JP2002326985A - アゼチジノン誘導体およびその製造方法 - Google Patents

アゼチジノン誘導体およびその製造方法

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JP2002326985A JP2001132589A JP2001132589A JP2002326985A JP 2002326985 A JP2002326985 A JP 2002326985A JP 2001132589 A JP2001132589 A JP 2001132589A JP 2001132589 A JP2001132589 A JP 2001132589A JP 2002326985 A JP2002326985 A JP 2002326985A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌活性を有するカルバペネム化合物合成のた
めのアゼチジノン誘導体の製造方法を提供する。 【解決手段】一般式(2) 【化1】 (式中、Yはシリル基または水素原子を意味し、Zは保護
基を意味する。)で表される化合物を、一般式(3) 【化2】 (式中、Xはハロゲン原子を意味し、Rは低級アルキル基
又はアリール基を意味する。)で表される化合物と処理
し、さらに一般式(4) 【化3】 (式中、Arはアリール基またはヘテロアリール基を意味
する。)で表される化合物と処理し、これらの操作、す
なわち一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)
及び(4)で表される化合物とを処理する操作を1回、
2回、3回または4回以上行ない一般式(5) 【化4】 (式中、Y、Ar及びZは前記と同じ意味を有する。)で表
される化合物を製造し、引き続いて、反応補助剤の存在
下または非存在下、単一溶媒中または混合溶媒中チタン
化合物で処理することを特徴とする一般式(6) 【化5】 (式中、Arは前記と同じ意味を有する。)で表されるア
ゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌活性を有するカ
ルバペネム化合物合成のためのアゼチジノン誘導体およ
び、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭64-79180号公報において、カルバ
ペネム化合物を構築する際の中間体の製造法が参考例と
して記載されている。
【化13】
【0003】また、特開昭62-103084号公報において、
カルバペネム化合物を構築する際の中間体の製造法
【化14】
【化15】 および、
【化16】 が、参考例として記載されている。
【0004】また、Chem. Pharm. Bull. 42(7) 1381-13
87, (1994)において、カルバペネム化合物を構築する際
の中間体の製造法が記載されている。
【化17】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
では、収率、用いる試剤の入手容易性と価格、取り扱い
やすさ、操作性といった点から工業的製法としてそれほ
ど満足すべきものではなかった。具体的には、例えば、
前記式(9)の方法は、2成分の溶媒系で反応を行って
おり、また、3フッ化ホウ素は、必ずしも取り扱い性が
良いわけではない。また、前記式(11)あるいは(1
2)の方法は、反応途中に溶媒置換が必要であり、前記
式(13)の方法においては、(3S,4S)−3−
〔(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔(1R)−1−フェニルチオカルボニル
エチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−2−
アゼチジノンをカラムクロマトグラフィー精製しおり、
また、4塩化チタンを用いる脱保護反応は2成分の溶媒
系で行われており、工業的製法としてはさらに優れた方
法が望まれている状況にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を行った結果、後記一般式
(2)で表される化合物から、後記一般式(5)で表さ
れる化合物が高収率で得られること、そして後記一般式
(5)で表される化合物から、温和で簡便な反応条件
下、高収率で後記一般式(6)で表される化合物が得ら
れることを見いだし、さらに、後記一般式(8)で表さ
れる化合物をチタン化合物で処理し、次いで水または塩
酸水で処理することにより、工業的製法に適した次式
(1)
【化18】 で表されるアゼチジノン誘導体一水和物が得られること
を見いだし、本発明を完成したものである。
【0007】すなわち、本発明は、以下のとおりであ
る。 〔1〕粉末X線回折図において下記の回折角(2θ)、
相対強度を示す前記式(1)で表されるゼチジノン誘導
体一水和物、
【表2】表1 2θ 相対強度(%) −−−−−−−−−−−−−− 10.5 41 12.6 28 20.3 57 21.1 48 22.3 100 23.5 48 24.1 53 30.1 34 −−−−−−−−−−−−−−
【0008】〔2〕一般式(2)
【化19】 (式中、Yはシリル基または水素原子を意味し、Zは保護
基を意味する。)で表される化合物を、一般式(3)
【0009】
【化20】 (式中、Xはハロゲン原子を意味し、Rは低級アルキル基
又はアリール基を意味する。)で表される化合物と処理
し、さらに一般式(4)
【化21】 (式中、Arはアリール基またはヘテロアリール基を意味
する。)で表される化合物と処理し、これらの操作、す
なわち一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)
及び(4)で表される化合物とを処理する操作を1回、
2回、3回または4回以上行ない一般式(5)
【0010】
【化22】 (式中、Y、Ar及びZは前記と同じ意味を有する。)で表
される化合物を製造し、引き続いて、反応補助剤の存在
下または非存在下、単一溶媒中または混合溶媒中チタン
化合物で処理することを特徴とする一般式(6)
【化23】 (式中、Arは前記と同じ意味を有する。)で表されるア
ゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方法、
【0011】〔3〕Arがp−クロロフェニル基である前
記〔2〕記載のアゼチジノン誘導体またはその水和物の
製造方法、〔4〕前記〔2〕の中、前記一般式(5)で
表される化合物から前記一般式(6)で表される化合物
を製造する工程において、Arがp−クロロフェニル基で
あり、チタン化合物で処理した後で水または塩酸水で処
理し、析出する一水和物を濾過して取得することを特徴
とする前記〔2〕記載のアゼチジノン誘導体またはその
水和物の製造方法、〔5〕前記〔2〕の中、前記一般式
(2)で表される化合物から前記一般式(5)で表され
る化合物を製造する工程において、A)前記一般式
(2)で表される化合物を塩基と反応させ、次いで、こ
の混合物もしくはその溶液を、前記一般式(3)で表さ
れる化合物もしくはその溶液に加え、さらに、前記一般
式(4)で表される化合物と処理するか、または、B)
前記一般式(2)で表される化合物および塩基を、前記
一般式(3)で表される化合物もしくはその溶液に、同
時に加え、さらに前記一般式(4)で表される化合物と
処理し前記一般式(5)で表される化合物を製造するこ
とを特徴とする前記〔2〕、〔3〕または〔4〕記載の
アゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方法、
【0012】〔6〕一般式(5)
【化24】 (式中、Y、Ar及びZは前記と同じ意味を有する。)で表
される化合物を反応補助剤の存在下または非存在下、単
一溶媒中または混合溶媒中チタン化合物で処理すること
を特徴とする一般式(6)
【化25】 (式中、Arは前記と同じ意味を有する。)で表されるア
ゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方法、
【0013】〔7〕Arがp−クロロフェニル基である
〔6〕記載のアゼチジノン誘導体またはその水和物の製
造方法、〔8〕Arがp−クロロフェニル基であり、チタ
ン化合物で処理した後で水または塩酸水で処理し、析出
する一水和物を濾過して取得することを特徴とする
〔6〕記載のアゼチジノン誘導体またはその水和物の製
造方法、
【0014】
〔9〕一般式(2)
【化26】 (式中、Yはシリル基または水素原子を意味し、Zは保護
基を意味する。)で表される化合物を、一般式(3)
【0015】
【化27】 (式中、Xはハロゲン原子を意味し、Rは低級アルキル基
又はアリール基を意味する。)で表される化合物と処理
し、さらに一般式(4)
【化28】 (式中、Arはアリール基またはヘテロアリール基を意味
する。)で表される化合物と処理し、これらの操作、す
なわち一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)
及び(4)で表される化合物とを処理する操作を1回、
2回、3回または4回以上行なうことを特徴とする一般
式(5)
【化29】 (式中、Y、Ar及びZは前記と同じ意味を有する。)で表
されるアゼチジノン誘導体の製造方法、
【0016】〔10〕A)前記一般式(2)で表される
化合物を塩基と反応させ、次いで、この混合物もしくは
その溶液を、前記一般式(3)で表される化合物もしく
はその溶液に加え、さらに、前記一般式(4)で表され
る化合物と処理するか、または、 B)前記一般式(2)で表される化合物および塩基を、
前記一般式(3)で表される化合物もしくはその溶液
に、同時に加え、さらに前記一般式(4)で表される化
合物と処理することを特徴とする前記一般式(5)で表
されるアゼチジノン誘導体の製造方法に関する。 以下、本発明で用いられる種々の定義について詳細に述
べる。Yで表されるシリル基としては、tert−ブチルジ
メチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、トリエチ
ルシリル基、トリメチルシリル基のようなトリアルキル
シリル基;フェニルジメチルシリル基のようなジアルキ
ルアリールシリル基;ジフェニルメチルシリル基のよう
なアルキルジアリールシリル基;トリフェニルシリル基
のようなトリアリールシリル基;などが挙げられる。好
ましくはtert−ブチルジメチルシリル基、トリイソプロ
ピルシリル基、トリエチルシリル基、トリメチルシリル
基のようなトリアルキルシリル基が挙げられる。Arで表
されるアリール基またはヘテロアリール基としては、フ
ェニル基、o−クロロフェニル基、p−クロロフェニル
基、2,4−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリク
ロロフェニル基、p−ニトロフェニル基、p−メチルフェ
ニル基、p−メトキシフェニル基などの無置換またはハ
ロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数1〜6個のアルキル
基、もしくは炭素原子数1〜6個のアルコキシ基で置換
されたフェニル基;2−ピリジル基、3−ピリジル基、
4−ピリジル基、2−ピリミジル基、2−(4,6−ジ
メチル)ピリミジル基などのヘテロアリール基;などが
挙げられる。好ましくは、フェニル基、p−クロロフェ
ニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基などの無置
換またはハロゲン原子で置換されたフェニル基が挙げら
れる。
【0017】Zで表される保護基としては、tert−ブチ
ル基、2−メチル−2−ブチル基、ジフェニルメチル基、
トリフェニルメチル基などの無置換または置換低級アル
キル基が挙げられる。好ましくはtert−ブチル基が挙げ
られる。チタン化合物としては、4塩化チタン、4ヨウ
化チタンなどが挙げられる。好ましくは4塩化チタンが
挙げられる。Xで表されるハロゲン原子としては、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。好まし
くは塩素原子が挙げられる。Rで表される低級アルキル
基又はアリール基としては、メチル基、エチル基、イソ
プロピル基、secブチル基などの、低級アルキル基;フ
ェニル基、p−メチルフェニル基などのアリール基;が
挙げられる。
【0018】以下、本発明の、化合物(2)から化合物
(5)の製造方法、および化合物(5)から化合物
(6)の製造方法を以下に詳細に説明する。
【化30】
【0019】(1)工程1 化合物(5)は、化合物(2)を一般式(3)
【化31】 で表される化合物と反応させ、さらに、一般式(4)
【化32】 で表される化合物と反応させることにより製造すること
ができる。
【0020】本工程は、好ましくは塩基の存在下で行
う。この反応に使用される塩基としては、例えば、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等のトリア
ルキルアミン、例えば、ピリジン、ルチジン、ピコリン
等のピリジン化合物、キノリン、イミダゾール、N−メ
チルピロリジン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.
0〕ノン−5−エン、1,4−ジアザビシクロ〔2.
2.2〕オクタン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕ウンデシ−7−エンを挙げることができる。好まし
くは、トリエチルアミン等のトリアルキルアミンが挙げ
られる。塩基の当量数としては、化合物(2)に対して
1〜5当量が使用される。好ましくは1〜2当量が、よ
り好ましくは1〜1.5当量が挙げられる。反応試剤を
加える順序としては、好ましくは、一般式(2)で表さ
れる化合物を、上記の塩基と処理し、得られた混合物も
しくはその溶液を、一般式(3)で表される化合物もし
くはその溶液に加えるか、または、一般式(2)で表さ
れる化合物および塩基を、一般式(3)で表される化合
物もしくはその溶液に同時に加える。
【0021】反応は例えば、ジオキサン、ジエチルエー
テル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、塩化メチレ
ン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲ
ン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、モノクロロベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、などのような反応に悪影響
を及ぼさない常用の溶媒を使用して行う。好ましくは塩
化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等
のハロゲン化炭化水素類が挙げられる。反応温度は特に
限定されないが、通常は冷却下または加温下で行う。好
ましくは−10〜5℃が挙げられる。一般式(3)で表
される化合物および一般式(4)で表される化合物の当
量数としては、各々化合物(2)に対して0.8〜1.
5当量が使用される。好ましくは0.9当量から1.3
当量が挙げられる。一般式(2)で表される化合物を一
般式(3)で表される化合物と反応させ、一般式(4)
で表される化合物と反応させたあと、さらに引き続い
て、一般式(3)で表される化合物と反応させ、一般式
(4)で表される化合物と反応させる操作を1度づつも
しくは、2度づつ以上繰り返すことにより、収率が向上
する。これらの操作の4回以上とは、4回から10回を
意味する。この場合の、一般式(3)で表される化合物
の当量数は、0.01〜0.5当量が挙げられ、好まし
くは0.05〜0.3当量が挙げられ、また、一般式
(4)で表される化合物の当量数は0.01〜0.5当
量が挙げられ、好ましくは0.05〜0.3当量が挙げ
られる。また、この場合、塩基を追加してもよく、この
場合の当量数は、0.01〜1当量が挙げられ、好まし
くは0.05〜0.5当量が挙げられる。2度目以降に
加える一般式(3)で表される化合物および塩基は、そ
れぞれ、1回目に用いた一般式(3)で表される化合物
および塩基と同じでも異なってもよい。
【0022】上記の工程1の方法により、具体的には例
えば、(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチ
ルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1
−p−クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−te
rt−ブトキシカルボニルメチル−2−アゼチジノン;
(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−フェ
ニルチオカルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカル
ボニルメチル−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−
〔(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔(1R)−1−o−クロロフェニルチオカ
ルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチ
ル−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−
1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−
〔(1R)−1−(2,4−ジクロロフェニルチオ)カ
ルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチ
ル−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−
1−トリメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)
−1−p−クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1
−tert−ブトキシカルボニルメチル−2−アゼチジノ
ン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1−トリイソプロ
ピルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p−
クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−tert−ブ
トキシカルボニルメチル−2−アゼチジノン;
【0023】(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−(4,6−ジメチルピリミジン)−2−イル
チオカルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニ
ルメチル−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−
〔(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエ
チル〕−4−〔(1R)−1−フェニルチオカルボニル
エチル〕−1−トリフェニルメトキシカルボニルメチル
−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1
−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−
〔(1R)−1−p−メチルフェニルチオカルボニルエ
チル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−2−ア
ゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−p−メトキシフェニルチオカルボニルエチ
ル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−2−アゼ
チジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−
ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)
−1−(2−ピリジルチオ)カルボニルエチル〕−1−
tert−ブトキシカルボニルメチル−2−アゼチジノン;
(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキシエチ
ル〕−4−〔(1R)−1−p−クロロフェニルチオカ
ルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチ
ル−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−
1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−フェニ
ルチオカルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボ
ニルメチル−2−アゼチジノン;が得られる。
【0024】(2)工程2 化合物(6)は、化合物(5)を反応補助剤の存在下ま
たは非存在下、単一溶媒中または混合溶媒中チタン化合
物と処理することにより得られる。この工程は、工程1
の終了後、引き続いて行うことも可能である。反応は例
えば、ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、塩化メチレン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、モノクロロベンゼン等の芳香族炭化
水素類、などのような反応に悪影響を及ぼさない常用の
溶媒を使用して行う。好ましくは塩化メチレン、クロロ
ホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水
素類が挙げられる。反応補助剤としては、例えばアニソ
ール、o−ジメトキシベンゼン、m−ジメトキシベンゼ
ン、p−ジメトキシベンゼンなどの芳香族エーテル類が
あげられる。反応温度は特に限定されないが、通常は冷
却下または加温下で行う。好ましくは0〜20℃が挙げ
られる。チタン化合物としては、好ましくは4塩化チタ
ンが挙げられる。用いる当量数としては、化合物(5)
に対して1〜10当量が挙げられる。好ましくは、2〜
5当量が挙げられる。後処理としては、水または、塩酸
水で処理する方法が挙げられる。好ましくは水または1
0重量%以下の塩酸水が挙げられる。
【0025】本工程において、次式(7)
【化33】 (式中、Yはシリル基または水素原子を意味し、Zは保護
基を意味する。)で表される化合物を基質として用いる
場合は、チタン化合物で処理した後、水または塩酸水で
処理することにより後処理操作と結晶化操作を同時に行
うことができ、前記式(1)で示される(3S,4S)−
3−〔(1R)−1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−p−クロロフェニルチオカルボニルエチル〕
−1−カルボキシメチル−2−アゼチジノン・一水和物
の結晶が得られる。
【0026】上記の工程2の方法により、具体的には例
えば、(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキシ
エチル〕−4−〔(1R)−1−p−クロロフェニルチ
オカルボニルエチル〕−1−カルボキシメチル−2−ア
ゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−フェニルチオカ
ルボニルエチル〕−1−カルボキシメチル−2−アゼチ
ジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキ
シエチル〕−4−〔(1R)−1−o−クロロフェニルチ
オカルボニルエチル〕−1−カルボキシメチル−2−ア
ゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−(2,4−ジク
ロロフェニルチオ)カルボニルエチル〕−1−カルボキ
シメチル−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−
〔(1R)−1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−
1−(4,6−ジメチルピリミジン)−2−イルチオカ
ルボニルエチル〕−1−カルボキシメチル−2−アゼチ
ジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキ
シエチル〕−4−〔(1R)−1−p−メチルフェニル
チオカルボニルエチル〕−1−カルボキシメチル−2−
アゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1ヒド
ロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p−メトキシフ
ェニルチオカルボニルエチル〕−1−カルボキシメチル
−2−アゼチジノン;(3S,4S)−3−〔(1R)−1
−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−(2−ピ
リジルチオ)カルボニルエチル〕−1カルボキシメチル
−2−アゼチジノン;が得られる。
【0027】上記の工程1、工程2で得られる化合物
(5)および(6)は、精製せずに次工程に使用するこ
とが可能であるが、必要な場合には蒸留、結晶化、クロ
マトグラフィー等の単離、精製を行うこともできる。上
記の工程2により得られる化合物(6)から、公知の方
法、例えば、特開昭62-103084号公報に開示されている
方法、あるいは、Chem. Pharm. Bull. 42(7)1381-1387,
(1994)に記載された方法により、優れた抗菌活性を有
することが知られているカルバペネム化合物を製造する
ことが可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明により、優れた抗菌活性を有する
カルバペネム化合物製造時の重要中間体が、工業的に一
層有利な方法で提供されることが可能になった。すなわ
ち、前記一般式(2)で表される化合物から、前記一般
式(5)で表される化合物が高収率で製造できること、
そして前記一般式(5)で表される化合物から、温和で
簡便な反応条件下、高収率で前記一般式(6)で表され
る化合物を製造することが可能になった。さらに本発明
により、重要な中間体である化合物(1)が濾過操作や
取り扱いに便利な態様で得られ優れた工業的製法の提供
が可能になった。に適したものとなった。
【0029】
【実施例】次に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定される
ものではない。なお、略号の意味は次のとおりである。 TBDMS:tert−ブチルジメチルシリル基i Pr:イソプロピル基 Bu:tert−ブチル基 実施例1
【化34】
【0030】(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−カルボキシエチル〕−1−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−2−アゼチジノン(235g)、トリエチ
ルアミン(65.8g)、を塩化メチレン(820g)に溶かし
た液を、クロロ炭酸イソプロピル(76.2g)の塩化メチ
レン(982g)溶液に−10〜0℃で滴下する。1時間、
−10〜0℃で攪拌の後、同温度で、p−クロロチオフ
ェノール(83.4g)を塩化メチレン(250g)に溶かした
液を加える。1時間、−10〜0℃で攪拌の後、同温度
で、クロロ炭酸イソプロピル(6.9g)とトリエチルアミ
ン(5.7g)を加える。1時間、−10〜0℃で攪拌の
後、p−クロロチオフェノール(8.2g)を塩化メチレン
(25g)に溶かした液を加え、同温度で1時間、攪拌す
る。こうして得られた(3S,4S)−3−〔(1R)−
1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−
〔(1R)−1−p−クロロフェニルチオカルボニルエ
チル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−2−ア
ゼチジノンを含む塩化メチレン溶液に、5〜15℃で、
4塩化チタン(375g)を加え、5〜15℃で4時間、攪
拌する。この反応液を、3%塩酸水(1200g)と塩化メ
チレン(1000g)の混合溶液に、0〜20℃で滴下す
る。滴下終了後、0〜10℃で攪拌し、析出した結晶を
濾過し、水洗(2000g)、洗浄(ヘキサン:アセトン=
2:1混液(w/w)、700g)の後、乾燥により、(3S,
4S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキシエチル〕−4−
〔(1R)−1−p−クロロフェニルチオカルボニルエ
チル〕−1−カルボキシメチル−2−アゼチジノンを一
水和物の結晶として得た(収量200g、収率90.5%、融点9
8〜107℃)。 IR (KBr): 1714, 1709, 1478, 1391, 964cm-1 1H-NMR (300MHz, CDCl3) δ: 1.30 (3H, d, J=6.8Hz),
1.32 (3H, d, J=6.8Hz),3.11-3.22 (2H, m), 3.82 (1H,
d, J=18.2Hz), 4.23 (1H, m), 4.27 (1H, m),4.35 (1
H, d, J=18.2Hz), 7.31 (2H, d, J=8.4Hz), 7.40 (2H,
d, J=8.4Hz)
【0031】実施例2
【化35】
【0032】(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−カルボキシエチル〕−1−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−2−アゼチジノン(69.4g)を塩化メチ
レン(613g)に溶解し、−5〜5℃でトリエチルアミン
(20.1g)を加え、続いて、クロロ炭酸イソプロピル(2
4.3g)を−5〜5℃で滴下する。1時間、−5〜5℃で
攪拌の後、同温度で、チオフェノール(21.9g)を加え
る。1時間、−5〜5℃で攪拌の後、同温度で、トリエ
チルアミン(5.6g)とクロロ炭酸イソプロピル(6.8g)
とを加える。1時間、−5〜5℃で攪拌の後、チオフェ
ノール(6.1g)を加え、同温度で1時間、攪拌する。こ
うして得られた(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ter
t−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−フェニルチオカルボニルエチル〕−1−tert
−ブトキシカルボニルメチル−2−アゼチジノンを含む
塩化メチレン溶液に、5〜15℃で、4塩化チタン(11
0g)を加え、5〜15℃で4時間、攪拌する。この反応
液を、3%塩酸水(350g)と塩化メチレン(300g)の混
合溶液に、0〜30℃で加える。塩化メチレン層を分液
し、3%塩酸水(350g×3回)で洗浄する。有機層を分
液し、0〜10℃で、10%(w/w)食塩水(175g)、10%
(w/w)炭酸ナトリウム水溶液(175g)、ヘプタン(400
g)を加えて、同温度で攪拌した後、セライト(10g)用
いて濾過する。水層を分液した後、有機層を水(26g)
で再抽出する。得られた水層を合わせ、酢酸エチル(60
0g)を加える。0〜10℃で36%(w/w)塩酸(33.4g)を加
え、水層を酸性にする。有機層を分液し、水層を酢酸エ
チル(128g)で再抽出する。有機層を合わせ、20%(w/
w)食塩水(2回×328g)で洗浄する。残さが210gになる
まで、溶媒を減圧で留去する。50〜60℃でトルエン
(580g)を滴下し結晶化する。0〜10℃まで冷却の
後、結晶を濾過する。トルエン(120g)で結晶を洗浄
し、減圧乾燥により、(3S,4S)−3−〔(1R)−
1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−フェニ
ルチオカルボニルエチル〕−1−カルボキシメチル−2
−アゼチジノンを得る(見掛け収量53g、純度92%、収
率86%)。 IR (KBr): 3400(br), 1729, 1694cm-1 1H-NMR (CDCl3) δ: 1.30 (3H, d, J=5.9Hz), 1.33 (3
H, d, J=6.9Hz), 3.1-3.3(2H, m), 3.75-3.95 (1H, m),
4.15-4.50 (3H, m) 7.3-7.5 (5H, m)
【0033】実施例3
【化36】
【0034】(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−カルボキシエチル〕−1−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−2−アゼチジノン(2.35g)、トリエチ
ルアミン(0.658g)、を塩化メチレン(8.2g)に溶かし
た液を、クロロ炭酸イソプロピル(0.762g)の塩化メチ
レン(9.8g)溶液に−10〜0℃で30分かけて滴下す
る。1時間、−10〜0℃で攪拌の後、同温度で、p−
クロロチオフェノール(0.858g)を塩化メチレン(2.5
g)に溶かした液を加える。1時間、−10〜0℃で攪
拌の後、同温度で、クロロ炭酸イソプロピル(0.069g)
とトリエチルアミン(0.057g)を加える。1時間、−1
0〜0℃で攪拌の後、p−クロロチオフェノール(0.08
4g)を塩化メチレン(0.25g)に溶かした液を加え、同
温度で1時間、攪拌する。こうして、(3S,4S)−3
−〔(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシ
エチル〕−4−〔(1R)−1−p−クロロフェニルチ
オカルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニル
メチル−2−アゼチジノンを塩化メチレン溶液として得
た。
【0035】実施例4
【化37】 (3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−カル
ボキシエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル
−2−アゼチジノン(2.35g)とトリエチルアミン(0.65
8g)の塩化メチレン(8.2g)溶液を、クロロ炭酸イソプ
ロピル(0.762g)の塩化メチレン(9.8g)溶液に−10
〜0℃で30分かけて滴下する。1時間、−10〜0℃
で攪拌の後、同温度で、p−クロロチオフェノール(0.
858g)を塩化メチレン(2.5g)に溶かした液を加える。
1時間、−10〜0℃で攪拌する。こうして、(3S,
4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p−クロロフ
ェニルチオカルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−2−アゼチジノンを塩化メチレン溶液
として得た。
【0036】実施例5
【化38】 (3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−カル
ボキシエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル
−2−アゼチジノン(2.35g)を塩化メチレン(8.2g)に
溶かした液、および、トリエチルアミン(0.658g)、
を、クロロ炭酸イソプロピル(0.762g)の塩化メチレン
(9.8g)溶液に、同時に、−10〜0℃で30分かけて
滴下する。1時間、−10〜0℃で攪拌の後、同温度
で、p−クロロチオフェノール(0.858g)を塩化メチレ
ン(2.5g)に溶かした液を加える。1時間、−10〜0
℃で攪拌する。こうして、(3S,4S)−3−〔(1
R)−1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕
−4−〔(1R)−1−p−クロロフェニルチオカルボ
ニルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−
2−アゼチジノンを塩化メチレン溶液として得た。
【0037】比較例1
【化39】
【0038】(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−カルボキシエチル〕−1−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−2−アゼチジノン(2.35g)を塩化メチ
レン(18g)に溶かした液に、−10〜0℃でトリエチ
ルアミン(0.658g)を加える。引き続いてクロロ炭酸イ
ソプロピル(0.762g)を−10〜0℃で加える。1時
間、−10〜0℃で攪拌の後、同温度で、p−クロロチ
オフェノール(0.858g)を塩化メチレン(2.5g)に溶か
した液を加える。1時間、−10〜0℃で攪拌する。こ
うして、(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブ
チルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−
1−p−クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−
tert−ブトキシカルボニルメチル−2−アゼチジノンを
塩化メチレン溶液として得た。実施例3、4、5、比較
例1の収率を高速液体クロマトグラフにより定量分析し
た。 実施例3の収率: 98% 実施例4の収率: 94% 実施例5の収率: 94% 比較例1の収率: 90%
【0039】実施例6
【化40】
【0040】(3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−4−〔(1
R)−1−カルボキシエチル〕−1−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−2−アゼチジノン(2.35g)、トリエチ
ルアミン(0.658g)、を塩化メチレン(8.2g)に溶かし
た液を、クロロ炭酸イソプロピル(0.762g)の塩化メチ
レン(9.82g)溶液に−10〜0℃で30分かけて滴下
する。1時間、−10〜0℃で攪拌の後、同温度で、p
−クロロチオフェノール(0.858g)を塩化メチレン(2.
5g)に溶かした液を加える。1時間、−10〜0℃で攪
拌の後、同温度で、クロロ炭酸イソプロピル(0.069g)
とトリエチルアミン(0.057g)を加える。1時間、−1
0〜0℃で攪拌の後、p−クロロチオフェノール(0.08
4g)を塩化メチレン(0.25g)に溶かした液を加え、同
温度で1時間、攪拌する。反応終了後、水(20g)を加
え、洗浄し、分液の後、有機層を硫酸マグネシウムで乾
燥し、溶媒留去する。得られた粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー精製することにより、(3S,
4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p−クロロフ
ェニルチオカルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカ
ルボニルメチル−2−アゼチジノンを得た。(収量2.97
g、収率97%) IR (neat): 1760, 1740, 1705, 1480, 1365, 1260, 12
30, 1155, 1095, 838, 775cm-1 1H-NMR (CDCl3) δ: 0.10 (6H, s), 0.89 (9H, s), 1.2
6 (3H, d, J=6.3Hz), 1.31 (3H, d, J=6.9Hz), 1.43 (9
H, s), 3.02 (1H, dd, J=2.3, 6.9 Hz), 3.14 (1H, dq,
J=3.3Hz, 6.9Hz), 3.92 (2H, m), 7.34 (4H, m)
【0041】実施例7
【化41】 (3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−フェ
ニルチオカルボニルエチル〕−1−tert−ブトキシカル
ボニルメチル−2−アゼチジノン(8.1g)の塩化メチレ
ン(61g)溶液に、5〜15℃で、4塩化チタン(11g)
を加え、5〜15℃で4時間、攪拌する。この反応液
を、3%塩酸水(35g)と塩化メチレン(30g)の混合溶
液に、0〜30℃で加える。塩化メチレン層を分液し、
3%塩酸水(35g×3回)で洗浄する。有機層を分液
し、0〜10℃で、10%(w/w)食塩水(17.5g)、10%(w
/w)炭酸ナトリウム水溶液(17.5g)、ヘプタン(40g)
を加えて、同温度で攪拌した後、セライト(1g)用いて
濾過する。水層を分液した後、有機層を水(3g)で再抽
出する。得られた水層を合わせ、酢酸エチル(60g)を
加える。0〜10℃で36%(w/w)塩酸(3.34g)を加え、水
層を酸性にする。有機層を分液し、水層を酢酸エチル
(13g)で再抽出する。有機層を合わせ、20%(w/w)食塩
水(2回×33g)で洗浄する。残さが21gになるまで、溶
媒を減圧で留去する。50〜60℃でトルエン(58g)
を滴下し結晶化する。0〜10℃まで冷却の後、結晶を
濾過する。トルエン(12g)で結晶を洗浄し、減圧乾燥
により、(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキ
シエチル〕−4−〔(1R)−1−フェニルチオカルボ
ニルエチル〕−1−カルボキシメチル−2−アゼチジノ
ンを得る(見掛け収量5.3g、純度92%、収率90%)。得
られた化合物のIRスペクトルおよび、1H-NMRスペクトル
は、実施例2と同じであった。
【0042】実施例8
【化42】 (3S,4S)−3−〔(1R)−1−tert−ブチルジメ
チルシリルオキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p−
クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−tert−ブ
トキシカルボニルメチル−2−アゼチジノン(2.97g)の
塩化メチレン(21g)溶液に、5〜15℃で、4塩化チ
タン(3.75g)を加え、5〜15℃で4時間、攪拌す
る。この反応液を、3%塩酸水(12g)と塩化メチレン
(10g)の混合溶液に、0〜20℃で滴下する。滴下終
了後、0〜10℃で攪拌し、析出した結晶を濾過し、水
洗(20g)、洗浄(ヘキサン:アセトン=2:1混液(w
/w)、7g)の後、乾燥により、(3S,4S)−3−
〔(1R)−1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−
1−p−クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−
カルボキシメチル−2−アゼチジノンを一水和物の結晶
として得た(収量2.0g、収率94%、)。得られた化合物
のIRスペクトルおよび、1H-NMRスペクトルは、実施例1
と同じであった。
【0043】実施例9
【化43】
【0044】(3S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒド
ロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−カルボキシエチ
ル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−2−アゼ
チジノン(170g)、トリエチルアミン(65.8g)、を塩
化メチレン(820g)に溶かした液を、クロロ炭酸イソプ
ロピル(76.2g)の塩化メチレン(982g)溶液に−10
〜0℃で滴下する。1時間、−10〜0℃で攪拌の後、
同温度で、p−クロロチオフェノール(83.4g)を塩化
メチレン(250g)に溶かした液を加える。1時間、−1
0〜0℃で攪拌の後、同温度で、クロロ炭酸イソプロピ
ル(6.9g)とトリエチルアミン(5.7g)を加える。1時
間、−10〜0℃で攪拌の後、p−クロロチオフェノー
ル(8.2g)を塩化メチレン(25g)に溶かした液を加
え、同温度で1時間、攪拌する。こうして得られた(3
S,4S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキシエチル〕−
4−〔(1R)−1−p−クロロフェニルチオカルボニ
ルエチル〕−1−tert−ブトキシカルボニルメチル−2
−アゼチジノンを含む塩化メチレン溶液に、5〜15℃
で、4塩化チタン(375g)を加え、5〜15℃で4時
間、攪拌する。この反応液を、3%塩酸水(1200g)と
塩化メチレン(1000g)の混合溶液に、0〜20℃で滴
下する。滴下終了後、0〜10℃で攪拌し、析出した結
晶を濾過し、水洗(2000g)、洗浄(ヘキサン:アセト
ン=2:1混液、700g)の後、乾燥により、(3S,4
S)−3−〔(1R)−1−ヒドロキシエチル〕−4−
〔(1R)−1−p−クロロフェニルチオカルボニルエ
チル〕−1−カルボキシメチル−2−アゼチジノンを一
水和物の結晶として得た(収量196g、収率89%)。得ら
れた化合物のIRスペクトルおよび、1H-NMRスペクトル
は、実施例1と同じであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた(3S,4S)−3−〔(1
R)−1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p
−クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−カルボ
キシメチル−2−アゼチジノン・一水和物の粉末X線回
折図である。
【図2】実施例1で得られた(3S,4S)−3−〔(1
R)−1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p
−クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−カルボ
キシメチル−2−アゼチジノン・一水和物の赤外吸収ス
ペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H039 CA65 CD40 CD90

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 で表され、粉末X線回折図において下記の回折角(2
    θ)、相対強度を示す、(3S,4S)−3−〔(1R)
    −1−ヒドロキシエチル〕−4−〔(1R)−1−p−
    クロロフェニルチオカルボニルエチル〕−1−カルボキ
    シメチル−2−アゼチジノン・一水和物。 【表1】表1 2θ 相対強度(%) −−−−−−−−−−−−−− 10.5 41 12.6 28 20.3 57 21.1 48 22.3 100 23.5 48 24.1 53 30.1 34 −−−−−−−−−−−−−−
  2. 【請求項2】一般式(2) 【化2】 (式中、Yはシリル基または水素原子を意味し、Zは保護
    基を意味する。)で表される化合物を、一般式(3) 【化3】 (式中、Xはハロゲン原子を意味し、Rは低級アルキル基
    又はアリール基を意味する。)で表される化合物と処理
    し、さらに一般式(4) 【化4】 (式中、Arはアリール基またはヘテロアリール基を意味
    する。)で表される化合物と処理し、これらの操作、す
    なわち一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)
    及び(4)で表される化合物とを処理する操作を1回、
    2回、3回または4回以上行ない一般式(5) 【化5】 (式中、Y、Ar及びZは前記と同じ意味を有する。)で表
    される化合物を製造し、引き続いて、反応補助剤の存在
    下または非存在下、単一溶媒中または混合溶媒中チタン
    化合物で処理することを特徴とする一般式(6) 【化6】 (式中、Arは前記と同じ意味を有する。)で表されるア
    ゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方法。
  3. 【請求項3】Arがp−クロロフェニル基である請求項2
    記載のアゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項2の中、前記一般式(5)で表され
    る化合物から前記一般式(6)で表される化合物を製造
    する工程において、Arがp−クロロフェニル基であり、
    チタン化合物で処理した後で水または塩酸水で処理し、
    析出する一水和物を濾過して取得することを特徴とする
    請求項2記載のアゼチジノン誘導体またはその水和物の
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項2の中、前記一般式(2)で表され
    る化合物から前記一般式(5)で表される化合物を製造
    する工程において、 A)前記一般式(2)で表される化合物を塩基と反応さ
    せ、次いで、この混合物もしくはその溶液を、前記一般
    式(3)で表される化合物もしくはその溶液に加え、さ
    らに、前記一般式(4)で表される化合物と処理する
    か、または、 B)前記一般式(2)で表される化合物および塩基を、
    前記一般式(3)で表される化合物もしくはその溶液
    に、同時に加え、さらに前記一般式(4)で表される化
    合物と処理し前記一般式(5)で表される化合物を製造
    することを特徴とする請求項2、3または4記載のアゼ
    チジノン誘導体またはその水和物の製造方法。
  6. 【請求項6】一般式(5) 【化7】 (式中、Y、Ar及びZは前記と同じ意味を有する。)で表
    される化合物を反応補助剤の存在下または非存在下、単
    一溶媒中または混合溶媒中チタン化合物で処理すること
    を特徴とする一般式(6) 【化8】 (式中、Arは前記と同じ意味を有する。)で表されるア
    ゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方法。
  7. 【請求項7】Arがp−クロロフェニル基である請求項6
    記載のアゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方
    法。
  8. 【請求項8】Arがp−クロロフェニル基であり、チタン
    化合物で処理した後で水または塩酸水で処理し、析出す
    る一水和物を濾過して取得することを特徴とする請求項
    6記載のアゼチジノン誘導体またはその水和物の製造方
    法。
  9. 【請求項9】一般式(2) 【化9】 (式中、Yはシリル基または水素原子を意味し、Zは保護
    基を意味する。)で表される化合物を、一般式(3) 【化10】 (式中、Xはハロゲン原子を意味し、Rは低級アルキル基
    又はアリール基を意味する。)で表される化合物と処理
    し、さらに一般式(4) 【化11】 (式中、Arはアリール基またはヘテロアリール基を意味
    する。)で表される化合物と処理し、これらの操作、す
    なわち一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)
    及び(4)で表される化合物とを処理する操作を1回、
    2回、3回または4回以上行なうことを特徴とする一般
    式(5) 【化12】 (式中、Y、Ar及びZは前記と同じ意味を有する。)で表
    されるアゼチジノン誘導体の製造方法。
  10. 【請求項10】A)前記一般式(2)で表される化合物
    を塩基と反応させ、次いで、この混合物もしくはその溶
    液を、前記一般式(3)で表される化合物もしくはその
    溶液に加え、さらに、前記一般式(4)で表される化合
    物と処理するか、または、 B)前記一般式(2)で表される化合物および塩基を、
    前記一般式(3)で表される化合物もしくはその溶液
    に、同時に加え、さらに前記一般式(4)で表される化
    合物と処理することを特徴とする前記一般式(5)で表
    されるアゼチジノン誘導体の製造方法。
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