JP2019124060A - 壁下地材の固定構造及び壁下地材の固定施工方法 - Google Patents

壁下地材の固定構造及び壁下地材の固定施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019124060A
JP2019124060A JP2018005570A JP2018005570A JP2019124060A JP 2019124060 A JP2019124060 A JP 2019124060A JP 2018005570 A JP2018005570 A JP 2018005570A JP 2018005570 A JP2018005570 A JP 2018005570A JP 2019124060 A JP2019124060 A JP 2019124060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
base material
wall base
flange
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018005570A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6472903B1 (ja
Inventor
正明 湯
Masaaki To
正明 湯
誠 奥地
Makoto Okuchi
誠 奥地
喜明 池亀
Yoshiaki Ikegame
喜明 池亀
渉 ▲高▼野
渉 ▲高▼野
Wataru Takano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Okuji Kensan Co Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Okuji Kensan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd, Okuji Kensan Co Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2018005570A priority Critical patent/JP6472903B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6472903B1 publication Critical patent/JP6472903B1/ja
Publication of JP2019124060A publication Critical patent/JP2019124060A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)

Abstract

【課題】 互いに直交するウェブ及びフランジを有する柱材に内壁の壁下地材を固定するとともに、壁下地材の建ちを容易に調整できる壁下地材の固定構造及びその施工法を提供することを目的とする。【解決手段】 壁下地材の固定構造1は、互いに直交するフランジ21及びウェブ22を有する柱材2のフランジ21と、内壁3の壁下地材4と、を固定金具5で固定する構造であって、固定金具5は、フランジ21に嵌着する切込み溝511を形成した平板からなる嵌着部51と、切込み溝511と直交する方向に壁下地材4を嵌め込んで支持する嵌め込み部521を有する支持部52と、嵌着部51及び支持部52を連結するとともに支持部52に嵌め込んだ壁下地材4の内壁3の面外方向への出入を調整する調整ボルト53と、を有し、切込み溝511は、切込みの互いに対向する一対の端面を切込みの基端から先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度で傾斜させている。【選択図】図9

Description

この発明は、内壁の壁下地材を互いに直交するウェブ及びフランジを有する形鋼で形成された柱材に固定する壁下地材の固定構造とその施工方法に関する。
従来より断熱材を固定した鉄骨柱の周りに内壁を形成する場合、図13に示すように、内壁Xの壁下地材X1を断熱材Y及び鉄骨柱Zと干渉しないように内壁Xの面外方向へ持ち出して設置し、断熱効率を低下させないように断熱材Yを連続させることが一般的である。しかしながらこの場合、壁が室内側へ張り出すため室内が狭くなるという問題があった。そこで、鉄骨柱周りの断熱材を断熱効率を低下させないように連続させ、且つ、内壁の木製下地材を内壁の面外方向へ持ち出すことなく鉄骨柱に固定可能な金具が提案されている。(特許文献1)
また、矩形に枠組みされた内壁の木製下地枠を鉄骨柱ではなく鉄骨梁などの横架材に固定可能な金具が発明されている。この金具は、木製下地枠の上端部に嵌め込む溝型に形成された金具本体と、横架材のフランジ部に噛合固定する噛合部を有する固定部材と、金具本体及び固定部材を連結する調整ボルトと、を有しており、木製下地枠を鉄骨柱へ固定することなく内壁を形成することができる。また、調整ボルトを室内側から回転操作することにより木製下地枠の内壁の面外方向への出入を調整することができる。(特許文献2)
特開平8−13651 特開平11−93302
しかしながら、特許文献1に記載の金具は、鉄骨柱のフランジに挟着して木製下地材側に突き出した当接部を木製下地材にビス固定しているだけであり、木製下地材の建ちや通りを修正する調整機能が備わっていないため、各所で施工誤差が生じても誤差を吸収することができず、内壁の施工精度が低下する可能性がある。
一方、特許文献2に記載の金具は、木製下地枠の内壁の面外方向への出入を調整できるものの、横架材のみに設置しているため木製下地枠の中間部で反りが発生した場合、木製下地枠の建ちや通りを修正することができない。そして、鉄骨柱の周りに木製下地枠を設置する場合、鉄骨柱とその上部に配置される鉄骨梁との接合部には金具を取り付けるための十分なスペースを確保することが難しいため、この金具は鉄骨柱の立設されていない部位にのみしか使用することができない。
そこで、本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであり、内壁の壁下地材を互いに直交するウェブ及びフランジを有する形鋼で形成された柱材に強固に固定するとともに柱材周りの断熱材を連続させ、また、壁下地材の建ちや通りを容易に調整可能な壁下地材の固定構造及びその施工方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の壁下地材の固定構造は、互いに直交するウェブ及びフランジを有する形鋼で形成された柱材の前記フランジと、内壁の壁面を形成する内壁ボード材の裏側面で垂直方向に固定している長尺な壁下地材と、を固定金具で固定する壁下地材の固定構造であって、前記固定金具は、前記フランジに嵌着する切込み溝を形成した2つの平行な平板からなる嵌着部と、前記切込み溝と直交する方向に前記壁下地材を嵌め込んで支持する嵌め込み部を有する支持部と、前記嵌着部及び前記支持部を連結するとともに前記支持部に嵌め込んだ前記壁下地材に固定された前記内壁の面外方向への出入を調整する調整ボルトと、を有し、前記切込み溝は、切込みの互いに対向する一対の端面を切込みの基端から先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度で傾斜させていることを特徴としている。
本発明の第2の壁下地材の固定構造は、前記切込み溝が、前記切込みの先端部分の幅を前記フランジの板厚よりも狭く形成し、前記切込みの基端部分の幅を前記フランジの板厚と略同一とすることことを特徴としている。
本発明の第3の壁下地材の固定構造は、前記固定金具が、前記柱材の前記フランジの長手方向へ互いに間隔を空けて複数設置されることを特徴といている。
本発明の第4の壁下地材の固定構造は、前記調整ボルトが、先端側の小口面に十字形に切込んだ十字穴を設けることを特徴としている。
本発明の第5の壁下地材の固定構造は、前記調整ボルトは、前記支持部の該調整ボルトからの脱落を防止する抜止め部を先端部に形成されることを特徴としている。
本発明の壁下地材の固定施工方法は、第1から第5のいずれかに記載の固定金具を用いて、内壁の壁下地材をH形鋼で形成された柱材に固定する壁下地材の固定施工方法であって、垂直方向へ長尺な前記壁下地材を前記ウェブと間隔を空けて配設し、前記嵌着部の前記切込み溝を前記フランジに嵌着して、前記壁下地材を前記支持部に嵌め込んで固定し、前記調整ボルトを回転操作して前記支持部及び該支持部に嵌め込まれた前記壁下地材の前記内壁の面外方向への出入を調整した後に、前記壁下地材の下端部を床下地材に固定することを特徴としている。
本発明の第1の壁下地材の固定構造によると、固定金具は、フランジに嵌着する嵌着部と、切込み溝と直交する方向に壁下地材を嵌め込んで支持する支持部と、嵌着部及び支持部を連結するとともに支持部に嵌め込んだ壁下地材の内壁の面外方向への出入を調整する調整ボルトを備えている。したがって、壁下地材を柱材に干渉しないように内壁の面内方向へ持ち出すことなく設置することができ、また、内壁の建ちや通りを修正して内壁の施工精度を向上させることができる。さらに、固定金具の嵌着部に設けられた切込み溝が、切込みの互いに対向する一対の端面を切込みの基端から先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度で傾斜させているので、嵌着部をハンマで柱材のフランジに打ち込むと、どちらか一方の端面のみが大きく変形して固定金具が斜めに傾くことがなく、一対の端面が均一に変形して固定金具を安定した状態で柱材に強固に固定することができる。
本発明の第2の壁下地材の固定構造によると、切込み溝は、切込みの先端部分の距離をフランジの板厚よりも狭く形成し、切込みの基端部分の幅をフランジの板厚と略同一としているので、嵌着部をハンマで柱材のフランジに打ち込むと、切込み溝の先端側がより強固にフランジを挟着することができ、固定金具の柱材からの脱落を防止できる。
本発明の第3の壁下地材の固定構造によると、固定金具は、柱材のフランジの長手方向へ互いに間隔を空けて複数設置されるので、調整ボルトを操作することにより、各々の固定金具の設置高さで支持部に嵌め込まれた壁下地材の内壁の面外方向への出入を調整することができる。したがって、各所で生じた施工誤差を吸収することができ、建ちや通りの調整された内壁を形成することができる。
本発明の第4の壁下地材の固定構造によると、調整ボルトは、先端側の小口面に十字形に切込んだ十字穴を設けているので、電動ドライバー等の工具を十字切込みに差し込んで調整ボルトを回転させることにより、容易に壁下地材の内壁の面外方向への出入を調整することができる。
本発明の第5の壁下地材の固定構造によると、調整ボルトは、支持部の調整ボルトからの脱落を防止する抜止め部を先端部に形成されるので、調整ボルトを回転させて支持部に嵌め込まれた壁下地材の出入を調整しても、支持部及び壁下地材が調整ボルトから脱落して不用意に嵌着部との連結が解除されることはない。
本発明の壁下地材の固定施工方法によると、固定金具の嵌着部をフランジに設置して壁下地材を支持部に嵌め込み、壁下地材の内壁の面外方向への出入を調整してから壁下地材の下端部を床下地材に固定するので、壁下地材の建ちや通りの調整された施工精度の高い内壁を形成することができる。
壁下地材の固定構造を示す水平断面図。 壁下地材の固定構造を示す斜視図。 固定金具を示す斜視図。 固定金具を示す側面図。 固定金具を示す背面図。 固定金具を示す平面図。 抜止め部を形成した調整ボルトを有した固定金具を示す平面図。 図6のA−A断面図。 切込み溝の一対の端面を示す斜視図。 調整ボルトを回転操作した場合の支持部の動きを示す側面図。 (a) 固定金具を柱材に設置する様子を示す斜視図。 (b) 壁下地材を固定金具に設置する様子を示す斜視図。 壁下地材の下端部を床下地材に固定する様子を示す断面図。 柱材を避けてスタッド材を設置した場合を示す平面図。
以下、壁下地材の固定構造の最良の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本願の壁下地材の固定構造は、主にH形鋼で形成された柱材のフランジ間に内壁の壁下地材を固定する際に用いられる構造である。なお、本願の壁下地材の固定構造は、柱材が互いに直交するウェブ及びフランジを有する形鋼であれば適用することができるが、ここでは柱材がH形鋼である場合について説明する。
壁下地材の固定構造1は、図1に示すように、H形鋼で形成された柱材2のフランジ21と、内壁3の壁面を形成する内壁ボード材31の裏側面に垂直方向に固定している長尺な壁下地材4と、を固定金具5で固定する構造である。
H形鋼で形成される柱材2は、図1及び図2に示すように、互いに直交するフランジ21及びウェブ22を有し、下端にベースプレート23を溶接して基礎Fの上面に立設している。なお、図示例では柱材2を1階に設置する柱材として基礎Fに立設しているが、柱材2は2階以上の階に設置される柱材でもよく、その場合は柱材2の下端にベースプレート23は溶接されない。また、柱材2の上端には梁材6が柱材2に直交した状態で載置されており、柱材2及び梁材6は、ガセットプレート61によって接合されている。そして柱材2の周囲には、グラスウールを防水防湿シートで包んで形成された弾性変形可能な断熱ボード7が設置されている。内壁3は建物の室内に面して形成される壁で、図1に示すように、木製の角材で形成された壁下地材4と、壁下地材4に固定される板状の内壁ボード材31によって構成される。壁下地材4の大きさは特に限定されないが、図2に示すように、その長さは柱材2の全長と略同一に形成される。
図1及び図3に示すように、固定金具5は、2枚の平行な平板を切込んで設けた2つの切込み溝511をフランジ21に嵌着する嵌着部51と、前記切込み溝511と直交する方向に壁下地材4を嵌め込んで支持する嵌め込み部521を有する支持部52と、嵌着部51及び支持部52を切込み溝511と嵌め込み部521との開口方向とが互いに直交する方向となるように連結するとともに支持部52の内壁3の面外方向への出入を調整する調整ボルト53と、を有している。
嵌着部51は、図3から図6に示すように、1枚の鋼板を略C形状に折り曲げて形成した若干のバネ性を有する部材で、板厚方向へ貫通する第1貫通孔510を設けた第1板片51aと、第1板片51aの両端を略直角に折り曲げて形成し、相対向する一対の平行な第2板片51bと、一対の第2板片51bの先端を互いに近接する方向へ折り曲げて形成される一対の第3板片51cと、によって構成される。
第2板片51bは、図3に示すように、一端が第1板片51aよりも突出して形成されており、この突出した部分に前記第3板片51cと反対の方向へ開く前記切込み溝511を設けている。この切込み溝511は、図9に示すように、切込みの互いに対向する端面512を切込みの基端から開放側の先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度αで傾斜させており、切込みの先端部分の幅W1を図10に示すフランジ21の板厚tよりも狭く形成し、また、基端部分の幅W2をフランジ21の板厚tと略同一に形成している。そして、図6に示すように、一対の前記第3板片51cは、その基端を互いに離間しており、離間した部分の隙間から調整ボルト53を操作することができる。
図3及び図4に示すように、支持部52は、鋼板をL形状に折り曲げた第1支持部52aと、第1支持部52aよりも厚さの薄い金板をL形状に折り曲げた第2支持部52bと、を接合することによって構成される。第1支持部52aは、図3及び図10に示すように、鋼板の一端側の両端部を直角に折り曲げて形成した2つの第1当接片52cと、2つの第1当接片52cに挟まれた部分を鋼板の中央部に入り込んで第1当接片52cと反対方向へ略直角に折り曲げた立上げ片52dと、鋼板の折り曲げていない平板部分である第2当接片52eで構成される。
第2支持部52bは、図3及び図10に示すように、壁下地材4を支持部52に嵌め込んだ際に壁下地材4のウェブ22と反対側の側面に当接し、壁下地材4を固定するためのビスを挿通する複数のビス孔522を設けた第3当接片52fと、第3当接片52fの一端を略直角に折曲し、第2当接片52eと重ね合わせて結合される結合片52gと、によって構成される。第2支持部52bは、図1に示すように、内壁ボード材31を壁下地材4に固定した際に第3当接片52fが内壁ボード材31に直接当接するため、内壁ボード材31の建ちが傾かないよう薄い金板で形成されており、その厚さは例えば0.4mm程度で形成することができる。このように構成される第1支持部52a及び第2支持部52bは、図4に表れているように、お互いの入隅を向かい合わせた状態で結合片52gを第2当接片52eの上に重ね合わせ、結合片52g及び第2当接片52eをバーリング加工してかしめる(52h)ことにより結合することができる。なお、第3当接片52fに形成されるビス孔522は、一方向に細長な長孔としてもよい。
調整ボルト53は、図5から図8に示すように、外周面に雄ねじを形成するとともに、小口面に十字穴53aを形成した低頭ボルトで、嵌着部51及び支持部52を連結している。具体的には、図3に示すように、嵌着部51の第1板片51aを支持部52の第1当接部52cの方向へ向けた状態で、第2板片51bの第1板片51aから突出していない方の縁端を結合片52gに当接する。そして、図8に示すように、調整ボルト53を第1板片51aの第1貫通孔510、第1ナット54、立上げ片52dの略中央に形成され、バーリング加工されて内周面に雌ねじを設けた第2貫通孔520の順に挿通及び螺合し、ナット54を締付方向へ回転させて嵌着部51及び支持部52を連結固定する。また、調整ボルト53は、図7(a)及び(b)に示すように、抜止め部530を先端部に形成することにより、立上げ片52dの調整ボルト53からの脱落を防止することができる。抜止め部530は、例えば、図7(a)に示す調整ボルト53の径方向に凹凸加工を施したものや、図7(b)に示す雄ねじにキャップを外嵌したものとすることができる。
このように構成される固定金具5は、図10に示すように、ナット54を弛緩方向へ回転し、十字穴53aに電動ドライバー等の工具8を差し込んで調整ボルト53を回転すると、調整ボルト53に螺合した立上げ片52dをボルト軸に沿ってスライドさせることができる。このとき、調整ボルト53に抜止め部530を形成すると立上げ片52dが調整ボルト53の先端から脱落することを防止できる。
続いて、壁下地材の固定構造1の施工方法について説明する。まず、図11(a)に示すように、周りに断熱ボード7を固定した柱材2に固定金具5を設置する。この設置は、嵌着部51の切込み溝511の先端部分をフランジ21の小口面に当接し、フランジ21の小口面が切込み溝511の基端に当接するまでハンマ(図示しない)で嵌着部51の第3板片51cを打ち込んで固定金具5を柱材2に嵌着固定する。このとき先述したように、切込み溝511は、切込みの互いに対向する一対の端面512を切込みの基端から先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度αで傾斜させているので、ハンマで嵌着部51を打ち込むと、切込み溝511の互いに対向する端面512が均一に変形しながらフランジ21に嵌め込まれていく。したがって、一対の端面512のうちどちらか一方の端面512のみが大きく変形することがなく、固定金具5は、斜めに傾かずに安定した状態でフランジ21に固定することができる。また、切込みの先端部分の幅W1をフランジ21の板厚tよりも狭く形成し、切込みの基端部分の幅W2をフランジ21の板厚tと略同一に形成しているので、切込み溝511の先端部分がフランジ21を強固に挟着することができ、固定金具5の柱材2からの脱落を防止することができる。なお、固定金具5は、柱材2の長手方向へ一定の間隔を空けて柱材2に複数設置される。図示例では、固定金具5を柱材2の上端部及び中間部のみに設置してるが、下端部やその他の高さ位置に設置してもよい。
続いて、図10及び図11(b)に示すように、断熱ボード7を押圧しながら壁下地材4の見込面41を支持部52の第2当接片52eに当接するまで、壁下地材4を嵌め込み部521に嵌め込む。そして、室内側から第3当接片52fのビス孔522にビス(図示しない)を挿入して壁下地材4を支持部52にビス固定する。このとき、ビス孔522を細長な長孔としておけば、壁下地材4の内壁3の面内方向の位置を微調整することができる。
このように固定金具5に固定された壁下地材4は、図10に示すように、調整ボルト53を回転操作することによって内壁3の面外方向への出入を調整する。すなわち、ナット54を弛緩方向へ回転し、工具8を十字穴53aに差し込んで調整ボルト53を回転操作して、調整ボルト53に螺合した立上げ片52d、及び支持部52に嵌め込まれた壁下地材4を内壁3の面外方向へ延びるボルト軸に沿って所望する位置にスライドさせる。このとき、調整ボルト53に抜止め部530を形成した場合は、立上げ片52dが調整ボルト53の先端から脱落することを防止できる。
柱材2の長手方向に複数設置された固定金具5をそれぞれ操作して壁下地材4の内壁3の面外方向への出入を調整した後、図12に示すように、基礎Fの上部に床下地材F2を載置し、壁下地材4の下端部の室内側の側面及び床下地材F2の上面にLアングル材9を当接してビス固定し、壁下地材4の設置を完了する。そして最後に、図1に示すように壁下地材4に内壁ボード材31をビス固定し、内壁3を完成する。
このように形成される壁下地材の固定構造1は、柱材2を避けずに壁下地材4を設置することが可能であるとともに、柱材2に設置される断熱材7を途切れることなく連続して設置することができる。また、固定金具5は柱材2の長手方向へ一定の間隔を空けて複数設置されるので、壁下地材4の中間部で反りが生じても調整ボルト53を回転操作することにより壁下地材4の内壁3の面外方向への出入を調整することができ、各所で生じた施工誤差を吸収しながら建ちや通りの調整された内壁3を容易に形成することができる。さらに、固定金具5の切込み溝511が、切込みの互いに対向する端面512を切込みの基端から先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度αで傾斜させているので、嵌着部51をハンマで柱材2のフランジ21に打ち込むと、どちらか一方の端面512のみが大きく変形することがなく、一対の端面512が均一に変形して固定金具5を安定した状態で柱材2に固定することができる。そして、嵌着部51は、若干のバネ性を有する部材で形成されるので、弾性的にフランジ21を挟むことができ、異なる厚さのフランジ21にも嵌着することができる。
また、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
この発明は、互いに直交するウェブ及びフランジを有するH形鋼で形成された柱材に内壁の壁下地材を固定する際に好適に使用することができる。
1 壁下地材の固定構造
2 柱材
21 フランジ
22 ウェブ
3 内壁
31 内壁ボード材
4 壁下地材
5 固定金具
51 嵌着部
511 切込み溝
512 端面
52 支持部
521 嵌め込み部
53 調整ボルト
530 抜止め部
α 角度
W1 切込みの先端部分の幅
W2 切込みの基端部分の幅
t フランジの板厚
F2 床下地材
本発明の第1の壁下地材の固定構造は、互いに直交するウェブ及びフランジを有する形鋼で形成された柱材の前記フランジと、内壁の壁面を形成する内壁ボード材の裏側面で垂直方向に固定している長尺な壁下地材と、を固定金具で固定する壁下地材の固定構造であって、前記固定金具は、矩形平板状の第1板片、当該第1板片の両端から略直角に同方向へ延出されて形成され、前記第1板片の前記両端に直交する側の一端部を切り欠いて形成することによって露出した部分に前記フランジに嵌着する切込み溝を設けた一対の第2板片、及び一対の当該第2板片の先端側同士を近接する方向へ折曲し、先端が離間するように形成された一対の第3板片と、を備えた嵌着部と、前記切込み溝と直交する方向に前記壁下地材を嵌め込んで支持する嵌め込み部を有する支持部と、前記嵌着部及び前記支持部を連結するとともに前記支持部に嵌め込んだ前記壁下地材の前記内壁の面外方向への出入を調整する調整ボルトと、を有し、前記切込み溝は、前記第2板片の前記第3板片と反対側の一端から前記第3板片方向へ切込んで形成され、該切込み溝の互いに対向する一対の端面を切込みの基端から先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度で均一に傾斜させていることを特徴としている。
本発明の第4の壁下地材の固定構造は、前記調整ボルトが、ボルトの先端を前記第3板片側へ向けて前記第1板片及び前記支持部を連結しており、先端側の小口面に切込まれた十字形の十字穴が前記一対の第3板片の離間に位置するように配置されることを特徴としている。
第2板片51bは、図3に示すように、一端が第1板片51aよりも突出して形成されており、この突出した部分に前記第3板片51cと反対の方向へ開く前記切込み溝511を設けている。この切込み溝511は、図9に示すように、切込みの互いに対向する端面512を切込みの基端から開放側の先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度αで傾斜させており、切込みの先端部分の幅W1を図10に示すフランジ21の板厚tよりも狭く形成し、また、基端部分の幅W2をフランジ21の板厚tと略同一に形成している。そして、図6に示すように、一対の前記第3板片51cは、その端を互いに離間しており、離間した部分の隙間から調整ボルト53を操作することができる。

Claims (6)

  1. 互いに直交するフランジ及びウェブを有する形鋼で形成された柱材の前記フランジと、内壁の壁面を形成する内壁ボード材の裏側面に垂直方向に固定している長尺な壁下地材と、を固定金具で固定する壁下地材の固定構造であって、
    前記固定金具は、前記フランジに嵌着する切込み溝を形成した2つの平行な平板からなる嵌着部と、前記切込み溝と直交する方向に前記壁下地材を嵌め込んで支持する嵌め込み部を有する支持部と、前記嵌着部及び前記支持部を連結するとともに前記支持部に嵌め込んだ前記壁下地材の内壁の面外方向への出入を調整する調整ボルトと、を有し、
    前記切込み溝は、切込みの互いに対向する一対の端面を切込みの基端から先端に向かって互いに近接する方向へ同一の角度で傾斜させていることを特徴とする壁下地材の固定構造。
  2. 前記切込み溝は、前記切込みの先端部分の幅を前記フランジの板厚よりも狭く形成し、前記切込みの基端部分の幅を前記フランジの板厚と略同一とすることを特徴とする請求項1に記載の壁下地材の固定構造。
  3. 前記固定金具は、前記柱材の前記フランジの長手方向へ互いに間隔を空けて複数設置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の壁下地材の固定構造。
  4. 前記調整ボルトは、先端側の小口面に十字形に切込んだ十字穴を設けることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の壁下地材の固定構造。
  5. 前記調整ボルトは、前記支持部の該調整ボルトからの脱落を防止する抜止め部を先端部に形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の壁下地材の固定構造。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の固定金具を用いて、内壁の壁下地材をH形鋼で形成された柱材に固定する壁下地材の固定施工方法であって、
    垂直方向へ長尺な前記壁下地材を前記ウェブと間隔を空けて配設し、前記嵌着部の前記切込み溝を前記フランジに嵌着して、前記壁下地材を前記支持部に嵌め込んで固定し、
    前記調整ボルトを回転操作して前記支持部及び該支持部に嵌め込まれた前記壁下地材の前記内壁の面外方向への出入を調整した後に、
    前記壁下地材の下端部を床下地材に固定することを特徴とする壁下地材の固定施工方法。
JP2018005570A 2018-01-17 2018-01-17 壁下地材の固定構造及び壁下地材の固定施工方法 Active JP6472903B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018005570A JP6472903B1 (ja) 2018-01-17 2018-01-17 壁下地材の固定構造及び壁下地材の固定施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018005570A JP6472903B1 (ja) 2018-01-17 2018-01-17 壁下地材の固定構造及び壁下地材の固定施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6472903B1 JP6472903B1 (ja) 2019-02-20
JP2019124060A true JP2019124060A (ja) 2019-07-25

Family

ID=65443110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018005570A Active JP6472903B1 (ja) 2018-01-17 2018-01-17 壁下地材の固定構造及び壁下地材の固定施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6472903B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7419588B1 (ja) 2023-03-17 2024-01-22 ミサワホーム株式会社 接合構造

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7150326B2 (ja) 2018-11-29 2022-10-11 積水ハウス株式会社 下地材固定金具及び内壁下地材の固定施工方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0585906A (ja) * 1991-09-19 1993-04-06 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 植物成長調節剤および植物成長調節方法
JPH1193300A (ja) * 1997-09-16 1999-04-06 Sekisui House Ltd 断熱内壁パネルのラーメン柱固定構造
JP2012067519A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Otis:Kk 外壁パネルの取付構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0585906A (ja) * 1991-09-19 1993-04-06 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 植物成長調節剤および植物成長調節方法
JPH1193300A (ja) * 1997-09-16 1999-04-06 Sekisui House Ltd 断熱内壁パネルのラーメン柱固定構造
JP2012067519A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Otis:Kk 外壁パネルの取付構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7419588B1 (ja) 2023-03-17 2024-01-22 ミサワホーム株式会社 接合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6472903B1 (ja) 2019-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015506428A (ja) モジュラ間柱ブレース
JP2019124060A (ja) 壁下地材の固定構造及び壁下地材の固定施工方法
JP2018031178A (ja) 野縁取付装置
JP2018155013A (ja) 接合金物および横架材の接合構造
JP2012177258A (ja) 間仕切り構造及び内壁下地工法
JP2011202382A (ja) 長尺床材の固定金具
JP7150326B2 (ja) 下地材固定金具及び内壁下地材の固定施工方法
JP5486559B2 (ja) 木造建物における柱の接合装置
JP5979038B2 (ja) 固定金具及び壁面材の固定構造
JP7276834B2 (ja) 天井板落下防止装置及び天井構造
KR102227724B1 (ko) 단열 브라켓, 이를 이용한 하지틀 구조 및 시공방법
JP6908955B2 (ja) 木材連結用の受け金具、建築物の施工方法、木材の連結方法および建築物の製造方法
JP6789152B2 (ja) 建物ユニットおよびその製造方法
JP2007077689A (ja) 木造建築物における木製筋交い材取付構造
JP2017008597A (ja) 外壁断熱構造
JP2005248701A (ja) Alcパネル用取付構造
JP6321396B2 (ja) 外壁フレーム、外壁パネル及び建物ユニット
JP2023149548A (ja) 建物の壁構造および角部留め部材
JP3066723U (ja) 筋交い緊結構造とその金具
JP2560453Y2 (ja) 枠体の連結構造
JP2006104774A (ja) 建築部材の接合構造
JP2017008598A (ja) 外壁断熱構造
JP2011149240A (ja) 杆材の直線連結構造
JP5489308B1 (ja) 継ぎ目ひび割れ防止用下地部材取付方法および継ぎ目ひび割れ防止用下地部材取付用の取付部材
JP2757175B2 (ja) 屋 根

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6472903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250