JP2002322753A - カーテンウォールの支持構造 - Google Patents

カーテンウォールの支持構造

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JP2002322753A
JP2002322753A JP2001130014A JP2001130014A JP2002322753A JP 2002322753 A JP2002322753 A JP 2002322753A JP 2001130014 A JP2001130014 A JP 2001130014A JP 2001130014 A JP2001130014 A JP 2001130014A JP 2002322753 A JP2002322753 A JP 2002322753A
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curtain wall
support structure
plate
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adjusting bolt
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JP2001130014A
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English (en)
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Ichiro Miyahashi
一朗 宮橋
Tsutomu Hagiwara
勤 萩原
Yoshiyuki Eguchi
義之 江口
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Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Original Assignee
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が単純で位置合わせの調整作業を簡単に
行うことができ、施工性の向上が図れるカーテンウォー
ルの支持構造を提供する。 【解決手段】 カーテンウォール1の内壁面から略水平
に突出する板状の金具10と、金具10に対し上方から
螺設され先端を下方に突出させる高さ調整ボルト11
と、構造物に対し金具10を略平行に設けられて高さ調
整ボルト11の先端を突き当てられる支持材5と、支持
材5上を略水平なあらゆる方向に移動可能かつ任意の位
置に固定可能であってさらに高さ調整ボルト5の先端を
挿嵌されてこれを保持する保持孔12aが形成されたプ
レート12とを備える支持構造を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーテンウォール
を構造物に施工するために用いられるカーテンウォール
の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の支持構造の一例を図7および図
8に示す。図に示す支持構造は、カーテンウォール1上
縁の膨出部1aに設けられた高さ調整部2(図4参照)
と、膨出部1aに隣接して設けられた面内/面外位置調
整部3(図5参照)とからなる。なお、ここでいう面内
とはカーテンウォール1の壁面に平行かつ水平な方向
を、面外とはカーテンウォール1に垂直な方向を意味す
る。
【0003】高さ調整部2は、膨出部1aの下面に埋設
された袋ネジ部4と、この袋ネジ部4に螺設されて構造
物側の支持材5に当接する高さ調節ボルト6とからな
り、高さ調整ボルト6の突出長さを変化させることでカ
ーテンウォール1の支持材5に対する高さ調整を行う。
【0004】面内/面外位置調整部3は、カーテンウォ
ール1に基端を埋設されて内壁面1bから先端を突出さ
せた面内方向調整ボルト7と、支持材5に金属製のボッ
クス5aを介して固定されて先端を上方に突出させた面
外方向調整ボルト8と、断面L字型をなし、一方の板状
部に形成された幅方向の長孔9aに面内方向調整ボルト
7を通しナット7aを締結されてカーテンウォール1に
固定され、他方の板状部に形成された長さ方向の長孔9
bに面外方向調整ボルト8を通しナット8aを締結され
て支持材5に固定されたL字金具9とからなる。
【0005】面内/面外位置調整部3においては、カー
テンウォール1の取り付け位置を長孔9aに沿って変化
させることでカーテンウォール1の支持材5に対する面
内方向の位置調整を行い、カーテンウォール1の長孔9
bに沿って変化させることでカーテンウォール1の支持
材5に対する面外方向の位置調整を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような支持構造
では、高さ調整部2と面内/面外位置調整部3とが分け
て設けられることから、その構造が複雑で金物の点数を
多く使用するため、コスト高となるという問題がある。
また、調整作業に手間が掛かるといった問題がある。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、構造が単純で調整作業も簡単に行え、安価でか
つ施工性の向上が図れるカーテンウォールの支持構造を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次にような構成のカーテンウォールの
支持構造を採用する。すなわち本発明に係る請求項1記
載のカーテンウォールの支持構造は、カーテンウォール
を構造物に施工するために用いられるカーテンウォール
の支持構造であって、前記カーテンウォールの内壁面か
ら突出する金具と、該金具に形成された雌ネジ部に螺設
されて先端を下方に突出させた高さ調整ボルトと、前記
構造物に設けられて前記高さ調整ボルトの先端を突き当
てられる支持材と、該支持材上を略水平なあらゆる方向
に移動可能かつ任意の位置に固定可能であってさらに前
記高さ調整ボルトの先端を挿嵌されてこれを保持する保
持孔が形成されたプレートとを備えることを特徴とす
る。
【0009】請求項1記載のカーテンウォールの支持構
造においては、高さ調整ボルトの先端を保持孔で係止し
てカーテンウォールを支持材に支持させておき、高さ調
整ボルトの突出長を変化させて高さ方向の位置合わせを
行うとともに、プレートを水平方向に移動させて面内/
面外方向の位置合わせを行う。この支持構造は非常に単
純で調整作業も簡単に行えるため、従来に比べてコスト
が削減できる他、施工性の向上も図れる。
【0010】請求項2記載のカーテンウォールの支持構
造は、請求項1記載のカーテンウォールの支持構造にお
いて、前記プレートに一方向に長い第1の長孔が形成さ
れ、前記支持材には前記第1の長孔に交する他方向に長
い第2の長孔が形成されており、これら第1、第2の長
孔に水平位置調整ボルトが挿通されるとともに該水平位
置調整ボルトにナットが螺着、締結されて前記プレート
が固定されることを特徴とする。
【0011】請求項3記載のカーテンウォールの支持構
造は、請求項1または2記載のカーテンウォールの支持
構造において、前記第1、第2の長孔のいずれか一方が
前記カーテンウォールの壁面に平行かつ略水平な方向に
形成され、前記第1、第2の長孔のいずれか他方が前記
カーテンウォールに垂直な方向に形成されることを特徴
とする。
【0012】請求項2、3記載のカーテンウォールの支
持構造においては、プレートを支持材上で水平面内のあ
らゆる方向に移動可能とするとともに、所望の位置で固
定することができる。これにより、面内/面外方向の位
置合わせが簡単に行える。
【0013】請求項4記載のカーテンウォールの支持構
造は、請求項2または3記載のカーテンウォールの支持
構造において、前記プレートに前記第1の長孔が2つ形
成され、該第1の長孔に対応して前記支持材には前記第
2の長孔が2つ形成され、重なり合う前記第1、第2の
長孔のそれぞれに前記水平位置調整ボルトが挿通される
とともに前記ナットが螺着、締結されていることを特徴
とする。
【0014】請求項4記載のカーテンウォールの支持構
造においては、プレートを異なる2ヶ所で固定するた
め、位置合わせ後のズレ等が生じ難く、施工性のさらな
る向上が図れる。
【0015】請求項5記載のカーテンウォールの支持構
造は、請求項2、3または4記載のカーテンウォールの
支持構造において、前記保持孔が前記カーテンウォール
の壁面に平行かつ略水平な方向に長い長穴状に形成され
ていることを特徴とする。
【0016】請求項5記載のカーテンウォールの支持構
造においては、保持孔が面内方向に長い長穴状に形成さ
れているため、地震や熱膨張によりカーテンウォールに
面内方向の変形が生じても、この変形が保持孔の長穴形
状によって吸収されるので、カーテンウォールに無理な
荷重が作用しない。
【0017】請求項6記載のカーテンウォールの支持構
造は、請求項2、3または4記載のカーテンウォールの
支持構造において、前記金具および高さ調整ボルトが前
記カーテンウォールの内壁面に略水平方向に離間して2
個設けられ、前記支持材には前記プレートが前記金具お
よび高さ調整ボルトに個々に対応して同数設けられ、一
方の前記プレートの保持孔が前記高さ調整ボルトの先端
に合致する円孔とされ、他方の前記プレートの保持孔が
前記カーテンウォールの壁面に平行かつ略水平な方向に
長い長穴状に形成されていることを特徴とする。
【0018】請求項6記載のカーテンウォールの支持構
造においては、一方のプレートの保持孔が高さ調整ボル
トの先端に合致するためにカーテンウォールの1点が支
持材上に固定される。地震や熱膨張によりカーテンウォ
ールに面内方向に変形が生じた場合は、ここを起点に変
形が一方向に生じることになるが、他方のプレートの保
持孔が長穴状に形成されているためにこの変形が保持孔
の長穴形状によって吸収されるので、カーテンウォール
に無理な荷重が作用しない。
【0019】請求項7記載のカーテンウォールの支持構
造は、請求項2、3または4記載のカーテンウォールの
支持構造において、前記金具および高さ調整ボルトが前
記カーテンウォールの内壁面に略水平方向に離間して3
個設けられ、前記支持材には前記プレートが前記金具お
よび高さ調整ボルトに個々に対応して同数設けられ、中
央に位置する前記プレートの保持孔が前記高さ調整ボル
トの先端に合致する円孔とされ、両側の前記プレートの
保持孔が前記カーテンウォールの壁面に平行かつ略水平
な方向に長い長穴状に形成されていることを特徴とす
る。
【0020】請求項7記載のカーテンウォールの支持構
造においては、中央のプレートの保持孔が高さ調整ボル
トの先端に合致するためにカーテンウォールの1点が支
持材上に固定される。地震や熱膨張によりカーテンウォ
ールに面内方向に変形が生じた場合は、カーテンウォー
ルの中央を起点に変形が両側方に生じることになるが、
この変形は両側のプレートの保持孔が長穴状に形成され
ているためにこの変形が保持孔の長穴形状によって吸収
されるので、カーテンウォールに無理な荷重が作用しな
い。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明に係るカーテンウォールの
支持構造の第1の実施形態を図1ないし図3に示して説
明する。なお、先に述べた従来の技術と共通する構成に
ついては同一符号を付して詳しい説明は省略する。本実
施形態における支持構造は、図1ないし図3に示すよう
に、カーテンウォール1の内壁面から略水平に突出する
板状の金具10と、金具10に対し上方から螺設され先
端を下方に突出させる高さ調整ボルト11と、構造物に
対し金具10を略平行に設けられて高さ調整ボルト11
の先端を突き当てられる支持材5と、支持材5上におい
て略水平なあらゆる方向に移動可能かつ任意の位置に固
定可能であってさらに高さ調整ボルト11の先端を挿嵌
されてこれを保持する保持孔12aが形成されたプレー
ト12とを備えている。
【0022】金具10はカーテンウォール1の内壁面に
沿って側方視する上下を逆転したL字形をなし、基端部
10aに固定されたアンカー鉄筋13をカーテンウォー
ル1に埋設されて固定されている。先端部10bには上
下に貫通孔10cが形成されるとともに、この貫通孔1
0cに連通するようにナット14が溶接されて金具10
の雌ネジ部をなしている。
【0023】高さ調整ボルト11はこのナット14に上
方から螺設されて先端を下方に突出させている。高さ調
整ボルト11の先端は、支持材5の上面に設置されたプ
レート12の保持孔12aに挿嵌されている。
【0024】プレート12は長方形状をなし、保持孔1
2aはその中央に形成されている。保持孔12aの両側
には、プレート12の長辺方向に延びる第1の長孔1
5,15が形成されている。また、プレート12を支持
する支持材5には、プレート12の短辺方向に延びる第
2の長孔16,16が、長辺方向に隣り合うように形成
されている。
【0025】第1の長孔15と第2の長孔16とは十字
に交差して一部が重なり合っており、その重なり合って
連通する部分に、支持材5の裏側から水平位置調整ボル
ト17が挿通され、この水平位置調整ボルト17にプレ
ート12の上方からナット18が螺着されることで支持
材5にプレート12が固定されている。
【0026】上記のように構成された支持構造を採用し
てカーテンウォール1を施工するには、まず、プレート
12を支持材5に設置し、水平位置調整ボルト17およ
びナット18によって2ヶ所で仮止めしておく。
【0027】次に、ボルト11の先端を保持孔12aに
挿嵌させてカーテンウォール1を設置する。そして、カ
ーテンウォール1の位置合わせとして、まず、ボルト1
1を回転させてナット14からの突出長を変化させ、高
さ方向の位置合わせを行う。
【0028】次に、ナット18を緩め、プレート12を
支持材5上で水平方向に移動させ、面内/面外方向の位
置合わせを行い、適所が見つかったらナット18を締め
込んでプレート12を支持材5上に固定する。
【0029】以上のようにしてカーテンウォール1の位
置合わせを行うようにすれば、支持構造の構成が単純で
調整作業も簡単に行えるので、安価でかつ施工性の向上
が図れる。
【0030】また、第1、第2の長孔15,16を直角
に交差する十字に配置し、その連通部分に水平位置調整
ボルト17を挿通することにより、面内/面外方向の位
置合わせを簡単に行うことができる。さらに、プレート
12を異なる2ヶ所で固定することにより、位置合わせ
後のズレ等が生じ難く、施工後の完成度が高まる。
【0031】ところで、本実施形態においてはプレート
12の固定を第1、第2の長孔15,16に挿通した水
平位置調整ボルト17とこれに螺着したナット18とに
よって行ったが、プレート12を他の固定治具、例えば
クランプ等を利用して所望の位置に固定するようにし、
適所が見つかったら支持材5に溶接してしまうようにし
ても構わない。また、本実施形態においては保持孔12
aを高さ調整ボルト17の先端に合致する円孔とした
が、これをカーテンウォール1の壁面に平行かつ略水平
な方向に長い長穴状に形成しても構わない。これによる
と、地震や熱膨張によりカーテンウォール1に面内方向
の変形が生じても、この変形が保持孔12aの長穴形状
によって吸収されるので、カーテンウォール1に無理な
荷重が作用しない。これにより、地震や熱膨張等による
カーテンウォール1の破壊を防止して安全性を向上させ
ることができる。
【0032】本発明に係るカーテンウォールの支持構造
の第2の実施形態を図4および図5に示して説明する。
なお、先に述べた第1の実施形態と共通する構成につい
ては同一符号を付して詳しい説明は省略する。本実施形
態においては、図4に示すように、金具10および高さ
調整ボルト11がカーテンウォール1の内壁面に略水平
方向に離間して2個設けられており、支持材5には金具
10および高さ調整ボルト11に個々に対応して同数の
プレート12-1,12-2が設けられている。
【0033】一方のプレート12-1の保持孔12aは一
方の高さ調整ボルト11の先端に合致する円孔とされ、
カーテンウォール1の1点(図中右側)が構造物上に面
内/面外方向の移動を規制されて固定されている。ま
た、他方のプレート12-2の保持孔12a'は面内方向
に長い長穴状に形成されており、他方の高さ調整ボルト
11の先端は保持孔12a'に挿入されるものの面内方
向の移動を許容された状態となっている。
【0034】この支持構造においては、地震や熱膨張に
よりカーテンウォール1に面内方向に変形が生じた場
合、プレート12-1の保持孔12aに高さ調整ボルト1
1を保持された箇所を起点に変形が一方向に生じること
になるが、プレート12-2の保持孔12a'が長穴状に
形成されているためにこの変形が吸収され、カーテンウ
ォール1の変形が拘束を受けることがないので、カーテ
ンウォール1に無理な荷重が作用しない。したがって、
地震や熱膨張等によるカーテンウォール1の破壊を防止
して安全性を向上させることができる。
【0035】また、上記支持構造においては、建物に強
い風が吹き付けた場合、風上に向く壁面に施工されたカ
ーテンウォール1表面に負圧が生じ、図5(a)に示す
ようにカーテンウォール1を外側に引っ張る力が作用す
る。この引張力が作用すると、カーテンウォール1は図
5(b)に示すように弓なりに変形することになるが、
この場合も他方の高さ調整ボルト11の先端が保持孔1
2a'に沿って移動するため、弓なりの変形が拘束を受
けることがないので、カーテンウォール1に無理な荷重
が作用せず、安全性の向上が図れる。
【0036】本発明に係るカーテンウォールの支持構造
の第3の実施形態を図6に示して説明する。なお、先に
述べた第1の実施形態と共通する構成については同一符
号を付して詳しい説明は省略する。本実施形態において
は、図6に示すように、金具10および高さ調整ボルト
11がカーテンウォール1の内壁面に略水平方向に離間
して3個設けられており、支持材5には金具10および
高さ調整ボルト11に個々に対応して同数のプレート1
-1,12-2,12-2が設けられている。
【0037】中央プレート12-1の保持孔12aは一方
の高さ調整ボルト11の先端に合致する円孔とされ、カ
ーテンウォール1の中央が構造物上に面内/面外方向の
移動を規制されて固定されている。また、両側のプレー
ト12-2の保持孔12a'は面内方向に長い長穴状に形
成されており、両側の2つの高さ調整ボルト11の先端
は保持孔12a'にそれぞれ挿入されるものの面内方向
の移動を許容された状態となっている。また、図示しな
いが、カーテンウォール1の下端には高さ/面内方向に
移動を許容される支持構造が採用されている。
【0038】この支持構造においては、地震や熱膨張に
よりカーテンウォール1に面内方向に変形が生じた場
合、プレート12-1の保持孔12aに高さ調整ボルト1
1を保持された箇所、すなわちカーテンウォール1の中
央を起点に変形が両側方に生じることになるが、両側の
プレート12-2の保持孔12a'がいずれも長穴状に形
成されているためにこの変形が吸収され、カーテンウォ
ール1の変形が拘束を受けることがないので、カーテン
ウォールに無理な荷重が作用しない。したがって、地震
や熱膨張等によるカーテンウォール1の破壊を防止して
安全性を向上させることができる。
【0039】上記支持構造においても、建物に強い風が
吹き付けた場合、カーテンウォール1が外側に弓なりに
変形することになるが、この場合は中央が保持されてい
るため変形が起こり難くなっている。そして、もし変形
が生じたとしても、その変形はカーテンウォール1の左
右両側に振り分けて生じることになり、両側の高さ調整
ボルト11の先端が保持孔12a'に沿って移動するた
め、弓なりの変形が拘束を受けることがないので、カー
テンウォール1に無理な荷重が作用せず、安全性の向上
が図れる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載のカーテンウォールの支持構造によれば、高さ
調整ボルトの先端を保持孔で係止してカーテンウォール
を支持材に支持させておき、高さ調整ボルトの突出長を
変化させて高さ方向の位置合わせを行うとともに、プレ
ートを水平方向に移動させて面内/面外方向の位置合わ
せを行うので、調整作業が簡単に行え、施工性の向上が
図れる。また、この支持構造は非常に単純であるため、
従来に比べてコスト削減が可能である。
【0041】請求項2、3記載のカーテンウォールの支
持構造によれば、プレートを支持材上で水平面内のあら
ゆる方向に移動可能とするとともに、所望の位置で固定
することができる。これにより、面内/面外方向の位置
合わせが簡単に行え、施工性のさらなる向上が図れる。
【0042】請求項4記載のカーテンウォールの支持構
造によれば、プレートを異なる2ヶ所で固定するため、
位置合わせ後のズレ等が生じ難く、施工後の完成度が高
まる。
【0043】請求項5記載のカーテンウォールの支持構
造によれば、保持孔が面内方向に長い長穴状に形成され
ているため、地震や熱膨張によりカーテンウォールに面
内方向の変形が生じても、この変形が保持孔の長穴形状
によって吸収されるので、カーテンウォールに無理な荷
重が作用しない。これにより、地震や熱膨張等によるカ
ーテンウォール1の破壊を防止して安全性を向上させる
ことができる。
【0044】請求項6記載のカーテンウォールの支持構
造によれば、一方のプレートの保持孔が高さ調整ボルト
の先端に合致するためにカーテンウォールの1点が支持
材上に固定される。地震や熱膨張によりカーテンウォー
ルに面内方向に変形が生じた場合は、ここを起点に変形
が一方向に生じることになるが、他方のプレートの保持
孔が長穴状に形成されているためにこの変形が保持孔の
長穴形状によって吸収されるので、カーテンウォールに
無理な荷重が作用しない。これにより、地震や熱膨張等
によるカーテンウォール1の破壊を防止して安全性を向
上させることができる。
【0045】請求項7記載のカーテンウォールの支持構
造によれば、中央のプレートの保持孔が高さ調整ボルト
の先端に合致するためにカーテンウォールの1点が支持
材上に固定される。地震や熱膨張によりカーテンウォー
ルに面内方向に変形が生じた場合は、カーテンウォール
の中央を起点に変形が両側方に生じることになるが、こ
の変形は両側のプレートの保持孔が長穴状に形成されて
いるためにこの変形が保持孔の長穴形状によって吸収さ
れるので、カーテンウォールに無理な荷重が作用しな
い。これにより、地震や熱膨張等によるカーテンウォー
ル1の破壊を防止して安全性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカーテンウォールの支持構造の
第1の実施形態を示す図であって、該支持構造を側方か
ら断面視した図である。
【図2】 本実施形態のカーテンウォールの支持構造の
分解斜視図である。
【図3】 本実施形態のカーテンウォールの支持構造を
構成するプレートの固定構造を示す2方向側断面図であ
る。
【図4】 本発明に係るカーテンウォールの支持構造の
第2の実施形態を示す図であって、該支持構造を上方か
ら平面視した図である。
【図5】 本実施形態のカーテンウォールに風により負
圧が生じた場合のカーテンウォールの状態を示す説明図
である。
【図6】 本発明に係るカーテンウォールの支持構造の
第3の実施形態を示す図であって、該支持構造を上方か
ら平面視した図である。
【図7】 従来のカーテンウォールの支持構造を示す側
断面図である。
【図8】 同じく、従来のカーテンウォールの支持構造
を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 カーテンウォール 10 金具 11 高さ調整ボルト 5 支持材 12a 保持孔 12 プレート 15 第1の長孔 16 第2の長孔 17 水平位置調整ボルト 18 ナット
フロントページの続き (72)発明者 江口 義之 東京都千代田区有楽町一丁目12番1号 石 川島建材工業株式会社内 Fターム(参考) 2E002 NA01 NB05 NC01 PA04 PA07 RA01 RB01 RB07 TA01 TA02 TA03 WA01 XA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーテンウォールを構造物に施工するた
    めに用いられるカーテンウォールの支持構造であって、 前記カーテンウォールの内壁面から突出する金具と、 該金具に形成された雌ネジ部に螺設されて先端を下方に
    突出させた高さ調整ボルトと、 前記構造物に設けられて前記高さ調整ボルトの先端を突
    き当てられる支持材と、 該支持材上を略水平なあらゆる方向に移動可能かつ任意
    の位置に固定可能であってさらに前記高さ調整ボルトの
    先端を挿嵌されてこれを保持する保持孔が形成されたプ
    レートとを備えることを特徴とするカーテンウォールの
    支持構造。
  2. 【請求項2】 前記プレートには一方向に長い第1の長
    孔が形成され、前記支持材には前記第1の長孔に交する
    他方向に長い第2の長孔が形成されており、これら第
    1、第2の長孔に水平位置調整ボルトが挿通されるとと
    もに該水平位置調整ボルトにナットが螺着、締結されて
    前記プレートが固定されることを特徴とする請求項1記
    載のカーテンウォールの支持構造。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の長孔のいずれか一方が
    前記カーテンウォールの壁面に平行かつ略水平な方向に
    形成され、 前記第1、第2の長孔のいずれか他方が前記カーテンウ
    ォールに垂直な方向に形成されることを特徴とする請求
    項1または2記載のカーテンウォールの支持構造。
  4. 【請求項4】 前記プレートに前記第1の長孔が2つ形
    成され、該第1の長孔に対応して前記支持材には前記第
    2の長孔が2つ形成され、 重なり合う前記第1、第2の長孔のそれぞれに前記水平
    位置調整ボルトが挿通されるとともに前記ナットが螺
    着、締結されていることを特徴とする請求項2または3
    記載のカーテンウォールの支持構造。
  5. 【請求項5】 前記保持孔が前記カーテンウォールの壁
    面に平行かつ略水平な方向に長い長穴状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項2、3または4記載のカーテ
    ンウォールの支持構造。
  6. 【請求項6】 前記金具および高さ調整ボルトが前記カ
    ーテンウォールの内壁面に略水平方向に離間して2個設
    けられ、 前記支持材には前記プレートが前記金具および高さ調整
    ボルトに個々に対応して同数設けられ、 一方の前記プレートの保持孔が前記高さ調整ボルトの先
    端に合致する円孔とされ、他方の前記プレートの保持孔
    が前記カーテンウォールの壁面に平行かつ略水平な方向
    に長い長穴状に形成されていることを特徴とする請求項
    2、3または4記載のカーテンウォールの支持構造。
  7. 【請求項7】 前記金具および高さ調整ボルトが前記カ
    ーテンウォールの内壁面に略水平方向に離間して3個設
    けられ、 前記支持材には前記プレートが前記金具および高さ調整
    ボルトに個々に対応して同数設けられ、 中央に位置する前記プレートの保持孔が前記高さ調整ボ
    ルトの先端に合致する円孔とされ、両側の前記プレート
    の保持孔が前記カーテンウォールの壁面に平行かつ略水
    平な方向に長い長穴状に形成されていることを特徴とす
    る請求項2、3または4記載のカーテンウォールの支持
    構造。
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