JP7006552B2 - 航空機用化粧室ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、航空機用化粧室ユニットに関する。
航空機では、機体の限られたスペースに、複数の座席、複数の化粧室、複数のギャレーなどが配置されている。
そして、座席数の増大を図る観点から種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1、2には、移動可能な航空機用化粧室ユニットが開示され、レイアウトの変更を行なえる航空機用化粧室ユニットが提案されている。
US 2008/0179456 A1 US 2009/0283636 A1
しかしながら、航空機用化粧室ユニットのレイアウトを変えても、航空機用化粧室ユニットが占める面積は変わらないため、座席数の増大を図る上で限界がある。
一方、航空機用化粧室ユニットに着目すると、その内部の化粧室に、多くの場合、シンクを有する洗面台が側壁に沿って設けられている。そして、シンクが位置する洗面台の部分は側壁から化粧室の内側に突出しており、シンクが位置する洗面台の部分では、化粧室内の空間が狭められている。そのため、航空機用化粧室ユニットの幅を狭めるにも限界がある。
また、近年、地域的な慣習等により洗面台のシンク上で腕、首、足などの手以外の部位を洗う場合が多々あると推定され、その場合、シンクの周りに水滴が飛散して床面が濡れ、その清掃作業が面倒になる不具合が生じている。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の目的は、手洗いの際のシンクの使い勝手を損なうことなく航空機用化粧室ユニットの幅を狭め、座席数を増加させる上で有利で、シンクで手以外の部位を洗いにくくし、水滴の飛散による床面の濡れを抑制する上で有利な航空機用化粧室ユニットを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、航空機用化粧室ユニットの化粧室の側壁に配置される洗面台を備え、前記洗面台は、カウンタテーブルと、前記カウンタテーブルに設けられたシンクとを備え、前記シンクの上端は、前記カウンタテーブルの上面に開口する開口部となっており、前記シンクは、前記側壁に沿った幅Wと、前記幅Wと直交する奥行きDと、深さHとを有する航空機用化粧室ユニットであって、前記シンクは、前記カウンタテーブルの上面の前記開口部から下方に延在する曲面状の側面と、前記シンクの中央部に位置し上方を向いた前記幅W方向に細長状の底面と、前記側面と前記底面とを接続する接続面とを有し、前記底面の最も低い中央に排水口が設けられ、前記底面は前記排水口から離れるにつれて次第に上昇する曲面で形成されており、前記シンクの前記開口部の前記奥行きDは、90mm≦D≦160mmを満たし、前記シンクの前記深さHは、120mm≦H≦240mmを満たし、前記シンクの前記開口部の前記幅Wは、200mm≦W≦330mmを満たし、前記シンクの前記幅Wは、前記開口部から前記シンクの深さHのほぼ1/2の高さまでは、下方に至るにつれて極めて少ない量で次第に小さくなるように形成され、前記幅W方向において互いに対向する側面は、前記カウンタテーブルの上面から前記シンクの前記深さHのほぼ1/2の高さまでは、下方に至るにつれて前記シンクの水平断面積を極めて少ない量で次第に小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成され、前記深さHのほぼ1/2の高さから前記シンクの底部までは、下方に至るにつれて前記シンクの水平断面積を小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成され、前記シンクの奥行きDは、前記開口部から前記シンクの底部まで、下方に至るにつれて極めて少ない量で次第に小さくなるように形成され、前記奥行きD方向において互いに対向する側面は、前記カウンタテーブルの上面から前記シンクの底部まで、下方に至るにつれて前記シンクの水平断面積を極めて少ない量で次第に小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成され、前記幅W方向において互いに対向する側面および前記奥行きD方向において互いに対向する側面の下端と前記底面の外周は、それぞれ前記底面の曲率半径および前記側面の曲率半径よりも小さい曲率半径の前記接続面で接続されていることを特徴とする。
また、本発明は、前記奥行きDは、100mm≦D≦140mmを満たし、前記深さHは、150mm≦H≦200mmを満たしていることを特徴とする。
また、本発明は、前記カウンタテーブルの上面から下方に離れた前記シンクの前記側面の箇所に手洗い用水栓が設けられ、前記シンク内への対象物の進入を検出する対象物検出部が設けられ、前記対象物検出部により前記対象物の進入が検出された場合に、予め定められた吐水時間前記手洗い用水栓から吐水させる水栓制御部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記手洗い用水栓は、前記シンクの深さ方向の中央よりも前記カウンタテーブルの上面寄りの前記側面の箇所に設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記カウンタテーブルの上面から下方に離れた前記側面の箇所に設けられエアーを吹き出すハンドドライヤーと、前記手洗い用水栓からの吐水が終了すると、予め定められた乾燥時間前記ハンドドライヤーからエアーを吹き出させる乾燥制御部とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記航空機用化粧室ユニットは、縦通路と、前記縦通路の両側に位置し座席列が機体の前後方向に並べられて構成された座席群とを有する航空機に配置され、前記航空機用化粧室ユニットは、底壁と、前記底壁から起立し互いに対向する一対の側壁と、前記底壁から起立し互いに対向する背面壁および正面壁と、前記底壁に対向する天井壁とで仕切られた前記化粧室を有し、前記化粧室に、正面壁に向かって着座できるように前記背面壁の前方に便器が配置され、前記洗面台は、前記一対の側壁のうちの一方の側壁に配置され、前記正面壁に出入口が配置され、前記航空機用化粧室ユニットは、前記一対の側壁のうちの他方の側壁が前記座席群の後端の座席列に近接させ、前記正面壁を前記縦通路に面して配置されることを特徴とする。
本発明によれば、シンクにより手洗いなどを支障なく行なえ、また、奥行きDを従来に比べ短く形成し、深さHを従来に比べ深く形成したので、手洗いなどのシンクの使いやすさを確保しつつ、シンクが位置するカウンタテーブル部分の化粧室内への突出量を低減でき、化粧室内の空間を狭めることなく航空機用化粧室ユニットの幅の短縮化を図る上で有利となる。
また、シンクは従来の航空機用化粧室ユニットのシンクに比べ、奥行きDが短く形成され、深さHが深く形成されているので、航空機用化粧室ユニットの使用者に直観的に腕、首、足などの手以外の部位が洗いにくいと思わせることが可能となり、シンク上で手以外の部位を洗うことでシンクの周りの床面に水滴が飛散して床面が濡れるなどの不具合を解消する上で有利となる。
また、本発明によれば、シンク内に手を入れると、手洗い用の水はシンク内から自動的に吐水されるため、簡単に手洗いを行なう上で有利となる。
また、本発明によれば、手洗い用水栓は、シンクの深さ方向の中央よりもカウンタテーブルの上面寄り、かつカウンタテーブルの上面よりも下に設けられているので、シンク内に入れた手に対して上方から吐水され、床面への水滴の飛散を防止し、床面が濡れるなどの不具合を解消する上で有利となる。
また、本発明によれば、シンク内にハンドドライヤーを設けたので、シンクの内部で手洗いから乾燥まで行なえ、航空機用化粧室ユニットの利便性を高める上で有利となる。
また、本発明によれば、縦通路の両側に位置する座席群の座席列を増加させる上で有利となる。
航空機の機内のレイアウトを示す説明図である。 機内に設置された実施の形態に係る航空機用化粧室ユニットと座席群との関係を示す説明図である。 実施の形態に係る航空機用化粧室ユニットの斜視図である。 (A)はシンクの斜視図、(B)はシンクの正面図、(C)はシンクの側面図、(D)はシンクの平面図である。 シンクとシンク周辺の構成を示す断面図である。 機内に設置された従来例に係る航空機用化粧室ユニットと座席群との関係を示す説明図である。
次に本発明の実施の形態に係る航空機用化粧室ユニットについて図面を参照して説明する。
図1、図2に示すように、航空機の機体10には座席群12が設けられ、また、縦通路14と横通路16とが設けられている。
機体10の前部は操縦室1002となっており、後部は圧力隔壁1004となっている。
縦通路14は、機体10の中央で機体10の前後方向に延在している。
座席群12は、縦通路14の左右両側にそれぞれ設けられ、各座席群12は、複数の座席列12Aが機体10の前後方向に並べられて構成されている。本実施の形態では、機体10の前方に向いた3つの座席1202が機体10の幅方向に並べられることで座席列12Aが構成されている。
横通路16は、座席群12の後方で機体10の後部の搭乗口1006から機体10の幅方向に延在し縦通路14に接続している。
ギャレー18は、圧力隔壁1004の前方で横通路16の後方に機体10の幅方向に並べられて設けられている。
航空機用化粧室ユニット20は、縦通路14の両側で各座席群12の後端に位置する座席列12Aの後方かつ横通路16の前方に配置されている。
次に、図3を参照して航空機用化粧室ユニット20について説明する。
航空機用化粧室ユニット20は、底壁2202と、底壁2202から起立する正面壁2204と、底壁2202から起立し正面壁2204に対向する背面壁2206と、底壁2202から起立しそれら背面壁2206の両側と正面壁2204の両側を接続する一対の側壁2208A、2208B(図2参照)と、天井壁2210とを有しその内部が化粧室24とされる躯体フレーム22を備えている。
なお、背面壁2206、天井壁2210、一対の側壁2208A、2208Bは、航空機用化粧室ユニット20が機体10に設置される箇所の形状に対応して適宜変形される。本実施の形態では、航空機用化粧室ユニット20が縦通路14の側方に配置されており、背面壁2206、天井壁2210、一対の側壁2208A、2208Bは、機体10の胴体形状に合わせて変形されている。
正面壁2204に扉2211(図2参照)により開閉される出入口2212が設けられ、背面壁2206の前方に内壁2214が設けられ、便器26は内壁2214を介して底壁2202上に正面壁2204に対向するように設けられている。
また、一対の側壁2208A、2208Bのうちの一方の側壁2208Aに洗面台28が設けられている。
本実施の形態では、図2に拡大図で示すように、正面壁2204が縦通路14に面し、また、一対の側壁2208A、2208Bのうちの他方の側壁2208Bが座席群12の後端の座席列12Aに近接させ、洗面台28が設けられた一方の側壁2208Aが横通路16に面するように航空機用化粧室ユニット20が配置されている。
そして、一対の側壁2208A、2208Bが対向する方向が、座席列12Aが並べられた方向となっており、言い換えると、機体10の前後方向となっており、一対の側壁2208A、2208Bの外面間の寸法が航空機用化粧室ユニット20の幅Lとなっている。
なお、図2において符号30はアテンダントシートを示している。
洗面台28は、カウンタテーブル32と、カウンタテーブル32に設けられたシンク34などを含んで構成されている。
カウンタテーブル32の下方は、消火機能付きのごみ箱装置や化粧室の備品などが収容される下部収納部37となっており、下部収納部37は複数の扉3702、3704により開閉可能であり、図3において、符号3706はごみ投入口を示している。
カウンタテーブル32の上方は、ティッシュペーパーなどの化粧室の備品が収容される上部収納部38となっている。
シンク34は、カウンタテーブル32の上面3202で正面壁2204寄りの箇所に設けられている。
シンク34は、シンク34を平面視した場合、側壁2208Aに沿った長円形または側壁2208Aに平行する長軸を有する楕円形で形成され、言い換えると、側壁2208Aに沿った細長形状を呈している。
図4(A)から(D)に示すように、シンク34は、シンク34の中央部に位置し上方を向いた底面3402と、曲面状の側面3404を有している。
底面3402に排水口36が設けられ、排水口36には不図示の排水管が接続されている。
底面3402は、排水口36が設けられた底面3402の中央が最も低く、排水口36から離れるにつれて次第に上昇する緩やかな傾斜で上昇する曲面で形成され、底面3402は、幅W方向および奥行きD方向に延在している。
すなわち、シンク34を平面視した場合、底面3402は、側壁2208Aに沿った細長形状を呈し、幅W方向に沿った幅と奥行きD方向に沿った奥行きを有し、手洗いが簡単になされるように図られている。
側面3404は、カウンタテーブル32の上面3202から下方に延在しており、下方に至るにつれてシンク34の水平断面積を小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成されている。
詳細には、図4(B)、(C)に示すように、側面3404は、カウンタテーブル32の上面3202からシンク34の深さHのほぼ1/2の高さまでは、下方に至るにつれてシンク34の水平断面積を極めて少ない量で次第に小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成されている。
なお、図3、図5に示すように、カウンタテーブル32の上面3202と側面3404とが交差する箇所の内側空間がシンク34の開口部3406となっている。
側面3404の下端と底面3402の外周は、底面3402の曲率半径および側面3404の曲率半径よりも小さい曲率半径の接続面3408を介して接続されている。
図5に示すように、手洗い用水栓40は、カウンタテーブル32の上面3202から下方に離れたシンク34の側面3404の箇所に設けられている。
詳細には、シンク34の深さH方向の中央よりもカウンタテーブル32の上面3202寄りでかつ上面3202の下の側面3404の箇所に、手洗い用水栓40の吐水口4002が設けられ、シンク34内に入れられた手に対して上方から吐水され、水跳ねの低減が図られ、同時に、手洗いが簡単になされるように図られている。
また、シンク34内への対象物の進入を検出する対象物検出部42が設けられ、対象物検出部42により対象物の進入が検出された場合に、予め定められた吐水時間手洗い用水栓40から吐水させる水栓制御部44Aが設けられ、シンク34内に手を入れると自動的に吐水されるように図られている。
また、エアーを吹き出すハンドドライヤー46が、カウンタテーブル32の上面3202から下方に離れた側面3404の箇所に設けられ、詳細には、カウンタテーブル32の上面3202から下方に離れた側面3404の箇所にハンドドライヤー46のエアー吹き出し口4602が設けられ、手洗い用水栓40からの吐水が終了すると、予め定められた乾燥時間ハンドドライヤー46からエアーを吹き出させる乾燥制御部44Bが設けられている。
すなわち、シンク34内に手を入れると自動的に吐水され、自動的に手が乾燥されるように図られている。
また、シンク34の上方の側壁2208Aの箇所に、飲料水用の水栓48と、水栓48から吐水させる際に操作される吐水スイッチ50とが設けられている。
シンク34は、側壁2208Aに沿った幅Wと、幅Wと直交する奥行きDと、深さHとを有している。幅Wと奥行きDは、詳細には、シンク34を平面視した場合のシンク34の輪郭の寸法であり、言い換えると、開口部3406の寸法である。
幅Wは、手洗いなどのシンク34の使いやすさを確保する観点から、200mm≦W≦330mmを満たし、好ましくは、260mm≦W≦320mmを満たしている。
なお、従来の航空機用化粧室ユニットのシンクの幅は300mm前後である。
奥行きDは、手洗いなどのシンク34の使いやすさを確保しつつ航空機用化粧室ユニット20の幅Lを短縮する観点から、さらには、航空機用化粧室ユニット20の使用者に直観的にシンク34で腕、首、足などの手以外の部位が洗いにくいと思わせる観点から、90mm≦D≦160mmを満たし、好ましくは、100mm≦D≦140mmを満たしている。
なお、従来の航空機用化粧室ユニットのシンクの奥行きは200mm前後である。
すなわち、本実施の形態では、シンク34の奥行きDが従来に比べ短く形成されている。これに対応してシンク34が設けられるカウンタテーブル32の箇所の奥行きも短く形成されている。
深さHは、奥行きDを上述のように短くしてもシンク34に使いやすさを確保する観点から、また、航空機用化粧室ユニット20の使用者に直観的に腕、首、足などの手以外の部位が洗いにくいと思わせる観点から、120mm≦H≦240mmを満たし、好ましくは、150mm≦H≦200mmを満たしている。
なお、従来の航空機用化粧室ユニットのシンク34の深さは90mm前後である。
すなわち、本実施の形態では、シンク34の深さHが従来に比べ深く形成されている。
上述のように、シンク34の側面3404は、カウンタテーブル32の上面3202からシンク34の深さHのほぼ1/2の高さまでは、下方に至るにつれてシンク34の水平断面積を極めて少ない量で次第に小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成され、カウンタテーブル32の上面3202からシンク34の深さHのほぼ1/2の高さまでのシンク34の水平断面積を確保しているので、シンク34に使いやすさを確保する点で、また、航空機用化粧室ユニット20の使用者に直観的に腕、首、足などの手以外の部位が洗いにくいと思わせる点で有利となっている。
本実施の形態によれば、シンク34により手洗いなどを支障なく行なえ、また、奥行きDを従来に比べ短く形成し、深さHを従来に比べ深く形成したので、手洗いなどのシンク34の使いやすさを確保しつつ、シンク34が位置するカウンタテーブル32部分の化粧室24内への突出量を低減でき、化粧室24内の空間を狭めることなく航空機用化粧室ユニット20の幅Lの短縮化を図る上で有利となる。
具体的には、図1、図2に示す本実施の形態では航空機用化粧室ユニット20の幅Lを最小限に短縮することで、図6に示すように、従来例の航空機用化粧室ユニット90を各座席群12の後端にそれぞれ配置した従来構造に比べ、各座席群12の座席列12Aの前後間隔を数インチ程度、例えば、1~2インチ詰めることで、各座席群12に座席列12Aを一つ追加することが可能となる。
したがって、図6の従来例の配置構造に比べ、航空機用化粧室ユニット20の数を2つに維持しつつ座席1202を6つ多く設けることができ、座席数を増やす上で有利な航空機用化粧室ユニット20が得られる。
なお、縦通路14の数や座席群12のレイアウトなどは機体10によって異なり、例えば、縦通路14が機体10の幅方向に間隔をおいて複数、例えば2つ設けられ、それら縦通路14の両側に座席群12が設けられ、すなわち合計3つの座席群12が設けられ、各座席群12の後端に航空機用化粧室ユニット20が設けられる場合には、各座席群12の座席列12Aの前後間隔を例えば、1~2インチ詰めることで、3つの座席列12Aを増やせ、例えば、座席列12Aが3つの座席1202で構成されている場合には、9つの座席1202を増やすことが可能となる。
あるいは、縦通路14の両側で機体10の前後方向に複数の例えば3つの座席群12が並べられ、すなわち合計6つの座席群12が設けられ、各座席群12の後端に航空機用化粧室ユニット20が設けられる場合には、各座席群12の座席列12Aの前後間隔を例えば、1~2インチ詰めることで、6つの座席列12Aを増やせ、例えば、座席列12Aが3つの座席1202で構成されている場合には、18の座席1202を増やすことが可能となる。
また、本実施の形態のシンク34は従来の航空機用化粧室ユニットのシンクに比べ、奥行きDが短く形成され、かつ、深さHが深く形成されているので、航空機用化粧室ユニット20の使用者に直観的にシンク34内に腕、首、足などの手以外の部位を入れにくいと思わせ、シンク34で腕、首、足などの手以外の部位が洗いにくいと直感的に思わせることが可能となり、シンク34上で腕、首、足などの手以外の部位を洗うことでシンク34の周りの床面に水滴が飛散して床面が濡れるなどの不具合を解消する上で有利となる。
また、手洗い用水栓40は、カウンタテーブル32の上面3202から下方に離れたシンク34の側面3404の箇所に設けられ、言い換えると、手洗い用水栓40は、シンク34の内部に設けられているので、手洗いの際に、使用者の手はシンク34の内側に位置し、しかも、手洗い用の水はシンク34内から吐水されるため、従来のように手洗い用の水がシンク34の上方箇所から吐水される場合に比べ、床面への水滴の飛散を防止し、床面が濡れるなどの不具合を解消する上で有利となる。
また、カウンタテーブル32の上面3202から下方に離れたシンク34の側面3404の箇所にハンドドライヤー46を設けたので、シンク34の内部に手を入れると、シンク34の内部で手洗いから乾燥まで自動的に行なえ、シンク34の外部にぬれた手が位置することがなく、床面への水滴の飛散を防止し、床面が濡れるなどの不具合を解消する上で有利となり、航空機用化粧室ユニット20の利便性を高める上で有利となる。
20 航空機用化粧室ユニット
24 化粧室
2208A、2208B 側壁
28 洗面台
32 カウンタテーブル
3202 上面
34 シンク
3402 底面
3404 側面
40 手洗い用水栓
42 対象物検出部
44A 水栓制御部
44B 乾燥制御部
46 ハンドドライヤー
W 幅
D 奥行き
H 深さ

Claims (6)

  1. 航空機用化粧室ユニットの化粧室の側壁に配置される洗面台を備え、
    前記洗面台は、カウンタテーブルと、前記カウンタテーブルに設けられたシンクとを備え、
    前記シンクの上端は、前記カウンタテーブルの上面に開口する開口部となっており、
    前記シンクは、前記側壁に沿った幅Wと、前記幅Wと直交する奥行きDと、深さHとを有する航空機用化粧室ユニットであって、
    前記シンクは、前記カウンタテーブルの上面の前記開口部から下方に延在する曲面状の側面と、前記シンクの中央部に位置し上方を向いた前記幅W方向に細長状の底面と、前記側面と前記底面とを接続する接続面とを有し、
    前記底面の最も低い中央に排水口が設けられ、前記底面は前記排水口から離れるにつれて次第に上昇する曲面で形成されており、
    前記シンクの前記開口部の前記奥行きDは、90mm≦D≦160mmを満たし、
    前記シンクの前記深さHは、120mm≦H≦240mmを満たし、
    前記シンクの前記開口部の前記幅Wは、200mm≦W≦330mmを満たし、
    前記シンクの前記幅Wは、前記開口部から前記シンクの深さHのほぼ1/2の高さまでは、下方に至るにつれて極めて少ない量で次第に小さくなるように形成され、
    前記幅W方向において互いに対向する側面は、前記カウンタテーブルの上面から前記シンクの前記深さHのほぼ1/2の高さまでは、下方に至るにつれて前記シンクの水平断面積を極めて少ない量で次第に小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成され、前記深さHのほぼ1/2の高さから前記シンクの底部までは、下方に至るにつれて前記シンクの水平断面積を小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成され、
    前記シンクの奥行きDは、前記開口部から前記シンクの底部まで、下方に至るにつれて極めて少ない量で次第に小さくなるように形成され、
    前記奥行きD方向において互いに対向する側面は、前記カウンタテーブルの上面から前記シンクの底部まで、下方に至るにつれて前記シンクの水平断面積を極めて少ない量で次第に小さくする緩やかな傾斜の曲面で形成され、
    前記幅W方向において互いに対向する側面および前記奥行きD方向において互いに対向する側面の下端と前記底面の外周は、それぞれ前記底面の曲率半径および前記側面の曲率半径よりも小さい曲率半径の前記接続面で接続されている
    ことを特徴とする航空機用化粧室ユニット。
  2. 前記奥行きDは、100mm≦D≦140mmを満たし、
    前記深さHは、150mm≦H≦200mmを満たしている、
    ことを特徴とする請求項1記載の航空機用化粧室ユニット。
  3. 記カウンタテーブルの上面から下方に離れた前記シンクの前記側面の箇所に手洗い用水栓が設けられ、
    前記シンク内への対象物の進入を検出する対象物検出部が設けられ、
    前記対象物検出部により前記対象物の進入が検出された場合に、予め定められた吐水時間前記手洗い用水栓から吐水させる水栓制御部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の航空機用化粧室ユニット。
  4. 前記手洗い用水栓は、前記シンクの深さ方向の中央よりも前記カウンタテーブルの上面寄りの前記側面の箇所に設けられている、
    ことを特徴とする請求項記載の航空機用化粧室ユニット。
  5. 前記カウンタテーブルの上面から下方に離れた前記側面の箇所に設けられエアーを吹き出すハンドドライヤーと、
    前記手洗い用水栓からの吐水が終了すると、予め定められた乾燥時間前記ハンドドライヤーからエアーを吹き出させる乾燥制御部とを備える、
    ことを特徴とする請求項3または4記載の航空機用化粧室ユニット。
  6. 前記航空機用化粧室ユニットは、縦通路と、前記縦通路の両側に位置し座席列が機体の前後方向に並べられて構成された座席群とを有する航空機に配置され、
    前記航空機用化粧室ユニットは、底壁と、前記底壁から起立し互いに対向する一対の側壁と、前記底壁から起立し互いに対向する背面壁および正面壁と、前記底壁に対向する天井壁とで仕切られた前記化粧室を有し、
    前記化粧室に、正面壁に向かって着座できるように前記背面壁の前方に便器が配置され、
    前記洗面台は、前記一対の側壁のうちの一方の側壁に配置され、
    前記正面壁に出入口が配置され、
    前記航空機用化粧室ユニットは、前記一対の側壁のうちの他方の側壁が前記座席群の後端の座席列に近接させ、前記正面壁を前記縦通路に面して配置される、
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項記載の航空機用化粧室ユニット。
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