JP2002113850A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2002113850A
JP2002113850A JP2000307565A JP2000307565A JP2002113850A JP 2002113850 A JP2002113850 A JP 2002113850A JP 2000307565 A JP2000307565 A JP 2000307565A JP 2000307565 A JP2000307565 A JP 2000307565A JP 2002113850 A JP2002113850 A JP 2002113850A
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black
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JP2000307565A
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English (en)
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Shinji Tabata
伸司 田端
Hidetoshi Kawashima
英俊 川島
Naoaki Ino
直亮 井野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録速度の低下を招くことなく高品質な画像
記録を行うことができるインクジェット記録装置を得
る。 【解決手段】 画質優先モードで普通紙に黒色画像を記
録する際には、記録対象とする黒色領域のエッジ領域は
低浸透性の顔料インクである第1ブラック・インクK1
で記録し、該エッジ領域に囲まれた内部領域は第1ブラ
ック・インクK1と高浸透性の染料インクである第2ブ
ラック・インクK2とを組み合わせて記録する。また、
速度優先モードで普通紙に黒色画像を記録する際には、
主走査方向に対するエッジ領域は第1ブラック・インク
K1で記録し、上記主走査方向のエッジ領域に挟まれた
内部領域は第1ブラック・インクK1と第2ブラック・
インクK2とを交互に用いて記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に係り、より詳しくは、第1の黒色インクと、該
第1の黒色インクより記録媒体に対する浸透速度が遅い
第2の黒色インクを用いて記録媒体に黒色の記録を行う
インクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット記録装置では
一般に、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ
ー)のインクとして高浸透性の染料インクが、K(ブラ
ック(黒色))のインクとして高浸透性の染料インク又
は低浸透性の顔料インクが、各々多く用いられている。
【0003】ここで、高浸透性のブラックの染料インク
を用いて普通紙に黒色領域を記録する場合、黒色領域と
カラー領域との境界領域においては、滲みが少ない画像
が得られるが、黒色領域の濃度が低く、また記録用紙の
繊維に沿ってインクが滲みやすく、印刷品質の低下を引
き起こしていた。また、この場合、カラー領域と接して
いない黒色領域では、黒色領域のエッジ領域において滲
みが発生しやすく、印刷品質の低下を引き起こしてい
た。
【0004】一方、低浸透性のブラックの顔料インクを
用いて普通紙に黒色領域を記録する場合、黒色領域の濃
度が高く、記録用紙の繊維に沿ったインクの滲みが少な
い画像が得られるが、黒色領域とカラー領域との境界領
域において滲みが発生しやすく、印刷品質の低下を引き
起こしていた。また、この場合、カラー領域と接してい
ない黒色領域では、滲みが少ない画像が得られる反面、
顔料の凝集に起因してむらが発生しやすく、乾燥が遅
い、という問題点があった。
【0005】以上のような、普通紙に黒色領域を記録す
る場合の各黒色インクの特性を表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】なお、表1に示した特性は、高浸透性の染
料インク及び低浸透性の顔料インクのみに限定されるも
のではなく、一般に、浸透性が高いインクほど上記高浸
透性の染料インクの特性に近づき、浸透性が低いインク
ほど上記低浸透性の顔料インクの特性に近づく性質があ
る。
【0008】前述のような問題を解決するために、特性
の異なる黒色インクを備えた2種類のカートリッジを用
意しておき、ユーザが要求する印刷品質に応じてカート
リッジを選択及び交換して画像を記録する記録方式があ
る。しかしながら、この方式では、カートリッジ交換の
ためのメカ機構、カートリッジの認識機構及び制御が必
要となるので、装置が複雑化する、カートリッジの交換
に手間や時間がかかる、カートリッジ交換のたびに多量
のインクをメンテナンスによって消費するので、ランニ
ング・コストが高くなる、使用していないカートリッジ
を保管しておくケースが必要になる、等の問題点があっ
た。
【0009】この問題点を解決するために適用できる技
術として、特開平8−187880号公報、特開平7−
125406号公報、及び特開平11−227229号
公報の各公報に記載の技術、すなわち特性の異なる2種
類の黒色インクを共にインクジェット記録装置に備えて
おき、黒色領域の記録を行う際に上記2種類の黒色イン
クを適宜用いる技術があった。
【0010】すなわち、特開平8−187880号公報
に記載の技術では、黒色インクとして速乾性インクと遅
乾性インクを備えておき、色間の滲みを低減させるため
に黒色領域と非黒色であるカラー領域との境界領域を速
乾性インクのみを用いて印刷し、他の黒色領域を速乾性
インクと遅乾性インクの双方を用いて印刷していた。
【0011】また、特開平7−125406号公報に記
載の技術では、黒色インクとして低浸透性のインクと高
浸透性のインクとを備えておき、記録すべき画像の画像
データに基づいて黒色領域とカラー領域の隣接状態を判
別し、カラー領域に隣接する黒色領域については高浸透
性のインクを用いて印刷し、カラー領域に隣接しない黒
色領域については低浸透性のインクのみを用いて印刷し
ていた。
【0012】更に、特開平11−227229号公報に
記載の技術では、黒色インクとして低浸透性の顔料イン
クと高浸透性の染料インクとを備えておき、記録媒体の
材質や、印刷すべき画像の画像データによる黒色領域と
カラー領域の隣接状態の判別結果に応じて、使用インク
を決定していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平8−187880号公報に記載の技術では、黒色領
域におけるカラー領域に接しないエッジ領域については
速乾性インクと遅乾性インクの双方を用いて印刷してい
るので、当該エッジ領域における黒色の滲みが発生しや
すく、濃度が低くなり、十分な画像品質が得られない、
という問題点があった。
【0014】また、上記特開平7−125406号公報
及び特開平11−227229号公報の各公報に記載の
技術では、カラー領域と隣接しない黒色領域については
低浸透性のインクを用いて画像を記録しているので、記
録した画像の乾燥のために長時間を必要とし、高速な記
録を行うことができない、という問題点があった。
【0015】更に、上記各公報に記載の技術では、黒色
インクを1種類のみ用いる従来の技術と記録速度を同一
にするためには、インクを吐出するためのノズルの数を
増加させる必要があり、これに起因して装置が大型化す
る、という問題点があり、逆に装置サイズを同一にする
ためには、インク1種類当りのノズル数を削減する必要
があり、記録速度が低下する、という問題点があった。
【0016】すなわち、単一のノズルによる所定時間当
りのインクの吐出回数には限界があるため、使用するイ
ンクの種類数を増加しかつ記録速度をインクの種類の増
加前と同一にするためには、増加したインクの種類数に
対応する数だけノズル数を増加させる必要があるのであ
る。
【0017】本発明は、上記問題点を解消するために成
されたものであり、記録速度の低下を招くことなく高品
質な画像記録を行うことができるインクジェット記録装
置を提供することを第1の目的とし、装置の大型化を招
くことなくインク種類の増加に伴う記録速度の低下を抑
制しつつ高品質な画像記録を行うことができるインクジ
ェット記録装置を提供することを第2の目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載のインクジェット記録装置は、
第1の黒色インクと、該第1の黒色インクより記録媒体
に対する浸透速度が遅い第2の黒色インクとを用いて前
記記録媒体に黒色の記録を行うインクジェット記録装置
であって、記録対象とする黒色領域のエッジ領域を検出
する検出手段と、前記エッジ領域を前記第2の黒色イン
クで記録し、前記エッジ領域に囲まれた内部領域を前記
第1の黒色インクと前記第2の黒色インクとを組み合わ
せて記録するように設定する設定手段と、を備えてい
る。
【0019】請求項1に記載のインクジェット記録装置
によれば、第1の黒色インクと、該第1の黒色インクよ
り記録媒体に対する浸透速度が遅い第2の黒色インクと
を用いて上記記録媒体に黒色の記録を行うに際し、検出
手段によって記録対象とする黒色領域のエッジ領域が検
出される。ここで、上記エッジ領域の幅は、上記黒色領
域の最外周に位置する1画素分の幅とすることもできる
し、上記最外周における複数画素分の幅とすることもで
きる。また、上記第1の黒色インク及び上記第2の黒色
インクとして、双方とも顔料インクを適用する形態、双
方とも染料インクを適用する形態、第1の黒色インクと
して顔料インクを適用し、かつ第2の黒色インクとして
染料インクを適用する形態等をとることができる。
【0020】また、請求項1記載の発明では、上記エッ
ジ領域が上記第2の黒色インクで記録され、上記エッジ
領域に囲まれた内部領域が上記第1の黒色インクと上記
第2の黒色インクとが組み合わされて記録されるように
設定手段によって設定される。
【0021】すなわち、インクには、記録媒体に対する
浸透速度が速いほど乾燥に要する時間が短くなる、とい
う性質がある。そこで本発明では、この性質を利用し
て、内部領域については浸透速度が相対的に速い、すな
わち乾燥時間が相対的に短い第1の黒色インクを、浸透
速度が相対的に遅い、すなわち黒色の濃度が相対的に高
い第2の黒色インクと組み合わせて記録するように設定
することによって、一般に黒色領域の大部分を占める内
部領域の乾燥時間を短くすると共に、黒色領域のエッジ
領域については上記第2の黒色インクのみで記録するよ
うに設定することによって高画質化を図っている。
【0022】このように、請求項1に記載のインクジェ
ット記録装置によれば、黒色領域のエッジ領域を相対的
に浸透速度が遅い、すなわち黒色濃度が相対的に高い第
2の黒色インクで記録するようにしているので、エッジ
領域の画像品質を向上することができると共に、上記エ
ッジ領域に囲まれた内部領域を相対的に浸透速度が速
い、すなわち相対的に乾燥に要する時間が短い第1の黒
色インクと上記第2の黒色インクとを組み合わせて記録
するようにしているので、第2の黒色インクのみを用い
て記録する場合に比較して乾燥速度を速くすることがで
き、これらの結果として、記録速度の低下を招くことな
く高品質な画像記録を行うことができる。
【0023】一方、上記第2の目的を達成するために、
請求項2記載のインクジェット記録装置は、第1の黒色
インクと、該第1の黒色インクより記録媒体に対する浸
透速度が遅い第2の黒色インクとを用いて前記記録媒体
に黒色の記録を行うインクジェット記録装置であって、
記録対象とする黒色領域の主走査方向に対するエッジ領
域を検出する検出手段と、前記エッジ領域を前記第2の
黒色インクで記録し、前記エッジ領域に挟まれた内部領
域を前記第1の黒色インクと前記第2の黒色インクとを
交互に用いて記録するように設定する設定手段と、を備
えている。
【0024】請求項2に記載のインクジェット記録装置
によれば、第1の黒色インクと、該第1の黒色インクよ
り記録媒体に対する浸透速度が遅い第2の黒色インクと
を用いて上記記録媒体に黒色の記録を行うに際し、検出
手段によって記録対象とする黒色領域の主走査方向に対
するエッジ領域が検出される。ここで、上記エッジ領域
の幅は、上記黒色領域の主走査方向の最外周に位置する
1画素分の幅とすることもできるし、該最外周における
複数画素分の幅とすることもできる。また、上記第1の
黒色インク及び上記第2の黒色インクとして、双方とも
顔料インクを適用する形態、双方とも染料インクを適用
する形態、第1の黒色インクとして顔料インクを適用
し、かつ第2の黒色インクとして染料インクを適用する
形態等をとることができる。
【0025】また、請求項2記載の発明では、上記エッ
ジ領域が上記第2の黒色インクで記録され、該エッジ領
域に挟まれた内部領域が上記第1の黒色インクと上記第
2の黒色インクとが交互に用いられて記録されるように
設定手段によって設定される。
【0026】このように、請求項2に記載のインクジェ
ット記録装置によれば、黒色領域の主走査方向に対する
エッジ領域を相対的に浸透速度が遅い、すなわち黒色濃
度が相対的に高い第2の黒色インクで記録するようにし
ているので、エッジ領域の画像品質を向上することがで
きると共に、上記エッジ領域に挟まれた内部領域を相対
的に浸透速度が速い、すなわち相対的に乾燥に要する時
間が短い第1の黒色インクと上記第2の黒色インクとを
組み合わせて記録するようにしているので、第2の黒色
インクのみを用いて記録する場合に比較して乾燥速度を
速くすることができ、これらの結果として、記録速度の
低下を招くことなく高品質な画像記録を行うことができ
る。
【0027】また、請求項2に記載の発明によれば、内
部領域については第1の黒色インクと第2の黒色インク
とを交互に用いて記録するようにしているので、所定時
間当りのインク吐出頻度を低減することができるため、
記録速度を高速化することができ、この結果として、イ
ンク吐出用のノズル数の増加を招くことなく、すなわち
装置の大型化を招くことなくインク種類の増加に伴う記
録速度の低下を抑制することができる。
【0028】なお、請求項3記載の発明のように、請求
項1又は請求項2記載の発明は、カラー画像の黒色部分
の記録を行うに際し、前記設定手段は、前記エッジ領域
のうちのカラー領域に接する領域を前記第1の黒色イン
クで記録するように設定するものとすることができる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は請求項2記載の発明における設定手段によって、エッ
ジ領域のうちのカラー領域に接する領域が第1の黒色イ
ンクで記録されるように設定される。ここで、上記カラ
ー領域に接する領域の幅は、当該領域に位置する1画素
分の幅とすることもできるし、当該領域における複数画
素分の幅とすることもできる。
【0030】このように、請求項3に記載のインクジェ
ット記録装置によれば、請求項1又は請求項2記載の発
明と同様の効果を奏することができると共に、エッジ領
域のうちのカラー領域に接する領域を第1の黒色インク
で記録するようにしているので、上記カラー領域に接す
る領域におけるインクの滲みを防止することができる。
【0031】なお、黒色インクでは一般に、染料インク
は高浸透性のものが多く、顔料インクは低浸透性のもの
を使うことが多い。
【0032】そこで、請求項4記載の発明のように、請
求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、
前記第1の黒色インクが染料インクで、前記第2の黒色
インクが顔料インクであるものとすることができる。
【0033】ところで、黒色の顔料インクを用いて光沢
紙に画像の記録を行った場合、光沢感がなくなると共
に、こすると記録画像がはがれてしまうスマッジと呼ば
れる現象が発生しやすいため、従来はC、M、Yの染料
インクを組み合わせてプロセス・ブラックによって黒色
領域を記録していた。しかしながら、この場合には使用
するカラー・インクの特性によっては黒色が黒色になら
ず、記録品質の低下の原因となっていた。
【0034】そこで、請求項5記載の発明のように、請
求項4記載の発明における設定手段は、前記記録媒体が
光沢紙である場合に前記黒色領域の全領域を前記染料イ
ンクで記録するように設定することが好ましい。これに
よって、スマッジを防止することができると共に、黒色
に対する記録品質を向上することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。まず、図1を参照
して、本実施の形態に係るインクジェット記録装置にお
ける本発明に特に関係する印刷部10の構成について説
明する。
【0036】同図に示すように、本実施の形態に係るイ
ンクジェット記録装置の印刷部10は、各々対応する色
のインクが充填され、かつ充填されたインクを吐出する
複数のヘッド・カートリッジ2が搭載されたキャリッジ
1と、キャリッジ1がキャリッジ走査方向(図1紙面左
右方向であり、本発明の主走査方向に相当)に沿って移
動するようにキャリッジ1を案内するガイド・シャフト
3と、を含んで構成されている。
【0037】このインクジェット記録装置では、キャリ
ッジ1をガイド・シャフト3に沿ってキャリッジ走査方
向の一方向(例えば、図1紙面左方向)に移動すると共
に、記録媒体4に記録すべき画像の画像データに基づい
てヘッド・カートリッジ2からインクを吐出することに
よって主走査がなされ、キャリッジ1をガイド・シャフ
ト3に沿ってキャリッジ走査方向の他方向(例えば、図
1紙面右方向)に移動する(復帰する)と共に、記録媒
体4を図示しない用紙搬送装置によって用紙搬送方向に
所定距離だけ移動することによって副走査がなされ、以
上の主走査及び副走査を繰り返すことによって、記録媒
体4に所定領域の画像が記録される。
【0038】なお、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置には、記録速度(印刷速度)よりも画質を優先
する画質優先モードと、画質よりも記録速度を優先する
速度優先モードの2種類の記録モードが用意されてお
り、何れかの記録モードがユーザからの要求に応じて選
択的に設定されて実行される。
【0039】本実施の形態に係るヘッド・カートリッジ
2は、吐出するインクの色や特性に応じて、各種の構成
をとることができる。次に、図2を参照して、従来のヘ
ッド・カートリッジの構成と対比しつつ、本実施の形態
に係るヘッド・カートリッジ2の構成例について説明す
る。なお、図2(A)及び図2(B)は従来の4種類の
インクを使用するヘッド・カートリッジの構成例を、図
2(C)〜図2(F)は本実施の形態に係る5種類のイ
ンクを使用するヘッド・カートリッジの構成例を、各々
示す模式図である。
【0040】図2(A)に示す従来の構成は、第1ブラ
ック・インクK1、シアン・インクC、マゼンタ・イン
クM、及びイエロー・インクYの各ヘッド・カートリッ
ジを各々1個ずつ、合計4個のヘッド・カートリッジを
使用する場合の構成である。なお、各ヘッド・カートリ
ッジにおけるインク吐出用のノズル数は同一とされてい
る。
【0041】また、図2(B)に示す従来の構成は、第
1ブラック・インクK1及びカラー・インク(C、M、
Y)の各ヘッド・カートリッジを各々1個ずつ、合計2
個のヘッド・カートリッジを使用する場合の構成であ
る。この場合、カラー・インク用のヘッド・カートリッ
ジは、シアン・インクC、マゼンタ・インクM、イエロ
ー・インクYの各インク用に3分割されている。
【0042】このように、図2(A)及び図2(B)に
示した従来のヘッド・カートリッジの構成は、ブラック
・インクとして単一のものを適用した場合の構成例であ
る。
【0043】これに対して、図2(C)〜図2(F)に
示した本実施の形態に係るヘッド・カートリッジの構成
例では、ブラック・インクとして特性の異なる2種類の
インク(第1ブラック・インクK1及び第2ブラック・
インクK2)を適用している。
【0044】すなわち、図2(C)に示す構成は、第1
ブラック・インクK1、第2ブラック・インクK2、シ
アン・インクC、マゼンタ・インクM、及びイエロー・
インクYの各ヘッド・カートリッジを各々1個ずつ、合
計5個のヘッド・カートリッジを使用する場合の構成で
ある。なお、各ヘッド・カートリッジにおけるインク吐
出用のノズル数は同一とされている。
【0045】また、図2(D)に示す構成は、ブラック
・インク、シアン・インクC、マゼンタ・インクM、及
びイエロー・インクYの各ヘッド・カートリッジを各々
1個ずつ、合計4個のヘッド・カートリッジを使用する
場合の構成である。この場合、ブラック・インクのヘッ
ド・カートリッジは、第1ブラック・インクK1用及び
第2ブラック・インクK2用に2分割されている。
【0046】また、図2(E)に示す構成は、第1ブラ
ック・インクK1、第2ブラック・インクK2、及びカ
ラー・インク(C、M、Y)の各ヘッド・カートリッジ
を各々1個ずつ、合計3個のヘッド・カートリッジを使
用する場合の構成である。この場合、カラー・インク用
のヘッド・カートリッジは、シアン・インクC、マゼン
タ・インクM、イエロー・インクYの各インク用に3分
割されている。
【0047】更に、図2(F)に示す構成は、ブラック
・インク及びカラー・インク(C、M、Y)の各ヘッド
・カートリッジを各々1個ずつ、合計2個のヘッド・カ
ートリッジを使用する場合の構成である。この場合、ブ
ラック・インクのヘッド・カートリッジは、第1ブラッ
ク・インクK1用及び第2ブラック・インクK2用に2
分割されており、カラー・インク用のヘッド・カートリ
ッジは、シアン・インクC、マゼンタ・インクM、イエ
ロー・インクYの各インク用に3分割されている。
【0048】図1に示した印刷部10におけるヘッド・
カートリッジ2の構成は、図2(C)に示した構成であ
る。
【0049】なお、本実施の形態では、上記第1ブラッ
ク・インクK1として低浸透性の顔料インクを、上記第
2ブラック・インクK2として高浸透性の染料インク
を、各々適用している。
【0050】図2に示した従来のヘッド・カートリッジ
の構成と、本実施の形態に係るヘッド・カートリッジの
構成とを比較すると、次のことがいえる。
【0051】図2(A)の構成と図2(C)の構成とを
比較すると、ブラック・インク1種類当りのノズル数は
同一であるので記録速度は同一であるが、ヘッド・カー
トリッジの数は1個増加するため、装置サイズは大きく
なる。図2(B)の構成と図2(E)の構成とを比較し
た場合においても同様のことがいえる。
【0052】一方、図2(A)の構成と図2(D)の構
成とを比較すると、ヘッド・カートリッジの数は同一で
あるため装置サイズは同一であるが、ブラック・インク
1種類当りのノズル数は半分になるため、記録速度は半
分になる。図2(B)の構成と図2(F)の構成とを比
較した場合においても同様のことがいえる。
【0053】次に、図3を参照して、本実施の形態に係
るインクジェット記録装置において、モノクロ画像、又
はカラー画像でカラー領域に接していない黒色領域の画
像を記録する際の、記録媒体4の種類毎の記録状態につ
いて、従来技術による記録状態と対比しつつ説明する。
なお、図3(A)は従来の4インク構成のヘッド・カー
トリッジ構成において、普通紙、コート紙、及び光沢紙
の各記録媒体に画像を記録する際の記録状態例を、図3
(B)は本実施の形態に係るインクジェット記録装置に
おいて画質優先モードが設定された場合の、普通紙、コ
ート紙、及び光沢紙の各記録媒体に画像を記録する際の
記録状態例を、図3(C)は本実施の形態に係るインク
ジェット記録装置において速度優先モードが設定された
場合の、普通紙に画像を記録する際の記録状態例を、各
々示す模式図である。
【0054】図3(A)に示すように、従来の4インク
構成のインクジェット記録装置において普通紙及びコー
ト紙に対して黒色領域を記録する際には、顔料インクで
ある第1ブラック・インクK1を適用し、光沢紙に対し
て記録する際には、シアン・インクC、マゼンタ・イン
クM及びイエロー・インクYの3色のカラー・インクを
組み合わせたプロセス・ブラックを適用していた。
【0055】一方、図3(B)に示すように、画質優先
モード時の本実施の形態に係るインクジェット記録装置
において、普通紙に対して黒色領域を記録する際には、
記録対象とする黒色領域のエッジ領域を顔料インクであ
る第1ブラック・インクK1で記録し、該エッジ領域に
囲まれた内部領域を第1ブラック・インクK1と染料イ
ンクである第2ブラック・インクK2とを組み合わせて
記録する。同様に、コート紙に対して黒色領域を記録す
る際には、記録対象とする全ての領域を第1ブラック・
インクK1又は第2ブラック・インクK2で記録し、光
沢紙に対して記録する際には、記録対象とする全ての領
域を第2ブラック・インクK2で記録する。
【0056】更に、図3(C)に示すように、速度優先
モード時の本実施の形態に係るインクジェット記録装置
では、普通紙に対して黒色領域を記録する際には、キャ
リッジ走査方向(図1も参照)に対するエッジ領域(図
3(C)紙面左端のエッジと右端のエッジ)を第1ブラ
ック・インクK1で記録し、他の領域を第1ブラック・
インクK1と第2ブラック・インクK2とを交互に用い
て記録する。
【0057】なお、速度優先モードは、画質をある程度
犠牲にするモードであり、これに対してコート紙及び光
沢紙に対する記録では高画質が要求される場合が多いた
め、速度優先モード時にコート紙又は光沢紙を使用する
ことは殆どないので、速度優先モード時におけるコート
紙及び光沢紙に対する記録状態についての説明は省略す
る。
【0058】以上のモノクロ画像、又はカラー画像でカ
ラー領域に接していない黒色領域の画像を記録する際
の、記録媒体4の種類毎のインク使用状態を表2に示
す。
【0059】
【表2】
【0060】次に、図4を参照して、図3を参照して説
明した、モノクロ画像、又はカラー画像でカラー領域に
接していない黒色領域の画像を記録する際の、普通紙に
対する記録状態について、より具体的に説明する。な
お、図4(A)及び図4(B)は従来の4インク構成の
ヘッド・カートリッジ構成において、普通紙に画像を記
録する際の記録状態例を、図4(C)及び図4(D)は
本実施の形態に係るインクジェット記録装置において画
質優先モードが設定された場合の、普通紙に画像を記録
する際の記録状態例を、図4(E)及び図4(F)は本
実施の形態に係るインクジェット記録装置において速度
優先モードが設定された場合の、普通紙に画像を記録す
る際の記録状態例を、各々示す模式図である。また、こ
こでは、各ヘッド・カートリッジのノズル解像度が60
0dpiで、印刷周波数が10KHzである場合につい
て説明する。この場合の画質優先モード時におけるキャ
リッジ走査速度は、423mm/sとなる。
【0061】図4(A)及び図4(B)に示すように、
従来の4インク構成のインクジェット記録装置で普通紙
に黒色領域を記録する際には、全ての黒色領域を顔料イ
ンクである第1ブラック・インクK1で記録する。この
場合、染料インクを使用する場合に比較して黒色のエッ
ジの滲みが少なく、濃度を高くすることができるので、
高画像品質とすることはできるものの、顔料インクは乾
燥するまでに長時間を要するので、記録速度を高速化す
ることが困難である。
【0062】一方、図4(C)及び図4(D)に示すよ
うに、画質優先モード時の本実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置において、普通紙に黒色領域を記録する
際には、記録対象とする黒色領域のエッジ領域の2ドッ
トを顔料インクである第1ブラック・インクK1で記録
し、該エッジ領域に囲まれた内部領域を第1ブラック・
インクK1と染料インクである第2ブラック・インクK
2とを組み合わせて千鳥格子状に記録する。これによ
り、エッジをシャープにすることができると共に、乾燥
時間を短縮することができ、かつむらの発生を低減する
ことができる。
【0063】更に、図4(E)及び図4(F)に示すよ
うに、速度優先モード時の本実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置において、普通紙に対して黒色領域を記
録する際には、キャリッジ走査速度を画質優先モード時
の2倍である846mm/sとし、キャリッジ走査方向
に対するエッジ領域(図4紙面左端のエッジと右端のエ
ッジ)の1ドットを第1ブラック・インクK1で記録
し、他の領域を第1ブラック・インクK1と第2ブラッ
ク・インクK2とを組み合わせて千鳥格子状に記録す
る。これによって、画質優先モードよりは多少落ちるも
ののエッジをシャープにすることができると共に、乾燥
時間を短縮することができ、かつむらの発生を低減する
ことができる。また、この場合、キャリッジ走査速度が
画質優先モード時に比較して2倍となるので、画質優先
モード時の約2倍の記録速度が達成できる。
【0064】次に、図5を参照して、本実施の形態に係
るインクジェット記録装置において、カラー画像を記録
する場合でかつカラー領域に接している黒色領域の画像
を記録する際の、記録媒体4の種類毎の記録状態につい
て、従来技術による記録状態と対比しつつ説明する。な
お、図5(A)は従来の4インク構成のヘッド・カート
リッジ構成において、普通紙、コート紙、及び光沢紙の
各記録媒体に画像を記録する際の記録状態例を、図5
(B)は本実施の形態に係るインクジェット記録装置に
おいて画質優先モードが設定された場合の、普通紙、コ
ート紙、及び光沢紙の各記録媒体に画像を記録する際の
記録状態例を、図5(C)は本実施の形態に係るインク
ジェット記録装置において速度優先モードが設定された
場合の、普通紙に画像を記録する際の記録状態例を、各
々示す模式図である。
【0065】図5(A)に示すように、従来の4インク
構成のインクジェット記録装置において普通紙及びコー
ト紙に対してカラー領域に接した黒色領域を記録する際
には、顔料インクである第1ブラック・インクK1を適
用し、光沢紙に対して記録する際には、シアン・インク
C、マゼンタ・インクM及びイエロー・インクYの3色
のカラー・インクを組み合わせたプロセス・ブラックを
適用していた。
【0066】一方、図5(B)に示すように、画質優先
モード時の本実施の形態に係るインクジェット記録装置
において、普通紙に対して黒色領域を記録する際には、
記録対象とする黒色領域のカラー領域に接していないエ
ッジ領域を顔料インクである第1ブラック・インクK1
で記録し、カラー領域に接しているエッジ領域(境界領
域)を染料インクである第2ブラック・インクK2で記
録し、更に各エッジ領域に囲まれた内部領域を第1ブラ
ック・インクK1と染料インクである第2ブラック・イ
ンクK2とを組み合わせて記録する。また、コート紙に
対して黒色領域を記録する際には、記録対象とする全て
の領域を第1ブラック・インクK1又は第2ブラック・
インクK2で記録し、光沢紙に対して記録する際には、
記録対象とする全ての領域を第2ブラック・インクK2
で記録する。
【0067】更に、図5(C)に示すように、速度優先
モード時の本実施の形態に係るインクジェット記録装置
では、普通紙に対して黒色領域を記録する際には、キャ
リッジ走査方向(図1も参照)でかつカラー領域に接し
ていないエッジ領域(図5(C)に示す例では紙面右端
のエッジ領域)を第1ブラック・インクK1で記録し、
キャリッジ走査方向でかつカラー領域に接しているエッ
ジ領域(図5(C)に示す例では紙面左端のエッジ)を
第2ブラック・インクK2で記録し、更に他の領域を第
1ブラック・インクK1と第2ブラック・インクK2と
を交互に用いて記録する。
【0068】以上のカラー画像を記録する場合におい
て、カラー領域に接している黒色領域の画像を記録する
際の、記録媒体4の種類毎のインク使用状態を表3に示
す。
【0069】
【表3】
【0070】次に、図6を参照して、図5を参照して説
明した、カラー画像を記録する場合でかつカラー領域に
接している黒色領域の画像を記録する際の、普通紙に対
する記録状態について、より具体的に説明する。なお、
図6(A)及び図6(B)は従来の4インク構成のヘッ
ド・カートリッジ構成において、普通紙に画像を記録す
る際の記録状態例を、図6(C)及び図6(D)は本実
施の形態に係るインクジェット記録装置において画質優
先モードが設定された場合の、普通紙に画像を記録する
際の記録状態例を、図6(E)及び図6(F)は本実施
の形態に係るインクジェット記録装置において速度優先
モードが設定された場合の、普通紙に画像を記録する際
の記録状態例を、各々示す模式図である。また、ここで
は、各ヘッド・カートリッジのノズル解像度が600d
piで、印刷周波数が10KHzである場合について説
明する。この場合の画質優先モード時におけるキャリッ
ジ走査速度は、423mm/sとなる。
【0071】図6(A)及び図6(B)に示すように、
従来の4インク構成のインクジェット記録装置で黒色領
域を記録する際には、全ての黒色領域を顔料インクであ
る第1ブラック・インクK1で記録する。
【0072】一方、図6(C)及び図6(D)に示すよ
うに、画質優先モード時の本実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置において、普通紙に対してカラー領域に
接する黒色領域を記録する際には、記録対象とする黒色
領域のカラー領域に接していないエッジ領域の2ドット
を顔料インクである第1ブラック・インクK1で記録
し、カラー領域に接しているエッジ領域の2ドットを染
料インクである第2ブラック・インクK2で記録し、更
に各エッジ領域に囲まれた内部領域を第1ブラック・イ
ンクK1と染料インクである第2ブラック・インクK2
とを組み合わせて千鳥格子状に記録する。これにより、
カラー領域に接していないエッジ領域をシャープにする
ことができると共に、カラー領域に接しているエッジ領
域(境界領域)における滲みを低減することができ、更
に乾燥時間を短縮することができると共に、むらの発生
を低減することができる。
【0073】更に、図6(E)及び図6(F)に示すよ
うに、速度優先モード時の本実施の形態に係るインクジ
ェット記録装置において、普通紙に対してカラー領域に
接する黒色領域を記録する際には、キャリッジ走査速度
を画質優先モード時の2倍である846mm/sとし、
キャリッジ走査方向でかつカラー領域に接していないエ
ッジ領域(図6紙面右端のエッジ)の1ドットを第1ブ
ラック・インクK1で記録し、キャリッジ走査方向でか
つカラー領域に接しているエッジ領域(図6紙面左端の
エッジ領域)の1ドットを第2ブラック・インクK2で
記録し、更に他の領域を第1ブラック・インクK1と第
2ブラック・インクK2とを組み合わせて千鳥格子状に
記録する。これによって、画質優先モードよりは多少落
ちるもののカラー領域に接しないエッジ領域をシャープ
にすることができると共に、カラー領域に接しているエ
ッジ領域(境界領域)における滲みを低減することがで
き、かつ乾燥時間を短縮することができると共に、むら
の発生を低減することができる。また、この場合、キャ
リッジ走査速度が画質優先モード時に比較して2倍とな
るので、画質優先モード時の約2倍の記録速度が達成で
きる。
【0074】第1ブラック・インクK1が本発明の第2
の黒色インクに、第2ブラック・インクK2が本発明の
第1の黒色インクに、各々相当する。
【0075】次に、図7を参照して、本実施の形態に係
るインクジェット記録装置において画質優先モードでモ
ノクロ画像の記録処理を行う場合の作用について説明す
る。なお、本処理では、図8に示す5×5のウィンドウ
W1を適用して、記録すべき画像のエッジ領域に位置す
る画素と内部領域に位置する画素を検出する。また、こ
こでは、エッジ領域を、記録すべき画像のエッジにおけ
る2ドット幅の領域であるものとする。
【0076】図7のステップ100では、記録すべき画
像に対応する画像データを記録後の画像と同様の2次元
座標(主走査方向座標(X座標)、及び副走査方向座標
(Y座標))に展開した場合の上端でかつ左端にウィン
ドウW1を位置させ、このときの着目画素T及び参照画
素Sに対応する画素の画像データ(以下、「画素デー
タ」という)を参照する。
【0077】次のステップ102では、着目画素Tに対
応する画素がオン状態であるか否か、すなわち、着目画
素Tに対応する画素が記録すべき画素であるか否かを当
該画素の画素データに基づいて判定し、記録すべき画素
でない場合(否定判定の場合)はステップ110へ移行
し、記録すべき画素である場合(肯定判定の場合)には
ステップ104へ移行する。
【0078】ステップ104では、着目画素Tに対応す
る画素がエッジ領域に位置するか否かを参照画素Sに対
応する画素データに基づいて判定する。なお、この判定
は、参照画素Sに対応する画素データのうちの少なくと
も1つがオフである場合、すなわち、記録すべき画素で
ない場合にエッジ領域に位置するものと判定し、それ以
外の場合はエッジ領域に位置しないものと判定すること
により行う。
【0079】上記ステップ104において、着目画素T
に対応する画素がエッジ領域に位置すると判定された場
合(肯定判定の場合)はステップ106へ移行し、着目
画素Tに対応する画素を顔料インクである第1ブラック
・インクK1で記録するものとして設定した後にステッ
プ110へ移行する。
【0080】一方、上記ステップ104において、着目
画素Tに対応する画素がエッジ領域に位置しないと判定
された場合(否定判定の場合)は内部領域に位置するも
のと見なしてステップ108へ移行し、次のように内部
画素処理を行う。
【0081】すなわち、本ステップ108の処理が最初
に実行された場合は着目画素Tに対応する画素を顔料イ
ンクである第1ブラック・インクK1で記録するように
設定し、これ以降、本ステップ108の処理が実行され
た場合には、着目画素Tの主走査方向及び副走査方向に
隣接する画素、すなわち図8における着目画素Tの上下
左右に接する4個の参照画素Sに第1ブラック・インク
K1で記録するように設定された画素が存在するときに
は当該着目画素Tに対応する画素を染料インクである第
2ブラック・インクK2で記録するように設定し、第1
ブラック・インクK1で記録するように設定された画素
が存在しないときには着目画素Tに対応する画素を第1
ブラック・インクK1で記録するように設定する。
【0082】これによって、内部領域では、千鳥格子状
に顔料インクによる記録及び染料インクによる記録が設
定されることになる。
【0083】ステップ110では、ウィンドウW1によ
る全ての画素データの走査が終了したか否かを判定し、
終了していない場合(否定判定の場合)はステップ11
2へ移行して、ウィンドウW1の位置を上記2次元座標
に展開した場合の画像データの右方向に1画素分だけ移
動させ、その後に上記ステップ100へ戻る。なお、上
記ステップ112において、ウィンドウW1が上記展開
した画像データの右端に位置している場合には、ウィン
ドウW1を当該画像データの左端でかつ1画素分下方
(副走査方向)に移動させる。
【0084】一方、上記ステップ110において、ウィ
ンドウW1による全ての画素データの走査が終了したと
判定された場合(肯定判定された場合)には本処理を終
了する。
【0085】なお、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、以上の処理によって所定画素数分の画素
の記録に用いるブラック・インクの設定が終了する毎
に、設定されたブラック・インクによる画像の記録が行
われる。
【0086】ステップ104の処理が請求項1記載の発
明の検出手段に、ステップ106及びステップ108の
処理が請求項1記載の発明の設定手段に、各々相当す
る。
【0087】次に、図9を参照して、本実施の形態に係
るインクジェット記録装置において画質優先モードでカ
ラー画像の記録処理を行う場合の作用について説明す
る。なお、本処理でも、図8に示す5×5のウィンドウ
W1を適用して、記録すべき画像のエッジ領域に位置す
る画素と、内部領域に位置する画素と、カラー領域に隣
接する画素とを検出する。また、ここでも、エッジ領域
を、記録すべき画像のエッジにおける2ドット幅の領域
であるものとする。
【0088】図9のステップ200では、記録すべき画
像に対応する画像データを記録後の画像と同様の2次元
座標(主走査方向座標(X座標)、及び副走査方向座標
(Y座標))に展開した場合の上端でかつ左端にウィン
ドウW1を位置させ、このときの着目画素T及び参照画
素Sに対応する画素データを参照する。
【0089】次のステップ202では、着目画素Tに対
応する画素がオン状態であるか否か、すなわち、着目画
素Tに対応する画素が記録すべき画素であるか否かを当
該画素の画素データに基づいて判定し、記録すべき画素
でない場合(否定判定の場合)はステップ216へ移行
し、記録すべき画素である場合(肯定判定の場合)には
ステップ204へ移行する。
【0090】ステップ204では、着目画素Tに対応す
る画素が黒色記録するものである(図9では‘Bk’と
表記)か否かを判定し、黒色記録するものでない場合
(否定判定の場合)はステップ216へ移行し、黒色記
録するものである場合(肯定判定の場合)にはステップ
206へ移行する。
【0091】ステップ206では、着目画素Tに対応す
る画素がカラー記録する画素(図9では‘Col’と表
記)に隣接しているか否かを参照画素Sに対応する画素
の画素データに基づいて判定する。
【0092】なお、この判定は、全ての参照画素Sに対
応する画素データのうちの少なくとも1つがカラー記録
するものである場合にカラー記録する画素に隣接してい
るものと判定し、それ以外の場合はカラー記録する画素
に隣接していないものと判定することにより行う。
【0093】上記ステップ206において着目画素Tに
対応する画素がカラー記録する画素に隣接していると判
定された場合(肯定判定された場合)はステップ208
に移行し、着目画素Tに対応する画素データを染料イン
クである第2ブラック・インクK2で記録するものとし
て設定した後にステップ216へ移行する。
【0094】一方、上記ステップ206において着目画
素Tに対応する画素がカラー記録する画素に隣接してい
ないと判定された場合(否定判定された場合)はステッ
プ210に移行する。
【0095】ステップ210では、着目画素Tに対応す
る画素がエッジ領域に位置するか否かを参照画素Sに対
応する画素データに基づいて判定する。なお、この判定
は、参照画素Sに対応する画素データのうちの少なくと
も1つがオフである場合、すなわち、記録すべき画素で
ない場合にエッジ領域に位置するものと判定し、それ以
外の場合はエッジ領域に位置しないものと判定すること
により行う。
【0096】上記ステップ210において、着目画素T
に対応する画素がエッジ領域に位置すると判定された場
合(肯定判定の場合)はステップ212へ移行し、着目
画素Tに対応する画素を顔料インクである第1ブラック
・インクK1で記録するものとして設定した後にステッ
プ216へ移行する。
【0097】一方、上記ステップ210において、着目
画素Tに対応する画素がエッジ領域に位置しないと判定
された場合(否定判定の場合)は内部領域に位置するも
のと見なしてステップ214へ移行し、次のように内部
画素処理を行う。
【0098】すなわち、本ステップ214の処理が最初
に実行された場合は着目画素Tに対応する画素を顔料イ
ンクである第1ブラック・インクK1で記録するように
設定し、これ以降、本ステップ214の処理が実行され
た場合には、着目画素Tの主走査方向及び副走査方向に
隣接する画素、すなわち図8における着目画素Tの上下
左右に接する4個の参照画素Sに第1ブラック・インク
K1で記録するように設定された画素が存在するときに
は当該着目画素Tに対応する画素を第2ブラック・イン
クK2で記録するように設定し、第1ブラック・インク
K1で記録するように設定された画素が存在しないとき
には着目画素Tに対応する画素を第1ブラック・インク
K1で記録するように設定する。
【0099】これによって、内部領域では、千鳥格子状
に顔料インクによる記録及び染料インクによる記録が設
定されることになる。
【0100】ステップ216では、ウィンドウW1によ
る全ての画素データの走査が終了したか否かを判定し、
終了していない場合(否定判定の場合)はステップ21
8へ移行して、ウィンドウW1の位置を上記2次元座標
に展開した場合の画像データの右方向に1画素分だけ移
動させ、その後に上記ステップ200へ戻る。なお、上
記ステップ218において、ウィンドウW1が上記展開
した画像データの右端に位置している場合には、ウィン
ドウW1を当該画像データの左端でかつ1画素分下方
(副走査方向)に移動させる。
【0101】一方、上記ステップ216において、ウィ
ンドウW1による全ての画素データの走査が終了したと
判定された場合(肯定判定された場合)には本処理を終
了する。
【0102】なお、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、以上の処理によって所定画素数分の画素
の記録に用いるブラック・インクの設定が終了する毎
に、設定されたブラック・インクによる画像の記録が行
われる。
【0103】ステップ210の処理が請求項1記載の発
明の検出手段に、ステップ212及びステップ214の
処理が請求項1記載の発明の設定手段に、各々相当す
る。
【0104】次に、図10を参照して、本実施の形態に
係るインクジェット記録装置において速度優先モードで
モノクロ画像の記録処理を行う場合の作用について説明
する。なお、本処理では、図11に示す3×3のウィン
ドウW2を適用して記録すべき画像の、内部領域に位置
する画素及びエッジ領域に位置する画素を検出する。ま
た、ここでいう内部領域は、記録すべきモノクロ画像の
主走査方向に対するエッジ領域を除いた領域をいう。更
に、ここでは、エッジ領域を、記録すべき画像のエッジ
における1ドット幅の領域であるものとする。
【0105】図10のステップ300では、記録すべき
画像に対応する画像データを記録後の画像と同様の2次
元座標(主走査方向座標(X座標)、及び副走査方向座
標(Y座標))に展開した場合の上端でかつ左端にウィ
ンドウW2を位置させ、このときの着目画素T及び参照
画素Sに対応する画素の画素データを参照する。
【0106】次のステップ302では、着目画素Tに対
応する画素がオン状態であるか否か、すなわち、着目画
素Tに対応する画素が記録すべき画素であるか否かを当
該画素の画素データに基づいて判定し、記録すべき画素
でない場合(否定判定の場合)はステップ310へ移行
し、記録すべき画素である場合(肯定判定の場合)には
ステップ304へ移行する。
【0107】ステップ304では、着目画素Tに対応す
る画素がエッジ領域に位置するか否かを参照画素Sに対
応する画素データに基づいて判定する。なお、この判定
は、参照画素Sに対応する画素データのうちの少なくと
も1つがオフである場合、すなわち、記録すべき画素で
ない場合にエッジ領域に位置するものと判定し、それ以
外の場合はエッジ領域に位置しないものと判定すること
により行う。
【0108】上記ステップ304において、着目画素T
に対応する画素がエッジ領域に位置すると判定された場
合(肯定判定の場合)はステップ306へ移行して、図
12に示すエッジ画素処理を実行する。
【0109】まず、ステップ400では、着目画素Tに
X座標方向(主走査方向)前方、すなわち、図11紙面
左側に隣接する参照画素Sに対応する画素(以下、「前
X画素」という)がオン状態であるか否か、すなわち記
録すべき画素であるか否かを当該画素の画素データに基
づいて判定し、記録すべき画素でない場合(否定判定の
場合)はステップ406へ移行し、記録すべき画素であ
る場合(肯定判定の場合)にはステップ402へ移行す
る。
【0110】ステップ402では、着目画素TにX座標
方向後方、すなわち、図11紙面右側に隣接する参照画
素Sに対応する画素(以下、「後X画素」という)がオ
ン状態であるか否か、すなわち記録すべき画素であるか
否かを当該画素の画素データに基づいて判定し、記録す
べき画素でない場合(否定判定の場合)はステップ40
6へ移行し、記録すべき画素である場合(肯定判定の場
合)にはステップ404へ移行する。
【0111】ステップ404では、前X画素が顔料イン
クである第1ブラック・インクK1で記録するように設
定されているか否かを判定し、設定されていない場合
(否定判定の場合)はステップ406へ移行し、設定さ
れている場合(肯定判定の場合)にはステップ408へ
移行する。
【0112】ステップ406では、着目画素Tに対応す
る画素を顔料インクである第1ブラック・インクK1で
記録するものとして設定した後に本エッジ画素処理を終
了し、ステップ408では、着目画素Tに対応する画素
データを染料インクである第2ブラック・インクK2で
記録するものとして設定した後に本エッジ画素処理を終
了する。エッジ画素処理を終了すると、図10のステッ
プ310へ移行する。
【0113】一方、上記ステップ304において、着目
画素Tに対応する画素がエッジ領域に位置しないと判定
された場合(否定判定の場合)は内部領域に位置するも
のと見なしてステップ308へ移行し、次のように内部
画素処理を行う。
【0114】すなわち、本ステップ308の処理が最初
に実行された場合は着目画素Tに対応する画素を顔料イ
ンクである第1ブラック・インクK1で記録するように
設定し、これ以降、本ステップ308の処理が実行され
た場合には、着目画素Tの主走査方向及び副走査方向に
隣接する画素、すなわち図11における着目画素Tの上
下左右に接する4個の参照画素Sに第1ブラック・イン
クK1で記録するように設定された画素が存在するとき
には当該着目画素Tに対応する画素を第2ブラック・イ
ンクK2で記録するように設定し、第1ブラック・イン
クK1で記録するように設定された画素が存在しないと
きには着目画素Tに対応する画素を第1ブラック・イン
クK1で記録するように設定する。
【0115】これによって、内部領域では、千鳥格子状
に顔料インクによる記録及び染料インクによる記録が設
定されることになる。
【0116】ステップ310では、ウィンドウW2によ
る全ての画素データの走査が終了したか否かを判定し、
終了していない場合(否定判定の場合)はステップ31
2へ移行して、ウィンドウW2の位置を上記2次元座標
に展開した場合の画像データの右方向に1画素分だけ移
動させ、その後に上記ステップ300へ戻る。なお、上
記ステップ312において、ウィンドウW2が上記展開
した画像データの右端に位置している場合には、ウィン
ドウW2を当該画像データの左端でかつ1画素分下方
(副走査方向)に移動させる。
【0117】一方、上記ステップ310において、ウィ
ンドウW2による全ての画素データの走査が終了したと
判定された場合(肯定判定された場合)には本処理を終
了する。
【0118】なお、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、以上の処理によって所定画素数分の画素
の記録に用いるブラック・インクの設定が終了する毎
に、設定されたブラック・インクによる画像の記録が行
われる。
【0119】ステップ304、ステップ400、ステッ
プ402及びステップ404の処理が請求項2記載の発
明の検出手段に、ステップ406、ステップ408及び
ステップ308の処理が請求項2記載の発明の設定手段
に、各々相当する。
【0120】次に、図13を参照して、本実施の形態に
係るインクジェット記録装置において速度優先モードで
カラー画像の記録処理を行う場合の作用について説明す
る。なお、本処理でも、図11に示す3×3のウィンド
ウW2を適用して記録すべき画像の、内部領域に位置す
る画素、エッジ領域に位置する画素、及び非黒色のカラ
ー領域に隣接する領域の画素の各画素を検出する。ま
た、ここでも、エッジ領域及びカラー領域に隣接する領
域を、記録すべき画像のエッジにおける1ドット幅の領
域であるものとする。
【0121】図13のステップ500では、記録すべき
画像に対応する画像データを記録後の画像と同様の2次
元座標(主走査方向座標(X座標)、及び副走査方向座
標(Y座標))に展開した場合の上端でかつ左端にウィ
ンドウW2を位置させ、このときの着目画素T及び参照
画素Sに対応する画素データを参照する。
【0122】次のステップ502では、着目画素Tに対
応する画素がオン状態であるか否か、すなわち、着目画
素Tに対応する画素が記録すべき画素であるか否かを当
該画素の画素データに基づいて判定し、記録すべき画素
でない場合(否定判定の場合)はステップ518へ移行
し、記録すべき画素である場合(肯定判定の場合)には
ステップ504へ移行する。
【0123】ステップ504では、着目画素Tに対応す
る画素が黒色記録するものである(図13では‘Bk’
と表記)か否かを判定し、黒色記録するものでない場合
(否定判定の場合)はカラー記録するものと見なしてス
テップ506へ移行し、以下に示すカラー画像処理を実
行する。
【0124】すなわち、本ステップ506の処理が最初
に実行された場合は着目画素Tに対応する画素を対応す
る色のカラー・インクでカラー記録するように設定し、
これ以降、本ステップ506の処理が実行された場合に
は、着目画素Tの主走査方向及び副走査方向に隣接する
画素、すなわち図11における着目画素Tの上下左右に
接する4個の参照画素Sにカラー記録するように設定さ
れた画素が存在するときには当該着目画素Tに対応する
画素を記録しないように設定し、カラー記録するように
設定された画素が存在しないときには着目画素Tに対応
する画素を対応する色のカラー・インクでカラー記録す
るように設定する。
【0125】これによって、カラー記録すべき画素群に
よって構成される領域では、千鳥格子状に記録/非記録
が設定されることになる。
【0126】一方、上記ステップ504において、着目
画素Tに対応する画素が黒色記録するものであると判定
された場合(肯定判定された場合)にはステップ508
へ移行して、着目画素Tに対応する画素がカラー記録す
る画素に隣接しているか否かを参照画素Sに対応する画
素の画素データに基づいて判定する。なお、この判定
は、参照画素Sに対応する画素の画素データのうちの少
なくとも1つがカラー記録するものである場合にカラー
記録する画素に隣接しているものと判定し、それ以外の
場合はカラー記録する画素に隣接していないものと判定
することにより行う。
【0127】上記ステップ508において着目画素Tに
対応する画素がカラー記録する画素に隣接していると判
定された場合(肯定判定された場合)はステップ510
に移行して、図14に示すカラー隣接画素処理を実行す
る。
【0128】まず、ステップ600では、着目画素Tに
X座標方向(主走査方向)前方、すなわち、図11紙面
左側に隣接する参照画素Sに対応する前X画素がカラー
記録すべき画素であるか否かを判定し、カラー記録すべ
き画素である場合(肯定判定の場合)はステップ606
へ移行し、カラー記録すべき画素でない場合(否定判定
の場合)にはステップ602へ移行する。
【0129】ステップ602では、着目画素TにX座標
方向後方、すなわち、図11紙面右側に隣接する参照画
素Sに対応する後X画素がカラー記録すべき画素である
か否かを判定し、カラー記録すべき画素である場合(肯
定判定の場合)はステップ606へ移行し、カラー記録
すべき画素でない場合(否定判定の場合)にはステップ
604へ移行する。
【0130】ステップ604では、前X画素が染料イン
クである第2ブラック・インクK2で記録するように設
定されているか否かを判定し、設定されていない場合
(否定判定の場合)はステップ606へ移行し、設定さ
れている場合(肯定判定の場合)にはステップ608へ
移行する。
【0131】ステップ606では、着目画素Tに対応す
る画素を染料インクである第2ブラック・インクK2で
記録するものとして設定した後に本カラー隣接画素処理
を終了し、ステップ608では、着目画素Tに対応する
画素を顔料インクである第1ブラック・インクK1で記
録するものとして設定した後に本カラー隣接画素処理を
終了する。カラー隣接画素処理を終了すると、図13の
ステップ518へ移行する。
【0132】一方、上記ステップ508において着目画
素Tに対応する画素がカラー記録する画素に隣接してい
ないと判定された場合(否定判定された場合)はステッ
プ512に移行する。
【0133】ステップ512では、着目画素Tに対応す
る画素がエッジ領域に位置するか否かを参照画素Sに対
応する画素の画素データに基づいて判定する。なお、こ
の判定は、参照画素Sに対応する画素の画素データのう
ちの少なくとも1つがオフ状態である場合、すなわち、
記録すべき画素でない場合にエッジ領域に位置するもの
と判定し、それ以外の場合はエッジ領域に位置しないも
のと判定することにより行う。
【0134】上記ステップ512において、着目画素T
に対応する画素がエッジ領域に位置すると判定された場
合(肯定判定の場合)はステップ514へ移行して、前
述の速度優先モードでモノクロ画像の記録処理を行う際
のエッジ画素処理(図12も参照)と同様のエッジ画素
処理を実行した後にステップ518に移行する。
【0135】一方、上記ステップ512において、着目
画素Tに対応する画素がエッジ領域に位置しないと判定
された場合(否定判定の場合)は内部領域に位置するも
のと見なしてステップ516へ移行し、次のように内部
画素処理を行う。
【0136】すなわち、本ステップ516の処理が最初
に実行された場合は着目画素Tに対応する画素を顔料イ
ンクである第1ブラック・インクK1で記録するように
設定し、これ以降、本ステップ516の処理が実行され
た場合には、着目画素Tの主走査方向及び副走査方向に
隣接する画素、すなわち図11における着目画素Tの上
下左右に接する4個の参照画素Sに第1ブラック・イン
クK1で記録するように設定された画素が存在するとき
には当該着目画素Tに対応する画素を染料インクである
第2ブラック・インクK2で記録するように設定し、第
1ブラック・インクK1で記録するように設定された画
素が存在しないときには着目画素Tに対応する画素を第
1ブラック・インクK1で記録するように設定する。
【0137】これによって、内部領域では、千鳥格子状
に顔料インクによる記録及び染料インクによる記録が設
定されることになる。
【0138】ステップ518では、ウィンドウW2によ
る全ての画素データの走査が終了したか否かを判定し、
終了していない場合(否定判定の場合)はステップ52
0へ移行して、ウィンドウW2の位置を上記2次元座標
に展開した場合の画像データの右方向に1画素分だけ移
動させ、その後に上記ステップ500へ戻る。なお、上
記ステップ520において、ウィンドウW2が上記展開
した画像データの右端に位置している場合には、ウィン
ドウW2を当該画像データの左端でかつ1画素分下方
(副走査方向)に移動させる。
【0139】一方、上記ステップ518において、ウィ
ンドウW2による全ての画素データの走査が終了したと
判定された場合(肯定判定された場合)には本処理を終
了する。
【0140】なお、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、以上の処理によって所定画素数分の画素
の記録に用いるブラック・インクの設定が終了する毎
に、設定されたブラック・インクによる画像の記録が行
われる。
【0141】ステップ512、ステップ600、ステッ
プ602及びステップ604の処理が請求項2記載の発
明の検出手段に、ステップ606、ステップ608及び
ステップ516の処理が請求項2記載の発明の設定手段
に、各々相当する。
【0142】なお、図4及び図6に示した速度優先モー
ド時におけるエッジ領域及びカラー隣接領域では印刷周
波数が20KHzになる場合があるが、この頻度は少な
いため、通常は大きな問題とはならない。しかしなが
ら、図15に示すように、全ての領域で印刷周波数が2
0KHzにならないように間引き記録するように設定し
ておけば、なおさら良い。
【0143】以上詳細に説明したように、本実施の形態
に係るインクジェット記録装置では、画質優先モード時
において、黒色領域のエッジ領域を相対的に浸透速度が
遅い、すなわち黒色濃度が相対的に高い第1ブラック・
インクK1で記録するようにしているので、エッジ領域
の画像品質を向上することができると共に、上記エッジ
領域に囲まれた内部領域を相対的に浸透速度が速い、す
なわち相対的に乾燥に要する時間が短い第2ブラック・
インクK2と上記第1ブラック・インクK1とを組み合
わせて記録するようにしているので、第1ブラック・イ
ンクK1のみを用いて記録する場合に比較して乾燥速度
を速くすることができ、これらの結果として、記録速度
の低下を招くことなく高品質な画像記録を行うことがで
きる。
【0144】また、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、速度優先モード時において、黒色領域の
主走査方向に対するエッジ領域を相対的に浸透速度が遅
い、すなわち黒色の滲みが少なく、濃度が相対的に高い
第1ブラック・インクK1で記録するようにしているの
で、エッジ領域の画像品質を向上することができると共
に、上記エッジ領域に挟まれた内部領域を相対的に浸透
速度が速い、すなわち相対的に乾燥に要する時間が短い
第2ブラック・インクK2と上記第1ブラック・インク
K1とを組み合わせて記録するようにしているので、第
1ブラック・インクK1のみを用いて記録する場合に比
較して乾燥速度を速くすることができ、これらの結果と
して、記録速度の低下を招くことなく高品質な画像記録
を行うことができる。
【0145】また、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、速度優先モード時において、内部領域に
ついては第2ブラック・インクK2と第1ブラック・イ
ンクK1とを交互に用いて記録するようにしているの
で、所定時間当りのインク吐出頻度を低減することがで
きるため、記録速度を高速化することができ、この結果
として、インク吐出用のノズル数の増加を招くことな
く、すなわち装置の大型化を招くことなくインク種類の
増加に伴う記録速度の低下を抑制することができる。
【0146】また、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、エッジ領域のうちのカラー領域に接する
境界領域を第2ブラック・インクK2で記録するように
しているので、上記境界領域におけるインクの滲みを防
止することができる。
【0147】また、本実施の形態に係るインクジェット
記録装置では、記録媒体が光沢紙である場合に黒色領域
の全領域を染料インクで記録するように設定しているの
で、スマッジを防止することができると共に、黒色に対
する記録品質を向上することができる。
【0148】なお、本実施の形態では、第1ブラック・
インクK1として低浸透性の顔料インクを、第2ブラッ
ク・インクK2として高浸透性の染料インクを、各々適
用した場合について説明したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えば、第1ブラック・インクK1
の浸透速度が第2ブラック・インクK2よりも遅けれ
ば、第1ブラック・インクK1及び第2ブラック・イン
クK2がともに顔料インクであっても、ともに染料イン
クであってもよい。この場合も、本実施の形態と同様の
効果を奏することができる。但し、各ブラック・インク
とも顔料インクとした場合には、光沢紙への記録時に3
色のカラー・インクを組み合わせたプロセス・ブラック
で記録することが好ましい。
【0149】また、本実施の形態では、速度優先モード
で記録処理を実行する際のキャリッジ走査速度を画質優
先モードの2倍とした場合について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、キャリッジ走査のメ
カ機構、ヘッド駆動周波数、インク供給能力等において
対応可能な範囲内であれば、如何なる走査速度とするこ
ともできることは言うまでもない。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
インクジェット記録装置によれば、黒色領域のエッジ領
域を相対的に浸透速度が遅い、すなわち黒色の滲みが少
なく、濃度が相対的に高い第2の黒色インクで記録する
ようにしているので、エッジ領域の画像品質を向上する
ことができると共に、上記エッジ領域に囲まれた内部領
域を相対的に浸透速度が速い、すなわち相対的に乾燥に
要する時間が短い第1の黒色インクと上記第2の黒色イ
ンクとを組み合わせて記録するようにしているので、第
2の黒色インクのみを用いて記録する場合に比較して乾
燥速度を速くすることができ、これらの結果として、記
録速度の低下を招くことなく高品質な画像記録を行うこ
とができる、という効果が得られる。
【0151】また、請求項2に記載のインクジェット記
録装置によれば、黒色領域の主走査方向に対するエッジ
領域を相対的に浸透速度が遅い、すなわち黒色の滲みが
少なく、濃度が相対的に高い第2の黒色インクで記録す
るようにしているので、エッジ領域の画像品質を向上す
ることができると共に、上記エッジ領域に挟まれた内部
領域を相対的に浸透速度が速い、すなわち相対的に乾燥
に要する時間が短い第1の黒色インクと上記第2の黒色
インクとを組み合わせて記録するようにしているので、
第2の黒色インクのみを用いて記録する場合に比較して
乾燥速度を速くすることができ、これらの結果として、
記録速度の低下を招くことなく高品質な画像記録を行う
ことができる、という効果が得られる。
【0152】更に、請求項2に記載のインクジェット記
録装置によれば、内部領域については第1の黒色インク
と第2の黒色インクとを交互に用いて記録するようにし
ているので、所定時間当りのインク吐出頻度を低減する
ことができるため、記録速度を高速化することができ、
この結果として、インク吐出用のノズル数の増加を招く
ことなく、すなわち装置の大型化を招くことなくインク
種類の増加に伴う記録速度の低下を抑制することができ
る、という効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るインクジェット記録装置に
おける印刷部の構成例を示す概略斜視図である。
【図2】 (A)、(B)は従来の4種類のインクを使
用するヘッド・カートリッジの構成例を、(C)、
(D)、(E)、(F)は本発明の実施の形態に係る5
種類のインクを使用するヘッド・カートリッジの構成例
を、各々示す模式図である。
【図3】 モノクロ画像、又はカラー画像でカラー領域
に接していない黒色領域の画像を記録する際の、記録媒
体の種類毎の記録状態を示す図であり、(A)は従来の
ヘッド・カートリッジ構成において、各種記録媒体に画
像を記録する際の記録状態例を、(B)は実施の形態に
係るインクジェット記録装置において画質優先モードが
設定された場合の各種記録媒体に画像を記録する際の記
録状態例を、(C)は実施の形態に係るインクジェット
記録装置において速度優先モードが設定された場合の普
通紙に画像を記録する際の記録状態例を、各々示す模式
図である。
【図4】 モノクロ画像、又はカラー画像でカラー領域
に接していない黒色領域の画像を記録する際の、普通紙
に対する記録状態を示す図であり、(A)、(B)は従
来のヘッド・カートリッジ構成における記録状態例を、
(C)、(D)は実施の形態に係るインクジェット記録
装置において画質優先モードが設定された場合の記録状
態例を、(E)、(F)は実施の形態に係るインクジェ
ット記録装置において速度優先モードが設定された場合
の記録状態例を、各々示す模式図である。
【図5】 カラー画像を記録する場合において、カラー
領域に接している黒色領域の画像を記録する際の、記録
媒体の種類毎の記録状態を示す図であり、(A)は従来
のヘッド・カートリッジ構成において、各種記録媒体に
画像を記録する際の記録状態例を、(B)は実施の形態
に係るインクジェット記録装置において画質優先モード
が設定された場合の各種記録媒体に画像を記録する際の
記録状態例を、(C)は実施の形態に係るインクジェッ
ト記録装置において速度優先モードが設定された場合の
普通紙に画像を記録する際の記録状態例を、各々示す模
式図である。
【図6】 カラー画像を記録する場合において、カラー
領域に接している黒色領域の画像を記録する際の、普通
紙に対する記録状態を示す図であり、(A)、(B)は
従来のヘッド・カートリッジ構成における記録状態例
を、(C)、(D)は実施の形態に係るインクジェット
記録装置において画質優先モードが設定された場合の記
録状態例を、(E)、(F)は実施の形態に係るインク
ジェット記録装置において速度優先モードが設定された
場合の記録状態例を、各々示す模式図である。
【図7】 実施の形態に係るインクジェット記録装置に
おける画質優先モード時のモノクロ画像の記録処理の流
れを示すフローチャートである。
【図8】 5×5のウィンドウW1の説明に供する概略
図である。
【図9】 実施の形態に係るインクジェット記録装置に
おける画質優先モード時のカラー画像の記録処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態に係るインクジェット記録装置
における速度優先モード時のモノクロ画像の記録処理の
流れを示すフローチャートである。
【図11】 3×3のウィンドウW2の説明に供する概
略図である。
【図12】 エッジ画素処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図13】 実施の形態に係るインクジェット記録装置
における速度優先モード時のカラー画像の記録処理の流
れを示すフローチャートである。
【図14】 カラー隣接画素処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図15】 実施の形態に係るインクジェット記録装置
において速度優先モードが設定された場合の他の記録状
態例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 ヘッド・カートリッジ 3 ガイド・シャフト 4 記録媒体 10 印刷部 C シアン・インク K1 第1ブラック・インク(第2の黒色インク) K2 第2ブラック・インク(第1の黒色インク) M マゼンタ・インク Y イエロー・インク
フロントページの続き (72)発明者 井野 直亮 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EA05 EA11 EB29 EB58 EC65 EE14 EE16 EE18 FA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の黒色インクと、該第1の黒色イン
    クより記録媒体に対する浸透速度が遅い第2の黒色イン
    クとを用いて前記記録媒体に黒色の記録を行うインクジ
    ェット記録装置であって、 記録対象とする黒色領域のエッジ領域を検出する検出手
    段と、 前記エッジ領域を前記第2の黒色インクで記録し、前記
    エッジ領域に囲まれた内部領域を前記第1の黒色インク
    と前記第2の黒色インクとを組み合わせて記録するよう
    に設定する設定手段と、 を備えたインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 第1の黒色インクと、該第1の黒色イン
    クより記録媒体に対する浸透速度が遅い第2の黒色イン
    クとを用いて前記記録媒体に黒色の記録を行うインクジ
    ェット記録装置であって、 記録対象とする黒色領域の主走査方向に対するエッジ領
    域を検出する検出手段と、 前記エッジ領域を前記第2の黒色インクで記録し、前記
    エッジ領域に挟まれた内部領域を前記第1の黒色インク
    と前記第2の黒色インクとを交互に用いて記録するよう
    に設定する設定手段と、 を備えたインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 カラー画像の黒色部分の記録を行う場合
    に、 前記設定手段は、前記エッジ領域のうちのカラー領域に
    接する領域を前記第1の黒色インクで記録するように設
    定する請求項1又は請求項2記載のインクジェット記録
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の黒色インクが染料インクで、
    前記第2の黒色インクが顔料インクである請求項1乃至
    請求項3の何れか1項記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記設定手段は、前記記録媒体が光沢紙
    である場合に前記黒色領域の全領域を前記染料インクで
    記録するように設定する請求項4記載のインクジェット
    記録装置。
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