JP2002330591A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP2002330591A
JP2002330591A JP2001133071A JP2001133071A JP2002330591A JP 2002330591 A JP2002330591 A JP 2002330591A JP 2001133071 A JP2001133071 A JP 2001133071A JP 2001133071 A JP2001133071 A JP 2001133071A JP 2002330591 A JP2002330591 A JP 2002330591A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switching element
circuit
discharge lamp
duty
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001133071A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Hori
和宇 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2001133071A priority Critical patent/JP2002330591A/ja
Publication of JP2002330591A publication Critical patent/JP2002330591A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】放電灯のちらつきを抑制した放電灯点灯装置を
提供する。 【解決手段】整流器DBの出力端子間にダイオードD
1,D2の直列回路を介して接続されたスイッチング素
子Q1,Q2の直列回路と、ダイオードD1,D2にそ
れぞれ並列接続されたコンデンサC1,C2と、ダイオ
ードD1のカソードと整流器DBの低圧側の端子との間
に接続された平滑コンデンサC0と、スイッチング素子
Q1,Q2の接続点と整流器DBの高圧側の端子との間
に一次巻線が接続されたトランスT1と、トランスT1
の二次側に接続された放電灯Laを含む共振回路と、ダ
イオードD2とスイッチング素子Q1との接続点の電圧
波形の包絡線に相当する電圧を検出する電圧検出回路1
1とを備え、制御回路10は、電圧検出回路11の検出
した電圧値に応じてランプ電流の変動が小さくなるよう
に、スイッチング素子Q2の駆動周波数を変化させてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より図18に示すような回路構成を
有する放電灯点灯装置が提供されている(特開2000
−312483号公報参照)。この放電灯点灯装置は、
交流電源ACからローパスフィルタLPFを介して入力
された交流電圧を全波整流するダイオードブリッジのよ
うな整流器DBと、整流器DBの高圧側の出力端子にア
ノードが接続されたダイオードD1と、ダイオードD1
のカソードにアノードが接続されたダイオードD2と、
ダイオードD1,D2にそれぞれ並列接続されたコンデ
ンサC1,C2と、ダイオードD1のカソードと整流器
DBの低圧側の出力端子との間に接続された平滑コンデ
ンサC0と、平滑コンデンサC0の直流電圧を高周波の
交流電圧に変換して負荷回路Zに供給するインバータ回
路INVとを備えている。
【0003】インバータ回路INVは、ダイオードD2
のカソードと整流器DBの低圧側の出力端子との間に接
続されたスイッチング素子Q1,Q2の直列回路からな
るハーフブリッジインバータであって、スイッチング素
子Q1,Q2はドライバ14によって高周波で交互にオ
ン/オフされる。スイッチング素子Q1,Q2はオン時
には双方向に電流を流すことができ、オフ時には逆方向
にのみ電流を流すことができるものを用いており、本回
路では例えばMOSFETを用いている。スイッチング
素子Q1,Q2としてMOSFETを用いた場合は、そ
の構造上から形成されるボディダイオードがオフ時の電
流経路になる。また、インバータ回路INVの駆動周波
数fは発振器20の発生するクロック信号の周波数によ
って決定され、ドライバ14は発振器20から入力され
るクロック信号に応じてスイッチング素子Q1,Q2を
オン/オフさせている。ここで、インバータ回路INV
の駆動周波数fは交流電源ACの周波数よりも十分高い
周波数に設定されており、スイッチング周期の1周期の
間では交流電源ACの電源電圧が略一定と見なせる程度
の周波数に設定される。
【0004】負荷回路Zは、スイッチング素子Q1,Q
2の接続点と整流器DBの高圧側の出力端子との間に一
次巻線n1が接続されたトランスT1と、一端がトラン
スT1の二次巻線n2の一端に接続されたコンデンサC
3と、一端がトランスT1の二次巻線n2の他端に接続
されたインダクタL1と、一方のフィラメントの電源側
端子がコンデンサC3の他端に接続されるとともに、他
方のフィラメントの電源側端子がインダクタL1の他端
に接続された蛍光灯のような放電灯Laと、放電灯La
の両フィラメントの非電源側端子間に接続された予熱用
のコンデンサC4とで構成され、インダクタL1とコン
デンサC4と放電灯Laとで共振回路を構成している。
また、トランスT1の励磁インダクタンスと、ダイオー
ドD1と、平滑コンデンサC0と、スイッチング素子Q
1とでチョッパ回路CPを構成しており、チョッパ回路
CPにより入力電流歪みの低減を図っている。なお、コ
ンデンサC3としては静電容量の比較的大きなものを用
いており、トランスT1の二次側に直流成分が発生する
のを防止している。
【0005】次に、本回路の回路動作について簡単に説
明する。平滑コンデンサC0の充電後の定常状態におい
て、スイッチング素子Q1がオフした状態で、スイッチ
ング素子Q2がオンになると、平滑コンデンサC0を電
源として、平滑コンデンサC0→コンデンサC11→ト
ランスT1の一次巻線n1→スイッチング素子Q2→平
滑コンデンサC0の経路で電流が流れ、コンデンサC1
1が充電されてその両端電圧VC1が上昇するととも
に、トランスT1を介して負荷回路Zに電力が供給され
る。
【0006】そして、コンデンサC1の両端電圧VC1
が平滑コンデンサC0の両端電圧VC0と整流器DBの
出力電圧|Vin|との差電圧(=VC0−|Vin|)ま
で上昇すると、交流電源AC→整流器DB→トランスT
1の一次巻線n1→スイッチング素子Q2→整流器DB
→交流電源ACの経路で電流が流れ、交流電源ACから
入力電流Iinが引き込まれる。
【0007】その後、スイッチング素子Q2がオフにな
ると、トランスT1に蓄積されたエネルギ及び交流電源
ACを電源として、交流電源AC→整流器DB→トラン
スT1の一次巻線n1→スイッチング素子Q1の寄生ダ
イオード→コンデンサC2→平滑コンデンサC0→整流
器DB→交流電源ACの経路で電流が流れ、交流電源A
Cから入力電流Iinが引き込まれるとともに、コンデン
サC0,C2が充電される。
【0008】そして、スイッチング素子Q1がオンにな
ると、コンデンサC1→コンデンサC2→スイッチング
素子Q1→トランスT1の一次巻線n1→コンデンサC
1の経路で共振電流が流れる。この後、コンデンサC
1,C2の両端電圧VC1,VC2が下降に転じ、これ
らのエネルギがトランスT1を介して負荷回路Zに供給
される。この時、トランスT1の一次巻線n1に流れる
電流の向きがスイッチング素子Q2のオン時とは逆向き
になるから、負荷回路Zに交番した高周波電圧が印加さ
れることになる。その後、コンデンサC1,C2の両端
電圧VC1,VC2が零になると、コンデンサC1,C
2に並列に接続されたダイオードD1,D2が導通し、
上記共振電流が引き続き流れる。
【0009】この後、スイッチング素子Q1がオフにな
ると、トランスT1に蓄積されたエネルギによって、ト
ランスT1の一次巻線n1→コンデンサC1→コンデン
サC0→スイッチング素子Q2の寄生ダイオード→トラ
ンスT1の一次巻線n1の経路で電流が流れて、トラン
スT1に蓄積されたエネルギが放出される。
【0010】以上説明した回路動作が周期的に繰り返さ
れることによって、負荷回路Zに高周波電力が供給され
る。そして、交流電源ACの1周期に亘って上記の主要
な信号波形を観察すると図19(a)〜(g)に示すよ
うになる。なお、図19(a)は入力電圧Vin及び入力
電流Iinの絶対値|Vin|,|Iin|、図19(b)は
インバータ回路INVの駆動周波数f、図19(c)は
スイッチング素子Q2のオンデューティDuty、図1
9(d)は平滑コンデンサC0の両端電圧VC0、図1
9(e)はトランスT1の一次巻線n1の両端電圧VT
1、図19(f)はトランスT1の二次巻線n2の両端
電圧VT2、図19(g)はランプ電流Ilaをそれぞれ
示している。
【0011】ここで、回路効率を向上させるためにスイ
ッチング素子Q2に流れる無効電流を少なくすると、平
滑コンデンサC0から放電灯Laへの電力供給が減少
し、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の谷部では山部に比
べてランプ電流Ilaが減少するため、図19(g)に示
すように入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部と谷部と
でランプ電流Ilaの振幅の差が大きくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した放
電灯点灯装置では負荷回路Zの一部をなすトランスT1
をチョッパ用のチョークと共用しているので、図19
(e)に示すように、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の
山部ではチョッパ回路CPの電力が大きいために、トラ
ンスT1の一次巻線n1に印加される電圧VT1の実効
値も大きくなるが、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の谷
部ではチョッパ回路CPの電力が小さいために電圧VT
1の実効値も小さくなる。なお、トランスT1には平滑
コンデンサC0から電力が供給されるので、入力電圧V
inの絶対値|Vin|の谷部でも電圧VT1が0となるこ
とはない。
【0013】而して、トランスT1の二次巻線n2の両
端電圧VT2は、図19(f)に示すように入力電圧V
inの絶対値|Vin|の山部では振幅が大きく、谷部では
振幅が小さい交流電圧となる。またランプ電流Ilaは、
放電灯Laに印加される電圧が高くなれば増加し、低く
なれば減少するので、その電流波形は電圧VT2の電圧
波形と略相似の波形となる。したがって、図19(g)
に示すようにランプ電流Ilaも入力電圧Vinの絶対値|
Vin|の山部では大きく、谷部では平坦な電流波形とな
り、ランプ電流Ilaの最大値を実効値で除した値(以
下、波高率と言う。)の大きな波形となる。ランプ電流
Ilaの波高率が大きいことは、電流リップルの大きいこ
とを意味するので、放電灯Laのちらつきの要因とな
る。すなわち、この従来回路では、力率改善回路(チョ
ッパ回路CP)と負荷回路Zの一部とを供用することに
より、部品点数を削減しているが、ランプ電流Ilaの波
高率が悪く、放電灯Laのちらつきの要因となるという
問題があった。
【0014】また従来より、図20に示すような回路構
成を有する放電灯点灯装置が提供されている。本回路で
は、上述した図18に示す放電灯点灯装置において、整
流器DBの出力電圧|Vin|を分圧する分圧抵抗R6,
R7と、定電圧源E1の直流電圧Va1と分圧抵抗R
6,R7によって分圧された電圧Va2とを加算する加
算器12と、加算器12の出力電圧Va3に応じた周波
数のクロック信号を発生するV/f変換器13と、V/
f変換器13の発生するクロック信号に応じてスイッチ
ング素子Q1,Q2をオン/オフさせるドライバ14と
を備えており、整流器DBの出力電圧|Vin|の大きさ
に応じてスイッチング素子Q1,Q2の駆動周波数fを
変化させている。
【0015】図21はインバータ回路INVの駆動周波
数fとランプ電流Ilaとの関係を示しており、定常点灯
時における駆動周波数fは、一般にインダクタL1とコ
ンデンサC4とランプインピーダンスとで決まる共振周
波数f0よりも高い周波数に設定されている。したがっ
て、定常点灯時においてインバータ回路INVの駆動周
波数fを高くすると、共振周波数f0から離れるのでラ
ンプ電流Ilaは減少し、駆動周波数fを低くすると、共
振周波数f0に近付くのでランプ電流Ilaは増加する。
【0016】図22(a)〜(d)は各部の波形図を示
しており、インバータ回路INVの駆動周波数fが入力
電圧Vinの絶対値|Vin|に応じて変化し、絶対値|V
in|の山部では駆動周波数fが高くなって、ランプ電流
Ilaが低下し、絶対値|Vin|の谷部では駆動周波数f
が低くなって、ランプ電流Ilaが増加する。このため、
入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部において、ランプ
電流Ilaの振幅の増加を抑制することはできるが、絶対
値|Vin|の谷部において、駆動周波数fが低下しすぎ
て、ランプ電流Ilaの振幅が山部よりも増加する場合が
あり、波高率が大きくなって放電灯Laのちらつきの要
因になるという問題があった。
【0017】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、放電灯のちらつきを
抑制した放電灯点灯装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、交流電圧を直流電圧に整流す
る整流回路と、整流回路の一方の出力端子に一端が順方
向に接続された第1の整流要素と、第1の整流要素の他
端に一端が順方向に接続された第2の整流要素と、第1
及び第2の整流要素にそれぞれ並列接続された第1及び
第2のコンデンサと、第1の整流要素の他端と整流回路
の他端との間に接続された平滑コンデンサと、第2の整
流要素の他端と整流回路の他端との間に接続された第1
及び第2のスイッチング要素と、第1及び第2のスイッ
チング要素とそれぞれ逆並列に接続された第3及び第4
の整流要素と、第1及び第2のスイッチング要素の接続
点と整流回路の一方の出力端子との間に一次巻線が接続
されたトランスと、トランスの二次側に接続された放電
灯を含む共振回路と、第1及び第2のスイッチング要素
を交互にオン/オフさせる制御回路部と、第1のスイッ
チング要素の一端側の電圧波形の包絡線に相当する電圧
を検出する電圧検出部とを備え、制御回路部は、電圧検
出部の検出した電圧が大きくなるほどランプ電流の増加
を抑制し、且つ、電圧検出部の検出した電圧が小さくな
るほどランプ電流の低下を抑制するように、第2のスイ
ッチング要素の駆動周波数又はオンデューティの内少な
くとも何れか一方を変化させることを特徴とし、トラン
スの一次巻線と、第2のスイッチング要素と、第1のダ
イオードと、平滑コンデンサとでチョッパ回路を構成し
ており、負荷回路の一部でチョッパ回路の構成部品を兼
用しているので、回路部品を削減することができる。ま
た更に、第1のスイッチング要素の一端側の電圧は、平
滑コンデンサの略一定の両端電圧と、インバータ動作に
よって発生し整流回路の出力電圧に比例した高周波電圧
となる第2のコンデンサの両端電圧との和の電圧にな
り、この電圧値に応じて制御回路部が変調動作を行う場
合は、整流器の出力電圧の谷部において第1のスイッチ
ング要素の一端側の電圧値が低下することにより、ラン
プ電流が小さくなりすぎて波高率が悪化する虞がある
が、制御回路部は第1のスイッチング要素の一端側の電
圧の包絡線に相当する電圧に応じて変調動作を行ってお
り、整流器の出力電圧の谷部において、第1のスイッチ
ング要素の一端側の電圧に比べて、その包絡線に相当す
る電圧の方が大きくなるため、ランプ電流が小さくなり
すぎるのを防止でき、波高率を良くして放電灯のちらつ
きを抑制することができる。
【0019】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が
大きくなるほど第2のスイッチング要素の駆動周波数を
高くするとともに、電圧検出部の検出した電圧が小さく
なるほど駆動周波数を下げることを特徴とし、請求項1
の発明と同様の作用を奏する。
【0020】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が
大きくなるほど第1のスイッチング要素と第2のスイッ
チング要素とのオンデューティの差の絶対値を小さくす
るとともに、電圧検出部の検出した電圧が小さくなるほ
ど上記オンデューティの差の絶対値を大きくすることを
特徴とし、請求項1の発明と同様の作用を奏する。
【0021】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が
大きくなるほど第2のスイッチング要素の駆動周波数を
高くするとともに、第1のスイッチング要素と第2のス
イッチング要素とのオンデューティの差の絶対値を小さ
くし、且つ電圧検出部の検出した電圧が小さくなるほど
駆動周波数を下げるとともに、上記オンデューティの差
の絶対値を大きくすることを特徴とし、請求項1の発明
と同様の作用を奏する。
【0022】請求項5の発明では、請求項1、2又は4
の発明において、上記制御回路部は、第2のスイッチン
グ要素の駆動周波数を上記共振回路の共振周波数よりも
高い周波数範囲で変化させることを特徴とし、請求項
1、2又は4の発明の作用に加え、スイッチング要素は
進相領域で動作し、零電流ターンオンしているので、ス
イッチングロスを低減できる。
【0023】請求項6の発明では、請求項1、2、4又
は5の発明において、上記制御回路部は、第2のスイッ
チング要素の駆動周波数を所定の周波数上限値以下に制
限することを特徴とし、請求項1、2、4又は5の発明
の作用に加え、駆動周波数の変調範囲を所定の周波数上
限値以下に制限しているので、駆動周波数が過度に変調
されるのを防止できる。
【0024】請求項7の発明では、請求項1、3又は4
の発明において、上記制御回路部は、第1のスイッチン
グ要素と第2のスイッチング要素のオンデューティの差
の絶対値を所定のデューティ上限値以下に制限すること
を特徴とし、請求項1、3又は4の発明の作用に加え、
第1のスイッチング要素と第2のスイッチング要素のオ
ンデューティの差の絶対値を所定のデューティ上限値以
下に制限しているので、オンデューティが過度に変調さ
れるのを防止できる。
【0025】請求項8の発明では、請求項1乃至7の発
明において、上記制御回路部は、調光点灯時においてラ
ンプ電流の振幅変動を抑制するための変調動作を定格点
灯時に比べて抑制することを特徴とし、請求項1乃至7
の発明の作用に加え、調光点灯時には定格点灯時に比べ
てランプ電流が低下するので、制御回路部による変調動
作を定格点灯時に比べて抑制することによって、ランプ
電流が過度に変調されるのを防止できる。
【0026】請求項9の発明では、請求項1乃至8の発
明において、交流電源の電圧変動に応じて発生するラン
プ電流の実効値の変動を抑制する電圧変動補正回路部を
設け、制御回路部及び電圧変動補正回路部の内の一方は
第2のスイッチング要素の駆動周波数を変化させ、他方
は第1のスイッチング要素と第2のスイッチング要素と
のオンデューティの差の絶対値を変化させることを特徴
とし、請求項1乃至8の発明の作用に加え、電圧変動補
正回路部は、交流電源の電圧変動によって発生するラン
プ電流の変動を抑制しているので、電源電圧が変動して
もランプ電流を略一定に保って波高率が悪化するのを防
止できる。
【0027】請求項10の発明では、請求項1乃至9の
発明において、ランプ電流が所定のしきい値電流よりも
低い場合、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電
圧が大きくなるほどランプ電流の減少を抑制させるとと
もに、電圧検出部の検出した電圧が小さくなるほどラン
プ電流の増加を抑制させるように、第2のスイッチング
要素の駆動周波数又はオンデューティの内少なくとも何
れか一方を変化させることを特徴とし、請求項1乃至9
の発明の作用に加え、ランプ電流が所定のしきい値電流
よりも低くなるような深い調光状態では、制御回路部
が、電圧検出部の検出した電圧が大きくなるほどランプ
電流の減少を抑制させるとともに、電圧検出部の検出し
た電圧が小さくなるほどランプ電流の増加を抑制させる
ように変調動作を行うことによってランプ電流の変動を
小さくして、波高率が悪化するのを防止でき、放電灯の
ちらつきを抑制することができる請求項11の発明で
は、請求項1乃至10の発明において、上記電圧検出部
は、第1及び第2のスイッチング要素の接続点の電圧か
ら、第1のスイッチング要素の一端側の電圧波形の包絡
線に相当する電圧を検出することを特徴とし、請求項1
乃至10の発明と同様の作用を奏する。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0029】(実施形態1)本発明の実施形態1を図1
乃至図3を参照して説明する。本実施形態の放電灯点灯
装置は、図1に示すように、交流電源ACからローパス
フィルタLPFを介して入力された交流電圧を全波整流
するダイオードブリッジのような整流器(整流回路)D
Bと、整流器DBの高圧側の出力端子に順方向に接続さ
れたダイオード(第1の整流要素)D1と、ダイオード
D1のカソードに順方向に接続されたダイオード(第2
の整流要素)D2と、ダイオードD1,D2にそれぞれ
並列に接続されたコンデンサ(第1及び第2のコンデン
サ)C1,C2と、ダイオードD1のカソードと整流器
DBの低圧側の出力端子との間に接続された平滑コンデ
ンサC0と、平滑コンデンサC0の直流電圧を高周波の
交流電圧に変換して負荷回路Zに供給するインバータ回
路INVと、インバータ回路INVの動作を制御する制
御回路10とを備えている。
【0030】インバータ回路INVは、ダイオードD2
のカソードと整流器DBの低圧側の出力端子との間に接
続されたスイッチング素子(第1及び第2のスイッチン
グ要素)Q1,Q2の直列回路からなるハーフブリッジ
インバータであって、スイッチング素子Q1,Q2は高
周波で交互にオン/オフされる。インバータ回路INV
の駆動周波数fは交流電源ACの周波数よりも十分高い
周波数に設定されており、スイッチング周期の1周期の
間では交流電源ACの電源電圧が略一定と見なせる程度
の周波数に設定される。スイッチング素子Q1,Q2は
オン時には双方向に電流を流すことができ、オフ時には
逆方向にのみ電流を流すことができるものを用いてお
り、本実施形態では例えばMOSFETを用いている。
スイッチング素子Q1,Q2としてMOSFETを用い
た場合は、その構造上から形成されるボディダイオード
がオフ時の電流経路になり、各スイッチング素子Q1,
Q2のボディダイオードにより第3及び第4の整流要素
が構成される。尚、本実施形態ではスイッチング素子Q
1,Q2にMOSFETを用いているが、スイッチング
素子Q1,Q2をMOSFETに限定する趣旨のもので
はなく、スイッチング素子Q1,Q2にトランジスタを
用い、各トランジスタのコレクタ−エミッタ間にダイオ
ードを逆並列に接続し、これらのダイオードでオフ時の
電流経路を形成するようにしても良い。
【0031】負荷回路Zは、スイッチング素子Q1,Q
2の接続点と整流器DBの高圧側の出力端子との間に一
次巻線n1が接続されたトランスT1と、一端がトラン
スT1の二次巻線n2の一端に接続されたコンデンサC
3と、一端がトランスT1の二次巻線n2の他端に接続
されたインダクタL1と、一方のフィラメントの電源側
端子がコンデンサC3の他端に接続されるとともに、他
方のフィラメントの電源側端子がインダクタL1の他端
に接続された蛍光灯のような放電灯Laと、放電灯La
の両フィラメントの非電源側端子間に接続された予熱用
のコンデンサC4とで構成され、インダクタL1とコン
デンサC4と放電灯Laとで共振回路を構成している。
また、トランスT1の励磁インダクタンスと、ダイオー
ドD1と、平滑コンデンサC0と、スイッチング素子Q
1とでチョッパ回路CPを構成しており、チョッパ回路
CPにより入力電流歪みの低減を図っている。なお、コ
ンデンサC3としては静電容量の比較的大きなものを用
いており、トランスT1の二次側に直流成分が発生する
のを防止している。
【0032】一方、制御回路10は、ダイオードD2及
びスイッチング素子Q1の接続点の電圧Vp1の包絡線
に相当する電圧を検出する電圧検出回路(電圧検出回
路)11と、定電圧源E1の直流電圧Va1と電圧検出
回路11の出力電圧Va2とを加算する加算器12と、
加算器12の出力電圧Va3の電圧値に応じた周波数の
クロック信号を発生するV/f変換器13と、V/f変
換器13の発生したクロック信号でスイッチング素子Q
1,Q2を交互にオン/オフするドライバ14とで構成
され、電圧検出回路11はスイッチング素子Q1,Q2
の直列回路の両端間に接続された抵抗R1,R2の直列
回路と、抵抗R2の両端間にダイオードD3を介して接
続されたコンデンサC5と、コンデンサC5の両端間に
接続された放電経路を構成するための抵抗R3とで構成
される。ここに、加算器12とV/f変換器13とドラ
イバ14とで制御回路部が構成される。
【0033】以下に定常点灯時における制御回路10の
動作を簡単に説明する。尚、主回路の動作は従来例で説
明した図18に示す放電灯点灯装置と同様であるので、
その説明は省略する。
【0034】電圧検出回路11では、ダイオードD2と
スイッチング素子Q1との接続点の電圧Vp1を抵抗R
1,R2で分圧し、ダイオードD3で整流した後、コン
デンサC5で平滑することにより、電圧Vp1の包絡線
に相当する電圧Va2を発生する。加算器12は略一定
の直流電圧Va1と電圧検出回路11の出力Va2とを
加算し、その出力電圧Va3に比例した周波数のクロッ
ク信号をV/f変換器13が発生しており、ドライバ1
4はV/f変換器13の発生したクロック信号でスイッ
チング素子Q1,Q2をオン/オフさせている。而し
て、スイッチング素子Q2の駆動周波数fは、電圧Vp
1の包絡線に相当する電圧が増加するにつれて高くな
り、包絡線に相当する電圧が減少するにつれて低くな
る。
【0035】図2はスイッチング素子Q1,Q2の駆動
周波数fとランプ電流Ilaとの関係を示しており、定常
点灯時における駆動周波数fは、インダクタL1とコン
デンサC4とランプインピーダンスとで決まる共振周波
数f0よりも高い周波数に設定され、インバータ回路I
NVは進相領域で動作している。したがって、スイッチ
ング素子Q2の駆動周波数fが高くなると、共振周波数
f0から遠ざかってランプ電流Ilaが低下し、駆動周波
数fが低くなると、共振周波数f0に近付いてランプ電
流Ilaが増加する。
【0036】ここで、インバータ回路INVの駆動周波
数fはV/f変換器13の出力するクロック信号の周波
数で決まり、このクロック信号の周波数は、略一定の直
流電圧Va1と、電圧検出回路11の出力電圧Va2と
を加算した電圧Va3に比例しているので、電圧検出回
路11の出力電圧Va2が最も小さい時の駆動周波数f
が共振周波数f0以上になるよう、定電圧源E1の直流
電圧Va1を設定すれば、スイッチング素子Q1,Q2
が常に進相領域で動作して、零電流ターンオンするの
で、スイッチングロスを低減できる。
【0037】ところで、図3(a)〜(f)は定常点灯
時における各部の波形図を示しており、図3(a)は入
力電圧Vin及び入力電流Iinの絶対値|Vin|,|Iin
|をそれぞれ示している。また、図3(b)はダイオー
ドD2及びスイッチング素子Q1の接続点の電圧Vp1
を示しており、電圧Vp1は、略一定の平滑コンデンサ
C0の両端電圧VC0と、インバータ動作によって発生
し、入力電圧Vinの絶対値|Vin|に比例した高周波電
圧となるコンデンサC2の両端電圧Vc2との和の電圧
になる。
【0038】電圧検出回路11の出力電圧Va2は、図
3(c)に示すように電圧Vp1の包絡線に相似した電
圧波形となるので、入力電圧Vinの絶対値|Vin|に同
期して、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部では出力
が増加し、谷部では略一定の平坦な波形となる。したが
って、インバータ回路INVの駆動周波数fも、図3
(d)に示すように入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山
部では絶対値|Vin|に比例して周波数が高くなり、谷
部では略一定の低い周波数となる。なお、スイッチング
素子Q2のオンデューティDutyは図3(e)に示す
ように略一定の値に設定してある。
【0039】上述のように制御回路10は、入力電圧V
inの絶対値|Vin|の山部ではスイッチング素子Q2の
駆動周波数fを高くして、ランプ電流Ilaの振幅の増加
を抑制し、且つ、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の谷部
では駆動周波数fを略一定としており、従来の放電灯点
灯装置のように駆動周波数fが低くなりすぎて、ランプ
電流Ilaの振幅が山部よりも増加することはない。した
がって、ランプ電流Ilaは、図3(f)に示すように波
高率が小さく略平坦な波形となり、放電灯Laのちらつ
きを抑制できる。
【0040】尚、本実施形態では、電圧検出回路11
が、ダイオードD2とスイッチング素子Q1との接続点
の電圧Vp1を直接検出しているが、スイッチング素子
Q1,Q2の接続点の電圧を検出し、この電圧からダイ
オードD2とスイッチング素子Q1との接続点の電圧V
p1を推定するようにしても良く、上述と同様の効果を
得ることができる。
【0041】(実施形態2)本発明の実施形態2を図4
乃至図6を参照して説明する。実施形態1では、制御回
路10がダイオードD2とスイッチング素子Q1との接
続点の電圧Vp1の包絡線に相当する電圧値に比例する
ようにスイッチング素子Q2の駆動周波数fを制御して
いるが、本実施形態では、電圧Vp1の包絡線に相当す
る電圧値に比例するようにスイッチング素子Q2のオン
デューティを制御している。尚、制御回路10以外の回
路構成及びその動作は実施形態1と同様であるので、同
一の構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略
する。
【0042】制御回路10は、ダイオードD2及びスイ
ッチング素子Q1の接続点の電圧Vp1の包絡線に相当
する電圧を検出する電圧検出回路11と、定電圧源E2
の発生する略一定の直流電圧Va4と電圧検出回路11
の出力電圧Va5とを加算する加算器15と、定電圧源
E1の発生する略一定の直流電圧Va1に比例した周波
数のクロック信号を発生するV/f変換器13と、加算
器15の出力電圧Va6の電圧値に応じて、V/f変換
器13から入力されるクロック信号のパルス幅を変調す
るデューティ生成器16と、デューティ生成器16から
入力されるクロック信号によりスイッチング素子Q1,
Q2を交互にオン/オフさせるドライバ14とで構成さ
れる。ここで、デューティ生成器16の出力がHレベル
の場合はドライバ14がスイッチング素子Q2をオンさ
せ、デューティ生成器16の出力がLレベルの場合はド
ライバ14がスイッチング素子Q2をオフさせており、
デューティ生成器16の出力パルスのオン幅によって、
スイッチング素子Q2のオン幅が決定される。
【0043】図5はスイッチング素子Q2のオンデュー
ティDutyとランプ電流Ilaとの関係を示しており、
オンデューティDutyが50%の時にランプ電流Ila
が最大となる。
【0044】また、図6(a)〜(f)は定常点灯時に
おける各部の波形図を示しており、図6(a)は入力電
圧Vin及び入力電流Iinの絶対値|Vin|,|Iin|を
それぞれ示している。また、図6(b)はダイオードD
2及びスイッチング素子Q1の接続点の電圧Vp1を示
しており、電圧Vp1は、略一定の平滑コンデンサC0
の両端電圧VC0と、インバータ動作によって発生し、
入力電圧Vinの絶対値|Vin|に比例した高周波電圧と
なるコンデンサC2の両端電圧Vc2との和の電圧にな
っている。
【0045】電圧検出回路11の出力電圧Va5は、図
6(c)に示すように電圧Vp1の包絡線に相似した電
圧波形となるので、入力電圧Vinの絶対値|Vin|に同
期して、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部では出力
が増加し、谷部では略一定の平坦な波形となる。また、
本実施形態では図6(e)に示すようにスイッチング素
子Q2のオンデューティDutyを50%よりも高い範
囲で変化させており、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の
山部では、オンデューティDutyが絶対値|Vin|に
比例して増加し、50%から離れるので、ランプ電流I
laが低下する。一方、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の
谷部ではオンデューティDutyが低下して50%に近
付くので、ランプ電流Ilaが増加する。また、スイッチ
ング素子Q2の駆動周波数fは図6(d)に示すように
略一定としている。
【0046】上述のように入力電圧Vinの絶対値|Vin
|の山部では、スイッチング素子Q2のオンデューティ
Dutyが増加して50%から離れるので、ランプ電流
Ilaの振幅の増加が抑制される。一方、入力電圧Vinの
絶対値|Vin|の谷部では、スイッチング素子Q2のオ
ンデューティDutyが山部に比べて低下し、略一定の
値となるので、ランプ電流Ilaの振幅が山部よりも増加
することはない。したがって、ランプ電流Ilaは、図6
(f)に示すように波高率が小さく略平坦な波形とな
り、放電灯Laのちらつきを抑制できる。
【0047】尚、本実施形態ではスイッチング素子Q2
のオンデューティDutyを50%よりも高い範囲で変
化させており、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部で
はオンデューティDutyを増加させて50%から遠ざ
けるとともに、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の谷部で
はオンデューティDutyを50%に近づけるように低
下させているが、スイッチング素子Q2のオンデューテ
ィDutyを50%よりも低い範囲で制御し、入力電圧
Vinの絶対値|Vin|の山部ではオンデューティDut
yを低下させて50%から遠ざけるとともに、入力電圧
Vinの絶対値|Vin|の谷部ではオンデューティDut
yを50%に近づけるように増加させても良く、上述と
同様の効果がある。
【0048】(実施形態3)本発明の実施形態3を図7
及び図8を参照して説明する。実施形態1では、制御回
路10が電圧Vp1の包絡線に相当する電圧値に比例す
るようにスイッチング素子Q2(インバータ回路IN
V)の駆動周波数fを制御し、実施形態2では、電圧V
p1の包絡線に相当する電圧値に比例するようにスイッ
チング素子Q2のオンデューティDutyを制御してい
るが、本実施形態では、電圧Vp1の包絡線に相当する
電圧値に比例するようにスイッチング素子Q2の駆動周
波数fとオンデューティDutyの両方を制御してい
る。尚、制御回路10以外の回路構成及びその動作は実
施形態1又は2と同様であるので、同一の構成要素には
同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0049】制御回路10は、ダイオードD2及びスイ
ッチング素子Q1の接続点の電圧Vp1の包絡線に相当
する電圧を検出する電圧検出回路11と、電圧検出回路
11の出力を抵抗R11,R12の分圧回路で分圧した
電圧Va2と定電圧源E1の直流電圧Va1とを加算す
る加算器12と、加算器12の出力電圧Va3の電圧値
に応じた周波数のクロック信号を発生するV/f変換器
13と、電圧検出回路11の出力を抵抗R21,R22
の分圧回路で分圧した電圧Va5と定電圧源E2の直流
電圧Va4とを加算する加算器15と、加算器15の出
力電圧Va6の電圧値に応じて、V/f変換器13から
入力されるクロック信号のパルス幅を変調するデューテ
ィ生成器16と、デューティ生成器16から入力される
クロック信号によりスイッチング素子Q1,Q2を交互
にオン/オフさせるドライバ14とで構成される。ここ
で、デューティ生成器16の出力がHレベルの場合はド
ライバ14がスイッチング素子Q2をオンさせ、デュー
ティ生成器16の出力がLレベルの場合はドライバ14
がスイッチング素子Q2をオフさせており、デューティ
生成器16の出力パルスのオン幅によって、スイッチン
グ素子Q2のオン幅が決定される。
【0050】図8(a)〜(d)は定常点灯時における
各部の波形図を示しており、図8(a)は入力電圧Vin
及び入力電流Iinの絶対値|Vin|,|Iin|をそれぞ
れ示している。
【0051】電圧検出回路11の出力電圧は、実施形態
1又は2で説明したように電圧Vp1の包絡線に相似し
た電圧波形となり、入力電圧Vinの絶対値|Vin|に同
期して、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部では出力
が増加し、谷部では略一定の平坦な波形となる。したが
って、スイッチング素子Q2の駆動周波数fも、図8
(b)に示すように入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山
部では絶対値|Vin|に比例して周波数が高くなってラ
ンプ電流Ilaが低下し、谷部では略一定の低い周波数と
なってランプ電流Ilaが増加する。
【0052】また、本実施形態では図8(c)に示すよ
うにスイッチング素子Q2のオンデューティDutyを
50%よりも高い範囲で変化させており、入力電圧Vin
の絶対値|Vin|の山部ではオンデューティDutyが
絶対値|Vin|に比例して増加し50%から離れるの
で、ランプ電流Ilaが低下する。一方、入力電圧Vinの
絶対値|Vin|の谷部ではオンデューティDutyが低
下して50%に近付くので、ランプ電流Ilaが増加す
る。
【0053】上述のように入力電圧Vinの絶対値|Vin
|の山部では、スイッチング素子Q2(インバータ回路
INV)の駆動周波数fが高くなって共振周波数f0か
ら遠ざかるとともに、スイッチング素子Q2のオンデュ
ーティDutyが増加して50%から離れるので、ラン
プ電流Ilaの振幅の増加が抑制される。一方、入力電圧
Vinの絶対値|Vin|の谷部では、スイッチング素子Q
2の駆動周波数fが低くなって共振周波数f0に近付く
とともに、スイッチング素子Q2のオンデューティDu
tyが山部に比べて低下し、略一定の値になるので、ラ
ンプ電流Ilaの振幅が山部よりも増加することはない。
したがって、ランプ電流Ilaは、図8(d)に示すよう
に波高率が小さく略平坦な波形となり、放電灯Laのち
らつきを抑制できる。また、本実施形態ではスイッチン
グ素子Q2の駆動周波数fとオンデューティDutyの
両方を変調しているので、どちらか一方のみを変調する
場合に比べて、波高率を小さくする効果を高めることが
できる。
【0054】(実施形態4)本発明の実施形態4を図9
乃至図11を参照して説明する。本実施形態では、実施
形態1の放電灯点灯装置において、加算器12の出力電
圧Va3を所定の上限値にクランプするツェナーダイオ
ードZD1を設けている。尚、ツェナーダイオードZD
1以外の回路構成及びその動作は実施形態1と同様であ
るので、同一の構成要素には同一の符号を付して、その
説明は省略する。
【0055】図10(a)に入力電圧Vin及び入力電流
Iinの絶対値|Vin|,|Iin|の波形をそれぞれ示
し、図10(b)にインバータ回路INVの駆動周波数
fを示す。本実施形態では、ツェナーダイオードZD1
によって加算器12の出力電圧Va3を所定の上限値に
クランプしているので、インバータ回路INVの駆動周
波数fも図10(b)に示すように所定の周波数上限値
fmaxにクランプされる。
【0056】実施形態1で説明したように、入力電圧V
inの絶対値|Vin|の山部ではインバータ回路INVの
駆動周波数fを高くし、共振周波数f0から遠ざけるこ
とによってランプ電流Ilaを低減させているが、駆動周
波数fが高くなりすぎると、図11(a)に示すよう
に、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部におけるラン
プ電流Ilaが谷部におけるランプ電流Ilaよりも低下し
て、波高率が大きくなってしまう。
【0057】そこで、本実施形態ではインバータ回路I
NVの駆動周波数fに上限値を設けており、駆動周波数
fが所定の周波数上限値fmaxよりも高くなることがな
いので、図11(b)に示すように山部におけるランプ
電流Ilaが谷部よりも小さくなることはなく、波高率を
小さくして、放電灯Laのちらつきを抑制できる。
【0058】尚、本実施形態ではインバータ回路INV
の駆動周波数fを変調する場合について説明したが、実
施形態2で説明したようにスイッチング素子Q2のオン
デューティを変調させる場合は、スイッチング素子Q1
のオンデューティと、スイッチング素子Q2のオンデュ
ーティとの差の絶対値を所定のデューティ上限値にクラ
ンプすれば良く、上述と同様に入力電圧Vinの絶対値|
Vin|の山部でランプ電流Ilaが小さくなりすぎて、波
高率が悪化するのを防止できる。
【0059】(実施形態5)本発明の実施形態5を図1
2乃至図14を参照して説明する。本実施形態では、実
施形態1の放電灯点灯装置において、電圧検出回路11
の出力電圧を所定の増幅率で増幅した電圧Va2を加算
器12に出力する可変増幅器17と、放電灯Laに流れ
るランプ電流Ilaを検出するホールICのような電流検
出部18とを設けており、電流検出部18の検出したラ
ンプ電流Ilaの実効値(すなわち放電灯Laの調光レベ
ル)に応じて可変増幅器17の増幅率を変化させてい
る。そして、加算器12では、出力電圧が可変の直流電
源E1’の出力電圧Va1と、可変増幅器17の出力電
圧Va2とを加算した電圧Va3をV/f変換器13に
出力している。尚、放電灯点灯装置の基本的な回路構成
及びその動作は実施形態1と略同様であるので、同一の
構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略す
る。
【0060】図13(a)(b)は、電圧Vp1に関係
なくインバータ回路INVの駆動周波数fを略一定とし
た場合のランプ電流Ilaを示しており、図13(a)に
定格点灯時のランプ電流Ilaを、図13(b)に調光点
灯時のランプ電流Ilaをそれぞれ示す。定格点灯時にお
けるランプ電流Ilaと調光点灯時におけるランプ電流I
laとを比較すると、調光点灯時には定格点灯時に比べて
波高率が小さくなっている。すなわち、調光点灯時は入
力電流が減少するので、チョッパ回路CPのチョッパ動
作によってトランスT1に発生する電圧VT1の実効値
が小さくなり、したがってランプ電流Ilaの実効値自体
も減少するものの、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山
部におけるランプ電流Ilaの振幅がそれ以上に減少する
ため、波高率が小さくなるのである。
【0061】図14は入力電圧Vinの1周期当たりのラ
ンプ電流Ilaの実効値と波高率αとの関係、及びランプ
電流Ilaの実効値と可変増幅器17の増幅率(ゲイン)
Gとの関係をそれぞれ示しており、ランプ電流Ilaが減
少すると波高率αが小さくなるので、可変増幅器17の
増幅率Gも小さくて済む。そこで、可変増幅器17で
は、電流検出部18の検出したランプ電流Ilaの実効値
が低下するにつれて、増幅率Gを低下させており、調光
点灯時には電圧Vp1の包絡線に相当する電圧に応じて
インバータ回路INVの駆動周波数fを変化させる割合
が定格点灯時に比べて小さくなるから(すなわち調光点
灯時には制御回路10によるランプ電流Ilaの振幅変動
を抑制するための変調動作を全点灯時よりも抑制してい
るから)、インバータ回路INVの駆動周波数fが必要
以上に小さくなって波高率が悪化するのを防止できる。
【0062】(実施形態6)本発明の実施形態6を図1
5を参照して説明する。実施形態3では、電圧Vp1の
包絡線に相当する電圧値に比例するようにインバータ回
路INVの駆動周波数fとスイッチング素子Q2のオン
デューティDutyの両方を制御しているが、本実施形
態では、電圧Vp1の包絡線に相当する電圧値に比例す
るようにインバータ回路INVの駆動周波数fを変調さ
せるとともに、入力電圧Vinの絶対値|Vin|に相当す
る電圧に比例するようにしてスイッチング素子Q2のオ
ンデューティを変化させている。尚、制御回路10以外
の回路構成及びその動作は実施形態3と同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
は省略する。
【0063】本実施形態では制御回路10を、ダイオー
ドD2及びスイッチング素子Q1の接続点の電圧Vp1
の包絡線に相当する電圧を検出する電圧検出回路11
と、電圧検出回路11の出力Va2と定電圧源E1の直
流電圧Va1とを加算する加算器12と、加算器12の
出力電圧Va3の電圧値に応じた周波数のクロック信号
を発生するV/f変換器13と、入力電圧Vinの絶対値
|Vin|を分圧しさらに平滑した電圧Va5を発生する
入力電圧検出回路19と、入力電圧検出回路19の出力
電圧Va5と定電圧源E2の直流電圧Va4とを加算す
る加算器15と、加算器15の出力電圧Va6の電圧値
に応じて、V/f変換器13から入力されるクロック信
号のパルス幅を変調するデューティ生成器16と、デュ
ーティ生成器16から入力されるクロック信号によりス
イッチング素子Q1,Q2を交互にオン/オフさせるド
ライバ14とで構成している。ここで、デューティ生成
器16の出力がHレベルの場合はドライバ14がスイッ
チング素子Q2をオンさせ、デューティ生成器16の出
力がLレベルの場合はドライバ14がスイッチング素子
Q2をオフさせており、デューティ生成器16の出力パ
ルスのオン幅によって、スイッチング素子Q2のオン幅
が決定される。
【0064】また、入力電圧検出回路19を、整流器D
Bの出力端子間に接続された抵抗R4,R5の直列回路
と、抵抗R5に並列接続されたコンデンサC6とで構成
しており、入力電圧Vinの絶対値|Vin|を抵抗R4,
R5で分圧し、さらにコンデンサC6で平滑した電圧V
a5を出力する。
【0065】上述のように、本実施形態では電圧Vp1
の包絡線に相当する電圧値に比例するようにスイッチン
グ素子Q2の駆動周波数fを変調させるとともに、入力
電圧Vinの絶対値|Vin|に相当する電圧に比例するよ
うにしてスイッチング素子Q2のオンデューティDut
yを変化させており、入力電圧Vinの絶対値|Vin|が
低下するとオンデューティDutyを小さくして50%
に近づけるとともに、入力電圧Vinの絶対値|Vin|が
増加するとオンデューティDutyを大きくして50%
から遠ざけているので、電源電圧変動によるランプ電流
Ilaの変動を抑制することができ、且つ、電圧Vp1の
包絡線に相当する電圧値に比例するようにインバータ回
路INVの駆動周波数fを変調させることによって、波
高率が悪化するのを防止して、放電灯Laのちらつきを
抑制できる。ここに、入力電圧検出回路19と加算器1
5とデューティ生成器16とで、交流電源ACの電圧変
動に応じて発生するランプ電流Ilaの実効値の変動を抑
制する電圧変動補正回路部が構成される。
【0066】尚、本実施形態では電圧Vp1の包絡線に
相当する電圧値に比例するようにスイッチング素子Q2
の駆動周波数fを変化させるとともに、入力電圧Vinの
絶対値|Vin|に相当する電圧に比例するようにしてス
イッチング素子Q2のオンデューティDutyを変化さ
せているが、電圧Vp1の包絡線に相当する電圧値に比
例するようにスイッチング素子Q2のオンデューティD
utyを変化させるとともに、入力電圧Vinの絶対値|
Vin|に相当する電圧に比例するようにしてスイッチン
グ素子Q2の駆動周波数fを変化させても良く、上述と
同様の効果を得ることができる。
【0067】(実施形態7)本発明の実施形態7を図1
6及び図17を参照して説明する。尚、本実施形態の放
電灯点灯装置の回路構成は実施形態5で説明した図12
の回路と同様であるので、図示及び説明は省略する。
【0068】図16(a)(b)は、電圧Vp1に関係
なくインバータ回路INVの駆動周波数fを略一定とし
た場合のランプ電流Ilaを示しており、図16(a)に
定格点灯時のランプ電流Ilaを、図16(b)に深い調
光点灯時のランプ電流Ilaをそれぞれ示す。定格点灯時
におけるランプ電流Ilaと深い調光点灯時におけるラン
プ電流Ilaとを比較すると、深い調光点灯時には入力電
圧Vinの絶対値|Vin|の山部においてランプ電流Ila
の振幅が谷部よりも小さくなり、この部分が凹んだよう
な電流波形となる。すなわち、深い調光点灯時は、調光
点灯時に比べて入力電流が更に減少するので、チョッパ
回路CPのチョッパ動作によってトランスT1に発生す
る電圧の実効値が更に小さくなり、したがってランプ電
流Ilaの実効値自体も減少するものの、入力電圧Vinの
絶対値|Vin|の山部におけるランプ電流Ilaの振幅が
それ以上に減少するため、入力電圧Vinの絶対値|Vin
|の山部付近で振幅が小さくなるような波形となる。
【0069】図17(a)にランプ電流Ilaの実効値と
波高率αとの関係を、図17(b)にランプ電流Ilaの
実効値とゲインGとの関係をそれぞれ示す。調光レベル
を深くしてランプ電流Ilaの実効値を減少させていく
と、入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部におけるラン
プ電流Ilaの振幅が徐々に減少していき、ランプ電流I
laがI1となる点で波高率が最も良くなる。そして、こ
の点からランプ電流Ilaの実効値を更に低下させると、
入力電圧Vinの絶対値|Vin|の山部におけるランプ電
流Ilaの振幅が、谷部における振幅よりも小さくなるた
め、波高率が悪化してしまう。
【0070】そこで、本実施形態ではランプ電流Ilaが
所定のしきい値電流I1よりも大きい場合には(すなわ
ち定格点灯状態から所定の調光レベルの間では)、可変
増幅器17の増幅率を正の値に設定し、電圧Vp1の包
絡線に相当する電圧に応じて、ランプ電流Ilaの振幅が
増加するのを抑制するように駆動周波数fを制御すると
ともに、ランプ電流Ilaがしきい値電流I1よりも小さ
い場合には(すなわち所定の調光レベルよりも調光が深
い場合には)、可変増幅器17の増幅率を負の値に設定
し、電圧Vp1の包絡線に相当する電圧に応じてランプ
電流Ilaの振幅を増加させているので、広い調光範囲で
ランプ電流Ilaの波高率を改善することができる。
【0071】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、交流
電圧を直流電圧に整流する整流回路と、整流回路の一方
の出力端子に一端が順方向に接続された第1の整流要素
と、第1の整流要素の他端に一端が順方向に接続された
第2の整流要素と、第1及び第2の整流要素にそれぞれ
並列接続された第1及び第2のコンデンサと、第1の整
流要素の他端と整流回路の他端との間に接続された平滑
コンデンサと、第2の整流要素の他端と整流回路の他端
との間に接続された第1及び第2のスイッチング要素
と、第1及び第2のスイッチング要素とそれぞれ逆並列
に接続された第3及び第4の整流要素と、第1及び第2
のスイッチング要素の接続点と整流回路の一方の出力端
子との間に一次巻線が接続されたトランスと、トランス
の二次側に接続された放電灯を含む共振回路と、第1及
び第2のスイッチング要素を交互にオン/オフさせる制
御回路部と、第1のスイッチング要素の一端側の電圧波
形の包絡線に相当する電圧を検出する電圧検出部とを備
え、制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が大きく
なるほどランプ電流の増加を抑制し、且つ、電圧検出部
の検出した電圧が小さくなるほどランプ電流の低下を抑
制するように、第2のスイッチング要素の駆動周波数又
はオンデューティの内少なくとも何れか一方を変化させ
ることを特徴とし、トランスの一次巻線と、第2のスイ
ッチング要素と、第1のダイオードと、平滑コンデンサ
とでチョッパ回路を構成しており、負荷回路の一部でチ
ョッパ回路の構成部品を兼用しているので、回路部品を
削減できるという効果がある。また更に、第1のスイッ
チング要素の一端側の電圧は、平滑コンデンサの略一定
の両端電圧と、インバータ動作によって発生し整流回路
の出力電圧に比例した高周波電圧となる第2のコンデン
サの両端電圧との和の電圧になり、この電圧値に応じて
制御回路部が変調動作を行う場合は、整流器の出力電圧
の谷部において第1のスイッチング要素の一端側の電圧
値が低下することにより、ランプ電流が小さくなりすぎ
て波高率が悪化する虞があるが、制御回路部は第1のス
イッチング要素の一端側の電圧の包絡線に相当する電圧
に応じて変調動作を行っており、整流器の出力電圧の谷
部において、第1のスイッチング要素の一端側の電圧に
比べて、その包絡線に相当する電圧の方が大きくなるた
め、ランプ電流が小さくなりすぎるのを防止でき、波高
率を良くして放電灯のちらつきを抑制できるという効果
がある。
【0072】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が大
きくなるほど第2のスイッチング要素の駆動周波数を高
くするとともに、電圧検出部の検出した電圧が小さくな
るほど駆動周波数を下げることを特徴とし、請求項1の
発明と同様の効果を奏する。
【0073】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が大
きくなるほど第1のスイッチング要素と第2のスイッチ
ング要素とのオンデューティの差の絶対値を小さくする
とともに、電圧検出部の検出した電圧が小さくなるほど
上記オンデューティの差の絶対値を大きくすることを特
徴とし、請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0074】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が大
きくなるほど第2のスイッチング要素の駆動周波数を高
くするとともに、第1のスイッチング要素と第2のスイ
ッチング要素とのオンデューティの差の絶対値を小さく
し、且つ電圧検出部の検出した電圧が小さくなるほど駆
動周波数を下げるとともに、上記オンデューティの差の
絶対値を大きくすることを特徴とし、請求項1の発明と
同様の効果を奏する。
【0075】請求項5の発明は、請求項1、2又は4の
発明において、上記制御回路部は、第2のスイッチング
要素の駆動周波数を上記共振回路の共振周波数よりも高
い周波数範囲で変化させることを特徴とし、請求項1、
2又は4の発明の効果に加え、スイッチング要素は進相
領域で動作し、零電流ターンオンしているので、スイッ
チングロスを低減できるという効果がある。
【0076】請求項6の発明は、請求項1、2、4又は
5の発明において、上記制御回路部は、第2のスイッチ
ング要素の駆動周波数を所定の周波数上限値以下に制限
することを特徴とし、請求項1、2、4又は5の発明の
効果に加え、駆動周波数の変調範囲を所定の周波数上限
値以下に制限しているので、駆動周波数が過度に変調さ
れるのを防止できるという効果がある。
【0077】請求項7の発明は、請求項1、3又は4の
発明において、上記制御回路部は、第1のスイッチング
要素と第2のスイッチング要素のオンデューティの差の
絶対値を所定のデューティ上限値以下に制限することを
特徴とし、請求項1、3又は4の発明の効果に加え、第
1のスイッチング要素と第2のスイッチング要素のオン
デューティの差の絶対値を所定のデューティ上限値以下
に制限しているので、オンデューティが過度に変調され
るのを防止できるという効果がある。
【0078】請求項8の発明は、請求項1乃至7の発明
において、上記制御回路部は、調光点灯時においてラン
プ電流の振幅変動を抑制するための変調動作を定格点灯
時に比べて抑制することを特徴とし、請求項1乃至7の
発明の効果に加え、調光点灯時には定格点灯時に比べて
ランプ電流が低下するので、制御回路部による変調動作
を定格点灯時に比べて抑制することによって、ランプ電
流が過度に変調されるのを防止できるという効果があ
る。
【0079】請求項9の発明は、請求項1乃至8の発明
において、交流電源の電圧変動に応じて発生するランプ
電流の実効値の変動を抑制する電圧変動補正回路部を設
け、制御回路部及び電圧変動補正回路部の内の一方は第
2のスイッチング要素の駆動周波数を変化させ、他方は
第1のスイッチング要素と第2のスイッチング要素との
オンデューティの差の絶対値を変化させることを特徴と
し、請求項1乃至8の発明の効果に加え、電圧変動補正
回路部は、交流電源の電圧変動によって発生するランプ
電流の変動を抑制しているので、電源電圧が変動しても
ランプ電流を略一定に保って波高率が悪化するのを防止
できるという効果がある。
【0080】請求項10の発明は、請求項1乃至9の発
明において、ランプ電流が所定のしきい値電流よりも低
い場合、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧
が大きくなるほどランプ電流の減少を抑制させるととも
に、電圧検出部の検出した電圧が小さくなるほどランプ
電流の増加を抑制させるように、第2のスイッチング要
素の駆動周波数又はオンデューティの内少なくとも何れ
か一方を変化させることを特徴とし、請求項1乃至9の
発明の効果に加え、ランプ電流が所定のしきい値電流よ
りも低くなるような深い調光状態では、制御回路部が、
電圧検出部の検出した電圧が大きくなるほどランプ電流
の減少を抑制させるとともに、電圧検出部の検出した電
圧が小さくなるほどランプ電流の増加を抑制させるよう
に変調動作を行うことによってランプ電流の変動を小さ
くして、波高率が悪化するのを防止でき、放電灯のちら
つきを抑制できるという効果がある。
【0081】請求項11の発明は、請求項1乃至10の
発明において、上記電圧検出部は、第1及び第2のスイ
ッチング要素の接続点の電圧から、第1のスイッチング
要素の一端側の電圧波形の包絡線に相当する電圧を検出
することを特徴とし、請求項1乃至10の発明と同様の
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の放電灯点灯装置の回路図である。
【図2】同上のスイッチング素子の駆動周波数とランプ
電流との関係を説明する説明図である。
【図3】(a)〜(f)は同上の各部の波形図である。
【図4】実施形態2の放電灯点灯装置の回路図である。
【図5】同上のスイッチング素子のオンデューティとラ
ンプ電流との関係を説明する説明図である。
【図6】(a)〜(f)は同上の各部の波形図である。
【図7】実施形態3の放電灯点灯装置の回路図である。
【図8】(a)〜(d)は同上の各部の波形図である。
【図9】実施形態4の放電灯点灯装置の回路図である。
【図10】(a)(b)は同上の各部の波形図である。
【図11】(a)(b)は同上の各部の波形図である。
【図12】実施形態5の放電灯点灯装置の回路図であ
る。
【図13】(a)は同上の定格点灯時におけるランプ電
流の波形図であり、(b)は調光点灯時におけるランプ
電流の波形図である。
【図14】同上のランプ電流の実効値とゲイン及び波高
率との関係を示す図である。
【図15】実施形態6の放電灯点灯装置の回路図であ
る。
【図16】(a)は同上の定格点灯時におけるランプ電
流の波形図であり、(b)は深い調光点灯時におけるラ
ンプ電流の波形図である。
【図17】(a)は同上のランプ電流の実効値と波高率
との関係を示す図であり、(b)はランプ電流の実効値
とゲインとの関係を示す図である。
【図18】従来の放電灯点灯装置の回路図である。
【図19】(a)〜(g)は同上の各部の波形図であ
る。
【図20】従来の別の放電灯点灯装置の回路図である。
【図21】同上のインバータ回路の駆動周波数とランプ
電流との関係を説明する説明図である。
【図22】(a)〜(d)は同上の各部の波形図であ
る。
【符号の説明】
10 制御回路 11 電圧検出回路 C0 平滑コンデンサ C1,C2 コンデンサ D1,D2 ダイオード DB 整流器 La 放電灯 Q1,Q2 スイッチング素子 T1 トランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K072 AA02 BA03 BC01 BC03 BC07 CA03 CA16 CB05 DB03 DD04 DE02 DE05 FA05 GA03 GB12 GC04 HA04 HA05 HA06 HA10 5H007 AA02 AA08 BB03 CA02 CB04 CB09 CB12 CB22 CC03 CC09 CC32 DA03 DA05 DB01 DC05 EA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電圧を直流電圧に整流する整流回路
    と、整流回路の一方の出力端子に一端が順方向に接続さ
    れた第1の整流要素と、第1の整流要素の他端に一端が
    順方向に接続された第2の整流要素と、第1及び第2の
    整流要素にそれぞれ並列接続された第1及び第2のコン
    デンサと、第1の整流要素の他端と整流回路の他端との
    間に接続された平滑コンデンサと、第2の整流要素の他
    端と整流回路の他端との間に接続された第1及び第2の
    スイッチング要素と、第1及び第2のスイッチング要素
    とそれぞれ逆並列に接続された第3及び第4の整流要素
    と、第1及び第2のスイッチング要素の接続点と整流回
    路の一方の出力端子との間に一次巻線が接続されたトラ
    ンスと、トランスの二次側に接続された放電灯を含む共
    振回路と、第1及び第2のスイッチング要素を交互にオ
    ン/オフさせる制御回路部と、第1のスイッチング要素
    の一端側の電圧波形の包絡線に相当する電圧を検出する
    電圧検出部とを備え、 制御回路部は、電圧検出部の検出した電圧が大きくなる
    ほどランプ電流の増加を抑制し、且つ、電圧検出部の検
    出した電圧が小さくなるほどランプ電流の低下を抑制す
    るように、第2のスイッチング要素の駆動周波数又はオ
    ンデューティの内少なくとも何れか一方を変化させるこ
    とを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】上記制御回路部は、電圧検出部の検出した
    電圧が大きくなるほど第2のスイッチング要素の駆動周
    波数を高くするとともに、電圧検出部の検出した電圧が
    小さくなるほど駆動周波数を下げることを特徴とする請
    求項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】上記制御回路部は、電圧検出部の検出した
    電圧が大きくなるほど第1のスイッチング要素と第2の
    スイッチング要素とのオンデューティの差の絶対値を小
    さくするとともに、電圧検出部の検出した電圧が小さく
    なるほど上記オンデューティの差の絶対値を大きくする
    ことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯装置。
  4. 【請求項4】上記制御回路部は、電圧検出部の検出した
    電圧が大きくなるほど第2のスイッチング要素の駆動周
    波数を高くするとともに、第1のスイッチング要素と第
    2のスイッチング要素とのオンデューティの差の絶対値
    を小さくし、且つ電圧検出部の検出した電圧が小さくな
    るほど駆動周波数を下げるとともに、上記オンデューテ
    ィの差の絶対値を大きくすることを特徴とする請求項1
    記載の放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】上記制御回路部は、第2のスイッチング要
    素の駆動周波数を上記共振回路の共振周波数よりも高い
    周波数範囲で変化させることを特徴とする請求項1、2
    又は4記載の放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】上記制御回路部は、第2のスイッチング要
    素の駆動周波数を所定の周波数上限値以下に制限するこ
    とを特徴とする請求項1、2、4又は5記載の放電灯点
    灯装置。
  7. 【請求項7】上記制御回路部は、第1のスイッチング要
    素と第2のスイッチング要素のオンデューティの差の絶
    対値を所定のデューティ上限値以下に制限することを特
    徴とする請求項1、3又は4記載の放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】上記制御回路部は、調光点灯時においてラ
    ンプ電流の振幅変動を抑制するための変調動作を定格点
    灯時に比べて抑制することを特徴とする請求項1乃至7
    記載の放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】交流電源の電圧変動に応じて発生するラン
    プ電流の実効値の変動を抑制する電圧変動補正回路部を
    設け、制御回路部及び電圧変動補正回路部の内の一方は
    第2のスイッチング要素の駆動周波数を変化させ、他方
    は第1のスイッチング要素と第2のスイッチング要素と
    のオンデューティの差の絶対値を変化させることを特徴
    とする請求項1乃至8記載の放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】ランプ電流が所定のしきい値電流よりも
    低い場合、上記制御回路部は、電圧検出部の検出した電
    圧が大きくなるほどランプ電流の減少を抑制させるとと
    もに、電圧検出部の検出した電圧が小さくなるほどラン
    プ電流の増加を抑制させるように、第2のスイッチング
    要素の駆動周波数又はオンデューティの内少なくとも何
    れか一方を変化させることを特徴とする請求項1乃至9
    記載の放電灯点灯装置。
  11. 【請求項11】上記電圧検出部は、第1及び第2のスイ
    ッチング要素の接続点の電圧から、第1のスイッチング
    要素の一端側の電圧波形の包絡線に相当する電圧を検出
    することを特徴とする請求項1乃至10記載の放電灯点
    灯装置。
JP2001133071A 2001-04-27 2001-04-27 放電灯点灯装置 Withdrawn JP2002330591A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001133071A JP2002330591A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001133071A JP2002330591A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 放電灯点灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002330591A true JP2002330591A (ja) 2002-11-15

Family

ID=18980995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001133071A Withdrawn JP2002330591A (ja) 2001-04-27 2001-04-27 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002330591A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010007985A1 (ja) 2008-07-14 2010-01-21 パナソニック電工株式会社 点灯装置、バックライト装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010007985A1 (ja) 2008-07-14 2010-01-21 パナソニック電工株式会社 点灯装置、バックライト装置
US8841863B2 (en) 2008-07-14 2014-09-23 Panasonic Corporation Lighting apparatus, backlight apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3882156B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP3443654B2 (ja) 電圧共振型インバータ回路
Cheng et al. Design and implementation of a high-power-factor LED driver with zero-voltage switching-on characteristics
US9338843B2 (en) High power factor, electrolytic capacitor-less driver circuit for light-emitting diode lamps
KR100724155B1 (ko) 일단형 pfc와 전력 변환기 회로
JP2002537751A (ja) 力率補正付きランプ安定器
JPH0773988A (ja) 放電灯点灯回路
US10581321B1 (en) Flyback converter with multiplier signal control circuit and method
JP5300501B2 (ja) 点灯装置及び照明器具
JP2002330591A (ja) 放電灯点灯装置
JP3755371B2 (ja) 電源装置
JP4339568B2 (ja) 照明装置
JPH09251896A (ja) 放電灯点灯装置及び照明装置
JP3493943B2 (ja) 電源装置
JP3494036B2 (ja) 電源装置
JP3829286B2 (ja) 照明システム
JP3941445B2 (ja) 電源装置
JPH0750633B2 (ja) 放電灯点灯装置
KR100912831B1 (ko) 디지털 신호 처리 장치를 이용한 고휘도 방전 램프의 제어 방법 및 시스템
JP2001068290A (ja) 放電灯点灯装置
JP2000012260A (ja) 放電灯点灯装置
KR200308322Y1 (ko) 전자식 형광등용 안정기
JP3931591B2 (ja) 電源装置
JP3928256B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2000068082A (ja) 放電灯点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701