JP3810397B2 - シリアル通信制御システム,シリアル通信制御プログラム - Google Patents
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Description
上記従来のシリアル通信制御方式では,上記エンジン制御部が備えるマスタCPUが,上記複数のユニット制御部が備えるスレーブCPUに対して,上記スレーブCPUから上記マスタCPUへの処理要求或いは送信要求等のイベントがあるかどうかを一つ一つ巡回して確認する方式(ポーリング方式と呼ばれる)が採用されている。具体的には,1つのメインCPUが他の複数のスレーブCPUに対して,予め定めされた時間間隔(ポーリング間隔)で,予め定められた順序(ポーリング順序)に従って上記処理要求等のイベントがあるかどうかを順次チェックする処理(以下,「ポーリング処理」という。)が行われる。このとき,マスタCPUが各スレーブCPUに対してシーケンス制御を実行する場合,上記ポーリング順序に従ってコマンド,信号,或いはデータ等の制御信号を上記スレーブCPUに出力することにより上記スレーブCPUを有するオプションユニットが制御される。
一方,特許文献1には,画像記録装置本体のメインCPUと,この本体に接続される複数の付加装置のスレーブCPUとの間をシリアルラインで接続して,時分割多重化されたデータの伝送を行うシリアル通信制御方法に関する技術が掲載されている。また,特許文献2には,プリンタ本体のエンジン制御部と,複数のオプション機器のそれぞれを制御する複数の制御部とをシリアルインターフェース回路部で連結して,各オプション機器から任意のタイミングによる非同期送信を可能にし,エンジン制御部における処理能力の負担を軽減させるオプション機器制御装置が提案されている。
連続コピー動作が実行されると,例えば第3の給紙装置130から記録紙が連続して取り出され,順次記録紙搬送路へ送り出される。記録紙搬送路中には複数の記録紙が第1〜第3の搬送ローラ(116,126,136)により連携して搬送方向下流側へ搬送される。搬送された記録紙がレジストローラ103に到達すると,レジストローラ103の手前に設けられた用紙検出センサが作動して上記エンジン制御部101に用紙検出信号が出力される。この用紙検出信号に基づいて記録紙は感光体ドラム104a表面上に形成されたトナー画像の先端部と搬送された記録紙の先端部とを同期させるためにレジストローラ103で一時停止される。この場合,レジストローラ103だけでなく,搬送ローラすべてを停止させる必要があるため,上記エンジン制御部101は,上記第1〜第3の搬送ローラを制御するユニット制御部(第1〜第3の給紙制御部)に対して搬送ローラの搬送動作を停止させる停止制御信号を出力する。上記従来のシリアル通信制御方式に基づけば,エンジン制御部101は,上記給紙制御部等のユニット制御部に対して,例えばポーリング順序L0(ADF200⇒フィニッシャー400⇒スキャナ装置300⇒第1の給紙装置110⇒第2の給紙装置120⇒第3の給紙装置130⇒ADF200)に従ってポーリング処理を実行する。このとき,第1の給紙装置に対してポーリング処理が実行された直後に上記用紙検出信号が検出されると,上記停止制御信号は上記順序L0に従って,次順の第2の給紙装置120,第3の給紙装置130の順に出力される。上記第1の給紙制御部111(図2)に対して搬送ローラ116の搬送動作を停止させる停止制御信号が出力されるのは,上記ポーリング処理が第2の給紙装置120から上記ポーリング順序L0に従って順次実行され,再び上記第1の給紙装置110に対してポーリング処理が実行されたとき,即ち,ポーリング処理が一巡した後であるため,第2の給紙制御部121に対して停止制御信号が出力されてから[ポーリング間隔×オプション装置数]時間後に第1の給紙制御部111に対して停止制御信号が出力されることになる。即ち,エンジン制御部101から上記給紙制御部に対して出力される停止制御信号が,上記[ポーリング間隔×オプション装置数]時間だけ遅延されて出力されるため,各搬送ローラを停止させるタイミングに最大[ポーリング間隔×オプション装置数]時間のズレが生じることになる。このズレにより,第1の搬送ローラが駆動しているにも関わらず第2,第3の搬送ローラが停止するという現象が生じ,用紙搬送路内の用紙が引っ張られ,用紙が伸びてしまうおそれがある。このような用紙に画像が形成されると印字位置のズレ等の原因となり,印字品質が低下することになり問題である。
また,逆に,一時停止した上記搬送ローラを再度起動させる場合は,第1の給紙装置に対してポーリング処理が実行された直後に搬送ローラの搬送動作を再起動させる起動制御信号が上記順序L0に従って,次順の第2の給紙装置120,第3の給紙装置130の順に出力されると,上記第1の給紙制御部111に対して搬送ローラ116の搬送動作を再起動させる起動制御信号が出力されるのは,上記ポーリング処理が第2の給紙装置120から上記ポーリング順序L0に従って順次実行され,再び上記第1の給紙装置110に対してポーリング処理が実行されたとき,即ち,ポーリング処理が一巡した後となってしまう。この場合も,上記停止制御信号が出力される場合と同様に,第2の給紙制御部121に対して起動制御信号が出力されてから[ポーリング間隔×オプション装置数]時間後に第1の給紙制御部111に対して始動制御信号が出力されることになり,その結果,エンジン制御部101から上記給紙制御部に対して出力される起動制御信号が,上記[ポーリング間隔×オプション装置数]時間だけ遅延されて出力されるため,各搬送ローラを起動させるタイミングに最大[ポーリング間隔×オプション装置数]時間のズレが生じることになる。このズレは,第1の搬送ローラ116が停止しているにも関わらず第2,第3の搬送ローラ126,136が起動するという現象が生じ,用紙搬送路中の用紙が押しつけられ,用紙に皺や折れが生じるおそれがある。このような用紙に画像が形成されると印字位置のズレ等の原因となり,この場合も印字品質が低下することになり問題である。
また,上記制御タイミングのズレは,搬送ローラを回転させる駆動モータに不必要な負荷を与えて駆動モータの寿命を短縮させるばかりでなく,駆動モータの異常音を生じさせて利用者に不快な思いをさせることとなり問題である。
また,エンジン制御部や,オプション装置を制御するユニット制御部に高周波数・高性能のCPUを設けてポーリング間隔を短縮させてポーリング周期(ポーリング処理が一巡するのに費やされる時間)を短縮させることにより上記タイミングのズレを上記問題が生じない程度まで短縮させることが考えられるが,当然ながらかなりのコストアップを伴うことになり現実的ではない。また,ポーリング周期を短縮し過ぎると,ポーリング処理以外の処理速度が低下するため新たな問題が生じるおそれがある。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,制御信号等のタイミングクリティカルな信号を優先的に通信制御することにより,オプションユニットや周辺装置において生じる前記問題を解決することができるシリアル通信制御システム及びシリアル通信制御プログラムを提供することにある。
この場合,上記順序変更手段が,上記判断手順により上記停止信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記搬送動作による用紙搬送方向における最下流側の搬送ローラから用紙搬送方向上流側に向けて配設された上記搬送ローラの配設順に,上記監視順序を変更するものであることが望ましい。これにより,複数の搬送ローラ間における停止タイミング差を最小限に抑えることが可能となり,従来生じていた用紙の引っ張りによる印字品質の低下を解消することができる。
更にこの場合,上記順序変更手段が,上記判断手順により上記起動信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記搬送動作による用紙搬送方向における最上流側の搬送ローラから用紙搬送方向下流側に向けて配設された上記搬送ローラの配設順に,上記監視順序を変更するものであることが望ましい。これにより,複数の搬送ローラ間における起動タイミング差を最小限に抑えることが可能となり,従来生じていた用紙の皺や折れによる印字品質の低下を解消することができる。
この場合,上記メイン・コンピュータが画像形成装置のエンジン制御装置であり,上記複数のスレーブ・コンピュータが少なくとも上記画像形成装置の画像形成部に用紙を挟持して送る搬送動作を行う複数の搬送ローラを制御する上記画像形成装置のオプションユニットのユニット制御装置であって,上記オプションユニットが記録紙を搬送する給紙部或いは用紙搬送装置であることが望ましい。
また,上記メイン・コンピュータが画像形成装置のエンジン制御装置であり,上記複数のスレーブ・コンピュータが少なくとも上記画像形成装置の画像形成部に用紙を挟持して送る搬送動作を行う複数の搬送ローラを制御する上記画像形成装置のオプションユニットのユニット制御装置であるシリアル通信制御システムである場合には,上記用紙を挟持した状態で上記搬送動作を行う上記複数の搬送ローラを制御する上記ユニット制御装置について上記複数の搬送ローラを停止させる停止制御信号,或いは該停止制御信号により停止された上記複数の搬送ローラを再度起動させる起動制御信号を出力する必要が生じたか否かが判断され,上記停止制御信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記監視順序が上記搬送動作による用紙搬送方向における最下流側の搬送ローラから用紙搬送方向上流側に向けて配設された上記搬送ローラの配設順に変更されるため,複数の搬送ローラ間における停止タイミング差を最小限に抑えることが可能となり,従来生じていた用紙の引っ張りによる印字品質の低下を解消することができる。
更にまた,上記起動制御信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記監視順序が上記搬送動作による用紙搬送方向における最上流側の搬送ローラから用紙搬送方向下流側に向けて配設された上記搬送ローラの配設順に変更されるため,複数の搬送ローラ間における起動タイミング差を最小限に抑えることが可能となり,従来生じていた用紙の皺や折れによる印字品質の低下を解消することができる。
ここに,図1は本発明の実施の形態に係るシリアル通信制御システムが適用されるデジタル複写機Xの模式断面図,図2は本発明の実施の形態に係るシリアル通信制御システムが適用されるデジタル複写機Xのシリアルライン接続の一例を示す接続図,図3及び図4は本発明の実施の形態に係るシリアル通信制御システムが適用されるデジタル複写機Xのエンジン制御部により実行されるポーリング処理の手順を説明するフローチャートである。
図1に示すように,複写機Xは,前記したように,複写機本体100と,この複写機本体100の上方に設けられたイメージスキャナ装置300(以下,「スキャナ装置300」と称す。)と,複写機本体100の上面に設けられた自動原稿送り装置200(以下,「ADF200」と称す。)と,上記複写機本体100の側面であって複写(コピー)処理後の用紙が排出される側に設けられたフィニッシャー400(後処理装置)と,複写機本体100の下方に設けられた給紙装置110〜130と,により構成されている。
ADF200は,複数の原稿をセットする原稿セット部205と,この原稿セット部205にセットされた原稿を順次1部ずつ原稿搬送路に送り出す原稿給紙ローラ210と,上記原稿搬送路内に設けられ,複数の搬送ローラ213等により搬送された原稿の表面の画像データを読み取るCCD或いはCMOS等からなる表面読取部203と,原稿の裏面の画像データを読み取る裏面読取部204と,原稿を原稿排出部216へ排出する原稿排出ローラ215と,上記ADF200の各部の動作を制御するADF制御部201(図2参照)とを備えて構成されている。
スキャナ装置300は,原稿台にセットされた原稿面に対して走査・露光を行う不図示の露光装置と,原稿面に照射された照射光を光学レンズ311及びCCD312に導くミラー310a,310b,310cと,反射光を集光する光学レンズ311と,この光学レンズ311により集光された反射光を受光して反射光に含まれる画像情報を上記複写機Xが認識し得る電気信号に変換するするCCD312と,上記スキャナ装置300の各部の動作を制御するスキャナ制御部301(図2参照)とが備えられている。
フィニッシャー400は,複写機本体100から搬送された用紙を所定の排出トレイ320に排出する装置である。例えば,ソート機能が選択されていた場合は,フィニッシャー制御部401(図2参照)によって,複写機本体100から搬送された画像形成後の用紙が分別されて所定の排出トレイ420に排出される。
第1の給紙装置110は,複数の用紙を積載する用紙カセット113と,上記用紙カセット113内の用紙を取り出すピックアップローラ114と,上記ピックアップローラ114により取り出された用紙を用紙搬送路に送り出す給紙ローラ115と,用紙搬送路内の用紙を搬送方向下流側へ搬送する搬送ローラ(フィードローラ)116と, 上記給紙装置110の各部の動作を制御する第1の給紙制御部111(図2参照)とを備えて構成されている。また,上記給紙装置110の下方には,上記第1の給紙装置と同様の構成を有し,第2の給紙制御部121を備えた第2の給紙装置120と,第3の給紙制御部131を備えた第3の給紙装置130が順次配設されている。
判断機能とは,複数のスレーブ・コンピュータのいずれかについて所定のシーケンス制御信号を出力する必要が生じたか否かを判断する判断手順をメイン・コンピュータに実行させる機能である。具体的には,上記メイン・コンピュータが画像形成装置のエンジン制御部101であり,上記複数のスレーブ・コンピュータが少なくとも上記画像形成装置の画像形成部に用紙を挟持して送る搬送動作を行う複数の搬送ローラを制御する上記画像形成装置のオプションユニットのユニット制御部である場合に,上記用紙を挟持した状態で上記搬送動作を行う上記複数の搬送ローラを制御する上記ユニット制御部について上記複数の搬送ローラを停止させる停止制御信号,或いは該停止制御信号により停止された上記複数の搬送ローラを再度起動させる起動制御信号を出力する必要が生じたか否かを判断するものである。上記停止制御信号は,例えば,上記レジストローラ103の搬送方向下流側に設けられた用紙検出センサにより出力される用紙検出信号に基づいてエンジン制御部101により出力される。
上記エンジン制御部101と上記ユニット制御部とは,シリアルラインL1及びシリアルラインL2により接続されている。上記シリアルラインL1は上記エンジン制御部101から上記複数のユニット制御部に対して制御信号を伝送するシリアルケーブルであり,上記シリアルラインL2は上記複数のユニット制御部から上記エンジン制御部101に対して処理要求信号を伝送するシリアルケーブルである。尚,上記処理要求信号はイベント信号の一例であって,特にこれに限定されず,例えば,上記ユニット制御部側で有効にされた停止要求フラグや停止要求ビットをイベント信号としてもかまわない。具体的には用紙詰まり等のエラーが生じた時に出力されるエラー信号がイベント信号に相当する。
このように接続されることにより,上記エンジン制御部101等のメイン・コンピュータが各ユニット制御部等のスレーブ・コンピュータとの間でシリアル通信を行って,上記エンジン制御部101が上記複数のユニット制御部に対して,ポーリング順序(監視順序)L0(ADF200⇒フィニッシャー400⇒スキャナ装置300⇒第1の給紙装置110⇒第2の給紙装置120⇒第3の給紙装置130⇒ADF200)に従い,10ms間隔で定期的にポーリング処理をするとともに,このポーリング処理により検出された上記処理要求信号に基づいて上記複数のユニット制御部に対する所定のシーケンス制御が実行される。
複写機Xの電源が投入されると,ステップS100において,ポーリング処理の初期設定が実行される。具体的には,最初にポーリング処理が実行されるポーリング先がADF200(P1:ADF200)に,ポーリング順序が正順L0(ADF200⇒フィニッシャー400⇒スキャナ装置300⇒第1の給紙装置110⇒第2の給紙装置120⇒第3の給紙装置130⇒ADF200)に,ポーリング間隔が10msにセットされる。
続いて,ステップS101では,エンジン制御部101により,停止制御信号或いは起動制御信号等の制御信号を出力するタイミングであるかどうか,即ち,制御信号を出力する必要が生じたかどうかが判断される。具体的には,レジストローラ103において用紙の搬送動作を一時停止させるために搬送ローラすべてを停止させる停止制御信号,或いは一時停止された用紙の搬送動作を再起動させるために搬送ローラすべてを再起動させる起動停止信号を出力するタイミングかどうか判断される。ここで,制御信号を出力するタイミングではないと判断された場合は,処理はステップS102に進む。また,制御信号を出力するタイミングであると判断された場合は,処理は図4に示されるフローチャートのステップS110に進む。上記停止制御信号を出力するタイミングかどうかの判断は,上記レジストローラ103に用紙が到達したことを検出する用紙検出センサ等の用紙検出信号に基づいて判断される。
ステップS110で停止制御信号であると判断されると,ステップS111において,ポーリング先が第1の給紙装置110(P4:第1の給紙装置)にセットされ,その後,図3に示されるフローチャートのステップS102に進む。
ステップS112で起動制御信号であると判断されると,ステップS113において,ポーリング先が第3の給紙装置130(P6:第3の給紙装置)にセットされ,続いてステップS114においてポーリング順序が正順L0から逆順L1(ADF200⇒第3の給紙装置130⇒第2の給紙装置120⇒第1の給紙装置110⇒スキャナ装置300⇒フィニッシャー400⇒ADF200)にセットされる。このステップS114における処理は,具体的には,予め記憶された正順L0及び逆順L1を示す2種類の順序データから逆順L1を示すデータを選択することにより実行される。ステップS114においてポーリング順序が逆順L1にセットされると,続いて処理は,図3に示されるフローチャートのステップS102に進む。尚,上記ステップS110,S111,S112おける処理手順が判断手順の一例である。また,上記ステップS114における処理手順が順序変更手順の一例である。
ステップS102において正順L0にセットされていると判断された場合は,まず,ステップS103においてポーリング先Pkに対してポーリング処理が実行される。ステップS103でPkのポーリング処理が終了すると,続いてステップS104において次のポーリング先Pk+1(次ノードPk+1)があるかどうか判断される。ここで,次のポーリング先Pk+1が無いと判断された場合はステップS107でポーリング先がP1にセットされ,その後,処理はステップS101に戻り,再び一連のポーリング処理が実行される。また,次のポーリング先Pk+1があると判断された場合は,ポーリング間隔10msがカウントされた後に,ポーリング先がPk+1にセットされ,ステップS104で次のポーリング先Pk+1がないと判断されるまでステップS103からS106の閉ループ処理が繰り返し実行される。
ここで,ステップS111においてポーリング先が第1の給紙装置110(P4)にセットされていた場合は,ステップS103において第1の給紙装置110(P4)に対してポーリング処理が実行され,続いて,第2の給紙装置120(P5),第3の給紙装置130(P6)の順にポーリング処理が実行される。このように,搬送ローラを停止させる停止制御信号が出力されるタイミングであると判断されたときに,ポーリング順序L0に関わらずポーリング先が第1の搬送装置110(P4)にセットされて,第1の搬送装置110(P4)から正順L0で順次ポーリング処理が実行されるために,次順の給紙装置間で生じる停止制御信号の出力タイミングの差(出力タイミングのズレ)がポーリング間隔10msに抑えられる。これにより,従来生じていた記録紙の引っ張りが発生せず,印字品質の低下を解消することができる。
ここで,ステップS113においてポーリング先が第3の給紙装置130(P6)にセットされ,ステップS114においてポーリング順序が逆順L1にセットされていた場合は,ステップS120において第3の給紙装置130(P6)に対してポーリング処理が実行され,続いて,第2の給紙装置120(P5),第1の給紙装置110(P4)……の順にポーリング処理が実行される。このように,搬送ローラを起動させる起動制御信号が出力されるタイミングであると判断されたときに,ポーリング順序が正順L0から逆順L1にセットされ,ポーリング先が第3の搬送装置130(P6)にセットされて,第3の搬送装置130(P6)から逆順L1で順次ポーリング処理が実行されるために,次順の給紙装置間で生じる起動制御信号の出力タイミングの差(出力タイミングのズレ)がポーリング間隔10msに抑えられる。これにより,従来生じていた記録紙の皺,折れ等が発生せず,印字品質の低下を解消することができる。
100…デジタル複写機本体
101…エンジン制御部
104…画像形成部
110…第1の給紙装置
120…第2の給紙装置
130…第3の給紙装置
113,123,133…給紙カセット
116,126,136…搬送ローラ(フィードローラ)
200…自動原稿送り装置(ADF)
300…イメージスキャナ装置
400…フィニッシャー(後処理装置)
420…排紙トレイ
Claims (7)
- メイン・コンピュータが複数のスレーブ・コンピュータとの間でシリアル通信を行って,上記メイン・コンピュータが上記スレーブ・コンピュータで発生したイベントを所定の監視順序により定期的に監視するとともに,上記スレーブ・コンピュータに対する所定のシーケンス制御を行うシリアル通信制御システムにおいて,
上記複数のスレーブ・コンピュータのいずれかについて所定のシーケンス制御信号を出力する必要が生じたか否かを判断する判断手順と,
上記判断手順により所定のシーケンス制御信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記所定のシーケンス制御信号の種類に応じて上記メイン・コンピュータによる監視先及びその後の上記監視順序を変更する順序変更手順と,
を上記メイン・コンピュータに実行させてなることを特徴とするシリアル通信制御システム。 - 上記メイン・コンピュータが画像形成装置のエンジン制御装置であり,
上記複数のスレーブ・コンピュータが少なくとも上記画像形成装置の画像形成部に用紙を挟持して送る搬送動作を行う複数の搬送ローラを制御する上記画像形成装置のオプションユニットのユニット制御装置であるシリアル通信制御システムであって,
上記判断手順が,上記用紙を挟持した状態で上記搬送動作を行う上記複数の搬送ローラを制御する上記ユニット制御装置について上記複数の搬送ローラを停止させる停止制御信号,或いは該停止制御信号により停止された上記複数の搬送ローラを再度起動させる起動制御信号を出力する必要が生じたか否かを判断するものであって,
上記順序変更手順が,上記判断手順により出力する必要が生じたと判断された上記所定のシーケンス制御信号の種類が上記停止制御信号及び上記起動制御信号のいずれであるかに応じて上記メイン・コンピュータによる監視先及びその後の上記監視順序を変更するものである請求項1に記載のシリアル通信制御システム。 - 上記順序変更手段が,上記判断手順により上記停止信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記搬送動作による用紙搬送方向における最下流側の搬送ローラから用紙搬送方向上流側に向けて配設された上記搬送ローラの配設順に,上記監視順序を変更するものである請求項2に記載のシリアル通信制御システム。
- 上記順序変更手段が,上記判断手順により上記起動信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記搬送動作による用紙搬送方向における最上流側の搬送ローラから用紙搬送方向下流側に向けて配設された上記搬送ローラの配設順に,上記監視順序を変更するものである請求項2に記載のシリアル通信制御システム。
- 上記メイン・コンピュータが上記スレーブ・コンピュータで発生したイベントをポーリング方式により監視するものである請求項1〜4のいずれかに記載のシリアル通信制御システム。
- メイン・コンピュータが複数のスレーブ・コンピュータとの間でシリアル通信を行って,上記メイン・コンピュータが上記スレーブ・コンピュータで発生したイベントを所定の監視順序により定期的に監視するとともに,上記スレーブ・コンピュータに対する所定のシーケンス制御を行うシリアル通信制御システムにおいて実行されるプログラムであって,
上記複数のスレーブ・コンピュータのいずれかについて所定のシーケンス制御信号を出力する必要が生じたか否かを判断する判断手順と,
上記判断手順により所定のシーケンス制御信号を出力する必要が生じたと判断された場合に,上記所定のシーケンス制御信号の種類に応じて上記メイン・コンピュータによる監視先及びその後の上記監視順序を変更する順序変更手順と,
を上記メイン・コンピュータに実行させてなるシリアル通信制御プログラム。 - 上記メイン・コンピュータが画像形成装置のエンジン制御装置であり,
上記複数のスレーブ・コンピュータが少なくとも上記画像形成装置の画像形成部に用紙を挟持して送る搬送動作を行う複数の搬送ローラを制御する上記画像形成装置のオプションユニットのユニット制御装置であって,上記オプションユニットが記録紙を搬送する給紙部或いは用紙搬送装置である請求項6に記載のシリアル通信制御プログラム。
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