JP2000191680A - カルバペネム誘導体およびその製造方法 - Google Patents

カルバペネム誘導体およびその製造方法

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JP2000191680A
JP2000191680A JP11000143A JP14399A JP2000191680A JP 2000191680 A JP2000191680 A JP 2000191680A JP 11000143 A JP11000143 A JP 11000143A JP 14399 A JP14399 A JP 14399A JP 2000191680 A JP2000191680 A JP 2000191680A
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JP11000143A
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Jun Sunakawa
洵 砂川
Haruki Matsumura
春記 松村
Hisashi Bando
尚志 坂東
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Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌活性を有するカルバペネム化合物を製造す
る際の重要中間体であるカルバペネム誘導体およびその
製造方法を提供する。 【解決手段】次の構造を有する(1a)または(1
b)。 【化1】 (式中、TBSはtert−ブチルジメチルシリル基を
表し、TMSはトリメチルシリル基を表し、PNBはp
−ニトロベンジル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗菌活性を有するカ
ルバペネム化合物を製造する際の重要中間体であるカル
バペネム誘導体、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭60−19787号公報、特開昭
60−104088号公報、および特開平3−2645
86号公報において優れた抗菌活性を有するカルバペネ
ム化合物が記載されており、その製造方法としては、特
開昭62−103084号公報、あるいはHetero
cycles,Vol.21,29(1984)に記載
された方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
は、例えばジフェニル クロロホスフェートのような比
較的高価であるか、あるいは工業的に必ずしも入手の容
易でない活性エステル化剤を使用する必要がある。ま
た、特開平3−153687号公報には、一般式(8)
【化8】 〔式中、R5 またはR6 の1つは水素であり、R5 また
はR6 の別の1つは1−ヒドロキシエチル基であり、R
7 はクロロ置換フェニル基を示す。〕で表されるカルバ
ペネム化合物中間体を経由するカルバペネム類の製造方
法が開示されている。しかし、この方法で用いるビス
(クロロ置換フェニル)クロロホスフェートも、その工
業的入手は容易ではない。さらに、これらの方法は後記
一般式(6)で表されるチオール化合物の種類によって
は反応性が異なり、収率の低い場合もある。従って、工
業的製造法という観点からさらに優れた方法が望まれて
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を行った結果、後記一般式
(2)あるいは(5)で表される化合物から、一般式
(1)
【化9】 〔式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立して、水素原
子または置換されていてもよい低級アルキル基を、R3
は水素原子またはカルボキシ基の保護基を、QおよびY
は、それぞれ独立して、アリールオキシ基またはアリー
ルアミノ基を示す。ただしQおよびYがともにアリール
オキシ基である場合を除く。〕で表される化合物が容易
に得られること、そしてこれらの化合物を一般式(6) HS−R4 (6) 〔式中、R4 は、有機基を意味する。〕で表されるチオ
ール化合物もしくはそのチオール化合物と塩基との塩で
処理した場合、一般式(7)
【化10】 〔式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は、前記と同じ意
味を有する。〕で表される置換カルバペネム誘導体が、
収率良く得られることを見いだし、本発明を完成したも
のである。
【0005】すなわち、本発明は、第1に、前記一般式
(1)で表されるカルバペネム誘導体、第2に、A)
一般式(2)
【化11】 〔式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立して、水素原
子または置換されていてもよい低級アルキル基を、R3
は水素原子またはカルボキシ基の保護基を、およびZは
オルガノチオ基を示すか、あるいはCOZとしてカルボ
キシ基の活性エステルまたは活性酸無水物を意味す
る。〕で表される化合物を塩基と反応させ、さらに、反
応で生成する一般式(3) Z- (3) 〔式中、Zは前記と同じ意味を有する。〕で表される残
基をアルキル化剤またはアシル化剤で捕捉し、次いで塩
基の存在下、一般式(4)
【化12】 〔式中、Xはハロゲン原子を、QおよびYは、それぞれ
独立して、アリールオキシ基またはアリールアミノ基を
示す。ただしQおよびYがともにアリールオキシ基であ
る場合を除く。〕であらわされる化合物と反応させる
か、または、 B) 一般式(5)
【化13】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は前記と同じ意味を有す
る。〕で表される化合物を塩基の存在下、前記一般式
(4)であらわされる化合物と反応させることを特徴と
する前記一般式(1)で表されるカルバペネム誘導体の
製造方法、第3に、前記一般式(1)で表されるカルバ
ペネム誘導体を、塩基の存在下、前記一般式(6)で表
されるチオール化合物もしくはそのチオール化合物と塩
基との塩を反応させることを特徴とする前記一般式
(7)で表される置換カルバペネム誘導体の製造方法、
第4に,前記一般式(2)あるいは(5)で表される化
合物から上記方法により前記一般式(1)で表されるカ
ルバペネム誘導体を製造し、これを単離することなくひ
き続いて同一反応容器内で行われる、前記一般式(7)
で表される化合物の製造方法に関する。
【0006】以下、本発明について詳細に述べる。R1
で表される低級アルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、またはヘキシ
ル基などの炭素原子数1〜6個の低級アルキル基があげ
られる。置換されていてもよい低級アルキル基の置換基
としては、ハロゲン原子または水酸基があげられる。好
ましいR1 としてはエチル基、イソプロピル基のような
低級アルキル基、1−フルオロエチル基のようなハロゲ
ン化低級アルキル基、または水酸基が保護または無保護
の1−ヒドロキシエチル基のようなヒドロキシ低級アル
キル基などがあげられ、より好適には、絶対配置がR
で、水酸基が保護または無保護の1−ヒドロキシエチル
基があげられる。水酸基の保護基としては、通常に用い
られる保護基であれば特に限定はないが、例えば、トリ
メチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピ
ルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基のよう
なトリアルキルシリル基;フェニルジメチルシリル基の
ようなジアルキルアリールシリル基;ジフェニルメチル
シリル基のようなアルキルジアリールシリル基;トリフ
ェニルシリル基のようなトリアリールシリル基;ベンジ
ルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカル
ボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基の
ようなアリールアルコキシカルボニル基;メトキシカル
ボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、2−ヨウ
化エトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエト
キシカルボニル基のような炭素原子数1〜6個の低級ア
ルコキシカルボニル基;アリルオキシカルボニル基、ク
ロチルオキシカルボニル基のような炭素原子数8個以下
の低級アルケニルオキシカルボニル基;ベンジル基、p
−ニトロベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ク
ロロベンジル基、トリフェニルメチル基、ビス(p−メ
トキシフェニル)メチル基のようなアリールアルキル
基;などがあげられる。
【0007】R2 で示される低級アルキル基としては、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基、またはヘキシル基などの炭素原子数1〜6個の低級
アルキル基があげられる。置換されていてもよい低級ア
ルキル基の置換基としては、ハロゲン原子、またはメト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などの
低級アルコキシ基があげられる。好ましいR2 としては
水素原子またはβ配位のメチル基があげられる。
【0008】R3 で表されるカルボキシ基の保護基とし
ては、通常用いられる保護基であれば特に限定はない
が、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、tert
−ブチルのような直鎖状もしくは分鎖状の炭素原子数1
〜6個の低級アルキル基;2−ヨー化エチル、2,2,
2−トリクロロエチルのような炭素原子数1〜6個のハ
ロゲノ低級アルキル基;メトキシメチル、エトキシメチ
ル、イソプロポキシメチルのような炭素原子数6個以下
の低級アルコキシメチル基;アセトキシメチル、プロピ
オニルオキシメチル、ブチリルオキシメチル、ピバロイ
ルオキシメチルのような炭素原子数6個以下の低級脂肪
族アシルオキシメチル基;1−メトキシカルボニルオキ
シエチル、1−エトキシカルボニルオキシエチルのよう
な炭素原子数8個以下の1−低級アルコキシカルボニル
オキシエチル基;アリル、2−メチルアリル、3−メチ
ルアリル、3−フェニルアリルのような置換されていて
もよい炭素原子数6個以下の低級アルケニル基;ベンジ
ル、p−メトキシベンジル、2,4−ジメトキシベンジ
ル、o−ニトロベンジル、p−ニトロベンジル、p−ク
ロロベンジルのようなモノアリールアルキル基;ジフェ
ニルメチル、ジ−p−アニシルメチルのようなジアリー
ルアルキル基;フェニル、p−クロロフェニル、2,
4,5−トリクロロフェニル、p−ニトロフェニル、o
−ニトロフェニル、p−メトキシフェニルのようなアリ
ール基;2−ピリジル、3−ピリジルなどのようなヘテ
ロアリール基;などをあげることができる。
【0009】アリールオキシ基としては、無置換また
は、ハロゲン原子、ニトロ基、炭素原子数1〜6個の低
級アルキル基、もしくは炭素原子数1〜6個の低級アル
コキシ基で置換されたフェニルオキシ基があげられ、具
体的にはフェニルオキシ基、p−メトキシフェニルオキ
シ基、p−クロロフェニルオキシ基、p−ニトロフェニ
ルオキシ基、p−メチルフェニルオキシ基、2,4,6
−トリメチルフェニルオキシ基があげられる。アリール
アミノ基としては、無置換、または、ハロゲン原子、炭
素原子数1〜6個の低級アルキル基、もしくは炭素原子
数1〜6個の低級アルコキシ基で置換されたフェニルア
ミノ基があげられ、具体的にはN−フェニルアミノ基、
N−(p−クロロフェニル)アミノ基、N−(o−クロ
ロフェニル)アミノ基、N−(p−メトキシフェニル)
アミノ基、N−(p−メチルフェニル)アミノ基があげ
られる。
【0010】Zで表されるオルガノチオ基としては、フ
ェニルチオ基、p−クロロフェニルチオ基、2,4,6
−トリクロロフェニルチオ基、p−ニトロフェニルチオ
基、o−ニトロフェニルチオ基、p−メトキシフェニル
チオ基などの無置換またはハロゲン原子、ニトロ基、も
しくは、炭素原子数1〜6個のアルコキシ基で置換され
たアリールチオ基;2−ピリジルチオ基、3−ピリジル
チオ基、4−ピリジルチオ基、2−ピリミジルチオ基、
2−(4,6−ジメチル)ピリミジルチオ基などのヘテ
ロアリールチオ基;メチルチオ基、エチルチオ基、イソ
プロピルチオ基、tert−ブチルチオ基のような炭素
原子数1〜6個の低級アルキルチオ基;2−ヨウ化エチ
ルチオ基、2,2,2−トリクロロエチルチオ基のよう
な、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子で任意に置
換されている炭素原子数1〜6個のハロゲノ低級アルキ
ルチオ基;アリルチオ基、2−メチルアリルチオ基、2
−クロロアリルチオ基、シンナミルチオ基などの、塩
素、臭素などのハロゲン原子、メチル、エチル、などの
低級アルキル基、あるいはフェニルなどのアリール基で
置換されていてもよい低級アルケニルチオ基;をあげる
ことができる。
【0011】ZがCOZとしてカルボキシ基の活性エス
テルまたは活性酸無水物を意味する場合のZとしては、
塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原子;エトキシカ
ルボニルオキシ、イソプロポキシカルボニルオキシ、s
ec−ブトキシカルボニルオキシのような炭素原子数2
〜7個の低級アルコキシカルボニルオキシ基;メタンス
ルホニルオキシのような炭素原子数1〜6個の低級アル
カンスルホニルオキシ基;p−トルエンスルホニルオキ
シのようなアリールスルホニルオキシ基;ジメチルホス
ホリルオキシ基のようなジ(低級アルキル)ホスホリル
オキシ基;ジフェニルホスホリルオキシのようなジアリ
ールホスホリルオキシ基;N−サクシイミドオキシ、N
−フタルイミドオキシのような環状イミドオキシ基;イ
ミダゾール、トリアゾールのようなヘテロアリール基;
2−チオキソ−3−チアゾリジニルのようなヘテロシク
ロアルキル基;などがあげられる。
【0012】Xで表されるハロゲン原子としては塩素原
子または臭素原子が挙げられ、塩素原子が好ましい。R
4 で表される有機基としては、安定して存在するもので
あれば特に限定されないが、例えば、メチル基、エチル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、N−ベンゾイル−
2−アミノエチル基、N−(p−ニトロベンジルオキシ
カルボニル)−2−アミノエチル基、2−プロペニル
基、3−ペンテニル基、4−ヘキシニル基のような置換
されていてもよい低級アルキル基、低級アルケニル基、
もしくは低級アルキニル基;シクロペンチル基、6−シ
クロヘキシルヘキシル基、5−シクロぺンチル−3−ペ
ンテニル基、6−エトキシ−3−ヘキシニル基のような
置換されていてもよいシクロアルキル基、シクロアルキ
ルアルキル基、シクロアルキルアルケニル基、もしくは
シクロアルキルアルキニル基;フェニル基、p−クロロ
フェニル基、p−クロロベンジル基、シンナミル基、6
−フェニル−4−ヘキシニル基のような置換されていて
もよいアリール基、アリールアルキル基、アリールアル
ケニル基、アリールアルキニル基;2−ピリジル基、3
−(3−ピリジル)−プロピル基、N−ベンジルオキシ
カルボニル−3−ピロリジニル基、N−(p−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−3−ピペリジニル基のよう
な、ヘテロ環部分に1から4個の、酸素、窒素、または
硫黄原子から選ばれるヘテロ原子をふくむ、置換してよ
いヘテロアリ−ル基、ヘテロアリールアルキル基、ヘテ
ロアリールアルケニル基、ヘテロアリールアルキニル
基、ヘテロシクリル基、ヘテロシクリルアルキル基、ヘ
テロシクリルアルケニル基、ヘテロシクリルアルキニル
基;などがあげられ、
【0013】なお、上述の基における置換基は、低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニ
ル基、アミノ基、モノおよびジアルキルアミノ基、トリ
アルキルアンモニウム基、ヒドロキシ基、カルボキシ
基、メルカプト基、アルキルチオ基、フェニルチオ基な
どのアリールチオ基、スルホキシル基、スルファモイル
基、アミジノ基、グアニジノ基、ニトロ基、ハロゲン原
子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、アルキルスルフィニ
ル基、アルキルスルホニル基、カルバモイル基、必要に
応じて1〜2個の低級アルキル基で置換されたカルバモ
イル基、さらには上記の置換基で置換された低級アルキ
ル基;からなる群から選ばれる。
【0014】さらに、前記一般式(6)で表される化合
物は、次に示すような、一般式(9a)、及び一般式
(9b)で表されるチオール化合物を包含する。
【化14】 〔式中、R8 は、tert−ブチルオキシカルボニル
基、アリルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボ
ニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−
メトキシベンジルオキシカルボニル基、ベンジル基、p
−ニトロベンジル基などのようなアミノ基の保護基を示
し、R9 およびR10は、独立して、(a)水素原子; (b)メチル基、エチル基、2−メトキシエチル基、3
−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−プロピル
基、アリル基、3−ペンチニル基のような置換されてい
てもよい炭素原子数1〜6個の低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、低級アルキニル基; (c)シクロペンチル基、6−シクロヘキシルヘキシル
基、6−(4−メトキシシクロヘキシル)ヘキシル基の
ような置換されていてもよいシクロアルキル基、シクロ
アルキルアルキル基、シクロアルキルアルケニル基、シ
クロアルキルアルキニル基;
【0015】(d)p−クロロフェニル基、p−メトキ
シフェニルプロピル基のような置換されていてもよいア
リール基あるいはアリールアルキル基、アリールアルケ
ニル基、アリールアルキニル基; (e)2−ピリジル基、3−(3−ピリジル)プロピル
基、3−(4−メチル−3−ピリジル)プロピル基のよ
うな置換されていてもよいヘテロアリール基あるいはヘ
テロアリールアルキル基、ヘテロアリールアルケニル
基、ヘテロアリールアルキニル基;のいずれかを示す
か、または、R9 およびR10で、1−アゼチジノ基、1
−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4−メチル−
1−ピペラジニル基、4−(2−メトキシエチル)−1
−ピペラジニル基、4−メチル−1,4−ジアザ−1−
シクロヘプチル基、5−(2−メトキシエチル)−1,
5−ジアザシクロオクチル基のような、互いに結合する
アルキレン鎖、もしくは酸素原子、硫黄原子、または置
換窒素原子を介するアルキレン鎖を表して隣接する窒素
原子とともに、4〜8員環の、置換されていてもよい環
状アミノ基を意味する。
【0016】Wは酸素原子、イオウ原子、またはNH
であり、Wは窒素原子、または炭素原子であり、W
が窒素原子の場合n=0、Wが炭素原子の場合n=1
である。R11、R12は、各々独立して、 (a)水素原子; (b)メチル基、エチル基、2−メトキシエチル基、3
−(N,N−ジメチルアミノカルボノル)−プロピル
基、アリル基、3−ブチニル基のような置換されていて
もよい炭素数1〜6個の低級アルキル基、低級アルケニ
ル基、低級アルキニル基; (c)シクロヘキシル基、シクロヘキ−1−センー1−
イル基のような置換されていてもよいシクロアルキル
基、シクロアルケニル基; (d)フェニル基、フェニルメチル基、2−フェニルビ
ニル基、4−フェニル−2−ブチニル基のような置換さ
れていてもよいアリール基、アリールアルキル基、アリ
ールアルケニル基、アリールアルキニル基; (e)2−ピリジル基、2−ピラジニルメチル基、2−
(3−ピリジル)−ビニル基、5−(4−ピリジル)−
3−ペンチニル基のようなヘテロアリール基、ヘテロア
リールアルキル基、ヘテロアリールアルケニル基、ヘテ
ロアリールアルキニル基; (f)ジメチルアミノ基、1−アリルオキシカルボニル
−4−ピペラジニル基、1−アリルオキシカルボニル−
1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−4−イル基の
ような置換されていてもよいアミノ基、3〜8員環の環
状アミノ基; (g)2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル基、3
−アザ−2−オキソシクロペンチル基のような置換され
ていてもよい3〜8員環の環状ラクトン基、環状ラクタ
ム基; (h)水酸基; (i)メトキシ基、アリルオキシ基、2−ブチニルオキ
シ基、フェノキシ基、2−ピリジルオキシ基のような置
換されていてもよい炭素数1〜6個の低級アルキルオキ
シ基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニルオキシ
基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基; (j)エチルチオ基、フェニルチオ基、2−ピリジルチ
オ基のような置換されていてもよいアルキルチオ基、ア
リールチオ基、ヘテロアリールチオ基;
【0017】(k)N,N−ジメチルカルバモイル基の
ような置換されていてもよいカルバモイル基; (l)カルボキシル基; (m)エチルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボ
ニル基、2−プロピニルオキシカルボニル基、フェニル
オキシカルボニル基、4−ピリジルオキシカルボニル基
のような置換されていてもよい低級アルコキシカルボニ
ル基、低級アルケニルオキシカルボニル基、低級アルキ
ニルオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル
基、ヘテロアリールオキシカルボニル基; (n)エチルオキシカルボニルオキシ基、アリルオキシ
カルボニルオキシ基礎、2−プロピニルオキシカルボニ
ルオキシ基、フェニルオキシカルボニルオキシ基、4−
ピリジルオキシカルボニルオキシ基のような置換されて
いてもよい低級アルコキシカルボニルオキシ基、低級ア
ルケニルオキシカルボニルオキシ基、低級アルキニルオ
キシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオ
キシ基、ヘテロアリールオキシカルボニルオキシ基; (o)ハロゲン原子; (p)ニトロ基; (q)シアノ基; (r)メタンスルホニル基、フェニルスルホニル基のよ
うなアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基; (s)エタンスルフィニル基、フェニルスルフィニル基
のようなアルキルスルフィニル基、アリールスルフィニ
ル基;のいずれかを示すか、または、R11およびR
12でシクロヘキセン環、ベンゼン環、ジヒドロピリジ
ン環、イミダゾール環、オキサゾール環、フラン環、チ
アゾール環、イソオキサゾール環のような互いに結合す
るメチレン鎖、メチン鎖、炭素原子、酸素原子、窒素原
子、硫黄原子、のいずれかとともに4〜8員環の置換さ
れていてもよいシクロアルケニル基、シクロアリール
基、ヘテロシクロアルケニル基、ヘテロシクロアリール
基を意味する。
【0018】上述の基における置換基は、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、
アミノ基、モノおよびジアルキルアミノ基、トリアルキ
ルアンモニウム基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、
アルキルチオ基、フェニルチオ基などのアリールチオ
基、スルファモイル基、アミジノ基、グアニジノ基、ニ
トロ基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、
アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル基、カル
バモイル基、必要に応じて1〜2個の低級アルキル基で
置換されたカルバモイル基、さらには上記の置換基で置
換された低級アルキル基;からなる群から選ばれる。〕
【0019】前記一般式(6)のチオール化合物が塩基
との塩を形成する場合における塩基との塩としては、リ
チウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金
属塩などがあげられる。一般式(1)で示されるカルバ
ペネム誘導体、および一般式(7)で示される置換カル
バペネム誘導体には、カルバペネム部4位、5位、およ
び6位の不斉炭素に基づく立体異性体が存在し、これら
異性体が便宜上すべて単一の式で示されているが、もち
ろん本発明はこれら異性体をすべて含むものである。し
かしながら、カルバペネム化合物の中間体として好適な
ものとしては、4位については置換されていてもよい低
級アルキル基がβ配位であり、5位については水素原子
がα配位であり、6位については水素原子がβ配位の化
合物をあげることができる。
【0020】以下、本発明の化合物(1)の製造方法、
さらに化合物(1)から一般式(7)で表される置換カ
ルバペネム誘導体の製造方法を詳細に説明する。 (1)工程1
【化15】
【0021】〔式中、R1 、R2 、R3 、Z、Q、およ
びYは、前記と同じ意味を示し、Bはアルカリ金属原子
を示し、R−Aはアルキル化剤あるいはアシル化剤を示
す。〕 化合物(1)は、工程1−(i)において化合物(2)
を塩基と反応させ、必要に応じて、反応液中の前記一般
式(3)で表される残基を捕捉し、次いで工程1−(i
i)において塩基の存在下、前記一般式(4)の化合物
と反応させることにより製造することができる。工程1
−(i)あるいは(ii)の反応は、例えば、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレン
グリコールジメチルエーテル等のエーテル類、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭
化水素類、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホ
キシド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、スルホ
ラン等の非プロトン性極性溶媒類などの、反応に悪影響
を及ぼさない常用の溶媒、もしくはその混合溶媒などを
使用して行う。反応温度は特に限定されないが、通常は
冷却下または室温で行う。好ましくは−78℃から10
℃の間で行う。
【0022】工程1−(i)で使用される塩基として
は、例えば、リチウムイソプロピルアミド、リチウムビ
ス(トリメチルシリル)アミド、ソジウムアミドなどの
アミン類の金属塩、水素化ナトリウム、水素化カリウム
などの水素化アルカリ金属類、ソジウムメチルスルフィ
ニルメチド、ソジウムアミドなどのアミン類の金属塩を
あげることができる。これら塩基は、反応が充分に進行
するだけの量を用いることが望ましく、適当量は化合物
(2)に対して1.5〜3当量ということができる。
【0023】工程1−(i)で加える、反応液中の一般
式(3)で表される残基の捕捉剤(R−A)としては、
ヨードメタン、ヨードプロパン、臭化アリル、臭化ベン
ジル、p−トルエンスルホン酸メチルエステルなどのア
ルキル化剤、p−トルエンスルホニルクロリド、メタン
スルホニルクロリドなどのアシル化剤があげられる。こ
れらの捕捉剤は、反応が充分に進行するだけの量を用い
ることが望ましく、適当量は化合物(2)に対して0.
8〜1.5当量ということができる。これらの捕捉剤を
加えないで反応を行うこともできるが、通常は加えた方
が好ましい。またこれらの捕捉剤はあらかじめ塩基を加
える前に反応液に加えてもよいし、塩基を加えた後に加
えてもよい。工程1−(ii)で加える前記一般式
(4)の化合物は反応が充分に進行するだけの量を用い
ることが望ましく、適当量は化合物(2)に対して0.
8〜1.6当量ということができる。工程1で得られた
化合物(1)は通常の有機化学的手法により単離、精製
することが可能であるが、通常単離する必要はなく、分
離または精製せずにそのまま次の工程に使用することが
好ましい。
【0024】(2)工程2
【化16】 〔式中、R1 、R2 、R3 、Q、およびYは、前記と同
じ意味を示す。〕 化合物(1)は、化合物(5)を塩基の存在下、前記一
般式(4)の化合物と反応させることにより製造するこ
とができる。工程2で使用される溶媒としては、例え
ば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセ
トニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド、スルホラン等の非プロ
トン性極性溶媒類、酢酸エチル等の酢酸エステル類のよ
うな反応に悪影響を及ぼさない常用の溶媒、もしくはこ
れらの混合溶媒を使用して行うことができる。反応温度
は特に限定されないが、通常は冷却下または室温で行
う。好ましくは−78℃から10℃の間で行う。
【0025】工程2で使用される塩基としては、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのトリア
ルキルアミン、ピリジン、ルチジン、ピコリン、4−ジ
メチルアミノピリジンなどのピリジン化合物、キノリ
ン、イミダゾール、N−メチルピロリジン、1,5−ジ
アザビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン(DB
N)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン
(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕ウンデシ−7−エン(DBU)などを挙げることが
できる。これら塩基は、反応が充分に進行するだけの量
を用いることが望ましく、適当量は、化合物(5)に対
して、0.8〜2当量である。工程2で加える前記一般
式(4)の化合物は反応が充分に進行するだけの量を用
いることが望ましく、その適当量は、化合物(5)に対
して0.8〜1.6当量である。 工程2で得られた化
合物(1)は、通常の有機化学的手法により単離、精製
することが可能であるが、通常は化合物(1)は単離す
る必要はなく、分離または精製せずにこのまま使用する
ことが好ましい。
【0026】(3)工程3
【化17】 〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 、Q、およびYは、前
記と同じ意味を示す。〕 化合物(7)は、化合物(1)を塩基の存在下、前記一
般式(6)の化合物と反応させることにより製造するこ
とができる。工程3で使用される溶媒としては、例え
ば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエ
タン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トルエン、
キシレン、クロルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アセ
トニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサ
メチルホスホリックトリアミド、スルホラン等の非プロ
トン性極性溶媒類、酢酸エチル等の酢酸エステル類のよ
うな反応に悪影響を及ぼさない常用の溶媒、もしくはこ
れらの混合溶媒を使用して行うことができる。反応温度
は特に限定されないが、通常は冷却下または室温で行
う。好ましくは−50℃から20℃の間で行う。
【0027】工程3は、工程1あるいは工程2から引き
続いて行うことも可能であり、その場合には工程1ある
いは工程2で使用した溶媒中で反応を行うことが可能で
あり、あるいは必要に応じて、上述の溶媒のいずれかを
加えてもよい。工程3で使用される塩基としては、トリ
エチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなどのトリ
アルキルアミン、ピリジン、ルチジン、ピコリン、4−
ジメチルアミノピリジンなどのピリジン化合物、キノリ
ン、イミダゾール、N−メチルピロリジン、1,5−ジ
アザビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン(DB
N)、1,4−ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン
(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.
0〕ウンデシ−7−エン(DBU)などを挙げることが
できる。
【0028】工程3を、工程2から引き続いて行う場
合、その際に使用される塩基は工程2で使用した塩基と
同じであっても、あるいは異なってもよい。工程3で加
える塩基は反応が充分に進行するだけの量を用いること
が望ましく、適当量は、化合物(1)に対して、0.9
〜2当量ということができる。工程3で加える前記一般
式(6)の化合物は反応が充分に進行するだけの量を用
いることが望ましく、適当量は、化合物(1)に対し
て、0.8〜1.5当量ということができる。工程3で
得られた化合物(7)は、通常の有機化学的手法により
単離、精製することが可能であり、あるいは分離または
精製せずにこのまま次反応に使用することも可能であ
る。上記の工程1、2、あるいは3において、一般式
(2)あるいは一般式(5)におけるR2 が置換されて
いてもよい低級アルキル基である場合には、R2 の結合
する不斉炭素の立体は保持したまま、カルバペネム誘導
体(1)、あるいは置換カルバペネム誘導体(7)が得
られる。
【0029】上記工程1−(i),1−(ii)の方法
あるいは工程2の方法により、具体的には例えば、(4
R,5R,6S)−2−アリルオキシカルボニル−4−
メチル−6−((R)−1−トリメチルシリルオキシエ
チル)−1−アザ−7−オキソビシクロ〔3.2.0〕
ヘプト−2−エン−3−イル p−クロロフェニル N
−フェニルホスホロアミデート;(5R,6S)−2−
アリルオキシカルボニル−6−((R)−1−tert
−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−1−アザ−7
−オキソビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−3
−イル p−クロロフェニル N−フェニルホスホロア
ミデート;(4R,5R,6S)−2−(p−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル)−4−メチル−6−((R)
−1−トリメチルシリルオキシエチル)−1−アザ−7
−オキソビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−3
−イル フェニル N−フェニルホスホロアミデート;
(4R,5R,6S)−2−アリルオキシカルボニル−
4−メチル−6−((R)−1−トリメチルシリルオキ
シエチル)−1−アザ−7−オキソビシクロ〔3.2.
0〕ヘプト−2−エン−3−イル N,N’−ジフェニ
ルホスホロジアミデート;(5R,6S)−2−(p−
ニトロベンジルオキシカルボニル)−6−((R)−1
−トリメチルシリルオキシエチル)−1−アザ−7−オ
キソビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−3−イ
ル N,N’−ジ(p−クロロフェニル)ホスホロジア
ミデート;(4R,5R,6S)−2−アリルオキシカ
ルボニル−4−メチル−6−((R)−1−ヒドロキシ
エチル)−1−アザ−7−オキソビシクロ〔3.2.
0〕ヘプト−2−エン−3−イル フェニル N−フェ
ニルホスホロアミデート;(4R,5R,6S)−2−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−4−メチル
−6−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1−アザ−
7−オキソビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−
3−イル N,N’−ジフェニルホスホロジアミデー
ト;が得られる。
【0030】上記工程3の方法により、具体的には例え
ば、アリル (4R,5S,6S)−3−〔(2S,4
S)−1−アリルオキシカルボニル−2−ジメチルアミ
ノカルボニル−4−ピロジニルチオ〕−4−メチル−6
−((R)−1−トリメチルシリルオキシエチル)−1
−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−
オン−2−カルボキシレート;ベンジル (4R,5
S,6S)−3−〔(2S,4S)−1−アリルオキシ
カルボニル−2−ジメチルアミノカルボニル−4−ピロ
ジニルチオ〕−4−メチル−6−((R)−1−トリメ
チルシリルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.
2.0〕ヘプト−2−エン−7−オン−2−カルボキシ
レート;アリル (4R,5S,6S)−3−〔(2
S,4S)−1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル)−2−ジメチルアミノカルボニル−4−ピロジニル
チオ〕−4−メチル−6−((R)−1−トリメチルシ
リルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕
ヘプト−2−エン−7−オン−2−カルボキシレート;
【0031】アリル (4R,5S,6S)−3−
〔(2S,4S)−1−ベンジルオキシカルボニル−2
−ジメチルアミノカルボニル−4−ピロジニルチオ〕−
4−メチル−6−((R)−1−トリメチルシリルオキ
シエチル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−
2−エン−7−オン−2−カルボキシレート;アリル
(4R,5S,6S)−3−〔(2S,4S)−1−ア
リルオキシカルボニル)−2−(1−ピロリジニルカル
ボニル)−4−ピロジニルチオ〕−4−メチル−6−
((R)−1−トリメチルシリルオキシエチル)−1−
アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オ
ン−2−カルボキシレート;アリル (4R,5S,6
S)−3−〔(2S,4S)−1−(p−ニトロベンジ
ルオキシカルボニル)−2−(1−ピロリジニルカルボ
ニル)−4−ピロジニルチオ〕−4−メチル−6−
((R)−1−トリメチルシリルオキシエチル)−1−
アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オ
ン−2−カルボキシレート;アリル (4R,5S,6
S)−3−〔(2S,4S)−1−アリルオキシカルボ
ニル−2−(4−メチル−1−ピペラジニルカルボニ
ル)−4−ピロリジニルチオ〕−4−メチル−6−
((R)−1−トリメチルシリルオキシエチル)−1−
アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オ
ン−2−カルボキシレート;
【0032】p−ニトロベンジル (4R,5S,6
S)−3−(N−ベンジルオキシカルボニル−2−アミ
ノエチルチオ)−4−メチル−6−((R)−1−トリ
メチルシリルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.
2.0〕ヘプト−2−エン−7−オン−2−カルボキシ
レート;アリル (4R,5S,6S)−3−〔N−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−アミノ
エチルチオ〕−4−メチル−6−((R)−1−トリメ
チルシリルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.
2.0〕ヘプト−2−エン−7−オン−2−カルボキシ
レート;アリル (5S,6S)−3−〔(2S,4
S)−1−アリルオキシカルボニル−2−ジメチルアミ
ノカルボニル−4−ピロジニルチオ〕−6−((R)−
1−トリメチルシリルオキシエチル)−1−アザビシク
ロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オン−2−カ
ルボキシレート;アリル (5S,6S)−3−〔N−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−アミノ
エチルチオ〕−メチル−6−((R)−1−トリメチル
シリルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.2.
0〕ヘプト−2−エン−7−オン−2−カルボキシレー
ト;
【0033】p−ニトロベンジル (4R,5S,6
S)−3−〔(2S,4S)−1−〔2−ヒドロキシ−
3−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)ベンゾ
イル〕−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−
4−ピロリジニルチオ〕−4−メチル−6−((R)−
1−トリメチルシリルオキシエチル)−1−アザビシク
ロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オン−2−カ
ルボキシレート;アリル (4R,5S,6S)−3−
〔(2S,4S)−1−〔4,5−ビス(アリルオキ
シ)−2−ピリジルメチル〕−2−(N,N−ジメチル
アミノカルボニル)−4−ピロリジニルチオ〕−4−メ
チル−6−((R)−1−トリメチルシリルオキシエチ
ル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エ
ン−7−オン−2−カルボキシレート;p−ニトロベン
ジル (4R,5S,6S)−3−〔(2S,4S)−
1−(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−
〔4,5−ビス(アリルオキシ)−2−ピリジルカルボ
ニルアミノメチル〕−4−ピロリジニルチオ〕−4−メ
チル−6−((R)−1−トリメチルシリルオキシエチ
ル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エ
ン−7−オン−2−カルボキシレート;
【0034】アリル (4R,5S,6S)−3−
〔(2S,4S)−1−アリルオキシカルボニル−2−
ジメチルアミノカルボニル−4−ピロジニルチオ〕−4
−メチル−6−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1
−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−
オンー2−カルボキシレート;p−ニトロベンジル
(4R,5S,6S)−3−〔(2S,4S)−1−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−2−ジメチ
ルアミノカルボニル−4−ピロジニルチオ〕−4−メチ
ル−6−((R)−1−ヒドロキシエチル)−1−アザ
ビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オンー
2−カルボキシレート;p−ニトロベンジル (4R,
5S,6S)−3−(4−メチルチアゾール−2−イル
チオ)−4−メチル−6−((R)−1−トリメチルシ
リルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕
ヘプト−2−エン−7−オンー2−カルボキシレート;
p−ニトロベンジル (4R,5S,6S)−3−(4
−フェニルオキサゾール−2−イルチオ)−4−メチル
−6−((R)−1−トリメチルシリルオキシエチル)
−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−
7−オンー2−カルボキシレート;アリル (4R,5
S,6S)−3−(ベンゾチアゾール−2−イルチオ)
−4−メチル−6−((R)−1−トリメチルシリルオ
キシエチル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘプト
−2−エン−7−オンー2−カルボキシレート;アリル
(4R,5S,6S)−3−(ベンゾオキサゾール−
2−イルチオ)−4−メチル−6−((R)−1−トリ
メチルシリルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.
2.0〕ヘプト−2−エン−7−オンー2−カルボキシ
レート;が得られる。
【0035】
【発明の効果】本発明により、優れた抗菌活性を有する
ことが知られている置換カルバペネム誘導体を製造する
際の重要中間体であるカルバペネム誘導体の工業的製造
が可能となった。
【0036】
【実施例】次に実施例および参考例をあげて本発明をさ
らに具体的に説明するが、本発明は何らこれらによって
限定されるものではない。また、式中の略語は次のもの
を示す。 TBS tert−ブチルジメチルシリル基 PNB p−ニトロベンジル基 TMS トリメチルシリル基 PMB p−メトキシベンジル基
【0037】実施例1
【化18】
【0038】(i) (3S,4S)−3−〔(R)−
1−tert−ブチルジメチルシリルオキシエチル〕−
4−〔(R)−1−(p−クロロフェニルチオカルボニ
ル)エチル〕−1−(p−ニトロベンジルオキシカルボ
ニルメチル)−2−アゼチジノン(311mg)をトル
エン−テトラヒドロフラン(4:1)の混合溶媒(2m
l)に溶かし、60%水素化ナトリウム(油性)(54
mg)、臭化ベンジル(111mg)、トリメチルシラ
ノール(2mg)、トルエン−テトラヒドロフラン
(4:1)の混合溶媒(2ml)との懸濁液に、−15
から−10℃で、クロロリン酸ジアニリド(160m
g)を加えた。さらに4時間撹拌ののち、反応混合物に
0.1Mリン酸2水素カリウム水溶液(10ml)を加
え、酢酸エチル(10ml)で2回抽出した。有機層を
合わせ、0.1M、pH7.0のリン酸緩衝液で洗浄
し、硫酸マグネシウム−炭酸カリウム(1:1)で乾燥
した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマ
トグラフフィーにて精製し、(4R,5R,6S)−2
−(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−4−メチ
ル−6−((R)−1−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシエチル)−1−アザ−7−オキソビシクロ
〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−3−イル N,N’
−ジフェニルホスホロジアミデートを得た。 IR(KBr):3426,1774,1523,13
46,1220cm-1. NMR(CDCl3 )δ: 0.06(3H,s),
0.07(3H,s), 0.85(9H,s),
1.20(3H,d,J=7.3Hz), 1.21
(3H,d,J=6.3Hz), 3.29(1H,d
d,J=3.2,5.1Hz), 3.53(1H,
m), 4.25(2H,m), 5.37(1H,
d,J=14.2Hz),5.49(1H,d,J=1
4.2Hz),6.93−7.31(10H,m),
7.68(2H,d,J=8.9Hz), 8.22
(2H,d,J=8.9Hz).
【0039】(ii) (4R,5R,6S)−2−
(p−ニトロベンジルオキシカルボニル)−4−メチル
−6−((R)−1−tert−ブチルジメチルシリル
オキシエチル)−1−アザ−7−オキソビシクロ〔3.
2.0〕ヘプト−2−エン−3−イル N,N’−ジフ
ェニルホスホロジアミデート(71mg)をアセトニト
リル(1ml)に溶かし、−15から−10℃、でN−
ベンゾイル−2−アミノエタンチオール(18mg)を
加え、次いでジイソプロピルエチルアミン(13mg)
を加え、−15から−10℃で1夜間撹拌した。反応混
合物に0.1Mリン酸2水素カリウム水溶液(5ml)
を加え、酢酸エチル(5ml)で2回抽出した。有機層
を合わせ、0.1M、pH7.0のリン酸緩衝液で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフフィーにて精製
し、p−ニトロベンジル (4R,5S,6S)−3−
(N−ベンゾイル−2−アミノエチルチオ)−4−メチ
ル−6−((R)−1−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕ヘ
プト−2−エン−7−オン−2−カルボキシレ−トを得
た。 IR(KBr):1773,1654,152
4cm-1. NMR(CDCl3 )δ: 0.05(3H,s),
0.06(3H,s), 0.85(9H,s),
1.22(3H,d,J=6.7Hz), 1.23
(3H,d,J=7.3Hz), 4.16(1H,d
d,J=2.6,9.6Hz), 4.24(1H,
m), 5.24(1H,d,J=13.9Hz),
5.45(1H,d,J=13.9Hz), 6.61
(1H,br,s), 7.40−7.55(3H,
m), 7.65(2H,d,J=8.9Hz),7.
73−7.76(2H,m), 8.20(2H,d,
J=8.9Hz).
【0040】実施例2
【化19】
【0041】(3S,4S)−3−((R)−1−トリ
メチルシリルオキシエチル)−4−〔(R)−1−(p
−クロロフェニルチオカルボニル)エチル〕−1−(p
−ニトロベンジルオキシカルボニルメチル)−2−アゼ
チジノン(579mg)をトルエン−テトラヒドロフラ
ン(4:1)の混合溶媒(3ml)に溶かし、60%水
素化ナトリウム(油性)(108mg)、臭化ベンジル
(222mg)、トリメチルシラノール(3mg)、ト
ルエン−テトラヒドロフラン(4:1)の混合溶媒(3
ml)との懸濁液に−15から−10℃で滴下し、2時
間撹拌ののち、ついで同温度で、4−クロロフェニル
N−フェニルホスホロアミドクロリデート(363m
g)を加えた。さらに4時間撹拌ののち、N−ベンゾイ
ル−2−アミノエタンチオール(181mg)のアセト
ニトリル(6ml)溶液を加え、次いでジイソプロピル
エチルアミン(194mg)を加え、−15から−10
℃で1夜間撹拌した。反応混合物に0.1Mリン酸2水
素カリウム水溶液(10ml)を加え、酢酸エチル(1
0ml)で2回抽出した。有機層を合わせ、0.1M、
pH7.0のリン酸緩衝液で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフフィーにて精製し、p−ニトロベンジル
(4R,5S,6S)−3−(N−ベンゾイル−2−
アミノエチルチオ)−4−メチル−6−((R)−1−
トリメチルシリルオキシエチル)−1−アザビシクロ
〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オン−2−カル
ボキシレートを得た。 IR(KBr):1773,1524,1344cm
-1. NMR(CDCl3 )δ: 0.11(9H,s),
1.23(3H,d,J=7.3Hz), 1.24
(3H,d,J=5.9Hz), 4.11(1H,d
d,J=2.6,9.6Hz), 4.21(1H,
m), 5.24(1H,d,J=13.9Hz),
5.47(1H,d,J=13.9Hz), 7,40
−7.55(3H,m), 7.65(2H,d,J=
8.7Hz), 7.73−7.77(2H,m),
8.20(2H,d,J=8.7Hz).
【0042】実施例3
【化20】
【0043】実施例2において、4−クロロフェニル
N−フェニルホスホロアミドクロリデート(363m
g)のかわりにクロロリン酸ジアニリド(320mg)
を用いることにより、p−ニトロベンジル (4R,5
S,6S)−3−(N−ベンゾイル−2−アミノエチル
チオ)−4−メチル−6−((R)−1−トリメチルシ
リルオキシエチル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕
ヘプト−2−エン−7−オン−2−カルボキシレートを
得た。
【0044】実施例4
【化21】
【0045】p−メトキシベンジル (5R,6S)−
6−((R)−tert−ブチルジメチルシリルオキシ
エチル)−1−アザビシクロ〔3.2.0〕−ヘプト−
3,7−ジオン−2−カルボキシレート(448mg)
をアセトニトリル(5ml)に溶かし、窒素気流下、−
15から−10℃で、ジイソプロピルエチルアミン(1
94mg)を加え、次いで4−クロロフェニル N−フ
ェニルホスホロアミドクロリデート(363mg)を加
え、同温度で2時間撹拌ののち、N−ベンゾイル−2−
アミノエタンチオール(163mg)を加え、次いでジ
イソプロピルエチルアミン(194mg)を加え、−1
5から−10℃で1夜間撹拌した。反応混合物に0.1
Mリン酸2水素カリウム水溶液(10ml)を加え、酢
酸エチル(10ml)で2回抽出した。有機層を合わ
せ、0.1M、pH7.0のリン酸緩衝液で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去した。残
渣をシリカゲルクロマトグラフフィーにて精製しp−メ
トキシベンジル (5S,6S)−3−(N−ベンゾイ
ル−2−アミノエチルチオ)−6−((R)−1−te
rt−ブチルジメチルシリルオキシエチル)−1−アザ
ビシクロ〔3.2.0〕ヘプト−2−エン−7−オン−
2−カルボキシレ−トを得た。 IR(KBr):3376,1778,1697cm
-1. NMR(CDCl3 )δ: 0.04(3H,s),
0.05(3H,s), 0.85(9H,s),
1.20(3H,d,J=6.3Hz), 3.78
(3H,s), 4.10(1H,dd,J=2.8,
9.7Hz),4.17(1H,m), 5.20(2
H,s), 6.67(1H,br s), 6.85
(2H,d,J=8.6Hz),7.35−7.52
(5H,m), 7.75(2H,d,J=8.6H
z).
フロントページの続き (72)発明者 坂東 尚志 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内 Fターム(参考) 4C050 KA08 KA11 KB02 KB03 KB05 KB13 KB16 KC03 KC07 4H050 AA01 AA02 AA03 AB84 BA92 WA15 WA23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立して、水素原
    子または置換されていてもよい低級アルキル基を、R3
    は水素原子またはカルボキシ基の保護基を、QおよびY
    は、それぞれ独立して、アリールオキシ基またはアリー
    ルアミノ基を示す。ただしQおよびYがともにアリール
    オキシ基である場合を除く。〕で表されるカルバペネム
    誘導体。
  2. 【請求項2】A) 一般式(2) 【化2】 〔式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立して、水素原
    子または置換されていてもよい低級アルキル基を、R3
    は水素原子またはカルボキシ基の保護基を、およびZは
    オルガノチオ基を示すか、あるいはCOZとしてカルボ
    キシ基の活性エステルまたは活性酸無水物を意味す
    る。〕で表される化合物を塩基と反応させ、さらに、反
    応で生成する一般式(3) Z- (3) 〔式中、Zは前記と同じ意味を有する。〕で表される残
    基をアルキル化剤またはアシル化剤で捕捉し、次いで塩
    基の存在下、一般式(4) 【化3】 〔式中、Xはハロゲン原子を、QおよびYは、それぞれ
    独立して、アリールオキシ基またはアリールアミノ基を
    示す。ただしQおよびYがともにアリールオキシ基であ
    る場合を除く。〕であらわされる化合物と反応させる
    か、または、B) 一般式(5) 【化4】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は前記と同じ意味を有す
    る。〕で表される化合物を塩基の存在下、前記一般式
    (4)で表される化合物と反応させることを特徴とする
    一般式(1) 【化5】 〔式中、R1 、R2 、R3 、QおよびYは前記と同じ意
    味を有する。〕で表されるカルバペネム誘導体の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 一般式(1) 【化6】 〔式中、R1 およびR2 は、それぞれ独立して、水素原
    子または置換されていてもよい低級アルキル基を、R3
    は水素原子またはカルボキシ基の保護基を、QおよびY
    は、それぞれ独立して、アリールオキシ基またはアリー
    ルアミノ基を示す。ただしQおよびYがともにアリール
    オキシ基である場合を除く。〕で表されるカルバペネム
    誘導体を、塩基の存在下、一般式(6) HS−R4 (6) 〔式中、R4 は、有機基を意味する。〕で表されるチオ
    ール化合物もしくはそのチオール化合物と塩基との塩を
    反応させることを特徴とする一般式(7) 【化7】 〔式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は前記と同じ意味
    を示す。〕で表される置換カルバペネム誘導体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の方法により製造した前
    記一般式(1)で表される化合物を単離することなく、
    ひき続いて同一反応容器内でおこなわれる請求項3に記
    載の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002326985A (ja) * 2001-04-27 2002-11-15 Sumitomo Pharmaceut Co Ltd アゼチジノン誘導体およびその製造方法
WO2005033120A1 (ja) * 2003-10-02 2005-04-14 Takasago International Corporation カルバペネム誘導体の製造方法

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