JP2012096511A - インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、インクジェット記録用インク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料が含まれ、普通紙に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角が30°以上60°以下のインクを用い、
1滴当たりの吐出量が1ng以上2ng以下で、前記インクの液滴を熱により吐出する吐出ヘッドによって、前記インクの液滴を記録媒体に吐出し、前記インクの液滴を記録媒体に付着して記録を行うインクジェット記録方法。
【選択図】図1
Description
また、特許文献2には、「自己分散可能な顔料を含む、自己分散可能な顔料の表面親水基総量が、顔料1gあたり0.3〜0.6mmol、インクの表面張力γが40〜55mN/m、普通紙に対する1s後の接触角が40〜100°、>0.5μmの粗大粒子が2.5×103個/μl以上であるインク」について開示されている。
請求項1に係る発明は、
体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料が含まれ、普通紙に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角が30°以上60°以下のインクを用い、
1滴当たりの吐出量が1ng以上2ng以下で、前記インクの液滴を熱により吐出する吐出ヘッドによって、前記インクの液滴を記録媒体に吐出し、前記インクの液滴を記録媒体に付着して記録を行うインクジェット記録方法。
前記吐出ヘッドが、吐出ヘッド内部に前記インクを循環させて、前記インクの供給を行う吐出ヘッドである請求項1に記載のインクジェット記録方法。
前記インク中の前記顔料の含有量が、4質量%以上8質量%以下である請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料が含まれ、普通紙に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角が30°以上60°以下のインクの液滴を、熱により吐出する吐出ヘッドであって、1滴当たりの吐出量が1ng以上2ng以下である吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置。
前記吐出ヘッドが、吐出ヘッド内部に前記インクを循環させて、前記インクの供給を行う吐出ヘッドである請求項4に記載のインクジェット記録装置。
前記インク中の前記顔料の含有量が、4質量%以上8質量%以下である請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料が含まれ、普通紙に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角が30°以上60°以下であるインクジェット記録用インク。
前記顔料の含有量が、4質量%以上8質量%以下である請求項7に記載のインクジェット記録用インク。
請求項2に係る発明によれば、吐出ヘッドへのインクの供給方式として循環方式を採用しない場合に比べ、吐出ヘッド内でのインクの顔料の沈降を抑制したインクジェット記録方法が提供できる。
請求項3に係る発明によれば、インクの顔料の含有量が上記範囲外の場合に比べ、光学濃度の高い画像の記録を実現したインクジェット記録方法が提供できる。
請求項4に係る発明によれば、上記組成のインクを適用しない場合に比べ、上記1滴当たりの吐出量が1ng以上2ng以下の吐出ヘッドを備えたインクジェット記録装置において、光学濃度の高い画像の記録を実現したインクジェット記録装置が提供できる。
請求項5に係る発明によれば、吐出ヘッドへのインクの供給方式として循環方式を採用しない場合に比べ、吐出ヘッド内でのインクの顔料の沈降を抑制したインクジェット記録装置が提供できる。
請求項6に係る発明によれば、インクの顔料の含有量が上記範囲外の場合に比べ、光学濃度の高い画像の記録を実現したインクジェット記録装置が提供できる。
請求項7に係る発明によれば、普通紙に対する動的接触角及び顔料の体積平均粒径が上記範囲外の場合に比べ、1滴当たりの吐出量が1ng以上2ng以下の吐出ヘッドを用いたインクジェット記録を行うとき、光学濃度の高い画像の記録を実現するインクジェット記録用インクが提供できる。
請求項8に係る発明によれば、顔料の含有量が上記範囲外の場合に比べ、光学濃度の高い画像の記録を実現するインクジェット記録用インクが提供できる。
図1は、本実施形態に係るインクジェット記録装置を示す概略構成図である。図2は、本実施形態に係るインクジェット記録装置における記録ヘッド周辺を示す部分平面図である。図3は、本実施形態に係るインクジェット記録装置における記録ヘッドを示す概略断面図である。
記録ヘッド30は、例えば、図2に示すように、有効な記録領域(インクを吐出するノズルの配置領域)が用紙Pの幅(搬送方向と交差(例えば直交)する方向の長さ)以上とされた長尺状の記録ヘッドである。
ここで、インクの液滴1滴当たりの吐出量を調整する方法としては、例えば、ヒータサイズ、ノズル径、入力信号のパルス幅と高さ、などを調整する手法が挙げられる。
これにより、比較的粒径が大きめの顔料(体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料)が含まれるインクを採用した場合であっても、記録ヘッド30内部での顔料の沈降が抑制される。その結果、記録ヘッド30(そのノズル)の目詰まりが抑制される。
この記録ヘッド30は、サーマル方式でのインクの液滴を吐出し、且つインクの液滴1滴当たりの吐出量が少ないという特性を有することから、インクの液滴の吐出速度が速いと共に、インクの液滴の単位質量当たりの比表面積が大きく、インクの乾燥時間が短く及び用紙Pに対する浸透速度が速くなると考えられる。このため、この記録ヘッド30を採用すると、高速記録(例えば、印字速度(用紙Pの搬送速度)がA4サイズの用紙で1分間当たり30枚以上60枚以下)が実現される。
なお、上記インクの液滴1滴当たりの吐出量が少なすぎると(吐出量が1ng未満)であると、インクの液滴が軽すぎることから、気流等により、インクの液滴の着弾位置にズレが生じ易くなる。
この理由は定かではないが、顔料の体積平均粒径を上記範囲と大き目とすると共に、上記動的接触角を高くする、つまりインク自体の物性として用紙Pに対する浸透速度を遅くすることで、インクの顔料が用紙Pの表面に残り易くなるためであると考えられる。なお、インクの用紙Pに対する浸透速度を遅めとしても、上述のようにインクの液滴1滴当たりの吐出量が少ないことから、高速印字への影響が少ないと考えられる。
動的接触角が30°未満、又はインクが普通紙に浸透し切ってしまい測定不能である場合、インクの用紙Pに対する浸透速度が速すぎてしまい、インクの顔料が用紙Pの表面に残り易くなり光学濃度が低下し、またインク滲みが発生し易くなる。一方で、動的接触角が60°を超えると、インクの用紙Pに対する浸透速度が遅すぎてしまい、インクの乾燥時間が長くなり、高速印字に対応し難くなる。
本実施形態における動的接触角は、23℃、55%RHの条件下で、3μlのインクを普通紙上に滴下させてから50秒経過後の上記なす角である。
動的接触角を測定する測定装置としては、動的接触角計 FIBRO1100DAT((株)マツボー製)を用いる。
本実施形態に係るインクは、例えば、顔料、水、水性有機溶媒、必要に応じてその他添加剤を含んで構成される。
顔料は、体積平均粒径100nm以上400nm以下(望ましくは100nm以上300nm以下、より望ましくは100nm以上250nm以下)のものが適用される。
顔料の体積平均粒径が100nm未満の場合には、目的とする記録画像の光学濃度が得れない。一方で、顔料の体積平均粒径が400nmを超えると、顔料の分散性が悪化し、顔料の沈降が進み、記録ヘッドの目詰まりが生じたり、目的とする記録画像の光学濃度が得れない。
ブラック顔料としては、Cab−o−jet 400、SMP‐1‐0351等が挙げられる。
シアン顔料としては、Cab−o−jet 450Cが挙げられる。
マゼンタ顔料としては、Cab−o−jet 480Vが挙げられる。
イエロー顔料としては、Cab−o−jet 270Y、Cab−o−jet 470Yが挙げられる。
顔料の含有量が4質量%未満であると、目的とする記録画像の光学濃度が得られ難くなる場合がある。一方、顔料の含有量が8質量%を超えると、顔料の沈降が進み易く、記録ヘッドの目詰まりが生じたり、目的とする記録画像の光学濃度が得れ難くなる場合がある。
水としては、特に不純物が混入することを防止するため、イオン交換水、超純水、蒸留水、限外濾過水が挙げられる。
水溶性有機溶媒としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;チオジエタノール、2−メルカプトエタノール、チオグリセロール、スルホラン、ジメチルスルホキシドなどの含硫黄溶媒類;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン等の含窒素溶媒が挙げられる。
なお、水と水溶性有機溶媒との比率(水:水溶性溶媒)は、80:20乃至50:50であることがよい。
本実施形態に係るインクには、用紙に対する浸透速度等を調整する目的で、浸透剤として、界面活性剤、溶媒系浸透剤(グリコールエーテル類等)を含ませてもよい。
まず、インクのpHは、例えば7以上の範囲(望ましくは7以上11以下の範囲、より望ましくは8以上10以下の範囲)が挙げられる。
ここで、インクのpHは、温度23±0.5℃、湿度55±5%R.H.環境下において、pH/導電率計(メトラー・トレド社製MPC227)により測定した値を採用する。
ここで、表面張力としては、ウイルヘルミー型表面張力計(協和界面科学株式会社製)を用い、23℃、55%RHの環境において測定した値を採用する。
導電率の測定は、MPC227(pH/Conductivity Meter、メトラー・トレンド社製)で行う。
粘度は、レオマット115(Contraves製)を測定装置として用い、測定温度は23℃、せん断速度は1400s−1の条件で測定する。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 400(キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):33質量部
・グリセリン:15質量部
・オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル:0.25質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル:0.07質量部
・尿素:6質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
有効な記録領域が用紙の幅以上とした長尺状で、インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.4ngに調整したサーマル方式の記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置を準備した。この記録ヘッドのインク供給は、記録ヘッド内部(共通インク室)−サブタンク間を循環して行われる循環方式を採用した。
次に、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を2.8ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、実施例1で作製したインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 300(キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):33質量部
・ジエチレングリコール:20質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル:0.08質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、インクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.5ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 400 (キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):40質量部
・グリセリン:15質量部
・オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル:0.1質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル:0.05質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.3ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・CW−1 (オリエント化学(株)製:顔料濃度20質量%):25質量部
・ポリエチレングリコール:25質量部
・オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル0.30質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル0.10質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.3ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 400 (キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):30質量部
・グリセリン:20質量部
・オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル:0.35質量部
・オキシエチレンステアリルエーテル:0.15質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 400(キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):40質量部
・グリセリン:15質量部
・ジエチレングリコール:10質量部
・オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル:0.13質量部
・オキシエチレンセチルエーテル:0.1質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・試作した自己分散型顔料分散液(顔料濃度 8質量%):60質量部
・グリセリン:10質量部
・ジエチレングリコール:5質量部
・オキシエチレンオキシプロピレンブロックポリマー:0.1質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.4ngの実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行おうとしたが、顔料の沈降/凝集が激しいためか、記録装置内でインク詰まりを起こしてしまい、十分な画像記録を行うことができなかった。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 400 (キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):30質量部
・ジエチレングリコール:10質量部
・プロピレングリコール:5質量部
・ジエチレングリコールモノブチルエーテル:3質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル:1.5質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.4ngの実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を0.7ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、実施例1で作製したインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 400 (キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):23.3質量部
・グリセリン:15質量部
・オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル:0.25質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル:0.07質量部
・尿素:6質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.4ngの実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・Cab−o−jet 400 (キャボット(株)製:顔料濃度15質量%):50質量部
・グリセリン:15質量部
・オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル:0.25質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル:0.07質量部
・尿素:6質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.4ngの実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
実施例1と同じ、吐出量を1.4ngに調整したサーマル方式の記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置を準備した。この記録ヘッドのインク供給は、インクタンクからノズルへの一方通行であった。
そして、実施例1で作製したインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
ただし、ノズル目詰まりが激しく、印字直前に繰り返しヘッドのメンテナンスをすることで画像記録が可能となり、停止後再度印字しようとすると、またヘッドのメンテナンスが必要であった。
−インクの作製−
・試作した自己分散型顔料分散液(顔料濃度 10質量%):50質量部
・ジプロピレングリコール:5質量部
・トリエチレングリコール:10質量部
・オキシエチレンオレイルエーテル:0.1質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.8ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.0ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、実施例1で作製したインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
−インクの作製−
・試作した自己分散型顔料分散液(顔料濃度 8質量%):60質量部
・グリセリン:10質量部
・オキシエチレンステアリルエーテル:0.2質量部
・純水:残部
上記組成を混合し、5μmフィルターでろ過し、Bkインクを得た。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.6ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、得られたインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
インクの液滴1滴当たりの吐出量を1.9ngに調整した以外は、実施例1と同じインクジェット記録装置を準備した。
そして、実施例1で作製したインクを上記インクジェット記録装置に用いて、画像記録を行った。
(評価1)
各例のインクにおける顔料の体積平均粒径、普通紙(本実施例では富士ゼロックス(株)製・コピー用紙カラーモノクロ兼用紙C2を採用)に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角を調べた。結果を表1に一覧に示す。
各例で行った画像記録により得られた記録画像につき、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
画像の滲みについて、2dotライン画像を印字し、以下の基準で官能評価を行った。評価基準は以下の通りである。
◎:目視および拡大鏡で確認し、ひげ状の画像乱れなし。
○:目視で確認できる明らかなにじみは無く、拡大すると、若干の画像乱れが検出された。
△:目視でわずかにひげ状の画像乱れが検知された。
×:目視で明らかなひげ状の画像乱れが多数あり。
画像の光学濃度について、100%カバレッジのソリッドパッチを印字し、X−Rite404を用いて調べた。評価基準は以下の通りである。
○:5箇所平均の光学濃度が1.2以上の濃度を示した。
△:5箇所平均の光学濃度が1.1以上1.2未満の濃度を示した。
×:5箇所平均の光学濃度が1.1未満の濃度を示した。
乾燥速度について、連続印字モードで、1枚目の後半に1×2cmサイズのソリッドパッチを印字した後、2枚目に白紙を印字し、2枚目の裏側に1枚目の印字汚れが付着しているかどうかを確認して評価した。評価基準は以下の通りである。
○:1枚目と2枚目の印字間隔が1s間隔でも汚れなし
△:1枚目と2枚目の印字間隔が2s間隔だと汚れなし、1s間隔でごくわずかの汚れが検知された。
×:1枚目と2枚目の印字間隔が3s間隔でも明らかな汚れが検知された。
14 筐体
16 給紙容器
18 取り出しロール
20 顔料濃度
20 搬送ローラ対
24 駆動ロール
26 従動ロール
28 搬送ベルト
30 記録ヘッド
30A ノズル
30B 共通インク室
30C フィルタ
30D 供給管
30E 排出管
32 帯電ロール
34 剥離板
36 排出経路
38 排出ローラ対
40 排紙容器
P 用紙
Claims (8)
- 体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料が含まれ、普通紙に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角が30°以上60°以下のインクを用い、
1滴当たりの吐出量が1ng以上2ng以下で、前記インクの液滴を熱により吐出する吐出ヘッドによって、前記インクの液滴を記録媒体に吐出し、前記インクの液滴を記録媒体に付着して記録を行うインクジェット記録方法。 - 前記吐出ヘッドが、吐出ヘッド内部に前記インクを循環させて、前記インクの供給を行う吐出ヘッドである請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記インク中の前記顔料の含有量が、4質量%以上8質量%以下である請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料が含まれ、普通紙に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角が30°以上60°以下のインクの液滴を、熱により吐出する吐出ヘッドであって、1滴当たりの吐出量が1ng以上2ng以下である吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置。
- 前記吐出ヘッドが、吐出ヘッド内部に前記インクを循環させて、前記インクの供給を行う吐出ヘッドである請求項4に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク中の前記顔料の含有量が、4質量%以上8質量%以下である請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
- 体積平均粒径100nm以上400nm以下の顔料が含まれ、普通紙に対して3μl滴下して50秒後の動的接触角が30°以上60°以下であるインクジェット記録用インク。
- 前記顔料の含有量が、4質量%以上8質量%以下である請求項7に記載のインクジェット記録用インク。
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