半径で円弧状に
形成されて、その取付溝82に挿脱可能に嵌合されるも
のであり、その左右略中央部が切欠され、その切欠され
た部分には、取付脚部76と並行に下方に突出し、かつ
先端部に後方に僅か突出する係止部83Aを有する係止
片83が設けられる。一方、前記カセット本体33の取
付溝82の内部には前記係止片83の係止部83Aを嵌
合させる透孔状の係止孔84が設けられる。前記係止片
83は、前記係止孔84と協働して前記取付脚部76を
挿入位置に保持するものであり、取付脚部76の挿入時
に、係止片83の自己保有弾力に抗して前記係止部83
Aが前記取付溝82の内面に圧接した撓み状態で挿入さ
れ、その係止部83Aが前記係止孔84に対応したと
き、前記弾力により復元してその係止部83Aを前記係
止孔84に係合させ、そして、その係合状態から、糸駒
保持部材72を上方に持ち上げることにより、前記弾力
に抗して撓みつつ、その係止部83Aを前記係止孔84
から脱出させる。依って、前記取付脚部76を前記取付
溝82から取り外すことができる。
【0064】このように、前記取付脚部76を前記取付
溝82に対して着脱できるようにしたことにより、糸カ
セット24をミシンから取り外して格納する場合等に、
カセット本体に33に糸駒保持部材72が連結された状
態では大変嵩張るが、その両者を分離することにより、
コンパクトに格納等することができる。しかも、ミシン
の持ち運びや、格納の支障とならない。
【0065】前記取付脚部76の断面及びこの部分が嵌
合する前記取付溝82を円弧状に形成したので、この嵌
合部分に強度を持たせた構成とすることができると共
に、互いの接触面積を大きくすることができるので、前
記取付脚部76の嵌合保持を確実、かつ安定化させるこ
とができる。
【0066】前記糸案内板77は、前方から見て図1
や、図16等に示されるように、逆L字状の糸案内溝8
5が形成される。前記糸案内ピン78は、前記糸案内板
77の下方、かつ僅か左側に設けられている。前記外糸
駒71から前方に繰り出された上糸T2は、図1、図1
6〜図19に示されるように、前記糸案内板77の糸案
内溝85に掛けられた後、前記糸案内ピン78に右側か
ら掛けられ、後は、内糸駒26の上糸T1と同様に糸道
経路30に第1挟持部48の位置から導入される。
【0067】なお、前記カセット本体33の円弧状壁部
36の下側底面33Bは、図17に示されるように、前
記糸カセット24をカセット装着部5に装着する際に、
前記自動糸通し機構8の動力摂取部86を作動するよう
になっている。
【0068】なお、また、本実施の形態の電子式制御ミ
シンは、針棒10に対して、1本の針11はもとより、
図22に示されるように、必要に応じて、ユニット化さ
れた2本の針87,88を取り付けていわゆる2本針縫
いを行うこともできるようになっている。この縫製の場
合、予め、上糸T1,T2は同時に糸道経路30にセッ
トされると共に、前記糸カセット24のカセット装着部
5への装着のとき、前記糸張力付与部材7の一対の糸調
子皿15間に同時に挿入され、かつ糸取り上げ部材6の
天秤12の糸掛け部13に同時に掛かる。
【0069】そして、この縫製の場合、前記自動糸通し
機構8を使用できないため、前記糸カセット24をカセ
ット装着部5に装着した後、前記各針87,88には手
動操作によって上糸T1,T2が糸通しされる。そのた
め、前記糸カセット24のカセット装着部5への装着の
とき、前記自動糸通し機構8が作動しないように、予
め、前記動力摂取部86を前記カセット本体33の円弧
状壁部36の下側底面33Bに係合しない位置に退避さ
せておくか、前記自動糸通し機構8の駆動系の途中にお
いて動力を伝達したり遮断したりする切換機構を設ける
ことにより達成可能である。例えば、前記前者の場合、
図示しないが、前記前記動力摂取部86の内、前記カセ
ット装着部5の外部に突出する部分を内部に位置する部
分と分離して、その外部に突出する部分をネジ式や、は
め込み式等で内部に位置する部分に連結可能とし、2本
針縫いの場合は、事前に分離して取り外しておき、1本
針縫いの場合は、事前に連結しておけばよい。
【0070】本実施の形態は以上に説明したように構成
されている。
【0071】従って、以上の構成によれば、糸カセット
24を使用して1本針縫いを行う場合は、上糸T1,T
2の使用状況、縫い模様等に応じて、その上糸T1,T
2を適宜使い分けることができる。
【0072】例えば、使用糸量が特に或いは比較的多い
縫製に際しては、外糸駒71を使用することとし、開閉
蓋34を開蓋した状態で、図16に示されるように、外
糸駒71から繰り出された上糸T2をカセット本体33
の糸道経路30に対して前記したように、ガイド部材5
4の表示番号順に掛け渡して、糸出口29から下方に引
き出しておき、 次に、開閉蓋34を閉蓋した糸カセッ
ト24をミシンのカセット装着部5に上方から挿入し
て、一旦、糸カセットの開閉蓋34の右側上面に印され
た矢印89とミシンのアーム部4に印された矢印90
(図18参照)とが対応する位置に停止し(図17の表
示位置、この位置は、前記自動糸通し機構8の動力摂取
部86にカセット本体33の円弧状壁部36の下側底面
33Bが接触して正に動力摂取部86を作動しようとす
る直前状態の位置である)、この状態で、上糸T2の糸
端を自動糸通し機構8のフック機構23の糸端係止部3
2Aに係止しておく(図18参照)。
【0073】この状態から、図18に示されるように、
糸カセット24をさらに押し下げることにより、糸道経
路30に掛け渡されている上糸T2は、前記糸張力付与
部材7の一対の糸調子皿15間に挿入されると共に、糸
取り上げ部材6の天秤12の糸掛け部13に掛かり、さ
らに、カセット本体33の円弧状壁部36の下側底面3
3Bによって動力摂取部86が作動されるため、自動糸
通し機構8のフック機構23が作動されて、上糸T2が
針11の針孔に糸通しされる。
【0074】そして、図19に示されるように、糸カセ
ット24がさらに押し下げられて、そのカセット本体3
3の円弧状壁部36の下側底面33Bが前記カセット装
着部5に設けられた段部91に当接してそれ以上の下方
への移動が停止されると、動力摂取部86がカセット本
体33の円弧状壁部36の下側底面33Bから係合解除
され、自動糸通し機構8が原位置に復帰するようになっ
ている。従って、この状態から縫製を開始することがで
きる。
【0075】また、前記上糸T2に代えて、上糸T1を
図15に示される手順で糸道経路30に掛け渡し、前記
上糸T2を使用する場合と同様にセットして縫製に使用
することができる。
【0076】また、2本針縫いを行う場合は、前記した
ように、予め、前記動力摂取部86を前記カセット本体
33の円弧状壁部36の下側底面33Bに係合しない状
態にするか、前記自動糸通し機構8の駆動系の途中にお
いて動力を伝達したり遮断したりする切換機構を遮断状
態とし、また、ユニット化された2本の針87,88を
針棒10に取り付けておく。そして、糸カセット24に
おいて、内糸駒26及び外糸駒71から繰り出した上糸
T1,T2を同時に糸道経路30にセットすると共に、
この状態の前記糸カセット24をカセット装着部5に装
着することにより、前記上糸T1,T2が前記糸張力付
与部材7の一対の糸調子皿15間に同時に挿入され、か
つ糸取り上げ部材6の天秤12の糸掛け部13にも同時
に掛けられる。そして、前記各上糸T1,T2の糸端を
作業者によって各針87,88の針孔に個別に糸通しす
る。この状態で、所定の2本針縫いを行うことができ
る。
【0077】なお、本実施の形態では、糸駒保持部材7
2に1つの外糸駒71を保持した例について説明した
が、例えば、前記糸駒保持部材72の基台73を左右方
向に長く、或いはそれに加えて前後方向にも長く形成し
て、外糸駒71を左右方向に2個以上、或いはそれに加
えて前後方向に複数列配置して、全体として、2個以上
多数の外糸駒71を設けるようしてもよい。特に、多数
の色糸を用いる刺繍の縫製の場合に有効である。
【0078】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ミシン本体に
対して着脱可能に装着糸カセットにそれぞれ糸が巻回さ
れた複数の糸駒を保持すると共に、その各糸駒から繰り
出された糸をミシン本体の縫製部に向けて案内するため
の糸道経路を形成したので、前記糸カセットの場所で必
要に応じて前記複数の糸駒を適宜使い分けることがで
き、しかも、それらの糸駒から繰り出された糸をそれぞ
れ前記糸道経路を共通に使用して案内することができ
る。
【0079】また、請求項2の発明によれば、請求項1
の糸カセットにおいて、カセット本体に、前記複数の糸
駒の少なくとも1つの糸駒を内部に収容させる糸駒収容
部と、他の糸駒を外部にて保持する糸駒保持部とを備え
たので、特に、前記糸駒保持部に保持される糸駒は、前
記糸駒収容部に収容される糸駒に対して、大小任意の形
状のもの、保有糸量の多いもの等、任意のものをセット
して使用でき、しかも、その糸駒の個数も2個、3個と
任意に設定することができる。
【0080】また、請求項3の発明によれば、請求項2
の糸カセットにおいて、前記カセット本体は、前記ミシ
ン本体の前面において、垂下状態に装着され、前記糸駒
保持部は、前記カセット本体の上部から前記ミシン本体
の上面部に沿って後方に突出配置されたので、前記糸カ
セットをミシン本体の外形状に沿うように配置すること
ができ、その糸カセットをミシン本体にコンパクトに設
置することができる。
【0081】また、請求項4の発明によれば、請求項2
もしくは請求項3に記載の糸カセットにおいて、前記糸
駒保持部は、前記カセット本体に対して着脱可能に支持
されたので、ミシンを使用しないときや、格納するとき
には、前記糸駒保持部を前記カセット本体から取り外し
て、ミシン本体をすっきりさせ、その格納の支障となら
ないようにすることができることはもとより、糸カセッ
トの格納もコンパクトに行うことができる。
【0082】また、請求項5の発明によれば、請求項2
乃至請求項4のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記糸駒保持部に支持される糸駒は、その軸線が前後方
向を向くようにして配置され、糸を糸駒から前方に繰り
出すように構成したので、前記糸駒保持部に支持される
糸駒は、その軸線が前後方向を向くように配置され、そ
の糸駒を使用するとき、糸の繰り出しを極めて円滑にす
ることができる。
【0083】また、請求項6の発明によれば、請求項4
もしくは至請求項5に記載の糸カセットにおいて、前記
糸駒保持部は、断面が円弧状に形成されてその断面と直
交する方向に突出した取付脚部を有し、前記カセット本
体には、前記糸駒保持部の取付脚部を嵌合支持する円弧
状の取付溝を設けたので、この嵌合部分に強度を持たせ
た構成とすることができると共に、前記取付脚部の嵌合
保持を確実、かつ安定化することができる。
【0084】また、請求項7の発明によれば、請求項2
乃至請求項6のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記カセット本体に、前記糸駒収容部及び糸道経路を開
閉可能に覆う開閉蓋を設けたので、糸駒交換時以外は前
記糸駒収容部及び糸道経路を前記開閉蓋で覆って保護し
たり、塵埃の侵入等を防止することができる。
【0085】また、請求項8の発明によれば、請求項2
乃至請求項7のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記糸駒保持部に保持された糸駒と、前記カセット本体
の前記糸道経路の始端部との間に、その糸駒から繰り出
された糸を前記糸道経路に導入させる糸案内部材を設け
たので、前記糸駒保持部の糸駒から繰り出された糸を前
記糸案内部材によって前記糸道経路の始端部に安定した
状態でスムーズに導入させることができる。
【0086】また、請求項9の発明によれば、請求項2
乃至請求項8のいずれかに記載の糸カセットにおいて、
前記糸駒保持部には、前記糸駒収容部に収容される糸駒
よりも保有糸量が大きい糸駒を保持できるように構成し
たので、同一の糸のみを繰り返し使用する消費量の多い
縫製の場合は、前記糸駒保持部の糸駒を使用することに
より好都合であり、糸駒の交換や、糸巻き等の諸操作を
省くことができる。
【0087】また、請求項10の発明によれば、請求項
1乃至請求項9のいずれかに記載の糸カセットにおい
て、前記糸道経路の始端部側の部分に、その糸道経路に
沿って案内される糸に抵抗を付与する抵抗付与部材を設
けたので、前記糸駒から繰り出された糸を一旦前記糸道
経路にセットした後には、前記糸駒から不用意に糸が繰
り出されることを防止することができると共に、前記糸
道経路内でも前記セットした糸の弛みを防止することが
できる。
【0088】また、請求項11の発明によれば、請求項
1乃至請求項10のいずれかに記載の糸カセットにおい
て、前記カセット本体に、前記糸道経路から導出された
糸の糸端部分を係止する糸係止部材を備えたので、前記
糸駒から繰り出されて一旦前記糸道経路にセットした糸
の導出端部を前記糸係止部材に係止しておくことがで
き、その状態で、前記糸を乱すことなく、糸カセットを
持ち運ぶことができる。
【0089】また、請求項12の発明によれば、請求項
1乃至請求項11のいずれかに記載の糸カセットにおい
て、前記カセット本体に、前記糸道経路から導出された
糸の糸端部分を切断する糸切断部材を備えたので、前記
糸駒から繰り出されて一旦前記糸道経路にセットした糸
の導出端部を前記糸切断部材によって所定の長さに切り
揃えることができる。
【0090】また、請求項13の発明によれば、それぞ
れ糸が巻回された複数の糸駒を保持すると共に、その各
糸駒から繰り出された糸をミシン本体の縫製部に向けて
案内するための糸道経路が形成され糸カセットを着脱可
能に支持するカセット装着部をミシン本体に備えたの
で、前記カセット装着部に糸カセットを装着した状態
で、前記糸カセットの装着場所で必要に応じて前記複数
の糸駒を適宜使い分けることができ、しかも、それらの
糸駒から繰り出された糸をそれぞれ前記糸道経路を共通
に使用して案内し、直ちに縫製に使用することができ
る。
【0091】さらに、請求項14の発明によれば、請求
項13に記載の糸カセットを備えたミシンにおいて、前
記カセット装着部乃至その近傍に、前記糸道経路の終端
部側において同経路に案内される糸に所定の張力を付与
する糸張力付与部材と、前記糸道経路から導出された糸
の弛みを取り上げる糸取り上げ部材とを備えたので、前
記糸カセットを前記カセット装着部に装着する動作に関
連させて、あるいは装着後に、前記糸道経路にセットさ
れている糸を前記糸張力付与部材及び糸取り上げ部材に
容易に掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の電子制御式ミシンと糸カ
セットとの正面図である。
【図2】糸カセットを取外した状態のミシンアーム部の
平面図である。
【図3】糸カセットを取付けた状態のミシンアーム部の
平面図である。
【図4】糸カセットの側面図である。
【図5】糸駒保持部材の側面図である。
【図6】要部を切断して示す糸保持部材の取付部の側面
図である。
【図7】糸カセットのカセットケースの正面図である。
【図8】図7のAーA線に於ける断面図である。
【図9】図7のCーC線に於ける断面図である。
【図10】図7のDーD線に於ける断面図である。
【図11】図7のEーE線に於ける断面図である。
【図12】図7のFーF線に於ける断面図である。
【図13】図7のGーG線に於ける拡大断面図である。
【図14】カセット本体の要部側断面図である。
【図15】上糸の掛け渡しの順所を示すカセット本体の
正面図である。
【図16】糸カセットをカセット装着部に装着する前の
状態を示す正面図である。
【図17】糸カセットをカセット装着部に装着する途中
の要部側断面図である。
【図18】糸カセットをカセット装着部に装着する途中
の状態を示す正面図である。
【図19】糸カセットをカセット装着部に装着完了した
状態の正面図である。
【図20】カセットケースの上面図である。
【図21】カセットケースの正面図である。
【図22】2本針及び糸カセットをセットした状態のミ
シンアーム部の正面図である。
【符号の説明】
1 ミシン 5 カセット装着部 6 糸取り上げ部材 7 糸張力付与部材 11 針 24 糸カセット 26 内糸駒 27 糸駒収容部 30 糸道経路 34 開閉蓋 43 糸駒押さえ 54 ガイド部材 66 糸係止部材 70 糸切り刃 71 外糸駒 72 糸駒保持部材 76 取付脚部 78 糸案内ピン 82 取付溝 87,88 針
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 秀高 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 Fターム(参考) 3B150 CD01 CE02 CE23 FA03 FA05 FA06 FA07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシン本体に対して着脱可能に装着さ
    れ、それぞれ糸が巻回された複数の糸駒を保持すると共
    に、その各糸駒から繰り出された糸をミシン本体の縫製
    部に向けて案内するための糸道経路が形成されことを特
    徴とする糸カセット。
  2. 【請求項2】 カセット本体に、前記複数の糸駒の少な
    くとも1つの糸駒を内部に収容させる糸駒収容部と、他
    の糸駒を外部にて保持する糸駒保持部とを備えたことを
    特徴とする請求項1に記載の糸カセット。
  3. 【請求項3】 前記カセット本体は、前記ミシン本体の
    前面において、垂下状態に装着され、前記糸駒保持部
    は、前記カセット本体の上部から前記ミシン本体の上面
    部に沿って後方に突出配置されたことを特徴とする請求
    項2に記載の糸カセット。
  4. 【請求項4】 前記糸駒保持部は、前記カセット本体に
    対して着脱可能に支持されたことを特徴とする請求項2
    もしくは請求項3のいずれかに記載の糸カセット。
  5. 【請求項5】 前記糸駒保持部に支持される糸駒は、そ
    の軸線が前後方向を向くようにして配置され、糸を糸駒
    から前方に繰り出すように構成したことを特徴とする請
    求項2乃至請求項4のいずれかに記載の糸カセット。
  6. 【請求項6】 前記糸駒保持部は、断面が円弧状に形成
    されてその断面と直交する方向に突出した取付脚部を有
    し、前記カセット本体には、前記糸駒保持部の取付脚部
    を嵌合支持する円弧状の取付溝を設けたことを特徴とす
    る請求項4もしくは至請求項5に記載の糸カセット。
  7. 【請求項7】 前記カセット本体に、前記糸駒収容部及
    び糸道経路を開閉可能に覆う開閉蓋を設けたことを特徴
    とする請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の糸カセ
    ット。
  8. 【請求項8】 前記糸駒保持部に保持された糸駒と、前
    記カセット本体の前記糸道経路の始端部との間に、その
    糸駒から繰り出された糸を前記糸道経路に導入させる糸
    案内部材を設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項
    7のいずれかに記載の糸カセット。
  9. 【請求項9】 前記糸駒保持部には、前記糸駒収容部に
    収容される糸駒よりも保有糸量が大きい糸駒を保持でき
    るように構成したことを特徴とする請求項2乃至請求項
    8のいずれかに記載の糸カセット。
  10. 【請求項10】 前記糸道経路の始端部側の部分に、そ
    の糸道経路に沿って案内される糸に抵抗を付与する抵抗
    付与部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    9のいずれかに記載の糸カセット。
  11. 【請求項11】 前記カセット本体に、前記糸道経路か
    ら導出された糸の糸端部分を係止する糸係止部材を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか
    に記載の糸カセット。
  12. 【請求項12】 前記カセット本体に、前記糸道経路か
    ら導出された糸の糸端部分を切断する糸切断部材を備え
    たことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか
    に記載の糸カセット。
  13. 【請求項13】 それぞれ糸が巻回された複数の糸駒を
    保持すると共に、その各糸駒から繰り出された糸をミシ
    ン本体の縫製部に向けて案内するための糸道経路が形成
    され糸カセットを着脱可能に支持するカセット装着部を
    ミシン本体に備えたことを特徴とする糸カセットを備え
    たミシン。
  14. 【請求項14】 前記カセット装着部乃至その近傍に、
    前記糸道経路の終端部側において同経路に案内される糸
    に所定の張力を付与する糸張力付与部材と、前記糸道経
    路から導出された糸の弛みを取り上げる糸取り上げ部材
    とを備えたことを特徴とする請求項13に記載の糸カセ
    ットを備えたミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000024356A (ja) * 1998-07-10 2000-01-25 Brother Ind Ltd ミシンの糸立装置

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