JP2002326345A - インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び画像形成方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び画像形成方法

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JP2002326345A JP2002044337A JP2002044337A JP2002326345A JP 2002326345 A JP2002326345 A JP 2002326345A JP 2002044337 A JP2002044337 A JP 2002044337A JP 2002044337 A JP2002044337 A JP 2002044337A JP 2002326345 A JP2002326345 A JP 2002326345A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の縁を含む縁周辺部にまで記録する
「縁なし記録」が行われた場合にも、縁周辺部分に画像
を形成しない通常の画像形成の場合と同様に、常に良好
な記録が行なえるインクジェット記録装置、記録方法及
び画像形成方法の提供。 【解決手段】 インク吸収体にインク成分が堆積し易い
低浸透性のインクと、インク吸収体にインク成分が堆積
しにくい高浸透性のインクとが搭載されているインクジ
ェット記録装置であって、記録媒体の縁を含む縁周辺部
にまで画像を形成する場合には、上記低浸透性のインク
を使用せずに上記高浸透性のインクのみが使用されるよ
うに制御されるインクジェット記録装置、インクジェッ
ト記録方法及び画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に、プリントのためにいくつかの異な
るインクを備えたプリントシステムであって、画像形成
がされる記録媒体の部分によって、低浸透性のインクと
高浸透性のインクとを適宜に選択して用いることができ
るように制御されており、記録媒体の縁を含んだ縁周辺
部にも画像を形成する所謂「縁なし記録」の際にも良好
な画像形成を可能とするインクジェット記録装置、イン
クジェット記録方法及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より知られている、プリンタ、複写
機、ファクシミリ等の機能を有する記録装置、或いはコ
ンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機
器等の出力機器として用いられる記録装置は、画像情報
に基づき記録媒体に所望の画像形成がされるように構成
されている。インクジェット方式の記録装置もその一つ
であるが、画像情報に応じて記録媒体に向けて記録ヘッ
ドからインクを吐出させて記録を行うものである。かか
るインクジェット方式の記録装置では、記録ヘッドのコ
ンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録で
き、普通紙に特別の処理を必要とせずに記録することが
でき、また、ランニングコストが安く、騒音が少なく、
しかも、多色のインクを使用してフルカラー画像を記録
するのが容易である等の利点を有している。
【0003】通常、上記したようなインクジェット記録
装置によって記録を行う場合には、記録媒体の縁部分に
までも画像形成が行われることは少なく、例えば、図7
に示したように、記録媒体の縁周辺部分51には画像を
形成せずに、縁周辺部分51よりも内側が画像形成領域
50となっていることが多い。しかしながら、インクジ
ェット記録装置の普及は目覚ましく、様々の記録媒体
に、種々の目的の画像形成が行われるようになり、記録
媒体の縁を含む縁周辺部にも記録する、所謂「縁なし記
録」が行われる場合もある。
【0004】これに対し、インクジェット記録は、水系
の染料インクや顔料インク等の液状インクを用いて行わ
れるため、「縁なし記録」がされた場合には、プラテン
に設けられたインク吸収体に付着したインクで、記録媒
体の裏面側に汚れを生じる場合がある。また、「縁なし
記録」の場合には、紙等の記録媒体が装置内に詰まり易
く、搬送不良が生じる傾向もある。このため、「縁なし
記録」を可能とする方法について従来より種々の提案が
されている。例えば、特開平10−128964号公報
には、記録媒体の、搬送方向と直交する方向において、
記録媒体の大きさに応じて移動可能に設けられ、上記記
録媒体の側端部より内側に設けられた案内手段と、該案
内手段の記録媒体の搬送方向と直角な方向の外側に、該
案内手段と隣接して設けられてなる、記録ヘッドからの
インクを受容するインク受け手段を有するインクジェッ
ト記録装置が開示されている。
【0005】一方、特開平11−227229号公報
に、顔料ベースのインクと染料ベースのインクを使用
し、記録用紙の種類や画像によってインクを使い分ける
方法についての提案がある。従来より知られている、こ
れらの使用する記録用紙の種類や画像によってインクを
使い分ける方法のインクジェットプリントシステムは、
特に、黒色表現で盛んに実施されており、顔料ベースの
低浸透性のインク、染料ベース高浸透性のインク、或い
は、所謂プロセスブラック(これ以後、PCBkとい
う)等を用い、使用する記録媒体や、形成する記録画像
に応じて、最適なインクを選択し、記録することが行わ
れている。
【0006】例えば、普通紙に形成する黒文字部を、顔
料ベースの低浸透性の黒インクを使用して形成したり、
染料ベースの高浸透性のカラーインクを下打ちし、その
上に顔料ベースの低浸透性の黒インクを使用して形成し
たり、或いは、インクジェット用に開発された専用紙に
対する黒文字の形成の場合には、染料ベースの高浸透性
のインクを使用して画像を形成したりする。更に、文字
情報ではない、風景や人物等の画像に対しては、濃度の
高いところでは、UCR(下色除去)のため黒インクを
使用したり、濃度が薄い無彩色の場合は、黒インクを使
用せずに、プロセスブラックを使用したりすることが行
われている。しかしながら、これらは、あくまでも、使
用する記録用紙の種類や画像によってインクを使い分け
るものであって、同一の記録媒体について、画像を形成
する場所に応じてインクを使い分けるというものではな
い。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】本発明者らは、上記した「縁なし記録」に
関わる従来技術の課題を解決すべく鋭意検討の結果、
「縁なし記録」を行った場合には、画像形成に使用する
インクの種類によって、記録媒体の裏面の汚れの発生
や、紙等の記録媒体が搬送不良を生じる傾向に違いがあ
ることを見いだして本発明に至った。即ち、近年、イン
クジェット記録装置は多方面で汎用されるようになって
おり、用途によっては、耐水性や耐光性の高い画像形成
が要望されるため、従来の水系染料インクに加えて、顔
料を色材として用いたインクジェット用インク(以降
「顔料インク」と略)の開発がなされ、使用され始めて
いる。特に、高品位の黒色文字画像の形成に、顔料イン
クが多用されるようになってきている。
【0008】しかし、本発明者らの検討によれば、「縁
なし記録」に関しては、下記に説明するように、インク
の物性によって、記録媒体に生じる汚れや、搬送不良を
生じ易いものがあることがわかった。即ち、紙等の記録
媒体に対する浸透性の高いインク、例えば染料インクが
プラテンのインク吸収体に付着しても、染料インクはイ
ンク吸収体に吸収されてしまうため、この場合には、記
録媒体の汚れや搬送不良を生じることがないのに対し
て、記録媒体に対する浸透性の低いインク、例えば顔料
インクがインク吸収体に付着すると、顔料がインク吸収
体表面に残り易く、これが記録媒体を汚したり、搬送不
良を引き起こしたりする原因となることを見出した。
【0009】従って、本発明の目的は、記録媒体の縁を
含む縁周辺部にまで記録する「縁なし記録」が行われた
場合にも、記録媒体の縁周辺部分に画像を形成しない通
常の画像形成の場合と同様に、常に良好な記録が行なえ
るインクジェット記録装置、インクジェット記録方法及
び画像形成方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、インク吸収体
にインク成分が堆積し易い低浸透性のインクと、インク
吸収体にインク成分が堆積しにくい高浸透性のインクと
が搭載されているインクジェット記録装置であって、記
録媒体の縁を含む縁周辺部にまで画像を形成する場合に
は、上記低浸透性のインクを使用せずに上記高浸透性の
インクのみが使用されるように制御されることを特徴と
するインクジェット記録装置である。また、本発明は、
インク吸収体にインク成分が堆積し易い低浸透性のイン
クと、インク吸収体にインク成分が堆積しにくい高浸透
性のインクとが搭載されているインクジェット記録装置
であって、記録媒体の縁を含む縁周辺部にまで画像を形
成する場合に、記録媒体の縁に向かって低浸透性のイン
クの使用量が減り、且つ高浸透性のインクの使用量が増
えるように制御されることを特徴とするインクジェット
記録装置である。
【0011】また、本発明の別の実施形態は、インク吸
収体にインク成分が堆積し易い低浸透性のインクと、イ
ンク吸収体にインク成分が堆積しにくい高浸透性のイン
クとを使用するインクジェット記録方法であって、記録
媒体の縁を含む縁周辺部にまで画像を形成する場合に、
上記低浸透性のインクを使用せずに上記高浸透性のイン
クのみが使用されるように制御して画像形成を行うこと
を特徴とするインクジェット記録方法である。また、本
発明は、インク吸収体にインク成分が堆積し易い低浸透
性のインクと、インク吸収体にインク成分が堆積しにく
い高浸透性のインクとを使用するインクジェット記録方
法であって、記録媒体の縁を含む縁周辺部にまで画像を
形成する場合に、記録媒体の縁に向かって低浸透性のイ
ンクの使用量が減り、且つ高浸透性のインクの使用量が
増えるように制御して画像形成を行うことを特徴とする
インクジェット記録方法である。
【0012】また、本発明の別の実施形態は、インク
と、該インクと反応性を有している液体組成物とが具備
され、上記インク、若しくは、該インクと上記液体組成
物との反応物で記録媒体上に印刷が行われるインクジェ
ット記録装置であって、上記インクと、該インクと接触
して該インクと反応する液体組成物と、上記インクを吐
出させるためのインクジェットヘッドと、上記液体組成
物を記録媒体に付与させる手段とを少なくとも備え、更
に、記録媒体の縁を含む縁周辺部に画像を形成する場合
には、インクのみで印刷が行われるように制御する手段
を備えていることを特徴とするインクジェット記録装置
である。
【0013】また、本発明の別の実施形態は、記録媒体
上に、少なくとも、インクと、該インクと接触して反応
する液体組成物との反応物で画像を形成する画像形成方
法であって、i)インクを記録媒体に付与する工程;及
びii)インクと接触して反応する液体組成物を記録媒体
に付与する工程を有し、上記工程ii)は、少なくとも、
工程i)で付与されるインクと上記液体組成物との反応
物が記録媒体上に形成されるように行なわれ、且つ、記
録媒体の縁を含む縁周辺部へ画像を形成する場合には、
上記工程i)のみで画像形成が行われるようにする制御
工程を有することを特徴とする画像形成方法である。
【0014】また、本発明の別の実施形態は、記録媒体
上に、少なくとも、インクと、該インクと接触して反応
する液体組成物との反応物で画像を形成する画像形成方
法であって、i)インクを記録媒体に付与する工程;及
びii)インクと接触して反応する液体組成物を、所定
量、記録媒体に付与する工程を有し、上記工程ii)は、
少なくとも、工程i)で付与されるインクと上記液体組
成物との反応物が記録媒体上に形成されるように行なわ
れ、且つ、記録媒体の縁を含む縁周辺部へ画像を形成す
る場合には、上記工程ii)において付与される液体組成
物の量が、上記所定量よりも少ない量で付与されるよう
にする制御工程を有することを特徴とする画像形成方法
である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、好ましい実施の形態を挙
げて、本発明を更に詳細に説明する。本発明者らは、上
記した従来技術の課題を解決すべく鋭意検討の結果、
「縁なし記録」を行った場合に、使用するインクの種類
によって、記録媒体の裏面への汚れの発生や、紙等の記
録媒体の搬送不良が生じる傾向に違いがあることを知見
して本発明に至った。即ち、近年、インクジェット記録
装置の多方面で汎用されるようになっており、用途によ
っては、耐水性や耐光性の高い画像形成が要望されるた
め、従来の水系染料インクに加えて、顔料を色材として
用いるインクジェット用インクの開発がなされ、使用さ
れ始めているが、本発明者らの検討によれば、インクの
物性によって、記録媒体の汚れや搬送不良を生じ易いも
のがあることがわかった。以下、これについて説明す
る。
【0016】図4及び5を参照しながら、インクを吐出
させる記録ヘッドによって、インク吸収体上にインクが
打ち込まれた時のインクの挙動について説明する。この
際に用いるインク吸収体には、プラテンに設けられるイ
ンク吸収体として従来公知の多孔質体が何れも使用する
ことができる。例えば、セルロース、レーヨン、アクリ
ル、ポリウレタン、ポリエステル等の繊維を、単独若し
くは組み合わせてフィブリル化や親水処理等させたもの
を積層させたものや、多孔質ポリエチレンやメラミンフ
ォーム等が挙げられる。
【0017】図4及び5は、上記したような材料からな
るインク吸収体に、インクジェット記録ヘッドでインク
を打ち込んだ後の状態を模式的に示す図である。図4
は、上記したようなインク吸収体に、インク成分が堆積
しにくいインクを打ち込んだ場合の模式図である。この
場合は、記録ヘッドよりインク吸収体にインクを打ち込
むと、インク成分は速やかにインク吸収体に吸収され、
図4中に斜線部で示したようにインクが浸透する。以上
のような、インク成分がインク吸収体に堆積しにくい高
浸透性のインクとしては、色材として、直接染料、酸性
染料、塩基性染料、分散染料等の水溶性染料を用い、水
系液媒体に溶解した染料インクや、顔料を色材として用
いつつ、浸透剤等の添加によって記録媒体に対する浸透
性を高めたインク等が挙げられる。このようなインクと
しては、従来公知のインクジェット用の水系染料インク
が挙げられる。以下の説明においては、インク成分がイ
ンク吸収体に堆積しにくい高浸透性のインクを、その代
表例である染料インクと呼ぶ場合もある。
【0018】図5は、上記したようなインク吸収体に、
インク成分が記録媒体にインク吸収体に堆積し易い低浸
透性のインクを打ち込んだ場合の模式図である。この場
合は、図5に示したように、記録ヘッドからインク吸収
体にインクが打ち込まれると、インク吸収体に吸収され
ないインク成分がインク吸収体17上に残り、堆積部を
生じる。インク成分がインク吸収体に堆積し易い低浸透
性のインクとしては、色材として、顔料を主体に用い、
これを水系液媒体に分散させた顔料インクや、溶解性の
低い色材を用いたインク等が挙げられる。例えば、従来
公知の、特開2000−309732公報、特開200
0−230143公報、特開2000−198957公
報、特開平11−323221号公報等に記載されてい
るインク等である。
【0019】これらのインクを、記録ヘッドからインク
吸収体に打ち込むと、液媒体等のインク成分の一部はイ
ンク吸収体に浸透するが、溶解性の低い顔料等の成分は
インク吸収体上に堆積し、図5に斜線部で示したよう
に、インクが浸透した部分と吸収体上に堆積する部分に
分かれる。インクの色材として、顔料を主体に用い、色
調整用等の目的で溶解性の高い染料等の色材を含ませ
て、染料と顔料とを併用したインクの場合も、上記と同
様の現象が生じる。以下の説明においては、こうした、
インク成分がインク吸収体に堆積し易い低浸透性のイン
クを、その代表例である顔料インクと呼ぶ場合もある。
【0020】尚、インクの記録媒体に対する浸透性の尺
度の一つにKa値がある。即ち、インクの浸透性を1m
2当たりのインク量Vで表わすと、インク滴を吐出して
からの時間tにおけるインク浸透量V(単位はミリリッ
トル/m2)は、下記のブリストウ式で表わされること
が知られている。 V=Vr+Ka(t−tw)1/2 (但し、t>tw) インク滴が記録媒体表面に滴下した直後は、インク滴は
表面の凹凸部分(プリント媒体の表面の粗さの部分)に
おいて吸収されるのが殆どで、記録媒体内部へは殆ど浸
透していない。その間の時間がtw(コンタクトタイ
ム)、その間の凹凸部への吸収量がVrである。インク
滴の滴下後の経過時間がtwを超えると、超えた時間
(t−tw)の1/2乗に比例した分だけ浸透量Vが増
加する。Kaはこの増加分の比例係数であり、浸透速度
に応じた値を示す。
【0021】上記Ka値は、ブリストウ法による液体の
動的浸透性試験装置S(東洋精機製作所製)を用いて測
定した。測定の際には、本出願人であるキヤノン(株)
製のPB用紙を記録媒体として用いた。このPB用紙
は、電子写真方式を用いた複写機やLBPと、インクジ
ェット記録方式を用いたプリントの双方に使える記録紙
である。
【0022】インクのKa値は、例えば、インクに添加
する界面活性剤の種類や添加量によって決まる。具体的
には、例えば、エチレンオキサイド−2,4,7,9−
テトラメチル−5−デシン4,7−ジオール(以下、ア
セチレノール(商品名);川研ファインケミカル社製)
という非イオン性界面活性剤を用い、かかる界面活性剤
をインク中に適宜な量添加することで、記録媒体へのイ
ンクの浸透性を任意に制御することができる。即ち、こ
のアセチレノールを含まないインクの場合は、浸透性が
低く、後に規定する低浸透性インクとしての性質を持
つ。また、アセチレノールを1質量%含むインクは、短
時間で記録紙に浸透し、後に規定する高浸透性インクと
しての性質を有する。更に、アセチレノールを0.35
質量%含むインクは、中浸透性インクとしての性質を有
する。
【0023】
【0024】上記表1は、「低浸透性インク」、「中浸
透性インク」、「高浸透性インク」の各々のインクにつ
いて、Ka値、アセチレノールの含有量、及び表面張力
を示している。表1の記載からも明らかな通り、記録紙
に対する各インクの浸透性は、Ka値が大きいものほど
高くなる。つまり、表面張力が小さいものほど高くな
る。
【0025】表1に示したKa値は、前記したようにブ
リストウ法による液体の動的浸透性試験装置S(東洋精
機製作所製)を用いて測定したものである。その際の測
定には、キヤノン(株)社製PB用紙を用いた。そし
て、上記表1に示した基準は、本発明における、低浸透
性のインク、高浸透性のインクの一つの目安となる。但
し、本発明で使用する低浸透性のインク、並びに高浸透
性のインクの定義は、本発明の主題を逸脱しない範囲
で、上記表1の値に何ら拘束されるものでない。
【0026】本発明者らは、上記した染料インクや顔料
インクを使用して、インクジェット方式で良好な「縁な
し記録」を行う方法について詳細に検討した結果、顔料
インクを使用した場合には、図5に示したように、イン
ク吸収体17上にインク堆積部が生じることを見いだし
た。そして、特に、多数枚の画像形成を行なった場合に
は、このインク堆積部が記録用紙の搬送経路にまで達
し、記録用紙の裏面部を汚染してしまう場合があること
がわかった。また、インク堆積部が記録用紙の搬送に突
出し、用紙端部が引っ掛かり、これが記録媒体の搬送不
良の原因になっていることもわかった。
【0027】本発明では、前記した目的を達成するた
め、インク吸収体にインク成分が堆積し易い低浸透性の
インク(例えば、顔料インク)と、インク吸収体にイン
ク成分が堆積しにくい高浸透性のインク(例えば、染料
インク)とが搭載されたインクジェット記録装置におい
て、「縁なし記録」を行う場合には、低浸透性のインク
を使用せずに高浸透性のインクのみを使用して画像形成
が行われるように制御したことを特徴とする。また、本
発明のインクジェット記録装置の別の形態は、「縁なし
記録」を行う場合に、上記の形態のように低浸透性のイ
ンクを全く使用しないとするのではなく、記録媒体の縁
に向かって低浸透性のインクの使用量が徐々に減ってい
く一方で、高浸透性のインクの使用量が徐々に増えるよ
うに制御して用いることを特徴とする。
【0028】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 <実施例1>本実施例のインクジェット記録装置では、
「縁なし記録」を行う場合に、低浸透性のインクを使用
せずに高浸透性のインクのみを使用して画像形成が行わ
れるように制御することで、記録媒体の裏面側に生じる
汚れや、紙詰まりを生じることなく、良好な「縁なし記
録」ができた。本実施例のインクジェット記録装置で
は、図1に示したフローに従って画像が形成される。本
実施例のインクジェット記録装置では、先ず、インクジ
ェット記録を行なう前に、記録媒体の縁を含む縁周辺部
にも画像を形成する「縁なし記録」を行うかどうかを判
別する必要がある。記録装置に、そのための情報が与え
られるように構成されており、これによって、記録画像
後の形成にインク吸収体に堆積し易い低浸透性のインク
を使用するか否かを判断する。
【0029】図1に、本実施例のインクジェット記録装
置のフロー図を示した。このフローに従って、本実施例
のインクジェット記録装置の動作について説明をする
と、先ず、形成しようとする画像が「縁なし記録」か否
かの情報を取得し(S2)、その情報によって「縁なし
記録」かどうかを判断する(S3)。「縁なし記録」を
行なわないと判断された場合は、顔料インクと染料イン
クとを組み合わせたインクで、通常記録が行われる(S
4)。一方、「縁なし記録」を行なうと判断された場合
は、記録媒体(記録用紙)についての情報を取得し(S
6)、記録用紙の種類から顔料インクを使用するか否か
を判断し(S7)、そこで、顔料インクを使用しないと
判断された場合には、染料インクによる通常記録が行な
われる(S8)。一方、記録用紙の種類から顔料インク
を使用すると判断された場合は、染料インクのみの使用
に変更し(S10)、設定に従ってインクジェット記録
用のデータを作成して(S11)、染料インクによる記
録が行なわれる(S12)。
【0030】図2に、上記フローを実施するための本実
施例のインクジェット記録装置で用いる記録ヘッドを示
した。図2中、2は、黒色の顔料インクを使用している
ノズル列、3は黒色の染料インクを使用しているノズル
列、4はシアン色の染料インクを使用しているノズル
列、5はマゼンタ色の染料インクを使用しているノズル
列、6はイエロー色の染料インクを使用しているノズル
列である。染料インク及び顔料インクを用いた通常記録
の場合は、図2のノズル列2〜6を使用して画像形成を
行う。「縁なし記録」を行なう場合に、記録用紙の種類
から、図1のフローの(S7)で本来は顔料インクを使
用すると判断された結果、染料インクのみを使用して画
像を形成するように変更する際には、画像データに対し
て濃度補正や色補正等が行なわれインクジェット記録用
のデータが作成され、該データに基づいて、ノズル列3
〜6を使用して染料インクのみによる記録が行われる。
【0031】図3に、本実施例のインクジェット記録装
置の記録部の機能断面図を示した。図3において、10
は記録用紙の紙パス、11は用紙センサー、12はピン
チローラ、13は搬送ローラ、14はヘッド1の使用す
るノズル領域、即ち、ヘッド記録領域、15はヘッド記
録領域の中心位置、16はプラテン、17はプラテン1
6に設けられたインク吸収体、18は拍車、19は排紙
ローラを夫々示している。
【0032】上記のような装置で「縁なし記録」を行な
った場合には、以下のようにして記録用紙の縁周辺部ま
で、良好な記録が行われる。先ず、記録用紙は、紙パス
10に沿って記録装置へ搬送される。用紙センサー11
で記録用紙の先端部の位置を読み取り、この結果、記録
用紙は、ピンチローラ12と搬送ローラ13によって用
紙先端がヘッド記録領域の中心位置15まで搬送され
る。ここで、インクジェット記録ヘッド1によって記録
用紙に記録される。所定量用紙を送りながら、記録を行
なう。記録用紙の後端が用紙センサー11で検出された
のち、記録用紙の後端がヘッド記録領域14になるよう
にして後端の記録を行なう。
【0033】<実施例2>本実施例のインクジェット記
録装置は、「縁なし記録」を行う場合に、実施例1のよ
うに低浸透性のインクを全く使用しないように制御する
のではなく、低浸透性のインクを、高浸透性のインクと
併用して用いる。本実施例では、下記に説明するよう
に、記録媒体の縁に向かって低浸透性のインクの使用量
が徐々に減り、且つ高浸透性のインクの使用量が徐々に
増えるように制御することで、実施例1の場合と同様
に、記録媒体の裏面側の汚れや、紙詰まりを生じること
のない良好な「縁なし記録」を行うことができた。
【0034】図6〜8を参照しながら、本実施例の場合
の画像形成が行われる過程について説明する。図6に示
したフローに従って説明をすると、先ず、形成しようと
する画像が「縁なし記録」か否かの情報を取得し(S
2)、その情報によって「縁なし記録」かどうかを判断
する(S3)。「縁なし記録」を行なわないと判断され
た場合は、顔料インクと染料インクとを組み合わせたイ
ンクで、通常記録が行われる(S4)。一方、「縁なし
記録」を行なうと判断された場合は、記録媒体(記録用
紙)についての情報を取得し(S6)、記録用紙の種類
から顔料インクの使用を行うか否かを判断し(S7)、
そして、顔料インクを使用しないと判断された場合は、
染料インクによる通常記録が行なわれる(S8)。一
方、記録用紙の種類から顔料インクを使用すると判断さ
れた場合は、記録用紙の縁を含む縁周辺部について、装
置の設定に従ってインクジェット記録用のデータが作成
されて(S10)、かかるデータに基づいて、顔料イン
クと染料インクとを併用したインクで記録が行なわれる
(S11)。
【0035】図7は、本実施例のインクジェット記録装
置で「縁なし記録」が行われた結果得られた記録紙の記
録状態の平面図である。図7の格子部分50では、顔料
インクを通常通りに使用した画像が形成されている。文
字等は、100%顔料使用の場合と、染料カラーインク
を下打ちしたり、上打ちしたりして補助的に染料を使用
する場合とがあるが、カラー画像に関しては、100%
顔料を使用している場合は少なく(通常、顔料は黒色で
ある)黒色顔料を補助的に使用している。本実施例にお
いて、格子部分50は、染料と顔料を使用している領域
で、記録紙の縁に相当する斜線部51は、浸透性の低い
インク、例えば顔料インクの使用量を制御している領域
である。この点を図8(a)及び(b)を用いて詳述す
る。
【0036】図8(a)は、記録用紙の縁部分の各位置
におけるインク打ち込み量を示し、図8(b)は、図7
のX−X線における断面図である。これらの図8(a)
及び(b)から、記録用紙の縁部分の各位置におけるイ
ンクの打ち込み量が説明される。ここで図8(a)のグ
ラフにおける実線は、格子部分50及び縁部分51で使
用している顔料インクの量を示したものであり、破線
は、縁部分51の各位置における染料インクの量を示し
たものである。これらの図から、本実施例では、記録用
紙の縁周辺部の斜線部51では、使用するインクを、顔
料インクから、インク吸収体に堆積しにくい染料インク
へ変化させていることがわかる。尚、図8(b)におけ
るAは、記録用紙端部、Bは、顔料インクの使用限界位
置、Cは、染料インクの使用開始位置である。
【0037】通常のインクジェット記録装置であれば、
記録用紙端部Aから顔料インクの使用限界位置Bまで
の、染料インクのみを使用する距離Dとしては、例え
ば、5mm以下でよく、1mm程度でもよい。また、顔
料インクの使用限界位置Bと染料インクの使用開始位置
Cまでの、顔料インクと染料インクとが併用された状態
の使用距離Eとしては、形成される画像の画質の点か
ら、ある程度距離があった方が望ましい。具体的には、
1〜10mm程度とすることが望ましい。但し、使用目
的等から、染料インクのみを使用する距離Dが設けられ
ていれば、距離Eを0にすることも可能である。
【0038】図8では、顔料インクと染料インクとが併
用された部分を斜線で示した。図8では、この際の染料
インクの使用量は、顔料インクとほぼ同量であるように
示したが、これに限定されるものではない。かかるイン
ク量に関しては、記録用紙上での画像濃度、色相及び彩
度等が、顔料インクで形成された領域50の画像と、染
料インクで形成された縁Aを含む縁周辺の領域の画像と
の間で違和感が生じないように、両者が極力近づいたも
のとなるように設定することが望ましい。また、顔料イ
ンクと染料インクとを併用した領域においても、これら
のインクの使用割合の変化のさせ方について、同様に使
用量を最適な状態にバランスをさせることが望ましい。
また、本実施例では距離Eにおける顔料インクと染料イ
ンクとの割合を直接的に変化させたが、これに限定され
ず、画像の最適化、例えば、領域50と51との間での
色味の急激な変化を避けるため等の目的で、顔料インク
と染料インクとの変化のさせ方の割合を曲線的、段階
的、或いはこれらを複合させたような変化形態とするこ
ともまた、本件発明の範疇である。
【0039】本実施例では、実施例1で使用したと同様
の記録ヘッドを用いたが、本発明は勿論これに限定され
ず、下記に説明するような種々の形態の記録ヘッドを使
用することができる。以下、図2に示した以外のインク
ジェット記録ヘッドのノズル構成について簡単に説明す
る。図9は、ノズル列101〜104を有し、各ノズル
列は、101は顔料黒色インク、102は染料シアンイ
ンク、103は染料マゼンタインク、104は染料イエ
ローインクに使用される。かかるノズルを用いた場合
に、顔料黒色インクを使用しないと判断された領域で
は、染料シアンインク、染料マゼンタインクと染料イエ
ローインクを適宜に混合して得られるプロセスブラック
によって黒色画像の形成がなされる。
【0040】図10に示した記録ヘッドは、ノズル列1
05〜108を有し、各ノズル列は、105は顔料黒色
インク、106は染料シアンインク、107は染料マゼ
ンタインク、108は染料イエローインクに使用される
が、顔料黒色インクのノズル列105が他のノズル列よ
りも長くなっている。この場合も、図9に示した記録ヘ
ッドと同様に画像形成が行われる。図10に示した記録
ヘッドを用いる場合は、顔料黒色インクを使用しない領
域では、インクジェット記録ヘッドの1スキャン毎の用
紙搬送距離を顔料黒色インク使用の場合より短くする必
要がある
【0041】図11に示した記録ヘッドは、ノズル列1
09〜112を有し、各ノズル列は、109は顔料黒色
インク、110は染料シアンインク、111は染料マゼ
ンタインク、112は染料イエローインクに使用され
る。図に示したように、顔料黒色インクのノズル列10
9が他のノズル列よりも長く、他のノズルが縦に並んで
いる。この場合も、図10の場合と同様に画像形成す
る。
【0042】図12は、ノズル列113〜119を有
し、各ノズル列は、113は顔料黒色インク、114は
染料シアンインク、115は染料マゼンタインク、11
6は染料イエローインク、117は染料黒インク、11
8は染料フォトシアンインク、119は染料フォトマゼ
ンタインクに使用される。顔料黒色インクのノズル列1
13は他のノズル列よりも長く、他のノズルが縦に並ん
でいる場合である。染料フォトシアンインクや染料フォ
トマゼンタインクは、使用する染料濃度を下げたもの
や、滲みを小さくしたインク等で高精細画像の時に使用
する。この場合、顔料インクを使用しないと判断された
領域では、染料シアンインク、染料マゼンタインク及び
染料イエローインクを適宜に混合して得られるプロセス
ブラックによって黒色画像の形成をするか、または、顔
料黒色インクの代わりに、117の染料黒色インクを使
用して画像形成を行う。
【0043】本発明はまた、インクと、当該インクとの
接触により該インクと反応して反応物を生成する液体組
成物(以降「液体組成物」と略)とを備え、当該インク
と液体組成物との反応物で記録媒体上に印刷を行うイン
クジェット記録装置、及びインクジェット記録方法にも
有効に適用することができる。即ち、かかる記録方法
は、インクと液体組成物との反応によって生じる反応
物、例えば、インク中の色材成分の凝集物で画像を形成
させるものであるが、かかる方法を採用することによっ
て、インク中の色材成分の記録媒体内部への過度の浸透
が抑えられる結果、色調に優れ、また耐水性にも優れた
記録物が得られる。
【0044】かかる記録方法自体は、例えば、特開平1
0−95107号公報等に開示されているように公知の
ものである。しかしながら、このようなインク中の色材
成分の凝集物等によって画像を形成する記録方法を、記
録媒体の縁を含む縁周辺部への記録にも適用した場合に
も、前記した低浸透性インクに起因する課題と同様の課
題が生じることが予測される。そこで、インクと、該イ
ンクと反応して反応物、例えば、インク中の色材の凝集
物を生じさせる液体組成物とを備え、それらの反応物に
よって記録媒体上に記録を行うインクジェット記録装置
において、記録媒体の縁を含む縁周辺部にも記録を行う
場合には、縁周辺部分の記録をインクのみを用いて行
い、液体組成物を用いないように制御することで、前記
した技術課題、つまりプラテンのインク吸収体へのイン
ク内容物の堆積が抑えられる。そして、その結果とし
て、縁周辺部に記録を行った場合にも記録媒体の汚れ
や、搬送不良等の発生を有効に抑制することが可能とな
る。
【0045】また、縁周辺部に画像の形成に全く液体組
成物を用いない場合に、インクと液体組成物との反応物
で画像を形成した記録媒体中央部分と、インクのみを用
いて画像形成を行った縁周辺部との間で色調の差が生じ
てしまう場合には、かかる現象を避けるために、縁周辺
部における液体組成物の使用量を中央部分と比して減少
させる形態とすればよい。このような形態によっても、
縁周辺部に記録を行った場合における記録媒体の汚れ
や、搬送不良等の発生を抑制するという所期の目的を達
成することが可能である。この場合、液体組成物の縁周
辺部への付与量の減少のさせ方は、例えば、記録媒体の
縁に向かって、直線的に、或いは段階的に減少させる方
法が考えられる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
「縁なし記録」を行った場合にも、プラテンに設けられ
たインク吸収体にインクが堆積することがなく、記録媒
体である紙面の汚れや、搬送不良を起こすことのないイ
ンクジェット記録装置、インクジェット記録方法及び画
像形成方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置のフロー図である。
【図2】本発明の記録ヘッドの模式図である。
【図3】本発明の断面図である。
【図4】インクとインク吸収体の関係図である。
【図5】インクとインク吸収体の関係図である。
【図6】本発明の記録装置のフロー図である。
【図7】本発明にかかる記録物の平面図である。
【図8】(a)本発明にかかる記録物の縁部分における
各インクの使用量の変化を示す図である。(b)図7の
記録物のXX線断面図である。
【図9】記録ヘッドの模式図である。
【図10】記録ヘッドの模式図である。
【図11】記録ヘッドの模式図である。
【図12】記録ヘッドの模式図である。
【符号の説明】
1:インクジェット記録ヘッド 2:黒色の顔料インクを使用しているノズル列 3:黒色の染料インクを使用しているノズル列 4:シアン色の染料インクを使用しているノズル列 5:マゼンタ色の染料インクを使用しているノズル列 6:イエロー色の染料インクを使用しているノズル列 10:記録用紙の紙パス 11:用紙センサー 12:ピンチローラ 13:搬送ローラ 14:使用するノズル領域、ヘッド記録領域 15:ヘッド記録領域の中心位置 16:プラテン 17:インク吸収体 18:拍車 19:排紙ローラ 50:画像形成領域 51:縁周辺部分 101,105,109,113:顔料黒色インク 102,106,110,114:染料シアンインク 103,107,111,115:染料マゼンタインク 104,108,112,116:染料イエローインク 117:染料黒インク 118:染料フォトシアンインク 119:染料フォトマゼンタインク

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク吸収体にインク成分が堆積し易い
    低浸透性のインクと、インク吸収体にインク成分が堆積
    しにくい高浸透性のインクとが搭載されているインクジ
    ェット記録装置であって、記録媒体の縁を含む縁周辺部
    にまで画像を形成する場合には、上記低浸透性のインク
    を使用せずに上記高浸透性のインクのみが使用されるよ
    うに制御されることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 低浸透性のインクが顔料インクであり、
    高浸透性のインクが染料インクである請求項1に記載の
    インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 インク吸収体にインク成分が堆積し易い
    低浸透性のインクと、インク吸収体にインク成分が堆積
    しにくい高浸透性のインクとが搭載されているインクジ
    ェット記録装置であって、記録媒体の縁を含む縁周辺部
    にまで画像を形成する場合に、記録媒体の縁に向かって
    低浸透性のインクの使用量が減り、且つ高浸透性のイン
    クの使用量が増えるように制御されることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 低浸透性のインクが顔料インクであり、
    高浸透性のインクが染料インクである請求項3に記載の
    インクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 インク吸収体にインク成分が堆積し易い
    低浸透性のインクと、インク吸収体にインク成分が堆積
    しにくい高浸透性のインクとを使用するインクジェット
    記録方法であって、記録媒体の縁を含む縁周辺部にまで
    画像を形成する場合に、上記低浸透性のインクを使用せ
    ずに上記高浸透性のインクのみが使用されるように制御
    して画像形成を行うことを特徴とするインクジェット記
    録方法。
  6. 【請求項6】 インク吸収体にインク成分が堆積し易い
    低浸透性のインクと、インク吸収体にインク成分が堆積
    しにくい高浸透性のインクとを使用するインクジェット
    記録方法であって、記録媒体の縁を含む縁周辺部にまで
    画像を形成する場合に、記録媒体の縁に向かって低浸透
    性のインクの使用量が減り、且つ高浸透性のインクの使
    用量が増えるように制御して画像形成を行うことを特徴
    とするインクジェット記録方法。
  7. 【請求項7】 インクと、該インクと反応性を有してい
    る液体組成物とが具備され、上記インク、若しくは、該
    インクと上記液体組成物との反応物で記録媒体上に印刷
    が行われるインクジェット記録装置であって、上記イン
    クと、該インクと接触して該インクと反応する液体組成
    物と、上記インクを吐出させるためのインクジェットヘ
    ッドと、上記液体組成物を記録媒体に付与させる手段と
    を少なくとも備え、更に、記録媒体の縁を含む縁周辺部
    に画像を形成する場合には、インクのみで印刷が行われ
    るように制御する手段を備えていることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体上に、少なくとも、インクと、
    該インクと接触して反応する液体組成物との反応物で画
    像を形成する画像形成方法であって、 i)インクを記録媒体に付与する工程;及び ii)インクと接触して反応する液体組成物を記録媒体に
    付与する工程を有し、上記工程ii)は、少なくとも、工
    程i)で付与されるインクと上記液体組成物との反応物
    が記録媒体上に形成されるように行なわれ、且つ、記録
    媒体の縁を含む縁周辺部へ画像を形成する場合には、上
    記工程i)のみで画像形成が行われるようにする制御工
    程を有することを特徴とする画像形成方法。
  9. 【請求項9】 記録媒体上に、少なくとも、インクと、
    該インクと接触して反応する液体組成物との反応物で画
    像を形成する画像形成方法であって、 i)インクを記録媒体に付与する工程;及び ii)インクと接触して反応する液体組成物を、所定量、
    記録媒体に付与する工程を有し、上記工程ii)は、少な
    くとも、工程i)で付与されるインクと上記液体組成物
    との反応物が記録媒体上に形成されるように行なわれ、
    且つ、記録媒体の縁を含む縁周辺部へ画像を形成する場
    合には、上記工程ii)において付与される液体組成物の
    量が、上記所定量よりも少ない量で付与されるようにす
    る制御工程を有することを特徴とする画像形成方法。
  10. 【請求項10】 前記制御工程において、液体組成物の
    付与量を、記録媒体の縁周辺部の縁に向かって減少する
    ように制御する請求項9に記載の画像形成方法。
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