JP3233211B2 - 壁パネルの取付具 - Google Patents
壁パネルの取付具Info
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Description
を支柱などの支持部材に固定するための壁パネルの取付
具に関する。
は、押出成形したコンクリートパネルなどからなる複数
の壁パネルを取付具によって支柱あるいは梁などの支持
部材に固定し、この壁パネルを上下又は左右方向に連設
させて建築物の外壁面などを構築するものである。この
ような壁パネルの取付具を本願出願人は、登録実用新案
第3048255号で提案しているが、この壁パネルの
取付具は、図8に示すように隣接する壁パネル1の間に
取付具50を介在させ、この取付具50の支持部材となる支
柱4Aに取付プレート51を固定している。この取付プレ
ート51には取付具50の両端部に形成するパネル押え50A
を挿通する挿通孔52が形成され、他方、取付具50には、
各パネル押え50Aの中央部に押え片53が設けられ、その
押え片53の一端側に押え片53を取り付けるねじ54が螺着
され、押え片53の他端側には押え片53をパネル押え50A
に対して接離させる締付用ねじ54Aが螺着されている。
そして、取付プレート51のパネル押え50Aを取付プレー
ト51の挿通孔52から隣接する一方に位置する壁パネル1
の空洞部3に挿入する。この後、取付プレート51の外側
に突出するパネル押え50Aに壁パネル1の空洞部3を挿
入して取付プレート51を介して左右方向に壁パネル1を
連設し、この壁パネル1の間に形成する隙間から押え片
53の締付用ねじ54Aを回し締めして押え片52を取付プレ
ート51の挿通孔52に押し当てる。これにより、隣接する
壁パネル1の空洞部3に取付具50を押圧して取付具50と
取付プレート51との間に壁パネル1の背面板1Aを挟着
して壁パネル1を固定するように構成している。このよ
うに、取付具50は、隣接する左右の壁パネル1に跨がる
ように、パネル押え1を壁パネル1の空洞部2内に挿入
し、隣接する両壁パネル1の背面板1Aを挟持して隣接
する壁パネル1を同時に固定することから、左右方向に
並設した最も外側に位置する壁パネル1の外端部を取付
具50で固定しようとすると、構造的に支柱4Aから取付
具50の一端側が大きく突出する。このため、壁パネル1
の外側に無駄なデッドスペースが生じてしまうという問
題があった。
するもので、壁パネルの外側に無駄なデッドスペースが
生じることなく、左右方向に連設した壁パネルの両端部
を固定することができる壁パネルの取付具を提供するこ
とを目的とする。
ルの取付具は、内部に空洞部を有する複数の壁パネルを
連設して梁や支柱などの支持部材に固定するとともに、
前記壁パネルの外端縁部に立設する前記支持部材に前記
壁パネルの端部を固定する壁パネルの取付具であって、
前記支持部材は壁パネルの背面板と壁パネルの外端面に
沿わせる背面部と側面部とを有し、前記取付具は前記支
持部材の側面部に形成する挿入孔から前記壁パネルの空
洞部に挿入するパネル押えと、このパネル押えの端部か
らL型に屈曲して前記パネル押えと平行する水平部及び
この水平部とパネル押えとを連設する立上り部とを有す
る取付片と、前記水平部に螺着して前記支持部材の背面
部に突き当てる締付手段とを具備してなるものである。
側面部に形成する挿通孔から壁パネルの内部に挿入し、
取付具の立上り部を支持部材の側面部に当接させると、
取付具の水平部が支持部材の背面部と平行に添設され
る。そして、取付具の水平部に螺着したねじを締め付け
ることによってパネル押えと支持部材の背面部とで壁パ
ネルの背面板が挟着され、壁パネルが支持部材に固定さ
れる。このとき、取付具の立上り部が支持部材の側面部
に当接することから、壁パネルから取付具の立上り部が
僅かに突出するだけで壁パネルの外側に取付具が大きく
突出しない。
求項1記載の壁パネルの取付具において、上下に連設し
た壁パネルの間に介在させる受金具を設け、該受金具
は、前記支持部材の側面部に開口した孔部から挿入して
上段側の壁パネルを支持する載置部と、この載置部の一
端に上下方向に突出して前記支持部材の側面部の外面側
に添設する垂直部とを有するとともに、前記載置部の裏
面側に突部を形成し、この突部と前記垂直部との間に前
記孔部に係合する溝部を設けたものである。
壁パネルを固定した後、支持部材の側面部に開口した孔
部から受金具の載置部を挿入し、この受金具の垂直部と
突部との間に形成される溝部を孔部に係合させることに
よって、受金具が支持部材に対して直角に位置決め保持
される。こうして支持部材に組付けた受金具に上段側の
壁パネルを支持することにより、上段側に重ねた壁パネ
ルの荷重を上下の壁パネルの接合箇所に取り付けた受金
具に分散させることができる。
図面を参照して説明する。図1〜図7は本考案の一実施
例を示し、図8に示した従来例と同一機能を有する部分
には同一符号を付し、重複する部分の説明を省略し、異
なる部分についてのみ説明する。同図において、1はP
C版(プレキャストコンクリート版)などからなる壁パ
ネルであり、この壁パネル1は、遮熱性、遮音性を付与
するため、内部に隔壁2で区画された空洞部3が設けら
れている。4は支持部材となる鉄骨構造の支柱であり、
前記壁パネル1の幅と同ピッチで立設され、左右方向に
連設する前記壁パネル1の両端を前記支柱4で支持し、
かつ、左右方向に連設した壁パネル1を多段に積み重ね
て支柱4に固定した複数の壁パネル1を上下及び左右方
向に連設させる。こうして上下及び左右方向に連設した
壁パネル1で例えば建物の外壁面を構築するものであ
る。また、前記支柱4は側面部5と背面部6とが直交す
るL型鋼から成る。
と前記支柱4とを固定する取付具である。この取付具10
は前記支柱4の側面部5に形成する挿通孔11から壁パネ
ル1の内部に挿入されるパネル押え12と、このパネル押
え12と平行する水平部13及び該水平部13と前記パネル押
え12とを一体化する立上り部14とを有するL型に屈曲し
た取付片15とを有し、前記水平部13には締付手段たる一
対のねじ16が螺着されている。なお、前記パネル押え12
は立上り部14に至る基部側が肉厚に形成され、その基部
から先端側を90度捩じってパネル押え12の先端側を平
板状に形成している。
間に介在させて上段側の壁パネル1を支持する受金具で
ある。この受金具20は、前記支柱4の側面部5に開口し
た孔部21から挿入して上段側の壁パネル1を支持する載
置部22と、この載置部22の一端から上下方向に突出する
垂直部23と、前記載置部22の裏面側に垂設した突部24
と、突部24と前記垂直部23との間に前記孔部21に係合す
る溝部25とを有している。なお、前記支柱4に形成する
孔部21は、上下の壁パネル1の接合位置、すなわち、壁
パネル1の高さと同ピッチに形成され、また、壁パネル
1は上下方向に連設する際、上下の壁パネル1を相互に
位置決めするように、上段側の壁パネル1に係合凸部1
Dが形成され、他方、下段側の壁パネル1の上端縁には
前記係合凸部1Dと嵌合する係合凹部1Eが形成されて
いることから、図7に示すように、上下の壁パネル1の
間に介在する受金具20は係合凸部1Dと係合凸部1Eを
避けるように、その受金具20を挿通する孔部21が側面部
5の中心からずれた位置に形成されている。
取付方法について説明する。まず、壁パネル1の幅と同
じピッチで立設される支柱4に壁パネル1を添わせ、壁
パネル1と支柱4とを固定する。このとき、隣接する左
右の壁パネル1は図8の従来例で示す取付具50により固
定する。こうにして壁パネル1を左右方向に連設し、最
も外側に左右両側の壁パネル1とこの壁パネル1の外側
に立設を支柱4とを取付具10により固定する。すなわ
ち、図5に示すように、取付具10のパネル押え12を支柱
4の側面部5に形成する挿通孔11から壁パネル1の内部
に挿入し、取付具10の立上り部14を支柱4の側面部5に
当接させると、取付具10の水平部13が支柱4の背面部6
と平行に添設される。そして、取付具10の水平部13に螺
着したねじ16を締め付けてねじ16の先端を支柱4の背面
部6に突き当ることによってパネル押え12が壁パネル1
の背面板1Aを押圧し、壁パネル1の背面板1Aがパネ
ル押え12と支柱4の背面部6とで挟着される。これによ
り、最も外側に位置する壁パネル1が支柱4に固定され
る。なお、1枚の壁パネル1は図4に示すように3個の
取付具10によって支柱4に固定される。このようにして
壁パネル1を上下左右に連設して例えば建物の外壁面な
どを構築する。なお、壁パネル1を上下方向に連設する
際、上段側の壁パネル1の下端縁に形成する係合凸部1
Dを下段側の壁パネル1の上端縁に形成する係合凹部1
Eに嵌合させて上下の壁パネル1を相互に連結するとと
もに、上下の壁パネル1の間には上段側の壁パネル1を
支持するための受金具20が介在されている。すなわち、
取付具10によって下段側の壁パネル1を固定した後、支
柱4の側面部5に開口した孔部21から受金具20の載置部
22を挿入し、この受金具20の端部に形成する垂直部23と
受金具20の裏面側に垂設する突部24との間に形成される
溝部25を孔部21に係合させた受金具20を支柱4に対して
直角に位置決め保持し、こうして支柱4に組付けた受金
具20に上段側の壁パネル1が支持される。なお、壁パネ
ル1の間に形成される目地となる隙間は図示しないモル
タルを充填して塞ぐようしている。
の外端部を固定する際、パネル押え12を支柱4の側面部
5に形成する挿通孔11から壁パネル1の内部に挿入し、
取付具10の立上り部14を支柱4の側面部5に当接させる
と、取付具10の水平部13が支柱4の背面部6と平行に添
設され、取付具10の水平部13に螺着したねじ16を締め付
けることによってパネル押え12と支柱4の背面部6とで
壁パネル1の背面板1Aを挟着して壁パネル1が支柱4
に固定することができる。しかも、壁パネル1を固定す
る取付具10は、取付具10の立上り部14が支柱4の側面部
5に当接して取付具10の水平部13が支柱4の背面部6と
平行に添設されることから、支柱4から取付具10の立上
り部14が僅かに突出するだけで壁パネル1の外側に無駄
なデッドスペースも生じない。また、上下に連設させた
壁パネル1の間には上段側の壁パネル1を支持する受金
具20が介在し、この受金具20によって上段側の壁パネル
1が支持され、最下部に取り付けた壁パネル1に上段側
に取り付けた壁パネル1の荷重が集中的に加わらず上下
の壁パネル1の接合箇所に取り付けた受金具20に分散さ
せることができる。また、取付具10の組付けは、支柱4
の挿通孔11に取付具10のパネル押え12を挿入し、取付具
10の水平部13に螺着したねじ16を締め付けるだけで極め
て簡単に壁パネル1を固定することができる。他方、受
金具20は、支柱4の孔部21に挿入し、垂直部23と突部24
との間に形成される溝部25を孔部21に係合させるだけで
受金具20を支柱4に対して簡単に位置決め保持すること
ができ、壁パネル1の固定作業も容易である。また、壁
パネル1の固定する際、壁パネル1に固定ボルトを通す
ための孔等を形成するといった特別な加工も必要ないこ
とから、壁パネル1の強度も低下しない。
が、本発明は前記各実施例に限定されるものではなく、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、支持部材としてL型鋼からなる支柱を立設した
例を示したが、H鋼等の梁にL型の取付金具を壁パネル
の接合箇所に溶接などによって固定してもよい。
れば、内部に空洞部を有する複数の壁パネルを連設して
梁や支柱などの支持部材に固定するとともに、前記壁パ
ネルの外端縁部に立設する前記支持部材に前記壁パネル
の端部を固定する壁パネルの取付具であって、前記支持
部材を前記壁パネルに背面に添設する背面部と壁パネル
の端面と平行する側面部とを有するL型に屈曲するとと
もに、該取付具は前記前記支柱の側面部に形成する挿入
孔から前記空洞部に挿入されるパネル押えと、このパネ
ル押えの端部から屈曲する立上り部と、この立上り部の
一端から屈曲して前記パネル押えと対向して前記支柱の
背面部に添設される取付部と有し、この取付部に前記支
柱の側面部に突き当てる締付手段を設けたものであるか
ら、支持部材に壁パネルの外端部を取付具によって容易
に固定することができるとともに、壁パネルの外側に取
付具が大きく突出することなく、壁パネルの外側に無駄
な取付スペースも生じない。
求項1記載の壁パネルの取付具において、上下に連設し
た壁パネルの間に介在させる受金具を設け、該受金具
は、前記支持部材の側面部に開口した孔部から挿入して
上段側の壁パネルを支持する載置部と、この載置部の一
端に上下方向に突出して前記支持部材の側面部の外面側
に添設する垂直部とを有するとともに、前記載置部の裏
面側に突部を形成し、この突部と前記垂直部との間に前
記孔部に係合する溝部を設けたことにより、最下部に取
り付けた壁パネルに上段側に取り付けた壁パネルの荷重
が集中的に加わらず上下の壁パネルの接合箇所に取り付
けた受金具に分散させることができる。
る。
る。
ある。
る。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に空洞部を有する複数の壁パネルを
連設して梁や支柱などの支持部材に固定するとともに、
前記壁パネルの外端縁部に立設する前記支持部材に前記
壁パネルの端部を固定する壁パネルの取付具であって、
前記支持部材は壁パネルの背面板と壁パネルの外端面に
沿わせる背面部と側面部とを有し、前記取付具は前記支
持部材の側面部に形成する挿入孔から前記壁パネルの空
洞部に挿入するパネル押えと、このパネル押えの端部か
らL型に屈曲して前記パネル押えと平行する水平部及び
この水平部とパネル押えとを連設する立上り部とを有す
る取付片と、前記水平部に螺着して前記支持部材の背面
部に突き当てる締付手段とを具備してなることを特徴と
する壁パネルの取付具。 - 【請求項2】 上下に連設した壁パネルの間に介在させ
る受金具を設け、該受金具は、前記支持部材の側面部に
開口した孔部から挿入して上段側の壁パネルを支持する
載置部と、この載置部の一端に上下方向に突出して前記
支持部材の側面部の外面側に添設する垂直部とを有する
とともに、前記載置部の裏面側に突部を形成し、この突
部と前記垂直部との間に前記孔部に係合する溝部を設け
たことを特徴とする請求項1記載の壁パネルの取付具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23184098A JP3233211B2 (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 壁パネルの取付具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP23184098A JP3233211B2 (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 壁パネルの取付具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000064471A JP2000064471A (ja) | 2000-02-29 |
JP3233211B2 true JP3233211B2 (ja) | 2001-11-26 |
Family
ID=16929842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23184098A Expired - Fee Related JP3233211B2 (ja) | 1998-08-18 | 1998-08-18 | 壁パネルの取付具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3233211B2 (ja) |
-
1998
- 1998-08-18 JP JP23184098A patent/JP3233211B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2000064471A (ja) | 2000-02-29 |
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