JP2002330265A - 画像読み取り装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像読み取り装置及び画像形成装置

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JP2002330265A
JP2002330265A JP2001134016A JP2001134016A JP2002330265A JP 2002330265 A JP2002330265 A JP 2002330265A JP 2001134016 A JP2001134016 A JP 2001134016A JP 2001134016 A JP2001134016 A JP 2001134016A JP 2002330265 A JP2002330265 A JP 2002330265A
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JP2001134016A
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Tetsuo Asakawa
哲男 浅川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプチェックをシェーディング動作(基準
白板読取)と切り離し、読取動作に応じた最適条件でチ
ェックでき、原稿/基準白板読取動作の途中にランプ切
れ等の異常が発生しても、異常読取出力をさせない。 【解決手段】 ランプ261を点灯し動作を開始し、基
準白板/原稿読取動作後に白小板265を読み、検出し
た白ピーク値が前回の正常値からの変化が小さいか否か
により正常/異常のランプチェックを行う。ランプ異常
の場合、起動した読み取り動作を中断し異常な読取出力
を行わないようにし、異常発生を報知する。ランプチェ
ックを基準白板266の読取動作から切り離したので、
任意にタイミングを定めることが可能で、シートスルー
読取(固定位置Aで読取)モードで、基準白板による補
正処理を省略した連続原稿読取動作を行う場合に最適条
件を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿からイメージ
センサにより画像データを読み取る画像読み取り装置、
及び該画像読み取り装置から出力される画像データをも
とに画像を形成する複写機等の画像形成装置に関し、よ
り詳細には、DF(原稿給紙装置)の動作で原稿を読み
取ることが可能な装置における読み取り用照明ランプの
光量チェック及びランプ異常時の処理に関する。
【0002】
【従来の技術】現在普及しているデジタル複写機、スキ
ャナ等に装備される画像読み取り装置においては、ラン
プにより照明された原稿に対しCCDラインセンサ(或
いはセンサが受け取る原稿画像)をその主走査ラインに
交わる副走査方向に相対移動させ、2次元走査すること
により原稿全面の読み取りを行う方法が採用されてい
る。このような方法で原稿に対しラインセンサを相対移
動させる場合に、原稿をコンタクトガラス上に定置し、
読み取り系を移動させる方式(以下「読み取り系移動方
式」と記す)と、ラインセンサを定置し、原稿をADF
(自動原稿給紙装置)により搬送させる方式(以下、
「シートスルー方式」と記す)が用いられる。なお、今
日では両方式による読み取りを一つの装置で行えるよう
に構成しているものも多い。以下、両方式による読み取
りを行うことが可能な装置について、述べる。両方式に
よる読み取りを行う装置では、読み取り系を共通に用い
ており、シートスルー方式の読み取り動作をさせる場合
には、読み取り系移動方式の動作では移動させる読み取
り系をホームポジションに定置した状態で、読み取り動
作を行うようにしている。
【0003】読み取り系移動方式で動作させる場合、読
み取り時にホームポジションから原稿を載置したコンタ
クトガラスまでの間に設置した基準白板を読み取る動作
を必ず行い、読み取った白板データに基づいて白レベル
やシェーディング用のデータを生成し、生成したデータ
により読み取った原稿画像データの調整を行っている。
また、この時に基準白板を読み取った結果をランプ光量
をチェックするためにも用いている。他方、シートスル
ー方式では、ホームポジションに読み取り系を固定し
て、搬送されてくる原稿を読み取る方式であるから、読
み取り系移動方式と同様に原稿毎に基準白板を読み取る
動作を行うためには、読み取り系を基準白板を設けた位
置に移動させる必要がある。この動作は、本来、読み取
り系を固定して、原稿の連続読み取りを可能とする条件
を備えたシートスルー方式のメリットを減殺させること
になってしまう。シートスルー方式で、読み取りのスル
ープットをあげるために、シェーディング補正等の調整
の回数を減らすことが考えられるが、基準白板の読み取
りデータをランプチェックに用いている場合は、原稿読
み取り毎に行うことが必要なランプチェックのために基
準白板の読み取りを省略することができず、読み取りの
スループットをあげることができない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、ランプチェッ
クをシェーディング動作と切り離し、読み取り動作に応
じた最適条件でランプチェックを行うことにより、スル
ープットを向上できる方式により読み取り動作を行うこ
とを可能とするための提案が、この出願に先行してなさ
れている(特願2001- 30460)。この提案では、シート
スルー方式で特徴的な読み取りスリット(窓)の端部に
白基準をなす小板を取りつけ、シートスルー原稿の読み
取り位置で白小板のピーク値を検出し、シェーディング
前のタイミングでランプチェックを行い、動作の中断等
の異常処理を行うことを可能にして、読み取り装置とし
て無駄のない適切な動作ができるようにしている。しか
しながら、上記した先行例では、事前のランプチェック
において異常がなく、シェーディング動作或いは原稿読
み取り動作が起動され、その後、動作の途中にランプ切
れ等の異常が発生した場合の対応策が示されていないの
で、読み取り画像データが異常なまま出力されてしまう
という不具合が起きる。本発明は、シートスルー方式に
よる読み取り動作時に行う基準白板の読み取り(シェー
ディング動作)及びランプチェックにより画像読み取り
のスループットが上がらないという従来の画像読み取り
装置における問題点に鑑みてなされたもので、その目的
は、ランプチェックをシェーディング動作と切り離し、
読み取り動作に応じた最適条件でランプチェックを行う
ことにより、スループットを向上できる方式により読み
取り動作を行うことを可能にするとともに、シェーディ
ング動作或いは原稿読み取り動作の途中にランプ切れ等
の異常が発生した場合にも、異常な読み取りデータを出
力させないようにするための手段を備えた画像読み取り
装置(例えば、スキャナ等)及び該画像読み取り装置を
備えた画像形成装置(複写機、ファクシミリ等)を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、読み
取るべき原稿の搬送手段と、原稿搬送路の一部に設けた
読み取り窓と、該読み取り窓を通してランプにより照明
される読み取り面からの反射光が入射されるイメージセ
ンサとを有する画像読み取り装置であって、前記読み取
り窓の端部に白基準をなす小板を設け、前記白基準をな
す小板を読み取った前記イメージセンサの検出出力が所
定の正常時出力範囲内であるか否かによりランプ異常を
チェックする手段と、ランプ異常であるとしたチェック
結果に依って、起動した画像読み取りに必要な動作を中
断する手段を備えたことを特徴とする画像読み取り装置
である。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載された
画像読み取り装置において、前記読み取り窓と別に設置
した、前記イメージセンサの出力を調整するための基準
白板と、該基準白板を読み取った前記イメージセンサの
検出出力に基づいて調整用データを生成する手段とを備
えるとともに、前記ランプ異常のチェック手段は、チェ
ック動作を行うタイミングを前記調整用データ生成手段
のデータ生成動作の後に行うようにしたことを特徴とす
るものである。
【0007】請求項3の発明は、請求項2に記載された
画像読み取り装置において、前記ランプ異常のチェック
手段は、ランプ異常であるとしたチェック結果に依っ
て、前記調整用データ生成手段による再データ生成と、
その後の動作ランプ異常の再チェックを行い、再チェッ
クの結果に依って、前記画像読み取りに必要な動作を中
断する手段を動作させることを特徴とするものである。
【0008】請求項4の発明は、請求項3に記載された
画像読み取り装置において、前記再チェックを行う回数
として所定値を設定可能としたことを特徴とするもので
ある。
【0009】請求項5の発明は、請求項1に記載された
画像読み取り装置において、前記ランプ異常のチェック
手段は、チェック動作を行うタイミングを前記イメージ
センサによる原稿の読み取り動作の後に行うようにした
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項6の発明は、請求項1乃至5のいず
れかに記載された画像読み取り装置において、前記原稿
搬送手段を装置本体に対し開閉自在に設け、前記ランプ
異常のチェック手段は、前記原稿搬送手段が開状態をと
るときに前記白基準をなす小板を読み取ったイメージセ
ンサの検出出力を無効にし、ランプ異常のチェックに用
いないようにしたことを特徴とするものである。
【0011】請求項7の発明は、請求項1乃至6のいず
れかに記載された画像読み取り装置と、画像読み取り装
置から出力される画像データに基づいて画像を形成する
手段を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を添付する図面とともに示
す以下の実施例に基づき説明する。なお、以下に示す実
施例は、画像読み取り装置を備えた画像形成装置として
のDPPC(Digital Plane Paper Copy-machine、所
謂、デジタル複写機)への適用例を示すものである。図
1は、本発明の実施例に係わるDPPCの構造を概略図
として示す。本実施例のDPPCの構造を図1を参照し
て説明すると、図示のDPPCは、大きくは自動原稿搬
送装置(ADF)234と、画像読み取り装置235
と、画像形成部250と、操作部(図示せず)とからな
る。ADF234は、原稿載置台230と反転トレイ2
31とARDF駆動モータ232を備え、複写原稿を読
み取り位置を経由して搬送・排紙する操作を行う(詳細
は図4にて後述)。画像読み取り装置235は、露光ラ
ンプ261とミラー262とCCDイメージセンサ26
0とスキャナ駆動モータ233を備え、ADF234を
用いて原稿を搬送するシートスルー方式と、プラテンに
載置された原稿を走査するスキャナ移動方式の2方式に
対応する読み取りを行う。画像形成部250は、転写紙
を排紙する機内排紙部236と、原稿画像データ等によ
り駆動されるレーザダイオード238からのレーザを反
射するポリゴンモータ及びミラー237と、レーザを発
光するレーザダイオード238と、レーザ書き込みによ
る静電潜像を形成する感光体ドラム239と、レジスト
ローラ240と、転写紙を手差しで給紙する場合に開く
手差しドア241と、転写紙上のトナーを転写紙に定着
させるための定着ユニット242と、第1の給紙カセッ
ト244及び第2の給紙カセット245に格納された転
写紙を給紙する給紙コロ243と、転写紙を格納する第
1の給紙カセット244及び第2の給紙カセット245
と、給紙コロ243により給紙された転写紙を搬送する
搬送コロ246と、排出転写紙を直接排出する際に開く
排紙カバー247と、排紙カバー247もしくは機内排
紙部236のどちらかに転写紙の排出を切り換える切り
替え手段248と、転写紙を構内排紙部236に搬送す
る搬送コロ249とを備え、転写紙を操作し、画像形成
を行う。操作部(図2、参照)は、DPPCの種々の動
作を設定するためにオペレータによるキー等の操作入力
を受け付け、又機械の動作状態をオペレータに知らせる
機能を果たす。
【0013】図2は、図1に示したDPPCのシステム
コントローラに係わるハード構成を示す。図2を参照す
ると、ここでは、画像形成部250の動作を制御するC
PU272を内蔵したコピーアプリ271を、制御信号
を伝送する制御信号線273と、画像形成信号を伝送す
る画像形成信号バス274と、操作部制御バス281と
によりシステムコントローラ282と接続する。システ
ムコントローラ282内は、操作部251と、内部に画
像データを記憶するための画像メモリ275を備えたメ
モリユニット276と、画像形成部250と、画像読取
装置235と、RAM278と、ROM279と、CP
U280と、原稿給紙装置283とをCPUバス277
で互いに接続し、ハード部を構成する。
【0014】図3は、図1及び図2に示したDPPCに
係わるソフトウェア構成を示す。図3を参照すると、ア
プリケーション層310に、コピーアプリ311とその
他の他アプリ312とが組み込まれ、システム制御層3
05に、それぞれがシステムコントローラ282と接続
する、操作部251を操作する操作部コントローラ30
0と、メモリユニット276を操作するメモリユニット
コントローラ301と、画像形成部250を操作する画
像形成部コントローラ302と、画像読取り装置235
を操作する画像読取り装置コントローラ303と、原稿
給紙装置283を操作する原稿給紙装置コントローラ3
04とが組み込まれ、デバイス制御層320には入出力
制御321が組み込まれている。また、アプリケーショ
ン層310の各アプリはそれぞれシステム制御層305
のシステムコントローラ282と接続し、システム制御
層305の各コントローラはそれぞれデバイス制御層3
20の入出力制御321と接続されている。従って、デ
ジタル複写機の場合、マルチタスク型のシステムを構成
することによって、コピーアプリ311以外にも、様々
なアプリケーションを搭載できる。コピーアプリ311
は、画像形成に関する制御を行なう。マルチタスク型の
システムを構成するためには、機能単位をリソースとし
て扱い、1つのリソースを複数アプリで共有するための
管理を行なう必要がある。この管理を行なうのが、図3
に示すシステム制御層293である。このシステム制御
層305では、システムコントローラ282が各コント
ローラ、各アプリの入出力のすべてを請け負っている。
また、デバイス制御層320は、システム制御層305
からのコマンド制御信号等の論理的指示から、実際に装
置を動かすためにクラッチ、センサ、モータ等の機械的
入出力を駆動入力する変換を行なっている。また、画像
読取装置235により画像を読み取るトリガとして、原
稿給紙装置コントローラ304から信号が出力される。
この信号により読み取る画像の長さを調節することがで
きる。
【0015】ここで、上記したDPPCにおけるADF
を用いたシートスルー方式による読み取りに係わる装置
構成とその動作について、より詳細に説明する。先ず、
この実施例のADFについて、図4を参照して説明す
る。図4に示すADFは、原稿両面のシートスルー方式
による読み取りを可能とするADF(この形式のADF
を「ARDF」と称する)である。同図に示すように、
プラテン124の上方に原稿給紙トレイ120と原稿排
出トレイ123とを上下2段に配置し、原稿を反転させ
るための反転経路を設けるために、反転トレイ121を
原稿給紙トレイ120と排出トレイ123の間に設け
る。原稿給紙トレイ120には、原稿のセットを検知す
る原稿セットセンサ193、原稿を給紙口まで移動させ
る底板ソレノイド192、給紙ベルトを駆動するための
給紙クラッチ134が備えてある。原稿セットセンサ1
93は透過型センサで、原稿で押し上げられたフィーラ
ーで原稿を検知する。反転切り替えづめ130は読みと
り位置132から搬送される原稿を反転トレイ121に
搬送するか、排紙トレイ123に排紙するか選択する機
能として存在する。反転切り替えづめ130はソレノイ
ドで動作させる。紙の搬送を制御するためにセンサを3
つ設けてあり、それぞれ、レジストセンサ101、排紙
センサ102、反転トレイセンサ103である。この3
つのセンサはフィルター付きの反射型センサである。2
つ設けたステッピングモータ232の一つは反転給紙モ
ータ(正転、逆転可能)で、給紙ベルト110、分離ロ
ーラ111と反転ローラ115を駆動し、もう一つは、
搬送モータ(1方向のみ)で、プルアウトローラ11
2、補助ローラ113と排紙ローラ114を駆動する。
反転ローラ115にはトルクリミッタを設けてあり、原
稿が回転方向に逆らって動く場合にも対応可能とする。
【0016】上記の構成で、片面原稿では、反転切り替
えづめ130をOFF位置にして給紙トレイにセットされ
た原稿を一回の通紙(原稿の通路を矢印にて示す)で排
紙トレイ123に排紙し、その間に原稿読み取り位置
(A)132で原稿の片面の読み取りを行い、動作を終
了する。他方、両面原稿では、反転切り替えづめ130
を先ずON位置にして給紙トレイにセットされた原稿を通
紙して、原稿を反転トレイ121に排紙し、その間に原
稿読み取り位置(A)132で原稿の一方の面の読み取
りが行った後、反転切り替えづめ130をOFF位置にし
て反転トレイ121にある原稿を通紙して排紙トレイ1
23に排紙し、その間に原稿読み取り位置(A)132
で原稿のもう一方の面原稿の読み取りを行い、動作を終
了する。ARDFを用いたシートスルー方式による読み
取りの制御は、シリアル通信を用いてコマンド制御を行
い、原稿を操作する方法と、本体CPU制御を用いて制
御する方法があるが、どちらでも構わない。また、図4
の構成で、次原稿の検知を原稿セットセンサ193を使
用して行う方法がある。例として、原稿後端がレジスト
センサ101を通過したときに、原稿セットセンサ19
3がONの場合は、次原稿があるとみなせる。こうする
ことにより、前原稿が読み取りを終了する前に次の読み
取りがあるか判断できる。
【0017】ここで、原稿読み取りデータに施すシェー
ディング補正に関わる画像データの流れを図5により説
明する。CCDイメージセンサ260によって読み取ら
れた原稿画像データは増幅後、A/D変換器290によ
り変換され、シェーディング補正回路291に入力され
る。ここで、予めシェーディング動作(後記で詳述)に
よって得、メモリ291Mに保存しておいたシェーディ
ングデータにより画像データを補正をし、次いで画像処
理部292にてメモリ292Mから読み出したMTF補
正、γ補正等の補正値に従い補正処理をした後、画像形
成部250に入力され、ここで作像データとして画像形
成処理のために利用される。図5の処理回路に示される
周辺デバイス284として、本複写機にはタイマーを備
えており、時間に関する装置の動作を制御するために用
いる。その一つとして、各種ランプの点灯時間があり、
読み取り装置においては、読み取り終了後、ある一定時
間、次の動作指示がない場合は、ランプ261をOFFに
する動作を行うために利用される。また、読み取り機能
による動作と読み取りデータを利用して出力処理を行う
機能の動作を同期させて、処理を正確に効率よく進行さ
せるようにする。例えば、コピー機能では、読み取り原
稿と転写紙の送り動作の同期をとることが必要で、図6
に示すフローに従った動作により、タイミングを合わせ
て各処理を実行する。即ち、操作部620(図2参照)
からの開始指示によりコピーがスタートすると、原稿が
レジスト位置に停止しているかをレジストセンサ101
により検知し(S61)、同時に、転写紙がレジスト位
置に停止しているかをレジストセンサ(図示せず)によ
り検知し(S62)、いずれもレジスト位置での停止を
確認したところで、初めて読み取りと書き込み動作の開
始を行うようにする(S63)。コピー機能以外の、例
えばFAXの場合にも、FAXのアプリケーションの準
備と読み取りの同期等、読み取り動作と同期が必要とな
る。
【0018】次に、画像読み取り時に行う画像読み取り
装置235(図1参照)のランプチェック及び読み取り
画像データの調整に関する実施例を示す。ここでは、ラ
ンプチェックや画像データの調整に用いるデータを検出
するために必要な装置構成及び検出動作について説明す
る。本実施例においては、ランプチェックと、読み取り
画像データの調整(シェーディング補正等の調整)に用
いる基準白板の読み取りは、従来のように、同じ読み取
りデータ(主走査の全幅にわたって設けた基準白板を読
み取り、得た基準白板データ)を用いて行わずに、検出
動作を独立させ、互いに無関係にそれぞれに必要なデー
タを得ることができるようにする。このために、シェー
ディング補正等の調整に従来から用いている基準白板の
検出手段と別に、ランプチェックに必要なランプ光量の
検出手段を新たに設けている。それは、上記ARDF
(図4,参照)に関して説明した原稿搬送路の原稿読み
取り位置(A)132において、ランプにより原稿面を
照明し、そこからの反射光を画像読み取り装置235に
取り込むために設けた読み取り窓としてのスリットガラ
スの読み取り部に基準白板と同等の性質を持つ白小板を
設けることによるもので、白小板をCCDイメージセン
サ260により読み取ることによりチェックに用いるラ
ンプ光量データを得る。ただし、白小板は、原稿の読み
取りの影響が出ない場所に設ける必要がある。
【0019】図7は、基準白板及び新たに設けた白小板
と、これらの光学基準体を読み取るために移動されるス
キャナキャリッジ263(キャリッジに載置したランプ
261、ミラー262等の読み取り光学系によりCCD
イメージセンサ260に読み取り画像を伝達する)の位
置関係を示すものである。下面図である図7(A)に示
すように、基準白板266は、ホームポジション(位置
A)から読み取り系移動方式による原稿位置へ行く途中
のプラテン124下面に設置され、白小板265は、シ
ートスルー方式の読み取り位置(位置A)に、CCDイ
メージセンサ260の主(ライン)走査方向に延びる読
み取り窓としてのスリットガラス読み取り部264の両
端に(片側だけでもよい)、白面が下になるように、貼
られている。白小板265を貼る位置は、コピーやFA
Xの画に影響のでない部分、即ち、有効読み取り範囲外
に選ばれる。このように、白小板265をシェーディン
グ用の基準白板266と異なる位置にしたため、シート
スルー方式の動作の場合、読み取り位置のままスキャナ
キャリッジ263を移動させずに常時ランプチェックが
できるが、シェーディング動作ではスキャナキャリッジ
263の移動が必要になる。なお、キャリッジの移動
は、スキャナ駆動モータ233(図1参照)により行わ
れ、移動により読み取り部分の画像をCCDイメージセ
ンサ260へ伝達する。
【0020】ランプ切れ等の光量異常のチェックは、従
来と同様に基準白板266を読み込み、シェーディング
データを得る処理に合わせて行うことができるが、白小
板265を設けたことにより、ホームポジション位置
(位置A)にスキャナキャリッジ263を停止させたま
ま、その位置で画像データを読み込むことにより行うこ
とが可能になる。つまり、白小板によるチェックのタイ
ミングは、基準白板読み取り(シェーディングデータ読
み込み)とは別のタイミングで行える。図8は、原稿読
み取り時に行う各々の処理の実行タイミングの一例を示
すものである。図示のように、白小板データ読み込み期
間は、シェーディングデータ読み込み期間や原稿画像の
読み取り期間とは別のタイミングで、ホームポジション
位置で行うことを可能にする。ランプ切れ等の光量異常
のチェックは、ランプ261を点灯させ、白小板265
を読み込んだ白データからランプの光量が適正であるか
を判断する処理を行う。その処理は様々な方法で行うこ
とができるがあるが、ここでは、白データの中で一番白
い値、即ちそのピーク値を検出し、ランプの光量が適正
であるかを判断する。具体的には、図5に示すように、
読み取りデータからA/D変換器290を経て、出力さ
れるデジタル値を白小板データピーク検出回路127S
に入力し、デジタル処理により、ピーク値の検出を行
う。ピーク値からランプの光量が適正であるかを判断す
る処理として、ここでは、白のピーク値の前回の正常値
との差分の絶対値が、あらかじめ設定された所定値より
大きいか小さいかで、ランプが異常か異常でないかを判
断する。CPU280で行うこの一連の処理を以下では
「白小板チェック」処理と呼ぶ。なお、スリットガラス
読み取り部264の上面に位置するADF側の原稿搬送
路に設けられたガイド等の部材117は、少なくとも、
白小板265よりも暗いものを使用し、誤動作を避ける
ようにする。白小板チェックの結果、異常と判断される
場合に、その旨の表示は、操作部251にて行われ、異
常のシグナル表示やメッセージ表示等を適宜用いること
により実施し得る。
【0021】ところで、読み取り画像データの調整(シ
ェーディング補正等の調整)に用いる白レベルやシェー
ディングデータは、スリットガラス読み取り部264か
らプラテン124に向かう側に離れて設けた基準白板2
66(図7参照)をCCDイメージセンサ260により
読み取り、そのデータから得る。従って、シートスルー
モードでは、基準白板読み取り動作は、ホームポジショ
ン位置(位置A)にあるスキャナキャリッジ263を基
準白板266を読み取るために移動させる必要がある。
図9は、かかる基準白板読み取り(シェーディングデー
タ取得)時の動作フローを示すものである。図9を参照
すると、先ずホームポジション(位置A)からプラテン
124に向かう方向に離れて設置されている基準白板2
66を読みに行くので、位置Aに置かれているスキャナ
キャリッジ263を位置Bへ移動を開始させる(S9
1)。位置Bへ移動する途中で基準白板266を横切る
ので、その時に基準白板を読み取り、シェーディングデ
ータを取得する(S92)。その後、シェーディングデ
ータを取得し終える位置Bでスキャナキャリッジを停止
させる(S93)。停止後、戻し動作を行うために位置
Bから位置Aへの移動を開始させ(S94)、ホームポ
ジション(位置A)で停止させ(S95)、フローを終
了させる。
【0022】次に、上記した画像読み取り装置おける白
小板チェックに係わる動作の実施例を示す。上記したよ
うに、白小板チェックを基準白板266の読み取りと切
り離したので、任意のタイミングで行うことが可能とな
る。以下に示す実施例は、ランプチェックを、シェーデ
ィングデータを取得するための基準白板読み取り時と原
稿読み取り時それぞれにタイミングを合わせて行うよう
にして、基準白板読み取りを原稿読み取りと切り離して
行う場合、或いは原稿読み取りを基準白板読み取りと切
り離して行う場合に対応させ、さらに、基準白板読み取
り、原稿読み取りそれぞれの動作の後に行うようにし
て、チェック処理の効率化及び読み取り途中に発生し得
るランプ切れ等の異常を検出し、異常な読み取りデータ
を出力させないようにするものである。先ず、基準白板
読み取り時に行う白小板チェック処理の実施例を説明す
る。ここでは、基準白板読み取り、シェーディングデー
タを取得した後に、白小板チェックを行う。このため、
図9に示すようにスキャナキャリッジ263を位置Aに
戻し、スリットガラス読み取り部264において白小板
チェックを行う。
【0023】図10は、この基準白板読み取り(シェー
ディングデータ取得)時の動作フローを示す。なお、こ
のフローでは、シェーディング処理動作の後に、原稿読
み取り動作を行う例を示すが、電源投入時の初期設定の
ようにシェーディング処理動作を単独で行って、フロー
を終了させる場合でも良い。また、このフローでは、原
稿読み取り動作の後に次の読み取り(シェーディング動
作或いはシェーディング動作が省略される場合には次の
原稿の読み取り)を連続して行うことが可能な動作例を
示すが、連続読み取り機能を持たない装置においては動
作を終了させるようにする。図10に示すように、先
ず、基準白板読み取り・シェーディング処理動作や原稿
読み取り動作に必要な動作パラメータをセットし(S1
01)、照明用のランプを点灯する(S102)。この
後、スキャナキャリッジ263をホームポジション位置
Aから基準白板266を読み取るために位置Bに向けて
移動させ、基準白板266の読み取り、シェーディング
データの取得等を行うシェーディング動作を実行する
(S103)。この後、スキャナキャリッジ263をホ
ームポジション位置Aに移動させ、白小板チェックを開
始し(S104)、白小板265の読み取り値から白ピ
ーク値を検出し、検出ピーク値を前回の正常値と比較
し、その変化(差値)が、ある一定値より大きいか否か
を判定し(S105)、大きい場合、ランプ切れ等のラ
ンプ異常状態が起きたとみなして、以降に実行しようと
している原稿読み取り動作を中断し、その旨を知らせ
る、ランプ異常のシグナル表示やメッセージ表示等を操
作部251の画面等に表示する(S107)。なお、シ
ェーディング処理動作のみを行う場合、ランプ異常状態
と判断したときには、実行したシェーディング処理を無
効とする。他方、前回の正常値に対し検出ピーク値の変
化が大きくない場合には(S105−NO)、ランプが正
常とみなして、実行したシェーディング動作に従う設定
で原稿読み取り動作を行い(S106)、その後、次の
原稿に係わる読み取り動作に移行させる。
【0024】次いで、基準白板読み取り(シェーディン
グデータ取得)時に行うランプチェック(白小板チェッ
ク)処理の他の実施例を説明する。この実施例は、チェ
ック結果が不良である場合に、ランプ特性により立ち上
がりに時間が掛かる場合もあること等を考慮し、上記の
実施例のように直ちに動作を中断させないで、再度シェ
ーディング動作を行った後、ランプ異常の再チェックを
行うことができるようにするものである。図11は、こ
の実施例の基準白板読み取り(シェーディングデータ取
得)時の動作フローを示す。なお、このフローでは、シ
ェーディング処理動作の後に、原稿読み取り動作を行う
例を示すが、電源投入時の初期設定のようにシェーディ
ング処理動作を単独で行って、フローを終了させる場合
でも良い。
【0025】図11に示すように、先ず、基準白板読み
取り・シェーディング処理動作や原稿読み取り動作に必
要な動作パラメータをセットし(S111)、照明用の
ランプを点灯する(S112)。この後、スキャナキャ
リッジ263を位置A→Bに移動させ、基準白板266
の読み取り、シェーディングデータの取得等を行うシェ
ーディング動作を実行する(S113)。この後、スキ
ャナキャリッジ263を位置Aに戻し、白小板チェック
を開始し(S114)、白小板265の読み取り値から
白ピーク値を検出し、検出ピーク値を前回の正常値と比
較し、その変化(差値)が、ある一定値より大きいか否
かを判定する(S115)。ここで、検出ピーク値の変
化が大きくない場合には(S115−NO)、ランプが正
常とみなして、実行したシェーディング動作に従う設定
で原稿読み取り動作を行い(S119)、その後、読み
取ったデータを利用する次の動作に移行させる。前回の
正常値に対し検出ピーク値の変化が大きい場合には(S
105−YES)、ランプ切れ等のランプ異常状態が起き
たとみなす。ここでは、上記実施例のように直ちに動作
を中断させないで、スキャナキャリッジ263を移動さ
せて、先のステップS113〜115と同様に、再度シ
ェーディング動作を行った(S116)後、白小板チェ
ックを行う(S117)。白小板の再チェックでは、前
と同様に検出した白検出ピーク値を前回の正常値と比較
し、その変化(差値)が、ある一定値より大きいか否か
を判定し(S118)、変化が大きくない場合、異常が
解消されたとして、原稿読み取り動作(S119)以降
の動作を進めるようにし、変化が大きい場合には、ラン
プ切れ等のランプ異常状態が起きたとみなして、原稿読
み取り動作を中断し、その旨を操作部251の画面等に
表示する(S120)。なお、シェーディング処理動作
のみを行う場合、ランプ異常状態と判断したときには、
実行したシェーディング処理を無効とする。
【0026】基準白板読み取り(シェーディングデータ
取得)時に行うランプチェック(白小板チェック)処理
の他の実施例を説明する。この実施例は、図11のフロ
ーと基本的には同じ処理を行うが、白小板チェックの回
数を予め指定するようにし、チェックの結果、ランプ不
良とみなされる場合の再チェックを予め指定した回数ま
で行うようにするものである。図12は、この実施例の
シェーディングデータ取得時の動作フローを示す。な
お、このフローでは、シェーディング処理動作の後に、
原稿読み取り動作を行う例を示すが、電源投入時の初期
設定のようにシェーディング処理動作を単独で行って、
フローを終了させる場合でも良い。図12に示すよう
に、先ず、基準白板読み取り・シェーディング処理動作
や原稿読み取り動作に必要な動作パラメータをセット
し、白小板チェックの繰り返しカウンタをクリアし(S
121)、照明用のランプを点灯する(S122)。こ
の後、スキャナキャリッジ263を位置A→Bに移動さ
せ、基準白板266の読み取り、シェーディングデータ
の取得等を行うシェーディング動作を実行する(S12
3)。この後、スキャナキャリッジ263を位置Aに戻
し、白小板チェックを開始し(S124)、白小板26
5の読み取り値から白ピーク値を検出し、検出ピーク値
を前回の正常値と比較し、その変化(差値)が、ある一
定値より大きいか否かを判定する(S125)。
【0027】ここで、検出ピーク値の変化が大きくない
場合には(S125−NO)、ランプが正常とみなして、
実行したシェーディング動作に従う設定で原稿読み取り
動作を行い(S129)、その後、次の原稿の読み取り
に係わる動作に移行させる。前回白小板チェック時に得
られた正常値に対し検出ピーク値の変化が大きい場合に
は(S125−YES)、ランプ切れ等のランプ異常状態
が起きたとみなす。ここでは、上記実施例のように直ち
に動作を中断させないで、スキャナキャリッジ263を
移動させて、先のステップS113〜115と同様に、
再度シェーディング動作を行い、その後、白小板チェッ
クを行う。フローでは、この再チェックの前に、白小板
チェック回数のカウンタをカウントアップし(S12
6)、カウント値が予め設定しておいた値(再チェック
を行う回数)より小さいか否かを調べ(S127)、小
さい場合に(S126−YES)、次回の動作に入るよう
にステップS123に戻して、シェーディング動作以降
の動作を繰り返す。ステップS127でカウント値が予
め設定しておいた値より小さくない場合は(S127−
NO)、ランプ異常状態が回復しないので、ランプ切れ等
のランプ異常状態が起きたとみなして、原稿読み取り動
作を中断し、その旨を操作部251の画面等に表示する
(S128)。なお、シェーディング処理動作のみを行
う場合、ランプ異常状態と判断したときには、実行した
シェーディング処理を無効とする。
【0028】さらに、基準白板読み取り(シェーディン
グデータ取得)時に行うランプチェック(白小板チェッ
ク)処理の他の実施例を説明する。ここで対象とするD
PPCは、ADF234を用いて原稿を搬送するシート
スルー方式と、プラテンに載置された原稿を走査するス
キャナ移動方式の2方式に対応する読み取りを行うこと
を可能としたものである。この形式のDPPCでは、原
稿走査方式による読み取りを行うときに、原稿をプラテ
ン上にセットするために、プラテン124を覆っている
ADF234等をリフトアップし、そこに原稿を載置す
るという操作ができるように作られている。このため
に、シートスルー読み取りを行っている途中に、ブック
原稿を読み取ろうとしてADFをリフトアップする操作
をうっかり行ってしまう場合がある。このADFのリフ
トアップ時に、ランプを点灯させ読み取りを行っている
場合には、正常な読み取りができないので、直ちにラン
プを消灯する制御を行っている。従って、白小板チェッ
クを行っている場合にも、ADFがリフトアップされる
と、ランプ消灯により白ピーク検出に影響する可能性が
あるので、この実施例では、白小板チェックの途中で、
操作ミスによりADFのリフトアップが行われたとき
の、白小板チェックの結果を利用することを回避し、信
頼性を向上させるようにする。
【0029】図13は、この実施例のシェーディングデ
ータ取得時の動作フローを示す。なお、このフローで
は、シェーディング処理動作の後に、原稿読み取り動作
を行う例を示すが、電源投入時の初期設定のようにシェ
ーディング処理動作を単独で行って、フローを終了させ
る場合でも良い。この例では、白小板チェックを開始し
たときに、ADF234のリフトアップが行われたか、
否かを確認するステップを図10に示した実施例のフロ
ーに追加しており、それ以外のステップについては、図
10と変わりがない。従って、説明は重複して行わず
に、上述を参照する。ADF234のリフトアップが行
われたか、否かを確認するステップについて図13を参
照して説明すると、白小板チェックを開始し(S13
3)、そのときにADF234のリフトアップを確認し
(S134)、リフトアップされている場合、白小板の
読み取り途中でランプが消灯された可能性があるのでイ
メージセンサ260の検出データを無効にする。このた
めに、この読み取り動作フローでは、リフトアップ時に
は何もせずに、終了させ、初期状態に戻し、新たに操作
指令が行われるのを待つ。また、ADF234のリフト
アップが行われない場合には(S134-NO)、白小板
チェックを進め、その結果により、原稿読み取りを行う
か、中断するかを決め、図10と同じフローを行う。な
お、この実施例は、図10にADFのリフトアップを確
認するステップを追加する実施例を示したが、同様に図
11及び図12の白小板チェックの後に、ADFのリフ
トアップを確認するステップを追加して実施することが
可能である。
【0030】次に、原稿読み取り時に行うランプチェッ
ク(白小板チェック)処理の実施例を説明する。ここで
は、原稿読み取りに合わせて白小板チェックを行う。こ
のランプチェックは、白小板を用いたために可能となっ
たチェック動作として、シェーディング読み取りと無関
係に原稿読み取りのみに合わせてチェックを行うように
した場合を示すものである。本実施例の白小板チェック
は、シートスルー方式による原稿の連続読み取り時にシ
ェーディング読み取りを省略し、処理効率をアップさせ
るモードで動作する場合にも、ランプチェックを原稿毎
に行うことを可能にする。つまり、白小板チェックは、
原稿読み取り位置である、図9に示す位置Aにおいて行
うことができるので、上記実施例のシェーディング処理
動作後におけるようにスキャナキャリッジ263を位置
Aに戻す動作は必要がなく、原稿読み取り位置で白小板
チェックを行うことができる。従って、このような読み
取り動作モードを行う場合に有効である。また、ここで
は、白小板チェックを原稿読み取り動作の後に行うよう
にして、原稿読み取り途中に発生し得るランプ切れ等の
異常を検出し、異常な読み取りデータを出力させないよ
うにするものである。
【0031】図14は、この原稿読み取り時の動作フロ
ーを示す。なお、図14にはシェーディング動作が省略
されているが、シェーディング動作は、原稿毎に必ずし
も行わずに、原稿読み取り動作の前に必要に応じて実行
し得るものとする。また、このフローでは、原稿読み取
り動作の後に次の読み取り(シェーディング動作或いは
シェーディング動作が省略される場合には次の原稿の読
み取り)を連続して行うことが可能な動作例を示すが、
連続読み取り機能を持たない装置においては動作を終了
させるようにする。図14に示すように、先ず、原稿読
み取り動作或いはシェーディング動作に必要な動作パラ
メータをセットし(S141)、照明用のランプを点灯
し(S142)、必要に応じてシェーディング動作を行
った後、設定された読み取り動作パラメータ及び実行し
たシェーディング動作に従う設定で原稿読み取り動作を
行う(S143)。この後、スキャナキャリッジ263
を動かさずに、白小板チェックを開始し(S144)、
原稿読み取り位置で白小板265を読み取り、白小板2
65の読み取り値から白ピーク値を検出し、検出ピーク
値を前回の正常値と比較し、その変化(差値)が、ある
一定値より大きいか否かを判定し(S145)、大きい
場合、ランプ切れ等のランプ異常状態が起きたとみなし
て、以降に実行しようとしている次の原稿に係わる読み
取り動作等を中断し、その旨を操作部251の画面等に
表示する(S146)。なお、この時に同時に、原稿読
み取り動作によって得た読み取りデータにエラーが含ま
れている可能性があるので、読み取りデータを無効にす
る処理を行う。他方、前回の正常値に対し検出ピーク値
の変化が大きくない場合には(S145-NO)、ランプ
が正常とみなして、その後、次の原稿に係わる読み取り
動作に移行させる。
【0032】さらに、原稿読み取り時に行うランプチェ
ック(白小板チェック)処理の他の実施例を説明する。
この実施例は、原稿読み取り時に行う白小板チェック処
理においても、上記したシェーディングデータ取得時の
動作として示した図13のフローと同様に、白小板チェ
ックの途中で、操作ミスによりADFのリフトアップが
行われたときの、白小板チェックの結果を利用すること
を回避する手順を行うようにするものである。図15
は、この実施例の原稿読み取り時の動作フローを示す。
なお、図15にはシェーディング動作が省略されている
が、シェーディング動作は、原稿毎に必ずしも行わず
に、原稿読み取り動作の前に必要に応じて実行し得るも
のとする。また、このフローでは、原稿読み取り動作の
後に次の読み取り(シェーディング動作或いはシェーデ
ィング動作が省略される場合には次の原稿の読み取り)
を連続して行うことが可能な動作例を示すが、連続読み
取り機能を持たない装置においては動作を終了させるよ
うにする。この例では、白小板チェックを開始したとき
に、ADF234のリフトアップが行われたか、否かを
確認するステップを図14に示した実施例のフローに追
加しており、それ以外のステップについては、図14と
変わりがない。従って、説明は重複して行わずに、上述
の図14の説明を参照することとする。ADF234の
リフトアップが行われたか、否かを確認するステップに
ついて図15を参照して説明すると、白小板チェックを
開始し(S154)、そのときにADF234のリフト
アップを確認し(S155)、リフトアップされている
場合、白小板の読み取り途中でランプが消灯された可能
性があるのでイメージセンサ260の検出データを無効
にする。このために、この読み取り動作フローでは、リ
フトアップ時には何もせずに、終了させ、初期状態に戻
し、新たに操作指令が行われるのを待つ。また、ADF
234のリフトアップが行われない場合には(S155
-NO)、白小板チェックを進め、その結果により、原稿
読み取りを行うか、中断するかを決め、図14と同じフ
ローを行う。
【0033】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明に対応する効果 読み取り窓の端部に白基準をなす小板を設け、白小板を
読み取ったイメージセンサの検出出力が所定の正常時出
力範囲内であるか否かによりランプ光量をチェックする
ので、ランプチェックをシェーディング動作(基準白板
読取)と関係なく、任意の時期に行うことができ、最適
な時期を選んでチェック動作をさせることにより、読み
取り動作を最適化することが可能となり、また、チェッ
ク結果により起動したイメージセンサの読み取り動作を
中断することにより、不良な読み取りデータを出力する
ことがない。 (2) 請求項2の発明に対応する効果 上記(1)の効果に加え、ランプチェックを行うタイミ
ングを調整用データ生成手段のデータ生成動作(シェー
ディング動作)の後に行うようにしたことにより、シェ
ーディング動作中のランプ切れ等のランプ異常により発
生するエラーが含まれたデータを使用することが回避さ
れる。 (3) 請求項3の発明に対応する効果 上記(2)の効果に加え、ランプ異常であるとチェック
された場合に、再シェーディング動作と、その後、ラン
プ異常の再チェックを行うことができるようにしたの
で、ランプのたちあがりが悪い場合などのランプ特性の
ばらつきがあっても、ランプ異常の正確な判断をするこ
とが可能になる。 (4) 請求項4の発明に対応する効果 上記(3)の効果に加え、再チェックを行う回数として
所定値を設定可能としたことにより、適切な検出回数が
設定でき、それにより、機械の状態に合わせたランプチ
ェック動作の設定をすることが可能となる。
【0034】(5) 請求項5の発明に対応する効果 上記(1)の効果に加え、ランプチェックを行うタイミ
ングをイメージセンサによる原稿の読み取り動作の後に
行うようにしたことにより、原稿読み取り中のランプ切
れ等のランプ異常により発生するエラーが含まれた読み
取りデータを使用することが回避される。 (6) 請求項6の発明に対応する効果 上記(1)〜(5)の効果に加え、原稿搬送手段が開状
態をとる(リフトアップ)時にはランプが消灯され、白
ピーク検出に異常が起きる可能性があるので、白小板チ
ェックの途中で、リフトアップが行われたときのチェッ
ク結果を利用しないようにして異常を回避することが可
能になる。 (7) 請求項7の発明に対応する効果 上記(1)〜(6)の効果を複写機、ファクシミリ等の
画像形成装置において実現することができ、画像形成装
置の性能を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わるDPPCの構造を概
略図として示す。
【図2】 図1に示したDPPCにおけるシステムコン
トローラに係わるハード構成を示す。
【図3】 図1及び図2に示したDPPCに係わるソフ
トウェア構成を示す。
【図4】 図1に示したDPPCにおける自動原稿搬送
装置(ADF)の構成と原稿及び基準白板の読み取り動
作説明図を示す。
【図5】 読み取り画像データの処理部の回路構成と処
理される読み取り画像データの流れを示す。
【図6】 コピー動作の基本フローを示す。
【図7】 白小板及び基準白板とスキャナキャリッジ
(CCDイメージセンサ)の位置関係を示す。
【図8】 原稿読み取り時に行う白小板及び基準白板読
み取り処理の実行タイミングを示す。
【図9】 シートスルーモードにおける基準白板読み
取り(シェーディングデータ取得)時のキャリッジの動
作フローを示す。
【図10】 基準白板読み取り(シェーディングデータ
取得)時の白小板チェック動作の実施例フローを示す。
【図11】 基準白板読み取り(シェーディングデータ
取得)時の白小板チェック動作の他の実施例フローを示
す。
【図12】 基準白板読み取り(シェーディングデータ
取得)時の白小板チェック動作の他の実施例フローを示
す。
【図13】 基準白板読み取り(シェーディングデータ
取得)時の白小板チェック動作の他の実施例フローを示
す。
【図14】 原稿読み取り時の白小板チェック動作の実
施例フローを示す。
【図15】 原稿読み取り時の白小板チェック動作の他
の実施例フローを示す。
【符号の説明】
120…原稿給紙トレイ、 123…排紙トレ
イ、124…プラテン、 127S…白
小板データピーク検出回路、234…自動原稿搬送装置
(ADF)、235…画像読み取り装置、 25
0…画像形成部、251…操作部、
260…CCDイメージセンサ、261…露光ランプ、
263…スキャナキャリッジ、264…
スリットガラス読み取り部、265…白小板、266…
基準白板、 282…システムコントロ
ーラ、290…A/D変換器、 291…シ
ェーディング補正回路、311…コピーアプリ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 読み取るべき原稿の搬送手段と、原稿搬
    送路に設けた読み取り窓と、該読み取り窓を通してラン
    プにより照明される読み取り面からの反射光が入射され
    るイメージセンサとを有する画像読み取り装置であっ
    て、前記読み取り窓の端部に白基準をなす小板を設け、
    前記白基準をなす小板を読み取った前記イメージセンサ
    の検出出力が所定の正常時出力範囲内であるか否かによ
    りランプ異常をチェックする手段と、ランプ異常である
    としたチェック結果に依って、起動した画像読み取りに
    必要な動作を中断する手段を備えたことを特徴とする画
    像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された画像読み取り装置
    において、前記読み取り窓と別に設置した、前記イメー
    ジセンサの出力を調整するための基準白板と、該基準白
    板を読み取った前記イメージセンサの検出出力に基づい
    て調整用データを生成する手段とを備えるとともに、前
    記ランプ異常のチェック手段は、チェック動作を行うタ
    イミングを前記調整用データ生成手段のデータ生成動作
    の後に行うようにしたことを特徴とする画像読み取り装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された画像読み取り装置
    において、前記ランプ異常のチェック手段は、ランプ異
    常であるとしたチェック結果に依って、前記調整用デー
    タ生成手段による再データ生成と、その後の動作ランプ
    異常の再チェックを行い、再チェックの結果に依って、
    前記画像読み取りに必要な動作を中断する手段を動作さ
    せることを特徴とする画像読み取り装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された画像読み取り装置
    において、前記再チェックを行う回数として所定値を設
    定可能としたことを特徴とする画像読み取り装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載された画像読み取り装置
    において、前記ランプ異常のチェック手段は、チェック
    動作を行うタイミングを前記イメージセンサによる原稿
    の読み取り動作の後に行うようにしたことを特徴とする
    画像読み取り装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載された
    画像読み取り装置において、前記原稿搬送手段を装置本
    体に対し開閉自在に設け、前記ランプ異常のチェック手
    段は、前記原稿搬送手段が開状態をとるときに前記白基
    準をなす小板を読み取ったイメージセンサの検出出力を
    無効にし、ランプ異常のチェックに用いないようにした
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載された
    画像読み取り装置と、画像読み取り装置から出力される
    画像データに基づいて画像を形成する手段を備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
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