JP2002323792A - 画像形成方法及びそれに用いる静電荷像現像用トナー - Google Patents

画像形成方法及びそれに用いる静電荷像現像用トナー

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JP2002323792A
JP2002323792A JP2002042191A JP2002042191A JP2002323792A JP 2002323792 A JP2002323792 A JP 2002323792A JP 2002042191 A JP2002042191 A JP 2002042191A JP 2002042191 A JP2002042191 A JP 2002042191A JP 2002323792 A JP2002323792 A JP 2002323792A
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JP2002042191A
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Yasutaka Iwamoto
康敬 岩本
Fumihiro Sasaki
文浩 佐々木
Hiroaki Matsuda
浩明 松田
Hiroshi Nakai
洋志 中井
Hiroto Higuchi
博人 樋口
Hiyo Shu
冰 朱
Maiko Kondo
麻衣子 近藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体への均一帯電時にオゾン集の発生が殆
ど起らず、また帯電部材へのトナー汚染が生じない電子
写真方式による画像形成法、画像形成装置及びそれに用
いるトナーを提供する。 【解決手段】 帯電ローラを用いる接触帯電方式を採用
する。ここで接触帯電ローラの表面粗さは2〜40μm
である。トナーの結着樹脂にはTHF可溶分により求め
られたGPCによる分子量分布の値が1000〜100
00の間に少なくとも一つのピークを有し、かつ、該分
子量分布の半値幅が分子量15000以下のものを用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法等の画像形成方法及びその方法で用いられる静電
画像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法、静電記録法などの画
像形成方法には米国特許第2,297,691号明細
書、特公昭42−23910号公報及び特公昭43−2
4748号公報等、多数の方法が知られているが、一般
には光導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上
に電気的潜像(静電潜像)を形成し、次いで該潜像を現
像剤(トナー)を用いて現像し、必要に応じて紙等の被
記録材にトナー像を転写した後、加熱、圧力、加熱加圧
あるいは溶剤蒸気などにより定着し複写物を得るもので
ある。またトナー像を転写する工程を有する場合には、
通常感光体上から残余のトナーを除去するための工程が
設けられている。
【0003】電気的潜像を現像剤を用いて可視化する現
像方法は、例えば、米国特許第2,874,063号明
細書に記載されている磁気ブラシ法、同2,618,5
52号明細書に記載されているカスケード現像法及び同
2,221,776号明細書に記載されている粉末雲
法、同第3,909,258号明細書に記載されている
導電性の磁性トナーを用いる方法などが知られている。
【0004】これらの現像方法に適用するトナーとして
は、従来、天然あるいは結着樹脂中に着色剤(染料、顔
料)を分散させた微粉末が使用されている。例えば、ポ
リスチレンなどの結着樹脂中に着色剤を分散させたもの
を1〜30μm程度に微粉砕した粒子がトナーとして用
いられている。磁性トナーとしてはマグネタイト等の磁
性体粒子を含有せしめたものが用いられている。これら
トナーはキャリアを用いることなくトナー単独で一成分
系現像剤とされてもよく、またキャリアと混合して二成
分系現像剤とされてもよい。二成分系現像剤のキャリア
としては、通常ガラスビーズ、鉄粉などが用いられる。
【0005】今日、このような画像形成方法は、一般的
な複写機だけでなくコンピューターの出力や、マイクロ
フィルムの焼付けなどに広く利用されてきている。その
ため、要求される性能はより高度になり、より小型化、
より軽量化、より低エネルギー化、よりメンテナンスフ
リー、よりパーソナルというような、さまざまの性能を
同時に要求されるようになってきた。これらを満足する
ために、トナーに対する要求も種々の面でより厳しくな
ってきている。
【0006】例えば上記のように、応用範囲が広がり、
一般のオフィスや自宅で使用されるに到って、トナーと
しては物質としての安全性はもちろんのこと、定着時に
発生する臭気にも気を配ることが必要となってきてい
る。また、複写機、プリンター等は、脱臭、即ち、臭気
やオゾン等を吸着するためにフィルターを付設している
場合が多いが、これは生産コスト的にも不利であり、ま
た、脱臭性能維持のためには、定期的な交換等の煩わし
さもある。
【0007】その一方で、帯電工程でみられるオゾンの
発生も問題視されている。特にコロナ帯電によるオゾン
の発生は好ましくなく、一般的なユーザーではこれを不
快とする傾向が強い。そこで、接触帯電方式が多く採用
されるようになってきている。この接触帯電方式は直接
感光体に電荷を与えることができるため、消費電力の効
率に優れており、オゾンの発生も殆どない等のメリット
を有している。そして、接触帯電方式には帯電ローラを
用いるものと、帯電ブラシを用いるものが知られている
が、帯電ローラの方が均一な帯電が行ないやすいことか
ら一般に採用されている。しかし、帯電ローラを使用し
た場合には、感光体のクリーニング工程で除去しきれな
い、いわゆるクリーニングブレードすり抜けトナーが該
帯電ローラーに蓄積し易く、その結果、感光体への帯電
不良を招きやすいという欠点がある。加えて、このクリ
ーニングブレードすり抜けトナーの帯電ローラーへの蓄
積はトナーの小粒径化で一層顕著である。
【0008】そこで、帯電ローラに付着しにくいトナー
が検討され、例えば特許第02814211号では接触
帯電手段に於いて、トナーのベンズアルデヒドの含有量
が0.005重量%以下、結着樹脂のMw(重量平均分
子量)とMn(数平均分子量)との比(Mw/Mn)を
5以上、分子量10,000以下の成分が10〜50重
量%含有する事を規定しているが、これも帯電ローラー
汚染を抑制するまでには到っていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような欠点を改良し、接触帯電ローラーへのトナー汚
染が少ない画像形成方法及び静電荷像現像用トナーを提
供することにある。本発明の他の目的は、他の特性にお
いても優れた性能を同時に満足する画像形成方法及び静
電荷像現像用トナーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは接触帯電方
式による画像形成方法について改めて検討を行なった結
果、接触帯電ローラの表面粗さと、トナーの主として結
着樹脂成分とを規定することによって、接触帯電ローラ
へのトナー付着が極力防止されることを見出した。本発
明はこれによりなされたものである。
【0011】上記課題は下記(1)〜(7)によって達
成される。
【0012】(1)感光体表面を接触帯電ローラで一様
に帯電する帯電工程、これに像露光を施して静電潜像を
形成する露光工程、この静電潜像をトナーで現像する現
像工程、トナー像を直接又は中間転写体を介して被記録
体上に転写する転写工程、被記録体上に転写されたトナ
ー像を加熱定着する定着工程を有する画像形成方法にお
いて、該接触帯電ローラとして表面粗さが2〜40μm
であるものを用いるとともに、該トナーとして着色剤及
び結着樹脂を主成分とし、かつ、その結着樹脂はTHF
可溶分により求められたGPCによる分子量分布の値が
1000〜10000の間に少なくとも一つのピークを
有し、該分布の半値幅が分子量15000以下であるも
のを用いることを特徴とする画像形成方法。
【0013】(2)感光体表面を表面粗さ2〜40μm
の接触帯電ローラで一様に帯電する帯電工程、これに像
露光を施して静電潜像を形成する露光工程、この静電潜
像をトナーで現像する現像工程、トナー像を直接又は中
間転写体を介して被記録体上に転写する転写工程、被記
録体上に転写されたトナー像を加熱定着する定着工程を
有する画像形成方法に用いられるトナーであって、該ト
ナーは着色剤及び結着樹脂を主成分とし、かつ、その結
着樹脂はTHF可溶分により求められたGPCによる分
子量分布の値が1000〜10000の間に少なくとも
一つのピークを有し、該分布の半値幅が分子量1500
0以下であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【0014】(3)上記(2)に記載のトナーにおい
て、粒径5μm以下が10〜70個数%、重量平均粒径
が6.0〜10.5μmであることを特徴とする静電荷
像現像用トナー。
【0015】(4)上記(2)又は(3)に記載のトナ
ーにおいて、ガラス転移温度(Tg)が57〜65℃の
範囲内であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【0016】(5)上記(2)〜(4)のいずれかに記
載のトナーにおいて、結着樹脂が少なくともスチレン樹
脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂の単独又は併用で
あることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【0017】(6)上記(2)〜(5)のいずれかに記
載のトナーにおいて、結着樹脂の結着樹脂のTHF可溶
分により求められたGPCによる分子量分布の分子量1
00000以上の重量%が20%以下の範囲内であるこ
とを特徴とする静電荷像現像用トナー。
【0018】(7)感光体と、該感光体の表面を帯電す
る、表面粗さが2〜40μmの接触帯電ローラと、該表
面に像露光を施して静電潜像を形成する露光部と、該静
電潜像を着色剤及び結着樹脂を主成分とするトナーで現
像する現像部と、トナー像を直接又は中間転写体を介し
て被記録体上に転写する転写部と、被記録体上に転写さ
れたトナー像を加熱定着する定着部からなる画像形成装
置において、該トナーの結着樹脂は、THF可溶分によ
り求められたGPCによる分子量分布の値が1000〜
10000の間に少なくとも一つのピークを有し、該分
布の半値幅が分子量15000以下であることを特徴と
する画像形成装置。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明者等は、接触帯電ローラの表面粗さが帯電
ローラー表面へのトナー付着防止に重要な役割を果たす
ことを見出した。又、接触帯電ローラとして表面粗さが
2〜40μmであるものを用いるとともに、トナーの結
着樹脂(バインダー)として特定の分子量分布を持つも
のを用いることにより、良好な帯電性能を維持しつつ、
帯電ローラー表面へのトナー付着が効果的に防止できる
ことを見出した。帯電ローラーとしては、表面粗さが2
〜40μmであればいかなるタイプのものでも使用でき
る。帯電ローラー表面粗さが粗いほどトナー汚染の防止
には有利である。これはローラーから感光体上のクリー
ニングブレードすり抜けトナーにかかる応力が分散され
る為に固着し難い為と考えられる。しかし表面粗さが4
0μmを超えた場合、感光体に十分な接触帯電を与えに
くく、帯電不良を招き易い。一方表面粗さが2μm未満
となると帯電ローラー表面へのトナー付着防止が不十分
となる。帯電ローラーの表面粗さは好ましくは5〜25
μmの範囲である。
【0020】融着や静電付着などにより帯電ローラーへ
のトナー汚染を防止するためには、又、トナーに用いる
結着樹脂が、THF可溶分により求められたGPCによ
る分子量分布の値が1000〜10000の間に少なく
とも一つのピークを有し、該分布の半値幅が分子量15
000以下であることが重要であることをが重要であ
る。
【0021】また、トナーの結着樹脂のTHF可溶分に
より求められたGPCによる分子量分布の分子量105
以上の重量%を20%以下とすることが、帯電ローラー
へのトナー付着による汚染防止には有効である。20%
を越えると帯電量分布が不均一となり易く、帯電ローラ
ーへの静電付着が発生し易く、好ましくない。
【0022】また、重量平均粒径が6.0〜10.5μ
mであり、5μm以下の粒子径のものが10〜70個数
%であるような粒径分布を持つトナーを用いることが、
帯電ローラーのトナー汚染を防止する上で好ましい。特
に、トナー母体への添加剤(外添剤)を使用する場合、
添加剤のトナーへの付着が均一となり易く、かつトナー
母体から余剰な添加剤が遊離し難くなり、添加剤に起因
するによる帯電ローラー汚染が改善される。
【0023】また、トナーのTgを57〜65℃とする
ことが帯電ローラー汚染を防止する上で好ましい。感光
体に残存するトナーが帯電ローラーが摩擦接触すると熱
が発生しトナー融着やトナー軟化により帯電ローラーの
汚染が生じるが、トナーのTgを57〜65℃とするこ
とこの汚染は抑制される。Tgは一般的なDSCにより
求めることができる。
【0024】ここで、帯電ローラーの表面粗さは、小坂
研究所社製のSE−3300触芯式表面粗さ計(ピック
アップ:ダイヤモンド PUDJ−2S相当)を用い、
送りを0.2mm/secで軸方向に所定距離引くこと
で計測される。
【0025】GPC(ゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィ)は次のようにして測定される。40℃のヒート
チャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカ
ラムに、溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で流し、
試料濃度として0.05〜0.6重量%に調製した樹脂
のTHF試料溶液を50〜200μl注入して測定す
る。試料(トナー)の分子量測定に当っては、試料の有
する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料
により作成された検量線の対数値とカウント数との関係
から算出する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料と
しては、例えばPressure Chemical
Co.あるいは東洋ソーダ工業社製の分子量が6×10
2、2.1×103、4×103、1.75×104、5.
1×104、1.1×105、3.9×105、8.6×
105、2×106、4.48×106のものを用い、少
なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いる。
また、検出器にはRI(屈折率)検出器を用いる。
【0026】THF可溶分の測定方法は次のようにして
測定される。ゲル含量は、樹脂を150℃でプレスし、
80メッシュの金属かごに入れ、トルエン中に23℃2
4時間浸漬し、乾燥後、不溶分の重量を測定し、算出す
ることによって求められる。また、数平均分子量および
重量平均分子量はGPC法により求められる。測定条件
として、GPC装置:HLC−802A,東ソー(株)
製、ディテクター:RI、カラム:GMH×6,東ソー
(株)製、溶媒:テトラヒドロフラン、流速:1.0m
l/min、試料:0.5%テトラヒドロフラン溶液、
カラム温度:38℃を採用する。試料の有する分子量分
布について、数種の単分散ポリスチレン標準試料により
作成した検量線の対数値とカウント数の関係から試料の
分子量を算出する。
【0027】次にトナー粒度の測定について説明する。
トナー粒度分布はコールターカウンターを用いて行な
う。即ち、測定装置としてはコールターカウンターTA
−II型(コールター社製)を用い、個数分布、体積分
布を出力するインターフェイス(日科機社製)及びPC
9801パーソナルコンピューター(NEC社製)を接
続し、電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaC
l水溶液を調製する。測定法としては、前記電解水溶液
10〜15ml中に分散剤として界面活性剤、好ましく
はアルキルベンゼンスルフォン酸塩を0.1〜5ml加
え、更に測定試料を2〜20mg加え、超音波分散器で
約1〜3分分散処理を行なう。別のビーカーに電解水溶
液100〜200mlを入れ、その中に前記サンプル分
散液を所定の濃度になるように加え、前記コールターカ
ウンターTA−II型によりアパーチャーとして100
μmアパーチャーを用いて個数を基準として2〜40μ
mの粒子の粒度分布を測定し、2〜40μmの粒子の体
積分布と個数分布を算出し、体積分布から求めた重量基
準の重量平均粒径(D4:各チャンネルの中央値をチャ
ンネルの代表値とする)を求める。
【0028】本発明で用いるトナーの構成につき次に説
明する。トナーは着色剤と結着樹脂を主成分とする。結
着樹脂として少なくともスチレン樹脂、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂のいずれか1種又は2種以上を併用す
ることが、上記トナー粒径を得やすく、また帯電もシャ
ープ分布を得やすい等も効果が得られる点で好ましい。
スチレン樹脂はスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、クロルスチレンなどのスチレンもしくはその
同族体のモノマーの重合体又は共重合体である。
【0029】アクリル樹脂はアクリルもしくはメタクリ
ルモノマーの重合体又は共重合体である。このようなモ
ノマーの例としては、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブ
チル、アクリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、アクリル酸n−テトラデシル、アクリル酸n−ヘ
キサデシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸シクロヘ
キシル、アクリル酸ジエチルアミノエチル、アクリル酸
ジメチルアミノエチルなどのアクリル酸エステル類が挙
げられ、同様にメタクリル酸、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル
酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オ
クチル、メタクリル酸デシル、メタクリル酸ドデシル、
メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸シクロヘキシル、
メタクリル酸フェニル、メタクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、メタクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸グリシジル、
メタクリル酸ステアリルなどのメタクリル酸エステル類
が挙げられる。
【0030】前述のスチレン樹脂及びアクリル樹脂に用
いるコモノマーとしては、例えばアクリロニトリル、2
−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、ビニルカルバ
ゾール、ビニルメチルエーテル、ブタジエン、イソブレ
ン、無水マレイン、マレイン酸、マレイン酸モノエステ
ル類、マレイン酸ジエステル類、酢酸ビニルなどが挙げ
られる。
【0031】スチレン樹脂、アクリル樹脂は2官能もし
くは多官能架橋剤により架橋しても良い。2官能の架橋
剤としては、ジビニルベンゼン、ビス(4−アクリロキ
シポリエトキシフェニル)プロパン、エチレングリコー
ルジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアク
リレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、
1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ール#200,#400,#600の各ジアクリレー
ト、ジプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジアクリレート、ポリエステル型ジア
クリレート(MANDA、日本化薬社製)、及び以上の
アクリレートをメタクリレートにかえたものが挙げられ
る。
【0032】多官能の架橋剤としては、ペンタエリスリ
トールトリアクリレート、トリメチロールエタントリア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリ
ゴエステルアクリレート及びそのメタクリレート、2,
2−ビス(4−メタクリロキシ、ポリエトキシフェニ
ル)プロパン、ジアリルフタレート、トリアリルシアヌ
レート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリ
メリテート、ジアリールクロレンデート等が挙げられ
る。
【0033】本発明で結着樹脂として好ましく用いられ
るポリエステル樹脂は一般的に多価アルコールと多塩基
性カルボン酸又はその反応性酸誘導体との反応によって
製造することができる。
【0034】このポリエステル樹脂を構成する多価アル
コールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プ
ロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ネオペンタングリコール、シ
クロヘキサンジメタノール等のジオール類、水素添加ビ
スフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノール
A、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビス
フェノールAアルキレンオキサイド付加化合物、その他
の2価アルコールなどが挙げられる。
【0035】また、多塩基性カルボン酸としては、例え
ば、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ア
ルキルコハク酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、
シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、シクロヘキ
サンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、その
他の2塩基性カルボン酸、あるいはこれらの酸無水物、
アルキルエステル、酸ハライド等の反応性酸誘導体など
が挙げられる。
【0036】これらのカルボン酸に加え、ポリマーをテ
トラヒドロフラン不溶分が生じない程度に非線状化する
ために、上記のカルボン酸に加え、3価以上の多価アル
コール及び/又は3価以上の多塩基性カルボン酸を加え
てもよい。
【0037】3価以上の多価アルコールとしては、例え
ば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトラオ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタン
トリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル1,2,4−ブタントリオール、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,
5−トリメチロールベンゼン等を挙げることができる。
【0038】3価以上の多塩基性カルボン酸としては、
例えば、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,
4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4−ベン
ゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボ
ン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸等を挙げ
ることができる。
【0039】これらのポリエステル樹脂の中でも、芳香
族多価カルボンとビスフェノールAとを主単量体成分と
する重縮合物、例えば、テレフタル酸・ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物・シクロヘキサンジメタ
ノールから得られる線状ポリエステルが望ましい。
【0040】本発明に使用するトナーに含有される着色
剤としては、一般に公知の染、顔料を用いることができ
る。このような染、顔料としては、例えば、カーボンブ
ラック、ニグロシン染料、ランプ黒、スーダンブラック
SM、ファースト・エローG、ベンジジン・エロー、ピ
グメント・エロー、インドファースト・オレンジ、イル
ガジン・レッド、パラニトロアニリン・レッド、トルイ
ジン・レッド、カーミンFB、パーマネント・ボルドー
FRR、ピグメント・オレンジR、リソール・レッド2
G、レーキ・レッドC、ローダミンFB、ローダミンB
レーキ、メチル・バイオレットBレーキ、フタロシアニ
ンブルー、ピグメントブルー、ブリリヤント・グリーン
B、フタロシアニングリーン、オイルイエローGG、ザ
ポン・ファーストエローCGG、カヤセットY963、
カヤセットYG、スミプラスト・エローGG、ザポンフ
ァーストオレンジRR、オイル・スカーレット、スミプ
ラストオレンジG、オラゾール・ブラウンB、ザポンフ
ァーストスカーレットCG、アイゼンスピロン・レッド
・BEH、オイルピンクOPなどが適用できる。これら
着色剤は、結着樹脂に対し5〜20重量%の割合で加え
ることが好ましい。
【0041】本発明のトナーは磁性材料を含む磁性トナ
ーとしても良い。磁性材料としては、フェライト、マグ
ネタイトを始めとする鉄、コバルト、ニッケル等の強磁
性の元素より成る金属、又はこれを含む合金若しくは化
合物、或いは強い磁性の元素を含むものではないが、適
当な熱処理等によって強磁性を示すようになる合金、例
えばマンガン−銅−アルミニウム、又はマンガン−銅−
錫等のマンガンと銅とを含むホイスラー合金と称される
種類の合金、或いは二酸化クロム、その他を挙げること
ができる。これらの磁性材料には着色剤として作用する
ものもある。
【0042】これら磁性材料は通常微粉末として用いら
れ、その含有割合は、結着樹脂100重量部に対して3
0〜150重量部が好ましく、より好ましくは40〜1
00重量部である。
【0043】トナーは荷電制御剤を含有していても良
く、荷電制御剤としては、正又は負の荷電制御剤が使用
される。
【0044】正荷電制御剤としては、一般にニグロシ
ン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料
(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えば
C.I.Basic Yellow 2(C.I.41
000)、C.I.BasicYellow 3、C.
I.Basic Red 1(C.I.45160)、
C.I.Basic Red 9(C.I.4250
0)、C.I.BasicViolet 1(C.I.
42535)、C.I.Basic Violet 3
(C.I.42555)、C.I.BasicViol
et 10(C.I.45170)、C.I.Basi
c Violet 14(C.I.42510)、C.
I.Basic Blue 1(C.I.4202
5)、C.I.Basic Blue 3(C.I.5
1005)、C.I.BasicBlue 5(C.
I.42140)、C.I.BasicBlue 7
(C.I.42595)、C.I.Basic Blu
e 9(C.I.52015)、C.I.Basic
Blue 24(C.I.52030)、C.I.Ba
sicBlue 25(C.I.52025)、C.
I.Basic Blue 26(C.I.4402
5)、C.I.BasicGreen 1(C.I.4
2040)、C.I.Basic Green 4
(C.I.42000)など、これらの塩基性染料のレ
ーキ顔料(レーキ化剤としては、りんタングステン酸、
りんモリブデン酸、りんタングステンモリブデン酸、タ
ンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェリシアン化物、
フェロシアン化物など)、C.I.SoventBla
ck 3(C.I.26150)、ハンザイエローG
(C.I.11680)、C.I.Mordlant
Black11、C.I.PigmentBlack
1等が挙げられる。
【0045】また、例えばベンゾルメチル−ヘキサデシ
ルアンモニウムクロライド、デシル−トリメチルアンモ
ニウムクロライドなどの四級アンモニウム塩あるいはア
ミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有す
る縮合系ポリマー等のポリアミド樹脂等が挙げられ、好
ましくはニグロシン、四級アンモニウム塩、トリフェニ
ルメタン系含窒素化合物、ポリアミドなどが挙げられ
る。
【0046】負荷電制御剤としては、特公昭41−20
153号公報、同42−27596号公報、同44−6
397号公報、同45−26478号公報など記載され
ているモノアゾ染料の金属錯体、さらには特開昭50−
133338号公報に記載されているニトロアミン酸及
びその塩或いはC.I.14645などの染顔料、特公
昭55−42752号公報、特公昭58−41508号
公報、特公昭58−7384号公報、特公昭59−73
85号公報などに記載されているサリチル酸、ナフトエ
酸、ダイカルボン酸のZn,Al,Co,Cr,Fe等
の金属錯体、スルホン化した銅フタロシアニン顔料、ニ
トロ基、ハロゲンを導入したスチレンオリゴマー、塩素
化パラフィン等を挙げることができる。特に分散性の面
などから、モノアゾ染料の金属錯塩、サリチル酸、アル
キルサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸の金属錯
体が好ましい。
【0047】これら荷電制御剤の添加量は、上述した様
に良好な摩擦帯電性を保持しつつ、上記荷電制御剤によ
る現像スリーブ表面の汚染による現像力の低下及び環境
安定性の低下といった弊害を最小限に抑える為に結着樹
脂100重量部に対して、0.1〜3重量部の添加量が
好ましい。
【0048】トナーに定着補助剤として、エチレン系オ
レフィン重合体を結着樹脂とともに用いてもよい。ここ
でエチレン系オレフィン単重合体もしくはエチレン系オ
レフィン共重合体として適用するものには、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアク
リレート共重合体、ポリエチレン骨格を有するアイオノ
マーなどがあり、上記共重合体においてはオレフィンモ
ノマーを50モル%以上(より好ましくは60モル%以
上)含んでいるものが好ましい。
【0049】上記のトナーはそのまま用いることができ
るが、流動性や帯電性を改善する目的で無機酸化物微粒
子や有機ポリマー微粒子を外添剤として表面に加えるこ
とができる。このような外添剤の具体例としてはシリ
カ、チタニア、アルミナ、ビニル系重合体、共重合体が
挙げられる。その使用量はトナー重量の0.05〜5%
程度である。又、トナーは1成分系、2成分系現像剤の
いずれの形態で用いても良い。2成分系現像剤として用
いる場合のキャリアは従来慣用のものが使用でき、例え
ば、鉄粉、フェライト、ニッケル、ガラスビーズ、これ
らの樹脂被覆体などが例示できる。
【0050】次に、本発明の画像形成方法及び装置につ
いて図1を参照しつつ説明する。図1の画像形成装置
は、感光体101、感光体の表面を帯電する、表面粗さ
が2〜40μmの接触帯電ローラ102、該表面に像露
光を施して静電潜像を形成する露光部103、該静電潜
像を着色剤及び結着樹脂を主成分とするトナーで現像す
る現像部104、トナー像を直接又は中間転写体(図示
しない)を介して被記録体109上に転写する転写部1
05と、被記録体上に転写されたトナー像を加熱定着す
る定着部108、転写後の感光体表面に残存するトナー
を除去するトナー除去部106からなる。104a及び
104bはそれぞれ現像スリーブ及び現像剤(トナー)
である。
【0051】静電荷像をトナーを用いて現像する工程に
は、前述の磁気ブラシ法、カスケード現像法、粉末雲
法、米国特許第3,909,258号明細書に記載され
ている導電性の磁性トナーを用いる方法、特開昭53−
31136号公報に記載されている高抵抗の磁性トナー
を用いる方法などがある。一成分系現像剤を用いる画像
形成方法にも適している。現像画像を被転写部材に転写
する工程には、コロナ転写方式、当接転写部材へのバイ
アス印加方式などの静電転写方式などが用いられる。
【0052】感光体と非接触な部材から感光体上へのコ
ロナ放電を利用した帯電及び/或いは転写及び/或いは
除電等の方式は、オゾン発生を伴うため、本発明ではそ
れぞれ感光体への直接当接部材(すなわち、接触帯電手
段)を通してバイアス印加する接触帯電方式が採用され
る。このような方式は、従来の複写機・プリンターに付
設されていることの多かった活性炭フィルターが除去さ
れる場合があるが、特にその場合には、本発明で使用す
るトナーは顕著な効果を上げるものである。
【0053】さらに、感光体の感光層もしくは絶縁層上
の残余のトナーを除去する工程には、ブレードクリーニ
ング方式、ファーブラシクリーニング方式などが適用さ
れるが、特にブレードクリーニング方式に適している。
【0054】また被記録体上のトナー像はこの被記録体
上に定着される必要があるが、そのための手段として
は、加熱定着手段、フラッシュ加熱定着手段などを用い
うるが、特に加熱加圧手段である加熱ローラ定着手段が
適している。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、これは本発明を何ら限定するものではない。ここ
で、実施例に記載されている部数、%は、すべて重量
部、重量%を示す。なお、ポリエステル製造時の組成は
表1のとおりである。
【0056】(実施例1)表1に示した組成物を、温度
計、攪拌器、コンデンサー及び窒素ガス導入管を備えた
容量1Lの4つ口丸底フラスコ内に入れ、このフラスコ
をマントルヒーターにセットし、窒素ガス導入管より窒
素ガスを導入してフラスコ内を不活性雰囲気下に保った
状態で昇温し、次いで0.05gのジブチルスズオキシ
ドを加えて温度を200℃に保って反応させ各ポリエス
テルA、Bを得た。
【0057】続いて、 ポリエステル樹脂A 100部 低分子量ポリプロピレン(ビスコール550P:三洋化成社製) 5部 カーボンブラック(#44:三菱化成社製) 13部 含クロムアゾ染料(S−34:オリエント化学社製) 2部 これらの混合物をヘンシェルミキサーにより十分予備混
合し、一軸式押出し機で溶融混練し、冷却後ハンマーミ
ルをもちいて約1〜2nm程度粗粉砕し、次いでエアー
ジェット方式による微粉砕機で微粉砕した。更に得られ
た微粉砕物を多分割分級装置で微粉及び粗粉を同時に厳
密に除去した。次いで、得られた母体粒子100部に対
して0.01〜0.02μmの酸化チタンを0.5部添
加し、ヘンシェルミキサーにて混合し、トナーを得た。
【0058】このトナーの重量平均粒径は8.93μ
m、5μm以下の個数%が35%であった。また、この
トナー(主に結着樹脂)のTHF可溶分により求められ
たGPCによる分子量分布メインピーク:8000、該
トナー分子量分布の半値幅は11,000であり、Tg
は61℃であった。
【0059】このトナーをフェライトキャリアにて現像
剤とし、摩擦帯電量を測定したところ−25.3μC/
gであった。
【0060】この現像剤を用いリコー社製imagio
450改造機に表面荒さ10μmのヒドリンゴム製帯電
ローラーを組み込み、画像だしをおこななったところ、
画像濃度:1.43と十分な画像濃度を得た。次に30
万枚の画像出しを実施し、摩擦帯電量を測定したところ
−23.2μC/g、画像濃度:1.40とトナー汚染
により発生する“画像濃度低下”も無く、十分な画像濃
度を得た。確認の為目視で帯電ローラーを確認したころ
トナー汚染は認められなかった。
【0061】(比較例1)表面粗さ0.2μmの帯電ロ
ーラーを用いる事以外は実施例1と同様にし、画像だし
を行ったところ、1000枚程度で帯電ローラーにトナ
ー汚染が発生し、7000枚で画像濃度が0.72まで
低下し実用外となった。
【0062】(比較例2)表面粗さ55μmの帯電ロー
ラーを用いる事以外は実施例1と同様にし、画像だしを
行ったところ、初期から画像濃度0.45と低く実用外
であった。これは帯電ローラー表面が粗すぎた為、感光
体での電荷が十分でなかった為である。
【0063】(比較例3)実施例1記載の帯電ローラー
(表面粗さ10μm)及びトナーを用意した。ここでト
ナー用結着樹脂は重合温度と重合時間を調整し、THF
可溶分により求められたGPCによる分子量分布メイン
ピーク:9000、該トナー分子量分布半値幅は18,
000のポリエステル樹脂である。またTgは60℃で
あった。このトナーの重量平均粒径は9.1μm、5μ
m以下の個数%が32%であった。このトナーを実施例
1と同様に画像だしを実施したところ、1万枚から部分
な帯電ローラー汚染が発生、画像上の所々が画像濃度
0.55と極端な低下が認められ、実用外となった。
【0064】(比較例4)実施例1記載の帯電ローラー
(表面粗さ10μm)及びトナーを用意した。ここでト
ナー用結着樹脂は重合温度と重合時間を調整し、THF
可溶分により求められたGPCによる分子量分布メイン
ピーク:7000、該トナー分子量分布半値幅は20,
000のポリエステル樹脂である。またTgは59℃で
あった。このトナーの重量平均粒径は8.8μm、5μ
m以下の個数%が40%であった。このトナーを実施例
1と同様に画像だしを実施したところ、1万枚から部分
な帯電ローラー汚染が発生、画像上の所々が画像濃度
0.65と極端な低下が認められ、実用外となった。
【0065】(実施例2)実施例1のポリエステル樹脂
Aの代わりにスチレン/ブチアクルレート共重合樹脂
(重合モノマー重量比65:35、重量平均分子量(M
w)20万、酸価20)を用いたこと以外は実施例1と
同様にしトナーと現像剤を得た。このトナーのTHF可
溶分により求められたGPCによる分子量分布メインピ
ーク:9000、該トナー分子量分布半値幅は10,0
00、Tgは60℃であった。このトナーの重量平均粒
径は9.1μm、5μm以下の個数%が32%であっ
た。
【0066】この現像剤をリコー社製imagio45
0改造機に表面荒さ20μmのヒドリンゴム製帯電ロー
ラーを組み込み、画像だしをおこなったところ画像濃
度:1.43と十分な画像濃度を得た。次に30万枚の
画像出しを実施し、摩擦帯電量を測定したところ、スタ
ート時−28.1μC/gに対し−27.3μC/gと
十分であり、画像濃度も:1.47であった。またトナ
ー汚染により発生する“画像濃度低下”も無く、十分な
画像濃度を得た。確認の為目視で帯電ローラーを確認し
たころトナー汚染は認められなかった。
【0067】(実施例3)表1記載のポリエステル組成
Bを温度計、ステンレススチール製撹拌棒、ガラス製窒
素導入管、および流下式コンデンサをそなえた容量2リ
ットルのガラス製4つ口フラスコ内に入れ、マントルヒ
ータ中で窒素雰囲気中において常圧下170℃で撹拌し
つつ5時間反応後、210℃で反応を続行させ、AST
M E28−51Tに準ずる軟化点の値に変化が認めら
れなくなった時点で、1,2,4−ベンゼントリカルボ
ン酸無水物108gに添加し、210℃にて反応を続行
させ、ASTM E28−51Tに準ずる軟化点より反
応の進行を追跡し軟化点が所定の温度に達した時、反応
を停止し、室温まで冷却しポリエステル樹脂を得、実施
例1と同様にトナーを得た。
【0068】このトナーの分子量分布メインピーク:8
500、該トナー分子量分布半値幅は9,000、Tg
は61.5℃であった。このトナーの重量平均粒径は
6.4μm、5μm以下の個数%が70%であった。
【0069】このトナーをフェライトキャリアを混合し
て現像剤として用い、リコー社製imagio450改
造機に表面荒さ20μmのヒドリンゴム製帯電ローラー
を組み込み、画像だしをおこななったところ画像濃度:
1.46と十分な画像濃度を得た。次に30万枚の画像
出しを実施し、摩擦帯電量を測定したところ、スタート
時−29.1μC/gに対し−28.3μC/gと十分
であり、画像濃度も:1.44であった。またトナー汚
染により発生する“画像濃度低下”も無く、十分な画像
濃度を得た。確認の為目視で帯電ローラーを確認したこ
ろトナー汚染は認められなかった。
【0070】(実施例4)実施例3記載のモノマー処方
を調整することによりトナーTg55℃となるポリエス
テルとしトナーを得た事以外は実施例3と同様とし、3
0万枚の画像だしを行ったところ、顕著な画像濃度低下
は認められなかった。但し帯電ローラーへのトナー汚染
は若干認められ、帯電ローラーの性能寿命が短いことが
確認された。
【0071】
【表1】
【0072】
【発明の効果】本発明は、接触帯電ローラの表面粗さと
トナーの性状を規定したことにより、帯電ローラがトナ
ーに汚染されることがなく、このために、常時良質の画
像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の模式図である。
【符号の説明】
101 感光体 102 接触帯電ローラ、 103 露光部 104 現像部、 104a 現像スリーブ 104b 現像剤(トナー) 105 転写部 106 トナー除去部 108 定着部 109 被記録体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 浩明 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 中井 洋志 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 樋口 博人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 朱 冰 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 近藤 麻衣子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H005 AA01 CA02 CA03 CA08 EA05 EA06 EA07 2H200 FA07 FA08 FA19 GA23 GA46 HA03 HA28 HB12 HB22 HB47 MC06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体表面を接触帯電ローラで一様に帯
    電する帯電工程、これに像露光を施して静電潜像を形成
    する露光工程、この静電潜像をトナーで現像する現像工
    程、トナー像を直接又は中間転写体を介して被記録体上
    に転写する転写工程、被記録体上に転写されたトナー像
    を加熱定着する定着工程を有する画像形成方法におい
    て、該接触帯電ローラとして表面粗さが2〜40μmで
    あるものを用いるとともに、該トナーとして着色剤及び
    結着樹脂を主成分とし、かつ、その結着樹脂はTHF可
    溶分により求められたGPCによる分子量分布の値が1
    000〜10000の間に少なくとも一つのピークを有
    し、該分布の半値幅が分子量15000以下であるもの
    を用いることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 感光体表面を表面粗さ2〜40μmの接
    触帯電ローラで一様に帯電する帯電工程、これに像露光
    を施して静電潜像を形成する露光工程、この静電潜像を
    トナーで現像する現像工程、トナー像を直接又は中間転
    写体を介して被記録体上に転写する転写工程、被記録体
    上に転写されたトナー像を加熱定着する定着工程を有す
    る画像形成方法に用いられるトナーであって、該トナー
    は着色剤及び結着樹脂を主成分とし、かつ、その結着樹
    脂はTHF可溶分により求められたGPCによる分子量
    分布の値が1000〜10000の間に少なくとも一つ
    のピークを有し、該分布の半値幅が分子量15000以
    下であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 粒径5μm以下が10〜70個数%、重
    量平均粒径が6.0〜10.5μmであることを特徴と
    する請求項2記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 ガラス転移温度(Tg)が57〜65℃
    の範囲内であることを特徴とする2または3記載の静電
    荷像現像用トナー。
  5. 【請求項5】 結着樹脂が少なくともスチレン樹脂、ア
    クリル樹脂、ポリエステル樹脂の単独又は併用であるこ
    とを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の静電荷
    像現像用トナー。
  6. 【請求項6】 結着樹脂の結着樹脂のTHF可溶分によ
    り求められたGPCによる分子量分布の分子量1000
    00以上の重量割合が20%以下の範囲内であることを
    特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載の静電荷像現
    像用トナー。
  7. 【請求項7】 感光体と、該感光体の表面を帯電する、
    表面粗さが2〜40μmの接触帯電ローラと、該表面に
    像露光を施して静電潜像を形成する露光部と、該静電潜
    像を着色剤及び結着樹脂を主成分とするトナーで現像す
    る現像部と、トナー像を直接又は中間転写体を介して被
    記録体上に転写する転写部と、被記録体上に転写された
    トナー像を加熱定着する定着部からなる画像形成装置に
    おいて、該トナーの結着樹脂は、THF可溶分により求
    められたGPCによる分子量分布の値が1000〜10
    000の間に少なくとも一つのピークを有し、該分布の
    半値幅が分子量15000以下であることを特徴とする
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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