JP5185067B2 - 水洗小便器 - Google Patents
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Description
便器に関する。
下して受面部下方に続くボール部の排水口から排出され、受面部はその上部から供給され
る洗浄水により洗浄されるが、排尿中や排尿終了後に飛散する尿滴はボール部開口の上端
面やボール部より連続して立設され使用者の排尿を受ける受面部両端の縁部や端面などに
残る。つまり、水洗小便器のボール部開口の上端面や受面部側壁の端面においては、洗浄
水が便器外に流出する危険があるため、洗浄水が供給されず、非洗浄域あるいは洗浄不能
域が発生してしまう。
構成したトイレットブースが提案されており(特許文献1), 参照小便器の左右の壁面に
設けた複数の吐水口から小便器の外面と周囲の床面に水を吹き付けて洗浄する。しかし、
この全面的洗浄方式は近年の節水型志向には適合しない。
し、側壁前面を洗浄させた後、下端中央で主便器内に集めた流水を、洗浄機能と排水口を
持つ足元受皿に流す構成が提案されている(特許文献2参照)。しかし、この提案におけ
る流水用樋は溝であるため、溝の両側には依然として洗浄不能な前面が残る。
に導く構成も提案されている(特許文献3)。しかしこの方式はボール部周壁の一部分の汚
れ対策としては有効だが小便器全体の防汚を確実にするものではなく、受面部側壁の縁部
等への飛散尿滴全てを捕捉することは難しく洗浄水供給に加えて空気圧縮装置を備える必
要があり、コストを高くすることともなる。
洗浄域を、効率的でしかも経済的に洗浄する方策はいまだ提案されていない。また近時は
、水洗便器全般において節水型が主流となり、小便器においては受面部の上部中央に配置
したスプレッダーから下方の受面部全域に向けて、水膜状の急流として洗浄水を供給する
方式が多く採用され、小便器自体もボール部周壁と受面部側壁を薄手とすると共にその縁
部も断面において小径の半円形とすることにより、飛散尿滴が付着しにくくなるようにし
ている。しかし、側壁内面に拡がった洗浄水をボール部内面に沿ってその前方部分先端ま
で流す方策は採られているが、受面部側壁端面に洗浄水を運べば外部への流出の問題を生
じるため、側壁端面を洗浄可能とするには到っていない。
、受面部側壁の端面をも効率的かつ経済的に、しかも外部への流出なく洗浄できるように
した水洗小便器を提供することを目的とする。
ボール部周壁が、受面部側壁もしくは端縁の少なくとも一部を外側から取り囲む側壁包囲部を含む、または、
ボール部周壁の側壁包囲部が、受面部側壁もしくは端縁の少なくとも上下方向の一部または全部を包囲する、または、
受面部側壁もしくは端縁の少なくとも一部をほぼ水平方向にボール部周壁から切離してボール部内方に湾曲させることにより、ボール部内に位置させる、または、
受面部が上端を下端より大径に形成され、下端において受面部側壁もしくは端縁の少なくとも一部を平面図においてボール部内に位置させる水洗小便器において、ボール部周壁上端面とほぼ平行に周壁のほぼ全周に亘って内方下向きに開口する収水路をボール部周壁上端面より下方に配置し、排尿時にボール部周壁上端面に飛散し周壁外周面より流下する尿滴をボール部内もしくは排水系内に収容可能としたことを特徴とする。
請求項2に係る本発明は、請求項1に記載の水洗小便器において、給水装置を含む洗浄系がボール部の開口を囲む周壁の上端部に沿って延設される通水路と、通水路の全長において通水路内部と連通して上端部のほぼ全長の表面に開口する溢水口とを含み、通水路に供給される洗浄水は溢水口から溢水して上端部表面を洗浄する水膜流を形成し、排水口を含む排水系は溢水口に続く上端部表面から溢水水膜流を流下させる上端部の内周壁および外周壁の双方又はいずれか一方を含み、排水系に含まれる外周壁は少なくとも通水路より下で内方に引込まれることにより溢水口の全長に沿い開口して外周壁を流下する水膜流を収容しかつ排水口又はトラップに導く収水路を備えることを特徴とする。
請求項3に係る本発明は、請求項1に記載の水洗小便器において、ボール部周壁が、その前方部から少なくとも受面部側壁の端面を越える位置まで、ボール部周壁の上端面とほぼ平行に内方下向きに開口する収水路を、ボール部周壁上端面より下方に備え、排尿時にボール部周壁上端面に飛散し周壁外周面より流下する尿滴を収水路によりボール部内に収容可能としたことを特徴とする。
請求項4に係る本発明は、請求項3に記載の水洗小便器において、給水装置が、受面部の上端部およびボール部の上部周壁の上端部に設けられた溢水口を有する給水路でなり、ボール部周壁の上端部からは給水路の洗浄水を溢水口から内周面側と外周面側の双方に水膜流として溢水させて内外両周面を洗浄させ、内周面側を流下する洗浄水の水膜流はボール部周壁上端面より下方に設けられた周壁の上端面とほぼ平行で内方下向きの収水路によりボール部内に収容され、受面部上端部には、受面部側壁端部を含めて使用者立ち位置から小便器内に尿滴が飛散し付着しうる全ての壁面に洗浄水を流す水路を設けることで、小便器内に飛散した尿滴の全てを洗浄可能としたことを特徴とする。
も一部または全部を上面より見てボール部周壁の内側に位置させる。つまり、ボール部周
壁が受面部側壁の一部または全部を外側から包囲するようにするか、側壁の当該部分をボ
ール部周壁から分離してボール部内方に湾曲させることによって、受面部側壁もしくは端
縁の一部または全部がボール部内に位置することとなり、側壁の外側において上方に開き
、下方においてボール部内に通じる空間が作られる。したがって受面部側壁の両端部付近
、従来は非洗浄となっている部分を含めた受面部全面に洗浄水を流下させても、洗浄水は
確実にボール部内に収容される。また、ボール部周壁をボール部周壁上端面より下方に設
けられた周壁の上端面とほぼ平行で内方下向きの収水路によって上部周壁と下部周壁に分
けた場合には、ボール部周壁上端面に飛着して周壁外周面より流下する尿滴は収水路を経
てボール部内に収容され、あるいは上端部上面から外周面に向かう洗浄水の水膜流を供給
することによって、洗浄水の水膜流は上端面と外周面を洗浄して収水路からボール部内に
収容される。したがって、本発明によれば、受面部側壁の端面や受面部側壁の両端部付近
、従来は非洗浄となっている部分を含めた受面部全面に洗浄水を流下させても、洗浄水は
確実にボール部内に収容され非洗浄域をなくすことができる。更に、ボール部周壁がその
前方部から少なくとも受面部側壁先端の端面部分を越える位置まで、ボール部周壁の上端
面とほぼ平行に内方下向きに開口する収水路を、ボール部周壁上端面より下方に備えるこ
とによって、ボール部周壁上端面に尿滴の飛散があった場合にも、ボール部周壁上端面に
付着の尿滴には収水路による収水の効果が発揮される。
、内部に排水口1を有し、上方に開口するボール部2とボール部2を囲む周壁3と、使用
者の立ち位置aから見て正面に位置する受面部4を含むが、その形状は図示のものに限定
されない。受面部4はボール部周壁3の正面部の略中央にボール部より連続して立設され
て使用者の排尿を受けるが、その形状も図示のものに限定されず、上面より見て半円形状
、放物線状、V字状、U字状、コ字状等のいずれの形状でも良い。要は、上方より見て、
受面部4の側壁4a、4bの端面4c,4dに続く端縁4e、4fがボール部2の内方に
位置することである。換言すれば、平面図で表した時、ボール部周壁3が、受面部4の側
壁端面4c,4dとそれに続く端縁4e、4fとを、外側に離れて包囲する部分3a,3
bを含むように構成することである。
散尿滴の平面図上の軌跡の一例を示し、図1Cの典型的な従来タイプの水洗小便器の飛散
尿滴の軌跡と比較する。図1Cの場合には、この飛散尿滴によって受面部側壁4a,4b
の端縁4e,4fに続く端面4c,4dや受面部側壁の両端部付近の内周面が汚れても洗
浄水の小便器外への流出の恐れから洗浄が難しく、非洗浄域が容易に発生することも示さ
れている。しかし図1Aの本発明の構成によればこの非洗浄域の端面4c,4dや受面部
側壁下端がボール部2の内方に位置しており、この領域を洗浄した洗浄水は確実にボール
部内に落下することも明らかである。ここで、受面部側壁4a,4bの端面4c,4dか
らそれに続く部分の下端が、側面より見て、ボール部周壁3の上端面より上であるか下で
あるかは、この部分から落下する水は平面図においてボール部内である以上、問題とはな
らず、いずれの高さとした場合も本発明の範囲内となる。
するとともに底部に排水口11を有するボール部12と、ボール部12の正面部分におい
てボール部から略直立して使用者の排尿を受ける受面部14と、受面部14の両側側面に
ほぼ直立して伸びる側壁14a,14bと、例えば受面部14の上部に取付けて受面部1
4と側壁14a,14bの内周面に洗浄水の水膜流を供給する給水装置15とよりなる。
尚、給水装置15の形態を図ではスプレッダーとしたが、その形状や形態は図示のものに
限定されず、受面部側壁端面を含めて使用者立ち位置から尿滴が飛散し得る小便器の全て
の面に洗浄水を流す水路を設けることとする。
14fを外側から取り囲む側壁包囲部13a,13bを備える。この場合、ボール部周壁
13は、その上端部13cをボール部前方部分から側壁端縁14e、14fの外側に延ば
し、端縁14e,14fの外面から離間して更に延ばした後、側壁下端ならびにボール部
周壁と一体にするようにして、側壁包囲部13a,13bを形成する。一方、側壁包囲部
13a,13bで囲まれた側壁端縁14e、14fの下端はボール部周壁上端部13cよ
り下方に延びるが、ボール部周壁13の内面とは分離される。したがって側壁包囲部13
a,13bは端縁14e、14fの側壁14a,14bの外面に沿って上方に開き、下方
においてボール部12の内部に連通する空間を形成する。つまり、端面14c,14dを
含む側壁14a,14bの一部は、平面図において、あるいは上面より見てボール部12
の内方に位置し、側壁外面はボール部内部に連通することとなる。
空間と側壁端縁14e、14fまでの側壁は、側壁端縁14e、14fないし側壁14a
,14b内側受面部に飛散する尿滴を捕捉し、確実にボール部内部に収容し、便器外面と
周囲床面の汚染を防止する。また側壁包囲部13a,13bを設けることで、給水装置1
5が供給する洗浄水の水膜流を側壁端縁14e、14fに沿って流すことが可能となり、
水膜流は側壁包囲部13a,13bの連通空間によりボール部12内に収容され、洗浄水
の主流と共に排水口11から排出される。したがって側壁端縁とそれに続く側壁内面はく
まなく洗浄できるようになる。なお、上記においてボール部内に位置される端縁を含む側
壁の一部の下端はボール部周壁上端部より下方のボール部内に延びるものとしたが、この
下端は、上面より見てボール部内に位置する限り、側面より見てボール部周壁上端部と同
じ高さか上端部より高い位置にしても、受面部14上端部から流下する尿滴や洗浄水はボ
ール部内に捕捉されるので、本発明の効果に支障はない。
拡がる水膜流を受面部内周面に沿って生成するスプレッダーを使用し得るが、その場合、
横方向の水勢は受面部側壁端面14c、14dを超えて飛ぶことのない様制御される。ス
プレッダーに代えて、受面部14の内周面の上端部全周に内周面に沿い下方に洗浄水を流
す吐水管を設置すれば水勢制御を容易としつつ、非洗浄域の払拭が容易に図れる。
例1の構成と同じように構成された側壁包囲部23d,23eを、受面部24の側壁端縁
24c、24dの下端部分24g、24hの外側に備え、側壁端縁ないしそれに続く側壁
部分を上面より見てボール部内に位置させるが、本実施例3の特徴として、側壁包囲部2
3d,23eを含むボール部22の前方部分の周壁23は上部周壁23aと下部周壁23
bに分けられ、図3Bに示すA−A線の断面である図3Cに見られるように上部周壁23
aの略下半分が下部周壁23bの上縁部分の内側に、隙間を開けて配置される。その隙間
は、周壁上端部23fと略平行に左右の側壁包囲部23d,23e間にわたって延び、上
部周壁23aの外周面から下部周壁23bの内周面、つまり、ボール部22内に連通し、
周壁上端部23fから外周面に沿って流下する尿滴をボール部内に収容する収水路23c
として機能する。したがって収水路23cを形成する間隔の厚みは、流下する尿滴の厚さ
を超えるものでなければならず5〜20mm程の厚みが望ましいがこれに限定されるもの
ではない。また上部周壁23aの外周面は臨界表面張力が20dyne/cm以上、望ましくは
40dyne/cm以上の親水性材料、更に望ましくは光触媒粒子を含有することで臨界表面張
力を20dyne/cm以上、望ましくは40dyne/cm以上とした親水性材料で形成し、壁面の濡
れ性を高めることで、流下尿滴の壁面からの落下を防ぎ、尿滴のボール部内への収容を確
実にすることが更に望ましい。
4g、24hは図3BのB−B線の部分拡大断面図である図3Dに示すように、側壁包囲
部23d,23eにおける上部周壁23aの内周面と隙間を介して対向する。したがって
、実施例2の場合と同じく、側壁包囲部23d,23eは側壁端縁24e、24fの外周
面に向けて上方に開口し、下方にはボール部22の内部に連通する空間を区画するから、
側壁端縁24e,24fとそれらに続く下端部分に沿って流下する尿滴と洗浄水の水膜流
はこの連通空間に流れ、ボール部内に導かれ、排水口21から排出される。尚、上部周壁
23aの外周面を図3C,3Dでは直線平面的に図示したが、なだらかな曲面やS字曲面
で構成しても構わない。
3d,23eの部分における上部周壁23aの上端部23fから上部周壁外周面へ流下し
た尿滴を収水路23cによりボール部内部へ収容するという機能を、側壁包囲部23d,
23eに与えることになる。
の外面に沿う収水路23cへの尿滴収容とを意図する本実施例3の構成を考慮すれば、図
3Eの部分拡大斜視図に示す溢水構成により、ボール部と受面部の全上端部からの給水と
洗浄を行なうことが望ましい。図3Eは受面部24の上端部、特に端面24c、24d付
近の部分を示すが、後述する外側障壁24k以外は、ボール部周壁23、特に上部周壁2
3aの上端部23fにもそのまま適用し得る。
4iを形成し、この給水路24iの全長に、上方に開口する溝または複数の孔でなる溢水
口24jを設け、受面部上端の中央で外部からの給水管に給水路24iを接続する。受面
部側壁の端面24c,24dに隣接し下部が側壁包囲部23d,23eに囲まれた側壁2
4a,24bの部分(図の手前部分)は、受面部上端において断面を例えば半円形に形成
して、溢水口24jから洗浄水を溢水させて内周面側と外周面側とに分かれて流れるよう
にする。受面部側壁の端面24c,24dの上端において給水路24iを閉じる端壁には
、例えば溢水口24jの端部からの横向きの溢水を下向きに変える水路を設けて、受面部
側壁の端面24c,24dに洗浄水を給水する。側壁包囲部23d,23eより後方の受
面部24では外周面に溢水させる必要はないから、溢水口24hの外周面側には外側障壁
24kを設けて、外周面への溢水を阻止し、内周面にのみ溢水させることにより、受面部
24の内周面全般を洗浄することができる。
適用可能である。図示は省くが、図3Eに示すものと同様に、ボール部の上部周壁23a
の上端部23fの内部に、一方の側壁包囲部23dから他方の側壁包囲部23eまでの全
周に亘って、上方に開口する溢水口を有する給水路を設け、溢水した洗浄水が上部周壁2
3aの内外周面に流れるようにする。外周面に流れた溢水流は外周面に付着する尿滴を洗
浄し、ボール部周壁上端面より下方に設けられた周壁の上端面とほぼ平行で内方下向きの
収水路23cを介して下部周壁23bの内面、つまりボール部内部に流れる。上部周壁2
3aの内周面に流れた溢水流はその内周面を洗浄し、下端縁から下部周壁23bの内面に
流下して、外周面を洗浄した洗浄水と合流する。このように、溢水による洗浄方式は、側
壁を含む受面部とボール部との全内面をくまなく、非洗浄域を生じることなく洗浄可能と
する。ボール部用の給水路は例えば一方の側壁包囲部23d側の端部において外部の給水
管からの洗浄水供給を受けるようにする。なお、溢水構成を採用する場合には、溢水口を
持つ給水路を設置するボール部と受面部の上端部はその長さ方向において実質的に水平に
設けられることが望ましいが、連続して開口する溝ではなく、適宜形状とした複数の孔あ
るいはスリットを用いれば傾斜する上端部とすることも可能である。
と同じ高さに設けられるが、別の実施形態として、側壁包囲部23d,23eを受面部の
側壁24a,24bと同じ高さとし、側壁24a,24bと平行して外側全面を覆うよう
に立設しても良い。これにより、使用者の立ち位置からの飛散尿の密度が高い側壁の付け
根付近が二重になり、内側の側壁24a,24bの外側に飛散した尿滴は外側に立設した
側壁包囲部23d,23eによって捕捉される。勿論、外側に立設する側壁包囲部の高さ
は内側の側壁より低くしても良く、要は、側壁端面の付け根付近を外側から覆うようにす
ることである。
を上下方向において略一定とした受面部の使用を前提とするに対して、別の実施形態にお
いては受面部上端における径を下端部の径より大きくした受面部を用いても良い。その場
合、平面図で表せば、側壁端縁の小径の下端ないし下端部分はボール部周壁で外側から包
囲されることによりボール部内に位置するに対し、側壁端縁を含む受面部の大径の上端は
ボール部外に位置することもあり得るが、その場合も本発明の効果は発揮される。
式に代えて、一方の側壁端縁から受面部内周面に沿って他方の側壁端縁まで横方向に洗浄
水の旋回流を流す方式を採用することもできる。その場合、給水装置は、受面部側壁の各
端縁に沿って洗浄水の水膜流を流下させる端縁流下手段と受面部上端部の一方の端面の内
側から他方の端面の内側まで受面部内周面を横切る旋回流を生じさせる旋回流手段とを備
える。望ましくは他方の端縁内側に旋回流を阻止する手段を設ける。また更に、この片側
からの旋回流手段に代えて、受面部側壁の左右両端面の内側から受面部内周面に沿いそれ
ぞれ中央部に向けて互いに対向する洗浄水を吐出する対向流吐出手段とし、左右側壁内周
面の正面を横方向に流れる洗浄水を受面部の中央で合流させ、ボール部に流れ込む様にす
ることもできる。
ではボール部周壁は上部周壁25aと下部周壁25bとにより二重構造に形成され、これ
ら上部周壁25aと下部周壁25bの間の隙間で形成される収水路25cは、上部周壁2
5aの上端部25fからボール部周壁外周面に流下する尿滴 ないし溢水水膜流を、排水
口21の下流に設けたトラップ21aに導くように構成される。
実施例3では、受面部の側壁端縁の下部または全面を外側から取り囲む側壁包囲部が、ボ
ール部周壁の一部を曲線的または直線的に外方に張り出させることによって形成されるに
対して、実施例4においてはボール部32の周壁33は平滑な連続面を保持し、代わりに
、受面部34の側壁34a,34bの端面34c,34dとこれに続く端縁34e,34
fを内方に湾曲させて端縁をボール部32の内部に位置させると共に、湾曲部分の下端を
ボール部周壁の上端部33aから切離して側壁包囲部33b,33cを形成する。これに
よって受面部34の受面部上端部に設けられる給水装置35から側壁内面に広がる水膜流
の一部は端縁と湾曲部分の内周面を洗浄し、側壁包囲部33b,33cからボール部内に
流れ落ちる。
の約3分の1程度の位置から徐々に内方に湾曲させ、側壁包囲部33b,33cから切り
離された部分で最大に湾曲させても良いことは言うまでもない。また、図では、湾曲部分
の下端をボール部周壁の上端部33aと同じ高さにしてあるが、上端部33aより下方の
ボール部内の位置としても良い。また、側壁側のみを内側に湾曲させるのでなく、ボール
部周壁の側壁包囲部33b,33cをも外側に張り出させるようにしても良い。
3 ボール部周壁
4 受面部
10 水洗小便器
11 排水口
12 ボール部
13 ボール部周壁
13a、13b 側壁包囲部
13c 上端部
14 受面部
14a、14b 側壁
14c、14d 端面
14e、14f 端縁
15 給水装置
20 水洗小便器
21 排水口
22 ボール部
23 ボール部周壁
23a 上部周壁
23b 下部周壁
23c 収水路
23d、23e 側壁包囲部
23f 上端部
24 受面部
24a、24b 側壁
24c、24d 端面
24e、24f 端縁
24g、24h 下端部分
24i 給水路
24j 溢水口
24k 外側障壁
25a 上部周壁
25b 下部周壁
25c 収水路
21a トラップ
25f 上端部
30 水洗小便器
31 排水口
32 ボール部
33 ボール部周壁
33a 上端部
33b、33c 側壁包囲部
34 受面部
34a、34b 側壁
34c、34d 端面
34e、34f 端縁
35 スプレッダー
Claims (4)
- 内部に排水口を有するボール部と、使用者の排尿を受けて尿や洗浄水をボール部内に流す受面部と、受面部とボール部に洗浄水を供給する給水装置とを含み、受面部側壁の、もしくは受面部側壁端縁の少なくとも一部を平面図においてボール部内に、もしくはボール部周壁の内側に位置させ、受面部側壁もしくは端縁の少なくとも一部の下端を、側面図においてボール部周壁上端面より下方もしくは上方に位置させた、または、
ボール部周壁が、受面部側壁もしくは端縁の少なくとも一部を外側から取り囲む側壁包囲部を含む、または、
ボール部周壁の側壁包囲部は、受面部側壁もしくは端縁の少なくとも上下方向の一部または全部を包囲する、または、
受面部側壁もしくは端縁の少なくとも一部をほぼ水平方向にボール部周壁から切離してボール部内方に湾曲させることにより、ボール部内に位置させる、または、
受面部は上端を下端より大径に形成され、下端において受面部側壁もしくは端縁の少なくとも一部を平面図においてボール部内に位置させる水洗小便器において、
ボール部周壁上端面とほぼ平行に周壁のほぼ全周に亘って内方下向きに開口する収水路をボール部周壁上端面より下方に配置し、排尿時にボール部周壁上端面に飛散し周壁外周面より流下する尿滴をボール部内もしくは排水系内に収容可能としたことを特徴とする水洗小便器。 - 給水装置を含む洗浄系はボール部の開口を囲む周壁の上端部に沿って延設される通水路と、通水路の全長において通水路内部と連通して上端部のほぼ全長の表面に開口する溢水口とを含み、通水路に供給される洗浄水は溢水口から溢水して上端部表面を洗浄する水膜流を形成し、排水口を含む排水系は溢水口に続く上端部表面から溢水水膜流を流下させる上端部の内周壁および外周壁の双方又はいずれか一方を含み、排水系に含まれる外周壁は少なくとも通水路より下で内方に引込まれることにより溢水口の全長に沿い開口して外周壁を流下する水膜流を収容しかつ排水口又はトラップに導く収水路を備えることを特徴とする、請求項1に記載の水洗小便器。
- ボール部周壁は、その前方部から少なくとも受面部側壁の端面を越える位置まで、ボール部周壁の上端面とほぼ平行に内方下向きに開口する収水路を、ボール部周壁上端面より下方に備え、排尿時にボール部周壁上端面に飛散し周壁外周面より流下する尿滴を収水路によりボール部内に収容可能としたことを特徴とする、請求項1に記載の水洗小便器。
- 給水装置は、受面部の上端部およびボール部の上部周壁の上端部に設けられた溢水口を有する給水路でなり、ボール部周壁の上端部からは給水路の洗浄水を溢水口から内周面側と外周面側の双方に水膜流として溢水させて内外両周面を洗浄させ、内周面側を流下する洗浄水の水膜流はボール部周壁上端面より下方に設けられた周壁の上端面とほぼ平行で内方下向きの収水路によりボール部内に収容され、受面部上端部には、受面部側壁端部を含めて使用者立ち位置から小便器内に尿滴が飛散し付着しうる全ての壁面に洗浄水を流す水路を設けることで、小便器内に飛散した尿滴の全てを洗浄可能としたことを特徴とする,請求項3に記載の水洗小便器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008275295A JP5185067B2 (ja) | 2008-10-27 | 2008-10-27 | 水洗小便器 |
Applications Claiming Priority (1)
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