JP2002334807A - インダクタ - Google Patents
インダクタInfo
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- JP2002334807A JP2002334807A JP2001140414A JP2001140414A JP2002334807A JP 2002334807 A JP2002334807 A JP 2002334807A JP 2001140414 A JP2001140414 A JP 2001140414A JP 2001140414 A JP2001140414 A JP 2001140414A JP 2002334807 A JP2002334807 A JP 2002334807A
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- winding
- wound
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Abstract
能であるとともに、製品の大型化を招くことなく、導線
のショート不良の発生を抑制することが可能なインダク
タを提供する。 【解決手段】 コア2に導線1を巻回してなる巻線タイ
プのインダクタの、導線の始端及び終端の少なくとも一
方の端部側から1巻き目の導線1(1a)と2巻き目の
導線1(1b)の間に、他の領域5において隣り合う導
線1の間隔よりも大きい隙間Gが形成されるように、疎
に導線1を巻回し、その他の領域5においては、導線1
を密に巻回する。また、導線1の巻回数を3〜33ター
ンの範囲とする。
Description
し、詳しくは、コアに導線を巻回してなる巻線タイプの
インダクタに関する。
イプのインダクタにおいて、コアに巻回される導線の巻
回ピッチにより、インダクタンスを変化させる技術は公
知であるが、等ピッチで精度良く巻回ピッチをコントロ
ールすることは容易ではなく、高精度に巻回ピッチをコ
ントロールするためには、複雑かつ精密な制御機構を備
えた設備が必要となり、コストの増大を招くという問題
点がある。特に、インダクタンス値を3%以下の微小幅
で、かつ、バラツキを大きくすることなくコントロール
することは相当に困難であるのが実情である。
ソレノイドコイルの両端部の巻ピッチを広くし、中央部
巻ピッチを狭くした構造が開示されており、また、実開
昭60−83217号には、コアの両端側の巻き始め部
分と巻き終わり部分の数巻き分を疎に巻回し、中央部分
を密に巻回した高周波コイルが開示されている。
両端側の巻き始め部分と巻き終わり部分の数巻き分を疎
に巻回するようにしているので、製品の大型化を招くと
いう問題点がある。
のであり、微少なインダクタンスの制御を精度よく行う
ことが可能であるとともに、製品の大型化を招くことな
く、導線のショート不良の発生を抑制、防止することが
可能なインダクタを提供することを目的とする。
に、本願発明(請求項1)のインダクタは、コアに導線
を巻回してなる巻線タイプのインダクタであって、始端
及び終端の少なくとも一方側の巻線部分についてみた場
合において、(a)端部側から1巻き目の導線と2巻き目
の導線の間に、他の領域において隣り合う導線の間隔よ
りも大きい隙間が形成されるように、導線が疎に巻回さ
れており、(b)その他の領域においては、隣り合う導体
の間隔が、前記1巻き目の導線と前記2巻き目の導線の
間隔よりも小さい隙間が形成されるように、導線が密に
巻回されていることを特徴としている。
分についてみた場合において、端部側から1巻き目の導
線と2巻き目の導線の間に、他の領域において隣り合う
導線の間隔よりも大きい隙間が形成されるように、疎に
導線を巻回し、その他の領域においては、導線を密に巻
回することにより、微少なインダクタンスの制御を行う
ことが可能になるとともに、小型化を妨げることなく、
導線のショート不良の発生を抑制することができるよう
になる。
より、1巻き目と2巻き目の導線のピッチを変える(大
きくする)方が、微小なインダクタンスの制御を効率よ
く行うことが可能になり、また、はんだ付け工程の熱
は、外部接続用の電極(端子電極)に近い導線の1巻き
目と2巻き目に集中するので、1巻き目と2巻き目のピ
ッチを大きくすることにより、熱を効果的に拡散させる
ことが可能になり、1巻き目と2巻き目のワイヤ被膜の
劣化によるレアショートを防止することが可能になる。
導線と2巻き目以外の領域において、隣接する導体間に
隙間が形成されないようなピッチで導線が巻回されてい
る場合を含むものであり、そのような場合にも、端部側
から1巻き目と2巻き目の導線の間に、所定の大きさの
隙間が形成されるように導線を巻回することにより、微
少なインダクタンスの制御、製品の小型化、導線のショ
ート不良の抑制などを図ることが可能になる。
は、導線が巻回されるコアの軸方向が縦向きで、コアの
下端側に配設されたフランジ部に外部接続用の電極が配
設された構造を有する縦型のインダクタであって、前記
コアの下端側の巻線部分についてみた場合において、
(a)下端側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間
に、他の領域において隣り合う導線の間隔よりも大きい
隙間が形成されるように、導線が疎に巻回されており、
(b)その他の領域においては、隣り合う導体の間隔が、
前記1巻き目の導線と前記2巻き目の導線の間隔よりも
小さい隙間が形成されるように、導線が密に巻回されて
いることを特徴としている。
で、コアの下端側に配設されたフランジ部に外部接続用
の電極(端子電極)が配設された構造を有する縦型のイ
ンダクタに関し、コアの下端側の巻線部分についてみた
場合において、下端側から1巻き目の導線と2巻き目の
導線の間に、他の領域において隣り合う導線の間隔より
も大きい隙間が形成されるように、疎に導線を巻回し、
その他の領域においては、導線を密に巻回することによ
り、微少なインダクタンスの制御を行うことが可能にな
るとともに、製品の大型化を招くことなく、導線のショ
ート不良の発生を抑制することができるようになる。
導線全体の巻回ピッチを変えるより、下端部側から1巻
き目の導線と2巻き目の導線のピッチを変える(大きく
する)方が、微小なインダクタンスの制御を効率よく行
うことが可能になり、また、はんだ付け工程の熱は、端
子電極に近い導線の1巻き目と2巻き目に集中するの
で、端子電極の形成されたフランジ部のある下端部側か
ら1巻き目と2巻き目のピッチを大きくすることによ
り、熱を効果的に拡散させることが可能になり、1巻き
目と2巻き目のワイヤ被膜の劣化によるレアショートを
防止することが可能になる。
は、導線が巻回されるコアの軸方向が横向きで、コアの
両端側に配設されたフランジ部に外部接続用の電極が配
設された構造を有する横型のインダクタであって、前記
コアの両端側の巻線部分についてみた場合において、
(a)各端部側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間
に、他の領域において隣り合う導線の間隔よりも大きい
隙間が形成されるように、導線が疎に巻回されており、
(b)その他の領域においては、隣り合う導体の間隔が、
前記各端部側から1巻き目の導線と前記2巻き目の導線
の間隔よりも小さい隙間が形成されるように、導線が密
に巻回されていることを特徴としている。
で、コアの両端側に配設されたフランジ部に外部接続用
の電極が配設された構造を有する横型のインダクタに関
し、コアの両端側の巻線部分についてみた場合におい
て、各端部側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間
に、他の領域において隣り合う導線の間隔よりも大きい
隙間が形成されるように、疎に導線を巻回し、その他の
領域においては、導線を密に巻回することにより、微少
なインダクタンスの制御を行うことが可能になるととも
に、製品の大型化を招くことなく、導線のショート不良
の発生を抑制することができるようになる。
導線全体の巻回ピッチを変えるより、両端部側から1巻
き目の導線と2巻き目の導線のピッチを変える(大きく
する)方が、微小なインダクタンスの制御を効率よく行
うことが可能になり、また、はんだ付け時の熱は、端子
電極に近い導線の1巻き目と2巻き目に集中するので、
端子電極の形成されたフランジ部のある両端側から1巻
き目と2巻き目のピッチを大きくすることにより、熱を
効果的に拡散させることが可能になり、1巻き目と2巻
き目のワイヤ被膜の劣化によるレアショートを防止する
ことが可能になる。
の巻回数が3〜33ターンであることを特徴としてい
る。
に、端部側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の巻回
ピッチを疎にすることにより、微小なインダクタンスの
制御を効率よく行うことが可能になり、本願発明をより
実効あらしめることができる。
合には、端部側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の
ピッチを疎にすることによるインダクタンスへの影響が
大きくなりすぎて、インダクタンスの微調整が困難にな
り、また、巻回数が33ターンを超える場合には、端部
側から1巻き目の導線と2巻き目の導線のピッチを疎に
することによるインダクタンスへの影響が小さくなりす
ぎて、インダクタンスの調整幅が狭くなりすぎることに
なる。
された前記1巻き目の導線と前記2巻き目の導線の間隔
が、密に巻回された領域において隣り合う導体の間隔の
2〜20倍の範囲にあることを特徴としている。
の導線の間隔を、密に巻回された領域において隣り合う
導体の間隔の2〜20倍の範囲とすることにより、実用
的な範囲においてインダクタンスの微調整を行うことが
可能になり、有意義である。但し、1巻き目と2巻き目
以外の他の領域で導線を隙間なく巻回する場合がある
が、そのような場合には、上記の2〜20倍の範囲を外
れても、十分にインダクタンスの微調整を行うことが可
能であり、本願発明は、そのような場合を排除するもの
ではない。
の一実施形態(実施形態1)にかかる縦型のインダクタ
の概略構成を示す図である。この実施形態1の縦型のイ
ンダクタは、導線1が巻回されるコア2の軸方向が縦向
きで、コア2の下端側に配設されたフランジ部3に外部
接続用の電極(端子電極)4a,4bが配設された構造
を有している。
て、絶縁被覆されたCu線が用いられており、コア2と
して、アルミナからなるコアが用いられている。なお、
コアの上端部にも、フランジ部3より径の小さい小フラ
ンジ部6が形成されている。
は、例えば、長さ(L)=3.2mm,高さ(T)=1.
7mm,幅=2.5mmという寸法が例示され、通常は、該
寸法付近の寸法を有するインダクタに本願発明を適用す
ることが望ましい。
は、コア2のフランジ部3が形成された下端側の巻線部
分についてみた場合に、下端部側から1巻き目の導線1
aと2巻き目の導線1bの間にのみ、所定の隙間Gが形
成されるように、導線1が疎に巻回されている。すなわ
ち、この実施形態1のインダクタでは、下端部側から1
巻き目と2巻き目以外の領域5においては、隣り合う導
線1の間に、実質的に隙間が形成されないように導線1
が密に巻回されている。
においては、導線1の全体の巻回数が10ターンとなる
ように構成されている。なお、本願発明では、下端部側
から1巻き目と2巻き目以外の領域5において、1巻き
目の導線1aと2巻き目の導線1bの隙間Gよりも小さ
い隙間が形成されるようなピッチで導線1を巻回するよ
うに構成することも可能である。
ランジ部3に配設された一対の端子電極4a,4bには
んだ付けなどの方法で、接続、固定されている。
ついて説明する。 まず、図2(a)に示すように、実装時に下側となる方
の端部にフランジ部3が配設されたコア2を、フランジ
部3が上側になるような姿勢(上下が逆になった姿勢)
でチャック11にセットし、導線1が繰り出されるノズ
ル12を、コア2のフランジ部3の底面よりも高い位置
に保持して、1巻き目の導線1a(図1)をフランジ部
3に近い位置に巻回する。 それから、図2(b)に示すように、ノズル12を、チ
ャック11の上面よりも低く設定し、その状態でチャッ
ク11を回転させ、1巻き目の導線1a(図1)と2巻
き目の導線1b(図1)の間に隙間Gが形成されるよう
なピッチで導線1を巻回する。 その後、図2(c)に示すように、ノズル12をコア2
の中央辺り高さに設定し、その状態でチャックを回転さ
せ、残りの巻数分を、隣り合う導線の間に隙間が生じな
いようにならい巻きする。その後、導線1の始端部及び
終端部を、フランジ部3に配設された端子電極4a,4
bにはんだ付けなどの方法で、接続、固定することによ
り、図1に示すような縦型のインダクタが得られる。
て、LAVG,L−DOWN率などの特性を測定した。その結
果を表1に示す(サンプル数n=120)。また、比較
のため、導線を等ピッチになるように整列巻きした比較
例のインダクタを用意し、このインダクタについても、
LAVG,L−DOWN率などの特性を測定した。その結果を
併せて表1に示す。
タンスの平均値を示し、L−DOWN率は、比較例のインダ
クタンス値に対するインダクタンスの低下割合(%)を
示している。また、隙間AVGは、1巻き目の導線と2巻
き目の導線の間の、隙間寸法の平均値を示している。
の詳細(平均値、標準偏差、最大値、最小値など)を示
すとともに、図3(a),(b),(c),(d)に、ヒストグ
ラムを示す。
部側から1巻き目の導線1aと2巻き目の導線1bの間
にのみ隙間Gが形成されるように導線1を巻回したイン
ダクタ(実施形態のサンプル)と、導線を等ピッチにな
るように整列巻きしたインダクタ(比較例)の導線の巻
幅(すなわち、導線が巻回されている全領域のコア軸方
向の距離(例えば、図1にXで示す距離)とインダクタ
ンスの関係を示す。なお、上記実施形態1のインダクタ
については実測値を示し、等ピッチになるように整列巻
きしたインダクタについては理論値を示している。
aと2巻き目の導線1bの間にのみ隙間Gが形成される
ように導線1を巻回したインダクタの方が、導線を等ピ
ッチになるように整列巻きしたインダクタ(比較例)に
比べて、インダクタンスの変化率が小さく、インダクタ
ンスの微調整を行うのに適していることがわかる。
したインダクタと、1巻き目と2巻き目の導線の巻回ピ
ッチのみを大きくするようにした本願発明のインダクタ
において、全体の巻幅X(図1)を同じにすると、1巻
き目と2巻き目の導線の巻回ピッチのみを大きくするよ
うにした本願発明のインダクタの方がインダクタンスの
変化割合が小さく、インダクタンスを大きく変化させよ
うとすると、導線の巻回ピッチを等ピッチとしたインダ
クタの場合よりも、1巻き目と2巻き目の導線の間隔を
大きくすることが必要になり、その分だけ、インダクタ
ンスの微調整を行いやすくなる。
ては、1巻き目と2巻き目の導線の巻回ピッチのみを大
きくするようにしているので、コアの両端側の巻き始め
部分と巻き終わり部分の数巻き分を疎に巻回し、中央部
分を密に巻回した従来のコイル部品(実開昭60−83
217号)に比べて、製品を小型化することが可能にな
る。
き目の導線の間に隙間が形成されるように導線を巻回し
ているので、実装時のはんだ付け工程における熱が、端
子電極が形成されたフランジ部から、2巻き目の導線に
まで達しにくくなり、1巻き目と2巻き目のワイヤ被膜
の劣化によるレアショートを防止することができる。
インダクタにおいては、すべての領域で、導線と導線の
間に微少な間隔を設けるようにしなければならず、1巻
き目と2巻き目の導線の間隔も小さくなり、実装時のは
んだ付け工程における熱が、2巻き目の導線に達しやす
く、1巻き目と2巻き目のワイヤ被膜の劣化によるレア
ショートを引き起こしやすいという問題点がある。
施形態(実施形態2)にかかるインダクタの概略構成を
示す図である。この実施形態2のインダクタは、導線1
が巻回されるコア2の軸方向が横向きで、コア2の両端
側に配設されたフランジ部3a,3bに外部接続用の電
極(端子電極)4a,4bが配設された構造を有する横
型のインダクタである。なお、コアの上部を覆うように
絶縁樹脂による被覆が施される場合がある。
は、コア2のフランジ部3a,3bが形成された両端側
の巻線部分についてみた場合において、両端部側から1
巻き目の導線1aと2巻き目の導線1bの間にのみ、隙
間G1,G2が形成されるように、導線1が疎に巻回さ
れている。すなわち、この実施形態2のインダクタで
は、端部側から1巻き目と2巻き目以外の領域5におい
ては、隣り合う導線1の間に間隔が形成されないように
導線1が密に巻回されている。また、このインダクタに
おいては、導線1の全体の巻回数が10ターンとなるよ
うに構成されている。
目と2巻き目以外の領域5において、1巻き目の導線1
aと2巻き目の導線1bの間隔G1,G2よりも小さい
隙間が形成されるようなピッチで導線1を巻回するよう
に構成することも可能である。
ランジ部3a,3bに配設された端子電極4a,4bに
はんだ付けなどの方法で、接続、固定されている。な
お、その他の構成は、前記実施形態1のインダクタと同
様である。また、この実施形態2のインダクタは、上記
実施形態1のインダクタの製造方法に準じる方法により
製造することができる。
のインダクタにおいても、上記実施形態1の場合と同様
の効果を得ることができる。すなわち、導線の巻回ピッ
チを等ピッチとしたインダクタと、両端側の1巻き目と
2巻き目の導線の巻回ピッチのみを大きくするようにし
た実施形態2のインダクタにおいて、全体の巻幅を同じ
にすると、1巻き目と2巻き目の導線の巻回ピッチのみ
を大きくするようにした実施形態2のインダクタの方が
インダクタンスの変化割合が小さく、インダクタンスを
大きく変化させようとすると、導線の巻回ピッチを等ピ
ッチとしたインダクタの場合よりも、1巻き目と2巻き
目の導線の間隔を大きくすることが必要になり、その分
だけ、インダクタンスの微調整を容易に行うことが可能
になる。
ても、両端側から1巻き目と2巻き目の導線の巻回ピッ
チのみを大きくするようにしているので、コアの両端側
の巻き始め部分と巻き終わり部分の数巻き分を疎に巻回
し、中央部分を密に巻回した従来のコイル部品(実開昭
60−83217号)に比べて、製品の大型化を招くこ
となく、1巻き目と2巻き目のワイヤ被膜の劣化による
レアショートを防止することができる。
れるものではなく、コアの構成材料や、具体的な形状、
導線の巻回数や導線の構成材料、導線の巻回ピッチなど
に関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変
形を加えることが可能である。
インダクタは、コアに導線を巻回してなる巻線タイプの
インダクタの、始端及び終端の少なくとも一方の端部側
から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間に、他の領域
において隣り合う導線の間隔よりも大きい隙間が形成さ
れるように、疎に導線を巻回し、その他の領域において
は、導線を密に巻回するようにしているので、微少なイ
ンダクタンスの制御を行うことが可能になるとともに、
製品の大型化を招くことなく、導線のショート不良の発
生を防止することが可能になる。
は、導線が巻回されるコアの軸方向が縦向きで、コアの
下端側に配設されたフランジ部に外部接続用の電極(端
子電極)が配設された構造を有する縦型のインダクタに
おいて、コアの下端側から1巻き目の導線と2巻き目の
導線の間に、他の領域において隣り合う導線の間隔より
も大きい隙間が形成されるように、疎に導線を巻回し、
その他の領域においては、導線を密に巻回するようにし
ているので、微少なインダクタンスの制御を行うことが
可能になるとともに、製品の大型化を招くことなく、導
線のショート不良の発生を防止することができるように
なる。
は、導線が巻回されるコアの軸方向が横向きで、コアの
両端側に配設されたフランジ部に外部接続用の電極が配
設された構造を有する横型のインダクタであって、コア
の両端側の巻線部分についてみた場合において、端部側
から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間に、他の領域
において隣り合う導線の間隔よりも大きい隙間が形成さ
れるように、疎に導線を巻回し、その他の領域において
は、導線を密に巻回するようにしているので、微少なイ
ンダクタンスの制御を行うことが可能になるとともに、
製品の大型化を招くことなく、導線のショート不良の発
生を防止することが可能になる。
線の巻回数が3〜33ターンである場合に、端部側から
1巻き目の導線と2巻き目の導線の間に、他の領域にお
いて隣り合う導線の間隔よりも大きい隙間が形成される
ように、疎に導線を巻回することにより、微小なインダ
クタンスの制御を効率よく行うことが可能になり、本願
発明をより実効あらしめることができる。
に巻回された1巻き目の導線と2巻き目の導線の間隔
を、密に巻回された領域において隣り合う導体の間隔の
2〜20倍の範囲とすることにより、実用的な範囲にお
いてインダクタンスの微調整を行うことが可能になり有
意義である。
縦型のインダクタの概略構成を示す図である。
かる縦型のインダクタの製造工程を示す図である。
る縦型のインダクタについて測定したインダクタンスに
関するヒストグラムを示す図である。
の間にのみ隙間が形成されるように導線を巻回したイン
ダクタ(実施形態のサンプル)と、導線を等ピッチにな
るように整列巻きしたインダクタ(比較例)の巻幅とイ
ンダクタンスの関係を示す線図である。
る横型のインダクタの概略構成を示す図である。
間隔 L インダクタの長さ T インダクタの高さ X インダクタの導線の巻幅
Claims (5)
- 【請求項1】コアに導線を巻回してなる巻線タイプのイ
ンダクタであって、 始端及び終端の少なくとも一方側の巻線部分についてみ
た場合において、 (a)端部側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間
に、他の領域において隣り合う導線の間隔よりも大きい
隙間が形成されるように、導線が疎に巻回されており、 (b)その他の領域においては、隣り合う導体の間隔が、
前記1巻き目の導線と前記2巻き目の導線の間隔よりも
小さい隙間が形成されるように、導線が密に巻回されて
いることを特徴とするインダクタ。 - 【請求項2】導線が巻回されるコアの軸方向が縦向き
で、コアの下端側に配設されたフランジ部に外部接続用
の電極が配設された構造を有する縦型のインダクタであ
って、 前記コアの下端側の巻線部分についてみた場合におい
て、 (a)下端側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間
に、他の領域において隣り合う導線の間隔よりも大きい
隙間が形成されるように、導線が疎に巻回されており、 (b)その他の領域においては、隣り合う導体の間隔が、
前記1巻き目の導線と前記2巻き目の導線の間隔よりも
小さい隙間が形成されるように、導線が密に巻回されて
いることを特徴とするインダクタ。 - 【請求項3】導線が巻回されるコアの軸方向が横向き
で、コアの両端側に配設されたフランジ部に外部接続用
の電極が配設された構造を有する横型のインダクタであ
って、 前記コアの両端側の巻線部分についてみた場合におい
て、 (a)各端部側から1巻き目の導線と2巻き目の導線の間
に、他の領域において隣り合う導線の間隔よりも大きい
隙間が形成されるように、導線が疎に巻回されており、 (b)その他の領域においては、隣り合う導体の間隔が、
前記各端部側から1巻き目の導線と前記2巻き目の導線
の間隔よりも小さい隙間が形成されるように、導線が密
に巻回されていることを特徴とするインダクタ。 - 【請求項4】前記導線の巻回数が3〜33ターンである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のイン
ダクタ。 - 【請求項5】疎に巻回された前記1巻き目の導線と前記
2巻き目の導線の間隔が、密に巻回された領域において
隣り合う導体の間隔の2〜20倍の範囲にあることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインダクタ。
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