JP2015190246A - 小便器 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐水された洗浄水が、ボウル部の外部へ飛び出すことを防止することができると共に、効果的に洗浄を行うことができる小便器を提供する。
【解決手段】本発明は、洗浄水によりボウル部8を洗浄する小便器1であって、小便を受けるボウル部8と、ボウル部8内の上方領域に設けられてボウル部8へ洗浄水を吐水する吐水装置28と、を有し、吐水装置28は、洗浄水をボウル部8のほぼ中央領域に向けて吐水する第1吐水口部34と、洗浄水をボウル部8のほぼ中央領域より広範囲の左右領域に広がるように吐水する第2吐水口部36と、を備え、第2吐水口部36から吐水される洗浄水の瞬間流量が、第1吐水口部34から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定されていることを特徴としている。
【選択図】図9

Description

本発明は、小便器に係り、特に、吐水装置(スプレッダ)から吐水された洗浄水によりボウル部を洗浄する小便器に関する。
近年、小便器の吐水装置(スプレッダ)は、意匠性の良さからコンパクトなものが普及している。
その一方で、吐水装置に、小便器のボウル面を広範囲に亘って洗浄できる性能が求められている。
従来から、例えば、特許文献1に記載されたような、洗浄ノズルにおいて、側方への吐出口と、下方への吐出口との複数の吐出口が形成され、切り換え弁が同じ所定の流量の洗浄水が吐出される複数の吐出口を切り替えるものが知られている。
また、特許文献2に記載されたような、洗浄用ノズル頭部において、第1の放水流路と、第1の放水流路と吐水範囲の異なる第2の放水流路とが形成され、共通する1つの供給流路から、単位面積あたりの瞬間流量が同じ洗浄水が第1の放水流路と第2の放水流路とに供給されるものが知られている。
特開2004−150013号公報 特開平8−239889号公報
しかしながら、小便器においては、陰毛等の異物除去等の設備保護洗浄のために高い瞬間流量で洗浄水を吐水しなければならないという要請もある。
このような要請に基づき、従来のコンパクトな吐水装置を用いて、ボウル面の広範囲に高い瞬間流量で吐水するとき、吐水された洗浄水の一部がボウル面の外へ飛び出すという問題が生じている。
さらに、ボウル部の左右両端に設けられた従来の側壁を設けていない小便器、すなわち、ボウル部の正面が連続した曲面により形成されているような小便器において、吐水装置がボウル面の広範囲に高い瞬間流量で吐水するときには、さらに、吐水された洗浄水の一部がボウル面の外へ飛び出しやすくなるという問題が生じている。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、比較的高い瞬間流量の洗浄水をボウル部のほぼ中央領域に向けて吐水する第1吐水口部と、比較的低い瞬間流量の洗浄水をボウル部のほぼ中央領域より広範囲の左右領域に広がるように吐水する第2吐水口部と、を備えることにより、吐水された洗浄水が、ボウル部の外部へ飛び出すことを防止することができると共に、効果的に洗浄することができる小便器を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水によりボウル部を洗浄する小便器であって、小便を受けるボウル部と、ボウル部内の上方領域に設けられてボウル部へ洗浄水を吐水する吐水装置と、を有し、吐水装置は、洗浄水をボウル部のほぼ中央領域に向けて吐水する第1吐水口部と、洗浄水をボウル部のほぼ中央領域より広範囲の左右領域に広がるように吐水する第2吐水口部と、を備え、第2吐水口部から吐水される洗浄水の瞬間流量が、第1吐水口部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、第1吐水口部が比較的高い瞬間流量の洗浄水をボウル部のほぼ中央領域に向けて吐水する。これにより、吐水された洗浄水が、ボウル部の外部へ飛び出すことを防止することができると共に、小便器の排水配管の尿の排出及び陰毛等の異物を除去することができ、小便器の排水配管の設備保護洗浄をすることができる。また、第2吐水口部が比較的低い瞬間流量の洗浄水をボウル部のほぼ中央領域より広範囲の左右領域に広がるように吐水する。従って、吐水された洗浄水が、ボウル部の外部へ飛び出すことを防止することができると共に、ボウル部の中央領域より広範囲の左右領域まで広範囲にわたって洗浄することができる。従って、小便器を効果的に洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、吐水装置の第2吐水口部は、吐水装置の前方から見て、自身の少なくとも一部が第1吐水口部と前後方向で重なるように配置されている。
このように構成された本発明においては、第2吐水口部の少なくとも一部が第1吐水口部と前後方向で重なるように配置されているので、第1吐水口部と第2吐水口部とを有する吐水装置をコンパクトに形成することができると共に、吐水装置の前方から見て、第1吐水口部から洗浄水が吐水される領域と、第2吐水口部から洗浄水が吐水される領域との間に、洗浄水が吐水されない隙間領域が生じることを防ぐことができる。従って、ボウル部において洗浄が行われない部分を生じにくくすることができ、ボウル部が洗浄不良となることを防ぐことができる。
本発明において、好ましくは、吐水装置の第2吐水口部は、流路を形成する左右の上壁が外側に行くにつれて上方に向かうように形成されている。
このように構成された本発明においては、洗浄水が、第2吐水口部から、左右の上壁に沿って上方向きに吐水されるため、吐水装置の左右の斜め上方の領域までボウル部を広範囲にわたって洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、給水源からの洗浄水を供給する主流路と、主流路に接続され、第1吐水口部に洗浄水を供給する第1供給通路と、主流路に接続され、第2吐水口部に洗浄水を供給する第2供給通路と、第1供給通路に設けられ、第1供給通路の洗浄水の瞬間流量を調整する第1流量調整手段と、第2供給通路に設けられ、第1供給通路の洗浄水の瞬間流量よりも低くなるように、第2供給通路の洗浄水の瞬間流量を調整する第2流量調整手段と、を備えている。
このように構成された本発明においては、共通の主流路から供給される洗浄水の瞬間流量に対し、比較的簡易な構造で、第2供給通路の洗浄水の瞬間流量を、第1供給通路の洗浄水の瞬間流量よりも低く調整することができ、第2吐水口部から吐水される洗浄水の瞬間流量を、第1吐水口部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定することができる。
本発明において、好ましくは、吐水装置の第2吐水口部の吐水範囲が第1吐水口部の吐水範囲よりも広く設定され、且つ、第2吐水口部の吐水範囲が第1吐水口部の吐水範囲を全て含むように設定されている。
このように構成された本発明においては、第2吐水口部から吐水された洗浄水が、第1吐水口部の吐水範囲を全て含むように、ボウル部全体を広範囲にわたって洗浄することができる。
本発明において、好ましくは、さらに、使用者が小便器を使用したときに洗浄水を第2吐水口部から吐水させ、使用者が小便器を使用したときとは別に、所定時間が経過する毎に洗浄水を第1吐水口から吐水させるように吐水を制御する制御部を備えている。
このように構成された本発明においては、制御部は、使用者が小便器を使用したときに洗浄水を第2吐水口部から吐水させることができ、ボウル部の中央領域より広範囲の左右領域まで広範囲にわたって洗浄することができる。また、制御部は、使用者が小便器を使用したときとは別に、所定時間が経過する毎に洗浄水を第1吐水口部から吐水させることができ、小便器の排水配管の尿の排出及び陰毛等の異物を除去することができ、小便器の排水配管の設備保護洗浄をすることができる。
本発明の小便器によれば、吐水された洗浄水が、ボウル部の外部へ飛び出すことを防止することができると共に、効果的に洗浄を行うことができる。
本発明の実施形態による小便器を示す全体斜視図である。 図1の小便器の正面図である。 図1の小便器の側面図である。 図2のIV-IV線に沿って見た縦断面図である。 図1の小便器の平面図である。 本発明の実施形態による小便器のスプレッダを示す斜視図である。 本発明の実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を側方から示す概略図である。 本発明の実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を上方から示す概略図である。 図8のIX-IX線に沿って見た断面図である。 本発明の実施形態による小便器の自動便器洗浄ユニットの流路の構成を示す概略図である。 図7のXI-XI線に沿って見た断面図である。 図7のXII-XII線に沿って見た断面図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態による小便器を説明する。先ず、図1乃至図5により小便器の基本構造を説明する。図1は本発明の実施形態による小便器を示す全体斜視図であり、図2は図1の小便器の正面図であり、図3は図1の小便器の側面図であり、図4は図2のIV-IV線に沿って見た縦断面図であり、図5は図1の小便器の平面図である。
図1乃至図5に示すように、符号1は、本発明の実施形態による小便器を示し、この小便器1は、陶器製の小便器本体2と、この小便器本体2を洗浄するための自動便器洗浄ユニット4(図2及び図3に図示され、他の図面においては省略する)を備えている。小便器1は自身の最下部が床面から浮かされた状態となるように背後の壁面に沿って取付けられる壁掛け式の小便器であるが、小便器1は床面上に直接配置される床置き式の小便器であってもよい。
小便器1の小便器本体2は、上方端に上述した自動便器洗浄ユニット4を収納するための収納室6(図2及び図3に概略により図示され、他の図面においては省略する)と、この収納室6の前面7から下方に延びるボウル面8と、このボウル面8の底部に形成された排出口10とを備えている。
収納室6は、小便器本体2と別体である蓋3により形成されている。また、収納室6の前面7は、詳細は後述するように、後方に向かって傾斜して形成されている。また、排出口10には、目皿板12が配置されている。さらに、排出口10は、下流側に配置された排水トラップ管路(図示せず)及び排水配管(図示せず)に接続されている。
次に、図2乃至図10により、自動便器洗浄ユニット4について説明する。図6は本発明の実施形態による小便器のスプレッダを示す斜視図であり、図7は本発明の実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を側方から示す概略図であり、図8は本発明の実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を上方から示す概略図であり、図9は図8のIX-IX線に沿って見た断面図であり、図10は本発明の実施形態による小便器の自動便器洗浄ユニットの流路の構成を示す概略図である。
自動便器洗浄ユニット4は、水道等の給水源から洗浄水を供給する主給水管14と、
主給水管14から分岐される第1給水管16と、主給水管14から分岐される第2給水管18と、第1給水管16に設けられる第1流量調整装置20と、第1給水管16に取り付けられ給水の供給及び停止を行う第1開閉弁22と、第2給水管18に設けられる第2流量調整装置24と、第2給水管18に取り付けられ給水の供給及び停止を行う第2開閉弁26と、第1給水管16及び第2給水管18の先端に取り付けられた吐水部であるスプレッダ28と、使用者の有無を検知する人体検知センサ30と、人体検知センサ30からの検知信号及び所定の制御プログラム等に基づいて第1開閉弁22、第2開閉弁26等を制御することができる制御ユニット32と、を備えている。
第1流量調整装置20は、第1給水管16内を通過する洗浄水を適正な一定流量に調整することができる定流量弁である。第1流量調整装置20は、流量センサ等を使用して洗浄水を適正な流量に調整することができる他の装置により構成されてもよい。第1流量調整装置20は、制御ユニット32により制御されるように構成されてもよい。第1流量調整装置20は、後述する下流側の第1供給通路38に供給する洗浄水の瞬間流量(単位時間あたりの流量)を、比較的高い瞬間流量の範囲、例えば、8〜17L/minの範囲、好ましくは11〜13L/minの範囲に調整するようになっている。
第1開閉弁22は、制御ユニット32の制御信号により第1給水管16の流路を開閉する電磁弁である。第1開閉弁22は、給水の供給及び停止を行うことができる他の流路開閉装置により構成されてもよい。
第2流量調整装置24は、第2給水管18内を通過する洗浄水を適正な一定流量に調整することができる定流量弁である。第2流量調整装置24は、流量センサ等を使用して洗浄水を適正な流量に調整することができる他の装置により構成されてもよい。第2流量調整装置24は、制御ユニット32により制御されるように構成されてもよい。第2流量調整装置24は、後述する下流側の第2供給通路40に供給する洗浄水の瞬間流量を、比較的低い瞬間流量の範囲、例えば、2〜8L/minの範囲、好ましくは5〜7L/minの範囲に調整するようになっている。
第2開閉弁26は、制御ユニット32の制御信号により第2給水管18の流路を開閉する電磁弁である。第2開閉弁26は、給水の供給及び停止を行うことができる他の流路開閉装置により構成されてもよい。
上述した図10に示す本実施形態においては、自動便器洗浄ユニット4は、第1給水管16に取り付けられ給水の供給及び停止を行う第1開閉弁22と、第2給水管18に取り付けられ給水の供給及び停止を行う第2開閉弁26とを備え、制御ユニット32が第1開閉弁22を開閉して第1供給通路38への洗浄水の供給開始及び停止を制御し、第2開閉弁26を開閉して第2供給通路40への洗浄水の供給開始及び停止を制御している。
しかしながら、本実施形態においては、変形例として、自動便器洗浄ユニット4は、上述した第1開閉弁22及び第2開閉弁26に代えて、主給水管14と第1給水管16及び第2給水管18との分岐箇所に3方切換弁等の切換弁を設けるようにしてもよい。具体的には、主給水管14と第1給水管16及び第2給水管18との分岐箇所に設けられた切換弁を、制御ユニット32によって制御することにより、第1給水管16並びに第1供給通路38への洗浄水の供給開始及び停止、第2給水管18並びに第2供給通路40への洗浄水の供給開始及び停止、をそれぞれ独立して制御することができる。他の変形例として、自動便器洗浄ユニット4は、上述した第1開閉弁22及び第2開閉弁26に代えて、第1給水管16並びに第1供給通路38への洗浄水の供給開始及び停止、第2給水管18並びに第2供給通路40への洗浄水の供給開始及び停止、をそれぞれ独立して制御することができる他の弁構造及びこれらの組合せ構造を有していてもよい。
人体検知センサ30は、小便器1の前方の使用者の有無及び使用者までの距離を検知する赤外線式のセンサである。この人体検知センサ30により使用者が用を足して小便器1から所定距離離れたことを検知した場合に、制御ユニット32から操作信号が発信され、この操作信号により、第2開閉弁26が開となり、第2給水管18からスプレッダ28に洗浄水が供給され、小便器1のボウル面8が洗浄されるようになっている。なお、人体検知センサ30は、赤外線式のセンサに限定されず、隠蔽可能な電波式センサ(マイクロ波センサ)であっても良い。
制御ユニット32は、人体検知センサ30の使用者の有無の検知結果を受けて、第2開閉弁26を開閉させる制御を行う他、予め設定された所定時間、例えば2時間等の時間が経過するごとに、制御ユニット32から操作信号が発信され、この操作信号により、第1開閉弁22を開状態とする制御を行う。これにより、洗浄水が、第1給水管16からスプレッダ28に供給され、小便器1のボウル面8が洗浄され、排出口10の下流側に配置された排水トラップ(図示せず)及び排水管路(図示せず)内の雑菌の繁殖を抑制し、尿石等の付着を抑制する設備保護洗浄を行えるようになっている。
再び、図1乃至図5に戻り、小便器1の小便器本体2の詳細構造を説明する。先ず、図2及び図3に示すように、本実施形態による小便器1は、自動便器洗浄ユニット4が小便器本体2の上方端に形成された収納室6内に収納されたタイプの小便器である。本実施形態においては、このようなタイプの小便器1において、小便器本体2の収納室6の前面7がボウル面8と連続し且つ後方に向かって傾斜して形成されている。小便器本体2において、収納室6の前面7は、ボウル面8と一体構造となっている。さらに、収納室6の前面7は、ボウル面8の上方側と連続して形成され、さらに、後方に向かって傾斜して形成されている。ここで、収納室6の前面7とボウル面8の「連続」は、収納室6の前面7とボウル面8が、面一に、又は、ほぼ面一に形成されていることを意味している。また、完全な面一である必要はなく、例えば、小さな段差があってもよく、収納室6の前面からボウル面8へと流れる洗浄水が剥離することがなければ良い。
ボウル面8は、その上部から下部まで、前面が使用者に対向するように開いた円弧形状(アーチ形状)の正面部8aを有している。ボウル面8は、ボウル面8のうち、スプレッダ28が設けられている上方領域において、従来のようなボウル面から前方に壁状に突出する側面部が設けられておらず、正面部8aのみから形成されている。このような正面部8aは自身の曲面の接線の垂線が小便器本体2の前方に立っている使用者に向かう方向に延びるような前向きの曲面を形成している。
ボウル面8の正面部8aは、左右方向に連続した凹曲面で形成されている。この正面部8aは、使用者の胴体の曲面を受け入れやすいように使用者の胴体の曲面に沿うような湾曲面である。ボウル面8の正面部8aのみから形成されている上方領域は、平面視において、ボウル面8の左側端部8bから右側端部8cまで1つの曲率半径Rで描かれる1つの円弧(曲率半径Rが途中で概ね変化しないような1つの円弧であり、シングルRと称される円弧)に沿って形成され、その弧の中央部が後方側に配置されているシングルR領域8gを形成している。すなわち、シングルR領域8gにおいては曲面がほぼ単一の曲率半径Rを有するほぼ単一の円弧形状により形成されている。このシングルR領域8gにおいては、ボウル面8の上端8dから下方に向かうにつれて、円弧の曲率半径が徐々に減少するように形成され、曲率が徐々に増大するように形成されている。ボウル面8のシングルR領域8gは、少なくともボウル面8の上端から200mmの範囲、好ましくは上端から300mmの範囲の領域において形成されている。ボウル面8のシングルR領域8gよりさらに下方の領域は、2種類の曲率半径Rを有する円弧の組み合わせ、又は円弧と直線との組み合わせによる複合的な形状部分である複合R領域8hを形成している。
具体的には、図1に示すように、ボウル面8は、シングルR領域8gにおける、ボウル面8の上端8dからの距離L1(L1=150mm)の位置、すなわち収納室6の前面7且つスプレッダ近傍の高さ位置において、平面視で、大きな曲率半径である曲率半径R1(R1=300mm)による単一の曲率半径の円弧により形成される正面部8aにより形成されている。また、ボウル面8は、シングルR領域8gにおける、ボウル面8の上端8dからの距離L2(L2=300mm)の位置において、平面視で、曲率半径R1よりも小さな曲率半径である曲率半径R2(R2=200mm)による単一の曲率半径の円弧により形成される正面部8aにより形成されている。シングルR領域8gにおける正面部8aの曲率半径は、例えば、200〜500mmの範囲、好ましくは200〜400mmの範囲に設定されるようになっている。
ボウル面8は、複合R領域8hにおける、ボウル面8の上端8dからの距離L3(L3=450mm)の位置においては、平面視で、2種類の曲率半径を有する円弧を組み合わせた複合的な円弧形状を有している正面部8aにより形成されている。
ボウル面8は、さらに下部の複合R領域においては、左側端部8bと右側端部8cとが前方に延び、中央部8eが後方側に後退し、例えば、ボウル面8の上端8dからの距離L4(L4=500mm)の位置においては、平面視で、使用者に向かう方向に開くような円弧形状部分8g(正面部8a)とその両側に延びる直線部分8h(側面部)とにより形成されている。
ボウル面8は、ある水平断面において、左側端部8bと右側端部8cとは中央部8eよりも前方に突出するように配置されている。さらに、ボウル面8の正面部8aは、下方に向かうにつれて、左側端部8bと右側端部8cとが徐々に前方に突出するように配置されている。
また、ボウル面8は、ボウル面8の上端8dから下方に向けて後方に向かって傾斜して形成されている。従って、その正面部8aの中央部8eは、上端8dから下方に向けて徐々に後退するように奥側に形成されている。また、スプレッダ28が中央部8eにやや後方側に配置されているので、使用者が正面部8aに近づきやすくなっている。
ボウル面8は、下部においては、左側端部8bと右側端部8cとが先端8fに向かって前方に突出されている。ボウル面8の上部においては使用者がボウル面8に近づけるようになっているのに対し、ボウル面8下部の先端8fが使用者側に突出しているので、使用者の尿が床に垂れて床を汚す汚垂れを生じさせにくくなっている。ボウル面8の下部は、その下方側において、流下する洗浄水を集めて排出口10に導くように形成されている。
次に、図6乃至図12に戻り、スプレッダ28の詳細構造を説明する。
図6は本発明の実施形態による小便器のスプレッダを示す斜視図であり、図7は本発明の実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を側方から示す概略図であり、図8は本発明の実施形態による小便器のスプレッダをボウル面に取付けた状態を上方から示す概略図であり、図9は図8のIX-IX線に沿って見た断面図であり、図10は本発明の実施形態による小便器の自動便器洗浄ユニットの流路の構成を示す概略図であり、図11は図7のXI-XI線に沿って見た断面図であり、図12は図7のXII-XII線に沿って見た断面図である。
図7等に示すように、この自動便器洗浄ユニット4において、スプレッダ28が、小便器本体2の正面部8aの収納室6の前面7に取り付けられている。
スプレッダ28は、洗浄水をボウル面8のほぼ中央領域に向けて吐水する第1吐水口部34と、第1吐水口部34よりも後方側に配置され、洗浄水をボウル面8のほぼ中央領域より広範囲の左右領域に広がるように吐水する第2吐水口部36と、第1吐水口部34に洗浄水を供給する第1供給通路38と、第2吐水口部36に洗浄水を供給する第2供給通路40と、を備えている。
第1供給通路38は、第1給水管16の先端に接続され、第2供給通路40とは独立した通水路を形成している。第1供給通路38は、比較的高い瞬間流量の洗浄水を第1吐水口部34に供給する。第2供給通路40は、第2給水管18の先端に接続され、第1供給通路38とは独立した通水路を形成している。第2供給通路40は、比較的低い瞬間流量の洗浄水を第2吐水口部36に供給する。第1供給通路38と第2供給通路40とは、スプレッダ28内において、互いに平行に、ボウル面8の裏側から表側まで直線的に延びている。
第1吐水口部34は、その第1吐水口部34の左右両端を形成する第1吐水口上壁34aと、その第1吐水口部34の前側の壁面を形成する第1吐水口前壁34bと、その第1吐水口部34の後側の壁面を形成する第1吐水口後壁34cとを備えている。第1吐水口部34は、スプレッダ28の下部の、左右の第1吐水口上壁34aとの間において、第1吐水口前壁34bと第1吐水口後壁34cとの間の扇形の第1開口通路34dを形成している。
第1吐水口部34は、鉛直下方から左右対称におよそ40°の位置に第1吐水口上壁34aが形成されている。従って、左右の第1吐水口上壁34aの間の角度A1は約80°に形成されている。左右の第1吐水口上壁34aの間の角度A1は、例えば、50°〜120°の範囲、好ましくは60°〜90°の範囲に形成されている。第1吐水口上壁34aは、第1吐水口部34の開口通路34dの上端を形成するので、第1吐水口部34から吐水される洗浄水が左右の第1吐水口上壁34aに沿って吐水され、第1吐水口部34から吐水される洗浄水の広がりの上縁を規制している。また、第1吐水口上壁34aは、水平より下方向きに延びているので、第1吐水口部34から流出する洗浄水の単位面積あたりの瞬間流量が増大される場合にも、洗浄水の左右方向への広がりを抑制することができる。
第1吐水口前壁34bは、扇形に形成され、開口通路34dの前面を形成し、第1供給通路38から供給された洗浄水を、自身に衝突させて開口通路34dの扇形領域に広がるように流すことができるようになっている。第1吐水口前壁34bは、後方に向かって傾斜して形成されている。
第1吐水口後壁34cは、その中央上部において第1供給通路38と接続されている。この第1吐水口後壁34cは、扇形に形成され、第1吐水口部34の後面を形成し、第1吐水口前壁34bとの間で、第1供給通路38から供給された洗浄水を、第1吐水口部34の扇形領域に広がるように流すことができるようになっている。第1吐水口後壁34cは、第1吐水口前壁34bと平行に延び、後方に向かって傾斜して形成されている。第1吐水口後壁34cの後方への傾斜角は、第1吐水口後壁34cの近傍のボウル面8の後方への傾斜角よりも大きくされている。よって、第1吐水口部34から収納室6の前面7に向けて洗浄水が吐水されるようになっている。
第2吐水口部36は、右側の第2右側吐水口部36rと、左側の第2左側吐水口部36lとにより形成されている。本実施形態においては、第2吐水口部36は、第2右側吐水口部36rと、第2左側吐水口部36lとの2つの開口に分かれて形成されているが、第2右側吐水口部36rと第2左側吐水口部36lとを合わせることにより1つの開口により形成してもよい。
第2右側吐水口部36rは、その第2右側吐水口部36rの上端を形成する第2吐水口上壁36aと、その第2右側吐水口部36rの下端に延びる第2吐水口垂下壁36eと、その第2右側吐水口部36rの前側の壁面を形成する第2吐水口前壁36bと、その第2右側吐水口部36rの後側の壁面を形成する第2吐水口後壁36cとを備えている。
第2左側吐水口部36lは、その第2左側吐水口部36lの上端を形成する第2吐水口上壁36aと、その第2左側吐水口部36lの下端に延びる第2吐水口垂下壁36eと、その第2左側吐水口部36lの前側の壁面を形成する第2吐水口前壁36bと、その第2左側吐水口部36lの後側の壁面を形成する第2吐水口後壁36cとを備えている。
第2吐水口部36は、第2右側吐水口部36rの第2吐水口上壁36aと、第2左側吐水口部36lの第2吐水口上壁36aとの間において、共通の第2吐水口前壁36bと第2吐水口後壁36cとの間のスプレッダ28の下部において概ね扇形の第2開口通路36dを形成している。
第2吐水口部36は、鉛直下方から左右対称に約115°の位置に第2吐水口上壁36aが形成されている。従って、左右の第2吐水口上壁36aの間の角度A2は約230°に形成されている。左右の第2吐水口上壁36aの間の角度A2は、例えば、190°〜250°の範囲、好ましくは210°〜230°の範囲に形成されている。第2吐水口上壁36aは、第2吐水口部36の第2開口通路36dの上端を形成するので、第2吐水口部36から吐水される洗浄水が左右の第2吐水口上壁36aに沿って吐水され、第2吐水口部36から吐水される洗浄水の広がりの上縁を決定している。第2吐水口上壁36aは、左右外側に向かって水平より上方向きに延び、自身の外側が上方に向かうように形成されているので、第2吐水口部36から第2吐水口上壁36aに沿って流出する洗浄水の上縁は、スプレッダ28から斜め上方に上昇するように吐水される。
第2吐水口部36は、左右の第2吐水口上壁36aの間の領域にわたって拡散するように洗浄水を吐水することができ、左右斜め上方から左右方向の左右両端近傍まで広がる水幕を形成することができる。
第2吐水口前壁36bは、扇形に形成され、第2右側吐水口部36r及び第2左側吐水口部36lの前面を形成し、第2供給通路40から供給された洗浄水を、自身に衝突させてそれぞれの第2開口通路36dの扇形領域に広がるように流すことができるようになっている。第2吐水口前壁36bは、後方に向かって傾斜して形成されている。
第2吐水口後壁36cは、その中央上部において第2供給通路40と接続されている。この第2吐水口後壁36cは、扇形に形成され、第2右側吐水口部36r及び第2左側吐水口部36lの後面を形成し、第2吐水口前壁36bとの間で、第2供給通路40から供給された洗浄水を、第2吐水口部36の扇形領域に広がるように流すことができるようになっている。第2吐水口後壁36cは、第2吐水口前壁36bと平行に延び、後方に向かって傾斜して形成されている。第2吐水口後壁36cの後方への傾斜角は、第2吐水口後壁36cの近傍のボウル面8の後方への傾斜角よりも大きくされている。よって、第2吐水口部36から収納室6の前面7に向けて洗浄水が吐水されるようになっている。また、第1吐水口前壁34bと、第1吐水口後壁34cと、第2吐水口前壁36bと、第2吐水口後壁36cとは、平行な平面を形成している。
第2吐水口部36は、スプレッダ28の前方から見て、第1吐水口部34と、第2吐水口部36とが周方向に離間して隙間が形成されないように、自身の少なくとも一部が第1吐水口部34と前後方向で重なるように配置されている。より具体的には、第2吐水口部36は、スプレッダ28の前方から見て、第1吐水口部34を覆うように広範囲に吐水する開口部を形成している。また、第1吐水口部34と、第2吐水口部36とがスプレッダ28の前後方向(厚み方向)に平行に並んで配置されているので、スプレッダ28をコンパクトに形成することができる。
次に、本発明の実施形態による小便器の動作を説明する。
先ず、本発明の実施形態による小便器1による小便洗浄動作の流れのみを説明する。
通常、使用者が小便器1の前に立つと、人体検知センサ30が使用者の存在を検出して検出情報を制御ユニット32に送り、制御ユニット32は使用者の存在を認識する。使用者が小便器1のボウル面8に放尿を終え、放尿を済ませた使用者が小便器1の前から立ち去り、人体検知センサ30が非検出状態となると、制御ユニット32は使用者が小便器1から立ち去ったと判断して、制御ユニット32が小便洗浄を開始する。
制御ユニット32は、小便洗浄動作においては、第2開閉弁26に制御信号を送って第2開閉弁26を開き、主給水管14から供給される洗浄水を第2給水管18から第2供給通路40に供給させる。このとき、第2供給通路40に供給される洗浄水の単位面積あたりの瞬間流量は、第2流量調整装置24により上述の比較的低い瞬間流量の範囲に調整される。後述するように、1つの主給水管14から、互いに異なる瞬間流量の洗浄水を供給する第1給水管16及び第2給水管18を通過して洗浄水がボウル面8に供給されることになる。第2供給通路40に供給された洗浄水は、第2吐水口部36において、第2吐水口前壁36bに衝突するようにして拡散され、左右の第2吐水口上壁36aの間に広がるように流れる。第2吐水口部36から吐水される洗浄水は、左右方向においては、左右の第2吐水口上壁36aの間から、上方まで広がるように吐出され、前後方向においては、第2吐水口前壁36bと第2吐水口後壁36cとの間からさらに後方側のボウル面8に向かって後方に吐出されている。図1及び図12において、第2吐水口部36から吐水される洗浄水の流れを矢印Aによって示す。第2吐水口部36内において上部の洗浄水は、水平から上り傾斜している第2吐水口上壁36aに沿って、左右斜め上方に上昇するように吐水される。
左右の第2吐水口上壁36aの間の角度は比較的大きく形成されているので、第2吐水口部36から吐水される洗浄水は、ボウル面8の左右上方から中央下方まで広範囲に吐水される。また、第2吐水口部36から吐水される洗浄水は、スプレッダ28の左右斜め上方側の左右領域並びに、ボウル面8の中央領域より広範囲の左右領域まで広範囲にわたって洗浄することができる。この第2吐水口部36から洗浄水が吐水される領域は、後述する第1吐水口部34から洗浄水が吐水される領域を覆うような領域となっている。第2吐水口部36から吐水される洗浄水は、比較的低い瞬間流量の洗浄水であるので、洗浄水がボウル面8の左右両端近傍まで到達して洗浄を行う一方、ボウル面8の左右両端を超えて外部に流出することなく、ボウル面8の左側端部8b及び右側端部8cの両端近傍領域を洗浄しながら流下することができる。
このように、スプレッダ28の第2吐水口部36から吐水される洗浄水は、スプレッダ28から放射状方向に、ボウル面8の面上を洗浄できない部分を生じさせないように広く広がるように流れ、ボウル面8を流下しながらボウル面8全体の良好な洗浄を行うことができる。洗浄水は、ボウル面8を流下し排出口10より排出され、この下流の排水トラップ管路(図示せず)を通過し、さらに下流の排水配管(図示せず)に向かって流れる。
スプレッダ28の第2吐水口部36からの所定の瞬間流量の吐水が一定時間継続されると、制御ユニット32は、第2開閉弁26を閉止して、スプレッダ28からの吐水を終了させ、小便洗浄動作を終了させる。
次に、本発明の実施形態による小便器1による設備保護洗浄動作の流れを説明する。
制御ユニット32は、小便洗浄動作とは別に、設備保護洗浄動作を行う。
制御ユニット32は、前回の設備保護洗浄が行われてから一定の経過時間が経過していること(例えば、前回の設備保護洗浄が行われてから2時間の経過時間が経過していること)の他、小便器1の使用回数が一定期間に一定回数に達していること等の使用条件を満たす場合に、設備保護洗浄動作を開始する。
制御ユニット32は、設備保護洗浄動作において、第1開閉弁22に制御信号を送って第1開閉弁22を開き、主給水管14から供給される洗浄水を第1給水管16から第1供給通路38に供給させる。このとき、第1供給通路38に供給される洗浄水の瞬間流量は、第1流量調整装置20により上述の比較的高い瞬間流量の範囲に調整される。第1供給通路38に供給された洗浄水は、第1吐水口部34において、第1吐水口前壁34bに衝突するようにして拡散され、左右の第1吐水口上壁34aの間に広がるように流れる。第1吐水口部34から吐水される洗浄水は、左右方向においては、左右の第1吐水口上壁34aの間から下方向きの扇形に広がるように吐出され、前後方向においては、第1吐水口前壁34bと第1吐水口後壁34cとの間からさらに後方側のボウル面8に向かって後方に吐出されている。図1及び図11に示すように、第1吐水口部34から吐水される洗浄水の流れを矢印Bによって示す。第1吐水口部34内における上部の洗浄水は、水平から下り傾斜している第1吐水口上壁34aに沿って、左右斜め下方に流下するように吐水される。
左右の第1吐水口上壁34aの間の角度は比較的小さく形成されているので、第1吐水口部34から吐水される洗浄水は、ボウル面8の中央付近の比較的狭い範囲に吐水される。従って、第1吐水口部34から吐水される洗浄水は、比較的高い瞬間流量の洗浄水であるにもかかわらず、洗浄水がボウル面8の左側端部8b及び右側端部8cの両端を超えて外部に流出することなく、ボウル面8の中央周辺の領域を洗浄しながら流下することができる。
このように、第1吐水口部34から吐水される比較的高い瞬間流量の洗浄水が、排出口10に流入する。比較的高い瞬間流量の洗浄水が、排出口10の下流の排水トラップ管路(図示せず)を通過し、さらに下流の排水配管(図示せず)に向かって流れるので、水かさが上昇した洗浄水が、排水トラップ管路及び排水配管を洗浄しながら流れ、これら配管内の尿の排出及び陰毛等の異物を除去し、さらに尿石や異物を洗い流せ、バクテリアの増殖を抑制し、尿石の付着(発生)を抑制することができる。洗浄水が排水トラップ管路及び排水配管を長期間間隔をあけずに流れることで、尿石を発生させるバクテリアの増殖を抑制することができる。
スプレッダ28の第1吐水口部34からの所定の瞬間流量の吐水が一定時間継続されると、制御ユニット32は、第1開閉弁22を閉止して、スプレッダ28からの吐水を終了させ、設備保護洗浄動作を終了させる。
次に、上述した本発明の実施形態による小便器の作用効果を説明する。
上述した本実施形態による小便器1によれば、第1吐水口部34が比較的高い瞬間流量の洗浄水をボウル面8のほぼ中央領域に向けて吐水する。これにより、吐水された洗浄水が、ボウル面8の外部へ飛び出すことを防止することができると共に、小便器1の排水配管の尿の排出及び陰毛等の異物を除去することができ、小便器1の排水配管の設備保護洗浄をすることができる。
また、第2吐水口部36が比較的低い瞬間流量の洗浄水をボウル面8のほぼ中央領域より広範囲の左右領域に広がるように吐水する。従って、吐水された洗浄水が、ボウル面8の外部へ飛び出すことを防止することができると共に、ボウル面8の中央領域より広範囲の左右領域まで広範囲にわたって洗浄することができる。
従って、小便器1を効果的に洗浄することができる。
また、本実施形態による小便器1においては、第2吐水口部36の少なくとも一部が第1吐水口部34と前後方向で重なるように配置されているので、第1吐水口部34と第2吐水口部36とを有するスプレッダ28をコンパクトに形成することができると共に、スプレッダ28の前方から見て、第1吐水口部34から洗浄水が吐水される領域と、第2吐水口部36から洗浄水が吐水される領域との間に、洗浄水が吐水されない隙間領域が生じることを防ぐことができる。従って、ボウル面8において洗浄が行われない部分を生じにくくすることができ、ボウル面8が洗浄不良となることを防ぐことができる。
また、本実施形態による小便器1においては、洗浄水が、第2吐水口部36から、左右の第2吐水口上壁36aに沿って上方向きに吐水されることができ、スプレッダ28の左右の斜め上方の領域までボウル面8を広範囲にわたって洗浄することができる。
また、本実施形態による小便器1においては、共通の主流路から供給される洗浄水の瞬間流量に対し、比較的簡易な構造で、第2供給通路40の洗浄水の瞬間流量を、第1供給通路38の洗浄水の瞬間流量よりも低く調整することができ、第2吐水口部36から吐水される洗浄水の瞬間流量を、第1吐水口部34から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定することができる。
また、本実施形態による小便器1においては、第2吐水口部36から吐水された洗浄水が、第1吐水口部34の吐水範囲を全て含むように、ボウル面8全体を広範囲にわたって洗浄することができる。
また、本実施形態による小便器1においては、制御ユニット32は、使用者が小便器1を使用したときに洗浄水を第2吐水口部36から吐水させることができ、ボウル面8の中央領域より広範囲の左右領域まで広範囲にわたって洗浄することができる。また、制御ユニット32は、使用者が小便器1を使用したときとは別に、所定時間が経過する毎に洗浄水を第1吐水口部34から吐水させることができ、小便器1の排水配管の尿の排出及び陰毛等の異物を除去することができ、小便器1の排水配管の設備保護洗浄をすることができる。
1 小便器
8 ボウル面
8a 正面部
14 主給水管
16 第1給水管
18 第2給水管
20 第1流量調整装置
22 第1開閉弁
24 第2流量調整装置
26 第2開閉弁
28 スプレッダ
32 制御ユニット
34 第1吐水口部
34a 第1吐水口上壁
36 第2吐水口部
36a 第2吐水口上壁
38 第1供給通路
40 第2供給通路
A 洗浄水の流れ
B 洗浄水の流れ

Claims (6)

  1. 洗浄水によりボウル部を洗浄する小便器であって、
    小便を受ける上記ボウル部と、
    上記ボウル部内の上方領域に設けられて上記ボウル部へ洗浄水を吐水する吐水装置と、を有し、
    上記吐水装置は、
    洗浄水を上記ボウル部のほぼ中央領域に向けて吐水する第1吐水口部と、
    洗浄水を上記ボウル部のほぼ中央領域より広範囲の左右領域に広がるように吐水する第2吐水口部と、を備え、
    上記第2吐水口部から吐水される洗浄水の瞬間流量が、上記第1吐水口部から吐水される洗浄水の瞬間流量よりも低く設定されていることを特徴とする小便器。
  2. 上記吐水装置の上記第2吐水口部は、上記吐水装置の前方から見て、自身の少なくとも一部が上記第1吐水口部と前後方向で重なるように配置されている請求項1に記載の小便器。
  3. 上記吐水装置の上記第2吐水口部は、流路を形成する左右の上壁が外側に行くにつれて上方に向かうように形成されている請求項1又は2に記載の小便器。
  4. さらに、
    給水源からの洗浄水を供給する主流路と、
    上記主流路に接続され、上記第1吐水口部に洗浄水を供給する第1供給通路と、
    上記主流路に接続され、上記第2吐水口部に洗浄水を供給する第2供給通路と、
    上記第1供給通路に設けられ、上記第1供給通路の洗浄水の瞬間流量を調整する第1流量調整手段と、
    上記第2供給通路に設けられ、上記第1供給通路の洗浄水の瞬間流量よりも低くなるように、上記第2供給通路の洗浄水の瞬間流量を調整する第2流量調整手段と、を備えている請求項1乃至3の何れか1項に記載の小便器。
  5. 上記吐水装置の上記第2吐水口部の吐水範囲が上記第1吐水口部の吐水範囲よりも広く設定され、且つ、上記第2吐水口部の吐水範囲が上記第1吐水口部の吐水範囲を全て含むように設定されている、請求項1乃至4の何れか1項に記載の小便器。
  6. さらに、使用者が小便器を使用したときに洗浄水を上記第2吐水口部から吐水させ、使用者が小便器を使用したときとは別に、所定時間が経過する毎に洗浄水を上記第1吐水口から吐水させるように吐水を制御する制御部を備えている、請求項1乃至5の何れか1項に記載の小便器。
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