JP2002336144A - 手洗いセット及び手洗いユニットの設置構造 - Google Patents

手洗いセット及び手洗いユニットの設置構造

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JP2002336144A
JP2002336144A JP2001146960A JP2001146960A JP2002336144A JP 2002336144 A JP2002336144 A JP 2002336144A JP 2001146960 A JP2001146960 A JP 2001146960A JP 2001146960 A JP2001146960 A JP 2001146960A JP 2002336144 A JP2002336144 A JP 2002336144A
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Japan
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bowl
faucet
hand
water
washing unit
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JP2001146960A
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English (en)
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Natsuka Fukuimizu
夏佳 福泉
Toshio Sakamoto
俊夫 坂本
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Sumitomo Forestry Crest Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Sumitomo Forestry Crest Co Ltd
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  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手洗い時に水はねが生じにくい手洗いセット
を提供すること。 【解決手段】 ボウル3と、該ボウル3に固定される水
栓金具2とからなる手洗いセットにおいて、ボウル3
は、開口部の奥行きPが18〜26cmであり且つ該ボ
ウルの開口周縁部32の高さ位置より下方に手首N’を
位置させて手洗い可能になされており、前記水栓金具2
を前記ボウル3に固定した状態において、該ボウル3の
開口周縁部32の高さ位置から該水栓金具の吐水口まで
の高さHが0〜10cmであり、前記ボウル3は、前記
水栓金具2の固定部位が壁体内に位置するように設置さ
れる手洗いセット

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、部屋の狭小化を抑
制でき、しかも手洗い時に水はねが生じにくい、手洗い
セット及び手洗いユニットの設置構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
木造住宅等においては、水栓金具及びボウルを備えた手
洗いユニットを、該手洗いユニットの背面側の一部が、
壁体内に納まるように設置することが行われている。手
洗いユニットの一部を壁体内に位置させることにより、
該ユニットの設置に伴う部屋の狭小化を、ある程度抑え
ることができる。しかし、従来の埋め込み式の手洗いユ
ニットの水栓金具には、省スペース化を図るため水栓本
体が小さい吊下水栓が用いられていたため、吐水口と水
を受けるボウルとの間で手を洗うことになり、吐水口と
ボウルとの間の距離が大きくなる。そのため、ボウルに
対して手の露出度が高くなり、手に当たった水が外部に
飛び出し易い。更に、水栓金具への給水方法によって
は、給水管をボウルの背面側に通して給水する場合があ
り、壁体内への埋め込み量が浅くなり、その場合には、
ボウルの奥行きを取りにくくなるため、一層水はね(水
がボウル外に飛び散ること)が生じ易くなる。
【0003】また、通常、手洗いユニットを設置する壁
体の下方には、土台や梁等の建築構造材が配されてお
り、従来においては、手洗いユニットへの給排水を、こ
のような建築構造材の手前の位置において行う場合が多
く、その場合には、手洗いユニットのボウル部分の壁体
内への埋め込み量を大きくすることが困難であった。そ
のため、手洗いユニットを設置した部屋が狭くなり、狭
苦しい印象を与えるものとなったり、設置した部屋の有
効利用が妨げられるといった問題があった。部屋が狭く
ならないようにするには、手洗いユニットの奥行きを抑
制することが考えられるが、それでは、ボウルの奥行き
を充分にとることができなくなり、手洗い時に、水はね
が生じ易くなる。
【0004】従って、本発明の目的は、部屋の狭小化を
抑制でき、しかも手洗い時に水はねが生じにくい、手洗
いセット及び手洗いユニットの設置構造を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボウルと、該
ボウルに固定される水栓金具とからなる手洗いセットに
おいて、前記ボウルは、開口部の奥行きPが18〜26
cmであり且つ該ボウルの開口周縁部の高さ位置より下
方に手首を位置させて手洗い可能になされており、前記
水栓金具を前記ボウルに固定した状態において、該ボウ
ルの開口周縁部の高さ位置から該水栓金具の吐水口まで
の高さHが0〜10cmであり、前記ボウルは、前記水
栓金具の固定部位が壁体内に位置するように設置される
ことを特徴とする手洗いセットを提供することにより、
上記の目的を達成したものである(以下、第1発明とい
うときは、この発明をいう)。
【0006】また、本発明は、水栓金具及びボウルを備
えた手洗いユニットを、その少なくとも背面側の一部が
壁体内に納まるように、木造住宅の部屋内に設置してな
る手洗いユニットの設置構造において、前記手洗いユニ
ットの下方に位置する建築構造材に切欠部を形成し、該
切欠部内を通して給水管及び排水管を設け、該給水管及
び該排水管を介して該手洗いユニットへの給水及び該手
洗いユニットからの排水を行うと共に、前記水栓金具と
して立水栓金具を、前記ボウル又は該ボウルの近傍に立
ち上がるように設け、該立水栓金具に下方から水を供給
するようにしたことを特徴とする手洗いユニットの設置
構造を提供することにより、上記の目的を達成したもの
である(以下、第2発明というときは、この発明をい
う)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明(第1,第2発明)
をその好ましい実施形態に基づいて詳細に説明する。第
2発明の一実施形態としての手洗いユニットの設置構造
は、図1に示すように、蛇口用の水栓金具2及び手洗い
用の小型のボウル3を備えた手洗いユニット1を、その
背面側の一部が壁体4内に納まるように、木造住宅(在
来軸組工法の住宅)の1階に設けられた便所内に設置し
てなる。また、図2及び図4に示すように、手洗いユニ
ット1が設置された壁体4の下には、建築構造材として
の土台5が、水平に且つ該壁体4の壁面4aと平行に配
設されている。建築構造材の材質としては、構造用集成
材、構造用無垢材、鉄筋コンクリート等が挙げられる。
【0008】本実施形態における手洗いユニット1は、
蛇口用の水栓金具2と、該水栓金具2が固定されるボウ
ル3と、該ボウル3が上端部に取り付けられるボウル下
キャビネット6とが一体化されてなる。ボウル3は、図
3に示すように、水栓金具2から吐出された水を受ける
凹状部31と、該凹状部31を囲むように形成された開
口周縁部32とを有しており、該凹状部31に受けた水
を、奥行き方向の中央部より若干背面部寄りに設けられ
た排水口33から、ユニット内の排水管72内に排出す
るようになされている。開口周縁部32は、若干傾斜を
付けた傾斜部34と傾斜を付けていない水平部35とを
有する。また、ボウル3は、開口周縁部32よりも低い
位置に水栓金具取付部36を有する。即ち、ボウル3に
は、開口周縁部32との間に段差を有し且つ上面が略水
平に形成された水栓金具取付部36が一体的に設けられ
ている。
【0009】蛇口用の水栓金具2は、ボウル3に、上方
に立ち上がるように設けられている。具体的には、水栓
金具2は、立水栓金具2であり、ボウル3内に設けられ
た水栓金具取付部36に固定されている。尚、水栓金具
取付部36には、上下に貫通する取付用孔(図示せず)
が形成されており、立水栓金具2は、該取付用孔を介し
て公知の方法により、該水栓金具取付部36に固定され
ている。また、蛇口用の立水栓金具としては、各種公知
のものを特に制限なく用いることができる。
【0010】ボウル下キャビネット6は、内部に給水管
71及び排水管72を通すことのできる箱状体であり、
その上端部には、公知の方法によりボウルを取付可能な
ボウル取付部61を有し、その中央部には、前方に開閉
する扉を有し内部に備品(トイレ用品等)を収容可能な
収納部62を有し、その下端部には、ユニット内の給排
水管71,72とユニット外の給排水管81,82とを
接続させる配管接続部63を有している。
【0011】配管接続部63は、仕切板64を介して収
納部62との間を仕切られており、立水栓金具2に一端
部が接続されたユニット内の給水管71及びボウル3の
排水口に一端部が接続されたユニット内の排水管72
が、それぞれ該仕切板64に形成された孔部を介して、
収納部62内から該配管接続部63内に導出されてい
る。ユニット内の給水管71及び排水管72は、配管接
続部63内において、ユニット外の給水管81及び排水
管82に公知の方法により接続されている。
【0012】本実施形態の手洗いユニットの設置構造に
おいては、手洗いユニット1の下方に位置する土台5
に、給排水管を配管するための切欠部51を形成してあ
る。切欠部51の断面形状や寸法は、給水管81及び排
水管82それぞれの少なくとも一部(断面の一部)を通
すことができる限り特に制限されないが、例えば図7に
示す切欠部51のように、土台(建築構造材)の上側の
一方の角部を、構造材の長手方向に沿う方向の所定幅に
亘って、斜めに切除したものが好ましい。特に、図7に
示すように断面三角形状に切欠することが好ましい。
【0013】切欠部51の横断面の断面積は、切欠前の
建築構造材5の横断面の断面積に対して8〜11%であ
ることが好ましい。また、建築構造材5の長手方向に沿
う方向の切欠部の幅W1(図7参照)は15cm以内で
あることが好ましい。切欠部の切欠寸法としては、例え
ば切欠部の高さ(鉛直方向の高さ)W2は建築構造材5
の高さW3の40〜30%であることが好ましく、材幅
方向の切欠部の幅W4は建築構造材5の幅W5の40〜
30%であることが好ましい。
【0014】そして、ユニット外の給水管81及び排水
管82は、それぞれ建築構造材に形成した切欠部51を
通して設けられており、これらの給水管81及び排水管
82が、配管接続部63において、ユニット内の給水管
71及び排水管72に接続されている。そして、給水管
71,81を通して水栓金具2に水が給水され、排水管
81,82を通してボウルから排出された水が外部に導
出されるようになっている。
【0015】第1発明の一実施形態としての手洗いセッ
トは、上記ボウル3と上記水栓金具2とからなる。第1
発明の手洗いセットにおけるボウル3は、その開口部の
奥行きP〔図6(b)参照〕が18〜26cmであり、
且つ図6(b)に示すように、該ボウルの開口周縁部3
2の高さ位置より下方に手首N’を位置させて手Nを洗
うことができるようになされている。従来、開口部の奥
行きが小さいボウル、例えば奥行きPが26cm以下の
ボウルにおいては、手洗い時に水はねが生じ易かった
が、ボウルの形状を、図6(b)に示すように、開口周
縁部32の高さ位置より下方に手首N’を位置させて手
洗い可能な形状とすることにより、そのような水はねを
顕著に抑制することができる。また、水はねを防止する
ために、開口部の左右両側に水はね防止用の壁部等を設
ける必要もない。尚、開口部の奥行きPが18cm未満
であると、水はねが生じ易くなる等の不都合が生じる。
ボウル3の開口周縁部32の高さ位置より下方に手首を
位置させて手洗い可能な形状としては、ボウルの開口周
縁部32の高さ位置から吐水口直下のボウル内面までの
深さD〔図6(a)参照〕が12〜18cmであること
が好ましい。
【0016】第1発明の手洗いセットにおいては、水栓
金具2をボウル3に固定した状態において、該ボウルの
開口周縁部32の高さ位置から該水栓金具2の吐水口2
1までの高さH〔図6(a)参照〕が0〜10cmであ
り、好ましくは4〜10cmであり、更に好ましくは4
〜6cmである。前記高さHを10cm以下とすること
により、手洗い時に、手を、そのほぼ全体がボウル3内
に入るように誘導することができ、手に当たった水がボ
ウル外に飛び散ることによる水はねを効果的に抑制する
ことができる。前記高さHが4cm以上であると、手を
吐水口21下に挿入する際に手や腕がボウルの開口周縁
部32や水栓金具2に接触することを確実に防止するこ
とができる。また、前記高さHが6cm以下であると、
手を洗う者の意思に拘わらずに、必然的に手のほぼ全体
がボウル3内に誘導されるので、一層確実に水はねを防
止することができる。
【0017】第1発明におけるボウル3は、上記実施形
態の手洗いユニットの設置構造におけるように、水栓金
具2の固定部位(水栓金具取付部36の取付用孔の位
置)Sが壁体4内に位置するように設置される。水栓金
具2の固定部位を壁体4内に位置させることにより、部
屋の狭小化を防止しつつ、水はねの発生を一層防止する
ことができる。開口周縁部32と水洗金具取付部36と
の段差dは1.5〜3cm、特に2〜2.5cmである
ことが好ましい。本実施形態に係る手洗いセットのボウ
ル3は、開口周縁部32よりも低い位置に水栓金具取付
部36を有しており、水栓金具2を、該水栓金具取付部
36に固定するようになっているため、水栓金具2の開
閉操作部の操作性を損なうことなく、前記高さHを低い
値に設定することができる。尚、前記開口周縁部32の
高さ位置、前記高さH及び前記深さDは、開口周縁部3
2に高い部位と低い部位が存在する場合、それぞれ、室
内側(正面側)に位置するボウル正面部における開口周
縁部32の高さを基準とする。
【0018】次に、本実施形態の手洗いユニットの設置
構造の好ましい構築手順の一例について説明する。先
ず、手洗いユニット1を設置すべき壁体4に、手洗いユ
ニット1の背面側の一部を収容させるためのユニット収
容空間41を形成する。
【0019】本実施形態におけるユニット収容空間41
は、所定の奥行きを有しており、壁面4aを構成する壁
下地材42を所定形状にくり抜いて形成してある。詳細
には、手洗いユニット1を設置する壁は、図3に示すよ
うに、所定の間隔で配設された柱44及び複数の間柱4
5と、それらの前後に固定した一対の壁下地材42,4
3とからなり、ユニット収容空間41は、一対の間柱4
5,45間における壁下地材42を、ユニット1の正面
から見て長方形状にくり抜いて形成されている。手洗い
ユニット1は、一対の間柱45,45間に設置される。
尚、ユニット収容空間41の上面側には、図4に示すよ
うに、一対の間柱45,45間に掛け渡された横材46
が配設されており、ユニット収容空間41の下面側に
は、開口部を有する床面9が存在している。また、ユニ
ット収容空間41の背面側には、隣室の壁下地材43が
存在している。ユニット収容空間形成後には、壁下地材
に、壁紙等の化粧材を貼着する。尚、壁下地材42,4
3としては、各種公知のものを用いることができ、例え
ば石膏ボードや合板等を挙げることができる。
【0020】次いで、手洗いユニット1を設置する部位
の下方に位置する土台(建築構造材)5に切欠部51を
設ける。切欠部51は、各種公知の方法により形成する
ことができる。また、切欠部は、床面の形成前に設けて
おいても良いし、土台として用いる木質材に予め工場等
において設けておいても良い。
【0021】また、図4に示すように、手洗いユニット
1を設置する床面9aに孔93を設ける。床面に設ける
孔93は、給水管81及び排水管82を通すに充分な大
きさとする。床面に設ける孔(貫通孔)93は、無開口
の床面を形成した後に、各種公知の手段により形成して
も良いし、床面を形成する際に開口部を有する床面が形
成されるようにしても良い。例えば、床材の一側縁部
に、予め所定形状の切欠部を形成しておき、建築構造材
の切欠部上に該切欠部が位置するように、該床材を建築
構造材上に固定しても良い。図示例の設置構造において
は、床材としての床下地材91及びフロアー材92の両
者に矩形状の貫通孔を形成してある。
【0022】次いで、手洗いユニット1を、その背面側
の一部がユニット収容空間41内に納まるように且つボ
ウル下キャビネット6の少なくとも一部が建築構造材に
設けた切欠部51上に位置するように設置する。尚、ボ
ウル3に対する立水栓金具2の取付やボウル3の排水口
33及び立水栓金具2に対する給排水管71,72の接
続は、手洗いユニット1の設置前に完了させておく。
【0023】次いで、外部給水管81及び外部排水管8
2を、それぞれ切欠部51及び床面に形成した孔93を
通して設け、該切欠部51を通した給水管81及び排水
管82を、ユニット1内の給水71管及び排水管72に
接続する。尚、本実施形態においては、鏡11及び棚1
2を備えた付属ユニット13を、ユニット収容空間41
内における、手洗いユニット1の上部に設置してある。
斯かる付属ユニット13の設置は、手洗いユニット1の
設置後の所望の時期に行うことができる。このようにし
て、本実施形態の手洗いユニットの設置構造が完成す
る。
【0024】本実施形態の手洗いユニットの設置構造1
によれば、手洗いユニット1の下方に位置する土台5に
切欠部51を形成し、該切欠部51内を通して給水管8
1及び排水管82を設け、該給水管81及び該排水管8
2を介して該手洗いユニット1への給水及び該手洗いユ
ニット1からの排水を行うようにしたため、ユニットへ
の給排水を土台5の手前で行う場合に比べて、手洗いユ
ニット1の設置位置を奥にずらすことができる。即ち、
手洗いユニット1を壁体4内に埋め込む程度を従来より
も大きくすることができる。そのため、手洗いユニット
を設置した部屋を広く使うことができ、また、ボウルの
奥行きを減らす必要もないので、水はねも生じにくい。
【0025】更に、立水栓金具2を、ボウル3に上方に
立ち上がるように設け、該立水栓金具2に下方から水を
供給するようにしたため、ボウルと背面側の壁材との間
に給水管を通して給水する従来の方法に比べて、ボウル
3の埋め込み量を一層大きくできる。そのため、手洗い
ユニット1の壁体4内への埋め込み量をより大きくする
ことができ、手洗いユニットを設置した部屋を一層広く
使うことができる。また、水はねが一層少なくなる。
【0026】水はねの原因としては、水がボウルに当た
って飛び散ることの他、水が手に当たって飛び散ること
が挙げられる。本実施形態の手洗いユニットの設置構造
においては、上述したように、ボウル自体の埋め込み量
が大きく奥行きの大きなボウルを採用することができる
上に、立水栓金具2を、ボウル3に、上方に立ち上がる
ように設け、該立水栓金具2に下方から水を供給するよ
うにしたため、吊り下げタイプの水栓金具に比べて、水
の手に対する衝突速度が抑制されるので、手に当たった
水が外部に飛び出すことを顕著に抑制することができ
る。そのため、手洗い時の水はねを一層顕著に抑制する
ことができる。
【0027】本発明の効果を効果的に発現させる観点か
ら、手洗いユニット1の壁体4内への埋め込み量(ボウ
ル3の埋め込み量と同じ)T1(図3、図4参照)は、
壁体4の全厚Tの60%以上、特に70%以上であるこ
とが好ましく、また、埋め込み量T1は90mm以上で
あることが好ましい。また、ボウル3は、その全体の奥
行きT3(図3参照)が270mm以上、特に275〜
285mmであることが好ましく、壁体内に収容された
埋め込み部分T4と壁面から突出する突出部分T5との
比が1:2〜7:12であることが好ましい。
【0028】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において
適宜変更することができる。例えば、手洗いセット及び
手洗いユニットを設置する部屋は、便所の他、洗面室、
台所、寝室、子供部屋等であっても良い。また、廊下等
に設置することもできる。また、付属ユニットは省略す
ることもできる。また、手洗いユニットを設置する部屋
は、二階以上にある部屋でも良く、その場合の建築構造
材は、二階の床下に配設された梁等である。また、水栓
金具を、ボウルの近傍に設け、該水栓金具に下方から水
を供給するようにしても良く、その場合にも、上記実施
形態と同様の効果が奏される。ボウルの近傍とは、立水
栓金具を上方に立ち上がるように固定できれば特に制限
されない。また、給水管を通す切欠部と排水管を通す切
欠部とを別々に設けても良い。更に、本発明の手洗いユ
ニットの設置構造を構築する方法(手順等)は、上述し
た例に何ら限定されるものではなく、適宜の方法(手順
等)を採用することができる。
【0029】
【実施例】第1発明の手洗いセットの効果を実証するた
めの実施例及び比較例を示す。表1に示す各手洗いセッ
トについて、4名のパネラーによる手洗い試験を行っ
た。即ち、同一の立水栓金具(泡沫水栓)を各手洗いセ
ットのボウルに固定し、同一の水圧及び同一の水量(吐
水量;6.5L/min)で吐水口から水を吐出させ
た。各手洗いセットについて、各パネラーに手を洗わ
せ、使用時の水はねについて下記の評価基準により評価
させた。その結果を表1に示した。 <評価基準> A;水はねを気にせずに、手を洗うことができる。 B;水はねが多少気になるが、手洗いを支障無く続行す
ることができる。 C;水はねが気になる。吐水量を少なくしたい。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1の手洗いセットは、図6に示す形
態のボウル及び立水栓金具からなる手洗いセット(開口
周縁部と水栓金具取付部との段差20mm)である。実
施例2は、立水栓金具の取り付け位置を実施例1よりも
高い位置に変更したものである。比較例1及び比較例3
においては、ボウルの底面を実施例1よりも上方に位置
させてあり、何れも開口周縁部の高さ位置よりも下方に
手首を位置させて手洗いすることが不可能なものであ
る。比較例2は、ボウル正面部のボウル内面の角度をほ
ぼ鉛直にして、実施例1よりも奥行きを減少させたもの
である。尚、表中、「高さH」は、ボウルの開口周縁部
の高さ位置から吐水口までの高さであり、「深さD」
は、ボウルの開口周縁部の高さ位置から吐出口直下のボ
ウル内面までの深さであり、「奥行きP」は、ボウルの
開口部の奥行きである。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、部屋の狭小化を抑制で
き、しかも手洗い時に水はねが生じにくい、手洗いセッ
ト及び手洗いユニットの設置構造を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態である手洗いユニ
ットの設置構造の概略を示す模式正面図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態である手洗いユニ
ットの設置構造を一部透視した状態として示す模式正面
図である。
【図3】図3は、図2のX−X線断面を模式的に示す断
面図である。
【図4】図4は、図2のY−Y線断面を模式的に示す断
面図である。
【図5】図5は、排水管の配設態様の一例を示す模式断
面図である。
【図6】図6は、図1の手洗いユニットの設置構造にお
けるボウルの形状等を示す断面図であり、図6(a)
は、排水口を通るボウルの幅方向(左右方向)の断面を
示す断面図であり、図6(b)は、ボウルの奥行き方向
の断面を示し且つボウル内に手を挿入して手を洗う状態
を示す模式断面図である。
【図7】図7は、建築構造材に形成した切欠部の一例を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 手洗いユニット 2 蛇口用の水栓金具 21 吐水口 3 ボウル 32 開口周縁部 4 壁体 5 土台(建築構造材) 51 切欠部 6 ボウル下キャビネット 71,81 給水管 72,82 排水管 N 手 N’ 手首
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A47K 1/04 A47K 1/04 E E03C 1/14 E03C 1/14 Z (72)発明者 坂本 俊夫 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 住友林業株式会社内 Fターム(参考) 2D061 BA01 BB01 BC06 BE08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボウルと、該ボウルに固定される水栓金
    具とからなる手洗いセットにおいて、 前記ボウルは、開口部の奥行きPが18〜26cmであ
    り且つ該ボウルの開口周縁部の高さ位置より下方に手首
    を位置させて手洗い可能になされており、 前記水栓金具を前記ボウルに固定した状態において、該
    ボウルの開口周縁部の高さ位置から該水栓金具の吐水口
    までの高さHが0〜10cmであり、 前記ボウルは、前記水栓金具の固定部位が壁体内に位置
    するように設置されることを特徴とする手洗いセット。
  2. 【請求項2】 前記開口周縁部の高さ位置から前記水栓
    金具の吐水口までの高さHが4〜6cmである請求項1
    記載の手洗いセット。
  3. 【請求項3】 前記ボウルは、前記開口周縁部よりも低
    い位置に水栓金具取付部を有しており、前記水栓金具
    は、該水栓金具取付部に固定される請求項1又は2記載
    の手洗いセット。
  4. 【請求項4】 水栓金具及びボウルを備えた手洗いユニ
    ットを、その少なくとも背面側の一部が壁体内に納まる
    ように、木造住宅の部屋内に設置してなる手洗いユニッ
    トの設置構造において、 前記手洗いユニットの下方に位置する建築構造材に切欠
    部を形成し、該切欠部内を通して給水管及び排水管を設
    け、該給水管及び該排水管を介して該手洗いユニットへ
    の給水及び該手洗いユニットからの排水を行うと共に、
    前記水栓金具として立水栓金具を、前記ボウル又は該ボ
    ウルの近傍に立ち上がるように設け、該立水栓金具に下
    方から水を供給するようにしたことを特徴とする手洗い
    ユニットの設置構造。
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