JP2002327738A - 複列アンギュラ玉軸受の予圧測定方法および予圧測定装置 - Google Patents

複列アンギュラ玉軸受の予圧測定方法および予圧測定装置

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JP2002327738A JP2001137237A JP2001137237A JP2002327738A JP 2002327738 A JP2002327738 A JP 2002327738A JP 2001137237 A JP2001137237 A JP 2001137237A JP 2001137237 A JP2001137237 A JP 2001137237A JP 2002327738 A JP2002327738 A JP 2002327738A
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Junji Murata
順司 村田
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組付け完了後の複列アンギュラ玉軸受に対して
も、簡易に予圧を測定できる方法や装置を提供する。 【解決手段】複列アンギュラ玉軸受2に対して付与した
予圧を測定する方法であって、軸受の内・外輪24,2
1のうち、一方部材が、軸方向で隣り合う複列の軌道溝
を有するもので、他方部材が単列の軌道溝を有する2つ
の部材に分離されたものであり、前記一方部材を軸方向
で位置決めした状態で、他方部材の片側部材に対してア
キシアル荷重を漸次増加させる形態で加担することによ
り、前記他方部材の残りの片側部材の軌道溝と、該残り
の片側部材の軌道溝と対向する前記一方部材の軌道溝と
の間に介装される玉群の少なくとも1つが予圧抜け方向
に変位させられたときのアキシアル荷重を検出し、当該
検出結果に基づいて前記複列アンギュラ玉軸受の付与予
圧を認識する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複列アンギュラ玉
軸受に対して付与した予圧を測定する予圧測定方法及び
予圧測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複列アンギュラ玉軸受を備え
る例えば自動車等に用いられる車軸用軸受装置(ホイー
ル用ハブユニット)などにあっては、その剛性を確保す
るために、転動体としての玉に軸方向での予圧を加える
こと、すなわち負すきまを設けるようにすることが一般
的である。
【0003】そして、その予圧は、内輪に嵌合される軸
を内輪側に対してナットで締結することや、かしめるこ
とによって付与されるようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ナットによ
る締結の途中で、締め付けトルクを測定するなどして、
そのトルクの測定結果により予圧がどの程度になってい
るか例えば計算等を行って検出し、必要な予圧状態にな
るように組付ける方法は、従来知られていた。
【0005】しかしながら、この場合、組付けを行いな
がら予圧測定を行うものであるから、組み付け完了後の
複列アンギュラ玉軸受に対して予圧を測定するものでは
なかった。
【0006】また、全ての複列アンギュラ玉軸受に対し
て製造途中で予圧を測定しながら製造すると生産性が低
くなることから、製造過程においては、一部の軸受のみ
サンプルとして予圧測定を行うのであって、そのような
予圧測定を行わないものについては実際にどの程度の予
圧となっているか不明であった。
【0007】したがって、従来において、予圧を測定し
ていなかった複列アンギュラ玉軸受については、不当に
剛性の高い、つまり予圧が大きすぎるものや、逆に不当
に剛性の低い軸受等の不良品と、適正な予圧が与えられ
ている良品とを区別する手段がなかった。
【0008】このような事情に鑑み、本発明は、組付け
完了後の複列アンギュラ玉軸受に対しても、簡易に予圧
を測定できる方法や装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複列アンギ
ュラ玉軸受の予圧測定方法は、前記軸受の内・外輪のう
ち、一方部材が、軸方向で隣り合う複列の軌道溝を有す
るもので、他方部材が単列の軌道溝を有する2つの部材
に分離されたものであり、前記一方部材を軸方向で位置
決めした状態で、他方部材の片側部材に対してアキシア
ル荷重を漸次増加させる形態で加担することにより、前
記他方部材の残りの片側部材の軌道溝と、該残りの片側
部材の軌道溝と対向する前記一方部材の軌道溝との間に
介装される玉群の少なくとも1つが予圧抜け方向に変位
させられたときのアキシアル荷重を検出し、当該検出結
果に基づいて前記複列アンギュラ玉軸受の付与予圧を認
識することを特徴としている。
【0010】これにより、複列アンギュラ玉軸受の外輪
または内輪の一方に対して軽荷重から増していきながら
アキシアル荷重を与え、その荷重によって転動体におけ
る予圧が解除されたことが検出されたときのアキシアル
荷重に基いて予圧を求めるから、予圧付与状態に組み付
けられた軸受の予圧を簡易且つ迅速に検出することがで
き、予圧測定の効率を高めることができる。
【0011】また、このような方法として、前記アキシ
アル荷重が、前記一方部材と前記変位し得る玉群との間
に生じる電気導通抵抗の変化を計測することにより検出
されることが好ましい。
【0012】この場合、電気導通抵抗の変化を計測する
だけの簡単な手段によって、転動体における予圧解除が
検出でき、その予圧解除のときのアキシアル荷重が検出
できる。
【0013】本発明に係る複列アンギュラ玉軸受の予圧
測定装置は、前記軸受の内・外輪のうち、一方部材が、
軸方向で隣り合う複列の軌道溝を有するもので、他方部
材が単列の軌道溝を有する2つの部材に分離されたもの
であり、前記一方部材を軸方向で位置決めする位置決め
手段と、前記一方部材を前記位置決め手段で位置決めし
た状態で、他方部材の片側部材に対してアキシアル荷重
を漸次増加させる形態で加担する荷重付加手段と、前記
他方部材の残りの片側部材の軌道溝と、該残りの片側部
材の軌道溝と対向する前記一方部材の軌道溝との間に介
装される玉群の少なくとも1つが予圧抜け方向に変位さ
せられたときのアキシアル荷重を検出する検出手段と、
当該検出手段の検出結果に基づいて前記複列アンギュラ
玉軸受の付与予圧を認識する予圧算出手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0014】これにより、複列アンギュラ玉軸受の外輪
または内輪の一方に対して軽荷重から増していきながら
アキシアル荷重を与え、その荷重によって転動体におけ
る予圧が解除されたことが検出されたときのアキシアル
荷重に基いて予圧を求めるから、予圧付与状態に組み付
けられた軸受の予圧を簡易且つ迅速に検出することがで
き、予圧測定の効率を高めることができる。
【0015】また、前記検出手段は、前記一方部材と前
記変位し得る玉群との間に生じる電気導通抵抗の変化を
計測することにより検出するように構成していることが
好ましい。
【0016】この場合、電気的な導通抵抗の変化を計測
するだけの簡単な手段によって、玉群における予圧解除
が検出でき、その予圧解除のときのアキシアル荷重が検
出できる。
【0017】また、前記検出手段は、前記一方部材と軸
方向で対向して前記変位し得る玉群を各別に保持する電
気的接触部を備える測定用治具と、該測定用治具によっ
て前記各玉を軸方向で保持した状態で前記一方の輪体と
前記各電気的接触部との間に電気信号を通じる電気信号
付与手段と、該電気信号の前記一方部材と前記電気的接
触部との間での電気導通抵抗の変化を計測する計測手段
とを備えていることが好ましい。
【0018】この場合、測定用治具によって予圧解除の
有無が検出される対象の転動体の保持も行えるととも
に、電気的な導通抵抗の変化も測定できることになり、
簡単な手段によって、転動体における予圧抜けが精度良
く検出でき、ひいては予圧についても精度良く検出でき
ることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に示す実施形
態に基づいて説明する。
【0020】図1から図3は本発明の一実施形態を示し
ている。ここでは、車軸用軸受装置として、自動車の駆
動輪が取り付けられるタイプの車軸用軸受装置を例に挙
げる。図1は、複列アンギュラ玉軸受の予圧測定装置等
を示す説明図、図2は、車軸用軸受装置を示す断面図、
図3は予圧測定装置における測定用治具等を示す斜視
図、図4は、図1の車軸用軸受装置に対するかしめ工程
を模式的に示す説明図である。
【0021】図例の車軸用軸受装置は、ハブホイール1
と、複列アンギュラ玉軸受2と、等速ジョイント3とを
備えている。
【0022】ハブホイール1は、中空構造となってお
り、その外周面の軸方向中間部には車輪取付け用の径方
向外向きのフランジ11が形成され、また、中心孔内周
面HにはスプラインSが形成され、外周面においてフラ
ンジ11よりも車両インナ側には複列転がり軸受2にお
ける車両アウタ側の玉22群の軌道面12が形成された
構成となっている。
【0023】複列転がり軸受2は、二列の軌道溝を有す
る単一の外輪21と、二列で配設される複数の玉22
と、二つの冠形保持器23と、車両インナ側の玉22群
に関する内輪24とから構成されており、車両アウタ側
の玉22群の軌道となる内輪については上述したように
ハブホイール1の外周に形成される軌道面を利用して構
成している。
【0024】等速ジョイント3は、周知のツェッパタイ
プ(バーフィールド型)の等速ジョイントと呼ばれるも
のとされ、外輪31、内輪32、玉33および保持器3
4などから構成されている。
【0025】外輪31は、内輪32、玉33および保持
器34などが収納配設される椀形部35と、この椀形部
35の小径側に一体に連接される軸部36とから構成さ
れている。
【0026】軸部36の外周面には、スプラインが形成
されており、ハブホイール1の中心孔内周面Hに対して
スプライン嵌合される。
【0027】このハブホイール1の車両インナ側端部
は、径方向外向きに屈曲されて軸受装置2の内輪24の
車両インナ側端面に対してかしめつけられている。この
かしめ部には、符号14を付してある。
【0028】このかしめ部14により、複列転がり軸受
2の内輪24が車両アウタ側に押圧されることにより、
複列転がり軸受2に対して所要の予圧(圧縮応力)が付
与された状態となり、また、複列転がり軸受2がハブホ
イール1に対して抜け止めされる。
【0029】また、ハブホイール1に対して等速ジョイ
ント3が複列転がり軸受2の近傍に隣り合わされる形態
で結合される。
【0030】そして、ハブホイール1のフランジ11に
対して図示しないディスクブレーキ装置のディスクロー
タおよび車輪があてがわれて複数のボルト13により装
着される。
【0031】また、複列転がり軸受2の外輪21に設け
てある径方向外向きのフランジ25が、車体側のナック
ル6などにボルト止めされる。
【0032】さらに、等速ジョイント3の内輪32に対
してシャフト5がスプライン嵌合されて止め輪(符号省
略)などで抜け止め固定される。前述のシャフト5の他
端側は、図示しない別の等速ジョイントを介して車両の
デファレンシャル装置に取り付けられる。
【0033】このような車軸用軸受装置では、シャフト
5の回転動力が、等速ジョイント3を介してハブホイー
ル1に取り付けられてある車輪(図示省略)に対して伝
達される。
【0034】上記車軸用軸受装置は、かしめ工程を経て
製造工程を完了することになるため、次にかしめ工程等
を簡単に説明する。
【0035】仮組み状態の車軸用軸受装置に対してかし
め加工を次のように行う。まず、図4(a)に示すよう
に、軸受2等を外嵌していないハブホイール1の車両ア
ウタ側の端面に対して第1治具50をあてがい、このハ
ブホイール1の車両インナ側を上にした姿勢で基台60
上に配置する。
【0036】上記第1治具50は、円柱形状の金属部材
からなり、ハブホイール1の車両アウタ側の円筒部分に
対して所要の隙間を介して嵌合する程度の大きさに設定
されている。
【0037】このような準備をしておいてから、ハブホ
イール1の車両インナ側軸端に対して、図4(b)に示
すように、ローリングかしめを行う。
【0038】このローリングかしめは、アキシアル荷重
Pをかけながらかしめ工具70をローリングさせるので
あるが、これにより、ハブホイール1の車両インナ側軸
端が徐々に径方向外向きに屈曲させられることになり、
最後には、この屈曲部分が、複列アンギュラ玉軸受2の
内輪24の車両インナ側端面に対して押し付けられるこ
とになり、これで、複列アンギュラ玉軸受2に対して所
要の予圧が付与されるとともに、複列アンギュラ玉軸受
2がハブホイール1に対して結合される。
【0039】このようにしてかしめ作業が終了する。
(図4(c)参照)。
【0040】その後、図1に示すように、該複列アンギ
ュラ玉軸受2の予圧を次のようにして測定し、予圧が適
正範囲にあって良品の場合、等速ジョイント3の軸部3
6をハブホイール1の中心孔内周面Hにスプライン嵌合
し、軸嵌合に伴いC形止め輪38で抜け止めされる。
【0041】次に、本発明に係る軸受の予圧測定方法に
ついて説明する。
【0042】図1に、軸受の予圧測定装置7の概略構成
を示している。この予圧測定装置7は、組み付けられた
状態の車軸用軸受装置におけるハブホイール1を、軸方
向および径方向で位置決め固定される状態で載置固定す
る位置決め手段としての固定台80を備えている。
【0043】すなわち、固定台80は、車軸用軸受装置
の車両インナ側を下向きにした状態で、外輪21を内嵌
できる上下貫通孔81を備えるとともに、該上下貫通孔
81に車軸用軸受装置の外輪21を内嵌した状態で、そ
の外輪21のフランジ25が固定台80上面に載置され
て保持できるようにしている。
【0044】そして、かしめ部14が下側にある状態
で、上下貫通孔81の下方側から車両インナ側の玉22
列に対して、測定用治具としての支持体8を図示しない
バネなどの弾性付勢手段により上向きに弾性付勢させて
きわめて軽度に当接させている。
【0045】この支持体8は、図3に示すように、ほぼ
円筒状に絶縁材で構成されているとともに、その上端縁
部には、各玉22の位置に対応して各玉22が係入され
る凹部9を備えている。これにより、各玉22が各凹部
9で保持された状態となっている。
【0046】各凹部9の底部には、各玉22が当接する
電気的接触部としての電極部40を設けている。各電極
部40からは、支持体8外周の表面に支持体8下端に至
る導電路41が延設される状態に形成されている。
【0047】この支持体8下端まで延出された導電路4
1と、外輪21との間に所定の直流電圧が印加されるよ
う、外輪21と、電極部40との間に直流電流が流れる
ように電気信号付与手段としての直流電源42を挿入し
た電気回路を形成している。なお、単一の直流電源42
から各電極部40に対して共通に電圧を印加できるよう
に接続されているとともに、直流電源42から供給され
る直流電流が電気信号に相当する。なお、電気信号付与
手段としては直流電源に限定されるものでなく、交流信
号等各種電気信号でも良い。
【0048】そして、各電極部40における電気回路に
は、各電極部40を流れる電流値を検出する電流検出用
抵抗43を設けている。該電流検出用抵抗43の両端に
生じた電圧信号は、電流値信号として、マイコン等から
なる演算制御手段44に入力され、この演算制御手段4
4において各玉22ごとの電流値を検出するようになっ
ている。さらに、演算制御手段44では、各玉22ごと
の検出電流値の時間的変化を計測する。
【0049】一方、図1に示すように、内輪24と一体
になっているハブホイール1に対して、軸方向下向きに
荷重を付加するための荷重付加手段45を設けている。
この荷重付加手段45は、電動モータによる駆動でスピ
ンドルが上下に出退可能となっているリニアアクチュエ
ータであって、スピンドルによってアキシアル荷重を軸
心周りで均一となるように付加できるものである。な
お、図示しないが、スピンドルの先端にはハブホイール
1の一端部に対して均等に荷重を軸方向で付加するため
にパッド等を設けている。
【0050】そして、電動モータにおける駆動トルク等
を検出することによりハブホイール1に対する前記荷重
を検出する荷重検出手段46を設けているとともに、該
荷重検出手段46の検出結果は、前記演算制御手段44
に入力される。
【0051】したがって、予圧測定装置7は、固定台8
0と、支持体8と、荷重付加手段45と、荷重検出手段
46と、演算制御手段44等とにより構成されている。
【0052】次に、この予圧測定装置7を利用した軸受
の予圧測定方法の手順について説明する。
【0053】予圧測定装置7の固定台80に車軸用軸受
装置を固定する。
【0054】次に、予圧測定装置7を起動することによ
って、荷重付加手段44を駆動して軸方向に沿う下向き
の荷重の付加を開始する。
【0055】演算制御手段44は、荷重付加手段45に
よるアキシアル荷重の付加を無段階に徐々に強くしてい
く、すなわちアキシアル荷重が漸次増加するように制御
する。この荷重を付加する工程が第1工程に相当する。
【0056】そして、車両インナ側の玉22群の列にお
いては、徐々に予圧が低下していくことになり、外輪2
1と接触している玉22の予圧が解除される、すなわち
予圧が抜けるに伴い外輪21との接触による導通抵抗が
急激に高いものとなるため、その際の電流検出器42で
の検出電流値は、急激に小さくなる。
【0057】この現象について説明する。玉22と外輪
21及び内輪24との間は、通常点接触状態となってお
り(数十Ω前後で安定しない)、予圧が加えられると、
玉22が弾性変形することでその接触面積が大きくなっ
て、玉22と外輪21との間の通電抵抗は予圧が付与さ
れている状態ではほぼ0Ωと低くなっている。
【0058】そして、上記荷重付加手段45によって徐
々に荷重が増していくにしたがって予圧が小さくなり、
予圧がなくなったときには、玉22と外輪21及び内輪
24との間は、面接触状態から点接触状態となるため、
玉22と外輪21との間の電気抵抗はグリースもある程
度介在されていることもあって急増する。
【0059】したがって、そのときには、玉22と外輪
21との間を流れる電流値は急減するのである。
【0060】電流値を検出している玉22のなかで最も
予圧が小さい玉22が最初に予圧解除状態となるため、
常時各玉22における直流電流値を検出している計測手
段としての演算制御手段44では、その最初に電流値の
急減が生じたことを検出すると、そのときのアキシアル
荷重の値Fを記憶する。
【0061】そして、演算制御手段44は、そのアキシ
アル荷重の値Fに基づいて所定の計算手順により予圧の
値を求める。ここで、第1工程により荷重を付加し、そ
の荷重付加に伴い予圧が解除されたときの荷重に基づい
て予圧を算出する過程を第2工程としている。
【0062】また、その得られた予圧値を、予圧測定装
置7に含まれる表示手段に表示したり、印刷手段を介し
て印刷するようにしている。なお、演算制御手段44
は、予め設定されている適正範囲内に予圧値があるか比
較し、適正範囲内にないものについては、予圧が正常で
ないことも表示等できるようにしても良い。
【0063】なお、上記実施の形態では、一つでも玉の
予圧が解除されたことを検出すると、そのときの荷重に
よって予圧を求めるものを示したが、複数個の玉に対し
て予圧解除の有無を検出するようにした中でも、その複
数個のうち半数またはほぼ半数の玉の予圧が解除された
時点での荷重によって予圧を求めるようにしても良い。
【0064】また、上記実施の形態では、一つの列の玉
群の全数に対して電気的導通の難易について検出するも
のを示したが、軸受装置の形状等の寸法精度や、組付け
精度が高精度で、かつ、上記検出用の荷重の付加も精度
良く行われるものの場合には、単一の玉、あるいは少数
の玉に対してのみ電気的導通の難易を検出するように構
成しても良い。この場合には、測定装置の構成を簡素化
できる。
【0065】なお、上記実施の形態では、外輪21と玉
22との間の電気抵抗の変化、つまり導電抵抗の変化を
見て、その変化があったときの荷重値に基いて予圧値を
求めるものを示したが、予圧の有無の検出としては、例
えばレーザ等を利用した測距装置等によって、玉22と
外輪21との位置関係を測定することで、予圧の解除の
有無を検出し、その検出結果に基づいて予圧解除された
ときの荷重に基いて予圧を求めるようにしても良い。
【0066】上記実施の形態では、ハブホイール1の車
両インナ側端部を、軸受装置2の内輪24の車両インナ
側端面に対してかしめたものを示したが、ハブホイール
の車両インナ側端部に対してナットを螺着締結して、そ
のナットによる締結で軸受装置2の内輪24の車両イン
ナ側端面に対して予圧を加える状態で固定するものに対
しても、本発明を適用できる。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る複列アンギュラ玉軸受の予
圧測定方法および軸受の予圧測定装置によれば、複列ア
ンギュラ玉軸受の外輪または内輪の一方に対して軽荷重
から漸次増加させていきながらアキシアル荷重を与え、
その荷重によって玉群で予圧が解除されたことが検出さ
れたときの荷重に基いて予圧を求めるから、予圧付与状
態に組み付けられた軸受の予圧を簡易且つ迅速に検出す
ることができ、予圧測定の効率を高めることができる。
これにより、軸受の転動体に予圧を与えた状態で組付け
た後でも、その予圧を測定できて、予圧が適正か否かで
良品と不良品とを簡易に識別でき、完成品の全数に対し
て予圧測定を行うよう図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複列アンギュラ玉軸受の予圧測定装置等を示す
説明図
【図2】車軸用軸受装置を示す断面図
【図3】測定用治具としての支持体を示す斜視図
【図4】かしめ工程を示す説明図
【符号の説明】
2 複列アンギュラ玉軸受 7 予圧測定装置 8 支持体(測定用治具) 21 外輪 22 玉(転動体) 24 内輪 40 電極部(電気的接触部) 44 演算制御手段(計測手段) 80 固定台(位置決め手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複列アンギュラ玉軸受に対して付与した
    予圧を測定する方法であって、 前記軸受の内・外輪のうち、一方部材が、軸方向で隣り
    合う複列の軌道溝を有するもので、他方部材が単列の軌
    道溝を有する2つの部材に分離されたものであり、 前記一方部材を軸方向で位置決めした状態で、他方部材
    の片側部材に対してアキシアル荷重を漸次増加させる形
    態で加担することにより、前記他方部材の残りの片側部
    材の軌道溝と、該残りの片側部材の軌道溝と対向する前
    記一方部材の軌道溝との間に介装される玉群の少なくと
    も1つが予圧抜け方向に変位させられたときのアキシア
    ル荷重を検出し、当該検出結果に基づいて前記複列アン
    ギュラ玉軸受の付与予圧を認識する、ことを特徴とする
    複列アンギュラ玉軸受の予圧測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の複列アンギュラ玉軸受
    の予圧測定方法において、 前記アキシアル荷重が、前記一方部材と前記変位し得る
    玉群との間に生じる電気導通抵抗の変化を計測すること
    により検出される、ことを特徴とする複列アンギュラ玉
    軸受の予圧測定方法。
  3. 【請求項3】 複列アンギュラ玉軸受に対して付与した
    予圧を測定する装置であって、 前記軸受の内・外輪のうち、一方部材が、軸方向で隣り
    合う複列の軌道溝を有するもので、他方部材が単列の軌
    道溝を有する2つの部材に分離されたものであり、 前記一方部材を軸方向で位置決めする位置決め手段と、 前記一方部材を前記位置決め手段で位置決めした状態
    で、他方部材の片側部材に対してアキシアル荷重を漸次
    増加させる形態で加担する荷重付加手段と、 前記他方部材の残りの片側部材の軌道溝と、該残りの片
    側部材の軌道溝と対向する前記一方部材の軌道溝との間
    に介装される玉群の少なくとも1つが予圧抜け方向に変
    位させられたときのアキシアル荷重を検出する検出手段
    と、 当該検出手段の検出結果に基づいて前記複列アンギュラ
    玉軸受の付与予圧を認識する予圧算出手段とを備える、
    ことを特徴とする複列アンギュラ玉軸受の予圧測定装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の複列アンギュラ玉軸受
    の予圧測定装置であって、 前記検出手段は、前記一方部材と前記変位し得る玉群と
    の間に生じる電気導通抵抗の変化を計測することにより
    検出するように構成している、ことを特徴とする複列ア
    ンギュラ玉軸受の予圧測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の複列アンギュラ玉軸受
    の予圧測定装置であって、 前記検出手段は、 前記一方部材と軸方向で対向して前記変位し得る玉群を
    各別に保持する電気的接触部を備える測定用治具と、 該測定用治具によって前記各玉を軸方向で保持した状態
    で前記一方の輪体と前記各電気的接触部との間に電気信
    号を通じる電気信号付与手段と、 該電気信号の前記一方部材と前記電気的接触部との間で
    の電気導通抵抗の変化を計測する計測手段とを備えてい
    る、ことを特徴とする軸受の予圧測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7594759B2 (en) * 2004-02-23 2009-09-29 Jtekt Corporation Oblique contact double row ball bearing and method of imparting preload in the ball bearing
CN109614764A (zh) * 2019-01-31 2019-04-12 青岛高测科技股份有限公司 一种超精密角接触球轴承轴向预紧力量化确定方法

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