JP2019135764A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属端子の脱落を抑えられるコイル部品を提供する。【解決手段】鍔部31は、実装基板側に突出する凸部32aの先端側において実装基板側に面する凸部面32bと、該凸部面32bに対して交差する方向に延びるとともに前記一対の鍔部31の並設方向に面する主面31aとを有する。金属端子51は、凸部面32bと対向する実装部52と、主面31aと対向する端面部53とを有する。実装部52と端面部53とのなす角度θが85度≦θ<90度の範囲である。実装部52と端面部53とのなす角度θが凸部面32bと主面31aとがなす角度θ1よりも小さい。【選択図】図3

Description

本発明は、コイル部品に関する。
従来、コイル部品として、ドラムコアの巻芯部に一対のワイヤが巻回され、ワイヤの端末をそれぞれドラムコアの鍔部に設けた金属端子に電気的に接続されるコモンモードチョークコイルが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の金属端子は、鍔部の実装基板に対して突出する凸部における実装基板と対向する凸部面(特許文献1では実装面)と、鍔部の端面とに接合されている。
特開2015−35473号公報
ところで、上記のようなコイル部品では、小型化が進んでおり、更に温度変化によって膨張と収縮とが発生する環境下や高温度の環境下に用いられることがあるため耐久性能の向上が求められている。特に金属端子が鍔部から脱落することを抑えたコイル部品の開発が望まれている。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、金属端子の脱落を抑えられるコイル部品を提供することにある。
上記課題を解決するコイル部品は、巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部を有するコアと、前記一対の鍔部のそれぞれに設けられた金属端子と、前記巻芯部に巻回されるとともに端部が前記金属端子と電気的に接続されたワイヤと、を有し、前記鍔部は、実装基板側に突出する凸部の先端側において前記実装基板側に面する凸部面と、該凸部面に対して交差する方向に延びるとともに前記一対の鍔部の並設方向において前記巻芯部側と反対側に面する端面とを有し、前記金属端子は、前記鍔部の基板対向面と対向する実装部と、前記端面と対向する端面部とを有し、前記実装部と前記端面部とのなす角度θが前記凸部面と前記端面とがなす角度θ1よりも小さい。
この構成によれば、金属端子の実装部と端面部とのなす角度θが、鍔部の凸部面と端面とがなす角度θ1よりも小さい構成とする。例えば、金属端子の実装部と端面部とのなす角度θが鍔部の凸部面と端面とがなす角度θ1よりも大きい(鈍角)とすると、金属端子の端面部と鍔部の端面が一部離間することとなるため、金属端子の端面部と鍔部の端面が面同士で十分に接合できない虞がある。そこで、金属端子の実装部と端面部とのなす角度θが、鍔部の凸部面と端面とがなす角度θ1よりも小さい構成とすることで金属端子の端面部と鍔部の端面が面同士十分に接合できないことが抑えられ、金属端子のコア(鍔部)からの脱落を抑えることができる。
上記コイル部品において、前記凸部面と前記端面とがなす角度θ1を90度とした場合に、前記実装部と前記端面部とのなす角度θが、85度≦θ<90度の範囲である。
この構成によれば、凸部面と前記端面とがなす角度θ1を90度とした場合に、実装部と端面部とのなす角度θが85度≦θ<90度の範囲となっている。例えば金属端子の前記角度θが90度よりも鈍角となる場合、凸部面と端面とがなす角度θ1よりも鈍角となり、金属端子の端面部と鍔部の端面が一部離間することとなるため、金属端子の端面部と鍔部の端面が面同士十分に接合できない虞がある。そこで、前述したように85度≦θ<90度の範囲とすることで金属端子の端面部と鍔部の端面が面同士十分に接合できないことが抑えられ、金属端子のコア(鍔部)からの脱落を抑えることができる。
上記コイル部品において、前記金属端子は、前記鍔部の端面にのみ接合されていることが好ましい。
この構成によれば、金属端子が鍔部の端面にのみ接合されている、すなわち鍔部の凸部面は接着等によって接合はされていない。ここで、凸部面と金属端子とが接着等によって接合されると、例えば温度変化によって実装基板が膨張と収縮との影響を受けやすい。その点、前述したように金属端子を鍔部の端面にのみ接合することで温度変化によって実装基板が膨張と収縮との影響を抑えることができ、金属端子のコアからの脱落を抑えることができる。
上記コイル部品において、前記金属端子は、前記鍔部の端面及び凸部面の両方と接合され、前記凸部面における接合面積は、前記端面における接合面積よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、凸部面における接合面積は端面における接合面積よりも小さいため、実装基板の温度変化による膨張と収縮とが発生した場合に、凸部面側の金属端子が凸部面から離間され易くなるため、端面側での接合状態を確保することができる。
上記コイル部品において、前記金属端子は、銅を含有した一枚の板材が折り曲げられることで構成されており、実装基板と対向する対向面側がニッケルの金属膜及びスズの金属膜で覆われていることが好ましい。
この構成によれば、ニッケルの金属膜によって金属端子の腐食を抑えつつ、金属端子(銅)がスズの金属膜によって拡散することを抑えることができる。またスズの金属膜によって金属端子と実装基板とをはんだ実装する際にはんだの濡れ性を向上できる。
上記コイル部品において、前記金属端子を構成する板材の厚みが50μm以上150μm以下であることが好ましい。
この構成によれば、金属端子を構成する板材の厚みを50μm以上とすることで強度を確保することができ、150μm以下とすることで加工性向上に寄与できる。
上記コイル部品において、前記金属端子を構成する板材のヤング率が100GPa以上200GPa以下であることが好ましい。
この構成によれば、金属端子を構成する板材のヤング率(縦弾性係数)を100GPa以上とすることで強度を確保することができ、200GPa以下とすることで金属端子が適度な弾性力を有することができる。
本発明のコイル部品によれば、金属端子の脱落が抑えられる。
一実施形態におけるコイル部品の斜視図。 同実施形態におけるコアの斜視図。 同実施形態における金属端子の側面図。 変形例におけるコイル部品の斜視図。
以下、一実施形態を説明する。なお、添付図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示している場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。
図1に示すように、コイル部品10は、例えばコモンモードチョークコイルである。コイル部品10は、ドラムコア11と、ドラムコア11に巻回された第1及び第2ワイヤ41,42と、ドラムコア11に取り付けられる金属端子51とを有する。
図2に示すように、ドラムコア11は、直方体状の巻芯部21と、巻芯部21の両端部に設けられる一対の鍔部31とを有する。これら巻芯部21と一対の鍔部31は一体形成されている。
ここで、本明細書では、図1及び図2に示すように、一対の鍔部31が並ぶ方向(並設方向)を「長さ方向Ld」と定義し、「長さ方向Ld」に直交する方向のうち図1及び図2の上下方向を「高さ方向(厚み方向)Td」と定義し、「長さ方向Ld」及び「高さ方向Td」のいずれにも直交する方向を「幅方向Wd」と定義する。
本例のドラムコア11は、例えばNiCuZnフェライト等の磁性体材料で構成される。NiCuZnフェライト以外の磁性体材料で構成してもよい。
図1及び図2に示すように、巻芯部21は、その周囲に第1及び第2ワイヤ41,42が巻回されるようになっている。
巻芯部21は、例えば、長さ方向Ldに延在した直方体状に形成されている。巻芯部21の中心軸は、長さ方向Ldに略平行に延在している。巻芯部21は、高さ方向Tdにおいて相対向する一対の主面21aと、幅方向Wdにおいて相対向する一対の側面21b,とを有している。
なお、本明細書において、「直方体状」には、角部や稜線部が面取り(C面取り)された直方体や、角部や稜線部が適宜R面となるように丸められた直方体、角部や稜線部が凹んだ直方体が含まれたものとする。また、主面及び側面の一部又は全部に凹凸などが形成されていてもよい。
図1及び図2に示すように、一対の各鍔部31は、長さ方向Ldに短い直方体状に形成されている。各鍔部31は、高さ方向Td及び幅方向Wdに向かって巻芯部21の周囲に張り出すように形成されている。具体的には、長さ方向Ldから見たときの各鍔部31の平面形状は、巻芯部21に対して高さ方向Td及び幅方向Wdに張り出すように形成されている。
各鍔部31は、長さ方向Ldにおいて相対向する一対の主面31a,31bと、幅方向Wdにおいて相対向する一対の側面31c,31dと、高さ方向Tdにおいて相対向する一対の側面31e,31fとを有している。各鍔部31の主面31aは、長さ方向Ldにおいて巻芯部21とは反対側(長さ方向Ldにおいてドラムコア11の外側)に面する。つまり、各鍔部の主面31aは、鍔部31(コア11)の端面に相当する。各鍔部31の主面31bは、長さ方向Ldにおいて巻芯部21側(長さ方向Ldにおいてドラムコア11の内側)に面する。つまり、各鍔部31の主面31b同士は、互いに対向する対向面に相当する。
各鍔部31は、図示しない実装基板に対して実装する側面31f側に、離間するとともに実装基板側に突出する2つの凸部32aと、2つの凸部32a同士を区切る中央窪み部33と、前記中央窪み部33とは反対側において凸部32aと隣接する外側窪み部34a,34bをそれぞれ有する。凸部32aは、中央窪み部33及び外側窪み部34a,34bよりも高さ方向Tdに突出するように構成され、実装基板に実装した状態で凸部32aの先端側の凸部面32bが前記実装基板側に面する。また、本例において凸部32aの凸部面32bから巻芯部21の主面21aまでの距離が約0.1〜0.5mmに設定されている。
上記のように構成されたドラムコア11の長さ方向Ldに沿った長さ寸法L1は、約1.2〜約4.5mmの範囲に設定される。また、ドラムコア11の高さ方向Tdに沿った高さ寸法(鍔部31の高さ方向Tdに沿った高さ寸法)T1は、約0.5〜約2.1mmの範囲に設定される。ドラムコア11の幅方向Wdに沿った幅寸法(鍔部31の幅方向Wdに沿った幅寸法)W1は、1.0〜3.2mmの範囲に設定される。
第1及び第2ワイヤ41,42は、被覆電線であり、巻芯部21に互いに同一の巻回方向で巻回されてコイル導体を構成する。第1及び第2ワイヤ41,42は、それぞれ例えば直径約15〜約80μmの範囲のものを用いることができ、それぞれ約15μmの直径の被覆電線が用いられている。第1及び第2ワイヤ41,42は、互いに同一のターン数となるように巻芯部21に巻回されている。第1及び第2ワイヤ41,42は、例えばCuNi合金ワイヤなどのCuを含んだワイヤを採用することができる。また、第1及び第2ワイヤ41,42の被覆はイミド変性ポリウレタンなどの樹脂材料を採用することができる。また、第1及び第2ワイヤ41,42の両端部は、計4つの外側窪み部34a,34bの近傍にそれぞれ1つずつ配置され、後述する金属端子51と電気的に接続される接続部41a,42aをなしている。接続部41a,42aは、ワイヤ41,42の両端部が金属端子51に溶接されることにより金属端子51の一部とともに溶接玉を構成する。なお、第1及び第2ワイヤ41,42と金属端子51との接続方法は溶接に限らずヒーターチップによる熱圧着であってもよい。
一方の鍔部31の各凸部32aには、一対の金属端子51がそれぞれ設けられる。そして、他方の鍔部31の各凸部32aにも同様に一対の金属端子51がそれぞれ設けられる。つまり、ドラムコア11には計4つの金属端子51が設けられる。一対の金属端子51は、巻芯部21の中心を通る幅方向Wdの線に対して、お互いに対称形状をなすように構成されている。互いに対称形状をなすように構成される。各金属端子51には第1及び第2ワイヤ41,42の端部が電気的に接続される。
各金属端子51は、それぞれ板状をなす実装部52と、端面部53とを有している。各金属端子51は、一枚の板状の金属板材(銅板材)が打ち抜きにより切断され、折り曲げられて構成される。金属端子51並びに金属端子51を構成する金属板は、ヤング率が100GPa以上200GPaの範囲に設定される。また、金属端子51並びに金属端子51を構成する金属板は、その厚みが50μm以上150μm以下であることが好ましい。
各金属端子51の実装部52は、その上面52aが鍔部31の凸部面32bと対向し凸部面32bの一部と当接するように設けられる。図3に示すように金属端子51の実装部52の下面52bは図示しない実装基板と接続されるようになっている。また、下面52bには、例えばNi(ニッケル)及びSn(スズ)めっきを施してもよい。Ni層は実装基板に実装する際のはんだに対して金属端子が溶出することを低減できる。Sn層は、はんだ濡れ生を向上するとともに、ワイヤ41,42の金属端子51への接続性を向上できる。実装部52は、凸部面32bと当接しているものの接着剤等による接合はされていない。つまり、実装部52と凸部面32bとの接続状態が必ずしも維持されているわけではない。
また、端面部53は、実装部52の端部から連続するように一体的に設けられている。より具体的には金属端子51を幅方向Wdから見た場合に、略L字状をなすように構成される。端面部53は、鍔部31の端面としての主面31aと対向する対向面53a(図3参照)が接着剤によって接合されている。本例で用いる「接合」とは、2つの部材の接続状態を接着剤等の他の部材で保持した状態として用いている。本例では例えば接着剤として粘度並びにチクソ性を有するものが好ましい。これによって、接着剤が外部に流動することが抑えられる。ここで、例えば端面部53の対向面53aは、実装部52の下面52bに施したようなNi層やSi層で覆われていない。そのため、鍔部31の主面31aと金属端子51の端面部53(対向面53a)との接着剤による接合を良好とすることができる。
図3に示すように金属端子51は、実装部52と端面部53とがなす角度θが85度以上90度未満に設定されている。換言すると、実装部52と端面部53とがなす角度θは鍔部31の主面31aと凸部面32bとがなす角度θ1(=略90度)より、5度以内の範囲で小さくなっている。これは、金属端子51の角度θが製造バラツキ等によって一様でない場合でも金属端子51の端面部53と鍔部31の主面31aが面同士で十分に接合でき、鍔部31との接着剤による接合を高めるためである。
そこで、衝撃によってコイル部品10の金属端子51がドラムコア11(鍔部31)から脱落した脱落率を、次のように算出した。実装基板に対してコイル部品10をはんだ実装し、全面が板に覆われたケースの中に固定し、コイル部品10が取り付けられた面を下方にして実装基板を略2mの高さから落下させる落下試験を行う。また、金属端子51の角度θは、95度、93度、90度、87度、85度、83度、80度の7パターンを用いて、各パターン(各角度)において10回落下させた時の脱落率を測定した。
表1に示すように、90度、87度、85度では、脱落率が0%であり、95度、93度、83度、80度では、20%以上の脱落率であった。
本実験例により、金属端子51の角度θは90度〜85度の範囲であると脱落率を抑えることができることがわかる。また、コイル部品10の小型化が進むに連れて自ずと金属端子51も小型化が進むこととなり、前述したような製造時のバラツキが小さい場合であっても接合部分に問題が生じやすくなる。そのため、金属端子51の角度θを87度近傍で製造することが好ましい。
次に、上記のコイル部品10の作用を説明する。
本実施形態のコイル部品10は、第1及び第2ワイヤ41,42にディファレンシャルモード信号などの逆相の信号が入力されると、第1及び第2ワイヤ41,42によって発生する磁束が打ち消し合い、インピーダンスが発生せず、差動信号は通過するようになっている。一方、第1及び第2ワイヤ41,42にコモンモード信号などの同相の信号が入力されると、第1及び第2ワイヤ41,42によって発生する磁束が強めあって高いインピーダンスが発生してコモンモード信号の通過を妨げるようになっている。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)金属端子51の実装部52と端面部53とのなす角度θが、鍔部31の凸部面32bと主面31aとがなす角度θ1よりも小さい構成とする。例えば、金属端子51の実装部52と端面部53とのなす角度θが鍔部の凸部面32bと主面31aとがなす角度θ1よりも大きい(鈍角である)場合、金属端子51の端面部53と鍔部31の主面31aが一部離間することとなるため、金属端子51の端面部53と鍔部31の主面31aが面同士で十分に接合できない虞がある。そこで、金属端子51の実装部52と端面部53とのなす角度θが、鍔部31の凸部面32bと主面31aとがなす角度θ1よりも小さい構成とすることで金属端子51の端面部53と鍔部31の主面31aが面同士十分に接合できないことが抑えられ、金属端子51のコア11(鍔部31)からの脱落を抑えることができる。
(2)凸部面32bと主面31aとがなす角度θ1を90度とした場合に、実装部52と端面部53とのなす角度θが85度≦θ<90度の範囲とすることで金属端子51の端面部53と鍔部31の主面31aが面同士十分に接合できないことが抑えられ、金属端子51のコア11(鍔部31)からの脱落を抑えることができる。
(3)金属端子51が鍔部31の主面31a(端面)において接合される、すなわち鍔部31の凸部面32bは接着等はされていない。ここで、コイル部品10に対して振動が付与される環境の場合、実装基板から前記振動が伝えられることとなる。つまり、鍔部31の凸部面32bは金属端子51と接着等されていないため、凸部面32bからの直接の振動の伝達が抑えられる。凸部面32bから離れた主面31aで金属端子51及び鍔部31が接合されるため、振動が減衰されることとなり、金属端子51のドラムコア11からの脱落を抑えることができる。
(4)ニッケルめっきによって金属端子51の腐食を抑えつつ、金属端子51(銅)がスズによって拡散することを抑えることができる。またスズめっきによって金属端子51と実装基板とをはんだ実装する際にはんだの濡れ性を向上できる。
(5)金属端子51を構成する板材の厚みを50μm以上とすることで強度を確保することができ、150μm以下とすることで加工性向上に寄与できる。
(6)金属端子51を構成する板材のヤング率を100GPa以上とすることで強度を確保することができ、200GPa以下とすることで金属端子51が適度な弾性力を有することができる。
なお、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、端面としての主面31aと端面部53とを接着剤によって接合し、凸部面32bと実装部52とを接着等によって接合しない構成としたが、これに限らず、凸部面32bと実装部52とを接着等によって接合する構成を採用してもよい。この場合、凸部面32bにおける接合面積を主面31a(端面)における接合面積よりも小さいことが好ましい。このような構成とすることで、実装基板の温度変化による膨張と収縮とが発生した場合に、凸部面32b側の金属端子51(上面52a)が凸部面32bから離間されやすくなるため、主面31a側での接合状態を確保することができる。また、上記実施形態でも説明したように主面31a側は凸部面32bから離れており、実装基板の温度変化による膨張と収縮の影響を抑えることが期待でき、金属端子51のドラムコア11からの脱落を抑えることができる。
・図4に示すように、凸部面32bとは反対側の側面31eにおいて、一対の鍔部31に跨るように板状コア61を設ける構成を採用してもよい。この場合、板状コア61の厚みは0.15〜0.6mmの範囲が好ましい。0.15mm以上であることにより、インダクタンス値が確保でき、0.6mm以下であることにより、低背化を実現できる。板状コア61を例えば磁性材料で構成することで磁束密度を高めることができる。
・上記各実施形態では、コイル部品10としてコモンモードチョークコイルを採用したが、例えば巻線タイプの他のコイルにおいて上記各構成を適用してもよい。
・上記実施形態並びに各変形例は適宜組み合わせてもよい。
10…コイル部品、11…ドラムコア(コア)、21…巻芯部、31…鍔部、31a…主面(端面)、32a…凸部、32b…凸部面、41…第1ワイヤ(ワイヤ)、42…第2ワイヤ(ワイヤ)、51…金属端子、52…実装部、52b…下面(対向面)、53…端面部、θ,θ1…角度。

Claims (7)

  1. 巻芯部と該巻芯部の両端に設けられた一対の鍔部を有するコアと、前記一対の鍔部のそれぞれに設けられた金属端子と、前記巻芯部に巻回されるとともに端部が前記金属端子と電気的に接続されたワイヤと、を有し、
    前記鍔部は、実装基板側に突出する凸部の先端側において前記実装基板側に面する凸部面と、該凸部面に対して交差する方向に延びるとともに前記一対の鍔部の並設方向において前記巻芯部側と反対側に面する端面とを有し、
    前記金属端子は、前記凸部面と対向する実装部と、前記端面と対向する端面部とを有し、前記実装部と前記端面部とのなす角度θが前記凸部面と前記端面とがなす角度θ1よりも小さいことを特徴とするコイル部品。
  2. 前記凸部面と前記端面とがなす角度θ1を90度とした場合に、前記実装部と前記端面部とのなす角度θが、85度≦θ<90度の範囲であることを特徴とする請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記金属端子は、前記鍔部の端面にのみ接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記金属端子は、前記鍔部の端面及び凸部面の両方と接合され、
    前記凸部面における接合面積は、前記端面における接合面積よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のコイル部品。
  5. 前記金属端子は、銅を含有した一枚の板材が折り曲げられることで構成されており、実装基板と対向する対向面側がニッケルの金属膜及びスズの金属膜で覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 前記金属端子を構成する板材の厚みが50μm以上150μm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のコイル部品。
  7. 前記金属端子を構成する板材のヤング率が100GPa以上200GPa以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコイル部品。
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