JP2017137669A - 小便器装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、下記特許文献1には、上方に開口するボール部を囲む周壁の前方部分を、上部周壁と、この上部周壁の下側部位の外周面との間に隙間を空けて配された下部周壁と、に分けた構成とされた水洗小便器が開示されている。また、この水洗小便器は、上部周壁の上端部に、該上部周壁の全周に亘って上方に開口する溢水口を設けた構成とし、この溢水口からの溢水を、上部周壁の外周面と下部周壁の内周面とによって形成される収水路によって受ける構成とされている。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、設置された小便器装置に対面した状態を基準として、手前側を前方、その逆側を後方とし、また、その状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る小便器装置1は、図1及び図2に示すように、上方に向けて開口する受け部15と洗浄水の給水機構20とを備えている。また、小便器装置1は、受け部15の後方側に連なるように設けられた奥側壁部12を備えている。この奥側壁部12は、上方側に向けて立ち上がるように、かつ前方に向けて開口するように設けられている。この奥側壁部12と受け部15とによって前方及び上方に向けて開口する一連状のボウル部(鉢部)11が構成される。図例では、床に載置されるように設置されるいわゆる床置型の縦長の小便器装置1を例示しているが、壁面に引っ掛けられるように設置される壁掛型の小便器装置1としてもよい。
これら主給水部12a及び吐出部14a,14b,17a,17bに洗浄水を供給する給水機構20は、洗浄水を貯留する水洗タンクを給水元としたものでもよいが、本実施形態では、給水管(水道管)を給水元とした水道直圧式としている。
また、給水機構20は、給水管に接続される給水元側管路21を、主給水部12aに洗浄水を供給する主給水管路22と、縁部(前端縁部14及び上端縁部17)14,17の吐出部14a,14b,17a,17bに洗浄水を供給する縁側給水管路24と、に分岐させた構成とされている。主給水管路22には、主給水管路22を開閉し、洗浄水を供給及び遮断する主給水弁23が設けられている。縁側給水管路24には、縁側給水管路24を開閉し、洗浄水を供給及び遮断する縁側給水弁25が設けられている。これら主給水弁23及び縁側給水弁25は、開閉弁(ON/OFF弁)としてもよい。
この人体検知センサー29及び給水機構20(主給水弁23及び縁側給水弁25)は、後記する洗浄動作を実行する制御部30に信号線等を介して接続されている。
また、ボウル部11内面を構成する底壁部18の上方側に向く面は、目皿19aに設けられた排水孔の部位が最も低い位置となるように、外周側部位から中央側の排水孔に向かうに従い下るように傾斜する傾斜面状とされている。
また、前方側壁部16の外側面16aは、略全体に亘って平滑な連続面状とされ、図例では、凸湾曲面状とされている。また、この外側面16aの便器幅方向後端側は、略全体に亘って平滑な連続面状とされた両側壁部13,13の外側面13a,13aに連なるように形成されている。つまり、これら両側壁部13,13及び前方側壁部16の外側面13a,13a,16aは、略全体に亘って平滑な連続面状とされている。
また、これら外側吐出部17a及び内側吐出部17bを設ける間隔(ピッチ)や孔径は、便器幅方向の広範囲に亘って前方側壁部16の外側面16a及び内側面16bの洗浄が可能なように適宜の寸法としてもよい。図例では、これら外側吐出部17a及び内側吐出部17bを、開口方向に見て、上端縁部17の延びる方向に長径状とされた長円状(楕円状)とした例を示しているが、矩形状等としてもよい。
これら両側壁部13,13の外側吐出部14a,14a及び内側吐出部14b,14bを設ける間隔(ピッチ)や孔径は、上記同様、上下方向の広範囲に亘って外側面13a,13a及び内側面13b,13bの洗浄が可能なように適宜の寸法としてもよい。なお、前方側壁部16の外側吐出部17a及び内側吐出部17b並びに両側壁部13,13の外側吐出部14a,14a及び内側吐出部14b,14bを、それぞれ略同径状とし、かつ略等間隔を空けて設けた態様に代えて、種々の態様としてもよい。
なお、床側や小便器装置1の下端側部位等に、外側面13a,13a,16aに沿わせるように、排水溝等を設けた構成としてもよい。
また、管状部材26の周面には、各縁部14,17の外側吐出部14a,17aに連通する外側開口26aと、各縁部14,17の内側吐出部14b,17bに連通する内側開口26bと、が設けられている。これら外側開口26a及び内側開口26bは、外側吐出部14a,17a及び内側吐出部14b,17bに応じた位置となるように、管状部材26の長手方向に略等間隔を空けて複数箇所に孔状に設けられている。
この制御部30には、CPU等の制御回路や、メモリ等によって構成され、各種動作プログラム等を記憶する記憶部等が設けられている。また、この制御部30に、後記する設定時間や所定時間を設定したり、変更したりするための操作部を設けた構成としてもよい。
この制御部30によって、人体検知センサー29の検知に基いて給水機構20(主給水弁23及び縁側給水弁25)が作動制御され、洗浄動作がなされる。例えば、人体検知センサー29が人体の接近を検知すれば、主給水弁23を所定時間が経過するまで開とし、主給水部12aから洗浄水をボウル部11内面に吐出させる第1洗浄(プレ洗浄)を実行するようにしてもよい。そして、人体検知センサー29が人体の離間を検知すれば、主給水弁23を所定時間が経過するまで開とし、主給水部12aから洗浄水をボウル部11内面に吐出させる第2洗浄(本洗浄)を実行するようにしてもよい。つまり、人体検知センサー29が給水機構20を作動させる洗浄操作部を構成するものとしてもよい。なお、このような態様に代えて、押釦等の手動操作がなされる洗浄操作部を設けた構成としてもよい。
なお、図例では、所定の第1時間T1を、縁側給水弁25の開放時点からの経過時間とした例を示しているが、縁側給水弁25の開放から閉鎖までの任意の時点からの経過時間としてもよい。また、所定の第1時間T1が経過することなく、洗浄操作、つまり、人体検知センサー29が人体を検知すれば、所定の第1時間T1をリセットするようにしてもよい。
また、図例では、所定の第1時間T1が経過すれば、主給水弁23及び縁側給水弁25を所定時間が経過するまで開とする例を示しているが、縁側給水弁25のみを開とする態様としてもよい。
また、本動作例に加えて、上記した所定の設定時間となれば、吐出部14a,14b,17a,17bから洗浄水を吐出させる制御の実行も可能である。
つまり、外側面16aが全体に亘って平滑な連続面状とされた前方側壁部16の上端縁部17に、便器幅方向の広範囲に亘って外側面16aの洗浄が可能なように、かつ外側面16aに沿わせて洗浄水を流下させるように吐出する吐出部(外側吐出部)17aを設けた構成としている。従って、ボウル部11の内面側に供給される洗浄水(主給水部12aからの洗浄水(主洗浄水))では洗浄し難く、尿滴が付着し易い受け部15の前方側壁部16の外側面16aを、外側吐出部17aから吐出された洗浄水によって洗浄することができ、前方側壁部16の外側面16a側の清浄性を向上させることができる。また、前方側壁部16の外側面16aを全体に亘って平滑な連続面状としているので、この外側面16aに沿って流下する洗浄水によって、外側面16aの上下方向の略全体に亘って洗浄することができる。また、前方側壁部を上部周壁と下部周壁とからなる二重壁構造としたようなものと比べて構造の簡略化を図ることができる。
また、本実施形態では、両側壁部13,13の前端縁部14,14のそれぞれに、斜め後方側の外側に向けて開口させるように外側吐出部14a,14aを設けた構成としている。従って、前方側等に向けて開口させるように設けたものと比べて、各側壁部13,13の外側面13a,13aに沿わせて洗浄水を効果的に流下させることができ、また、外側吐出部14a,14a内への汚水等の侵入を抑制することができる。
また、本実施形態では、前方側壁部16の上端縁部17に、外側吐出部17aと内側吐出部17bとを個別に設けた構成としている。従って、例えば、外側及び内側兼用となるように上方側に向けて開口するように吐出部を設けたような態様と比べて、前方側壁部16の外側面16a及び内側面16bのそれぞれを効果的に洗浄することができる。
また、本実施形態では、これら両側壁部13,13の前端縁部14,14のそれぞれに、外側吐出部14a,14aと内側吐出部14b,14bとを個別に設けた構成としている。従って、例えば、外側及び内側兼用となるように前方側に向けて開口するように吐出部を設けたような態様と比べて、両側壁部13,13の外側面13a,13a及び内側面13b,13bのそれぞれを効果的に洗浄することができる。
なお、上記した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
本変形例に係る小便器装置1Aは、小便器本体10Aの吐出部17Aa,17Abの構成が上記した例とは、主に異なる。
本変形例では、前方側壁部16の上端縁部17Aに、上端縁部17Aの延びる方向に長尺スリット状の外側吐出部17Aa及び内側吐出部17Abを設けた例を示している。また、図示は省略しているが、両側壁部13,13の前端縁部14,14にもこれら前端縁部14,14の延びる方向に長尺スリット状の外側吐出部及び内側吐出部が設けられている。これら外側吐出部17Aa及び内側吐出部17Abのスリット幅は、全長に亘って略同一幅とされたものとしてもよいが、長手方向の一部分が異なる幅等とされたものとしてもよい。
なお、本変形例において説明した長尺スリット状の外側吐出部及び内側吐出部と、上記した例の複数の吐出孔からなる外側吐出部及び内側吐出部と、を組み合わせて設けた構成としてもよい。例えば、前方側壁部16の上端縁部17Aに、長尺スリット状の外側吐出部17Aa及び内側吐出部17Abを設け、両側壁部13,13の前端縁部14,14に、複数の吐出孔からなる外側吐出部14a及び内側吐出部14bを設けたような態様等としてもよい。長尺スリット状の吐出部と複数の吐出孔からなる吐出部とを組み合わせて設ける態様としては、その他、種々の変形が可能である。
図6は、第2実施形態に係る小便器装置の一例を模式的に示す図である。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
つまり、本実施形態では、外側吐出部14a(図1参照),17aからの洗浄水の供給と内側吐出部14b,17bからの洗浄水の供給とを個別に制御可能としている。
また、上記各実施形態では、前方側壁部16の外側面を洗浄する吐出部と前方側壁部16の内側面を洗浄する吐出部と両側壁部13,13の外側面を洗浄する吐出部と両側壁部13,13の内側面を洗浄する吐出部とを設けた例を示しているが、少なくとも前方側壁部16の外側面を洗浄する吐出部を設けた態様とすればよい。
また、小便器本体1,1A,1Bの形状は、図例のような形状に限られず、種々の変形が可能である。
10,10A,10B 小便器本体
12 奥側壁部
13 側壁部
13a 外側面
14,14B 前端縁部(縁部)
14a 外側吐出部(吐出部)
15 受け部
16 前方側壁部
16a 外側面
16b 内側面
17,17A,17B 上端縁部(縁部)
17a,17Aa 外側吐出部(吐出部)
17b,17Ab 内側吐出部(吐出部)
20,20A 給水機構
26,26A,26B 管状部材
26a,26Aa 外側開口(開口)
26b,26Ab 内側開口(開口)
27 外側管状部材
27a 開口
28 内側管状部材
28a 開口
30 制御部
Claims (6)
- 上方に向けて開口する受け部と洗浄水の給水機構とを備えた小便器装置であって、
前記受け部を囲むように区画する前方側壁部の外側面が全体に亘って平滑な連続面状とされ、この前方側壁部の上端縁部には、便器幅方向の広範囲に亘って前記外側面の洗浄が可能なように、かつ該外側面に沿わせて前記給水機構からの洗浄水を流下させるように吐出する吐出部が設けられていることを特徴とする小便器装置。 - 請求項1において、
前記受け部の後方側に連なるように上方側に向けて立ち上がる奥側壁部が前方に向けて開口するように設けられており、この奥側壁部の便器幅方向両側壁部の前端縁部のそれぞれには、これら両側壁部の上下方向の広範囲に亘って外側面の洗浄が可能なように、かつ該外側面に沿わせて前記給水機構からの洗浄水を流下させるように吐出する吐出部が設けられていることを特徴とする小便器装置。 - 請求項1または2において、
前記前方側壁部の上端縁部には、該前方側壁部の内側面の洗浄が可能なように、かつ該内側面に沿わせて前記給水機構からの洗浄水を流下させるように吐出する吐出部が設けられていることを特徴とする小便器装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項において、
予め設定された所定の設定時間となれば、前記吐出部から洗浄水を吐出させる制御を実行する制御部を備えていることを特徴とする小便器装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前回の洗浄から予め設定された所定時間が経過すれば、前記吐出部から洗浄水を吐出させる制御を実行する制御部を備えていることを特徴とする小便器装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項において、
前記吐出部が設けられた縁部に沿って延びるように、かつ該吐出部に連通するように開口が周面に設けられ前記給水機構を構成する管状部材を一体化した合成樹脂系材料から形成された小便器本体を備えていることを特徴とする小便器装置。
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