JP2002325885A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002325885A
JP2002325885A JP2001136612A JP2001136612A JP2002325885A JP 2002325885 A JP2002325885 A JP 2002325885A JP 2001136612 A JP2001136612 A JP 2001136612A JP 2001136612 A JP2001136612 A JP 2001136612A JP 2002325885 A JP2002325885 A JP 2002325885A
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JP
Japan
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game
symbol
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gaming machine
reel
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JP2001136612A
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English (en)
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Takashi Nasu
隆 那須
Yoshio Yamazaki
好男 山崎
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】大型化による種々の不具合を抑制することので
きる遊技機を提供する。 【解決手段】遊技機1は、複数種の図柄を可変表示する
とともに所定の起因に基づき可変表示を停止するリール
14,15,16等の可変表示手段を備えている。かか
る遊技機1においては、可変表示手段にて所定領域に停
止された図柄に基づいて所定の遊技価値が付与されるよ
う構成されている。また、表示窓11,12,13の裏
側には、少なくとも前記図柄を拡大して視認させること
の可能な拡大視認手段が設けられている。これにより、
リール14,15,16の小型化を図ることが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の図柄(識別情報の一種)が
所定間隔おきにリールに付されて構成された図柄列を可
変表示した後に停止図柄を表示する可変表示手段を備え
たスロットマシン等の遊技機が知られている。
【0003】このような遊技機においては、図柄の変動
停止時の確定図柄の態様に応じて、遊技価値が付与され
たりされなかったりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記遊技機
におけるリールとしては、環状、特に円筒状をなしてい
るものが多く、該リールが回転、停止されることで図柄
が可変表示され、停止表示される。従って、遊技機の大
きさは、当該リールの大きさに左右されるところがあ
り、リールが大きくなれば必然的に遊技機、特にその厚
み(奥行き方向の幅)が大きくなってしまう。
【0005】そこで、本発明は、大型化による種々の不
具合を抑制することのできる遊技機を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び効果】上記の課題を解
決するために有効な手段等を以下に示す。なお、必要に
応じてその作用、効果等についても説明する。
【0007】手段1.複数種の識別情報を可変表示可能
な可変表示手段と、所定の起因に基づき可変表示を停止
可能な停止手段とを備え、所定領域に停止された識別情
報に基づいて所定の遊技価値が付与されるよう構成され
た遊技機において、少なくとも前記識別情報を拡大して
視認させることの可能な拡大視認手段を設けたことを特
徴とする遊技機。
【0008】手段1によれば、可変表示手段では複数種
の識別情報が可変表示され、所定の起因に基づき停止手
段によって可変表示が停止される。そして、所定領域に
停止された識別情報に基づいて所定の遊技価値が付与さ
れる。かかる遊技機に設けられた拡大視認手段によっ
て、少なくとも識別情報が拡大された上で、遊技者は、
当該識別情報を視認することができる。このため、可変
表示手段が小型のものになったとしても、比較的大きな
識別情報を視認させることができる。従って、可変表示
手段の小型化を図ることができ、ひいては遊技機の大型
化に伴う不具合を回避することができる。
【0009】手段2.複数種の識別情報を可変表示する
とともに少なくとも停止操作手段の操作に起因して可変
表示を停止する可変表示手段を備え、該可変表示手段に
て所定領域に停止された識別情報に基づいて所定の遊技
価値が付与されるよう構成された遊技機において、少な
くとも前記識別情報を拡大して視認させることの可能な
拡大視認手段を設けたことを特徴とする遊技機。
【0010】手段2によれば、可変表示手段では複数種
の識別情報が可変表示されるとともに少なくとも停止操
作手段の操作に起因して可変表示が停止される。そし
て、該可変表示手段にて所定領域に停止された識別情報
に基づいて所定の遊技価値が付与される。かかる遊技機
に設けられた拡大視認手段によって、少なくとも識別情
報が拡大された上で、遊技者は、当該識別情報を視認す
ることができる。このため、可変表示手段が小型のもの
になったとしても、比較的大きな識別情報を視認させる
ことができる。従って、可変表示手段の小型化を図るこ
とができ、ひいては遊技機の大型化に伴う不具合を回避
することができる。
【0011】手段3.複数種の識別情報を可変表示する
とともに少なくとも停止操作手段の操作に起因して可変
表示を停止する可変表示手段と、外部から前記識別情報
を認識することを許容するための窓部とを備え、該可変
表示手段にて所定領域に停止された識別情報に基づいて
所定の遊技価値が付与されるよう構成された遊技機にお
いて、少なくとも前記識別情報を拡大して視認させるこ
との可能な拡大視認手段を前記窓部の裏側に設けたこと
を特徴とする遊技機。
【0012】手段3によれば、可変表示手段では複数種
の識別情報が可変表示されるとともに少なくとも停止操
作手段の操作に起因して可変表示が停止される。識別情
報については、窓部を介して外部から認識することが許
容される。そして、該可変表示手段にて所定領域に停止
された識別情報に基づいて所定の遊技価値が付与され
る。かかる遊技機の窓部の裏側に設けられた拡大視認手
段によって、少なくとも識別情報が拡大された上で、遊
技者は、当該識別情報を視認することができる。このた
め、可変表示手段が小型のものになったとしても、比較
的大きな識別情報を視認させることができる。従って、
可変表示手段の小型化を図ることができ、ひいては遊技
機の大型化に伴う不具合を回避することができる。
【0013】手段4.前記窓部は、透明又は半透明の板
状体によって構成されていることを特徴とする手段3に
記載の遊技機。
【0014】手段4によれば、前記窓部が透明又は半透
明の板状体によって構成されているため、識別情報の外
部からの認識がより確実に行われる。
【0015】手段5.前記拡大視認手段は、少なくとも
前記識別情報を拡大投影可能な機構を備えていることを
特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の遊技機。
【0016】手段5によれば、少なくとも前記識別情報
が拡大投影させられることで、遊技者は、拡大投影され
た識別情報を視認することができる。
【0017】手段6.前記拡大視認手段は、少なくとも
前記識別情報が拡大投影される被投影面と、前記被投影
面とは反対側の面であって前記拡大投影された映像を視
認することの可能な視認面とを有する板状体を備えてい
ることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の遊
技機。
【0018】手段6によれば、板状体の被投影面に、少
なくとも前記識別情報が拡大投影される。そして、この
被投影面とは反対側の視認面から前記拡大投影された映
像を視認することができる。従って、複雑な構成を採用
することなく、拡大された識別情報を視認させることが
可能となる。
【0019】手段7.複数種の識別情報の付されてなる
環状体と、前記識別情報が変動するように前記環状体を
作動させる駆動手段と、外部から前記識別情報を認識す
ることを許容するための窓部とを備え、変動操作手段の
操作に起因して前記環状体の作動を開始させ、少なくと
も停止操作手段の操作に起因して前記環状体の作動を停
止するとともに、所定領域に停止された識別情報に基づ
いて所定の遊技価値が付与されるよう構成された遊技機
において、少なくとも前記識別情報を拡大して視認させ
ることの可能な拡大視認手段を前記窓部の裏側に設けた
ことを特徴とする遊技機。
【0020】手段7によれば、複数種の識別情報の付さ
れてなる環状体が駆動手段によって作動させられ、これ
により識別情報が変動させられる。前記識別情報につい
ては窓部を介して外部からの認識が許容される。また、
変動操作手段の操作に起因して環状体の作動が開始させ
られ、少なくとも停止操作手段の操作に起因して環状体
の作動が停止させられる。そして、所定領域に停止され
た識別情報に基づいて所定の遊技価値が付与される。か
かる遊技機の窓部の裏側に設けられた拡大視認手段によ
って、少なくとも識別情報が拡大された上で、遊技者
は、当該識別情報を視認することができる。このため、
環状体が小型のものになったとしても、比較的大きな識
別情報を視認させることができる。従って、環状体の小
型化を図ることができ、ひいては遊技機の大型化に伴う
不具合を回避することができる。
【0021】手段8.複数種の識別情報が付され、か
つ、並列状態で配置された複数の環状体と、前記各環状
体に対応して設けられ前記識別情報が変動するように前
記各環状体を作動させる複数の駆動手段と、前記各環状
体に対応して設けられ外部から前記識別情報を認識する
ことを許容するための窓部とを備え、変動操作手段の操
作に起因して前記環状体の作動を開始させ、少なくとも
停止操作手段の操作に起因して前記環状体の作動を停止
するとともに、所定領域に停止された識別情報に基づい
て所定の遊技価値が付与されるよう構成された遊技機に
おいて、少なくとも前記識別情報を拡大して視認させる
ことの可能な拡大視認手段を前記窓部の裏側に設けたこ
とを特徴とする遊技機。
【0022】手段8によれば、複数種の識別情報が付さ
れ、かつ、並列状態で配置された複数の環状体が各駆動
手段によって作動させられ、これにより識別情報が変動
させられる。前記識別情報については窓部を介して外部
からの認識が許容される。また、変動操作手段の操作に
起因して環状体の作動が開始させられ、少なくとも停止
操作手段の操作に起因して環状体の作動が停止させられ
る。そして、所定領域に停止された識別情報に基づいて
所定の遊技価値が付与される。かかる遊技機の窓部の裏
側に設けられた拡大視認手段によって、少なくとも識別
情報が拡大された上で、遊技者は、当該識別情報を視認
することができる。このため、環状体が小型のものにな
ったとしても、比較的大きな識別情報を視認させること
ができる。従って、環状体の小型化を図ることができ、
ひいては遊技機の大型化に伴う不具合を回避することが
できる。
【0023】手段9.前記窓部は、透明又は半透明の板
状体によって構成されていることを特徴とする手段7又
は8に記載の遊技機。
【0024】手段9によれば、前記窓部が透明又は半透
明の板状体によって構成されているため、識別情報の外
部からの認識がより確実に行われる。
【0025】手段10.前記環状体は、少なくとも前記
識別情報を投影可能に構成されており、前記拡大視認手
段は、少なくとも前記識別情報を拡大投影可能な機構を
備えていることを特徴とする手段7乃至9のいずれかに
記載の遊技機。
【0026】手段10によれば、環状体に付された少な
くとも前記識別情報が拡大投影させられることで、遊技
者は、拡大投影された識別情報を視認することができ
る。
【0027】手段11.前記環状体は、少なくとも前記
識別情報を投影可能に構成されており、前記拡大視認手
段は、少なくとも前記識別情報が拡大投影される被投影
面と、前記被投影面とは反対側の面であって前記拡大投
影された映像を視認することの可能な視認面とを有する
板状体を備えていることを特徴とする手段7乃至10の
いずれかに記載の遊技機。
【0028】手段11によれば、板状体の被投影面に、
環状体に付された少なくとも前記識別情報が拡大投影さ
れる。そして、この被投影面とは反対側の視認面から前
記拡大投影された映像を視認することができる。従っ
て、複雑な構成を採用することなく、拡大された識別情
報を視認させることが可能となる。
【0029】手段12.前記板状体は、すりガラス又は
これに準ずる樹脂プレートによって構成されていること
を特徴とする手段11に記載の遊技機。
【0030】手段12のように、すりガラス又はこれに
準ずる樹脂プレートによって板状体が構成されること
で、比較的安価にかつ簡易に遊技機を構成することが可
能となる。
【0031】手段13.前記環状体は、少なくとも前記
識別情報を投影可能に構成されており、前記拡大視認手
段は、前記環状体内に設けられ、外方に向けて光を照射
可能な発光手段と、前記光によって少なくとも前記識別
情報が拡大投影される被投影面及び前記被投影面とは反
対側の面であって前記拡大投影された映像を視認するこ
との可能な視認面を有する板状体とを備えていることを
特徴とする手段7乃至10のいずれかに記載の遊技機。
【0032】手段13によれば、環状体内に設けられた
発光手段から外方に向けて光が照射され、その光によっ
て板状体の被投影面に少なくとも前記識別情報が拡大投
影される。そして、板状体の被投影面とは反対側の視認
面から、拡大投影された映像を視認することができる。
従って、複雑な構成を採用することなく、拡大された識
別情報を視認させることが可能となる。
【0033】手段14.前記板状体は、すりガラス又は
これに準ずる樹脂プレートによって構成されていること
を特徴とする手段13に記載の遊技機。
【0034】手段14のように、すりガラス又はこれに
準ずる樹脂プレートによって板状体が構成されること
で、比較的安価にかつ簡易に遊技機を構成することが可
能となる。
【0035】手段15.前記発光手段は、拡散光を照射
可能に構成されていることを特徴とする手段13又は1
4に記載の遊技機。
【0036】手段15によれば、発光手段からは拡散光
が照射されるため、環状体に付された識別情報を確実に
拡大投影させることができる。
【0037】手段16.前記発光手段は、少なくとも前
記環状体が停止されたとき複数の識別情報に対応して光
を照射しうるよう1つの環状体あたり複数個設けられて
いることを特徴とする手段13乃至15のいずれかに記
載の遊技機。
【0038】手段16によれば、複数個の発光手段は、
少なくとも環状体が停止されたとき各識別情報に対応し
て光が照射される。従って、少なくとも環状体が停止さ
れたとき、各識別情報がより明瞭かつ確実に視認される
こととなる。
【0039】手段17.前記環状体は、前記識別情報の
撮像(又は印刷)されたポジフィルムを主体として構成
されていることを特徴とする手段7乃至16のいずれか
に記載の遊技機。
【0040】手段17のように、環状体が識別情報の撮
像(又は印刷)されたポジフィルムを主体として構成さ
れることで、比較的安価に環状体を構成できるととも
に、特に投影に際しては、識別情報の投影が確実に行わ
れるとともに、美麗な印象を抱かしめることができる。
【0041】手段18.前記環状体は、円筒状をなすリ
ールによって構成されていることを特徴とする手段7乃
至17に記載の遊技機。
【0042】手段18のように、環状体が円筒状をなす
リールによって構成されている場合には、ベルト状の環
状体(非円形状のもの)を作動させる場合に比べて、変
動を容易に行わしめることができる。また、この場合、
円筒状のリールの直径によって遊技機の大きさが左右さ
れることとなるが、該リールの直径を小さくできること
から、それを作動させるための駆動手段、ひいては遊技
機全体をコンパクトなものとすることができる。その結
果、大型化に起因する不具合を確実に払拭することがで
きる。
【0043】手段19.前記リールの直径は、前記窓部
の長さよりも小さいことを特徴とする手段18に記載の
遊技機。
【0044】手段19によれば、リールの直径が窓部の
長さよりも小さいため、より一層の小型化を図ることが
でき、また、駆動手段についても小型かつ安価なものを
採用することができる。
【0045】手段20.手段1乃至19のいずれかにお
いて、遊技価値とは、払い出される遊技媒体の数によっ
て決定される価値であることを特徴とする遊技機。
【0046】手段20によれば、遊技媒体の払出による
利益を遊技者に付与することができる(なお、直接的な
遊技媒体の払出のみならず、磁気カードや他の記憶手段
へのの書き込み(クレジット)等も含む)。
【0047】手段21.手段1乃至20のいずれかにお
いて、遊技の開始に際しては、定量的な遊技媒体の投資
を伴うよう構成されていることを特徴とする遊技機。
【0048】手段21によれば、遊技媒体の投資に対す
る対価たる遊技価値を期待できることとなるため、ゲー
ム性の向上が図られ、面白味が増す。その結果、興趣の
飛躍的な向上が図られることとなる。なお、「定量的」
とあるのは、必ずしも一義的な両である必要はなく、予
め定められた複数段階のうち遊技者が選択した任意の段
階に基づく量であってもよい。
【0049】手段22.手段20又は21において、前
記遊技媒体は遊技球であることを特徴とする遊技機。
【0050】手段22によれば、遊技の開始に際して
は、例えばパチンコ球に代表される遊技球の投資が行わ
れ、遊技価値として遊技球の払出が行われる。従って、
遊技球を用いた別の遊技機(例えばパチンコ機)を備え
た遊技場においては、共通の遊技媒体を用いた遊技を行
わせることが可能となり、営業面での効率化を図ること
ができる。
【0051】手段23.手段20又は21において、前
記遊技媒体はメダルであることを特徴とする遊技機。
【0052】手段23によれば、遊技の開始に際して
は、メダルの投資が行われ、遊技価値としてメダルの払
出が行われる。従って、メダルを用いた別の遊技機(例
えばスロットマシン)を備えた遊技場においては、共通
の遊技媒体を用いた遊技を行わせることが可能となり、
営業面での効率化を図ることができる。
【0053】手段24.手段1乃至23のいずれかにお
いて、識別情報は図柄であることを特徴とする遊技機。
【0054】手段24のように、識別情報としては、数
字、絵、文字、記号等による図柄とするのが、遊技者の
判断の容易性の点で好ましい。また、種類の異なる図柄
については、その大きさや色に変化を与えることが、変
動中の図柄種別の判別を容易ならしめる上で好ましい。
【0055】手段25.手段1乃至24のいずれかにお
いて、遊技機はパチンコ遊技機であること。中でも、パ
チンコ遊技機の基本構成としては、操作ハンドルを備え
ていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領
域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置
された作動口に入賞することに基づいて可変表示装置に
おいて変動表示されている識別情報が所定時間後に確定
停止されることが挙げられる。また、特別遊技状態発生
時には遊技領域内の所定の位置に配置された可変入賞装
置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞可能とし、そ
の入賞個数に応じた遊技価値が付与されることが挙げら
れる。
【0056】手段26.手段1乃至24のいずれかにお
いて、遊技機は回胴式遊技機(スロットマシン)である
こと。ここで、回胴式遊技機の構成としては、「複数の
識別情報の付された環状体(具体的には例えばリールで
あり、識別情報はリールに付された図柄である)を変動
表示(具体的にはリールの回転である)した後に識別情
報を確定表示する可変表示手段を備え、変動操作手段
(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動
が開始され、停止操作手段(例えばストップボタン)の
操作に起因して或いは所定時間経過することにより識別
情報の変動が停止され、その停止時の確定識別情報に基
づいて遊技価値が付与されるよう構成された回胴式遊技
機」となる。なお、この場合、遊技媒体としてメダルを
使用するとともに、前記識別情報の変動開始に際しては
所定数のメダルを必要とし、前記遊技価値としてメダル
の払出しが行われるよう構成されてなる遊技機」として
もよい。なお、可変表示装置は、遊技機本体を画定する
本体ボックスに設置される。
【0057】手段27.手段1乃至24のいずれかにお
いて、遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合さ
せた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機
の基本構成としては、「複数の識別情報の付された環状
体(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付さ
れた図柄である)を変動表示(具体的にはリールの回転
である)した後に識別情報を確定表示する可変表示手段
を備え、変動操作手段(例えば操作レバー)の操作に起
因して識別情報の変動が開始され、停止操作手段(例え
ばストップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経
過することにより識別情報の変動が停止され、その停止
時の確定識別情報に基づいて遊技価値が付与されるよう
構成され、遊技媒体として遊技球を使用するとともに、
前記識別情報の変動開始に際しては所定数の遊技球を必
要とし、前記遊技価値として遊技球の払出しが行われる
よう構成されてなる遊技機」となる。なお、かかる遊技
機にあっては、パチンコ機とほぼ同様の外枠を有してい
ることとしてもよい。また、可変表示装置は、遊技機本
体を画定する外枠内に設置されることとしてもよい。
【0058】手段28.複数種の図柄が撮像(又は印
刷)されたポジフィルムによって構成され、かつ、並列
状態で配置された複数の円筒状のリールと、前記各リー
ルに対応して設けられ前記図柄が変動するように前記各
リールを回転させる複数の回転駆動手段と、前記各リー
ルに対応して設けられ外部から前記図柄を認識すること
を許容するための透明又は半透明の窓部とを備え、遊技
球の投入及び変動操作手段の操作に起因して前記リール
の回転を開始させ、少なくとも停止操作手段の操作に起
因して前記リールの回転を停止するとともに、所定領域
に停止された図柄の組合せに基づいて遊技球が払い出さ
れるよう構成された遊技機において、前記リールの内側
に設けられ、外方に向けて光を照射可能な発光手段と、
前記光によって少なくとも前記図柄が拡大投影される被
投影面及び前記被投影面とは反対側の面であって前記拡
大投影された映像を視認することの可能な視認面を有す
る板状体とを備えたことを特徴とする遊技機。
【0059】手段28によれば、リールの内側に設けら
れた発光手段から外方に向けて光が照射され、その光に
よって板状体の被投影面に、少なくともリールに撮像
(又は印刷)された図柄が拡大投影される。そして、板
状体の被投影面とは反対側の視認面から、拡大投影され
た図柄映像を視認することができる。従って、複雑な構
成を採用することなく、拡大された図柄を視認させるこ
とが可能となる。このため、リールの直径が小さくなっ
たとしても、比較的大きな識別情報を視認させることが
できる。その結果、リールの小型化を図ることができ、
ひいては遊技機の大型化に伴う不具合を回避することが
できる。
【0060】手段29.前記リールの直径は、窓部の長
さよりも小さいことを特徴とする手段28に記載の遊技
機。
【0061】手段29によれば、より一層の小型化を図
ることができ、また、回転駆動手段も小型かつ安価なも
のを採用することができる。
【0062】
【発明の実施の形態】以下に、スロットマシンとパチン
コ機とを融合したタイプの遊技機を具体化した一実施の
形態につき図面に基づいて説明する。
【0063】なお、本実施の形態における遊技機は、基
本的な遊技内容についてはいわゆるスロットマシンと似
通った性質を具備するものである。但し、遊技に際して
は所定数の遊技球(パチンコ機と同様の遊技球:パチン
コ球)を必要とし、所定条件が成立した場合には複数の
(場合によっては大量の)遊技球が払い出されるよう構
成されている。
【0064】図1に示すように、遊技機1は、少なくと
も前面が開放されてなるマシン本体2を有している。マ
シン本体2は、矩形状の外枠等を備えている。なお、本
実施の形態における外枠の幅、つまり、遊技機1の基本
的な奥行き幅は、一般的なパチンコ機と同程度の約10
5mm程度に設定されている。マシン本体2の前面側に
は前面開閉扉としてのフロントパネル3が開閉自在に取
り付けられている。フロントパネル3が閉状態となって
いる場合、フロントパネル3によってマシン本体2の前
面開放側が閉鎖される。フロントパネル3は閉状態にあ
る場合には図示しないロック機構によって開放不能な状
態にロックされており、そのロック状態はフロントパネ
ル3に設けられた図示しないキーシリンダに対する所定
のキー操作によって解除されるように構成されている。
【0065】上述したように、本実施の形態における遊
技機1は、遊技球(仮想遊技球をも含む)の投入を必要
条件として遊技が行われるよう構成されているとととも
に、所定条件成立に基づいて遊技球の払出が行われるよ
うになっている。また、遊技者による貸し出し要求操作
(後述する貸し出しボタン6の操作)があった場合にも
遊技球の払出(貸出)が行われるようになっている。す
なわち、前記マシン本体2内部には、遊技者の投入動作
(後述するベットスイッチ31の操作)に基づいて遊技
球を所定個数ずつ回収して取り込むための図示しない回
収機構が設けられているとともに、貸出用及び払出用の
遊技球を貯留するためのタンク及びタンクに貯留された
遊技球を払い出す(貸し出す)ための払出機構が設けら
れている(いずれも図示略)。
【0066】フロントパネル3の下部には上受皿4が設
けられている。そして、前記投入動作が行われた場合、
回収機構が作動させられ、これにより上受皿4にある遊
技球が、図の右側から所定個数ずつ回収されるようにな
っている。また、所定条件が成立した場合又は貸し出し
要求操作が行われた場合には、払出機構が作動させら
れ、これにより、タンクに貯留されている遊技球が基本
的には前記上受皿4に払い出されるようになっている。
【0067】上受皿4の下方には下受皿5が設けられて
いる。そして、前記上受皿4内に遊技球が満タンに貯留
されている状態であって、さらに遊技球の払出が行われ
た場合には、下受皿5に遊技球が払い出されるようにな
っている。
【0068】前記上受皿4の上方には、貸し出しボタン
6及びカード返却ボタン7が設けられており、これら両
ボタン6,7の下方には、カード残数表示部8が設けら
れている。これら6,7,8は、いわゆるプリペイドカ
ードを用いて遊技を行う場合を考慮して設けられている
ものである。すなわち、別途設けられているカード投入
口に所定残数以上の残高を有するプリペイドカードが挿
入された状態で、貸し出しボタン6が押圧操作されるこ
とで、払出機構が作動させられる。また、カード返却ボ
タン7が押圧操作されることで、プリペイドカードが投
入口から返却される。さらに、カード残高表示部8に
は、挿入中のプリペイドカードの残高がセグメント表示
されるようになっている。なお、これら両ボタン6,7
及びカード残数表示部8は、プリペイドカードを用いな
いタイプの機種(例えば現金機と称されるもの)の場合
には、適宜省略することも可能である。
【0069】フロントパネル3には、窓部を構成する縦
長の3つの表示窓11,12,13が横並びとなるよう
に設けられている。表示窓11,12,13は透明又は
半透明な材質により構成されており、各表示窓11,1
2,13を通して内部を視認可能な状態とされている。
これら表示窓11,12,13及びこれらを含む領域
は、フロントパネル3よりも幾分前方に突出していると
ともに、遊技者に視認されやすいよう、幾分斜めに形成
されている。
【0070】マシン本体2内には、可変表示手段を構成
する左リール14、中リール15及び右リール16が収
納されている。本実施の形態において、各リール14,
15,16はそれぞれ円筒状(円環状)に形成されてい
るが、少なくとも環状となっていればよい。各リール1
4,15,16は、その中心軸線が当該リール14,1
5,16の回転軸線となるように回転可能に支持されて
いる。各リール14,15,16の回転軸線は略水平方
向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール1
4,15,16が各表示窓11,12,13と対応する
よう配置されている。但し、本実施の形態においては、
一般的なスロットマシンとは異なり、前記マシン本体2
内に収容されるよう各リール14,15,16は小さめ
に形成されている(かかる構成の詳細については後述す
ることとする)。
【0071】さて、リール14,15,16が回転する
と、各表示窓11,12,13を通してリール14,1
5,16は上から下へ向かって移動しているかのように
映し出される。これら各リール14,15,16はそれ
ぞれ駆動手段を構成するステッピングモータ等よりなる
リールモータ17,18,19(図3参照)に連結され
ており、各リールモータ17,18,19の駆動により
各リール14,15,16が個別に、すなわち、それぞ
れ独立して回転駆動するようになっている。
【0072】各リール14,15,16の外周面には、
それぞれ識別情報としての図柄が多数付されている。こ
れらの図柄のうち、表示窓11,12,13を介して視
認可能な図柄数は、主として表示窓5,6,7の上下方
向の長さによって決定される所定数に限られている。本
実施の形態では各リール14,15,16毎に全体を視
認可能な図柄数は3個ずつとされている。
【0073】次に、各リール14,15,16に付され
る図柄について説明する。図2には、左リール14、中
リール15、右リール16のそれぞれについての図柄配
列が示されている。同図は、各リール14,15,16
表面の展開図とみても差し支えない。同図に示すよう
に、各リール14,15,16にはそれぞれ21個の図
柄が一列に設けられている。各リール14,15,16
に対応して番号が1〜21まで付されているが、これは
説明の便宜上付されたものであり、リール14,15,
16に実際に付されているわけではない。
【0074】図柄としては、例えばビッグボーナスゲー
ムに移行するための「7」図柄がある。「7」図柄とし
ては、例えば白色のもの(例えば、左リール第20番
目。以下、適宜「白7」図柄と称す)と、赤色のもの
(例えば、左リール第21番目。以下、適宜「赤7」図
柄と称す)とがある。また、レギュラーボーナスゲーム
に移行するための「BAR」図柄(例えば、左リール第
19番目)がある。さらに、リプレイゲームに移行する
ための「リプレイ図柄」(例えば、左リール第1番目)
がある。併せて、小役の払出が行われる小役図柄として
の「スイカ」図柄(例えば、左リール第4番目)、「ベ
ル」図柄(例えば、左リール第2番目)、「チェリー」
図柄(例えば、左リール第3番目)がある。なお、各リ
ール14,15,16における各図柄の数や配置順序は
異なっている。
【0075】上述したように、本実施の形態では、所定
条件が成立したときに、遊技球が払い出されるように構
成されている。次には、前記所定条件の詳細、すなわ
ち、図柄と遊技球の払出との関連性について説明する。
小役図柄に関し、「スイカ」図柄が後述する有効ライン
上に左・中・右と揃った場合には75個の遊技球の払出
が行われ、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と
揃った場合には40個の遊技球の払出が行われ、左リー
ル11の「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場
合には10個の遊技球の払出が行われる。すなわち、中
リール12及び右リール13の「チェリー」図柄は遊技
球の払出とは無関係であり、言わば無意味な図柄であ
る。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との
組合せとは無関係に遊技球の払出が行われるため、左リ
ール11の複数の有効ラインが重なる位置(具体的には
上段又は下段)に「チェリー」図柄が停止された場合に
は、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけの遊
技球の払出が行われることとなり、結果として本実施の
形態では20個の遊技球の払出が行われるようになって
いる。
【0076】また、その他の図柄に関しては、ビッグボ
ーナス図柄の組合せである「赤7」図柄又は「白7」図
柄が同一色で有効ライン上に左・中・右と揃った場合に
は75個の遊技球の払出が行われ、レギュラーボーナス
図柄の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左
・中・右と揃った場合には75個の遊技球の払出が行わ
れる。
【0077】さらに、「リプレイ」図柄が有効ライン上
に左・中・右と揃った場合には遊技球の払出は行われな
い。その他の場合、すなわち、有効ライン上に左リール
11の「チェリー」図柄が停止せず、また左・中・右に
同一図柄が揃わない場合には、一切遊技球の払出は行わ
れない。なお、更なる小役図柄の組合せを設定すること
としてもよい。例えば、有効ライン上において左右リー
ル14,16に「白7」図柄が、中リール15に「BA
R」図柄が揃った場合や、有効ライン上において左右リ
ール14,16に「白7」図柄が、中リール15に「赤
7」図柄が揃った場合等において、75個の遊技球の払
出が行われることとしてもよい。但し、このような特殊
な小役図柄は、ビッグボーナスゲーム中にしか有効化さ
れないように設定されていてもよい(この場合、ビッグ
ボーナスゲーム中以外のときに、たとえ上記の特殊な小
役図柄が有効ライン上に揃っても何ら遊技球の払出は行
われない)。
【0078】図1に示すように、フロントパネル3に
は、各表示窓11,12,13を結ぶように、横方向へ
平行となるように3本、斜め方向へたすき掛けとなるよ
うに2本、計5本の有効ラインが付されている。勿論、
最大有効ライン数を6以上としてもよく、5未満として
もよく、所定条件に応じて最大有効ライン数を変更する
ようにしてもよい。これら各有効ラインに対応して、表
示窓11,12,13群の正面から見て左側には有効ラ
イン表示部21,22,23が設けられている。
【0079】第1有効ライン表示部21は中央の横ライ
ン(中央ライン)が有効化された場合に点灯等によって
表示報知される。本実施の形態では、前記中央ラインが
有効化されるためには、5個の遊技球の投入が必要とさ
れる。また、第2有効ライン表示部22は上下の横ライ
ン(上ライン及び下ライン)が有効化された場合に点灯
等によって表示報知される。本実施の形態では、前記中
央ライン及び上下ラインが有効化されるためには、10
個の遊技球の投入が必要とされる。さらに、第3有効ラ
イン表示部23は一対の斜めライン(右下がりライン及
び右上がりライン)が有効化された場合に点灯等によっ
て表示報知される。本実施の形態では、前記中央ライ
ン、上下ライン及び斜めライン(計5ライン)が有効化
されるためには、15個の遊技球の投入が必要とされ
る。
【0080】フロントパネル3の表面のうち表示窓1
1,12,13の下方左側には、各リール14,15,
16を一斉(同時である必要はない)に回転開始させる
ために操作されるスタートレバー25が設けられてい
る。スタートレバー25は可変表示を開始させるべく操
作される変動操作手段を構成する。スタートレバー25
の右側には、回転している各リール14,15,16を
個別に停止させるために操作されるボタン状のストップ
スイッチ27,28,29が設けられている。各ストッ
プスイッチ27,28,29は停止対象となるリール1
4,15,16に対応する表示窓11,12,13の直
下にそれぞれ配置されている。ストップスイッチ27,
28,29は、可変表示を停止させる停止手段、及び、
可変表示を停止させるべく操作される停止操作手段を構
成する。また、最大ベット状態となった上で、さらにベ
ットスイッチ31が押圧操作された場合に、該操作を無
効化することとしてもよい。
【0081】フロントパネル3の前面のうち表示窓1
1,12,13の下方右側には、遊技球の投入を導出す
るためのボタン状のベットスイッチ31が設けられてい
る。ベットスイッチ31は投資価値を入力するためのも
のであって、ベットスイッチ31が1回押圧操作される
毎に、5個の遊技球が投入されるよう設定されている。
より詳しくは、後述するクレジットモード下においてク
レジットされた仮想遊技球が所定数(5個)以上存在す
る場合には、ベットスイッチ31の1回の押圧操作で、
仮想遊技球がそれまでのクレジット数から「5個」だけ
減算される。また、仮想遊技球が所定数以下の場合又は
クレジットモードでないダイレクトモードの場合には、
ベットスイッチ31の1回の押圧操作で、上受皿4の遊
技球が「5個」ずつ回収され、取り込まれるようになっ
ている。
【0082】また、本実施の形態では、中央ライン、上
下ライン及び斜めライン(計5ライン)が有効化された
(15個の遊技球が投入された)時点で、最大ベット状
態となる。つまり、ベットスイッチ31の3回の押圧操
作がなされた時点で、それ以上の投入は行われないよう
になっており、それよりも多くの押圧操作が行われた場
合には、上受皿4の遊技球が「5個」ずつ回収されると
ともにクレジット数が「5個」ずつ増大される(仮想遊
技球に置き換えられる)ようになっている。もちろん、
1回の押圧操作がなされることで、最大ベット状態とな
るような構成であっても差し支えない。
【0083】フロントパネル3の表面のうちベットスイ
ッチ31の下側(貸し出しボタン6の右側)には、ボタ
ン状の切換スイッチ36と、球抜きスイッチ37とが設
けられている。切換スイッチ36は、ベットスイッチ3
1の多数回の押圧操作によって必要量より多く投入され
た遊技球や、所定条件成立の結果遊技者に払い出される
遊技球の取扱形式を変更するために操作される。すなわ
ち、例えば電源投入時には、所定の最大値(例えば遊技
球250個分)となるまでの余剰の遊技球をクレジット
(仮想遊技球)として貯留記憶するとともに、払い出さ
れた遊技球もクレジット(仮想遊技球)として貯留記憶
するように設定しておく「クレジットモード」とし、切
換スイッチ36が押圧操作されると、クレジットがある
場合にはその分を現実の遊技球として払い出すととも
に、余剰の遊技球や獲得遊技球も現実の遊技球として直
接払い出すように設定された「ダイレクトモード」に切
り換えられるようにしておく。そして、この切換スイッ
チ36が操作される度に「クレジットモード」と「ダイ
レクトモード」とが交互に切り換えられるようにしてお
けば、遊技者は自身の好みに応じた形式で遊技を実行す
ることができる。かかる切換スイッチ36は投入価値及
び遊技価値の取扱形式を切り換える切換操作手段を構成
する。また、クレジットされた仮想遊技球を現実の遊技
球として払い出すという機能に着目すれば、切換スイッ
チ36は貯留記憶された遊技価値を実際に払い出すため
の精算操作手段を構成するものともいえる。
【0084】また、球抜きスイッチ37は、上受皿4に
貯留されている遊技球を下受皿5に排出するためのもの
である。すなわち、遊技者が遊技を終了して上受皿4に
貯留されていた遊技球を取り出そうとした場合に、当該
球抜きスイッチ37が押圧操作されることで、上受皿4
に貯留されている遊技球が下受皿5に排出されるように
なっている。もちろん、レバースライド操作によって上
受皿4の遊技球が下受皿5に排出される構成であっても
よい。
【0085】さらに、フロントパネル3には、クレジッ
トモード時に有効化されて貯留記憶された遊技球数を表
示する残数表示部38と、獲得遊技球の個数を表示する
獲得数表示部39とがそれぞれ設けられている。本実施
の形態では、これら両表示部38,39は3桁の7セグ
メント表示器によって構成されているが、2桁或いは4
桁以上であってもよいし、液晶表示器等によって代替す
ることも当然可能である。
【0086】なお、遊技機1(フロントパネル3)の上
部には、ビッグ報知部、レギュラー報知部、リプレイ報
知部、小役報知部等の各種報知部(図示略)が設けられ
ている。これら各種報知部の配置場所は図示のものに限
定されないし、共通の報知部で異なる態様の報知を行う
ようにしてもよい。例えば、ビッグ報知部は、各リール
14,15,16の停止時に「赤7」図柄又は「白7」
図柄が有効ライン上に揃った場合、ビッグボーナスゲー
ムを獲得したことを点灯、点滅等によって表示報知す
る。レギュラー報知部は、各リール14,15,16の
回転停止時に「BAR」図柄が有効ライン上に揃った場
合、レギュラーボーナスゲームを獲得したことを点灯、
点滅等によって表示報知する。リプレイ報知部は、各リ
ール14,15,16の回転停止時に「リプレイ」図柄
が有効ライン上に揃った場合、リプレイゲームを獲得し
たことを点灯、点滅等によって表示報知する。小役報知
部は、各リール14,15,16の回転停止時に小役図
柄としての「スイカ」図柄或いは「ベル」図柄が有効ラ
イン上に揃った場合又は「チェリー」図柄が左リール1
1の有効ライン上に停止した場合、所定数の遊技球を獲
得したことを点灯、点滅等によって表示報知する。な
お、これら各報知部は表示によって報知することとした
が、これに代えて或いはこれに加えて、遊技機1に備え
られる図示しないスピーカによって音声により報知して
もよい。
【0087】さらに、表示窓13の右側には、告知ラン
プ41が設けられている。該告知ランプ41は、ビッグ
ボーナスゲーム又はレギュラーボーナスゲームを獲得し
うる状態になったことを点灯、点滅等によって表示報知
するものである。
【0088】また、図示しないが、フロントパネル3に
補助表示部を設けることとしてもよい。補助表示部は、
例えば、表示内容の多様化及び表示演出の重厚化を意図
して液晶表示器やドットマトリックス等によって構成さ
れる。かかる補助表示部は、遊技の進行に伴って各種表
示演出を実行するためのものであったり、遊技者に各種
情報を与える等のナビゲーション的な機能を有するもの
であったりしてもよい。
【0089】図3に示すように、遊技機1のマシン本体
2内には、遊技に関する各種の制御を行うための図示し
ない制御装置51が備えられている。制御装置は、制御
を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技
の進行に応じた必要なデータを記憶するRAM、各種機
器との連絡をとるポート、各種抽選の際に用いられる乱
数発生器、時間計数や同期を図る場合などに使用される
クロックパルス発生回路等を含む制御回路基板を有し、
その制御回路基板をボックスに収納してなる制御基盤ボ
ックスによって構成されている。
【0090】制御装置51の入力側には、スタートレバ
ー25の操作を検出するスタート検出センサ61、各ス
トップスイッチ27,28,29の操作を個別に検出す
るストップ検出センサ62,63,64、ベットスイッ
チ31の押圧操作を検出するベット検出センサ65、切
換スイッチ36の押圧操作を検出する切換検出センサ6
6、各リール14,15,16の回転位置(原点位置)
を個別に検出するリール位置検出センサ71,72,7
3、払出機構より払い出される遊技球を検出する払出検
出センサ74等の各種センサが接続されている。
【0091】制御装置51の出力側には、各リールモー
タ17,18,19を駆動させるモータ駆動回路81、
各種表示部21〜23,38,39、各種報知部を表示
駆動させる表示駆動回路82、払出機構を駆動させる払
出駆動回路83、回収機構を駆動させる回収駆動回路8
4、スピーカを駆動させるスピーカ駆動回路85等が接
続されている。
【0092】制御装置51は、上述のとおりCPU,R
OM,RAM等を備えているが、以下の説明では、それ
らの現実の構成自体に拘束されず、制御装置51を機能
実現手段の集合体としてとらえて説明する。すなわち、
以下に説明する各種機能はCPUの制御下で実現される
機能であり、その制御プログラムはROM(場合によっ
てはRAM)の記憶内容に基づくものであり、その時々
の必要なデータはRAMに一時的に記憶保持されること
となるが、それらのプログラム上の要件等については適
宜のテーブル構成を採用する等で当業者がなし得るもの
であるため、個々には説明しない。但し、本実施の形態
の遊技内容を把握する上で必要がある場合等について
は、適宜具体的な説明をする。
【0093】制御装置51は、「小役抽選手段」を備え
ている。小役抽選手段は、スタート検出センサ61から
の検出信号が入力されたタイミングによって、小役払出
条件が成立したか否かの抽選を行う。本実施の形態では
小役として「スイカ」,「ベル」,「チェリー」等の複
数種類が存在するので、小役抽選手段はどの種類の小役
払出条件が成立したかの抽選を行い、各小役フラグの成
立の有無が決定される。なお、他の抽選も遊技球の投入
個数(ベット数)に応じて変化するよう構成されてお
り、概して投入個数が多い程遊技者に有利な抽選結果が
得られるようになっている。
【0094】制御装置51は、「リプレイゲーム抽選手
段」を備えている。リプレイゲーム抽選手段は、スター
ト検出センサ61からの検出信号が入力されたタイミン
グによって、リプレイゲーム移行条件が成立したか否か
の抽選を行い、これによってリプレイフラグの成立の有
無が決定される。
【0095】制御装置51は、「リプレイゲーム制御手
段」を備えている。リプレイゲーム制御手段は、通常遊
技中にリプレイフラグが成立している場合、各リール1
4,15,16の停止時に、後述するリプレイ成立テー
ブルの内容を参照しながら、一定の引き込み停止制御を
加えて半強制的にリプレイ図柄を有効ライン上に停止さ
せる。そして、有効ライン上にリプレイ図柄が停止する
ことを条件に、次回の遊技を無償で行うことができるよ
うにするものである。勿論、このリプレイゲームが行わ
れる場合にも各種抽選は実行されている。
【0096】制御装置51は、「レギュラーボーナス抽
選手段」を備えている。レギュラーボーナス抽選手段
は、スタート検出センサ61からの検出信号が入力され
たタイミングによって、レギュラーボーナス移行条件が
成立したか否かの抽選を行い、これによってレギュラー
ボーナスフラグの成立の有無が決定される。
【0097】制御装置51は、「レギュラーボーナス制
御手段」を備えている。レギュラーボーナス制御手段
は、通常遊技中に、前記レギュラーボーナスフラグが成
立している場合、各リール14,15,16の停止時
に、レギュラーボーナス成立テーブルの内容を参照しな
がら、一定の引き込み停止制御を加えて半強制的にレギ
ュラーボーナス図柄を有効ライン上に停止させる。そし
て、有効ライン上にレギュラーボーナス図柄が停止する
ことを条件に、予め設定された所定のゲーム回数(ここ
では12回)を上限として、現状遊技状態である通常遊
技状態からレギュラーボーナスゲームに移行させ、その
後元の遊技状態に復帰させるものである。レギュラーボ
ーナスゲーム中は、有効ラインが1ラインのみとされて
いる。
【0098】制御装置51は、「レギュラーボーナス中
抽選手段」を備えている。レギュラーボーナス中抽選手
段は、レギュラーボーナス中にのみ有効化され、スター
ト検出センサ61からの検出信号が入力されたタイミン
グによって、所定の図柄(ここでは、リプレイ図柄)の
抽選を行う。かかる図柄の抽選は、通常の抽選とは異な
り、例えばレギュラーボーナス中はリプレイ図柄が有効
ライン上に揃った場合に所定個数(例えば75個)の遊
技球が払い出されるように設定しておき、かかるリプレ
イ図柄を遊技球払出図柄として、当該遊技球払出図柄が
揃う条件を満たすか否かの抽選とされている。そして、
前記レギュラーボーナス制御手段は、前記抽選の結果、
リプレイフラグ(ここでいうリプレイフラグは通常遊技
中のものとは異なり、レギュラーボーナス用に新たに設
定されたものである。)が成立した場合には前記遊技球
払出図柄以外の図柄が有効ライン上に揃わないように各
リール14,15,16を制御するものであり、しかも
遊技球払出図柄が所定回数(例えば8回)揃った場合に
は前記所定の遊技回数(12回)に達していなくともレ
ギュラーボーナスゲームを終了させる。
【0099】制御装置51は、「ビッグボーナス抽選手
段」を備えている。ビッグボーナス抽選手段は、スター
ト検出センサ61からの検出信号が入力されたタイミン
グによって、ビッグボーナス移行条件が成立したか否か
の抽選を行い、これによってビッグボーナス成立フラグ
の有無が決定される。
【0100】制御装置51は、「ビッグボーナス制御手
段」を備えている。ビッグボーナス制御手段は、通常遊
技中に、前記ビッグボーナスフラグが成立すると、各リ
ール14,15,16の停止時に、後述するビッグボー
ナス成立テーブルの内容を参照しつつ、一定の引き込み
停止制御を加えて半強制的にビッグボーナス図柄を有効
ライン上に停止させる。そして、有効ライン上にビッグ
ボーナス図柄が停止することを条件に、予め設定された
所定の遊技回数(ここでは30回)を上限として、現状
遊技状態である通常遊技からビッグボーナスゲームに移
行させ、その後、原則的には元の通常遊技状態に復帰さ
せるものである。
【0101】制御装置51は、「ビッグボーナス中抽選
手段」を備えている。ビッグボーナス中抽選手段は、ビ
ッグボーナス中にのみ有効化され、スタート検出センサ
61からの検出信号が入力されたタイミングによって、
小役図柄の抽選及びジャックインの抽選を行い、小役フ
ラグ及びジャックインフラグの成立の有無が決定され
る。そして、前記ビッグボーナス制御手段は、小役フラ
グの成立によって所定の小役図柄を有効ライン上に揃わ
せるべく小役成立テーブルを参照しつつ各リール14,
15,16を半強制的に引き込み停止制御する。ここ
で、既述のとおり、本実施の形態では、ビッグボーナス
中抽選手段によって、前記特殊な小役図柄の抽選も行っ
ている。すなわち、ビッグボーナス中抽選手段によっ
て、ビッグボーナスゲーム中においては、「白7・赤7
・白7」図柄の組合せとしての特殊な小役図柄の抽選
や、「白7・BAR・白7」図柄の組合せとしての特殊
な小役図柄の抽選も行われる。前記特殊な小役図柄の抽
選は、本実施の形態ではビッグボーナスゲーム時の遊技
球獲得数を増大させるべく、高確率で成立するように設
定されている。
【0102】また、前記ビッグボーナス制御手段は、前
記ジャックインフラグの成立によってジャックインさせ
るべく、リプレイ成立テーブルの内容を参照しつつ、各
リール14,15,16を半強制的に引き込み停止制御
する。ジャックインとは、ビッグボーナスゲーム中に上
記したレギュラーボーナスゲームと同様のゲームを実行
させる状態であり、具体的には「リプレイ」図柄が揃う
ことによって生じる。従って、ジャックイン実行のため
にビッグボーナス制御手段は、ジャックイン図柄(リプ
レイ図柄)を有効ライン上に揃わせるべく各リール1
4,15,16を半強制的に引き込み停止制御する。ジ
ャックインされると上記したレギュラーボーナスゲーム
と同様のゲームが実行される。
【0103】ここで、ビッグボーナスゲームは、前記所
定の遊技回数(30回)内で所定回数(例えば3回)を
上限とするジャックインが可能であり、ビッグボーナス
ゲーム中のジャックイン中における遊技回数は前記30
回の回数には加算されないようになっている。そして、
ビッグボーナス制御手段は、前記所定の遊技回数(30
回)内であっても、レギュラーボーナスゲームが所定回
数(3回)終了した時点でビッグボーナスゲームを強制
的に終了させる。
【0104】制御装置51は、「リール制御手段」及び
「記憶手段」を備えている。リール制御手段は、記憶手
段の記憶内容に応じて各リール14〜16を制御するも
のであり、特に記憶手段に記憶された各種テーブルの記
憶内容に応じて各リール14〜16の停止位置を制御す
るものである。
【0105】記憶手段(ここではROMであるがRAM
であってもよい。)に記憶された各種テーブルとは、成
立した各種フラグに応じて個々に設定されたものであ
る。具体的には、例えば何らフラグが成立していない場
合にいずれの図柄をも有効ライン上に揃えないようにす
るための「外れテーブル」、小役フラグ(小役フラグに
はベル図柄、スイカ図柄、チェリー図柄等の各小役に対
応したそれぞれ異なるフラグが用意されている。)に対
応して所定の小役図柄を有効ライン上に揃えるための
「小役成立テーブル」(以下、特に前記特殊な小役図柄
のテーブルについて言及する場合は「特殊な小役成立テ
ーブル」と称する)、リプレイフラグに対応してリプレ
イ図柄を有効ライン上に揃えるための「リプレイ成立テ
ーブル」、ビッグボーナスフラグに対応して「赤7」図
柄又は「白7」図柄を有効ライン上に揃えるための「ビ
ッグ成立テーブル」、レギュラーボーナスフラグに対応
して「BAR」図柄を有効ライン上に揃えるための「レ
ギュラー成立テーブル」等の他、以上の成立図柄をどの
有効ライン上に揃えるかを決定するための「ラインテー
ブル」等である。
【0106】制御装置51は、「告知制御手段」を備え
ている。告知制御手段は、通常遊技中に、前記ビッグボ
ーナスフラグ又はレギュラーボーナスフラグが成立する
と、前記表示駆動回路82に当該フラグ成立信号を出力
し、告知ランプ41を点滅等させる。これにより、遊技
者は、ビッグボーナスフラグ又はレギュラーボーナスフ
ラグの成立を把握することができる。
【0107】さて、本実施の形態では、上述したよう
に、一般的なスロットマシンとは異なり、各リール1
4,15,16は、マシン本体2内に収容されるよう小
さめに形成されている。換言すれば、各表示窓11,1
2,13の大きさに比べて、円環状のリール14,1
5,16(勿論図柄も同様)は小さく構成されている。
但し、そのままの構成では、各リール14,15,16
の図柄が各表示窓11,12,13から3つずつ視認さ
せることができない。このため、本実施の形態では、リ
ール14,15,16及びその図柄を拡大して視認でき
るよう構成されているのである。
【0108】より詳しく説明すると、図4に示すよう
に、リール14,15,16の内部には、拡散光を発光
しうる発光手段としてのランプ91が設置されている。
ランプ91の種類としては、タングステンランプ、ハロ
ゲンランプ、メタルハライドランプ等が好適に採用され
る。また、リール14,15,16のうち、図柄の付さ
れている主要部分は、ポジフィルム(リバーサルフィル
ムとも称される)によって構成されている。さらに、前
記表示窓11,12,13の近傍には、投影視認部92
が設置されている。該投影視認部92は、例えばすりガ
ラスよりなる板状体によって構成されている。なお、投
影視認部92としては、すりガラス以外にも、これに準
ずる樹脂プレートで構成することとしてもよい。
【0109】従って、ランプ91からの拡散光は、ポジ
フィルム(リール14,15,16)を透過する。これ
により、ポジフィルムに付された図柄が拡大された写像
となって投影視認部92(の被投影面)に投影される。
上述したように、この投影視認部92は例えばすりガラ
ス等によって構成されているため、被投影面の反対側の
面が投影面となって前記投影された写像がランプ91と
は反対側の表示窓11,12,13から視認可能となる
のである。本実施の形態では、投影された写像たる図柄
が、表示窓11,12,13から3つずつ視認できるよ
うに、ランプ91の位置、リール14,15,16の直
径(図柄の大きさ)、投影視認部92の位置等が設定さ
れている。
【0110】次に、以上の構成からなる遊技機1の作用
につき、遊技方法を踏まえて説明する。
【0111】遊技の開始に際し、遊技者は、クレジット
が所定数以上あるか又は遊技球が上受皿4に所定個数あ
ることを条件に、ベットスイッチ31を押圧操作するこ
とにより貯留記憶に基づく仮想遊技球又は実際の遊技球
を投入する。該投入は、ベット検出センサ65によって
検出され、その検出信号を受けて制御装置51は遊技球
(仮想遊技球を含む)の投入があったことを判断する。
【0112】このときの遊技球投入枚数(ベット数)に
応じて制御装置51は表示駆動回路82を介して有効ラ
イン表示部21,22,23を点灯させる。ここで、1
回の押圧操作(5個の遊技球の投入)であれば有効ライ
ン表示部21のみが点灯されて中央の横ラインのみが有
効化され、2回の押圧操作(10個の遊技球の投入)で
あれば有効ライン表示部21,22が点灯されて中央及
び上下の横ラインが有効化され、3回の押圧操作(15
個の遊技球の投入)であれば全ての有効ライン表示部2
1,22,23が点灯されて全てのラインが有効化され
た(最大ベット数となった)ことを報知する。なお、ク
レジットモード下でのベットスイッチ31の操作による
仮想遊技球投入の場合には、制御装置51はクレジット
されている遊技球の貯留記憶数をその分減算し、その減
算値に応じた表示を残数表示部38に行わせるように表
示制御する。また、ダイレクトモード下でのベットスイ
ッチ31の操作による遊技球投入の場合には、制御装置
51は回収駆動回路84にその旨の信号を出力し、その
分の遊技球を上受皿4から回収するよう回収機構を駆動
制御する。
【0113】少なくとも1ラインが有効化されている時
点で、遊技者がスタートレバー25を操作すると、その
操作がスタート検出センサ61によって検出され、その
検出信号を受けて制御装置51はスタートレバー25の
操作があったことを判断する。すると、制御装置51
は、全てのリール14,15,16を一斉(同時でもよ
いし所定の時間差を設けてもよい。)に回転させるべ
く、モータ駆動回路81を介して各リールモータ17,
18,19を駆動制御する。その結果、各リール14,
15,16は、遊技者にとっては表面に付された図柄
(投影表示部92に投影された図柄の写像)を目視する
ことが困難な程度の速度で一方向に回転し、各表示窓1
1,12,13を介して各図柄があたかも上から下へ向
かって可変表示されているかのように映し出される。
【0114】前記スタートレバー25の操作に基づく検
出信号が制御装置51に入力されたタイミングで、通常
遊技中では、小役抽選手段、リプレイゲーム抽選手段、
レギュラーボーナス抽選手段、ビッグボーナス抽選手段
による各抽選が行われる。
【0115】小役抽選手段による抽選結果が、小役フラ
グ成立を意味する場合は、適宜の小役図柄を有効ライン
上に停止させ得る権利がそのゲームにおいてのみ与えら
れる。また、リプレイゲーム抽選手段による抽選結果
が、リプレイフラグ成立を意味する場合は、リプレイゲ
ームへ移行する権利がそのゲームにおいてのみ与えられ
る。また、レギュラーボーナス抽選手段による抽選結果
がレギュラーボーナスフラグ成立を意味する場合は、レ
ギュラーボーナスゲームへ移行する権利が与えられ、そ
のフラグはレギュラーボーナスゲームへ移行するまで保
持される。また、ビッグボーナス抽選手段による抽選結
果がビッグボーナスフラグ成立を意味する場合は、ビッ
グボーナスゲームへ移行する権利が与えられ、そのフラ
グはビッグボーナスゲームへ移行するまで保持される。
さらに、各抽選手段の抽選結果が、いずれの条件成立を
も意味しない場合には、いずれのフラグもたたない。
【0116】以上の各抽選手段による抽選が終了した
後、遊技者がストップスイッチ27,28,29を任意
の順序で操作すると、その操作がそれぞれストップ検出
センサ62,63,64によって個別に検出され、各検
出信号を受けて制御装置51は各ストップスイッチ2
7,28,29の操作があったことを判断する。する
と、制御装置51は、操作された各ストップスイッチ2
7,28,29に対応したリール14,15,16を個
別に停止させるべく、モータ駆動回路81を介して各リ
ールモータ17,18,19を停止制御する。
【0117】これら各リール14,15,16の停止位
置は、上記各抽選手段による抽選結果である各成立フラ
グに基づき、制御装置51の記憶手段に記憶されている
前記各テーブルを参照して決定される。このとき、有効
ラインからリール回転方向手前の4図柄分までに成立フ
ラグに対応した図柄が存在すれば、原則として、その図
柄が積極的に有効ライン上に引き込まれるような制御が
なされることとなり、リール停止タイミングが4図柄分
手前までの誤差であれば、その誤差を吸収することがで
きる。その結果、遊技者が熟練していなくとも制御装置
51によって成立フラグに応じた図柄を有効ライン上に
極力停止させることが可能となる。
【0118】各リール14,15,16の停止時におい
て、有効ライン上の停止図柄の組合せが、予め定められ
た所定の図柄の組合せである場合、即ち小役図柄の組合
せ、リプレイ図柄の組合せ、ビッグボーナス図柄の組合
せ、レギュラーボーナス図柄の組合せである場合、制御
装置51は表示駆動回路82を介して各停止図柄の組合
せに応じて払い出される遊技球数を獲得数表示部39に
表示させる。
【0119】制御装置51は、獲得数表示部39への表
示と並行して、各停止図柄の組合せに応じた数の遊技球
を遊技価値として払い出すための払出制御を行う。かか
る遊技球の払出は、原則として制御装置51が払出駆動
回路83を介して払出機構を駆動することにより、上受
皿4等へ直接的に現実の遊技球として払い出される。た
だし、切換スイッチ36の操作を切換検出センサ69が
検出し、制御装置51がクレジットモードであると判断
した場合においては、貯留記憶できる最大値(250個
分)に達していない場合には、その分が直接払出機構を
駆動することなく、クレジット遊技球(仮想遊技球)と
して貯留記憶される。この場合、制御装置51はクレジ
ットされている遊技球の貯留記憶数に今回獲得した遊技
球数分を加算し、その加算値に応じた表示を残数表示部
38に行わせるように表示制御する。勿論、この場合で
も貯留記憶できる最大値である250個分を越えた分は
払出機構より直接遊技球が払い出される。
【0120】そして、有効ライン上に揃った図柄が小役
図柄或いは何ら払出のない図柄の組合せである場合に
は、通常遊技が続行される。一方、有効ライン上に揃っ
た図柄の組合せがリプレイ図柄の組合せである場合には
リプレイゲーム制御手段によって次回のゲームを無償で
行うことができるリプレイゲームが実行される。また、
有効ライン上に揃った図柄の組合せがレギュラーボーナ
ス図柄の組合せである場合にはレギュラーボーナス制御
手段によってレギュラーボーナスゲームが実行される。
また、有効ライン上に揃った図柄の組合せがビッグボー
ナス図柄の組合せである場合にはビッグボーナス制御手
段によってビッグボーナスゲームが実行される。
【0121】なお、小役図柄、リプレイ図柄、レギュラ
ーボーナス図柄、ビッグボーナス図柄等が有効ライン上
に揃った場合、制御装置51は、表示駆動回路82を介
して各報知部を表示制御して小役成立や、リプレイゲー
ムへの移行や、各ボーナスゲーム成立を表示報知すると
ともに、スピーカ駆動回路85を介してスピーカを駆動
制御して音声報知する。なお、これらスピーカによる音
声報知は、遊技者への遊技価値返還による利益が大きい
もの程大袈裟なもの(音量を大きくしたり、トーンを高
くしたり、リズムを変化させる等)とすることが好まし
い。各報知部の表示態様についても同様であり、例えば
ビッグボーナスゲームではめまぐるしく点滅させる等の
ように表示態様を変化させることによって、得られる利
益の大きさを遊技者に推し量らせることができる。
【0122】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、リール14,15,16のうち、図柄の付されてい
る主要部分をポジフィルムによって構成するとともに、
リール14,15,16の内部には、拡散光を発光しう
るランプ91を設けることとした。さらに、前記表示窓
11,12,13の近傍に、投影視認部92を設置する
こととした。このため、ランプ91からの拡散光は、ポ
ジフィルム(リール14,15,16)を透過し、ポジ
フィルムに付された図柄が拡大された写像となって投影
視認部92に投影されることとなる。そして、遊技者
は、投影された写像をランプ91とは反対側の表示窓1
1,12,13から視認することができる。従って、複
雑な構成を採用することなく、拡大された図柄を視認さ
せることが可能となる。
【0123】このため、リール14,15,16の直径
が小さくなったとしても、比較的大きな図柄を視認させ
ることができる。その結果、リール14,15,16の
小型化を図ることができ、ひいては遊技機1の大型化に
伴う不具合を回避することができる。
【0124】特に、本実施の形態では一般的なスロット
マシンとは異なり、パチンコ機と同程度の外枠を採用し
ているため、図柄の付された回転体の設置スペース、特
に奥行き方向のスペースに制限が課せられている。かか
る制限下において、従来では、このような遊技機に関し
て回転体を設置する場合には、視認される図柄の大きさ
をある程度確保するため、円筒状のリールではなく、ベ
ルト状の回転体(上下方向に長く奥行き方向に短い側面
長円形状をなすもの)を採用せざるを得なかった。これ
に対し、本実施の形態では、回転体として、小さいなが
らもリール14,15,16を採用することで一般的な
スロットマシンと同じようなリール制御を行うことがで
きる。すなわち、リール14,15,16の駆動制御が
行いやすく、遊技者に違和感を生じさせることがない。
その結果、興趣の低下を招くことなく、遊技機の大型化
を抑制することができ、ひいては大型化に起因する種々
の不具合を防止することができる。
【0125】さらに、本実施の形態では、リール14,
15,16の直径は、窓部11,12,13の長さより
も小さいため、リール14,15,16及びリールモー
タ17,18,19のより一層の小型化を図ることがで
き、結果として、より確実に遊技機の大型化を抑制でき
るとともに、コストの低減を図ることもできる。
【0126】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0127】(a)上記実施の形態ではリール14,1
5,16の主要部分をポジフィルムによって構成すると
ともに、リール14,15,16の内部にランプ91を
設け、さらに、投影視認部92を設置することで拡大視
認部を構成することとした。これに対し、別の手段でも
って拡大視認部を構成することとしてもよい。
【0128】例えば、リール14,15,16及び窓部
11,12,13間にレンズを設置することとしてもよ
い。また、窓部11,12,13自体をレンズによって
構成することとしてもよい。
【0129】(b)上記実施の形態ではリール14,1
5,16の停止状態における3つの図柄に対応して上下
方向にそれぞれ3つのランプ91を設置することとした
が、ランプ91の数は特に限定されるものではなく、1
つのランプのみであってもよいし、2つ、或いは4つ以
上のランプを設置することとしてもよい。
【0130】(c)回転体たるリールの数は、1つであ
ってもよいし、2つ、或いは4つ以上であってもよい。
【0131】(d)いずれかのモードのみで遊技が行わ
れる構成となっていてもよい。例えば、クレジットモー
ドが省略された遊技機であってもよい。この場合は、遊
技球の投入及び払出が直接的に行われることとなる。逆
に、ダイレクトモードが省略されていてもよい。この場
合、例えば遊技球の投入、払出が直接行われることな
く、カード等を介して対価の投入、払出が行われること
となる。
【0132】(e)上記実施の形態ではビッグボーナス
ゲーム及びレギュラーボーナスゲームを有する遊技機1
について説明したが、これ以外の遊技機に適用してもよ
い。例えば、ビッグボーナスゲームについて、ゲーム中
の遊技内容が異なり期待される獲得遊技球数の異なる複
数種のビッグボーナスゲームを有するものであってもよ
く、この場合、上記実施の形態における「赤7」図柄と
「白7」図柄とで異ならせること等によって識別可能と
すればよい。また、レギュラーボーナスゲームを省略し
たものとしてもよく、逆にビッグボーナスゲームを省略
したものとしてもよい。更に、ビッグボーナスゲーム後
に所定条件成立(所定ゲーム回数の終了、所定フラグ成
立等)までメダルの消費を抑えてゲームを進行し得るチ
ャンスゲーム機能等の各種付加価値を設けたものとして
もよい。
【0133】(f)各リール14,15,16の図柄と
しては、絵、数字、文字等に限らず、幾何学的な線や図
形等であってもよい。また、光や色等によって図柄を構
成することも可能であるし、立体的形状等によっても図
柄を構成し得るし、これらを複合したものであっても図
柄を構成し得る。即ち、図柄は識別性を有した情報(識
別情報)としての機能を有するものであればよい。
【0134】(g)上記実施の形態では遊技機とパチン
コ機とを融合した形式の遊技機1に適用しているが、遊
技機として回胴式遊技機、特にスロットマシンについて
具体化してもよい。なお、スロットマシンは、例えばメ
ダルを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作
レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップ
ボタンを操作することにより図柄が停止されて確定され
る周知のものである。すなわち、回胴式遊技機の構成と
しては、「複数の識別情報の付された環状体(具体的に
は例えばリールであり、識別情報はリールに付された図
柄である)を変動表示(具体的にはリールの回転であ
る)した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備
え、変動操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因し
て識別情報の変動が開始され、停止操作手段(例えばス
トップボタン)の操作に起因して或いは所定時間経過す
ることにより識別情報の変動が停止され、その停止時の
確定識別情報に基づいて遊技価値が付与されるよう構成
された回胴式遊技機」となる。なお、この場合、遊技媒
体としてメダルを使用するとともに、前記識別情報の変
動開始に際しては所定数のメダルを必要とし、前記遊技
価値としてメダルの払出しが行われるよう構成されてな
る遊技機」としてもよい。なお、可変表示装置は、遊技
機本体を画定する本体ボックスに設置される。
【0135】また、パチンコ機に具体化してもよい。中
でも、パチンコ機の基本構成としては、操作ハンドルを
備えていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊
技領域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に
配置された作動口に入賞することに基づいて可変表示装
置において変動表示されている識別情報が所定時間後に
確定停止されることが挙げられる。また、識別情報が特
定の態様で停止表示された場合に発生させられる特別遊
技状態発生時には、遊技領域内の所定の位置に配置され
た可変入賞装置が所定の態様で開放されて遊技球を入賞
可能とし、その入賞個数に応じた遊技価値が付与される
(遊技球が払い出される)ことが挙げられる。なお、こ
の場合、ストップスイッチ等の停止操作機能を有するパ
チンコ機に具体化してもよい。
【0136】(h)上記実施の形態では特に言及してい
ないが、ランプ91に関して、熱対策を施すこととして
もよい。より詳しくは、例えば一定時間稼働していない
場合には、ランプ91を消灯させたり、輝度を低下させ
たりしてもよい。この場合、「所定条件成立に基づき、
発光手段による発光を抑制すること」、或いは「所定時
間以上遊技が行われない場合に、発光手段による発光を
抑制すること」が特徴点となる。このような対策が施さ
れることで、リール14,15,16の熱変形や熱劣化
等を抑制することが可能となる。
【0137】(i)上記実施の形態における外枠の奥行
きサイズ、投入個数、払出個数等はあくまでも例示であ
って、上記数値に何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における遊技機の正面図である。
【図2】遊技機の各リールの図柄配列を示す説明図であ
る。
【図3】遊技機のブロック回路図である。
【図4】遊技機の特徴部分を側面から見た状態を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
1…遊技機としてのスロットマシンとパチンコ機とを融
合したタイプの遊技機たる遊技機、2…マシン本体、3
…フロントパネル、11,12,13…表示窓、14…
可変表示手段を構成する左リール、15…可変表示手段
を構成する中リール、16…可変表示手段を構成する右
リール、17…可変表示手段及び駆動手段を構成する左
リールモータ、18…可変表示手段及び駆動手段を構成
する中リールモータ、19…可変表示手段及び駆動手段
を構成する右リールモータ、21,22,23…有効ラ
イン表示部、25…変動操作手段としてのスタートレバ
ー、27,28,29…停止手段、停止操作手段として
のストップスイッチ、51…各種制御手段を構成する制
御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種の識別情報を可変表示可能な可変
    表示手段と、所定の起因に基づき可変表示を停止可能な
    停止手段とを備え、所定領域に停止された識別情報に基
    づいて所定の遊技価値が付与されるよう構成された遊技
    機において、 少なくとも前記識別情報を拡大して視認させることの可
    能な拡大視認手段を設けたことを特徴とする遊技機。
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