JP2002332726A - 樋の取付構造 - Google Patents

樋の取付構造

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JP2002332726A
JP2002332726A JP2001138917A JP2001138917A JP2002332726A JP 2002332726 A JP2002332726 A JP 2002332726A JP 2001138917 A JP2001138917 A JP 2001138917A JP 2001138917 A JP2001138917 A JP 2001138917A JP 2002332726 A JP2002332726 A JP 2002332726A
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JP
Japan
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gutter
eaves
eave
plate
decorative
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JP2001138917A
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Ryuichi Sato
隆一 佐藤
Sadaichi Yukinari
貞一 行成
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋根の外観意匠性を高めることができ、且
つ、軒先への負担が少ない樋の構造を提供することを目
的としている。 【解決手段】 屋根5の軒先13に設けられた鼻隠板3
3の建物外側に軒化粧底板76及び軒化粧側板77で構
成された箱状の空間を形成し、該空間に軒樋7を配設し
た。建物側に向かって軒樋7の側壁7cから突出した形
状に軒樋7の側壁7cと底壁7aにわたる開口部60に
呼び樋78を連通し、該呼び樋78を鼻隠板33に形成
した開口部33aに貫入して支持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根の軒に
設けられた樋の取付構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の外観において、軒先から軒
先姿を見えないようにして、住宅の美観を高めるための
構造がとられている。但し、建物の耐用年数に比べて樋
の耐用年数は短いため、樋はメンテナンスを必要とし、
樋は露出している方がメンテナンスに優位であるとされ
ている。近年では、土地の狭溢化に伴い建物の軒先の出
が抑えられて、軒先に取り付ける雨樋も軒の出を少なく
するために鼻隠板や壁面に近く施工されているものが多
く、これらの建物では屋根の軒先に沿って長手方向に連
続して伸びる箱樋を形成して、該箱樋の内部に軒樋を配
置したり、或いは、軒樋の外部側に持出金物で支持する
隠板を取り付けたりして軒先から軒先姿を見えないよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記箱樋を構成するも
のにおいては、特に、箱樋を木材やコンクリート素材等
で構成すると、軒に箱樋の荷重が掛かるので、通常の軒
に比べて高い剛性を備えさせなければならない。また、
構造上樋間に継手箇所が多くなりがちであり、本体の建
物に比べ耐用年数が大幅に短くなってしまうことがあ
る。さらに、隠板を構成するものにおいては、該隠板に
は化粧木板が多く使われていて、板両側面が風雨にさら
されるなどの原因で、必要な管理をしていても建物本体
の寿命より大幅に耐用年数が短縮されることがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、建物の軒に設
けられた樋であって、軒先に上面開口式の軒樋を設け、
該軒樋の底壁と側壁とにわたる開口部に呼び樋を接続し
たものである。
【0006】請求項2においては、前記呼び樋を、軒先
に配設された鼻隠板で支持するよう構成したものであ
る。
【0007】請求項3においては、前記呼び樋を軒天井
より上方に配設したものである。
【0008】請求項4においては、前記軒樋を軒化粧側
板及び軒化粧底板によって形成された空間内部に配設し
たものである。
【0009】請求項5においては、前記軒化粧底板とし
て格子状板状材を採用したものである。
【0010】請求項6においては、前記軒化粧側板に軒
樋に向かって傾斜する勾配を形成したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本実施例に係る樋の構造を適用した住宅を示
す平面図、図2は同じく側断面略図、図3は同じく軒を
示す側断面図、図4は同じく軒先を示す側断面図であ
る。
【0012】図1及び図2に示す如く、本発明に係る樋
の構造が適用された建物として、戸建て住宅1を一例と
して示している。該住宅1は二階建ての本屋部2と、該
本屋部2の屋根または屋上の一部に位置して、内部が屋
根裏部屋またはペントハウスまたは2.5階(中屋上
階)となる小部屋3又は吹き抜け空間とで構成されてい
る。本屋部2の一階と二階は平面視において略等しい形
状に設計されて容積率が大きくなるようにしていて、一
階と二階の間には屋根が設けられていない。但し、一部
においては、例えば、二階の床部やバルコニー4等の構
造物の突き出した空間を屋根として利用したり、庇を設
けたりして、一階部分の雨除け及び日除けを確保してい
る。
【0013】前記小部屋3には片流れの勾配屋根12が
設けられており、本屋部2には、バルコニー4を介した
位置にある別棟10と本屋6とを一体的に覆う陸屋根5
が設けられている。本屋部2は平面視において略Z字状
であって、該本屋部2の形状に適応するように本屋部2
の陸屋根5は棟を境界として8の屋根材を結合して構成
されている。夫々の屋根材には陸屋根5の周縁部に向か
う僅かな勾配20が付けられて、陸屋根5上の降水は陸
屋根5に形成された軒29の軒先13に取り付けられた
軒樋7に流れ込み、本屋部2の周囲に適宜配置された竪
樋21を通って各屋根材毎に集水して排水される。
【0014】前記本屋部2の陸屋根5の周縁部に形成さ
れた軒29は、図3及び図4に示す如く、本屋部2の周
縁部に位置する梁15から外側に向かって突出した形状
に設けられている。本実施例に係る住宅1では、陸屋根
5にも軒29を形成して、住宅1の外壁42に風雨が直
接当たることを防いだり、強い日差しを遮蔽したりして
いる。
【0015】前記梁15の上方であって建物外側には鼻
母屋16が支持固定されている。また、前記梁15の下
端からは固定プレート31を介して軒梁28が建物外側
へ向かって突出した状態に支持されており、該軒梁28
の中途部で前記鼻母屋16と平行に母屋32を支持して
いる。そして、軒梁28の最建物外側には軒29の内部
を隠蔽する鼻隠板33が固定されている。前記鼻母屋1
6、母屋32及び鼻隠板33には小返りが形成されて、
これらにより陸屋根5から連続した形状に設けられた軒
屋根30を勾配を有した状態で良好に支持している。
【0016】軒屋根30は屋根面材11と野地板34と
で層状に構成された板状の屋根材であり、該軒屋根30
の最下部には水切り35が付設されて、軒先13に位置
する軒樋7に屋根上の降水を導いて、軒先13や鼻隠板
33を伝って流れ落ちたりしないようにしている。
【0017】また、前記梁15下部は固定片を介して吊
り具41を支持し、該吊り具41によって住宅1の外壁
42及び該外壁42に設けられた開口部39に嵌められ
るサッシ40を支持している。そして、前記吊り具41
の下端部には、建物外側へ突出した状態に軒天井支持具
72が固定されている。
【0018】前記軒天井支持具72と、前記鼻隠板33
下端から下方へ延出した状態に設けられた垂下片73に
は、略水平に軒天井板43が架設されて軒天井74を形
成している。該軒天井74の直ぐ上部には野縁75が、
同じく軒天井支持具72と垂下片73に架設されてい
る。前記軒天井板43は、耐腐食性のある軽量金属素
材、例えばアルミ複合素材等で構成された板状のもので
あり、後述する呼び樋78が軒天井材43上に位置し
て、該呼び樋78の通水によって温度差が生じて水滴が
発生したとしても或いは万が一漏水が発生したとして
も、劣化することのないようにしている。
【0019】前記垂下片73の建物外側面には略水平に
軒化粧底板76が固定支持されている。該軒化粧底板7
6はアルミ素材等の軽量金属素材からなる板状のもので
あって、軒化粧底板76上に水が溜まることの無いよう
にしている。上述の如く構成した軒化粧底板76は、下
方からは格子状のプレートが見えて軒樋7は隠蔽され、
軒樋7が露出するときと比べて、該軒化粧底板76の渋
みのある金属光沢によって高級感を醸し出すようにして
いる。
【0020】軒化粧底板76の建物外側面には軒化粧側
板77を固定している。軒化粧側板77は、軽量金属素
材によって断面視E字状に形成されたものであり、その
最上部は軒樋7に向かって僅かな勾配を有する水垂片7
7aとなっている。水垂片77aは軒29側に向かって
側方へ突出して、軒樋7の上方で勾配を急にして軒化粧
側板77上の降水を軒樋7に導くようにしている。この
ようにして、軒先13から水滴が直接地面へ落下しない
ようにしている。
【0021】上記軒化粧側板77は側面視において上下
に並ぶ三枚の長尺のプレートが建物外側へ突出したよう
なデザインに見える。従って、軒先13にシャープで近
代的なイメージを与えて、軒先13の美観を向上してい
る。さらに、軒化粧側板77及び軒化粧底板76に、木
材を使用したときと比べて耐久性が高い。但し、軒化粧
底板76及び軒化粧側板77の素材や意匠等は本実施例
に限定されるものではなく、住人の嗜好に合うように適
合させた意匠とし、また、金属素材に限定されるもので
なくコンクリート素材等を採用することができる。
【0022】前記軒化粧底板76、軒化粧側板77及び
鼻隠板33によって構成された断面視U 字状の空間内に
は軒樋7が配置される。軒樋7は本屋部2の軒先13に
設けられて、屋根を囲っている。そして、本屋部2の周
囲に適宜配置されている竪樋21に軒樋7に流れ込んだ
降雨が速やかに集水するように、軒樋7に側面視におい
て竪樋21に向かって下る僅かな勾配が設けられてい
る。従って、屋根上の降雨は、まず屋根に設けられた勾
配20によって軒樋7に導かれ、軒樋7に流入すれば該
軒樋7に形成された勾配によって、呼び樋78を介して
速やかに竪樋21に流れ込み排水されるのである。
【0023】前記軒樋7は一般的に生産されている形状
の合成樹脂素材のものを使用することができる。本実施
例においては、特に、大型且つ長尺の軒樋7を採用して
いる。よって、隣接する軒樋7同士の繋ぎ目を少なくす
ることができて漏水を防止し、他の部分に比べて劣化の
激しい繋ぎ目を少なくすることで、軒樋7の耐用年数を
長くすることを図っている。さらに、竪樋21の数を少
なくすることで、住宅1の美観を向上することができ
る。
【0024】軒樋7と竪樋21の間には呼び樋78が介
在する。該呼び樋78は、軒天井74の上方に建物側に
向かって下る僅かな傾きをもって配設されており、該呼
び樋78の上部が、鼻隠板33に形成された開口部33
a内に挿入され、さらに、軒樋7の底壁7aに形成され
た樋連結部7bに挿入されるようにしている。樋連結部
7bは、軒樋7の底壁7a及び建物側の壁7cにわたっ
て穿設された開口部60に一体的に形成されたものであ
って、該樋連結部7bと呼び樋78を嵌合して密閉する
構成としている。従って、通常軒樋7と呼び樋78の連
結に用いられるエルボ型連結樋は用いられず、軒樋7の
下部建物側に略水平に突出する形状に呼び樋78が連結
されている。このようにして、軒樋7と呼び樋78の連
結部の間で漏水を生じないようにし、軒樋の底壁と呼び
樋の上部の高さを略等しくすることができて、呼び樋を
高位置に配設できる。また、軒天井74よりも高位置に
配置される呼び樋78の上部を鼻隠板33で納まり良く
支持できるようにしている。
【0025】軒天井74の上部には野縁75が存在する
が、該野縁75と呼び樋78の交差する場所において
は、野縁75が切り欠いた形状とされて、呼び樋78の
設置を阻害することのないようにし、また呼び樋78の
水平方向の動きを規制している。一方、前記呼び樋78
の下部では、軒天井74よりも上方で竪樋21と連結し
ている。呼び樋78と竪樋21の連結部においては、竪
樋21に一体的に構成された樋連結部21aの開口部
に、呼び樋78の下端、即ち、建物側端が、竪樋21の
樋連結部21aを貫通して竪樋21内部に挿入されるよ
うになっている。そして、竪樋21上部に形成された樋
連結部21aは、該樋連結部21aの断面形状に合わせ
て軒天井板43に穿設された開口部43aに垂直に嵌入
されており、軒天井板43によって水平方向の動きが規
制されている。
【0026】上述の如く呼び樋78は鼻隠板33と竪樋
21とに支持されており、また、軒樋7は鼻隠板33に
よって支持されているので、軒化粧側板77及び軒化粧
底板76に軒樋7の荷重が掛からないので、これらを軽
量な素材で形成することができ、また、軒29に掛かる
負担が少なくなる。さらに、呼び樋78の上部を支持す
るための専用の金具を別途用いる必要がなく、施工の簡
素化を図ることができると共に、呼び樋78が軒天井板
43で隠されるので、軒天井74に呼び樋78が露出す
るのを防止でき、呼び樋78の納まりを良好なものとす
ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0028】即ち、請求項1に示す如く、建物の軒に設
けられた樋であって、軒先に上面開口式の軒樋を設け、
該軒樋の底壁と側壁とにわたる開口部に呼び樋を接続し
たので、軒樋の底壁と呼び樋の上部の高さを略等しくす
ることができて、呼び樋を高位置に配設できる。
【0029】請求項2に示す如く、前記呼び樋を、軒先
に配設された鼻隠板で支持するよう構成したので、別途
軒支持金物等を設ける必要が無く、また、呼び樋を軒内
に納まりよくしている。
【0030】請求項3に示す如く、前記呼び樋を軒天井
より上方に配設したので、呼び樋が軒の内部に隠蔽され
て、建物の外観から呼び樋を無くすことができるので、
住宅の美観の向上に寄与している。
【0031】請求項4に示す如く、前記軒樋を軒化粧側
板及び軒化粧底板によって形成された空間内部に配設し
たので、軒樋を軒化粧側板及び軒化粧底板によって隠蔽
し、住宅の外観から軒樋を無くすことができる。また、
軒化粧側板及び軒化粧底板によって、住宅の外観にアク
セントを付けることができて、併せて、住宅の美観の向
上に寄与している。
【0032】請求項5に示す如く、前記軒化粧底板とし
て格子状板状材を採用したので、軒化粧底板上に水が溜
まることが無く、また、軒化粧底板を軽量に構成するこ
とができて、軒に掛かる負担を軽減している。
【0033】請求項6に示す如く、前記軒化粧側板に軒
樋に向かって傾斜する勾配を形成したので、軒化粧側板
上の降水を軒樋に導くことができるので、軒先より水滴
が地上に落下することを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る樋の構造を適用した住宅を示す
平面図。
【図2】同じく側断面略図。
【図3】同じく軒を示す側断面図。
【図4】同じく軒先を示す側断面図。
【符号の説明】
7 軒樋 13 軒先 21 竪樋 29 軒 33 鼻隠板 60 開口部 78 呼び樋 74 軒天井 76 軒化粧底板 77 軒化粧側板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の軒に設けられた樋であって、軒先
    に上面開口式の軒樋を設け、該軒樋の底壁と側壁とにわ
    たる開口部に呼び樋を接続したことを特徴とする樋の取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記呼び樋を、軒先に配設された鼻隠板
    で支持するよう構成したことを特徴とする請求項1に記
    載の樋の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記呼び樋を軒天井より上方に配設した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の樋の取
    付構造。
  4. 【請求項4】 前記軒樋を軒化粧側板及び軒化粧底板に
    よって形成された空間内部に配設したことを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の樋の取付構
    造。
  5. 【請求項5】 前記軒化粧底板として格子状板状材を採
    用したことを特徴とする請求項4に記載の樋の構造。
  6. 【請求項6】 前記軒化粧側板に軒樋に向かって傾斜す
    る勾配を形成したことを特徴とする請求項4又は請求項
    5に記載の樋の取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007138628A (ja) * 2005-11-21 2007-06-07 Hideo Fujita 雨水排水装置
JP2013019139A (ja) * 2011-07-08 2013-01-31 Toyota Home Kk 軒構造及び建物
JP2021070956A (ja) * 2019-10-30 2021-05-06 積水ハウス株式会社 庇屋根構造及び建築物

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