JP2005014330A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インク滴の体積及びインクの吐出量を所定値以下に制御することにより、インク乾燥が早く高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インク吐出ヘッドからインク滴を記録媒体へ吐出することによって画像を記録するインクジェット記録装置において、インク滴の体積(サイズ)Mjは1pL以下で、一色当たりのインクの吐出量が4g/m2以下に制御されている。また、カラー画像印字の場合、インクの総吐出量が8g/m2以下に制御される。
【選択図】 図1
【解決手段】インク吐出ヘッドからインク滴を記録媒体へ吐出することによって画像を記録するインクジェット記録装置において、インク滴の体積(サイズ)Mjは1pL以下で、一色当たりのインクの吐出量が4g/m2以下に制御されている。また、カラー画像印字の場合、インクの総吐出量が8g/m2以下に制御される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、さらに詳しくは、インク吐出ヘッドから吐出されるインク滴体積及びインク吐出量を制御することにより、少ないインク吐出量でベタ画像を形成することができ、インク乾燥が速く、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体の記録面にインク滴を着弾することにより記録を行うインクジェット記録装置が、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像記録装置或いは画像形成装置として一般に広く普及しており、近年においては、記録速度の高速化とともに記録画像の高解像度化が要求されている。
【0003】
高速記録、すなわち記録紙に対し短時間で記録を行い、排出することにより生じる重要な問題として、連続記録の際に、先に記録された記録紙上のインクが乾燥しない間に次の記録紙が排出されるため、未乾燥のインクの一部が次の記録紙の裏に移ってしまうという問題がある。また、連続記録の際に限らず、記録され排出された直後の記録紙上のインクが未乾燥であるため、記録面に人の手等他のものが接触することにより記録面や接触物を汚す等の不具合が生じる。
【0004】
また、2400dpiや4800dpi等といった高解像度の記録においては、低解像度の記録に比べて記録速度は落ちるものの、インク滴の重なり量が多く、記録紙への付着インクの増加を伴うため更にこの問題を大きくしている。また、紙面でのインク滴の重なりが多くなることによる色のにじみ等が生じ、画像の鮮明度を妨げている。
【0005】
そこで、乾燥速度が速く鮮明でシャープな画像を得るため、特許文献1(特許第3134510号明細書)に開示された「カラーインクジェット記録方法」では、カラー印字後、ブラックインクの1ドット単位を複数の滴で形成することによって、これらの問題を解決しようとしている。
【0006】
また、特許文献2(特開2002−137422号公報)に開示された「画像記録方法及およびこれを用いたプリンタ」では、ベタ階調のエッジ部をドットを用いて記録し、ベタ階調のエッジ部以外をインクミストを用いて記録することによりこれらの問題を解決しようとしている。
【0007】
また、特許文献3(特開2001−96891号公報)に開示された「インクジェット記録方法」では、インクの界面活性剤と表面張力を規定し、20pL以下のドロップ量で印字することで、濃度、乾燥、フェザリングに対する印字特性を向上させている。
【0008】
また、特許文献4(特開2002−211011号公報)「インクジェット記録装置及びプリンタドライバ」には、簡単な構成で高いインク滴吐出特性による高品質画像が得られるインクジェット記録装置が開示され、特許文献5(特許第2825224号明細書)「インクジェット記録方法」には、一般の記録紙にも優れた画質、乾燥性を示す信頼性の高いインクジェット記録方法が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特許第3134510号明細書
【特許文献2】
特開2002−137422号公報
【特許文献3】
特開2001−96891号公報
【特許文献4】
特開2002−211011号公報
【特許文献5】
特許第2825224号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
近年、インクジェット記録装置の高速記録は20PPM以上(モノクロでは30PPM程度)の高速性が求められており、特許文献1に開示されたカラーインクジェット記録方法のように、カラーインクで記録後、ブラックインク1ドット単位を複数の滴で形成することによって、乾燥性を向上させることはできるが、これだけではパス数を増加させるだけで、高速性を大きく妨げることとなり、また、求められている20PPM以上の高速記録において、連続記録の際の裏移りの問題を解消するには至らない。
【0011】
また、特許文献2に開示された画像記録方法では、ベタ階調のエッジ部以外の領域をインクミストを用いて記録することにより、ベタ画像の乾燥性は向上するが、ドットを用いて記録するヘッドの他にインクミストを吐出するヘッドが必要であるため、記録装置の製造コストが高いものとなり、またインクミストの制御性は悪く、画像の乱れを引き起こし安定して高品質の画像が得られない。
【0012】
また、特許文献3に開示されたインクジェット記録方法のように、インク処方を改良し、20pL以下の滴で印字することだけでは、20PPM以上の高速記録における連続記録の際の裏移りの問題は解消されない。
【0013】
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであり、インク滴の体積を1pL以下の小滴で、かつインク吐出量を4g/m2以下に制御することにより、インク乾燥が早く高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、インク吐出ヘッドからインク滴を記録媒体へ吐出することによって画像を形成するインクジェット記録装置において、前記インク滴は体積1pL以下で、一色当たりのインク吐出量が4g/m2以下に制御されていることを特徴とし、単一色のベタ画像を少ないインク吐出量で形成することができ、インクの乾燥が速く、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0015】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のインクジェット記録装置において、インクの総吐出量は、8g/m2以下に制御されていることを特徴とし、連続印刷時において、記録後3秒経過時の記録紙上に次の記録紙が排出されて接触しても、次の記録紙の裏にインクが移ってしまうということがなく、20PPM以上の高速印刷時のインクの裏移りがなく、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1または2に係る発明のインクジェット記録装置において、インクに含まれる水分量は、70%以下であることを特徴とし、高速印刷時のインクの裏移りを抑制し、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1〜3に係る発明のインクジェット記録装置において、インクの20℃における静的表面張力は、20mN/m以上50mN/m未満であることを特徴とし、高速連続印刷時にインクが裏移りし難くし、高画質印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1〜4に係る発明のインクジェット記録装置において、前記インク吐出ヘッドの吐出口の密度は、47個/mm以上であることを特徴とし、1パスでベタ画像の記録が可能となり、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1〜5に係る発明のインクジェット記録装置において、前記インク吐出ヘッドは、熱エネルギーを発生させるための熱エネルギー変換体を備え、熱エネルギーを利用してインクを吐出することを特徴とし、構造が簡素であるため高密度に吐出口を形成することが容易であり、高密度の吐出口を有する高い生産性のインクジェット記録装置を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1及び表1〜5を参照して説明する。
(実施例1:請求項1,5,6)
オンデマンド型インクジェット記録装置を使用して、インクジェット記録装置に搭載された記録ヘッドから記録紙の記録面にインク滴を吐出し、ベタ印字を行った。ここで、ベタ印字とは、記録面をドットで隙間無く埋められる階調の印字を意味する。
吐出するインク滴体積(サイズ)Mjを0.3、0.5、1.0、1.5、2.2pL(ピコリットル)のように変化させ、各インク滴体積のインク滴でベタ印字するのに必要とする最小のインク吐出量(g/m2)を調べた。記録解像度は各インク滴体積でベタ印字可能な最低解像度となるように設定した。
【0021】
図1は、ベタ印字を行う際に必要なインクの最小吐出量(g/m2)と吐出するインク滴体積Mj(pL)の関係を示すグラフである。
図1に示すグラフから理解されるように、インクジェット記録装置に搭載された記録ヘッドから吐出されるインク滴の体積を1pL以下とすることで、ベタ印字に必要な吐出量を小さく抑えることができる。これは、記録面に薄く均一にインクを付着させることができるためで、特に1pL以下とすることでベタ印字可能な吐出量をほぼ最小に抑えることができる。換言すれば、インク滴体積Mjを1pL以下とすることで、同一面積のベタ画像を得るために消費するインク量を少なくすることができることを示している。
【0022】
次に、インクジェット記録装置を使用して普通紙に画像を記録する、いわゆる普通紙印字において、記録後2秒経過時の記録(ベタ)部のインク吐出量に対する裏移り試験を行った。
裏移り試験は、一般にPPC(plain paper copier)等に使用される普通紙を記録紙として使用して、第1の記録紙にインク滴体積1pLでベタ印字で記録し、2秒経過後に次の第2の記録紙が第1の記録紙上に排出して重ねられ、第2の記録紙の裏に第1の記録紙上のインクによる汚れが有るか無いかを目視によって評価した。
【0023】
裏移り試験の結果を表1に示す。
インク吐出量を4g/m2以下とすることで、2秒おきの連続印写時の裏写りを抑えることができる。つまり、モノクロ印刷等単色の印刷時には30PPMという高速の連続印刷でも、ベタ印字が記録された第1の記録紙上に次の第2の記録紙が排出されて接触しても、第2の記録紙の裏にインクが移ってしまうということはなくなる。
【0024】
【表1】
【0025】
なお、インク吐出ヘッドにおいて、吐出口は47個/mm以上の密度で形成することにより、インク滴体積が1pL以下で1パス(1回のインク吐出ヘッドの主走査)でベタ印字が可能であり、高速印字に適している。また、このようなインク吐出ヘッドは、熱エネルギーを発生させるための熱エネルギー変換体を備えて熱エネルギーを利用してインクを吐出するヘッドが望ましい。それは構成が簡素であり、高密度で吐出口を形成することが容易であり、高密度の吐出口を有するインク吐出ヘッドを高い生産性で製造することができるからである。
【0026】
(実施例2:請求項2)
インクジェット記録装置を使用してカラー画像を印字する際、インクの総吐出量と裏移りの関係を調べるため、記録後3秒経過時の記録(ベタ)部の吐出量に対する裏移り試験を行った。
この場合、実施例1とほぼ同様に、一般にPPC等に使用される普通紙を記録紙として使用して、第1の記録紙にベタ印字で記録し、3秒経過時に次の第2の記録紙が第1の記録紙上に排出して重ねられ、第2の記録紙の裏に第1の記録紙上のインクによる汚れが有るか無いかを目視によって評価した。
【0027】
カラー画像印字における、裏移り試験の結果を表2に示す。
表2に示すように、総吐出量を8g/m2以下とすることで裏写りを抑えることができた。つまり、インクの総吐出量を8g/m2以下に制御することにより、20PPM以上の高速の連続印刷でも、記録された紙に次の記録紙が排出されて接触しても、次の記録紙の裏にインクが移ってしまうということはなくなる。
【0028】
【表2】
【0029】
(実施例3:請求項3)
次に、インクの総吐出量を8g/m2と一定に設定し、インク中の含有水分量のみをパラメータとした数種のインクについて、実施例2とほぼ同様にして記録後3秒経過時の裏移り試験を行った。
【0030】
インクの総吐出量を8g/m2としたカラー画像印字における、裏移り試験の結果を表3に示す。
表3に示すように、含有水分量が70%を越えると、連続印字時の裏移りが発生した。なお、インクは染料または顔料等の着色材と、水や各種添加剤とから生成されるが、着色材については普通紙の高画質記録に適している顔料系を使用することが望ましい。
【0031】
【表3】
【0032】
(実施例4:請求項4)
次に、インクの水分量を70%とし、20℃におけるインクの表面張力のみをパラメータとした数種のインクについて、実施例2と同様にして記録後3秒経過時の裏移り試験、及び印字品質評価を行った。なお、裏移り試験はインクの総吐出量を8g/m2と一定に設定して行い、また、印字品質評価は、にじみや裏抜け(記録面裏側へのしみ出し)について、記録紙を目視により観察することにより評価した。
【0033】
まず、裏移り試験結果を表4に示す。
表面張力が50mN/m以上で、裏移りが発生した。これはインクの表面張力が高いと記録紙面にインクが厚く付着することによるものである。
【0034】
【表4】
【0035】
次に、印字品質評価結果を表5に示す。
表面張力が20mN/m未満では、裏抜け(記録面裏側へのしみ出し)やにじみが生じてしまい、高品質の画像を得ることはできなかった。
【0036】
【表5】
【0037】
なお、以上の説明においては、インク吐出ヘッドは熱エネルギー変換体を備え、熱エネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであることが望ましいとして説明してきたが、PZT等の圧電素子によってインクを加圧する圧電方式のインク吐出ヘッド、静電気力を利用して液を加圧する静電方式のインク吐出ヘッド等にも適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のような効果を奏する。
請求項1のインクジェット記録装置は、記録面に対し吐出するインク滴の体積を1pL以下とすることで、記録面に薄く均一にインクを付着させることができ、かつ一色当たりのインク吐出量を4g/m2以下に制御することで、単一色のベタ画像を少ない吐出量で形成することができ、インク乾燥が速く、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0039】
請求項2のインクジェット記録装置は、インクの総吐出量を8g/m2以下に制御することにより、連続印刷時において、記録後3秒経過時の記録紙に、次の記録紙が排出されて接触しても、次の記録紙の裏にインクが移ってしまうということはなく、20PPM以上の高速印刷時のインクの裏移りがなく、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0040】
請求項3のインクジェット記録装置は、インクに含まれる水分量を70%以下とすることにより、高速印刷時のインクの裏移りを抑制し、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0041】
請求項4のインクジェット記録装置は、インクの20℃における静的表面張力を、20mN/m以上50mN/m未満とすることにより、高速連続印刷時にインク裏移りし難く、高画質印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0042】
請求項5のインクジェット記録装置は、インク吐出ヘッドの吐出口の密度が47個/mm以上で形成されているため、1パスでベタ画像の記録が可能となり、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0043】
請求項6のインクジェット記録装置は、熱エネルギーを発生させるための熱エネルギー変換体を備えているタイプのインク吐出ヘッドとすることにより高密度の吐出口を持つヘッドを高い生産性で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベタ印字を行う際に必要なインクの最小吐出量と吐出するインク滴体積の関係を示すグラフである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録装置に関し、さらに詳しくは、インク吐出ヘッドから吐出されるインク滴体積及びインク吐出量を制御することにより、少ないインク吐出量でベタ画像を形成することができ、インク乾燥が速く、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録媒体の記録面にインク滴を着弾することにより記録を行うインクジェット記録装置が、プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像記録装置或いは画像形成装置として一般に広く普及しており、近年においては、記録速度の高速化とともに記録画像の高解像度化が要求されている。
【0003】
高速記録、すなわち記録紙に対し短時間で記録を行い、排出することにより生じる重要な問題として、連続記録の際に、先に記録された記録紙上のインクが乾燥しない間に次の記録紙が排出されるため、未乾燥のインクの一部が次の記録紙の裏に移ってしまうという問題がある。また、連続記録の際に限らず、記録され排出された直後の記録紙上のインクが未乾燥であるため、記録面に人の手等他のものが接触することにより記録面や接触物を汚す等の不具合が生じる。
【0004】
また、2400dpiや4800dpi等といった高解像度の記録においては、低解像度の記録に比べて記録速度は落ちるものの、インク滴の重なり量が多く、記録紙への付着インクの増加を伴うため更にこの問題を大きくしている。また、紙面でのインク滴の重なりが多くなることによる色のにじみ等が生じ、画像の鮮明度を妨げている。
【0005】
そこで、乾燥速度が速く鮮明でシャープな画像を得るため、特許文献1(特許第3134510号明細書)に開示された「カラーインクジェット記録方法」では、カラー印字後、ブラックインクの1ドット単位を複数の滴で形成することによって、これらの問題を解決しようとしている。
【0006】
また、特許文献2(特開2002−137422号公報)に開示された「画像記録方法及およびこれを用いたプリンタ」では、ベタ階調のエッジ部をドットを用いて記録し、ベタ階調のエッジ部以外をインクミストを用いて記録することによりこれらの問題を解決しようとしている。
【0007】
また、特許文献3(特開2001−96891号公報)に開示された「インクジェット記録方法」では、インクの界面活性剤と表面張力を規定し、20pL以下のドロップ量で印字することで、濃度、乾燥、フェザリングに対する印字特性を向上させている。
【0008】
また、特許文献4(特開2002−211011号公報)「インクジェット記録装置及びプリンタドライバ」には、簡単な構成で高いインク滴吐出特性による高品質画像が得られるインクジェット記録装置が開示され、特許文献5(特許第2825224号明細書)「インクジェット記録方法」には、一般の記録紙にも優れた画質、乾燥性を示す信頼性の高いインクジェット記録方法が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
特許第3134510号明細書
【特許文献2】
特開2002−137422号公報
【特許文献3】
特開2001−96891号公報
【特許文献4】
特開2002−211011号公報
【特許文献5】
特許第2825224号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
近年、インクジェット記録装置の高速記録は20PPM以上(モノクロでは30PPM程度)の高速性が求められており、特許文献1に開示されたカラーインクジェット記録方法のように、カラーインクで記録後、ブラックインク1ドット単位を複数の滴で形成することによって、乾燥性を向上させることはできるが、これだけではパス数を増加させるだけで、高速性を大きく妨げることとなり、また、求められている20PPM以上の高速記録において、連続記録の際の裏移りの問題を解消するには至らない。
【0011】
また、特許文献2に開示された画像記録方法では、ベタ階調のエッジ部以外の領域をインクミストを用いて記録することにより、ベタ画像の乾燥性は向上するが、ドットを用いて記録するヘッドの他にインクミストを吐出するヘッドが必要であるため、記録装置の製造コストが高いものとなり、またインクミストの制御性は悪く、画像の乱れを引き起こし安定して高品質の画像が得られない。
【0012】
また、特許文献3に開示されたインクジェット記録方法のように、インク処方を改良し、20pL以下の滴で印字することだけでは、20PPM以上の高速記録における連続記録の際の裏移りの問題は解消されない。
【0013】
本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであり、インク滴の体積を1pL以下の小滴で、かつインク吐出量を4g/m2以下に制御することにより、インク乾燥が早く高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、インク吐出ヘッドからインク滴を記録媒体へ吐出することによって画像を形成するインクジェット記録装置において、前記インク滴は体積1pL以下で、一色当たりのインク吐出量が4g/m2以下に制御されていることを特徴とし、単一色のベタ画像を少ないインク吐出量で形成することができ、インクの乾燥が速く、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0015】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明のインクジェット記録装置において、インクの総吐出量は、8g/m2以下に制御されていることを特徴とし、連続印刷時において、記録後3秒経過時の記録紙上に次の記録紙が排出されて接触しても、次の記録紙の裏にインクが移ってしまうということがなく、20PPM以上の高速印刷時のインクの裏移りがなく、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0016】
請求項3の発明は、請求項1または2に係る発明のインクジェット記録装置において、インクに含まれる水分量は、70%以下であることを特徴とし、高速印刷時のインクの裏移りを抑制し、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1〜3に係る発明のインクジェット記録装置において、インクの20℃における静的表面張力は、20mN/m以上50mN/m未満であることを特徴とし、高速連続印刷時にインクが裏移りし難くし、高画質印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1〜4に係る発明のインクジェット記録装置において、前記インク吐出ヘッドの吐出口の密度は、47個/mm以上であることを特徴とし、1パスでベタ画像の記録が可能となり、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供する。
【0019】
請求項6の発明は、請求項1〜5に係る発明のインクジェット記録装置において、前記インク吐出ヘッドは、熱エネルギーを発生させるための熱エネルギー変換体を備え、熱エネルギーを利用してインクを吐出することを特徴とし、構造が簡素であるため高密度に吐出口を形成することが容易であり、高密度の吐出口を有する高い生産性のインクジェット記録装置を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1及び表1〜5を参照して説明する。
(実施例1:請求項1,5,6)
オンデマンド型インクジェット記録装置を使用して、インクジェット記録装置に搭載された記録ヘッドから記録紙の記録面にインク滴を吐出し、ベタ印字を行った。ここで、ベタ印字とは、記録面をドットで隙間無く埋められる階調の印字を意味する。
吐出するインク滴体積(サイズ)Mjを0.3、0.5、1.0、1.5、2.2pL(ピコリットル)のように変化させ、各インク滴体積のインク滴でベタ印字するのに必要とする最小のインク吐出量(g/m2)を調べた。記録解像度は各インク滴体積でベタ印字可能な最低解像度となるように設定した。
【0021】
図1は、ベタ印字を行う際に必要なインクの最小吐出量(g/m2)と吐出するインク滴体積Mj(pL)の関係を示すグラフである。
図1に示すグラフから理解されるように、インクジェット記録装置に搭載された記録ヘッドから吐出されるインク滴の体積を1pL以下とすることで、ベタ印字に必要な吐出量を小さく抑えることができる。これは、記録面に薄く均一にインクを付着させることができるためで、特に1pL以下とすることでベタ印字可能な吐出量をほぼ最小に抑えることができる。換言すれば、インク滴体積Mjを1pL以下とすることで、同一面積のベタ画像を得るために消費するインク量を少なくすることができることを示している。
【0022】
次に、インクジェット記録装置を使用して普通紙に画像を記録する、いわゆる普通紙印字において、記録後2秒経過時の記録(ベタ)部のインク吐出量に対する裏移り試験を行った。
裏移り試験は、一般にPPC(plain paper copier)等に使用される普通紙を記録紙として使用して、第1の記録紙にインク滴体積1pLでベタ印字で記録し、2秒経過後に次の第2の記録紙が第1の記録紙上に排出して重ねられ、第2の記録紙の裏に第1の記録紙上のインクによる汚れが有るか無いかを目視によって評価した。
【0023】
裏移り試験の結果を表1に示す。
インク吐出量を4g/m2以下とすることで、2秒おきの連続印写時の裏写りを抑えることができる。つまり、モノクロ印刷等単色の印刷時には30PPMという高速の連続印刷でも、ベタ印字が記録された第1の記録紙上に次の第2の記録紙が排出されて接触しても、第2の記録紙の裏にインクが移ってしまうということはなくなる。
【0024】
【表1】
【0025】
なお、インク吐出ヘッドにおいて、吐出口は47個/mm以上の密度で形成することにより、インク滴体積が1pL以下で1パス(1回のインク吐出ヘッドの主走査)でベタ印字が可能であり、高速印字に適している。また、このようなインク吐出ヘッドは、熱エネルギーを発生させるための熱エネルギー変換体を備えて熱エネルギーを利用してインクを吐出するヘッドが望ましい。それは構成が簡素であり、高密度で吐出口を形成することが容易であり、高密度の吐出口を有するインク吐出ヘッドを高い生産性で製造することができるからである。
【0026】
(実施例2:請求項2)
インクジェット記録装置を使用してカラー画像を印字する際、インクの総吐出量と裏移りの関係を調べるため、記録後3秒経過時の記録(ベタ)部の吐出量に対する裏移り試験を行った。
この場合、実施例1とほぼ同様に、一般にPPC等に使用される普通紙を記録紙として使用して、第1の記録紙にベタ印字で記録し、3秒経過時に次の第2の記録紙が第1の記録紙上に排出して重ねられ、第2の記録紙の裏に第1の記録紙上のインクによる汚れが有るか無いかを目視によって評価した。
【0027】
カラー画像印字における、裏移り試験の結果を表2に示す。
表2に示すように、総吐出量を8g/m2以下とすることで裏写りを抑えることができた。つまり、インクの総吐出量を8g/m2以下に制御することにより、20PPM以上の高速の連続印刷でも、記録された紙に次の記録紙が排出されて接触しても、次の記録紙の裏にインクが移ってしまうということはなくなる。
【0028】
【表2】
【0029】
(実施例3:請求項3)
次に、インクの総吐出量を8g/m2と一定に設定し、インク中の含有水分量のみをパラメータとした数種のインクについて、実施例2とほぼ同様にして記録後3秒経過時の裏移り試験を行った。
【0030】
インクの総吐出量を8g/m2としたカラー画像印字における、裏移り試験の結果を表3に示す。
表3に示すように、含有水分量が70%を越えると、連続印字時の裏移りが発生した。なお、インクは染料または顔料等の着色材と、水や各種添加剤とから生成されるが、着色材については普通紙の高画質記録に適している顔料系を使用することが望ましい。
【0031】
【表3】
【0032】
(実施例4:請求項4)
次に、インクの水分量を70%とし、20℃におけるインクの表面張力のみをパラメータとした数種のインクについて、実施例2と同様にして記録後3秒経過時の裏移り試験、及び印字品質評価を行った。なお、裏移り試験はインクの総吐出量を8g/m2と一定に設定して行い、また、印字品質評価は、にじみや裏抜け(記録面裏側へのしみ出し)について、記録紙を目視により観察することにより評価した。
【0033】
まず、裏移り試験結果を表4に示す。
表面張力が50mN/m以上で、裏移りが発生した。これはインクの表面張力が高いと記録紙面にインクが厚く付着することによるものである。
【0034】
【表4】
【0035】
次に、印字品質評価結果を表5に示す。
表面張力が20mN/m未満では、裏抜け(記録面裏側へのしみ出し)やにじみが生じてしまい、高品質の画像を得ることはできなかった。
【0036】
【表5】
【0037】
なお、以上の説明においては、インク吐出ヘッドは熱エネルギー変換体を備え、熱エネルギーを利用してインクを吐出するヘッドであることが望ましいとして説明してきたが、PZT等の圧電素子によってインクを加圧する圧電方式のインク吐出ヘッド、静電気力を利用して液を加圧する静電方式のインク吐出ヘッド等にも適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば次のような効果を奏する。
請求項1のインクジェット記録装置は、記録面に対し吐出するインク滴の体積を1pL以下とすることで、記録面に薄く均一にインクを付着させることができ、かつ一色当たりのインク吐出量を4g/m2以下に制御することで、単一色のベタ画像を少ない吐出量で形成することができ、インク乾燥が速く、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0039】
請求項2のインクジェット記録装置は、インクの総吐出量を8g/m2以下に制御することにより、連続印刷時において、記録後3秒経過時の記録紙に、次の記録紙が排出されて接触しても、次の記録紙の裏にインクが移ってしまうということはなく、20PPM以上の高速印刷時のインクの裏移りがなく、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0040】
請求項3のインクジェット記録装置は、インクに含まれる水分量を70%以下とすることにより、高速印刷時のインクの裏移りを抑制し、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0041】
請求項4のインクジェット記録装置は、インクの20℃における静的表面張力を、20mN/m以上50mN/m未満とすることにより、高速連続印刷時にインク裏移りし難く、高画質印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0042】
請求項5のインクジェット記録装置は、インク吐出ヘッドの吐出口の密度が47個/mm以上で形成されているため、1パスでベタ画像の記録が可能となり、高画質で高速印刷が可能なインクジェット記録装置を提供することができる。
【0043】
請求項6のインクジェット記録装置は、熱エネルギーを発生させるための熱エネルギー変換体を備えているタイプのインク吐出ヘッドとすることにより高密度の吐出口を持つヘッドを高い生産性で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベタ印字を行う際に必要なインクの最小吐出量と吐出するインク滴体積の関係を示すグラフである。
Claims (6)
- インク吐出ヘッドからインク滴を記録媒体へ吐出することによって画像を形成するインクジェット記録装置において、前記インク滴は体積1pL以下で、一色当たりのインク吐出量が4g/m2以下に制御されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
- インクの総吐出量は、8g/m2以下に制御されていることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
- インクに含まれる水分量は、70%以下であることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録装置。
- インクの20℃における静的表面張力は、20mN/m以上50mN/m未満であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク吐出ヘッドの吐出口の密度は、47個/mm以上であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク吐出ヘッドは、熱エネルギーを発生させるための熱エネルギー変換体を備え、熱エネルギーを利用してインクを吐出することを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載のインクジェット記録装置。
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