JP2021039961A - コイル部品、電子機器、及びコイル部品の製造方法 - Google Patents

コイル部品、電子機器、及びコイル部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】端子電極が基体部から剥がれることを抑制し且つ端子電極の基体部への組み付け精度を向上させたコイル部品を提供する。【解決手段】第1仮想平面201と第1仮想平面に交差する第2仮想平面202とにそれぞれ接する第1表面211と第2表面212を有する基体部210と、基体部210に巻回される導体から形成される周回部と、基体部210の第1表面211に取り付けられる第1金属板224からなり、第1表面211に沿う第1部分と第1部分に対して折れ曲がる第2部分とを有し、周回部に電気的に接続する端子電極220と、端子電極220の第1部分(板状部分221)を基体部210の第1表面に固定する接着部260と、を備える。第2仮想平面202の第1仮想平面201に交差する第1角度θは鈍角であり、端子電極220の第2部分(板状部分222)の先端222Aは基体部210の第2表面212に移動可能に接触している。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル部品、電子機器、及びコイル部品の製造方法に関する。
端子電極が基体部に組み付けた金属板で形成されたコイル部品が知られている。金属板は、基体部に嵌合するだけで固定させない構造とすることや(例えば、特許文献1)、基体部に接着剤で固定した構造とすること(例えば、特許文献2)が知られている。
特開2007−5769号公報 特開2011−243686号公報
コイル部品は自動車等に用いられており、振動に対する機械的強度が良好なことが求められている。特許文献1に記載のように、端子電極を形成する金属板を基体部に嵌合するだけで固定させない場合では、端子電極の機械的強度が低下してしまう。特許文献2に記載のように、端子電極を形成する金属板を基体部に接着剤で固定することで、端子電極の機械的強度を向上させることができる。しかしながら、自動車のエンジンによる発熱等によってコイル部品の温度が繰り返し変化することで、熱膨張の影響によって端子電極が基体部から剥がれてしまうことがある。
また、コイル部品の小型化が進んでいるため、端子電極を形成する金属板も小型化している。金属板が小さくなるほど、金属板を基体部に組み付けるときの精度が厳しくなる。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、端子電極が基体部から剥がれることを抑制し且つ端子電極の基体部への組み付け精度を向上させることを目的とする。
本発明は、第1仮想平面と前記第1仮想平面に交差する第2仮想平面とにそれぞれ接する第1表面と第2表面を有する基体部と、前記基体部に巻回される導体から形成される周回部と、前記基体部の前記第1表面に取り付けられる第1金属板からなり、前記第1表面に沿う第1部分と前記第1部分に対して折れ曲がる第2部分とを有し、前記周回部に電気的に接続する第1端子電極と、前記第1端子電極の前記第1部分を前記基体部の前記第1表面に固定する第1接着部と、を備え、前記第2仮想平面の前記第1仮想平面に交差する第1角度は鈍角であり、前記第1端子電極の前記第2部分の先端は前記基体部の前記第2表面に移動可能に接触している、コイル部品である。
上記構成において、前記第1端子電極の前記第1部分の前記基体部側の表面と前記第2部分の前記基体部側の表面と間の第2角度は前記第1角度よりも小さい構成とすることができる。
上記構成において、前記第1端子電極は、前記第2部分に前記第1金属板の一部と前記導体とが接合する接合部を有する構成とすることができる。
上記構成において、前記第1端子電極の前記第2部分の少なくとも前記接合部が設けられる領域と、前記基体部の前記第2表面と、の間に空隙が形成される構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は、前記第1仮想平面と前記第2仮想平面が交差する角部であって前記第1端子電極と重なる領域における前記第1表面及び前記第2表面に切り欠きを有する構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は磁性材料を含んで形成され、前記第1端子電極は銅を含んで形成され、前記第1接着部は樹脂系接着剤で形成される構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は、前記第1表面と、前記第2表面と、前記第1表面に対して前記第2表面とは反対側に位置し、前記第1仮想平面に交差する第3仮想平面に接する第3表面と、を有し、前記第1端子電極は、前記第1金属板からなり、前記第1表面に沿う前記第1部分と、前記第1部分に対して折れ曲がる前記第2部分と、前記第2部分とは反対側で前記第1部分に対して折れ曲がる第3部分と、を有し、前記第1端子電極の前記第3部分は前記基体部の前記第3表面に移動可能に接触している構成とすることができる。
上記構成において、前記第3仮想平面の前記第1仮想平面に交差する第3角度は鈍角であり、前記第1端子電極の前記第3部分の先端は前記基体部の前記第3表面に移動可能に接触している構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部は、前記第1表面と、前記第2表面と、第3仮想平面に接する第3表面と、前記第1表面及び前記第3表面に対して前記第2表面とは反対側に位置し、前記第3仮想平面に交差する第4仮想平面に接する第4表面と、を有し、前記基体部の前記第3表面に取り付けられる第2金属板からなり、前記第3表面に沿う第4部分と前記第4部分に対して折れ曲がる第5部分とを有し、前記周回部に電気的に接続する第2端子電極と、前記第2端子電極の前記第4部分を前記基体部の前記第3表面に固定する第2接着部と、を備え、前記第4仮想平面の前記第3仮想平面に交差する第3角度は鈍角であり、前記第2端子電極の前記第5部分の先端は前記基体部の前記第4表面に移動可能に接触している構成とすることができる。
本発明は、上記記載のコイル部品と、前記コイル部品が実装される回路基板と、を備える電子機器である。
本発明は、第1仮想平面と前記第1仮想平面に交差する第2仮想平面とにそれぞれ接する第1表面と第2表面とを有する基体部であって、前記第2仮想平面の前記第1仮想平面に交差する角度が鈍角である前記基体部を準備する工程と、第1部分と前記第1部分に対して折れ曲がる第2部分とを有する端子金属板を準備する工程と、前記基体部を前記端子金属板に押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記端子金属板の前記第1部分を接着部で固定する工程と、を備えるコイル部品の製造方法である。
上記構成において、前記基体部を準備する工程において、前記第1表面と、前記第2表面と、前記第1表面に対して前記第2表面とは反対側に位置する第3表面と、を有する前記基体部を準備し、前記端子金属板を準備する工程において、前記第1部分と、前記第2部分と、前記第1部分に対して前記第2部分とは反対側に位置し、前記第1部分に対して折れ曲がる第3部分と、を有する前記端子金属板を準備し、前記固定する工程において、前記基体部を前記端子金属板に押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触し且つ前記基体部の前記第3表面に前記端子金属板の前記第3部分が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記端子金属板の前記第1部分を前記接着部で固定する構成とすることができる。
上記構成において、前記基体部を準備する工程において、前記第1表面と、前記第2表面と、前記第1表面に対して前記第2表面とは反対側に位置し、前記第1仮想平面に交差し且つ前記第1仮想平面に交差する角度が鈍角である第3仮想平面に接する前記第3表面と、を有する前記基体部を準備し、前記固定する工程において、前記基体部を前記端子金属板に押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触し且つ前記基体部の前記第3表面に前記端子金属板の前記第3部分の先端が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記端子金属板の前記第1部分を前記接着部で固定する構成とすることができる。
本発明は、第1仮想平面と前記第1仮想平面に交差する第2仮想平面とにそれぞれ接する第1表面と第2表面と、第3仮想平面と前記第3仮想平面に交差する第4仮想平面とにそれぞれ接する第3表面と第4表面と、を有する基体部であって、前記第2表面と前記第4表面は前記第1表面及び前記第3表面に対して互いに反対側に位置し、前記第2仮想平面の前記第1仮想平面に交差する角度及び前記第4仮想平面の前記第3仮想平面に交差する角度が鈍角である前記基体部を準備する工程と、第1部分と前記第1部分に対して折れ曲がる第2部分とを有する第1端子金属板と、第3部分と前記第3部分に対して折れ曲がる第4部分とを有する第2端子金属板と、前記第1端子金属板と前記第2端子金属板を連結する連結部と、を有するフレームを準備する工程と、前記基体部を前記フレームに押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記第1端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触し且つ前記基体部の前記第4表面に前記第2端子金属板の前記第4部分の先端が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記第1端子金属板の前記第1部分を接着部で固定し且つ前記基体部の前記第3表面に前記第2端子金属板の前記第3部分を接着部で固定する工程と、を備えるコイル部品の製造方法である。
本発明によれば、端子電極が基体部から剥がれることを抑制し且つ端子電極の基体部への組み付け精度を向上させることができる。
図1は、本願発明に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。 図2(a)から図2(c)は、本願発明における基体部への端子金属板の組み付け工程を示す断面図である。 図3(a)は、比較例1に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図、図3(b)は、比較例2に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。 図4は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品を示す斜視図である。 図5は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品を示す分解斜視図である。 図6(a)から図6(c)は、本願発明の第1の実施形態におけるドラムコアの側面図である。 図7(a)から図7(c)は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の端子金属板を示す側面図である。 図8は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の製造方法を示す図(その1)である。 図10(a)及び図10(b)は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の製造方法を示す図(その2)である。 図11(a)から図11(c)は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の製造方法を示す図(その3)である。 図12(a)から図12(c)は、本願発明の第1の実施形態における鍔部への端子金属板の組み付け工程を示す断面図である。 図13は、本願発明の第2の実施形態に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。 図14(a)及び図14(b)は、本願発明の第2の実施形態に係るコイル部品の効果を説明する図である。 図15は、本願発明の第3の実施形態に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。 図16(a)から図16(c)は、本願発明の第3の実施形態における鍔部への端子金属板の組み付け工程を示す断面図である。 図17(a)及び図17(b)は、本願発明の第4の実施形態及びその変形例に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。 図18(a)は、本願発明の第5の実施形態に係るコイル部品の斜視図、図18(b)は、本願発明の第5の実施形態に係るコイル部品の断面図である。 図19(a)から図19(c)は、本願発明の第5の実施形態に係るコイル部品の製造方法を示す図である。 図20は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品を備える電子機器を示す斜視図である。
図1は、本願発明に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。図1のように、端子電極220は基体部210に組み付けられている。基体部210は、仮想平面201に接する表面211と、仮想平面201に交差する仮想平面202に接する表面212と、を有する。仮想平面201と表面211が接する及び仮想平面202と表面212が接するとは、面と面が平行で且つ重なった状態のことを言い、面の一部と面の一部が点で接触した状態及び線で交わった状態のことではない(以下、同様の記載においても同様である)。端子電極220は、基体部210に巻回された導体から形成される周回部(不図示)に電気的に接続されている。
端子電極220は、基体部210の表面211に取り付けられた端子金属板224からなる。端子電極220は、基体部210の表面211に沿う板状部分221と、板状部分221に対して折れ曲がった板状部分222と、を有する。端子電極220の板状部分221は、基体部210の表面211に接着部260で固定されている。
仮想平面202の仮想平面201に交差する角度θは鈍角となっている。言い換えると、仮想平面201と仮想平面202との間の基体部210側の角度θは鈍角となっている。端子電極220の板状部分221は接着部260によって基体部210の表面211に固定されているが、端子電極220の板状部分222は基体部210の表面212に固定されてない。端子電極220の板状部分222は、先端222Aが基体部210の表面212に移動可能に接触している。言い換えると、端子電極220の板状部分222は、先端222Aが基体部210の表面212に非篏合及び非接着状態で接触している。これにより、端子電極220の板状部分222の先端222Aが接触している部分は、基体部210の表面212の熱的な伸縮による寸法変化及び外部からの振動等による一時的な位置変化等に対して、表面212の接触点の位置を微小に変化させながら常に追随し、接触状態を保つようになる。
図2(a)から図2(c)は、本願発明における基体部への端子金属板の組み付け工程を示す断面図である。図2(a)のように、仮想平面201に接する表面211と、仮想平面201に交差する仮想平面202に接する表面212と、を有する基体部210を準備する。仮想平面202の仮想平面201に交差する角度θは鈍角となっている。
図2(b)のように、板状部分221と、板状部分221に対して折れ曲がった板状部分222と、を有する端子金属板224を準備する。
図2(c)のように、基体部210の表面212に端子金属板224の板状部分222の先端222Aが接触する状態まで基体部210を端子金属板224に押し付ける。基体部210の表面212に端子金属板224の板状部分222の先端222Aが接触した状態として、基体部210の表面211に端子金属板224の板状部分221を接着部260で固定する。
図3(a)は、比較例1に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。図3(a)のように、仮想平面501と仮想平面502との間の角度θは直角となっている。端子電極520は、仮想平面501に接する基体部510の表面511と仮想平面502に接する基体部510の表面512とに取り付けられた端子金属板524からなる。すなわち、端子電極520の板状部分521は基体部510の表面511に接着部560で固定され且つ板状部分521に対して折れ曲がった板状部分522は基体部510の表面512に接着部560で固定されている。
比較例1では、端子電極520の板状部分521は接着部560で基体部510の表面511に固定され、板状部分522は接着部560で基体部510の表面512に固定されている。コイル部品が自動車に搭載される場合、自動車のエンジンは発熱することから、コイル部品は温度が繰り返し変化する環境に晒される。一般的に、接着部560を形成する樹脂は端子電極520を形成する金属に比べて線熱膨張係数が大きい(例えば、エポキシ樹脂の線膨張係数は5.9×10−5/K程度であり、銅の線膨張係数は1.6×10−5/K程度である)。このため、コイル部品の温度が変化すると、端子電極520と接着部560とで熱膨張に差異が生じる。基体部510の表面511、512の両方に端子電極520が固定されている場合、端子電極520と接着部560とで熱膨張に差異が生じると、端子電極520が接着部560から剥がれてしまうことがある。
図3(b)は、比較例2に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。図3(b)のように、仮想平面601と仮想平面602との間の角度θは直角となっている。端子電極620は、仮想平面601に接する基体部610の表面611に取り付けられた端子金属板624からなる。すなわち、端子電極620の板状部分621は基体部610の表面611に接着部660で固定されているが、板状部分621に対して折れ曲がった板状部分622は基体部610の表面612に固定されていない。端子電極620の板状部分622は基体部610の表面612と接触してなく、端子電極620の板状部分622と基体部610の表面612との間は空隙683が形成されている。
比較例2では、端子電極620の板状部分621は接着部660で基体部610の表面611に固定されているが、端子電極620の板状部分622は基体部610の表面612に固定されていない。このため、コイル部品の温度が変化して端子電極620と接着部660とで熱膨張に差異が生じても、端子電極620の板状部分622側で熱膨張の差分を吸収できるため、端子電極620が接着部660から剥がれることが抑制される。端子電極620等の各構成部材には寸法公差があるため、端子電極620の板状部分622と基体部610の表面612との間には空隙683が形成されることがある。端子電極620の板状部分622が基体部610の表面612に接していないと、仮想平面601に直交するA方向における端子電極620の基体部610に対する位置にばらつきが生じてしまい、端子電極620の基体部610への組み付け精度が低下してしまう。
一方、本願発明では、図1のように、基体部210の表面211(第1表面)が接する仮想平面201(第1仮想平面)と表面212(第2表面)が接する仮想平面202(第2仮想平面)との間の角度θは鈍角となっている。端子電極220(第1端子電極)の板状部分221(第1部分)は接着部260で基体部210の表面211に固定されているが、端子電極220の板状部分222(第2部分)は基体部210の表面212に固定されずに先端222Aが移動可能に表面212に接触している。これにより、コイル部品の温度が変化して端子電極220と接着部260が異なる大きさで熱膨張した場合でも、端子電極220の板状部分222側で熱膨張の差分を吸収することができるため、端子電極220が接着部260から剥がれることを抑制できる。すなわち、端子電極220が基体部210から剥がれることを抑制できる。
また、図2(c)のように、基体部210を端子金属板224(第1金属板)に押し付けて基体部210の表面212に端子金属板224の板状部分222(第2部分)の先端222Aが接触する状態として、基体部210の表面211に端子金属板224の板状部分221(第1部分)を接着部260で固定する。このように、端子電極220の板状部分222の先端222Aが基体部210の表面212に接触する状態にすることで、仮想平面201に直交するA方向における端子金属板224の基体部210に対する位置が決まるようになる。よって、端子電極220の基体部210への組み付け精度を向上させることができる。
以下、適宜図面を参照し、本願発明の実施形態について説明する。複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
[第1の実施形態]
図4、図5、及び図6(a)から図6(c)を参照して、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品について説明する。図4は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品を示す斜視図である。図5は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品を示す分解斜視図である。なお、図5では、導線と端子電極が接合されていない状態を図示している。図6(a)から図6(c)は、本願発明の第1の実施形態におけるドラムコアの側面図である。図6(a)は、図4の矢印F1側から見たドラムコアの側面図、図6(b)は、図4の矢印F2側から見たドラムコアの側面図、図6(c)は、図4の矢印F3側から見たドラムコアの側面図である。まお、コイル部品はコモンモードフィルタを例として記載されるが、本発明はこれに限られるものではない。
図4、図5、及び図6(a)から図6(c)のように、コイル部品100は、ドラムコア10と、端子電極20、30、40、50と、周回部70と、板コア80と、を備える。ドラムコア10は、巻芯部11と、巻芯部11の軸方向の一方の端部に設けられた鍔部12と、巻芯部11の軸方向の他方の端部に設けられた鍔部13と、を備える。巻芯部11は、例えば断面形状が略長方形形状をしているが、六角形又は八角形等の多角形形状であってもよいし、円形状又は楕円形状等であってもよい。鍔部12及び13は、例えば凹部を有する直方体形状をしている。ドラムコア10は、例えばNi−Znフェライト材料で形成されるが、その他の材料で形成される場合でもよい。例えば、ドラムコア10は、Mn−Zn系のフェライト材料、Fe−Si−Cr系、Fe−Si−Al系、又はFe−Si−Cr−Al系等の軟磁性合金材料、Fe又はNiなどの磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、或いはナノ結晶磁性金属材料で形成される場合でもよい。
コイル部品100の寸法は、例えば長さが4.5mm、幅が3.2mm、高さが2.8mmである。ここで、コイル部品100の長さとは、ドラムコア10の巻芯部11の軸方向(図4のX方向)の寸法であり、幅とは、X方向と直交し且つ実装面と平行な方向(図4のY方向)の寸法であり、高さとは、X方向及びY方向と直交する方向(図4のZ方向)の寸法である。ドラムコア10の寸法は、例えば長さ(図4のX方向の寸法)が4.3mm、幅(図4のY方向の寸法)が3.2mm、高さ(図4のZ方向の寸法)が2.1mmである。ドラムコア10の巻芯部11は、例えば幅(図4のY方向の寸法)が1.6mm、高さ(図4のZ方向の寸法)が1.1mmである。コイル部品100の寸法は、上記の場合に限らずに、さらに小さくてもよい。例えば、コイル部品100の寸法は、長さが2.5mm、幅が1.6mm、高さが1.4mmでもよい。すなわち、コイル部品100の寸法は、長さが2.5mmから4.5mm、幅が1.6mmから3.2mm、高さが1.4mmから2.8mmの範囲内であってもよい。コイル部品100の外形寸法の小型化に伴い、ドラムコア10の寸法は、例えば長さ(図4のX方向の寸法)が2.3mmから4.3mm、幅(図4のY方向の寸法)が1.6mmから3.2mm、高さ(図4のZ方向の寸法)が1.0mmから2.1mmの範囲内であってもよい。ドラムコア10の巻芯部11は、例えば幅(図4のY方向の寸法)が0.8mmから1.6mm、高さ(図4のZ方向の寸法)が0.65mmから1.1mmの範囲内であってもよい。コイル部品100の寸法をこのように小さくした場合、各部分の寸法も小さくなるが以下では省略する。
周回部70は、2本の導線71、72を備える。導線71は、巻芯部11に巻回され、その一端が端子電極20に電気的に接続され、他端が端子電極40に電気的に接続されている。導線72は、巻芯部11に巻回され、その一端が端子電極30に電気的に接続され、他端が端子電極50に電気的に接続されている。導線71、72は、例えば銅からなる芯線の周面がポリアミドイミドからなる絶縁被膜で覆われた構造をしている。芯線は、銅以外の金属で形成されてもよく、例えば銀、パラジウム、又は銀パラジウム合金で形成されてもよい。絶縁被膜は、ポリアミドイミド以外の絶縁材料で形成されてもよく、例えばポリエステルイミド又はポリウレタン等の樹脂材料で形成されてもよい。導線71、72の直径は例えば0.075mmであり、例えば0.040mmから0.075mmの範囲内でもよい。
鍔部12は、下面12A、上面12B、端面12C、端面12D、側面12E、及び側面12Fを有する。鍔部13は、下面13A、上面13B、端面13C、端面13D、側面13E、及び側面13Fを有する。下面12A及び下面13Aは、コイル部品100が回路基板に実装される際に回路基板と対向する面となる。側面12F及び側面13Fは、巻芯部11が接続する面である。
鍔部12の上面12Bには凹部14A及び14Bが形成されている。凹部14A及び14Bは、上面12Bの両端部に形成されている。凹部14Aの底面16A及び側面17A並びに凹部14Bの底面16B及び側面17Bは、上面12Bの一部と考えられる。鍔部13の上面13Bには凹部15A及び15Bが形成されている。凹部15A及び15Bは、上面13Bの両端部に形成されている。凹部15Aの底面18A及び側面19A並びに凹部15Bの底面18B及び側面19Bは、上面13Bの一部と考えられる。凹部14Aの底面16A及び凹部14Bの底面16Bはそれぞれの面の一部及もしくは全部が側面12Eに対して垂直より大きい角度がついている。凹部15Aの底面18A及び凹部15Bの底面18Bはそれぞれの面の一部もしくは全部が側面13Eに対して垂直より大きい角度がついている。なお、図4、図5、図6(a)から図6(c)では、図の明瞭化のために、このような角度がついていることの図示を省略している(以下、同様の図においても同様である)。この角度の詳細については後述の図8にて説明する。鍔部12及び13の厚みは例えば0.7mmである。凹部14A、14B、15A、15Bの深さは例えば0.3mmであり、底面の長さは例えば0.7mmである。
端子電極20及び30は、鍔部12に組みつけられている。端子電極40及び50は、鍔部13に組みつけられている。端子電極20は端子金属板24からなり、端子電極30は端子金属板34からなる。端子電極40は端子金属板44からなり、端子電極50は端子金属板54からなる。端子金属板24、34、44、54は、例えば錫めっきが施されたリン青銅板であるが、錫めっきが施された黄銅板又は錫めっきが施されたタフピッチ銅板等、その他の金属版であってもよい。
端子金属板24は、鍔部12の下面12Aから側面12Eを経由して上面12Bに設けられた凹部14Aの底面16Aに延在して、鍔部12に組み付けられている。端子金属板34は、鍔部12の下面12Aから側面12Eを経由して上面12Bに設けられた凹部14Bの底面16Bに延在して、鍔部12に組み付けられている。同様に、端子金属板44は、鍔部13の下面13Aから側面13Eを経由して上面13Bに設けられた凹部15Aの底面18Aに延在して、鍔部13に組み付けられている。端子金属板54は、鍔部13の下面13Aから側面13Eを経由して上面13Bに設けられた凹部15Bの底面18Bに延在して、鍔部13に組み付けられている。
図7(a)から図7(c)は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の端子金属板を示す側面図である。図7(a)は、図4の矢印F1側から見た側面図であり、図7(b)は、図4の矢印F2側から見た側面図であり、図7(c)は、図4の矢印F3側から見た側面図である。図7(a)から図7(c)のように、端子金属板24は、金属板本体25と、金属板本体25から延びた係止爪26と、係止爪26と間隔を空けて配置されて金属板本体25から延びた接合爪27と、を備える。係止爪26と接合爪27は、凹部14A内に配置される。同様に、端子金属板34、44、54は、金属板本体35、45、55と、係止爪36、46、56と、接合爪37、47、57と、を備える。係止爪36と接合爪37は凹部14B内に配置され、係止爪46と接合爪47は凹部15A内に配置され、係止爪56と接合爪57は凹部15B内に配置されている。係止爪26、36、46、56は、金属板本体25、35、45、55との間で導線71又は72を挟んで係止するために設けられている。接合爪27、37、47、57は、導線71又は72と溶接等によって接合されて、導線71又は72と端子金属板24、34、44、54とを電気的に接続するために設けられている。
図4及び図5のように、導線71の一方の端部と端子金属板24の接合爪27とが溶接等により接合されて接合部28が形成され、この接合部28によって周回部70から引き出された導線71が端子電極20に電気的に接続されている。導線71の他方の端部と端子金属板44の接合爪47とが溶接等により接合されて接合部(不図示)が形成され、この接合部によって周回部70から引き出された導線71が端子電極40に電気的に接続されている。同様に、導線72の一方の端部と端子金属板34の接合爪37とが溶接等により接合されて接合部38が形成され、この接合部38によって周回部70から引き出された導線72が端子電極30に電気的に接続されている。導線72の他方の端部と端子金属板54の接合爪57とが溶接等により接合されて接合部(不図示)が形成され、この接合部によって周回部70から引き出された導線72が端子電極50に電気的に接続されている。接合部は、例えばレーザー溶接又はアーク溶接等により形成される。
板コア80は、鍔部12の上面12B及び鍔部13の上面13Bに接着剤等によって固定されている。板コア80は、例えば直方体形状をしている。板コア80は、ドラムコア10と同じく例えばNi−Znフェライト材料で形成されるが、その他の材料で形成される場合でもよい。板コア80は、ドラムコア10と同様に、Mn−Zn系のフェライト材料、Fe−Si−Cr系、Fe−Si−Al系、又はFe−Si−Cr−Al系等の軟磁性合金材料、Fe又はNiなどの磁性金属材料、アモルファス磁性金属材料、或いはナノ結晶磁性金属材料で形成される場合でもよい。
図8は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。なお、図8では板コア80の図示を省略している(以下、同様の図においても同様である)。また、端子電極30、40、50は端子電極20と同じ態様でドラムコア10に組み付けられているため、端子電極20についてのみ説明し、端子電極30、40、50については説明を省略する。
図8のように、鍔部12の側面12Eは仮想平面1に接し、上面12Bに設けられた凹部14Aの底面16Aは仮想平面2に接し、鍔部12の下面12Aは仮想平面3に接している。仮想平面1と仮想平面2は交差し、仮想平面2の仮想平面1に交差する角度θ1は鈍角となっている。言い換えると、仮想平面1と仮想平面2との間の鍔部12側の角度θ1は鈍角となっている。したがって、凹部14Aの底面16Aは側面12Eに対して傾いたテーパ面となっている。なお、凹部14Aの底面16Aの全面が側面12Eに対して傾いたテーパ面となっていてもよいし、底面16Aの一部がテーパ面となっていてもよい。仮想平面1と仮想平面3は交差し、仮想平面3の仮想平面に交差する角度θ2は直角となっている。したがって、側面12Eと下面12Aは直角に交わっている。
端子電極20は、鍔部12の側面12Eに沿う板状部分21と、板状部分21に対して折れ曲がった板状部分22と、板状部分22とは反対側に位置して板状部分21に対して折れ曲がった板状部分29と、を有する。板状部分21と板状部分22と板状部分29は、図7(a)から図7(c)で説明した金属板本体25を構成する部分である。端子電極20の板状部分21は鍔部12の側面12Eに接着部60で固定されている。接着部60は、例えばエポキシ樹脂系の接着剤であるが、その他の樹脂系接着剤でもよく、フィラーを含んでいてもよい。
端子電極20の板状部分22は凹部14Aの底面16Aに固定されずに先端22Aが底面16Aに移動可能に接触している。端子電極20の板状部分22と凹部14Aの底面16Aとの間には空隙83が形成されている。端子電極20の板状部分29は鍔部12の下面12Aに沿って設けられているが下面12Aには固定されていない。端子電極20の板状部分29は全体が鍔部12の下面12Aに移動可能に接している。
導線71と端子電極20を電気的に接続する接合部28は、端子電極20の板状部分22に形成されている。端子電極20の板状部分22の少なくとも接合部28が設けられた領域と、凹部14Aの底面16Aと、の間には空隙83が形成されている。
[製造方法]
次に、コイル部品100の製造方法について説明する。図9(a)から図11(c)は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品の製造方法を示す図である。図9(a)のように、ドラムコア10を準備する。例えば、Ni−Znフェライト材にバインダーを混合し、この混合剤を成形金型により圧縮成形してドラム型をした成形体を得る。必要に応じて、この成形体に対してバリ取りを行ってもよい。この成形体を所定の焼成温度で焼結することで、巻芯部11と鍔部12、13とを有するドラムコア10を形成する。鍔部12の上面12Bには凹部14A、14Bが形成され、鍔部13の上面13Bには凹部15A、15Bが形成される。また、図8に示したように、鍔部12の側面12Eは仮想平面1に接し、凹部14Aの底面16Aは仮想平面1に鈍角の角度θ1で交差する仮想平面2に接する。なお、凹部14Bの底面16Bも、仮想平面1に鈍角で交差する仮想平面に接する。凹部15A、15Bの底面18A、18Bも同様である。
図9(b)のように、端子金属板24と、端子金属板34と、端子金属板24と端子金属板34とを連結する連結部91と、を有するフレーム90を準備する。端子金属板24は、板状部分21と、板状部分21に対して互いに反対側に位置し且つ板状部分21に対して同じ方向に折れ曲がった板状部分22及び板状部分29と、を有する。同様に、端子金属板34は、板状部分31と、板状部分31に対して互いに反対側に位置し且つ板状部分31に対して同じ方向に折れ曲がった板状部分32及び板状部分39と、を有する。フレーム90には、複数の端子金属板24と複数の端子金属板34が連結部91で連結されている。
図10(a)のように、端子金属板24の板状部分21と端子金属板34の板状部分31とに接着剤84を塗布する。接着剤84は複数の点状に塗布した例をあげたが、面状に塗布する等、適宜塗布すればよい。端子金属板24の板状部分22及び板状部分29と端子金属板34の板状部分32及び板状部分39とには接着剤を塗布しない。
図10(b)のように、ドラムコア10の鍔部12をフレーム90に押し付けて、鍔部12に端子金属板24、34を接着剤84からなる接着部60で固定する。ここで、鍔部12に端子金属板24、34を固定する工程を詳説する。図12(a)から図12(c)は、本願発明の第1の実施形態における鍔部への端子金属板の組み付け工程を示す断面図である。なお、端子金属板34は端子金属板24と同じ態様で鍔部12に固定されるため、端子金属板24についてのみ説明し、端子金属板34については説明を省略する。
図12(a)のように、端子金属板24の板状部分21、板状部分22、及び板状部分29のうちの板状部分21にのみ接着剤84を塗布する。図12(b)のように、鍔部12を端子金属板24に押し付ける。図12(c)のように、鍔部12に形成された凹部14Aの底面16Aに端子金属板24の板状部分22の先端22Aが移動可能に接触し且つ鍔部12の下面12Aに端子金属板24の板状部分29が移動可能に接触した状態にして、鍔部12の側面12Eに端子金属板24の板状部分21を接着剤84が硬化した接着部60で固定する。
鍔部12に端子金属板24、34を固定した後、図示は省略するが、端子金属板24、34を固定する方法と同じ方法によって、鍔部13に端子金属板44、54を固定する。
図11(a)のように、端子金属板24、34、44、54が組み付けられたドラムコア10をフレーム90から切り離して個片化する。
図11(b)のように、導線71、72をドラムコア10の巻芯部11の外周面に必要な回数だけ巻回して周回部70を形成する。導線71と導線72は例えば同じ回数で巻回される。導線71の端部を端子金属板24、44上に引き出し、導線72の端部を端子金属板34、54上に引き出す。
図11(c)のように、端子金属板24の係止爪26と端子金属板44の係止爪46とを折り曲げて導線71を固定した後、導線71の一方の端部と端子金属板24の接合爪27とを溶接して接合部28を形成し、導線71の他方の端部と端子金属板44の接合爪47とを溶接して接合部(不図示)を形成する。これにより、導線71と端子金属板24、44とが電気的に接続される。同様に、端子金属板34の係止爪36と端子金属板54の係止爪56とを折り曲げて導線72を固定した後、導線72の一方の端部と端子金属板34の接合爪37とを溶接して接合部38を形成し、導線72の他方の端部と端子金属板54の接合爪57とを溶接して接合部(不図示)を形成する。これにより、導線72と端子金属板34、54とが電気的に接続される。その後、板コア80を鍔部12の上面12B及び鍔部13の上面13Bに接着剤等で固定する。
コイル部品100は、図8のように、ドラムコア10(基体部)の鍔部12の側面12E(第1表面)は仮想平面1(第1仮想平面)に接し、凹部14Aの底面16A(第2表面)は仮想平面1(第2仮想平面)に鈍角の角度θ1で交差する仮想平面2に接している。端子電極20(第1端子電極)の板状部分21(第1部分)は接着部60で鍔部12の側面12Eに固定され、端子電極20の板状部分22(第2部分)は先端22Aが凹部14Aの底面16Aに移動可能に接触している。端子電極20と接着部60は、熱による線膨張係数が異なることにより、接着の際の硬化熱及びレーザー接合時の熱等の部品組み立て時の熱、リフロー及びモールド等の部品を実装する際の熱、製品使用時のコイル部品の自己発熱、及び/又は周辺の環境温度の変化による熱等に対して異なる割合で熱膨張する。端子電極20と接着部60が異なる割合で熱膨張した場合でも、端子電極20の板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに移動可能に接触していることで、端子電極20の板状部分22側で熱膨張の差分を吸収できるため、端子電極20が鍔部12から剥がれることを抑制できる。端子電極20は、端子金属板24の曲げ部での柔軟性によって、コイル部品100の温度が変化しても板状部分22の先端22Aは凹部14Aの底面16Aに接触し続けるようになる。このように、板状部分22の先端24Aが底面16Aに接触することで端子電極20の機械的強度が向上する。
また、図12(c)のように、ドラムコア10の鍔部12を端子金属板24に押し付けて凹部14Aの底面16A(第2表面)に端子金属板24の板状部分22(第2部分)の先端22Aが接触する状態として、鍔部12の側面12E(第1表面)に端子金属板24の板状部分21(第1部分)を接着部60で固定する。このように、端子電極20の板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに接触する状態にすることで、図12(c)のX方向における端子金属板24の鍔部12に対する位置が決まるようになる。よって、端子電極20の鍔部12への組み付け精度を向上させることができる。また、端子電極20の板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに接することで、複数のコイル部品100の間で端子電極20と鍔部12との間の熱伝導を同程度にすることができる。
また、コイル部品100では、図8のように、鍔部12の側面12Eは仮想平面1に接し、凹部14Aの底面16Aは仮想平面1に交差する仮想平面2に接し、鍔部12の下面12A(第3表面)は仮想平面1に交差する仮想平面3(第3仮想平面)に接している。端子電極20は、板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに移動可能に接触し且つ板状部分29(第3部分)が鍔部12の下面12Aに移動可能に接触している。このような構造は、図12(c)のように、端子金属板24に鍔部12を押し付けて凹部14Aの底面16Aに端子金属板24の板状部分22の先端22Aが移動可能に接触し且つ鍔部12の下面12A(第3表面)に端子金属板24の板状部分29(第3部分)が移動可能に接触する状態にして、鍔部12の側面12Eに端子金属板24の板状部分21を接着部60で固定することで得られる。これにより、図12(c)のX方向及びZ方向における端子金属板24の鍔部12に対する位置が決まるようになり、端子電極20の鍔部12への組み付け精度を向上させることができる。
図8のように、端子電極20の板状部分21の鍔部12側の表面と板状部分22の鍔部12側の表面との間の角度θ3は、好適には、仮想平面2の仮想平面1に交差する角度θ1よりも小さい。これにより、端子電極20の板状部分22のうちの先端22Aのみを凹部14Aの底面16Aに移動可能に接触させることができる。このため、端子電極20と接着部60が異なる大きさで熱膨張した場合に、端子電極20の板状部分22が熱膨張の差分を吸収するように移動し易くなる。よって、端子電極20が鍔部12から剥がれることを抑制できる。また、図8のX方向における端子金属板24の鍔部12に対する位置が決まるようになり、端子電極20の鍔部12への組み付け精度が向上する。
図8のように、端子電極20は、板状部分22に端子金属板24と導線71(導体)とが接合する接合部28を有する。これにより、接合部28を形成する際のレーザー照射又はヒータ等によって部分的に高温になった場合でも、鍔部12に温度が伝わることを抑制できる。よって、鍔部12にクラック等が発生することや鍔部12の磁性特性の変化等を抑制することができる。接合部28を形成する際に生じる温度が鍔部12に伝わることを抑制するために、端子電極20の板状部分22の少なくとも接合部28が形成される領域と、凹部14Aの底面16Aと、の間に空隙83が形成されることが好ましい。
ドラムコア10は磁性材料を含んで形成され、端子電極20は銅を含んで形成され、接着部60は樹脂系接着剤で形成されている。この場合、接着部60は鍔部12及び端子電極20に対して線熱膨張係数が大きくなる(例えばフェライトの線膨張係数は1.2×10−5/K程度、銅の線膨張係数は1.6×10−5/K程度、エポキシ樹脂の線膨張係数は5.9×10−5/K程度である)。よって、コイル部品100の温度が高くなると、接着部60は鍔部12及び端子電極20よりも熱膨張が大きくなる。このため、端子電極20が鍔部12から剥がれることが起こり易くなる。よって、このような場合に、本願発明の構成を適用することが好ましい。
仮想平面1と仮想平面2の間の角度θ1は、90°より大きく100°より小さい場合が好ましい。角度θ1が100°以上となると、端子電極20の板状部分22と鍔部12との間の空隙83が大きくなり、その結果、鍔部12が小さくなって磁路が制限されてしまうため、L値の低下等の電気特性の劣化が生じてしまうためである。
なお、仮想平面1と仮想平面2の間の角度θ1を直角にし、端子電極20の板状部分21と板状部分22の間の角度θ3を90°より小さくすることで、板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに接触するようにすることもできる。しかしながら、角度θ3が90°より小さくなるように端子金属板24を曲げて、板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに接触させる構造は、バラツキなく角度θ3を安定した角度で曲げることが困難で作り難い。したがって、本願発明のように、角度θ1を鈍角とすることで、板状部分22の先端22Aを凹部14Aの底面16Aに接触させることが好ましい。
[第2の実施形態]
図13は、本願発明の第2の実施形態に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。なお、端子電極30、40、50近傍も端子電極20近傍と同じ形状となっているため、端子電極20近傍についてのみ説明し、端子電極30、40、50近傍については説明を省略する。図13のように、鍔部12は、仮想平面1と仮想平面2が交差する角部であって端子電極20と重なる領域における側面12E及び凹部14Aの底面16Aに切り欠き85を有する。第2の実施形態に係るコイル部品のその他の構成は、第1の実施形態に係るコイル部品100と同じであるため説明を省略する。
図14(a)及び図14(b)は、本願発明の第2の実施形態に係るコイル部品の効果を説明する図である。端子金属板24を折り曲げるときに、曲げ形状の曲率にばらつきが生じることがある。端子金属板24の曲げ形状の曲率が大きい場合、図14(a)のように鍔部12に切り欠き85が形成されていないと、端子金属板24が鍔部12の角に接触してしまい、端子金属板24の板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに接触しないこと及び/又は端子金属板24の板状部分21と鍔部12の側面12Eの間隔が大きくて板状部分21を接着部60で側面12Eに接着できないことが起こり得る。一方、図14(b)のように鍔部12に切り欠き85が形成されていると、端子金属板24が鍔部12の角に接触することが抑制される。このため、端子金属板24の板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに接触しないこと及び端子金属板24の板状部分21を接着部60で鍔部12の側面12Eに接着できないことを抑制できる。
[第3の実施形態]
図15は、本願発明の第3の実施形態に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。なお、端子電極30、40、50は端子電極20と同じ態様でドラムコア10に組み付けられているため、端子電極20についてのみ説明し、端子電極30、40、50については説明を省略する。図15のように、仮想平面3の仮想平面1に交差する角度θ2が鈍角となっていて、端子電極20の板状部分29のうちの先端29Aのみが鍔部12の下面12Aに移動可能に接触している。端子電極20の板状部分29と鍔部12の下面12Aとの間には空隙86が形成されている。第3の実施形態に係るコイル部品のその他の構成は、第1の実施形態に係るコイル部品100と同じであるため説明を省略する。
図16(a)から図16(c)は、本願発明の第3の実施形態における鍔部への端子金属板の組み付け工程を示す断面図である。なお、端子金属板34、44、54は端子金属板24と同じ態様で鍔部12、13に固定されるため、端子金属板24についてのみ説明し、端子金属板34、44、54については説明を省略する。
図16(a)のように、端子金属板24の板状部分21、板状部分22、及び板状部分29のうちの板状部分21にのみ接着剤84を塗布する。図16(b)のように、予め準備しておいてドラムコア10の鍔部12を端子金属板24に押し付ける。鍔部12は、図15に示したように、側面12Eが接する仮想平面1と凹部14Aの底面16Aが接する仮想平面2との間の角度θ1が鈍角で且つ仮想平面1と下面12Aが接する仮想平面3との間の角度θ2が鈍角となっている。図16(c)のように、凹部14Aの底面16Aに端子金属板24の板状部分22の先端22Aが移動可能に接触し且つ鍔部12の下面12Aに端子金属板24の板状部分29が移動可能に接触した状態にして、鍔部12の側面12Eに端子金属板24の板状部分21を接着剤84が硬化した接着部60で固定する。
第3の実施形態では、仮想平面2の仮想平面1に交差する角度θ1が鈍角となっていることに加え、仮想平面3の仮想平面1に交差する角度θ2も鈍角となっている。端子電極20は、板状部分22の先端22Aが凹部14Aの底面16Aに移動可能に接触し、板状部分29の先端29Aが鍔部12の下面12Aに移動可能に接触している。これにより、端子電極20と接着部60が異なる大きさで熱膨張した場合に、端子電極20の板状部分22及び板状部分29が熱膨張の差分を吸収するように移動し易くなる。よって、端子電極20が鍔部12から剥がれることを抑制できる。
図16(c)のように、端子金属板24に鍔部12を押し付けて凹部14Aの底面16Aに端子金属板24の板状部分22の先端22Aが移動可能に接触し且つ鍔部12の下面12Aに端子金属板24の板状部分29の先端29Aが移動可能に接触する状態にして、鍔部12の側面12Eに端子金属板24の板状部分21を接着部60で固定する。これにより、図16(c)のX方向及びZ方向の2つの方向における端子金属板24の鍔部12に対する位置が決まり易くなる。第1の実施形態がX方向における端子金属板24の鍔部12に対する位置が決まるのみであったのに対して、第3の実施形態ではX方向及びZ方向の2つの方向における位置が決まるため端子電極20の鍔部12への組み付け精度を向上させることができる。
図15のように、鍔部12の下面12Aと端子電極20の板状部分29との間に空隙86が形成されることで、コイル部品を回路基板に半田実装するときの温度が鍔部12に伝わり難くなる。よって、鍔部12にクラックが生じることや鍔部12の磁性特性が変化することを抑制できる。
第3の実施形態においても第2の実施形態と同様に、鍔部12は、仮想平面1と仮想平面2が交差する角部であって端子電極20と重なる領域における側面12E及び凹部14Aの底面16Aに切り欠き85を有してもよい。また、鍔部12は、仮想平面1と仮想平面3が交差する角部であって端子電極20と重なる領域における側面12E及び下面12Aに切り欠きを有してもよい。
[第4の実施形態]
図17(a)及び図17(b)は、本願発明の第4の実施形態及びその変形例に係るコイル部品の端子電極近傍の断面図である。なお、端子電極30、40、50は端子電極20と同じ態様でドラムコア10に組み付けられるため、端子電極20についてのみ説明し、端子電極30、40、50については説明を省略する。
第1の実施形態から第3の実施形態では、端子電極20は鍔部12の下面12Aから側面12Eを経由して凹部14Aの底面16Aに延在するU字形状をしている場合を例に示した。しかしながら、この場合に限らず、図17(a)のように、端子電極20は鍔部12の側面12Eから凹部14Aの底面16Aに延在するL字形状をしている場合でもよい。この構造により、X方向における端子金属板24の鍔部12に対する位置が決まる。端子電極20と接着部60が異なる大きさで熱膨張した場合に、端子電極20の板状部分22が熱膨張の差分を吸収するように移動し易くなる。よって、端子電極20が鍔部12から剥がれることを抑制できる。また、図17(b)のように、端子電極20の板状部分22が接着部60で凹部14Aの底面16Aに固定され、底面16Aに対して傾斜した鍔部12の側面12Eに端子電極20の板状部分21の先端21Aが移動可能に接触している場合でもよい。この構造により、Z方向における端子金属板24の鍔部12に対する位置が決まる。端子電極20と接着部60が異なる大きさで熱膨張した場合に、端子電極20の板状部分21が熱膨張の差分を吸収するように移動し易くなる。よって、端子電極20が鍔部12から剥がれることを抑制できる。
第4の実施形態においても第2の実施形態と同様に、鍔部12は、仮想平面1と仮想平面2が交差する角部であって端子電極20と重なる領域における側面12E及び凹部14Aの底面16Aに切り欠き85を有してもよい。
[第5の実施形態]
図18(a)は、本願発明の第5の実施形態に係るコイル部品の斜視図、図18(b)は、本願発明の第5の実施形態に係るコイル部品の断面図である。図18(a)及び図18(b)のように、コイル部品200は、基体部110と、内部導体171からなる周回部170と、端子電極120及び130と、を備える。基体部110は、下面110A、上面110B、端面110C、端面110D、側面110E、及び側面110Fを有する。基体部110は、例えば軟磁性粒子が互いに結合した集合体であり、軟磁性粒子の周囲には酸化膜が形成されている。端子電極120は、下面110Aから端面110Cに延在して基体部110に組み付けられた端子金属板124からなる。端子電極130は、下面110Aから端面110Dに延在して基体部110に組み付けられた端子金属板134からなる。端子金属板124、134は、例えば錫めっきが施されたリン青銅である。
内部導体171は、基体部110内に設けられ、螺旋状に周回した周回部170を構成している。内部導体171は、例えば銀、銅、又はこれらを主成分とする合金等で形成されている。内部導体171は、その一端が端子電極120に接続され、他端が端子電極130に接続されている。
基体部110の下面110Aは仮想平面101に接し、端面110Cは仮想平面102に接し、端面110Dは仮想平面103に接している。仮想平面101と仮想平面102は交差し、仮想平面102の仮想平面101に交差する角度θ1は鈍角となっている。仮想平面101と仮想平面103は交差し、仮想平面103の仮想平面101に交差する角度θ2は鈍角となっている。
端子電極120は、基体部110の下面110Aに沿う板状部分121と、板状部分121に対して折り曲げられた板状部分122と、を有する。板状部分121は接着部160により基体部110の下面110Aに固定されている。板状部分122は基体部110の端面110Cに固定されずに先端122Aが端面110Cに移動可能に接触している。
端子電極130は、基体部110の下面110Aに沿う板状部分131と、板状部分131に対して折り曲げられた板状部分132と、を有する。板状部分131は接着部161により基体部110の下面110Aに固定されている。板状部分132は基体部110の端面110Dに固定されずに先端132Aが端面110D移動可能に接触している。
[製造方法]
図19(a)から図19(c)は、本願発明の第5の実施形態に係るコイル部品の製造方法を示す図である。図19(a)のように、端子金属板124と、端子金属板134と、端子金属板124と端子金属板134とを連結する連結部191と、を有するフレーム190を準備する。端子金属板124は、板状部分121と、板状部分121に対して折れ曲がった板状部分122と、を有する。同様に、端子金属板134は、板状部分131と、板状部分131に対して折れ曲がった板状部分132と、を有する。フレーム190には、複数の端子金属板124と複数の端子金属板134が連結部191で連結されている。
図19(b)のように、端子金属板124の板状部分121と端子金属板134の板状部分131とに接着剤184を塗布する。端子金属板124の板状部分122と端子金属板134の板状部分132には接着剤を塗布しない。
図19(c)のように、予め準備しておいた基体部110をフレーム190に押し付けて、基体部110に端子金属板124、134を接着剤184からなる接着部160、161で固定する。このときに、基体部110の端面110Cに端子金属板124の板状部分122の先端122Aが移動可能に接触し且つ基体部110の端面110Dに端子金属板134の板状部分132の先端132Aが移動可能に接触した状態にして、基体部110の下面110Aに端子金属板124の板状部分121及び端子金属板134の板状部分131を接着剤184が硬化された接着部160、161で固定する。その後、基体部110をフレーム190から切り離した個片化する。なお、内部導体171からなる周回部170を内蔵する基体部110は一般的に知られた方向(例えば積層方法)により形成されるためここでは説明を省略する。
コイル部品200では、基体部110の下面110A(第1表面)が接する仮想平面101(第1仮想平面)と端面110C(第2表面)が接する仮想平面102(第2仮想平面)との間の角度θ1は鈍角となっている。基体部110の下面110A(第3表面)が接する仮想平面101(第3仮想平面)と端面110D(第4表面)が接する仮想平面103(第4仮想平面)との間の角度θ2は鈍角となっている。端子電極120の板状部分121(第1部分)は接着部160で基体部110の下面110Aに固定され、板状部分121に対して折れ曲がった板状部分122(第2部分)は先端122Aが基体部110の端面110Cに移動可能に接触している。端子電極130の板状部分131(第4部分)は接着部161で基体部110の下面110Aに固定され、板状部分131に対して折れ曲がった板状部分132(第5部分)は先端132Aが基体部110の端面110Dに移動可能に接触している。これにより、端子電極120と接着部160で熱による線膨張係数が異なることにより、接着の際の硬化熱及びレーザー接合時の熱等の部品組み立て時の熱、リフロー及びモールド等の部品を実装する際の熱、製品使用時のコイル部品の自己発熱、及び/又は周辺の環境温度の変化による熱等に対して端子電極120と接着部160が異なる割合で熱膨張した場合でも、端子電極120の板状部分122側で熱膨張の差分を吸収できるため、端子電極120が基体部110から剥がれることを抑制できる。同様に、端子電極130と接着部161が異なる割合で熱膨張した場合でも、端子電極130の板状部分132側で熱膨張の差分を吸収できるため、端子電極130が基体部110から剥がれることを抑制できる。
また、図19(a)のように、端子金属板124と端子金属板134が連結部191で連結されたフレーム190を順被する。そして、図19(c)のように、基体部110をフレーム190に押し付けて基体部110の端面110C(第2表面)に端子金属板124(第1端子金属板)の板状部分122(第2部分)の先端122Aが移動可能に接触し且つ基体部110の端面110D(第4表面)に端子金属板134(第2端子金属板)の板状部分132(第4部分)の先端132Aが移動可能に接触した状態とする。この状態にして、基体部110の下面110A(第1表面及び第3表面)に端子金属板124の板状部分121(第1部分)及び端子金属板134の板状部分131(第3部分)を接着部160、161で固定する。このように、端子電極120の板状部分122の先端122Aが基体部110の端面110Cに移動可能に接触し且つ端子電極130の板状部分132の先端132Aが基体部110の端面110Dに移動可能に接触する状態にすることで、図19(c)のX方向及びZ方向における端子金属板124、134の基体部110に対する位置が決まるようになる。よって、端子電極120、130の基体部110への組み付け精度を向上させることができる。
なお、第5の実施形態では、第1仮想平面と第3仮想平面が同じである場合を例に示したが、例えば基体部110の下面110Aに段差があるなどして、第1仮想平面と第3仮想平面が異なる場合でもよい。
[第6の実施形態]
図20は、本願発明の第1の実施形態に係るコイル部品を備える電子機器を示す斜視図である。図20のように、電子機器300は、回路基板310と、回路基板310に実装されたコイル部品100と、を備える。コイル部品100は、端子電極20、30、40、50が半田314によって回路基板310の電極312に接合されることで、回路基板310に実装されている。このように、回路基板310と、回路基板310に実装されたコイル部品100とを備える電子機器300は、使用時のコイル部品の自己発熱及び/又は周辺の環境温度の変化による熱等に対して、コイル部品100の電極剥がれによる欠落及び断線等が生じ難い電子機器とすることができる。なお、図20では、回路基板310に第1の実施形態に係るコイル部品100が実装されている場合を例に示したが、第2の実施形態から第5の実施形態に係るコイル部品が実装されている場合でもよい。
以上、本願発明の実施形態について詳述したが、本願発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本願発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1、2、3 仮想平面
10 ドラムコア
11 巻芯部
12、13 鍔部
12A、13A 下面
12B、13B 上面
12C、12D、13C、13D 端面
12E、12F、13E、13F 側面
14A、14B、15A、15B 凹部
16A、16B、18A、18B 底面
17A、17B、19A、19B 側面
20、30、40、50 端子電極
21、22、29、31、32、39 板状部分
21A、22A、29A 先端
24、34、44、54 端子金属板
25、35、45、55 金属板本体
26、36、46、56 係止爪
27、37、47、57 接合爪
28、38 接合部
60 接着部
70 周回部
71、72 導線
80 板コア
83、86 空隙
84 接着剤
85 切り欠き
90 フレーム
91 連結部
100 コイル部品
110 基体部
110A 下面
110B 上面
110C、110D 端面
110E、110F 側面
120、130 端子電極
121、122、131、132 板状部分
122A、132A 先端
124、134 端子金属板
160、161 接着部
170 周回部
171 内部導体
184 接着剤
190 フレーム
191 連結部
200 コイル部品
201、202 仮想平面
210 基体部
211、212 表面
220 端子電極
221、222 板状部分
222A 先端
224 端子金属板
260 接着部
300 電子機器
310 回路基板
312 電極
314 半田

Claims (14)

  1. 第1仮想平面と前記第1仮想平面に交差する第2仮想平面とにそれぞれ接する第1表面と第2表面を有する基体部と、
    前記基体部に巻回される導体から形成される周回部と、
    前記基体部の前記第1表面に取り付けられる第1金属板からなり、前記第1表面に沿う第1部分と前記第1部分に対して折れ曲がる第2部分とを有し、前記周回部に電気的に接続する第1端子電極と、
    前記第1端子電極の前記第1部分を前記基体部の前記第1表面に固定する第1接着部と、を備え、
    前記第2仮想平面の前記第1仮想平面に交差する第1角度は鈍角であり、
    前記第1端子電極の前記第2部分の先端は前記基体部の前記第2表面に移動可能に接触している、コイル部品。
  2. 前記第1端子電極の前記第1部分の前記基体部側の表面と前記第2部分の前記基体部側の表面と間の第2角度は前記第1角度よりも小さい、請求項1記載のコイル部品。
  3. 前記第1端子電極は、前記第2部分に前記第1金属板の一部と前記導体とが接合する接合部を有する、請求項1または2記載のコイル部品。
  4. 前記第1端子電極の前記第2部分の少なくとも前記接合部が設けられる領域と、前記基体部の前記第2表面と、の間に空隙が形成される、請求項3記載のコイル部品。
  5. 前記基体部は、前記第1仮想平面と前記第2仮想平面が交差する角部であって前記第1端子電極と重なる領域における前記第1表面及び前記第2表面に切り欠きを有する、請求項1から4のいずれか一項記載のコイル部品。
  6. 前記基体部は磁性材料を含んで形成され、
    前記第1端子電極は銅を含んで形成され、
    前記第1接着部は樹脂系接着剤で形成される、請求項1から5のいずれか一項記載のコイル部品。
  7. 前記基体部は、前記第1表面と、前記第2表面と、前記第1表面に対して前記第2表面とは反対側に位置し、前記第1仮想平面に交差する第3仮想平面に接する第3表面と、を有し、
    前記第1端子電極は、前記第1金属板からなり、前記第1表面に沿う前記第1部分と、前記第1部分に対して折れ曲がる前記第2部分と、前記第2部分とは反対側で前記第1部分に対して折れ曲がる第3部分と、を有し、
    前記第1端子電極の前記第3部分は前記基体部の前記第3表面に移動可能に接触している、請求項1から6のいずれか一項記載のコイル部品。
  8. 前記第3仮想平面の前記第1仮想平面に交差する第3角度は鈍角であり、
    前記第1端子電極の前記第3部分の先端は前記基体部の前記第3表面に移動可能に接触している、請求項7記載のコイル部品。
  9. 前記基体部は、前記第1表面と、前記第2表面と、第3仮想平面に接する第3表面と、前記第1表面及び前記第3表面に対して前記第2表面とは反対側に位置し、前記第3仮想平面に交差する第4仮想平面に接する第4表面と、を有し、
    前記基体部の前記第3表面に取り付けられる第2金属板からなり、前記第3表面に沿う第4部分と前記第4部分に対して折れ曲がる第5部分とを有し、前記周回部に電気的に接続する第2端子電極と、
    前記第2端子電極の前記第4部分を前記基体部の前記第3表面に固定する第2接着部と、を備え、
    前記第4仮想平面の前記第3仮想平面に交差する第3角度は鈍角であり、
    前記第2端子電極の前記第5部分の先端は前記基体部の前記第4表面に移動可能に接触している、請求項1から8のいずれか一項記載のコイル部品。
  10. 請求項1から9のいずれか一項記載のコイル部品と、
    前記コイル部品が実装される回路基板と、を備える電子機器。
  11. 第1仮想平面と前記第1仮想平面に交差する第2仮想平面とにそれぞれ接する第1表面と第2表面とを有する基体部であって、前記第2仮想平面の前記第1仮想平面に交差する角度が鈍角である前記基体部を準備する工程と、
    第1部分と前記第1部分に対して折れ曲がる第2部分とを有する端子金属板を準備する工程と、
    前記基体部を前記端子金属板に押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記端子金属板の前記第1部分を接着部で固定する工程と、を備えるコイル部品の製造方法。
  12. 前記基体部を準備する工程において、前記第1表面と、前記第2表面と、前記第1表面に対して前記第2表面とは反対側に位置する第3表面と、を有する前記基体部を準備し、
    前記端子金属板を準備する工程において、前記第1部分と、前記第2部分と、前記第1部分に対して前記第2部分とは反対側に位置し、前記第1部分に対して折れ曲がる第3部分と、を有する前記端子金属板を準備し、
    前記固定する工程において、前記基体部を前記端子金属板に押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触し且つ前記基体部の前記第3表面に前記端子金属板の前記第3部分が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記端子金属板の前記第1部分を前記接着部で固定する、請求項11記載のコイル部品の製造方法。
  13. 前記基体部を準備する工程において、前記第1表面と、前記第2表面と、前記第1表面に対して前記第2表面とは反対側に位置し、前記第1仮想平面に交差し且つ前記第1仮想平面に交差する角度が鈍角である第3仮想平面に接する前記第3表面と、を有する前記基体部を準備し、
    前記固定する工程において、前記基体部を前記端子金属板に押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触し且つ前記基体部の前記第3表面に前記端子金属板の前記第3部分の先端が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記端子金属板の前記第1部分を前記接着部で固定する、請求項12記載のコイル部品の製造方法。
  14. 第1仮想平面と前記第1仮想平面に交差する第2仮想平面とにそれぞれ接する第1表面と第2表面と、第3仮想平面と前記第3仮想平面に交差する第4仮想平面とにそれぞれ接する第3表面と第4表面と、を有する基体部であって、前記第2表面と前記第4表面は前記第1表面及び前記第3表面に対して互いに反対側に位置し、前記第2仮想平面の前記第1仮想平面に交差する角度及び前記第4仮想平面の前記第3仮想平面に交差する角度が鈍角である前記基体部を準備する工程と、
    第1部分と前記第1部分に対して折れ曲がる第2部分とを有する第1端子金属板と、第3部分と前記第3部分に対して折れ曲がる第4部分とを有する第2端子金属板と、前記第1端子金属板と前記第2端子金属板を連結する連結部と、を有するフレームを準備する工程と、
    前記基体部を前記フレームに押し付けて前記基体部の前記第2表面に前記第1端子金属板の前記第2部分の先端が移動可能に接触し且つ前記基体部の前記第4表面に前記第2端子金属板の前記第4部分の先端が移動可能に接触する状態にして、前記基体部の前記第1表面に前記第1端子金属板の前記第1部分を接着部で固定し且つ前記基体部の前記第3表面に前記第2端子金属板の前記第3部分を接着部で固定する工程と、を備えるコイル部品の製造方法。
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