JP6871033B2 - 雪止部材、屋根構造および建物 - Google Patents

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Description

この発明は、雪止部材、屋根構造および建物に関するものである。
住宅などの建物の屋根には、雪止部材を取付けたものが存在している(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。この雪止部材は、積雪時に屋根に積もった雪が一気に下へ滑り落ちないようにするためのものである。
上記特許文献1〜特許文献3の雪止部材は、太陽電池パネルを取付けた屋根に対して取付けるものである。雪止部材には、上記の他に特許文献4〜特許文献6に記載されたようなものも存在している。
特開2014−125725号公報 特開2003−262017号公報 特開平11−131729号公報 特開2010−71010号公報 特開2008−156981号公報 特開2009−256894号公報
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に記載された雪止部材は、断面L型のアングル材や、金属板を曲げ加工して作った板曲げ材などで構成されていたため、断面強度が十分に高くなっているとまではいえず、取付け方によっては強度が不足する可能性があった。
また、上記した雪止部材は、いずれも太陽電池パネルに対して直接接触するように取付けられていたため、太陽電池パネルの上面に沿って屋根を流下してきた雨水の少なくとも一部を雪止部材が受け止めてしまい、受け止めた雨水を雪止部材が太陽電池パネルの下面側へ誘導することで、漏水のリスクを生じさせるおそれがあった。
なお、特許文献4〜特許文献6の雪止部材は、太陽電池パネルを取付けた屋根に対するものではないため、取付け方や基本的な機能などが異なっている。
そこで、本発明は、主に、上記した問題点を解決することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、
中空材と、該中空材の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有し、
前記中空材は、固定部を有し、
前記中空材は、前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有している雪止部材を特徴とする。
また、本発明は、
傾斜した屋根面部材と、該屋根面部材の上部に取付部を介して取付けられた太陽電池パネルとを備えた屋根構造であって、
前記太陽電池パネルを取付ける前記取付部に対し、雪止部材がスペーサ部材を介して前記太陽電池パネルの上面から浮いた状態で取付けられ
前記雪止部材は、中空材と、該中空材の外表面から前記屋根面部材の棟側へ傾くように斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有し、
前記雪止部材は、前記中空材に前記取付部に対する固定部を有し、
前記雪止部材は、前記中空材の前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有していることを特徴としている。
本発明によれば、上記構成によって、十分な断面強度を得ることができると共に、漏水のリスクをなくすことなどができる。
本実施の形態にかかる雪止部材の縦断面図である。 図1の雪止部材の部品図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図、(d)は端面図である。 屋根に図1の雪止部材を有する建物の斜視図である。 平面視矩形状の屋根パネルに対して雪止部材を取付ける様子を示す斜視図である。 平面視三角形状の屋根パネルに対して雪止部材を取付ける様子を示す斜視図である。 図3のA−A線に沿った断面図である。 図3のB−B線に沿った断面図である。 図6の上部の部分拡大図である。 図7の上部の部分拡大図である。 図6または図7の下部の部分拡大図である。
以下、本実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図10は、この実施の形態を説明するためのものである。
<構成>以下、構成について説明する。
住宅などの建物の屋根に、雪止部材を取付ける。この雪止部材は、積雪時に屋根に積もった雪が一気に下へ滑り落ちないようにするためのものである。
そして、雪止部材を、太陽電池パネルが取付けられた屋根に対して取付けるようにする。
(1)まず、図1(図2)を用いて、雪止部材1について説明する。
この雪止部材1は、中空材2と、中空材2の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片3とを有している。
ここで、雪止部材1は、特に通風性を有さないものとなっている。また、雪止部材1は、屋根に上方から設置して取付けるようになっており、屋根に対して係止するような係止部位などを持たないものとなっている。中空材2は、底面部2aと上面部2bと左右の側面部2c,2dとを有するほぼ横長四角形状(例えば、長方形状)をした閉断面のものとされる。底面部2aと上面部2bは中空材2の長辺部を構成し、それぞれほぼ同じ長さを有すると共に、底面部2aは上面部2bよりも厚肉とされている。
左右の側面部2c,2dは、中空材2の短辺を構成し、それぞれほぼ同じ長さを有すると共に、同じ肉厚とされている。この際、左右の側面部2c,2dは、底面部2aと上面部2bの中間の肉厚とされる。この場合、傾斜起立片3が設けられた左側の側面部2cが軒先側(低い側)となり、右側の側面部2dが棟側(高い側)となるように設置される。
傾斜起立片3は、図中左側の側面部2cと上面部2bとのコーナー部分の周辺から上方で且つ右側(棟側)に傾斜した状態で一体に設けられる。傾斜起立片3は、底面部2aよりも厚肉のものとされる。傾斜起立片3の傾斜角度は、左側の側面部2cに対して90°〜180°の範囲であれば良いが、この場合には、ほぼ160°程度とされる。傾斜起立片3は、左右の側面部2c,2dよりも長く、また、底面部2aおよび上面部2bよりも短い長さ、例えば、底面部2aおよび上面部2bのほぼ半分程度の長さとされる。傾斜起立片3は、基部のみが中空材2に固定された状態で自立するようになっているため、傾斜起立片3の基部と上面部2bとの間には、強度を向上すると共に応力集中を防ぐための部分的な厚肉部2eが設けられている。また、側面部2cの上部には、傾斜起立片3と同じ角度で連続する短い屈曲部2fが形成されている。傾斜起立片3は、既存のL型金具による雪止具と同様の外観形状を中空材2に持たせるための機能を有している。
この中空材2は、例えば、アルミなどの軽金属による押出材などとで構成される。この場合、雪止部材1は、全長に亘って均一の断面を有するものとなる。このように中空材2にアルミなどの軽金属を用いたのは、鉄などと比べてサビなどに強く耐久性や耐候性があるためである。反面、アルミなどの軽金属は、鉄などと比べて材料強度が低くなるが、中空材2を角パイプ状や押出材などとすることで、強度向上を図るようにしている。更に、角パイプ状の中空材2を、荷重がかかる方向が長辺部となるようにすることで、更なる強度向上や断面寸法の小型化が得られるようしている。
(2)中空材2は、固定部5を有している。
ここで、固定部5は、雪止部材1を固定するためのものであり、底面部2aの中央部を所要範囲に亘って厚肉にすることで中空材2の下部に設けられている。この場合、固定部5は、底面部2aのほぼ半分に及ぶ範囲に全長に亘って設けられている。固定部5は、傾斜起立片3とほぼ同じ肉厚とされている。
(3)中空材2は、固定部5に設けられた固定孔6と対向する透孔7を有している。
ここで、固定孔6は、中空材2の底面部2aにおける固定部5(の幅中央部)に設けられている。透孔7は、中空材2の上面部2b(の幅中央部)に設けられている。透孔7は、固定孔6と同心状に、固定孔6よりも大径となるように設けられる。固定孔6および透孔7は、押出材とされた雪止部材1に対して後加工で設けられる。この場合、固定孔6および透孔7は、長尺の雪止部材1の長手方向の両端部近傍にそれぞれ1箇所ずつ合計2箇所設けられている(図2参照)。但し、固定孔6および透孔7の位置や個数については、上記に限るものではない。
(4)中空材2は、下部に水抜孔8を有している。
ここで、水抜孔8は、中空材2の底面部2aにおける傾斜起立片3の下側となる部分(軒先側の部分)に設けられている。水抜孔8は、固定孔6と透孔7の中間の大きさとされている。水抜孔8は、押出材とされた雪止部材1に対して後加工で設けられる。この場合、水抜孔8は、長尺の雪止部材1の両端部近傍および中央部にそれぞれ1箇所ずつ合計3箇所設けられている(図2参照)。両端部近傍の水抜孔8は、固定孔6よりも端部寄りの位置に設けられている。但し、水抜孔8の位置や個数については、上記に限るものではない。
(5)次に、図3〜図7を用いて屋根構造について説明する。
この屋根構造は、図3に示すように、矩形状をした水平な1つの屋根面11と、この水平な屋根面11の周囲を取り囲む台形状をした4つの傾斜した屋根面12〜15とを有する寄棟屋根となっている。この場合、水平な屋根面11と傾斜した屋根面12〜15との境界部分が水平な棟(大棟)となる。また、傾斜した屋根面12〜15どうしの境界部分が下り棟となる。傾斜した屋根面12〜15は、全て同じ角度に傾斜されている。但し、屋根面の構成については、上記に限るものではない。なお、上記した屋根構造には、パラペットなどのような壁を有するものは含まれておらず、雪止部材1も、パラペットの笠木に取付けられるようなものではない。
この際、台形状をした4つの傾斜した屋根面12〜15は、それぞれ、図3に示すような四角形状の屋根部材と、図4に示すような三角形状の屋根部材とを組み合わせることなどによって構成することができる。
この屋根構造では、少なくとも傾斜した屋根面12〜15は、図6(または図7)に示すように、傾斜した屋根面部材16と、屋根面部材16の上部に取付部17を介して取付けられた太陽電池パネル18とを備えた太陽電池パネル付屋根となっている。
そして、太陽電池パネル18を取付ける取付部17に対し、雪止部材1がスペーサ部材19を介して太陽電池パネル18の上面から浮いた状態で取付けられている(または、太陽電池パネル18の上面に対し隙間部21を有して設置されている)。
ここで、水平な屋根面11は、傾斜した屋根面12〜15と同様の太陽電池パネル付屋根としても良い。そして、各屋根面11〜15を構成する屋根面部材16は野地板などを有するものとされる。
太陽電池パネル18の取付部17は、主に、脚部22aと頂部22bとを有する断面ハット型をした太陽電池取付金具22を有している。太陽電池取付金具22は、その脚部22aが傾斜した屋根面12〜15の屋根面部材16にネジ23で上方から固定されると共に、その頂部22bに太陽電池パネル18がネジ24で上方から固定されるようになっている。
太陽電池取付金具22には、カバー受金具25を介して横カバー26が取付けられるようになっており、取付部17を構成している。この横カバー26が太陽電池パネル18の上面部2bに対して上側からほぼ面一状態となるように設置されることで、太陽電池パネル18の上縁部を覆ったり、太陽電池パネル18の上縁部間の隙間を塞いだりするようになっている。
そして、この横カバー26の上にスペーサ部材19を介して雪止部材1が設置される。雪止部材1は、横カバー26の幅中央部にネジ27で上方から固定される。スペーサ部材19は、上下方向の隙間部21を形成するためのものであり、スペーサ部材19には、ゴム製のワッシャーなどが使われる。スペーサ部材19には8mm程度の厚みのものが使用される。なお、雪止部材1は、屋根部材に設置された太陽電池パネル18の幅寸法とほぼ同じ長さのものなどとされている(図4または図5参照)。
(6)そして、上記した屋根構造に取付けられる雪止部材1は、上記したように、中空材2と、中空材2の外表面から屋根面部材16の棟側へ傾くように斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片3とを有するものとされる。
ここで、閉断面を有する中空材2は、長辺となる底面部2aと上面部2bが傾斜した屋根面12〜15と平行になるように配置される。傾斜起立片3は、軒先側に位置するように設置される。傾斜起立片3は、屋根面部材16と垂直な方向に対して棟側へ傾くように向けられる。
(7)上記した屋根構造に取付けられる雪止部材1は、上記したように、中空材2に取付部17に対する固定部5を有している。
(8)上記した屋根構造に取付けられる雪止部材1は、上記したように、中空材2の固定部5に設けられた固定孔6と対向する透孔7を有している。
ここで、雪止部材1は、透孔7に通したネジ27を固定孔6へ上から螺着することによって取付部17に固定される。透孔7はネジ27が通るように、ネジ27の頭部よりも大径とされる。
(9)上記した屋根構造に取付けられる雪止部材1は、上記したように、中空材2の下部に水抜孔8を有している。
ここで、水抜孔8は、軒先側に位置するように設置される。
(10)以下、図3〜図10を用いて上記雪止部材1、または、上記屋根構造を有する建物について説明する。
建物は、どのようなものであっても良いが、この実施例では工場で予め製造した複数の建物ユニットを建築現場へ輸送して建築現場で組み立てることによって短期間のうちに構築し得るようにしたユニット建物としている。
この場合、ユニット建物などの建物31は、図3に示すように、建物本体32を構成する建物ユニット33(図6または図7参照)と、屋根34を構成する屋根ユニット35や屋根パネル36(図6または図7参照)などを有している。
建物本体32を構成する建物ユニット33は、4本の柱の上端部間に天井梁41(図6、図7中には1本のみ示す)を矩形状に連結すると共に、4本の柱の下端部間に床根梁を矩形状に連結してなるほぼ直方体状をしたボックスラーメン構造のユニットフレームを有している。
図6、図7に示すように、屋根ユニット35についても、建物ユニット33と同様に、柱42や屋根梁43a,43bなどを有するユニットフレームを備えている。屋根パネル36は、屋根フレーム44を有している。
そして、水平な屋根面11は、屋根ユニット35の上部に設置され、傾斜した屋根面12〜15は、屋根パネル36によって構成されている。上記した屋根面部材16および太陽電池パネル18は、屋根パネル36を構成する屋根フレーム44に設置されている。
屋根パネル36は、その上端部を屋根ユニット35の側部(屋根梁43a,43bや柱など)に対して、水上固定金具46で固定されると共に、その下端部を下方に位置する建物ユニット33(の天井梁)の上端部に対して軒元固定金具48で固定されている。
屋根パネル36には、軒先側(下側)から棟側(上側)へ向かって太陽電池パネル18が多段に設置されており、雪止部材1は各段の太陽電池パネル18の間の位置や、軒先側の太陽電池パネル18の下縁部の位置などに設置される。
更に詳細には、図8または図9に示すように、水平な屋根面11では、太陽電池パネル18は、その端部が、銜え(くわえ)金具51を用いて水平な屋根面部材16に固定されており、少なくとも、銜え(くわえ)金具51の部分を防鳥鋼板52によって覆うようにしている。また、太陽電池パネル18の端部には、命綱固定金具53や破線で示すような太陽電池置き金具54などを設けることもできる。
また、傾斜した屋根面12〜15の上部では、最上段の太陽電池パネル18の上縁部が、取付部17を構成する太陽電池取付金具22によって傾斜した屋根面部材16に固定されている。この太陽電池パネル18の端部には、縦カバー受金具56を介して縦カバー57が取付けられている。
そして、水平な屋根面11と傾斜した屋根面12〜15とは、段差58を有して設置されている。この際、水平な屋根面11の屋根面部材16と、傾斜した屋根面12〜15の屋根面部材16とは、水平な屋根面11の屋根面部材16が上方に位置するように離隔されている。そして、離隔部分には、化粧材61が設置されている。化粧材61は、水平面61aと垂直面61bと隅切部61cとを有するものとされている。なお、傾斜した屋根面12〜15の間にも同様の化粧材60(図3参照)が設置される。
そして、水平な屋根面11には、化粧材受材62が設けられ、また、傾斜した屋根面12〜15には、勾配部化粧材63が設けられており、化粧材61は化粧材受材62と勾配部化粧材63との間に設置されている。
上記した化粧材受材62は、水平な屋根面11を構成する屋根面部材16の縁部に沿って取付けた溝板64の側面を利用して取付けることができる。溝板64の端部には、溝板端受金具65や目地カバー66(図9参照)などが取付けられる。
上記した勾配部化粧材63は、傾斜した屋根面12〜15における太陽電池パネル18が設置されていない部分を、太陽電池パネル18の上面とほぼ面一状態となるように覆い隠すものであり、傾斜した屋根面12〜15(の屋根面部材16など)に対し、水上カバー受金具67や軒先カバー受金具68を介して取付けられる。
また、上記した離隔部分では、水平な屋根面11を構成する屋根面部材16と、傾斜した屋根面12〜15を構成する屋根面部材16との間に、ルーフィング受金具71、ルーフィング受け水切り72、水上受鋼板73などが設けられており、ルーフィング受け水切り72の上部には、水平な屋根面11を構成する屋根面部材16の上に設置されたシート状のルーフィング材74の端部の飛び出した部分が重ねられている。
また、必要に応じて、勾配部化粧材63と化粧材61との接続部75と、ルーフィング受け水切り72と水上受鋼板73との接続部との間には、下がり防止金具76などが設けられる。
また、屋根面部材16を構成する野地板の上にはシート状のルーフィング材74や下地鋼板などが設置されて屋根34の防水層を形成しており、その上に太陽電池パネル18からの配線77が設置されている。なお、下地鋼板は、棟側から軒先側へ向かって延びる縦葺きのものとされている。
一方、図10に示すように、傾斜した屋根面12〜15の軒先側では、屋根フレーム44の軒先側の鼻隠し81に取付けた軒先受金具82の上部に、取付部17を構成する太陽電池取付金具22を介して、最下段の太陽電池パネル18の下端部が取付けられている。
そして、太陽電池取付金具22には、(上記したカバー受金具25と同様の)軒先カバー受金具83を介して太陽電池パネル18とほぼ面一となるように(上記した横カバー26と同様の)軒先水切84(または軒先カバー)が取付けられており、取付部17を構成している。この軒先カバー受金具83および軒先水切84の上部に、スペーサ部材19を介して軒先側の雪止部材1が取付けられている。
そして、軒先受金具82の下部と中間部との間に、閉断面を構成するように鼻先見切受金具85が取付けられ、鼻先見切受金具85の上部と軒先受金具82における太陽電池取付金具22を設置した部分との間に、軒先受補強金具86が設置されると共に、鼻先見切受金具85に鼻先部分を覆い隠すように鼻先見切87が取付けられている。
更に、鼻先見切受金具85および鼻先見切87の側面には、軒樋ブラケット88を介して軒樋89が設置されている。
更に、軒先受金具82の下部と軒天井見切91との間には、軒天井パネル92が設置されている。
<作用効果>この実施例によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(作用効果1)雪止部材1を、中空材2と傾斜起立片3とを有するものとした。そして、中空材2に設けた傾斜起立片3により、雪止部材1は、必要な雪止め機能を得ることができる。雪止部材1は、傾斜起立片3や中空材2の側面部2cなどのような屋根面12〜15に対する取付部分が、地上から見上げた時に目隠しとなるため、建物31の外観を向上することができる。また、中空材2は閉断面であるため、雪止部材1の断面強度を十分に上げることができる。よって、雪止部材1をどのような取付け方にしても、雪止部材1は必要な強度を確保することができる。その結果、例えば、屋根34を流下してきた雨水Wを雪止部材1が受け止めないような取付け方(例えば、太陽電池パネル18の上面から浮かせる取付け方)などとすることできるようになり、雪止部材1による漏水リスクをなくすことが可能となる。
(作用効果2)固定部5を中空材2に設けた。これにより、断面強度の高い中空材2を雪止部材1の取付けに使うことができる。よって、雪止部材1の取付強度を高めることができる。また、固定部5を中空材2に設けることで、固定部5が外部から目立たないようにすることができ、雪止部材1の見栄えを向上することができる。
(作用効果3)固定部5に設けられた固定孔6と対向する透孔7を中空材2に設けた。これにより、透孔7を通して固定孔6にネジ27を差し込むことで中空材2を取付けることが可能となる。よって、雪止部材1の取付けを容易且つ確実でしかも見栄え良く行うことができる。
(作用効果4)中空材2の下部に水抜孔8を設けた。これにより、中空材2の内部へ入った雨水Wなどを水抜孔8によって確実に抜くことができる。即ち、中空材2の内部に雨水Wが貯まらない構造にすることができる。
(作用効果5)この実施例の屋根構造では、傾斜した屋根面部材16に取付部17を介して太陽電池パネル18を取付けることで、太陽電池パネル18に太陽光発電を行わせることができる。
この際、屋根面部材16に太陽電池パネル18を取付けるための取付部17に対し、スペーサ部材19を介して雪止部材1を太陽電池パネル18の上面から浮いた状態で取付けるようにした。これにより、雪止部材1が太陽電池パネル18に対して直接接触しなくなるため、例えば、太陽電池パネル18の上面に沿って屋根34を流下してきた雨水Wを雪止部材1が受けて太陽電池パネル18の下面側へ誘導してしまうようなことがなくなり、太陽電池パネル18の下面側へ誘導された雨水Wによる漏水のリスクのない構造とすることができる。
(作用効果6)この実施例の屋根構造を、中空材2と傾斜起立片3とを有する雪止部材1を備えるものとした。そして、中空材2に設けた傾斜起立片3により、雪止部材1は、必要な雪止め機能を得ることができる。また、中空材2は閉断面であるため、雪止部材1の断面強度を十分に上げることができる。よって、雪止部材1をどのような取付け方にしても、雪止部材1は必要な強度を確保することができる。よって、例えば、屋根34を流下してきた雨水Wを雪止部材1が受け止めないような取付け方などとすることができるようになり、雪止部材1による漏水リスクをなくすことが可能となる。
(作用効果7)この実施例の屋根構造では、雪止部材1の固定部5を中空材2に設けた。これにより、断面強度の高い中空材2を太陽電池パネル18の取付部17に対する雪止部材1の取付けに使うことができる。よって、取付部17に対する雪止部材1の取付強度を高めることができる。また、固定部5を中空材2に設けることで、固定部5が外部から目立たないようにすることができ、雪止部材1の見栄えを向上することができる。
(作用効果8)この実施例の屋根構造では、雪止部材1の固定部5に設けられた固定孔6と対向する透孔7を中空材2に設けた。これにより、透孔7を通して固定孔6にネジ27を差し込むことで雪止部材1を太陽電池パネル18の取付部17に取付けることが可能となる。よって、太陽電池パネル18の取付部17に対する雪止部材1の取付けを容易且つ確実でしかも見栄え良く行うことができる。
(作用効果9)この実施例の屋根構造では、雪止部材1の中空材2の下部に水抜孔8を設けた。これにより、中空材2の内部へ入った雨水Wなどを水抜孔8によって確実に抜くことができる。即ち、雪止部材1を、中空材2の内部に雨水Wが貯まらない構造にすることができる。そして、水抜孔8から出た雨水Wは、太陽電池パネル18の上面に沿って支障なく流下する。
(作用効果10)この実施例の建物31によれば、上記雪止部材1および屋根構造と同様の作用効果を得ることができる。
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、実施の形態はこの発明の例示にしか過ぎないものである。よって、この発明は実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施の形態に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、実施の形態に複数の実施例や変形例がこの発明のものとして開示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。更に、「等」の用語がある場合には、同等のものを含むという意味で用いられている。また、「ほぼ」「約」「程度」などの用語がある場合には、常識的に認められる範囲や精度のものを含むという意味で用いられている。
1 雪止部材
2 中空材
3 傾斜起立片
5 固定部
6 固定孔
7 透孔
8 水抜孔
16 屋根面部材
17 取付部
18 太陽電池パネル
19 スペーサ部材
21 隙間部
31 建物
34 屋根

Claims (5)

  1. 中空材と、該中空材の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有し、
    前記中空材は、固定部を有し、
    前記中空材は、前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有していることを特徴とする雪止部材。
  2. 中空材と、該中空材の外表面から斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有し、
    前記中空材は、下部に水抜孔を有していることを特徴とする雪止部材。
  3. 請求項に記載の雪止部材において、
    前記中空材は、固定部を有していることを特徴とする雪止部材。
  4. 請求項に記載の雪止部材において、
    前記中空材は、前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有していることを特徴とする雪止部材。
  5. 傾斜した屋根面部材と、該屋根面部材の上部に取付部を介して取付けられた太陽電池パネルとを備えた屋根構造であって、
    前記太陽電池パネルを取付ける前記取付部に対し、雪止部材がスペーサ部材を介して前記太陽電池パネルの上面から浮いた状態で取付けられ
    前記雪止部材は、中空材と、該中空材の外表面から前記屋根面部材の棟側へ傾くように斜め上方へ向けて立ち上がる傾斜起立片とを有し、
    前記雪止部材は、前記中空材に前記取付部に対する固定部を有し、
    前記雪止部材は、前記中空材の前記固定部に設けられた固定孔と対向する透孔を有していることを特徴とする屋根構造。
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