JP2002322340A - 振動溶着用熱可塑性樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

振動溶着用熱可塑性樹脂組成物およびその成形体

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JP2002322340A
JP2002322340A JP2001127748A JP2001127748A JP2002322340A JP 2002322340 A JP2002322340 A JP 2002322340A JP 2001127748 A JP2001127748 A JP 2001127748A JP 2001127748 A JP2001127748 A JP 2001127748A JP 2002322340 A JP2002322340 A JP 2002322340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性、耐衝撃性、振動溶着性に優れた振
動溶着用熱可塑性樹脂組成物およびそれを用いた自動車
ランプハウジング等の成形体を提供する。 【解決手段】 ビニル重合性官能基含有シロキサンを含
むポリオルガノシロキサンおよびアルキル(メタ)アク
リレートゴムとからなる複合ゴム質重合体(a)にシア
ン化ビニル単量体および/またはアルケニル置換芳香族
単量体を含む単量体をグラフト共重合させたグラフト共
重合体(A)0.1〜90質量%と、ブタジエン系ゴム
質重合体(b)にシアン化ビニル単量体および/または
アルケニル置換芳香族単量体(B−2)を含む単量体を
グラフト共重合させたグラフト共重合体(B)0.1〜
90質量%と、その他の重合体(C)0〜95質量%
((A)と(B)と(C)の合計量が100質量%)と
を含有する振動溶着用熱可塑性樹脂組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂組成
物およびそれを用いた成形体に関し、特に、耐候性に優
れ、ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂やポリ
カーボネート(PC)樹脂との振動溶着が良好に行える
熱可塑性樹脂組成物及びこれを用いた成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】テールランプ、ストップランプ等の自動
車用ランプは、PMMA樹脂やPC樹脂等のレンズと、
該レンズを支持するランプハウジングと、該ランプハウ
ジングに収納されたランプとから概略構成されている。
ランプハウジングには、鉄やアルミニウム等の金属製の
ものに加えて、軽量で生産性が高い等の理由から、ゴム
強化スチレン系樹脂、ポリプロピレン樹脂、PC樹脂系
ポリマーアロイ等の樹脂製のものがある。
【0003】自動車用ランプハウジングに用いられるゴ
ム強化スチレン系樹脂としては、屋外で日光に曝される
ことが多いので、最近では、ABS樹脂よりも耐候性に
優れたASA(アクリロニトリル・スチレン・アクリル
ゴム)樹脂、AES(アクリロニトリル・エチレン−プ
ロピレンゴム・スチレン)樹脂が用いられることが多
い。
【0004】このような樹脂製の自動車ランプハウジン
グは、従来、透明樹脂からなるレンズとホットメルト接
着剤で接合、一体化されていたが、より生産性を高める
ため、最近では振動溶着法で接合されることが多い。振
動溶着法は、摩擦熱を利用した溶着方法であり、図1に
示すように、レンズ11の周縁端部11aをランプハウ
ジング12の周縁端部12aに押し当てて、振れ幅0.
5〜2.0mm、振動数200〜300Hzの振動を与
え、レンズ11とランプハウジング12の間に摩擦熱を
発生させ、レンズ11とランプハウジング12を溶融、
接合、一体化する方法である。
【0005】このような振動溶着法においては、レンズ
11の周縁端部11aとハウジング12の周縁端部12
aとの接合部分、いわゆる溶けしろが、レンズ天面側か
ら見て、レンズリブ部11bに沿って形成されること
が、仕上がりの外観上、重要である。
【0006】また、自動車用ランプハウジングの用いら
れる樹脂には、耐衝撃性が必要とされる。ASA樹脂の
耐衝撃性を改良した樹脂としては、ポリオルガノシロキ
サンとアルキル(メタ)アクリレートゴムからなる複合
ゴム重合体系グラフト共重合体を用いたゴム強化スチレ
ン系樹脂が、例えば、特開平08−199026号公報
や特開平11−199642号公報に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この樹
脂を使用したランプハウジング12は、PMMA樹脂や
PC樹脂等からなるレンズ11との振動溶着性が十分で
はないため、溶けしろがレンズリブ部11bに沿って形
成されず、自動車用ランプ10として外観上十分でない
場合があった。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、耐候性、耐衝撃性に優れ、か
つ、振動溶着によるPMMA樹脂、PC樹脂等との溶着
が良好で、振動溶着で生じる溶けしろの外観に優れる、
振動溶着性の良い熱可塑性樹脂組成物およびそれを用い
た自動車ランプハウジング等の成形体を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の振動溶着用熱可
塑性樹脂組成物は、ビニル重合性官能基含有シロキサン
を含むポリオルガノシロキサンおよびアルキル(メタ)
アクリレートゴムとからなる複合ゴム質重合体(a)
に、シアン化ビニル単量体(A−1)およびアルケニル
置換芳香族単量体(A−2)からなる群から選ばれる少
なくとも1種を含む単量体をグラフト共重合させたグラ
フト共重合体(A)0.1〜90質量%と、ブタジエン
系ゴム質重合体(b)に、シアン化ビニル単量体(B−
1)およびアルケニル置換芳香族単量体(B−2)から
なる群から選ばれる少なくとも1種を含む単量体をグラ
フト共重合させたグラフト共重合体(B)0.1〜90
質量%と、その他の重合体(C)0〜95質量%
((A)と(B)と(C)の合計量が100質量%)と
を含有することを特徴とする。
【0010】また、本発明の振動溶着用熱可塑性樹脂組
成物においては、前記複合ゴム質重合体(a)およびブ
タジエン系ゴム質重合体(b)からなる全ゴム質重合体
[(a)+(b)]のうち、前記複合ゴム質重合体
(a)の割合[(a)/{(a)+(b)}]が20〜
80質量%であることが望ましい。また、前記その他の
重合体(C)は、シアン化ビニル単量体単位(C'−
1)10〜50質量%、アルケニル置換芳香族単量体単
位(C'−2)40〜90質量%および他のビニル単量
体単位(C’−3)0〜40質量%((C’−1)と
(C’−2)と(C’−3)の合計量が100質量%)
からなる共重合体であることが望ましい。
【0011】また、本発明の成形体は、本発明の振動溶
着用熱可塑性樹脂組成物からなることを特徴とする。ま
た、本発明の自動車用ランプは、本発明の成形体とレン
ズとが、振動溶着法によって一体化されたことを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。 <グラフト共重合体(A)>本発明における複合ゴム質
重合体(a)を構成するポリオルガノシロキサンは、ビ
ニル重合性官能基を含有するポリオルガノシロキサンで
ある。好ましくは、ビニル重合性官能基含有シロキサン
単位0.3〜3モル%およびジオルガノシロキサン単位
97〜99.7モル%からなり、3個以上のシロキサン
結合を有するケイ素原子がポリオルガノシロキサン中の
全ケイ素原子に対し1モル%以下であるポリオルガノシ
ロキサンである。
【0013】ポリオルガノシロキサン中のビニル重合性
官能基含有シロキサン単位が0.3モル%未満では、ア
ルキル(メタ)アクリレートゴム(ポリアルキルアクリ
レート)との複合化が不十分となり、成形体の表面外観
が悪くなる場合がある。また、ポリオルガノシロキサン
中のビニル重合性官能基含有シロキサン単位が3モル%
を超える、または3個以上のシロキサン結合を有するケ
イ素原子がポリオルガノシロキサン中の全ケイ素原子に
対し1モル%を超える場合は、樹脂組成物の耐衝撃性が
低くなりやすい。樹脂組成物の耐衝撃性と成形外観の両
方を考慮すると、ポリオルガノシロキサン中のビニル重
合性官能基含有シロキサン単位は、好ましくは0.5〜
2モル%、さらに好ましくは0.5〜1モル%である。
【0014】複合ゴム質重合体(a)を構成するポリオ
ルガノシロキサンは、特に限定はされないが、乳化重合
法で製造することが好ましい。乳化重合法としては、例
えば、ジメチルシロキサンとビニル重合性官能基含有シ
ロキサンからなる混合物、または、さらに必要に応じて
シロキサン系架橋剤を含む混合物を乳化剤と水によって
乳化させてラテックスとし、このラテックスを高速回転
による剪断力で微粒子化するホモミキサーや、高圧発生
機による噴出力で微粒子化するホモジナイザー等を使用
して微粒子化した後、酸触媒を用いて高温下でジメチル
シロキサンとビニル重合性官能基含有シロキサンとを重
合させ、次いでアルカリ性物質により酸を中和する方法
が挙げられる。
【0015】ジメチルシロキサンとしては、3員環以上
のジメチルシロキサン系環状体が挙げられ、3〜7員環
のものが好ましい。具体的には、ヘキサメチルシクロト
リシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、
デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシク
ロヘキサシロキサン等が挙げられる。これらは単独でま
たは二種以上混合して用いられる。
【0016】ビニル重合性官能基含有シロキサンとして
は、ビニル重合性官能基を含有し、かつジメチルシロキ
サンとシロキサン結合を介して結合しうるものである。
該ビニル重合性官能基含有シロキサンとしては、ジメチ
ルシロキサンとの反応性を考慮すると、ビニル重合性官
能基を含有する各種アルコキシシラン化合物が好まし
い。
【0017】ビニル重合性官能基含有シロキサンとして
は、具体的には、β−メタクリロイルオキシエチルジメ
トキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピ
ルジメトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルメトキシジメチルシラン、γ−メタクリロイル
オキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイ
ルオキシプロピルエトキシジエチルシラン、γ−メタク
リロイルオキシプロピルジエトキシメチルシラン、δ−
メタクリロイルオキシブチルジエトキシメチルシラン等
のメタクリロイルオキシシロキサン;テトラメチルテト
ラビニルシクロテトラシロキサン等のビニルシロキサ
ン;p−ビニルフェニルジメトキシメチルシラン;γ−
メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、γ−メル
カプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプトシロ
キサンが挙げられる。これらビニル重合性官能基含有シ
ロキサンは、単独で、または二種以上の混合物として用
いることができる。
【0018】シロキサン系架橋剤としては、3官能性ま
たは4官能性のシラン系架橋剤、例えば、トリメトキシ
メチルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシ
シラン等が挙げられる。
【0019】乳化剤としては、アニオン系乳化剤が好ま
しく、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオ
キシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステルナト
リウムなどの中から選ばれた乳化剤が使用される。特
に、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
スルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸系の乳化剤が好
ましい。これらの乳化剤は、シロキサン混合物100質
量部に対して0.05〜5質量部程度の範囲で使用され
る。使用量が少ないと分散状態が不安定となり微小な粒
子径の乳化状態を保てなくなる。また、使用量が多いと
この乳化剤に起因する樹脂組成物や成形体の着色が甚だ
しくなり不都合である。
【0020】酸触媒としては、脂肪族スルホン酸、脂肪
族置換ベンゼンスルホン酸、脂肪族置換ナフタレンスル
ホン酸などのスルホン酸類、および硫酸、塩酸、硝酸な
どの鉱酸類が挙げられる。これらの酸触媒は一種でまた
は二種以上を組み合わせて用いられる。また、これらの
中では、ポリオルガノシロキサンラテックスの安定化作
用にも優れている点で、脂肪族置換ベンゼンスルホン酸
が好ましく、n−ドデシルベンゼンスルホン酸が特に好
ましい。また、n−ドデシルベンゼンスルホン酸と硫酸
などの鉱酸とを併用すると、ポリオルガノシロキサンラ
テックスの乳化剤成分に起因する樹脂組成物の着色を低
減させることができる。
【0021】酸触媒の添加方法としては、シロキサン混
合物、乳化剤および水とともに混合する方法と、シロキ
サン混合物が微粒子化したラテックスを高温の酸水溶液
中に一定速度で滴下する方法等がある。中でも、ポリオ
ルガノシロキサンの粒子径の制御のしやすさを考慮する
と、シロキサン混合物が微粒子化したラテックスを高温
の酸水溶液中に一定速度で滴下する方法が好ましい。
【0022】これらシロキサン混合物、乳化剤、水およ
び/または酸触媒を混合する方法としては、高速撹拌に
よる混合、ホモジナイザーなどの高圧乳化装置による混
合などが挙げられる。中でも、ホモジナイザーを使用し
た方法は、ポリオルガノシロキサンラテックスの粒子径
の分布が小さくなるので好ましい方法である。
【0023】ポリオルガノシロキサンを製造する際の重
合温度は、50℃以上が好ましく、さらに好ましくは8
0℃以上である。ポリオルガノシロキサンを製造する際
の重合時間は、酸触媒をシロキサン混合物、乳化剤およ
び水とともに混合、微粒子化させて重合する方法では、
2時間以上、さらに好ましくは5時間以上であり、酸触
媒の水溶液中にシロキサン混合物が微粒子化したラテッ
クスを滴下する方法では、ラテックスの滴下終了後1時
間程度保持することが好ましい。重合の停止は、反応液
を冷却し、さらにラテックスを苛性ソーダ、苛性カリ、
炭酸ナトリウムなどのアルカリ性物質で中和することに
よって行うことができる。
【0024】本発明における複合ゴム質重合体(a)を
構成するアルキル(メタ)アクリレートゴムは、アルキ
ルアクリレートと多官能性アルキル(メタ)アクリレー
トとからなるものである。アルキルアクリレートとして
は、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート等が例示される。
これらは、単独でまたは二種以上併用して用いることが
できる。これらの内、n−ブチルアクリレートを使用す
ることが、コストメリットの点で好ましい。
【0025】多官能性アルキル(メタ)アクリレートと
しては、例えば、アリルメタクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタ
クリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレ
ート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、
トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート
等が挙げられる。これらは、単独でまたは二種以上併用
して用いることができる。
【0026】好ましい多官能性アルキル(メタ)アクリ
レートの併用例としては、ゴム架橋度とグラフト量のバ
ランスに優れる点で、アリルメタクリレートと1,3−
ブチレングリコールジメタクリレートとの併用が挙げら
れる。また、多官能性アルキル(メタ)アクリレートの
使用量は、アルキルアクリレートと多官能性アルキル
(メタ)アクリレートからなる成分中、0.1〜20質
量%、好ましくは0.2〜5質量%、さらに好ましくは
0.2〜1質量%である。多官能性アルキル(メタ)ア
クリレートの使用量が0.1質量%未満では、得られる
樹脂組成物の成形外観が低下する傾向にあり、20質量
%を超えると、得られる樹脂組成物の耐衝撃性が低下す
る傾向にある。
【0027】本発明における、ポリオルガノシロキサン
とアルキル(メタ)アクリレートゴムからなる複合ゴム
質重合体(a)は、ポリオルガノシロキサンのラテック
ス中へアルキルアクリレートと多官能性アルキル(メ
タ)アクリレートからなるアクリレート成分を添加し、
通常のラジカル重合開始剤を作用させてアクリレート成
分を重合することによって調製できる。
【0028】該アクリレート成分を添加する方法として
は、ポリオルガノシロキサンのラテックスと一括で混合
する方法と、ポリオルガノシロキサンのラテックス中に
一定速度で滴下する方法とが挙げられる。中でも、樹脂
組成物の耐衝撃性を考慮すると、ポリオルガノシロキサ
ンのラテックスと一括で混合する方法が好ましい。
【0029】ラジカル重合開始剤としては、過酸化物、
アゾ系開始剤、または酸化剤・還元剤を組み合わせたレ
ドックス系開始剤が用いられる。この中では、レドック
ス系開始剤が好ましく、特に硫酸第一鉄・エチレンジア
ミン四酢酸二ナトリウム塩・ロンガリット(ホルムアル
デヒドナトリウムスルホキシラート二水塩)・t−ブチ
ルハイドロパーオキサイドを組み合わせたスルホキシレ
ート系開始剤が好ましい。
【0030】本発明における複合ゴム質重合体(a)の
重量平均粒子径は、特に限定されないが、耐衝撃性と顔
料着色性とのバランスが優れる観点から0.08〜2.
0μmが好ましい。また、複合ゴム質重合体(a)中の
ポリオルガノシロキサンの量は、特に限定はされない
が、1〜20質量%が好ましい。1質量%未満ではポリ
オルガノシロキサン量が少ないため樹脂組成物の耐衝撃
性が低くなり、20質量%を超えると樹脂組成物の顔料
着色性が低下する。また、樹脂組成物の耐衝撃性と顔料
着色性の両方を考慮すると、複合ゴム質重合体中のポリ
オルガノシロキサンの量は好ましくは6〜20質量%、
さらに好ましくは10〜20質量%である。
【0031】本発明におけるグラフト共重合体(A)
は、上記のごとく製造された複合ゴム質重合体(a)
に、シアン化ビニル単量体(A−1)およびアルケニル
置換芳香族単量体(A−2)からなる群から選ばれる少
なくとも1種を含む単量体をグラフト共重合させること
によって得られるグラフト共重合体である。
【0032】シアン化ビニル単量体単位(A−1)とし
ては、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、cis−2−ペンテンニトリル、フマロニトリルな
どが挙げられる。これらは単独でまたは併用して使用す
ることができる。アルケニル置換芳香族単量体(A−
2)としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、o−メチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−エ
チルスチレン、α−ハロゲン化スチレン、o−ハロゲン
化スチレン、m−ハロゲン化スチレン、p−ハロゲン化
スチレン等が挙げられる。これらは単独または2種以上
を併用して使用することができる。
【0033】また、シアン化ビニル単量体(A−1)お
よびアルケニル置換芳香族単量体(A−2)からなる群
から選ばれる少なくとも1種を含む単量体には、共重合
可能な他のビニル単量体(A−3)が含まれていてもよ
い。共重合可能な他のビニル単量体単位(A−3)とし
ては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル等のメタクリル酸エステル;N−フェニルマレイミド
のようなマレイミド単量体等が挙げられるが、特にこれ
らに限定されるものではない。
【0034】シアン化ビニル単量体(A−1)、アルケ
ニル置換芳香族単量体(A−2)およびこれらと共重合
可能な他のビニル単量体(A−3)の内、樹脂組成物の
耐衝撃性や熱安定性を考慮すると、スチレンとアクリロ
ニトリルを使用することが好ましい。
【0035】グラフト共重合に用いられる単量体の使用
割合は、シアン化ビニル単量体(A−1)15〜35質
量%、アルケニル置換芳香族単量体(A−2)65〜8
5質量%、およびこれらと共重合可能な他のビニル単量
体(A−3)0〜15質量%であることが好ましい。こ
れらの使用割合から外れると、樹脂組成物の耐衝撃性や
顔料着色性を損なうおそれが出てくる。グラフト共重合
に用いられる単量体中には、グラフト共重合体の分子量
やグラフト率を調整するための各種連鎖移動剤を添加す
ることができる。
【0036】本発明におけるグラフト共重合体(A)の
製造は、複合ゴム質重合体(a)のラテックスに、シア
ン化ビニル単量体(A−1)およびアルケニル置換芳香
族単量体(A−2)単量体からなる群から選ばれる少な
くとも1種を含む単量体を加え、ラジカル重合技術によ
る一段あるいは多段のグラフト共重合によって行われ
る。中でも、得られるグラフト共重合体(A)を含む樹
脂組成物の耐衝撃性および顔料着色性を考慮すると、二
段以上のグラフト共重合を行うことが好ましい。
【0037】グラフト共重合時に用いられる単量体の量
は、複合ゴム質重合体(a)100質量部に対して、8
0〜140質量部、好ましくは100〜120質量部で
ある。グラフト共重合の際、全ての単量体がグラフト成
分にならず、それらの一部が、単独の共重合体として存
在していても差し支えない。
【0038】グラフト共重合の際には、重合ラテックス
を安定化させるために、ラテックスに新たに乳化剤を添
加することができる。乳化剤としては、特に限定させる
ものではないが、好ましい例としては、カチオン系乳化
剤、アニオン系乳化剤およびノニオン系乳化剤が挙げら
れる。さらに好ましい例としては、スルホン酸塩乳化剤
あるいは硫酸塩乳化剤とカルボン酸塩乳化剤との併用が
挙げられる。
【0039】グラフト共重合が終了した後、ラテックス
を酢酸カルシウムまたは硫酸アルミニウム等の金属塩を
溶解した熱水中に投入し、塩析、凝固させることによ
り、グラフト共重合体(A)を分離し、回収することが
できる。
【0040】<グラフト共重合体(B)>本発明におけ
るグラフト共重合体(B)は、ブタジエン系ゴム質重合
体(b)に、シアン化ビニル単量体(B−1)およびア
ルケニル置換芳香族単量体(B−2)からなる群から選
ばれる少なくとも1種を含む単量体をグラフト共重合さ
せたグラフト共重合体である。
【0041】ブタジエン系ゴム質重合体(b)として
は、ポリブタジエンゴムの他、ブタジエン単位を50質
量%以上含有し、劣位量のスチレン単量体単位、アクリ
ロニトリル単量体単位などを含有する共重合体、例え
ば、スチレン−ブタジエンゴム質共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエンゴム質共重合体などが挙げられる。
【0042】シアン化ビニル単量体(B−1)として
は、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、エタクリ
ロニトリル、フマロニトリルなどが挙げられる。これら
は単独でまたは併用して使用することができる。アルケ
ニル置換芳香族単量体(B−2)としてはスチレン、α
−メチルスチレン、o−メチルスチレン、1,3−ジメ
チルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレ
ン、ハロゲン化スチレン、p−エチルスチレン等が挙げ
られる。これらは単独でまたは2種以上を併用して使用
することができる。
【0043】また、シアン化ビニル単量体(B−1)お
よびアルケニル置換芳香族単量体(B−2)からなる群
から選ばれる少なくとも1種を含む単量体には、共重合
可能な他のビニル単量体(B−3)が含まれていてもよ
い。共重合可能な他のビニル単量体(B−3)として
は、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタ
クリル酸エステル;N−フェニルマレイミドのようなマ
レイミド単量体等が挙げられるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0044】シアン化ビニル単量体(B−1)、アルケ
ニル置換芳香族単量体(B−2)およびこれらと共重合
可能な他のビニル単量体(B−3)の内、樹脂組成物の
耐衝撃性や熱安定性を考慮すると、スチレンとアクリロ
ニトリルを使用することが好ましい。
【0045】グラフト共重合に用いられる単量体の使用
割合は、シアン化ビニル単量体(B−1)15〜35質
量%、アルケニル置換芳香族単量体(B−2)65〜8
5質量%、およびこれらと共重合可能な他のビニル単量
体(B−3)0〜15質量%であることが好ましい。こ
れらの使用割合から外れると、樹脂組成物の耐衝撃性や
顔料着色性を損なうおそれが出てくる。グラフト共重合
に用いられる単量体中には、グラフト共重合体の分子量
やグラフト率を調整するための各種連鎖移動剤を添加す
ることができる。
【0046】本発明のおけるグラフト共重合体(B)の
製造は、ポリブタジエン系ゴム質重合体(b)のラテッ
クスに、シアン化ビニル単量体(B−1)およびアルケ
ニル置換芳香族単量体(B−2)からなる群から選ばれ
る少なくとも1種を含む単量体を加え、ラジカル重合技
術によるグラフト重合で行われる。
【0047】グラフト共重合時に用いられる単量体の量
は、ブタジエン系ゴム質重合体(b)100質量部に対
して、20〜500質量部、好ましくは40〜250質
量部である。グラフト共重合の際、全ての単量体がグラ
フト成分にならず、それらの一部が、単独の共重合体と
して存在していても差し支えない。
【0048】グラフト共重合の際には、重合ラテックス
を安定化させるために、ラテックスに乳化剤を添加する
ことができる。乳化剤としては、特に限定させるもので
はないが、好ましい例としては、カチオン系乳化剤、ア
ニオン系乳化剤およびノニオン系乳化剤が挙げられる。
さらに好ましい例としては、カルボン酸塩乳化剤が挙げ
られる。
【0049】<その他の重合体(C)>本発明における
その他の重合体(C)としては、シアン化ビニル系単量
体単位(C’−1)10〜50質量%、アルケニル置換
芳香族単量体単位(C’−2)40〜90質量%および
他のビニル単量体単位(C’−3)0〜40質量%
((C’−1)と(C’−2)と(C’−3)の合計量
が100質量%)からなる共重合体(C’)、ポリメチ
ルメタクリレート(PMMA)樹脂、ポリカーボネイト
(PC)樹脂、ポリエステル(PEs)樹脂、ポリアミ
ド(PA)樹脂、ポリスチレン(PS)樹脂、ポリ塩化
ビニル(PVC)樹脂、ポリエチレン(PE)樹脂、ポ
リプロピレン(PP)樹脂、ポリフェニレンエーテル
(PPE)樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、等の
熱可塑性樹脂を1種類以上用いることができる。中で
も、振動溶着で生じる溶けしろ外観が優れることから、
共重合体(C’)、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)樹脂、ポリカーボネイト(PC)樹脂、ポリエステ
ル(PEs)樹脂を1種類以上用いるが好ましい。さら
に、振動溶着で生じる溶けしろ外観が優れることから共
重合体(C’)が好ましい。
【0050】シアン化ビニル単量体単位(C’−1)と
しては、アクリロニトリル単位、メタクリロニトリル単
位、エタクリロニトリル単位、フマロニトリル単位など
が挙げられる。これらは共重合体(C’)に2種以上含
まれていてもよい。アルケニル置換芳香族単量体単位
(C’−2)としては、スチレン単位、α−メチルスチ
レン単位、o−メチルスチレン単位、1,3−ジメチル
スチレン単位、p−メチルスチレン単位、t−ブチルス
チレン単位、ハロゲン化スチレン単位、p−エチルスチ
レン単位等が挙げられる。これらは共重合体(C’)に
2種以上含まれていてもよい。
【0051】また、共重合体(C’)には、他のビニル
単量体単位(C’−3)が含まれていてもよい。他のビ
ニル単量体単位(C’−3)としては、メタクリル酸メ
チル単位、メタクリル酸エチル単位等のメタクリル酸エ
ステル単位:N−フェニルマレイミド単位のようなマレ
イミド単量体単位が挙げられ、特に限定されるものでは
ない。
【0052】このような共重合体(C’)としては、例
えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロ
ニトリル−スチレン−α−メチルスチレン共重合体、ア
クリロニトリル−α−メチルスチレン共重合体、アクリ
ロニトリル−スチレン−N−フェニルマレイミド共重合
体、アクリロニトリル−スチレン−α−メチルスチレン
−N−フェニルマレイミド共重合体、アクリロニトリル
−スチレン−メタクリル酸メチル共重合体およびスチレ
ン−メタクリル酸メチル共重合体が好ましい。これらは
1種類以上用いることができる。
【0053】共重合体(C’)に含まれるシアン化ビニ
ル単量体単位(C’−1)の割合は、10〜50質量%
が好ましい。シアン化ビニル単量体単位(C’−1)が
10質量%未満では、耐薬品性が劣るものとなる。シア
ン化ビニル単量体単位(C’−1)が50質量%を超え
ると、成形性が劣る。
【0054】共重合体(C’)に含まれるアルケニル置
換芳香族単量体単位(C’−2)の割合は、40〜90
質量%が好ましい。アルケニル置換芳香族単量体単位
(C’−2)が40質量%未満では、成形性が劣る場合
がある。アルケニル置換芳香族単量体単位(C’−2)
が90質量%を超えると、耐衝撃性が不十分となる。
【0055】共重合体(C’)に含まれる他のビニル単
量体単位(C’−3)の割合は、0〜40質量%が好ま
しい。ビニル単量体単位(C’−3)が40質量%を超
えると、耐衝撃性、成形性のいずれか少なくとも一方が
劣る場合がある。本発明における共重合体(C’)の製
造方法には特に制限はないが、ラジカル重合法で製造さ
れることが好ましい。ラジカル重合は、乳化重合、溶液
重合、懸濁重合、バルク重合等によって行われる。
【0056】<熱可塑性樹脂組成物>本発明の振動溶着
用熱可塑性樹脂組成物は、前記グラフト共重合体(A)
0.1〜90質量%と、前記グラフト共重合体(B)
0.1〜90質量%と、前記その他の重合体(C)0〜
95質量%((A)と(B)と(C)の合計量が100
質量%)とを含有するものである。
【0057】グラフト共重合体(A)の割合は、0.1
〜90質量%であり、好ましくは4〜70質量%、さら
に好ましくは8〜60質量%である。グラフト共重合体
(A)が0.1質量%未満では、耐候性が劣るものとな
る。グラフト共重合体(A)が90質量%を超えると、
振動溶着部の外観が劣るものとなる。
【0058】グラフト共重合体(B)の割合は、0.1
〜90質量%であり、好ましくは4〜70質量%、さら
に好ましくは8〜60質量%である。グラフト共重合体
(B)が0.1質量%未満では、振動溶着で生じる溶け
しろ外観が劣るものとなる。グラフト共重合体(B)が
90質量%を超えると、耐候性が劣るものとなる。
【0059】また、複合ゴム質重合体(a)およびブタ
ジエン系ゴム質重合体(b)からなる全ゴム質重合体
[(a)+(b)]のうち、複合ゴム質重合体(a)の
割合[(a)/{(a)+(b)}]は、好ましくは2
0〜80質量%であり、より好ましくは30〜75質量
%であり、さらに好ましくは35〜70質量%である。
複合ゴム質重合体(a)が20質量%未満では、耐候性
が劣るおそれがある。複合ゴム質重合体(a)が90質
量%を超えると、振動溶着で生じる溶けしろ外観が劣る
おそれがある。
【0060】本発明の熱可塑性樹脂組成物の調製方法に
は、通常の樹脂のブレンドで用いられるヘンシェルミキ
サー、タンブラーなどの装置を使用することができる。
また、賦型についても、単軸押出機、二軸押出機、射出
成形機等の通常の賦型に用いられる装置を使用すること
ができる。この際、熱可塑性樹脂組成物には、通常使用
される強化材、難撚化剤等の添加物を配合することがで
きる。
【0061】強化材としては、ガラス繊維、カーボン繊
維等の無機繊維;ウオラスナイト、タルク、マイカ粉、
ガラス箔、チタン酸カリウム等の無機フィラー等が挙げ
られる。強化材は、熱可塑性樹脂組成物100質量部に
対して、0〜20質量部、好ましくは0〜10質量部配
合される。強化材が20質量部を超えると、得られる熱
可塑性樹脂組成物の振動溶着性が劣る傾向がある。
【0062】難燃化剤としては、通常、ABS樹脂や熱
可塑性ポリエステル樹脂の難燃化に用いられるハロゲン
化合物、アンチモン化合物等の無機系難燃化剤が使用さ
れる。ハロゲン化合物としては、デガブロムジフェニル
エーテル、オクタブロムジフェニルエーテル等のハロゲ
ン化ジフェニルエーテル;ハロゲン化ポリカーボネイト
などが挙げられる。無機系難燃化剤としては、三酸化ア
ンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、ピロ
アンチモン酸ソーダ、水酸化アルミニウム等がその一例
に挙げられる。
【0063】ハロゲン化合物の配合量は、熱可塑性樹脂
組成物100質量部に対して、0〜35質量部、好まし
くは0〜30質量部である。アンチモン化合物の配合量
は、熱可塑性樹脂組成物100質量部に対して、0〜2
5質量部、好ましくは0〜20質量部である。さらに、
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、必要に応じて帯電防
止剤、改質剤、離型剤、光または熱に対する安定剤、染
顔料などの種々の添加剤を適宜加えることもできる。
【0064】本発明の成形体は、本発明の熱可塑性樹脂
組成物を、通常の射出成形、押出成形、ブロー成形、カ
レンダ成形またはインフレーション成形等によって成形
することにより得ることができる。本発明の熱可塑性樹
脂組成物を成形して得られる成形体としては、特に制限
はなく、例えば、屋内外照明のハウジング、自動車や二
輪車用ランプのハウジング等が挙げられる。特に、PM
MA樹脂やPC樹脂との振動溶着性に優れ、振動溶着で
生じる溶けしろ外観が優れたものとなるため、自動車用
ランプハウジングとしての使用に適している。
【0065】本発明の成形体の一つである自動車用ラン
プハウジングは、レンズと振動溶着法によって一体化さ
れ、自動車用ランプに使用される。レンズの材質として
は、特に制限はないが、透明性、耐候性、耐傷つき性が
優れ、本発明の熱可塑性樹脂組成物との振動溶着で生じ
る溶けしろ外観が優れた形状となることから、PMMA
樹脂、PC樹脂等が使用される。
【0066】振動溶着法は、摩擦熱を利用した溶着方法
で、レンズおよびランプハウジングの接着面どうしを
0.1〜0.6MPa程度で加圧しながら、振れ幅0.
5〜2.0mm程度、振動数200〜300Hz程度の
振動を与え、生じた摩擦熱によって熱可塑性樹脂を溶融
させ、レンズとランプハウジングとを接合する方法であ
る。レンズとランプハウジングとを振動溶着する方法
は、通常行われている方法であり、振動溶着機によって
振動が与えられ、溶着される。
【0067】本発明の自動車用ランプは、ランプハウジ
ングが、耐候性、耐衝撃性を有し、PMMA樹脂やPC
樹脂との振動溶着性に優れ、振動溶着の溶けしろが凹凸
のない滑らかな形状となる熱可塑性樹脂組成物からなる
ので、外観、耐候性、耐衝撃性に優れ、しかも効率よく
生産することができる。
【0068】
【実施例】以下、実施例を示す。本発明は、これら実施
例に限定されるものではないことは言うまでもない。ま
た、実施例での「部」および「%」は各々「質量部」お
よび「質量%」を意味する。
【0069】[グラフト共重合体(A)の製造]オクタ
メチルシクロテトラシロキサン98部およびγ−メタク
リロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン2部を
混合してシロキサン系混合物100部を得た。これにド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.67部を溶解
した蒸留水300部を添加し、ホモミキサーにて100
00回転/分で2分間撹拌した後、ホモジナイザーに3
0MPaの圧力で1回通し、安定な予備混合オルガノシ
ロキサンラテックスを得た。
【0070】一方、試薬注入容器、冷却管、ジャケット
加熱機および攪拌装置を備えた反応器内に、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸10部と蒸留水90部とを注入し、1
0%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液を調製した。
この水溶液を85℃に加熱した状態で、予備混合オルガ
ノシロキサンラテックスを4時間に亘って滴下し、滴下
終了後1時間温度を維持し、冷却した。次いで、この反
応物を苛性ソーダ水溶液で中和した。このようにして得
られたポリオルガノシロキサンラテックスを170℃で
30分間乾燥して固形分を求めたところ、18.0%で
あった。
【0071】試薬注入容器、冷却管、ジャケット加熱機
および攪拌装置を備えた反応器内に、製造したポリオル
ガノシロキサンラテックス45.2部、エマールNC−
35(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサ
ルフェート;花王(株)社製)0.2部を採取し、蒸留
水148.5部を添加、混合した後、ブチルアクリレー
ト42部、アリルメタクリレート0.3部、1,3−ブ
チレングリコールジメタクリレート0.1部およびt−
ブチルハイドロパーオキサイド0.11部の混合物を添
加した。この反応器に窒素気流を通じることによって、
雰囲気の窒素置換を行い、60℃まで昇温した。
【0072】内部の液温が60℃となった時点で、硫酸
第一鉄0.000075部、エチレンジアミン四酢酸二
ナトリウム塩0.000225部およびロンガリット
(ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート二水
塩)0.2部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加
し、ラジカル重合を開始させた。アクリレート成分の重
合により、液温は78℃まで上昇した。1時間この状態
を維持し、アクリレート成分の重合を完結させ複合ゴム
質重合体ラテックスを得た。
【0073】複合ゴム質重合体ラテックスの液温が反応
器内部で70℃まで低下した後、ロンガリット(ホルム
アルデヒドナトリウムスルホキシラート二水塩)0.2
5部を蒸留水10部に溶解した水溶液を添加し、次いで
アクリロニトリル2.5部、スチレン7.5部およびt
−ブチルハイドロパーオキサイド0.05部の混合液を
2時間にわたって滴下し重合させた。
【0074】滴下終了後、温度60℃の状態を1時間保
持した後、硫酸第一鉄0.001部、エチレンジアミン
四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリット(ホ
ルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート二水塩)
0.2部およびエマールNC−35(花王(株)社製)
0.2部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し、
次いでアクリロニトリル10部、スチレン30部および
t−ブチルハイドロパーオキサイド0.2部の混合液を
2時間にわたって滴下し重合させた。
【0075】滴下終了後、温度60℃の状態を0.5時
間保持した後、キュメンハイドロパーオキサイド0.0
5部を添加し、さらに温度60℃の状態を0.5時間保
持した後、冷却した。得られたグラフト共重合体ラテッ
クスを、酢酸カルシウム水溶液で凝固、脱水、乾燥させ
ることにより、グラフト共重合体(A)を得た
【0076】[グラフト共重合体(B)の製造]固形分
含量が35%、平均粒子径0.08μmのポリブタジエ
ンラテックス100部(固形分として)に、アクリル酸
n−ブチル単位85%、メタクリル酸単位15%からな
る平均粒子径0.08μmの共重合体ラテックス2部
(固形分として)を攪拌しながら添加し、30分間攪拌
を続け平均粒子径0.28μmの肥大化ブタジエン系ゴ
ム質重合体ラテックスを得た。
【0077】得られた肥大化ブタジエン系ゴム質重合体
ラテックスを反応容器に加え、更に蒸留水100部、ウ
ッドロジン乳化剤4部、デモールN(商品名、花王
(株)製、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物)
0.4部、水酸化ナトリウム0.04部、デキストロー
ズ0.7部を添加して攪拌しながら、昇温させて内温6
0℃の時点で硫酸第一鉄0.1部、ピロリン酸ナトリウ
ム0.4部、亜二チオン酸ナトリウム0.06部を加え
た後、アクリロニトリル30部、スチレン70部、クメ
ンハイドロパーオキサイド0.4部およびtert−ド
デシルメルカプタン1部の混合物を90分間にわたり連
続的に滴下し、その後1時間保持して冷却した。得られ
たグラフト重合体ラテックスを希硫酸で凝析したのち、
洗浄、濾過、乾燥してグラフト共重合体(B)を得た。
【0078】[その他の重合体(C)] (ポリカーボネイト(PC)樹脂(C1))その他の重
合体(C)のうちのポリカーボネイト(PC)樹脂(C
1)としてジヒドロキシ化合物としてビスフェノールA
を構成単位とする、三菱エンジニアリングプラスチック
(株)製の「ノバレックス7022A」(商品名)を使
用した。
【0079】(ポリエステル(PEs)樹脂(C2))
その他の重合体(C)のうちのポリエステル(PEs)
樹脂(C2)として三菱レイヨン(株)製の「タフペッ
トPBTN1100」(商品名、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂)を使用した。 (ポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂(C
3))その他の重合体(C)のうちのポリメチルメタク
リレート(PMMA)樹脂(C3)として三菱レイヨン
(株)製の「アクリペットVHS」(商品名)を使用し
た。
【0080】[共重合体(C')] (アクリロニトリル−スチレン共重合体(C’1)の製
造)アクリロニトリル単位29%およびスチレン単位7
1%からなるアクリロニトリル−スチレン共重合体
(C’1)を懸濁重合法によって得た。この共重合体
(C’1)の25℃での還元粘度(ηsp/C)は0.
62であった(0.2g/dlジメチルホルムアミド溶
液での測定値)。
【0081】(アクリロニトリル−スチレン−N−フェ
ニルマレイミド共重合体(C’2)の製造)アクリロニ
トリル単位22%、スチレン単位55%およびN−フェ
ニルマレイミド単位23%からなるアクリロニトリル−
スチレン−N−フェニルマレイミド共重合体(C’2)
をメチルエチルケトン溶液中で重合して得た。この共重
合体(C’2)の25℃での還元粘度(ηsp/C)は
0.52であった(0.2g/dlジメチルホルムアミ
ド溶液での測定値)。
【0082】(アクリロニトリル−スチレン−α−メチ
ルスチレン共重合体(C’3)の製造)アクリロニトリ
ル単位22%、スチレン単位10%およびα−メチルス
チレン単位68%からなるアクリロニトリル−スチレン
−α−メチルスチレン共重合体(C’3)を懸濁重合法
によって得た。この共重合体(C’3)の25℃での還
元粘度(ηsp/C)は0.51であった(0.2g/
dlジメチルホルムアミド溶液での測定値)。
【0083】[実施例1〜17および比較例1〜2]上
記の例で製造または示した重合体を、表1の割合でブレ
ンドし、これに抗酸化剤(マークA0−20/マークP
EP24[アデカアーガス化学社製品])0.2/0.
2部、耐光安定剤(チヌビン−P[チバガイギー社]/
サノールLS770[三共社製品])0.2/0.3部
および金属石ケン0.2部を添加し、ヘンシェルミキサ
ーで混合した。次いで、スクリュー式押出機PCM−3
0(池貝鉄工社製)を用い、260℃、300rpmで
ペレット化した。このペレットを射出成形機AUTOS
HOT T−100D(ファナック社製)にて試片(幅
25mm×長120mm×厚2mm)を成形し、各種の
評価に用いた。その結果を表1に示す。
【0084】なお、評価方法を以下に示す。 [振動溶着性評価]評価レンズ用材料として、三菱レイ
ヨン(株)製の「アクリペット VH4」(商品名、P
MMA樹脂)を射出成形にて3mmのリブ付きシート
(幅25mm×長120mm×厚2mm、リブ:高10
mm×長100mm×厚2mm)に成形したものを使用
した。
【0085】振動溶着は、日本エマソン社製のBRAN
SON VIBRATION WELDER 2406
を使用し、振幅1.0mm、圧力0.3MPa、沈込み
量1.5mmの条件で行った。振動溶着時に溶融、接合
して生じる溶けしろの外観について、5段階で目視にて
評価した。表1中、外観の優れている順に、「○○○
○」、「○○○」、「○○」、「○」、「×」の記号で
示す。最も外観が優れている「○○○○」は、溶けしろ
がシートのリブと滑らかに連続し、かつ、凹凸のない均
一形状に形成され外観が極めて良好なものである。一
方、最も外観が劣っている「×」は、溶けしろがシート
のリブと全く沿わず広がった形状で、凹凸のある不均一
な形状に形成され外観が極めて劣悪なものである。
【0086】[耐候性評価]耐候性試験は、下記の条件
にて加速暴露試験を実施し、光沢保持率(%)を求めて
評価した。加速暴露試験は、試験機として、スガ試験機
サンシャインウエザーメーターWEL−SUN−DC
を使用し、ブラックパネル温度63℃、降雨条件12分
/時間、暴露時間500時間の条件で行った。試験前後
の試験片の光沢(ASTMD523:60°)を測定
し、光沢保持率(%)を求めた。ここで光沢保持率
(%)は、(加速暴露試験後の光沢)×100/(加速
暴露試験前の光沢)である。
【0087】
【表1】
【0088】表1に示される結果から、実施例1〜17
の熱可塑性樹脂組成物は、振動溶着で生じる溶けしろ外
観および耐候性(光沢保持率)が優れていることがわか
る。一方、比較例1は、ゴム質含有グラフト重合体とし
てグラフト重合体(A)のみを用いているため、耐候性
(光沢保持率)には優れているものの、振動溶着で生じ
る溶けしろ外観は劣るものとなった。比較例2はゴム質
含有グラフト重合体としてグラフト重合体(B)のみを
用いているため、振動溶着で生じる溶けしろ外観は優れ
ているものの、耐候性(光沢保持率)は劣るものとなっ
た。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の振動溶着
用熱可塑性樹脂組成物は、ビニル重合性官能基含有シロ
キサンを含むポリオルガノシロキサンおよびアルキル
(メタ)アクリレートゴムとからなる複合ゴム質重合体
(a)に、シアン化ビニル単量体(A−1)およびアル
ケニル置換芳香族単量体(A−2)からなる群から選ば
れる少なくとも1種を含む単量体をグラフト共重合させ
たグラフト共重合体(A)0.1〜90質量%と、ブタ
ジエン系ゴム質重合体(b)に、シアン化ビニル単量体
(B−1)およびアルケニル置換芳香族単量体(B−
2)からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む単量
体をグラフト共重合させたグラフト共重合体(B)0.
1〜90質量%と、その他の重合体(C)0〜95質量
%とを含有するので、振動溶着性に優れるだけでなく、
耐候性、耐衝撃性にも優れる。
【0090】また、前記複合ゴム質重合体(a)および
ブタジエン系ゴム質重合体(b)からなる全ゴム質重合
体[(a)+(b)]のうち、前記複合ゴム質重合体
(a)の割合[(a)/{(a)+(b)}]が20〜
80質量%であれば、振動溶着で生じる溶けしろ外観お
よび耐候性がさらに優れる。また、前記その他の重合体
(C)が、シアン化ビニル単量体単位(C'−1)10
〜50質量%、アルケニル置換芳香族単量体単位(C'
−2)40〜90質量%および他のビニル単量体単位
(C’−3)0〜40質量%からなる共重合体(C’)
であれば、振動溶着で生じる溶けしろ外観がさらに優れ
る。
【0091】また、本発明の成形体は、本発明の振動溶
着用熱可塑性樹脂組成物からなるので、耐候性、耐衝撃
性、PMMA樹脂やPC樹脂等との振動溶着性に優れ、
溶着で生じた溶けしろが均一な形状で優れた外観を有す
る。このような成形体は、特に、自動車ランプ用ハウジ
ングに適している。また、本発明の自動車用ランプは、
本発明の成形体とレンズとが、振動溶着法によって一体
化されたものであるので、耐候性、耐衝撃性および外観
に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車用ランプのハウジングとレンズとを振
動溶着する方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 自動車用ランプ 11 レンズ 12 ランプハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F21W 101:10 F21W 101:14 101:14 F21Q 1/00 K Fターム(参考) 3K080 AA01 AB15 AB17 BB01 CA00 CC04 4F071 AA22 AA77 BA01 BB04 BB05 BB06 BB09 BC04 4J002 BC06Y BN14X BN15X BN21W FD01 FD13 GG01 GN00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル重合性官能基含有シロキサンを含
    むポリオルガノシロキサンおよびアルキル(メタ)アク
    リレートゴムとからなる複合ゴム質重合体(a)に、シ
    アン化ビニル単量体(A−1)およびアルケニル置換芳
    香族単量体(A−2)からなる群から選ばれる少なくと
    も1種を含む単量体をグラフト共重合させたグラフト共
    重合体(A)0.1〜90質量%と、 ブタジエン系ゴム質重合体(b)に、シアン化ビニル単
    量体(B−1)およびアルケニル置換芳香族単量体(B
    −2)からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む単
    量体をグラフト共重合させたグラフト共重合体(B)
    0.1〜90質量%と、 その他の重合体(C)0〜95質量%((A)と(B)
    と(C)の合計量が100質量%)とを含有することを
    特徴とする振動溶着用熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記複合ゴム質重合体(a)およびブタ
    ジエン系ゴム質重合体(b)からなる全ゴム質重合体
    [(a)+(b)]のうち、前記複合ゴム質重合体
    (a)の割合[(a)/{(a)+(b)}]が20〜
    80質量%であることを特徴とする請求項1記載の振動
    溶着用熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記その他の重合体(C)が、シアン化
    ビニル単量体単位(C’−1)10〜50質量%、アル
    ケニル置換芳香族単量体単位(C’−2)40〜90質
    量%および他のビニル単量体単位(C’−3)0〜40
    質量%((C’−1)と(C’−2)と(C’−3)の
    合計量が100質量%)からなる共重合体(C’)であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の振動
    溶着用熱可塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか一項に記載の
    振動溶着用熱可塑性樹脂組成物からなることを特徴とす
    る成形体。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の成形体とレンズとが、振
    動溶着法によって一体化されたことを特徴とする自動車
    用ランプ。
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