JP2002332430A - インクジェット記録用インクセット、これを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録用インクセット、これを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置

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JP2002332430A
JP2002332430A JP2001139130A JP2001139130A JP2002332430A JP 2002332430 A JP2002332430 A JP 2002332430A JP 2001139130 A JP2001139130 A JP 2001139130A JP 2001139130 A JP2001139130 A JP 2001139130A JP 2002332430 A JP2002332430 A JP 2002332430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な黒単色画質の文字品位と、高いインク
の乾燥性と、良好な黒色およびカラーの混色画質とを満
足し、更に吐出に関する信頼性が良好であるインクジェ
ット記録用インクセット、インクジェット記録方法及び
インクジェット記録装置を提供する。 【解決手段】 水、水溶性有機溶媒、色材を必須成分と
する多数色のインクからなるインクジェット記録用イン
クセットであって、少なくとも、所定の用紙上に4μl
滴下した時の動的接触角が、滴下10秒後において80
°以下で、かつ滴下100秒後において20°以上であ
るブラックインクと、滴下10秒後において20°〜8
0°の範囲にあるシアンインク、マゼンタインク、およ
び、イエローインクと、からなることを特徴とするイン
クジェット記録用インクセット、及び、それを用いたイ
ンクジェット記録方法、インクジェット記録装置であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なインクジェ
ット記録用インクセット、これを用いたインクジェット
記録方法及びインクジェット記録装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ノズル、スリットあるいは多孔質フィル
ム等から液体あるいは溶融固体インクを吐出し、紙,
布,フィルム等に記録を行ういわゆるインクジェット方
式の記録装置は、小型で安価、静寂性等の利点から精力
的に検討が行われ、最近では、コピー用紙等のいわゆる
普通紙上で良好な印字品質が得られる、フルカラー記録
が可能な製品が数多く市販されており、記録装置の分野
で大きな位置を占めるようになった。
【0003】インクジェット記録装置で用いられるイン
クは、主に溶媒、色材、添加剤から構成される。かかる
インクに関しては、(1)紙上でにじみ、かぶりのない
高解像度、高濃度で均一な画像が得られること、(2)
ノズル先端でのインク乾燥による目詰まりが発生せず、
常に吐出応答性、吐出安定性が良好であること、(3)
紙上においてインクの乾燥性が高いこと、(4)画像の
堅牢性が高いこと、(5)長期保存安定性が高いこと、
などの要求特性がある。
【0004】特に混色画像では、にじみが大きな問題と
なっている。これに対し、高解像度の画像を得るため
に、乾燥の遅いブラックインクを先に印字し、その後に
乾燥の早いブラック以外のカラーインクを印字する方
法、あるいはブラックインクとブラック以外のカラーイ
ンクを1〜2dot開けて印字する方法が提案されてい
るが、この方法だと印字に時間が掛かってしまう、ある
いは白い境界線が発生してしまうという欠点がある。
【0005】さらに、画質と乾燥性の両立に関する改善
は、従来より種々検討されている。特公昭62−133
88号公報等で画質と乾燥性を両立するための方法が示
されているが、特に文字品位を問われるブラックインク
の場合、単色での画質と乾燥性を十分満足できるもので
はない。また、他の色との混色画質の改善について、た
とえば特開平5−132643号公報には、カラーブリ
ードの軽減、すなわち混色画質の改善方法が提示されて
いる。
【0006】しかし、この場合混色画質は良くなるもの
の、単色での画質と乾燥性の両立は十分に出来ていな
い。また特許第2861077号にはカラーの混色画質
と黒単色での画質を両立する方法が提示されているが、
黒&カラーの混色画質および黒単色での乾燥性は十分な
レベルに達していない。また米国特許5488402号
でも黒色とカラーの混色画質改善を提案しているが、黒
単色での乾燥性は十分なレベルになく、また特にノズル
径が小さいヘッドの場合、ノズルが目詰まりしやすいと
いう欠点がある。このように良好な黒単色画質の文字品
位と、高いインクの乾燥性と、良好な黒色およびカラー
の混色画質とを満足し、さらに信頼性の点で問題の無い
方法は見出されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、良好な黒単
色画質の文字品位と、高いインクの乾燥性と、良好な黒
色およびカラーの混色画質とを満足し、更に吐出に関す
る信頼性が良好であるインクジェット記録用インクセッ
ト、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は鋭意検討の
結果、水、水溶性有機溶媒、色材を必須成分とする、多
数色のインクからなるインクジェット記録用インクセッ
トにおいて、普通紙上に4μl滴下した時の動的接触角
が、滴下10秒後において80°以下でかつ100秒後
において20°以上であるブラックインクは単色での画
質、殊に文字品位に優れかつインク乾燥性が速いことを
見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、
【0009】<1> 水、水溶性有機溶媒、色材を必須
成分とする多数色のインクからなるインクジェット記録
用インクセットであって、少なくとも、普通紙上に4μ
l滴下した時の動的接触角が、滴下10秒後において8
0°以下で、かつ滴下100秒後において20°以上で
あるブラックインクと、滴下10秒後において20°〜
80°の範囲にあるシアンインク、マゼンタインク、お
よび、イエローインクと、からなることを特徴とするイ
ンクジェット記録用インクセットである。
【0010】<2> 前記シアンインク、マゼンタイン
ク、および、イエローインクの滴下100秒後における
前記動的接触角が、20゜以下であることを特徴とする
<1>に記載のインクジェット記録用インクセットであ
る。
【0011】<3> 水、水溶性有機溶媒、色材を必須
成分とする、多数色のインクからなるインクジェット記
録用インクセットであって、少なくとも、用いる用紙上
に4μl滴下した時の動的接触角が、滴下10秒後にお
いて85°以下で、かつ滴下100秒後において15°
以上であるブラックインクと、滴下10秒後において1
5°〜85°の範囲にあるシアンインク、マゼンタイン
ク、および、イエローインクと、からなることを特徴と
するインクジェット記録用インクセットである。
【0012】<4> 前記シアンインク、マゼンタイン
ク、および、イエローインクの滴下100秒後における
前記動的接触角が、30゜以下であることを特徴とする
<3>に記載のインクジェット記録用インクセットであ
る。
【0013】<5> ブラックインクに含まれる色材
が、カーボンブラックであることを特徴とする<1>〜
<4>の何れかに記載のインクジェット記録用インクセ
ットである。
【0014】<6> 多数色インクにおけるインクとし
て、さらに、1以上の淡色インクを含み、該淡色インク
を普通紙又は用いる用紙上に4μl滴下した時の動的接
触角が、滴下10秒後において20°〜80°の範囲に
あることを特徴とする<1>〜<5>の何れかに記載の
インクジェット記録用インクセットである。
【0015】<7> 淡色インクの100秒後における
前記動的接触角が、20゜以下であることを特徴とする
<6>に記載のインクジェット記録用インクセットであ
る。
【0016】<8> 多数色インクからなるインクジェ
ット記録用インクセット中の各インクを記録信号に応じ
てオリフィスから吐出させて被記録材に印字し、画像記
録を行うインクジェット記録方法であって、前記インク
ジェット記録用インクセットが、<1>〜<7>の何れ
かに記載のインクジェット記録用インクセットであるこ
とを特徴とするインクジェット記録方法である。
【0017】<9> 前記インクの吐出量が、1ドロッ
プあたり20ng以下であることを特徴とする<8>に
記載のインクジェット記録方法である。
【0018】<10> 多数色のインクからなるインク
ジェット記録用インクセットと、被記録材を搬送する搬
送手段と、該搬送手段により搬送される被記録材に対し
前記各インクを吐出して画像を記録するインクジェット
記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドに画像信号
を入力する画像信号入力手段と、を備えるインクジェッ
ト記録装置において、前記インクジェット記録用インク
セットが、<1>〜<6>の何れかに記載のインクジェ
ット記録用インクセットであることを特徴とするインク
ジェット記録装置である。
【0019】 〔発明の詳細な説明〕以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のインクジェット記録用インクセットは、水、水
溶性有機溶媒、色材を必須成分とする、多数色のインク
からなるインクジェット記録用インクセットであって、
普通紙又は用いる用紙(以下、両者をあわせて「所定の
用紙」という。)上に、4μl滴下した時の滴下10秒
後及び/又は滴下100秒後における動的接触角をイン
ク毎に規定したものである。
【0020】ここで、インクの動的接触角とは、インク
を所定の用紙上に滴下させてから所定時間経過後のいわ
ゆる接触角、すなわちインク滴と所定の用紙との接液部
における、インク滴表面と所定の用紙とのなす角をい
い、インク滴が完全に所定の用紙に染み込んだ状態は0
゜である。本発明における動的接触角は、23℃、55
%RHの条件下で、4μlのインクを所定の用紙上に滴
下させてから10秒あるいは100秒経過後の上記なす
角をいい、測定装置としては、例えば動的接触角計 F
IBRO1100DATを用いる事ができる。
【0021】また、本発明において、動的接触角の測定
に用いる普通紙は、代表して富士ゼロックス社製P紙と
した。富士ゼロックス社製P紙を代表とした理由は、上
記用紙がコピー用紙等として数多く市販されており、一
般的に普通紙と呼ばれる用紙の中で、インクに対して平
均的な浸透性を示し動的接触角の測定に適しているから
である。
【0022】本発明においてブラックインクは、普通紙
上での動的接触角が滴下10秒後において80°以下
で、かつ滴下100秒後において20°以上であること
を特徴とする。上記動的接触角が滴下10秒後において
80°を超えるとインク乾燥性が遅く、高速/連続印字
の場合、次に印字されて排出された用紙を汚してしま
う。また滴下100秒後の動的接触角が20°未満であ
ると、文字部特にポイントの小さい場合には文字がつぶ
れ読みにくくなってしまう。ブラックインクの乾燥性及
び文字品位の両立を考慮すると、普通紙上での滴下10
秒後における動的接触角が75°以下であることが好ま
しく、また滴下100秒後の動的接触角が30°以上で
あることが好ましい。
【0023】また、本発明においてシアンインク、マゼ
ンタインク、イエローインクから構成されるカラーイン
ク(以下、単に「カラーインク」という場合がある。)
は、普通紙上での動的接触角が滴下10秒後において2
0°〜80°の範囲にあることを特徴とする。上記動的
接触角が、滴下10秒後において20°〜80°の範囲
にある事により、インク乾燥性および混色画質がともに
優れる。
【0024】カラーインクの普通紙上での動的接触角
が、滴下10秒後において80°を超えると、ブラック
インク同様乾燥性が遅いという問題に加え、色間の隣接
部分のブリード、いわゆるインターカラーブリード(I
CB)が悪化してしまう。また普通紙上での滴下10秒
後における動的接触角が20°未満であると、インク乾
燥性は高く、カラーインク間のICBは良好であるが、
上記ブラックインクと組み合せた場合、ICBが悪化す
る。インク乾燥性を考慮すると、カラーインクの普通紙
上での10秒後における動的接触角は20°〜70°の
範囲内であることが好ましい。
【0025】さらに、普通紙上でのカラーインクの動的
接触角が、滴下100秒後において20゜以下であるこ
とが好ましい。滴下100秒後において20°を超える
と、ブラックインクとカラーインクとの間のインターカ
ラーブリード、カラーインク間のインターカラーブリー
ドが悪化する場合がある。
【0026】以上のように、代表させた普通紙における
各動的接触角を規定してもよいが、本発明においては実
際に用いる用紙における各動的接触角を規定してもよ
い。すなわち、本発明におけるブラックインクは、用い
る用紙上での動的接触角が滴下10秒後において85°
以下で、かつ滴下100秒後において15°以上である
ことが好ましい。上記動的接触角が滴下10秒後におい
て85°を超えるとインク乾燥性が遅く、高速/連続印
字の場合、次に印字されて排出された用紙を汚してしま
う場合があり、また滴下100秒後の動的接触角が15
°未満であると、文字部特にポイントの小さい場合には
文字がつぶれ読みにくくなってしまう場合がある。ブラ
ックインクの乾燥性及び文字品位の両立を考慮すると、
用いる用紙上での滴下10秒後における動的接触角が7
5°以下であることがより好ましく、またかつ滴下10
0秒後の動的接触角が20°以上であることがより好ま
しい。
【0027】ここで、「用いる用紙」とは、インクジェ
ット記録に際して実際に用いる表面がシリカ、ポリマー
等で被服されていない用紙のことを指し、具体的には、
富士ゼロックス社製P紙の他、富士ゼロックス社製L
紙、富士ゼロックス社製マルチエース紙、富士ゼロック
ス社製4024紙、富士ゼロックス社製Busines
s Multipurpose 4200紙、Rank
XEROX社製Exclusive 80紙などが挙
げられる。
【0028】また、本発明におけるカラーインクは、用
いる用紙上での動的接触角が滴下10秒後において15
°〜85°の範囲にあることが好ましい。上記動的接触
角が、滴下10秒後において15°〜85°の範囲にあ
る事により、インク乾燥性および混色画質がともに優れ
る。
【0029】カラーインクの用いる用紙上での動的接触
角が、滴下10秒後において85°を超えると、ブラッ
クインク同様乾燥性が遅いという問題に加え、色間の隣
接部分のブリード、いわゆるインターカラーブリード
(ICB)が悪化してしまう。また用いる用紙上での滴
下10秒後における動的接触角が15°未満であると、
インク乾燥性は高く、カラーインク間のICBは良好で
あるが、上記ブラックインクと組み合せた場合、ICB
が悪化する。インク乾燥性を考慮すると、カラーインク
の用いる用紙上での10秒後における動的接触角は20
°〜70°の範囲内であることが好ましい。
【0030】用いる用紙上でのカラーインクの動的接触
角が、滴下10秒後において70°を超えると、ブラッ
クインク同様乾燥性が遅いという問題に加え、色間の隣
接部分のブリード、いわゆるインターカラーブリード
(ICB)が悪化してしまう場合があり、また用いる用
紙上での滴下10秒後における動的接触角が20°未満
であると、インク乾燥性は高く、カラーインク間のIC
Bは良好であるが、上記ブラックインクと組み合せた場
合、ICBが悪化する場合がある。
【0031】さらに、用いる用紙上でのカラーインクの
動的接触角が、滴下100秒後において30゜以下であ
ることがより好ましい、滴下100秒後において30°
を超えると、カラーインク間のインターカラーブリード
が悪化する場合がある。
【0032】画像の粒状感を少なくすることを目的に、
上記本発明のインクジェット記録用インクセットの多数
色のインクとして、色材濃度を薄めた淡色インクを1以
上加えてもよい、ここで、淡色インクとは、各色それぞ
れ、通常のインクに対し吸光度スペクトルにおける極大
値の強度が1/2〜1/10であるインクをいう。
【0033】この場合において、淡色インクの所定の用
紙における各動的接触角の規定は、本発明のインクジェ
ット記録用インクセットに用いられるカラーインクと同
様であることが好ましい。
【0034】本発明におけるインクジェット記録用イン
クに使用される色材は各種染料、顔料、油溶性染料や顔
料で着色したオイルエマルション、着色ポリマー/ワッ
クス等を用いる事ができる。
【0035】ブラックインクの場合、所定の用紙との特
性を考慮すると、画質/画像保存性などの点から顔料が
好ましく、さらに安全性やコストの点なども含めて、カ
ーボンブラックが望ましい。カーボンブラックではファ
ーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラッ
ク、チャンネルブラック等が挙げられる。具体例として
は、Raven7000、Raven5750、Rav
en5250、Raven5000ULTRAII、Ra
ven3500、Raven2000、Raven15
00、Raven1250、Raven1200、Ra
ven1190ULTRAII、Raven1170、R
aven1255、Raven1080、Raven1
060(以上コロンビアン・カーボン社製);Rega
l400R、Regal330R、Regal660
R、Mogul L、Black Pearls L、
Monarch 700、Monarch 800、M
onarch 880、Monarch 900、Mo
narch 1000、Monarch 1100、M
onarch 1300、Monarch 1400
(以上キャボット社製);Color Black F
W1、Color Black FW2、Color
Black FW2V、Color Black18、
Color Black FW200、Color B
lack S150、Color Black S16
0、Color Black S170、Printe
x35、Printex U、Printex V、P
rintex140U、Printex140V、Sp
ecial Black 6、Special Bla
ck 5、Special Black 4A,Spe
cial Black4(以上デグッサ社製);No.
25、No.33、No.40、No.47、No.5
2、No.900、No.2300、MCF−88、M
A600、MA7、MA8、MA100(以上三菱化学
(株)製)等を挙げることが出来るが、これらに限定さ
れるものではない。
【0036】また、本発明においてブラックインクに用
いる顔料として水に自己分散可能な顔料を用いることも
できる。水に自己分散可能な顔料とは、顔料表面に水に
対する可溶化基を数多く有し、高分子分散剤の存在がな
くとも水中で安定に分散する顔料のことである。具体的
には、通常のいわゆる顔料に対して酸・塩基処理、カッ
プリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処
理、酸化/還元処理等の表面改質処理等を施すことによ
り、水に自己分散可能な顔料が得られる。
【0037】本発明において水に自己分散可能な顔料と
は、以下の特性を満足する顔料のことを言う。すなわ
ち、水95質量%と測定対象となる顔料5質量%を加
え、超音波ホモジナイザーを用いて分散液を作製する。
この分散液をガラス瓶中で1日放置し、上澄み(ガラス
瓶の上方から10%)の顔料濃度を測定する。放置後の
顔料濃度が分散直後の顔料濃度の98%以上であるとい
う条件を、水に自己分散可能な顔料の判断基準として用
いた。
【0038】また、水に自己分散可能な顔料としては、
上記顔料に対して表面改質処理を施した顔料の他、キャ
ボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o
−jet−300、IJX−55、IJX−157、オ
リエント化学社製のMicrojet Black C
W−1、更には日本触媒社から販売されている自己分散
顔料等の市販の自己分散顔料も使用できる。
【0039】光沢紙上に印字する際は、顔料の場合、紙
の表面に厚く塗布されたようなマット感を呈しやすいた
め、染料の方が望ましい。黒インクに染料を使用する場
合、染料種はC.I.ダイレクトブラック−2、−4、
−9、−11、−17、−19、−22、−32、−8
0、−151、−154、−168、−171、−19
4、195;C.I.フードブラック−1、−2;C.
I.アシッドブラック−1、−2、−7、−16、−2
4、−26、−28、−31、−48、−52、−6
3、−107、−112、−118、−119、−12
1、−156、−172、−194、−208から選ば
れることが好ましい。
【0040】カラーインクの場合、顔料の方が染料に比
べ変退色に関しては有利であるが、カラー顔料の場合発
色と透過性の点では染料のほうが望ましい。染料の場
合、溶解性や保存安定性の観点から、可溶化基として少
なくともカルボン酸及びその塩、スルホン酸及びその塩
からなる群から選ばれる置換基を持つ水溶性アニオン染
料が望ましく、より好ましくは酸性染料、直接染料であ
る。例えばC.I.ダイレクトブルー−1、−2、−
6、−8、−22、−34、−70、−71、−76、
−78、−86、−112、−142、−165、−1
99、−200、−201、−202、−203、−2
07、−218、−236、−287、−307;C.
I.ダイレクトレッド−1、−2、−4、−8、−9、
−11、−13、−15、−20、−28、−31、−
33、−37、−39、−51、−59、−62、−6
3、−73、−75、−80、−81、−83、−8
7、−90、−94、−95、−99、−101、−1
10、−189、−227;C.I.ダイレクトイエロ
ー−1、−2、−4、−8、−11、−12、−26、
−27、−28、−33、−34、−41、−44、−
48、−58、−86、−87、−88、−132、−
135、−142、−144、−173;C.I.ダイ
レクトバイオレット107;C.I.アシッドブルー−
1、−7、−9、−15、−22、−23、−27、−
29、−40、−43、−55、−59、−62、−7
8、−80、−81、−83、−90、−102、−1
04、−111、−185、−249、−254;C.
I.アシッドレッド−1、−4、−8、−13、−1
4、−15、−18、−21、−26、−35、−3
7、−52、−110、−144.−180、−24
9、−257;C.I.アシッドイエロー−1、−3、
−4、−7、−11、−12、−13、−14、−1
7、−18、−19、−23、−25、−34、−3
8、−41、−42、−44、−53、−55、−6
1、−71、−76、−78、−79、−122、IL
FORD社製M−377、Y−104、Y−1189、
三菱化学(株)製IJRO/6B、MJR−580;
C.I.リアクティーブレッド−23、−180等が挙
げられる。
【0041】これら色材の含有量は、全インク量に対し
て好ましくは0.05〜20質量%の範囲、より好まし
くは0.1〜10質量%、さらに好ましくは0.1〜7
質量%である。色材含有量が多すぎると、ノズル先端で
水が蒸発した時の目詰まり性が悪化する。また逆に含有
量が少なければ十分な画像濃度が得られない。
【0042】本発明のインクジェット記録用インクセッ
トの各動的接触角の特性は、主にインクビヒクルによっ
て決定づけられる。ブラックインクにおいて前記動的接
触角であるようにするには、インク中に浸透剤あるいは
界面活性剤を含有させることが好ましく、上記浸透剤あ
るいは界面活性剤を含有させることにより、ブラックイ
ンクに、さらに水が蒸発した際の若干の凝集性、あるい
は、増粘性を持たせるという性質を有していることが望
ましい。
【0043】上記インクビヒクルとしては、界面活性剤
を用いることが望ましい。界面活性剤を用いることによ
り、インクが浸透しすぎることを回避できる。かかる界
面活性剤としてはノニオン性、アニオン性、カチオン
性、両イオン性いずれも使用可能だが、色材がアニオン
性のケースが多いことから、保存安定性を考慮すると、
ノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤あるいは
両イオン性界面活性剤が使いやすい。
【0044】ノニオン性界面活性剤としては、例えばポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエ
チレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン
グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレンポ
リオキシプロピレンエーテル、ポリオキシエチレン脂肪
酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブ
ロックコポリマー、ノニオン性アセチレングリコール系
界面活性剤、テトラメチルデシンジオール、テトラメチ
ルデシンジオールエチレンオキサイド付加物などが挙げ
られる。
【0045】アニオン性界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、
高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エス
テルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エ
ステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク
酸塩、ナフタレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、ポ
リスチレンスルホン酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルエーテ
ルカルボン酸塩、アルキル硫酸塩、アクリル酸−アクリ
ル酸エステル共重合体、メタクリル酸−メタクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチ
レン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチ
レン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸
−メタクリル酸エステル共重合体等が挙げられる。
【0046】両性界面活性剤としては、ベタイン、スル
フォベタイン、サルフェートベタイン、イミダゾリン、
ポリシロキサンポリオキシエチレン付加物等のシリコー
ン系界面活性剤;パーフルオロアルキルカルボン酸塩、
パーフルオロアルキルスルホン酸塩;オキシエチレンパ
ーフルオロアルキルエーテルなどのフッ素系界面活性
剤;スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチン
などのバイオサーファクタント;等が挙げられる。
【0047】これら、界面活性剤は組合せて使用しても
よい。特により浸透性の高い材料と、より増粘性あるい
は凝集性のある材料との組み合わせが望ましい。インク
に適度な浸透性を持たせるためには、界面活性剤のHL
B(親水基/疎水基バランス)は、8〜15の範囲にあ
るのが望ましい。ブラックインクへの浸透剤の添加量
は、0.01〜7質量%、好ましくは0.02〜5質量
%、より好ましくは0.05〜3質量%である。
【0048】カラーインクにおいて上記動的接触角であ
るようにするには、インク中に浸透剤あるいは界面活性
剤を含有させ、適度に浸透させるのが望ましい。ブラッ
クインクで記載した界面活性剤に加え、グリコールエー
テル類等の溶媒系浸透剤も使用可能である。たとえば、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチル
エーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコ
ールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエ
チルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエー
テル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコー
ルモノプロピルエーテルなどが挙げられる。カラーイン
クへの浸透剤の添加量は、好ましくは0.05〜15質
量%、より好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ま
しくは0.2〜8質量%である。
【0049】本発明のインクジェットインクの含有成分
として、前記の浸透剤、色材等の他に水、及び水溶性有
機溶媒が挙げられる。水溶性有機溶媒はインクジェット
インクではたびたび水の蒸発を防止する役割として用い
られるが、例えばエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,
5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール等の多
価アルコール類;チオジエタノール、2−メルカプトエ
タノール、チオグリセロール、スルホラン、ジメチルス
ルホキシドなどの含硫黄溶媒類;2−ピロリドン、N−
メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、
トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の含窒素
溶媒が挙げられる。
【0050】特に後述するドロップ量を絞ったヘッドに
おけるノズル目詰まりを考慮した場合、含硫黄および含
窒素溶媒類を含有するのが好ましい。これらは単独で用
いても2種類以上混合してもよいが、これら水溶性有機
溶剤の含有量は、多くなりすぎるとインク粘度が上昇
し、吐出安定性、吐出応答性が低下するため、好ましく
はインクの約1〜60質量%、さらに好ましくは約5〜
40質量%である。
【0051】上記インクジェット記録用インクには、そ
の他の添加剤が加えられていてもよい。その他の添加剤
としては、pH調整剤として塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、
クエン酸、シュウ酸、マロン酸、ホウ酸、リン酸、亜リ
ン酸、乳酸等の酸;水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム、アンモニア等の塩基;およびリン
酸塩、シュウ酸塩、アミン塩やグッドバッファー等の各
種緩衝剤が用いられる。本インクセットにおけるインク
のpHはヘッドやカートリッジ部材の浸食を考慮する
と、好ましくはpH4〜12であり、より好ましくはp
H5〜11である。
【0052】その他、物性調整剤としてポリエチレンイ
ミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチ
レングリコール、セルロース誘導体等を、包接化合物と
してシクロデキストリン、ポリシクロデキストリン、大
環状アミン類、クラウンエーテル類等を、可溶化剤とし
てアセトアミド、ベタイン、尿素及びその類縁体等を含
有させてもよく、また必要に応じて防カビ剤、防錆剤、
殺菌剤、キレート化剤、デンドリマー等を含有させても
よい。
【0053】またインク物性として、インクの表面張力
は20mN/m〜50mN/mの範囲にあることが好ま
しい。表面張力が50mN/mを越えると、被記録材に
対する濡れ性が悪くなる場合がある。この場合、インク
の乾燥性が不十分になり、インターカラーブリードと呼
ばれる色間の滲みが悪化する。また20mN/m未満で
あると被記録材に対して濡れすぎになる場合がある。こ
の場合にじみや裏抜けが生じやすくなる。上記インクの
表面張力としては25mN/m〜45mN/mの範囲で
あることがより好ましい。
【0054】インクの定常流粘度は、低すぎるとノズル
へのインク供給が過剰になりやすくフェイスフラッドと
いった現象を生じ易い。一方、高すぎると吐出力に対す
る抵抗が大きくなるため、画像抜けといった問題が発生
しや易い。上記インクの定常流粘度としては1.3〜
5.0mPasの範囲にあるのが好ましく、1.5〜
4.0mPasの範囲であるのがより好ましい。またイ
ンクの導電率は、高すぎるとヘッド故障の原因となりや
すく0.0005〜3.0S/mの範囲であることが好
ましい。
【0055】上記のインクジェット記録用インクセット
における各色のインクを、記録信号に応じてオリフィス
から吐出させ、被記録材に記録を行うインクジェット記
録方式で用いることにより、良好な画質を示す画像が得
られる。吐出はヒータによりバブルを発生させて行うサ
ーマル方式、圧電素子によって行うピエゾ方式のどちら
でもよい。サーマル方式の場合、複数のパルス印加によ
り1個の液滴を形成させることにより、ドロップ量が安
定して連続吐出の際の吐出安定性を高める効果が得られ
る。インクの吐出量は、画像の粗さを低減するため、1
ドロップあたり20ng以下とすることが好ましく、
0.1〜15ngの範囲とすることがより好ましい。
【0056】このような本発明のインクジェット記録用
インクセットを用いることにより、十分な単色画質/混
色画質を達成し、かつインク乾燥性が速く、十分な画像
濃度が得られ、かつ吐出に関する信頼性が良好になっ
た。
【0057】本発明のインクジェット記録装置は、多数
色のインクからなるインクジェット記録用インクセット
と、被記録材を搬送する搬送手段と、該搬送手段により
搬送される前記被記録材に対し前記各インクを吐出して
画像を記録するインクジェット記録ヘッドと、該インク
ジェット記録ヘッドに画像信号を入力する画像信号入力
手段と、を備えるインクジェット記録装置において、前
記インクジェット記録用インクセットが、本発明のイン
クジェット記録用インクセットであることを特徴とす
る。
【0058】本発明のインクジェット記録装置における
搬送手段、インクジェット記録ヘッド、および、画像信
号入力手段については、従来公知のあらゆるものを使用
することができ、いずれにしても、前述の如き本発明の
インクジェット記録用インクセットを使用することによ
り、本発明の効果が発揮される。
【0059】(作用)以上のように水、水溶性有機溶
媒、色材を必須成分とするインクジェット記録用インク
セットにおいて、上記動的接触角であるブラックイン
ク、およびカラーインクからなることを特徴とするイン
クジェット記録用インクセットを用いることにより、十
分な単色画質/混色画質を達成し、インク乾燥性がはや
く、十分な画像濃度が得られ、かつ吐出に関する信頼性
が良好となる。
【0060】所定の用紙上における動的接触角が、既述
の範囲であるブラックインクが単色画質、殊に文字品位
に優れかつインク乾燥性が速いのは、濡れ性と紙中への
広がりのバランス、特に初期的に浸透した後、経時でそ
のまま広がらず、持ちこたえているためではないかと考
えられる。
【0061】また、所定の用紙におけるカラーインクの
動的接触角が、既述の範囲にある事により、インク乾燥
性および混色画質に優れるのは、適度な浸透性であるた
めカラーインク間のICBが良好で、かつカラーインク
が広がりすぎないため、上記ブラックインクと組み合せ
た場合、インク間の接触量が抑制され、黒/カラーイン
ク間のICBが悪化しないのではないかと推測される。
【0062】
【実施例】以下、実施例、比較例をあげてさらに具体的
に説明する。尚、実施例中POEはポリオキシエチレン
を、POPはポリオキシプロピレンを示す。 (実施例1) Cab−o−jet300(顔料分散液、顔料15質量%) 27 質量部 グリセリン 20 質量部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO付加平均モル数約7) 0.4質量部 純水 52.8質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。
【0063】 C.I.Direct Blue 199 3 質量部 グリセリン 10 質量部 エチレングリコール 10 質量部 ブチルカルビトール 4.5質量部 純水 76.4質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、シアンインクを調製した。
【0064】 C.I.Direct Red 75 2 質量部 プロピレングリコール 15 質量部 ジエチレングリコール 15 質量部 ブチルカルビトール 4.5質量部 純水 63.5質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0065】 C.I.Direct Yellow 86 2 質量部 チオジエタノール 8 質量部 グリセリン 15 質量部 ブチルカルビトール 4.5質量部 尿素 6 質量部 純水 67 質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、イエローインクを調製した。上記4種のイ
ンクからなるインクジェット記録用インクセットを用い
て下記評価を実施した。
【0066】(インク評価) (1)動的接触角 23℃、55%RHの環境において、動的接触角計FI
BRO1100DATを用い、普通紙として富士ゼロッ
クス社製P紙に対し4μlのインクを滴下し、動的接触
角を測定した。
【0067】(2)インクドロップ量 23℃、55%RHの環境において、解像度800dp
iの試作ヘッドを用い、周波数6kHzで1/4ton
e(2035×128 dots)を3回吐出させ、イ
ンクをインク吸収体の小片に受けて重さを測定し、1ド
ロップの吐出質量を計算により求めた。
【0068】(3)乾燥時間テスト 23℃、55%RHの環境において、解像度800dp
iの試作ヘッドを用いて、富士ゼロックス社製P紙に対
し、10mm×50mmの画像面積率100%のソリッ
ド画像をプリントし、印字してから、目視で液滴が紙上
から見えなくなるまでの時間を測定した。
【0069】(4) 画像品質テスト 調製したインクについて、解像度800dpiの試作ヘ
ッドを用いて、富士ゼロックス社製P紙に対し、黒単色
の文字画質、各色が隣接するカラー単色/2次色のソリ
ッド画像、カラー背景部に対する黒色ラインパターンの
印字テストを行った。評価項目として、黒単色の文字画
質、ソリッド画像の全体の均一性、ソリッド画像隣接部
のにじみ、カラー背景部に対する黒色1dotラインの
にじみを調べ、評価は次の基準で行った。
【0070】a)黒単色の文字画質 ○:すべての文字が明瞭 △:一部小さい文字が若干読み取りにくい ×:4point以下で複雑な文字はつぶれて判読が困
難 b)ソリッド画像の全体均一性 ○:乱れなし △:わずかにムラあり ×:激しいムラあり c)ソリッド画像隣接部のにじみ ○:乱れなし △:わずかに乱れあり ×:隣接部からの滲み出しが多く、境界部の滑らかさに
欠ける d)カラー背景部に対する黒色1dotラインにじみ ○:滲みなし △:滲みわずかにあり ×:多くの部分でヒゲ状の滲みあり
【0071】 (実施例2) Microjet Black CW−1(顔料分散液、顔料20質量%) 25 質量部 エチレングリコール 10 質量部 スルホラン 10 質量部 グリセリン 10 質量部 ポリエチレングリコール−2−エチルヘキシルエーテル 0.4質量部 純水 44.6質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。
【0072】 C.I.Direct Blue 199 2 質量部 C.I.Acid Blue 9 0.5質量部 ジエチレングリコール 15 質量部 2−ピロリドン 10 質量部 サーフィノール465(日信化学工業(株)製) 0.5質量部 純水 66.8質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、シアンインクを調製した。
【0073】 C.I.Acid Red 52 2.5質量部 エチレングリコール 5 質量部 スルホラン 10 質量部 N−メチルピロリドン 5 質量部 サーフィノール465 0.5質量部 純水 67 質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0074】 C.I.Direct Yellow 132 2.0質量部 ジエチレングリコール 15 質量部 グリセリン 10 質量部 サーフィノール465 0.5質量部 純水 62.5質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、イエローインクを調製した。上記4種のイ
ンクからなるインクジェット記録用インクセットを用い
て実施例1と同様の評価を実施した。
【0075】 (実施例3) IJX−157(顔料分散液、顔料15質量%) 37.5質量部 グリセリン 8 質量部 スルホラン 12 質量部 ポリオキシエチレンセチルエーテル(EO平均付加モル数約15) 0.1質量部 ポリオキシエチレン−2−エチルヘキシルエーテル(EO平均付加モル数約4) 0.2質量部 純水 42.2質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。
【0076】 C.I.Acid Blue 249 3.5質量部 ジエチレングリコール 25 質量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー (重量平均分子量約2000、POE:POP=1:1) 1.5質量部 尿素 3 質量部 純水 67 質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、シアンインクを調製した。
【0077】 C.I.Direct Violet 107 3.5質量部 プロピレングリコール 15 質量部 ブチルカルビトール 3.5質量部 N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸 1.0質量部 NaOH 0.2質量部 純水 66.8質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0078】 C.I.Acid Yellow 23 2.5質量部 グリセリン 7 質量部 エチレングリコール 7 質量部 2−ピロリドン 7 質量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー (重量平均分子量約3000、POE:POP=2:3) 1.0質量部 純水 76 質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、イエローインクを調製した。上記4種のイ
ンクからなるインクジェット記録用インクセットを用い
て実施例1と同様の評価を実施した。
【0079】 (実施例4) Black Pearls L 5 質量部 スチレン−アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体(重量平均分子量約700 0、スチレン:アクリル酸エステル:アクリル酸=3:2:5) 1.0質量部 グリセリン 20 質量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(EO平均付加モル数約6) 0.4質量部 チオ尿素 5 質量部 純水 68.6質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。
【0080】 C.I.Direct Blue 86 4.0質量部 エチレングリコール 5 質量部 チオジグリコール 13 質量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー (重量平均分子量約1500、POE:POP=2:3) 1.5質量部 純水 76.5質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、シアンインクを調製した。
【0081】 IlFORD 社製 Magenta−377 15 質量部 ジエチレングリコール 23 質量部 プロピレングリコールモノブチルエーテル 3 質量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー (重量平均分子量約3000、POE:POP=3:7) 0.5質量部 純水 58.5質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0082】 C.I.Acid Yellow 17 2.5質量部 ジエチレングリコール 6 質量部 スルホラン 5 質量部 2−ピロリドン 5 質量部 サーフィノール485(日信化学工業(株)製) 0.2質量部 サーフィノール440(日信化学工業(株)製) 0.2質量部 純水 75.5質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、イエローインクを調製した。
【0083】 C.I.Direct Blue 307 0.7質量部 エチレングリコール 10 質量部 チオジグリコール 10 質量部 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー (重量平均分子量約2000、POE:POP=1:1) 1.5質量部 尿素 5 質量部 純水 72.8質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、淡色シアンインクを調製した。
【0084】 C.I.Acid Red 37 0.5質量部 プロピレングリコール 15 質量部 N−メチルピロリドン 7.5質量部 トリメチロールプロパン 5 質量部 ブチルカルビトール 4 質量部 イソプロピルアルコール 0.3質量部 純水 67.7質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、淡色マゼンタインクを調製した。上記4種
のインクからなるインクジェット記録用インクセットを
用いて実施例1と同様の評価を実施した。実施例1〜4
の結果を表1に示す。
【0085】(比較例1)実施例1のブラックインクの
み、下記組成のブラックインクに変更した4種のインク
からなるインクセットを用いて実施例1と同様の評価を
実施した。 Cab−o−jet200(顔料分散液、顔料15質量%) 27 質量部 グリセリン 20 質量部 オルフィンE1010(日信化学工業(株)製) 2 質量部 純水 51 質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。
【0086】(比較例2)実施例1のブラックインクの
み、下記組成のブラックインクに変更した4種のインク
からなるインクセットを用いて実施例1と同様の評価を
実施した。 Microjet Black CW−1 20 質量部 ジエチレングリコール 15 質量部 ポリオキシエチレンステアリルエーテル(EO平均付加モル数約30) 0.03質量部 安息香酸Na 5 質量部 純水 59.97質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。
【0087】(比較例3)実施例1のカラー3色インク
を、下記組成のシアン、マゼンタ、イエローインクに変
更した4種のインクからなるインクセットを用いて実施
例1と同様の評価を実施した。 C.I.Direct Blue 199 3 質量部 グリセリン 10 質量部 エチレングリコール 10 質量部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO平均付加モル数約18) 0.4質量部 純水 76.9質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、シアンインクを調製した。
【0088】 C.I.Direct Red 75 2 質量部 プロピレングリコール 15 質量部 ジエチレングリコール 15 質量部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO平均付加モル数約18) 0.4質量部 純水 67.9質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0089】 C.I.Direct Yellow 86 2 質量部 チオジエタノール 8 質量部 グリセリン 15 質量部 ポリオキシエチレンオレイルエーテル(EO平均付加モル数約18) 0.4質量部 尿素 6 質量部 純水 68.9質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、イエローインクを調製した。
【0090】(比較例4)実施例2のカラー3色インク
を、下記組成のシアン、マゼンタ、イエローインクに変
更した4種のインクからなるインクセットを用いて実施
例1と同様の評価を実施した。 C.I.Acid Blue 9 2.5質量部 エチレングリコール 10 質量部 2−ピロリドン 10 質量部 サーフィノール465 2 質量部 純水 75.5質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、シアンインクを調製した。
【0091】 C.I.Direct Red 227 3 質量部 ジエチレングリコール 10 質量部 スルホラン 10 質量部 サーフィノール465 2 質量部 純水 75 質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、マゼンタインクを調製した。
【0092】 C.I.Direct Yellow 144 2.5質量部 トリエチレングリコール 14 質量部 グリセリン 8 質量部 サーフィノール465 2.0質量部 純水 73.5質量部 上記の各成分を十分混合し、0.45μmフィルターで
加圧ろ過し、イエローインクを調製した。比較例1〜4
の結果を表2に示す。
【0093】(実施例5)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外実施例1と同様
にして実施例5を実施した。
【0094】(実施例6)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外実施例2と同様
にして実施例6を実施した。
【0095】(実施例7)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外実施例3と同様
にして実施例7を実施した。
【0096】(実施例8)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外実施例4と同様
にして実施例8を実施した。実施例5〜8の結果を表3
に示す。
【0097】(比較例5)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外比較例1と同様
にして比較例5を実施した。
【0098】(比較例6)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外比較例2と同様
にして比較例6を実施した。
【0099】(比較例7)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外比較例3と同様
にして比較例7を実施した。
【0100】(比較例8)インク評価において富士ゼロ
ックス社製マルチエース紙を用いた以外比較例4と同様
にして比較例8を実施した。比較例5〜8の結果を表4
に示す。
【0101】(実施例9)インク評価において富士ゼロ
ックス社製4024紙を用いた以外実施例1と同様にし
て実施例9を実施した。
【0102】(実施例10)インク評価において富士ゼ
ロックス社製4024紙を用いた以外実施例2と同様に
して実施例10を実施した。
【0103】(実施例11)インク評価において富士ゼ
ロックス社製4024紙を用いた以外実施例3と同様に
して実施例11を実施した。
【0104】(実施例12)インク評価において富士ゼ
ロックス社製4024紙を用いた以外実施例4と同様に
して実施例12を実施した。実施例9〜12の結果を表
5に示す。
【0105】(比較例9)インク評価において富士ゼロ
ックス社製4024紙を用いた以外比較例1と同様にし
て比較例9を実施した。
【0106】(比較例10)インク評価において富士ゼ
ロックス社製4024紙を用いた以外比較例2と同様に
して比較例10を実施した。
【0107】(比較例11)インク評価において富士ゼ
ロックス社製4024紙を用いた以外比較例3と同様に
して比較例11を実施した。
【0108】(比較例12)インク評価において富士ゼ
ロックス社製4024紙を用いた以外比較例4と同様に
して比較例12を実施した。比較例9〜12の結果を表
6に示す。
【0109】(実施例13)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外実施例1と同様にして実
施例13を実施した。
【0110】(実施例14)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外実施例2と同様にして実
施例14を実施した。
【0111】(実施例15)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外実施例3と同様にして実
施例15を実施した。
【0112】(実施例16)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外実施例4と同様にして実
施例16を実施した。実施例13〜16の結果を表7に
示す。
【0113】(比較例13)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外比較例1と同様にして比
較例13を実施した。
【0114】(比較例14)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外比較例2と同様にして比
較例14を実施した。
【0115】(比較例15)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外比較例3と同様にして比
較例15を実施した。
【0116】(比較例16)インク評価において富士ゼ
ロックス社製Business Multipurpo
se 4200紙を用いた以外比較例4と同様にして比
較例16を実施した。比較例13〜16の結果を表8に
示す。
【0117】(比較例17)実施例1のブラックインク
のみ、下記組成のブラックインクに変更した4種のイン
クからなるインクセットを用いて、実施例1と同様の評
価を実施した。 Cab−o−jet200 30 質量部 エチレングリコール 5 質量部 グリセリン 10 質量部 ポリオキシエチレン−2−エチルヘキシルーテル(EO平均付加モル数約4) 0.1質量部 チオ尿素 5 質量部 純水 49.9質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。
【0118】(比較例18)実施例1のブラックインク
のみ、下記組成のブラックインクに変更した4種のイン
クからなるインクセットを用いて、実施例1と同様の評
価を実施した。 Cab−o−jet200 40 質量部 ジエチレングリコール 25 質量部 ブチルカルビトール 5 質量部 純水 30 質量部 上記の各成分を十分混合し、2μmフィルターで加圧ろ
過し、ブラックインクを調製した。比較例17、18の
結果を表9に示す。
【0119】
【表1】
【0120】
【表2】
【0121】
【表3】
【0122】
【表4】
【0123】
【表5】
【0124】
【表6】
【0125】
【表7】
【0126】
【表8】
【0127】
【表9】
【0128】表1〜9の結果は、動的接触角が本発明の
規定している範囲内にある実施例は、インク評価におい
て良好な結果を示している。
【0129】
【発明の効果】本発明により、良好な黒単色画質の文字
品位と、高いインクの乾燥性と、良好な黒色およびカラ
ーの混色画質とを満足し、更に吐出に関する信頼性が良
好であるインクジェット記録用インクセット、インクジ
ェット記録方法及びインクジェット記録装置の提供が可
能となった。
フロントページの続き (72)発明者 中条 晶彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA04 FC01 FC02 2H086 BA03 BA04 BA55 BA60 4J039 BA04 BE01 BE03 BE04 BE05 BE12 CA03 CA06 EA10 EA15 EA16 EA17 EA19 EA42 EA47 FA02 FA03 GA24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水、水溶性有機溶媒、色材を必須成分と
    する多数色のインクからなるインクジェット記録用イン
    クセットであって、 少なくとも、普通紙上に4μl滴下した時の動的接触角
    が、滴下10秒後において80°以下で、かつ滴下10
    0秒後において20°以上であるブラックインクと、滴
    下10秒後において20°〜80°の範囲にあるシアン
    インク、マゼンタインク、および、イエローインクと、
    からなることを特徴とするインクジェット記録用インク
    セット。
  2. 【請求項2】 前記シアンインク、マゼンタインク、お
    よび、イエローインクの滴下100秒後における前記動
    的接触角が、20゜以下であることを特徴とする請求項
    1に記載のインクジェット記録用インクセット。
  3. 【請求項3】 水、水溶性有機溶媒、色材を必須成分と
    する多数色のインクからなるインクジェット記録用イン
    クセットであって、 少なくとも、用いる用紙上に4μl滴下した時の動的接
    触角が、滴下10秒後において85°以下で、かつ滴下
    100秒後において15°以上であるブラックインク
    と、滴下10秒後において15°〜85°の範囲にある
    シアンインク、マゼンタインク、および、イエローイン
    クと、からなることを特徴とするインクジェット記録用
    インクセット。
  4. 【請求項4】 前記シアンインク、マゼンタインク、お
    よび、イエローインクの滴下100秒後における前記動
    的接触角が、30゜以下であることを特徴とする請求項
    3に記載のインクジェット記録用インクセット。
  5. 【請求項5】 ブラックインクに含まれる色材が、カー
    ボンブラックであることを特徴とする請求項1〜4の何
    れか1項に記載のインクジェット記録用インクセット。
  6. 【請求項6】 多数色インクにおけるインクとして、さ
    らに、1以上の淡色インクを含み、該淡色インクを普通
    紙又は用いる用紙上に4μl滴下した時の動的接触角
    が、滴下10秒後において20°〜80°の範囲にある
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のイ
    ンクジェット記録用インクセット。
  7. 【請求項7】 淡色インクの100秒後における前記動
    的接触角が、20゜以下であることを特徴とする請求項
    6に記載のインクジェット記録用インクセット。
  8. 【請求項8】 多数色のインクからなるインクジェット
    記録用インクセット中の各インクを記録信号に応じてオ
    リフィスから吐出させて被記録材に印字し、画像記録を
    行うインクジェット記録方法であって、前記インクジェ
    ット記録用インクセットが、請求項1〜7の何れか1項
    に記載のインクジェット記録用インクセットであること
    を特徴とするインクジェット記録方法。
  9. 【請求項9】 前記各インクの吐出量が、1ドロップあ
    たり20ng以下であることを特徴とする請求項8に記
    載のインクジェット記録方法。
  10. 【請求項10】 多数色のインクからなるインクジェッ
    ト記録用インクセットと、被記録材を搬送する搬送手段
    と、該搬送手段により搬送される前記被記録材に対し前
    記各インクを吐出して画像を記録するインクジェット記
    録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドに画像信号を
    入力する画像信号入力手段と、を備えるインクジェット
    記録装置において、 前記インクジェット記録用インクセットが、請求項1〜
    7の何れか1項に記載のインクジェット記録用インクセ
    ットであることを特徴とするインクジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012096511A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インクジェット記録用インク
JP2012211260A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Brother Industries Ltd インクジェット記録用水性インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP2014227440A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 花王株式会社 インクジェット記録用水系インク

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