JP2002317517A - 板状体の支持構造 - Google Patents

板状体の支持構造

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JP2002317517A
JP2002317517A JP2001124780A JP2001124780A JP2002317517A JP 2002317517 A JP2002317517 A JP 2002317517A JP 2001124780 A JP2001124780 A JP 2001124780A JP 2001124780 A JP2001124780 A JP 2001124780A JP 2002317517 A JP2002317517 A JP 2002317517A
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plate
window glass
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shaped
edge
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JP2001124780A
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Inventor
Takeshi Ono
剛 大野
Susumu Matsunobu
晋 松延
Yasuhisa Uzawa
康久 鵜沢
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓ガラスの意匠性を良好に保つとともに、窓
ガラスを支持部材に簡単に取付けることができ、さらに
窓ガラスの製造工程を簡単にし、かつ窓ガラスを製造す
るための設備費を抑えることができる板状体の支持構造
を提供する。 【解決手段】 板状体の支持構造10は、隣り合う窓ガ
ラス11のうち上側窓ガラス11の下辺12及び下側板
状体11の上辺13に臨む裏面受け部38を有するとと
もに建屋柱などの固定部材18に連結する支持部材20
と、支持部材20に設けることで裏面受け部38より手
前に突出させ、上側板状体11の自重を受ける受け片4
0と、裏面受け部38に対向する表面受け部46を有
し、支持部材20に取付けることで上側板状体11の下
辺12及び下側板状体11の上辺13を押える押え縁4
5とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窓ガラスなどの矩形
板状体を、一例として縦向きや傾斜させた状態で支える
板状体の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅やビルディングに複数の窓ガラスを
取付ける構造が、一例として特開平11−6368号公
報「板状体の支持構造」に示されている。この技術は、
窓ガラスの4隅にホールド部材を嵌め込んだ後、窓ガラ
スとホールド部材との間の隙間にシリコン剤を充填する
ことで窓ガラスの4隅にホールド部材を取付け、これら
のホールド部材を利用して支持部材に取付けることによ
り、複数の窓ガラスを縦向きに配置するものである。
【0003】この技術によれば、窓ガラスの4隅にホー
ルド部材を取付け、このホールド部材だけで窓ガラスを
支えることが可能なので、窓ガラスの全周を窓枠で支え
る必要はない。よって、窓枠の軽量化を図ることができ
る。加えて、窓ガラスの4隅のみをホールド部材で支え
ればよいので、窓ガラスの意匠性を向上させることがで
きる。さらに、ホールド部材を支持部材に取付けること
により、支持部材に窓ガラスを簡単に取付けることがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術は、
窓ガラスの4隅にホールド部材を固定する取付け工程が
必要になる。さらに、窓ガラスにホールド部材を取付け
る際に、窓ガラスとホールド部材との間の隙間に充填し
たシリコン剤が凝固するまで養成期間が必要になる。こ
のように、従来の板状体の支持構造では、取付け工程が
必要になり、かつシリコン剤が凝固するまでの養成期間
が必要になるので、窓ガラスの製造に時間がかかる。
【0005】加えて、窓ガラスの意匠性を向上させるた
めには、ホールド部材を窓ガラスに対して平行に配置す
る必要がある。よって、窓ガラスの4隅にホールド部材
を固定する際に、位置決め精度の高い設備でホールド部
材を高精度に位置決めする必要があり、設備費が嵩む。
【0006】そこで、本発明の目的は、窓ガラスの意匠
性を良好に保つとともに、窓ガラスを支持部材に簡単に
取付けることができるという従来技術の利点を残しなが
ら、さらに窓ガラスの製造工程を簡単にするとともに、
窓ガラスを製造するための設備費を抑えることができる
板状体の支持構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、複数の板状体を同一面上に並べ
て大きな板集合体を構成するときに用いる板状体の支持
構造において、隣り合う板状体のうち上側板状体の下辺
及び下側板状体の上辺に臨む裏面受け部を有するととも
に建屋柱などの固定部材に連結する支持部材と、この支
持部材に一体形成し若しくは組付けることで一体化して
裏面受け部より手前に突出させ、上側板状体の自重を受
ける受け片と、裏面受け部に対向する表面受け部を有
し、支持部材に一体化することで上側板状体の下辺及び
下側板状体の上辺を押える押え縁とからなることを特徴
とする。
【0008】支持部材に受け片を設け、この受け片に上
側板状体の下辺を載せて上側板状体を支える。加えて、
支持部材に押え縁を取付け、この押え縁の表面受け部で
上側板状体の下辺及び下側板状体の上辺を押える。これ
により、板状体を取付けるために、従来必要とされてい
たホールド部材を板状体に取付けなくても板状体を支持
部材で支えることができる。従って、板状体にホールド
部材を固定する手間を省くことができる。加えて、板状
体にホールド部材を取付けるための設備を不要にするこ
とができる。
【0009】さらに、上側板状体の下辺及び下側板状体
の上辺の両方を、一つの押え縁で押えることができるの
で、押え縁を簡単な構成にすることができる。また、上
側板状体を受け片に載せた後、押え縁を支持部材に取付
けるという簡単な作業で、支持部材に上側板状体や下側
板状体を組付けることができる。
【0010】請求項2は、複数の板状体を同一面上に並
べて大きな板集合体を構成するときに用いる板状体の支
持構造において、隣り合う板状体のうち左側板状体の右
辺及び右側板状体の左辺に臨む裏面受け部を有するとと
もに建屋柱などの固定部材に連結する支持部材と、裏面
受け部に対向する表面受け部を有し、支持部材に一体化
することで左側板状体の右辺及び右側板状体の左辺を押
える押え縁と、からなることを特徴とする。
【0011】支持部材に押え縁を取付けることにより、
押え縁の表面受け部で左側板状体の右辺の表面及び右側
板状体の左辺の表面を押える。これにより、従来必要と
されていたホールド部材をそれぞれの板状体に取付けな
くても、左側板状体の右辺及び右側板状体の左辺を支持
部材で支えることができる。従って、板状体にホールド
部材を固定する手間を省くことができる。加えて、板状
体にホールド部材を固定する設備を不要にすることがで
きる。
【0012】さらに、左側板状体の右辺及び右側板状体
の左辺の両方を、一つの押え縁で押えることができるの
で、押え縁を簡単な構成にすることができる。また、押
え縁を支持部材に取付けるという簡単な作業で、支持部
材に上側板状体や下側板状体を組付けることができる。
【0013】請求項3は、支持部材にT字受入れ溝又は
これに類する溝を設け、押え縁に前記溝に係合するT字
突条又はこれに類する突条を設けることで、支持部材に
押え縁を一体化することを特徴とする。
【0014】支持部材にT字受入れ溝などの溝を設け、
押え縁にT字突条などの突条を設ける構成とした。よっ
て、支持部材の溝に押え縁の突条を係合するだけで、支
持部材に押え縁を簡単に取付けることができる。
【0015】請求項4は、支持部材に受入れ溝を設け、
押え縁に受入れ溝に挿入するリップ片を設け、受入れ溝
にリップ片を挿入した後ピン若しくはボルトで両部材を
係合することを特徴とする。
【0016】支持部材に受入れ溝を設け、押え縁にリッ
プ片を設ける構成とした。よって、支持部材の受入れ溝
に押え縁のリップ片を挿入し、これらの両部材をピン若
しくはボルトで係合するだけで、支持部材に押え縁を簡
単に取付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、説明中、「上」、
「下」、「左」、「右」、「前」及び「後」は図中に示
す通りである。また、図面は符号の向きに見るものとす
る。図1は本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の正面図である。板状体の支持構造10は、複数の
窓ガラス(板状体)11・・・(・・・は複数を示す)を支え
ることにより、これらの窓ガラス11・・・を同一面上に
並べて縦向きに配置した大きな窓ガラス集合体15を構
成するものである。ここで、板状体の支持構造10の構
成を理解し易くするために、窓ガラス11・・・におい
て、上側窓ガラスの符号を便宜上「11a」と付し、下
側窓ガラスの符号を便宜上「11b」と付して以下に説
明する。
【0018】隣接する窓ガラス11・・・の間の間隙16・
・・を目地17で埋めている。目地17は隣接する窓ガラ
ス11・・・間の間隙16・・・を埋めるシーリング材であ
る。なお、窓ガラス11・・・は、フロートガラス、強化
ガラスまたは倍強度ガラス等が好適であり、単板として
使用するか、あるいは各板ガラスを様々に組み合わせて
なる合せガラスまたは複層ガラスとして使用することも
できる。
【0019】図2は本発明に係る板状体の支持構造(第
1実施形態)の斜視図である。この板状体の支持構造1
0は、建屋柱(図示しない)などの固定部材18・・・
(1個のみを図示する)に支持部材20・・・(2個のみ
を図示する)を連結し、この支持部材20・・・にそれぞ
れ受け片40・・・を設け、受け片40・・・に上側の窓ガラ
ス11a・・・(以下、上側窓ガラス(上側板状体)とい
う)を載せ、上側窓ガラス11aの下辺12及び下側の
窓ガラス11b(以下、下側窓ガラス(上側板状体)と
いう)の上辺13を押え縁45で押えたものである。な
お、下側窓ガラス11bの下辺12は下段の押え縁45
で押えることができる。
【0020】図3は本発明に係る板状体の支持構造(第
1実施形態)の分解斜視図である。支持部材20は、固
定部材18に固定したねじ座21と、これらねじ座21
にねじ結合した後、ナット22でロックすることにより
ねじ座21に固定した横ロッド23と、これら横ロッド
23の前端23a(図5、図6に示す)に固定した水平
翼部25とからなる。
【0021】水平翼部25は、中央水平翼26を水平に
延ばし、この中央水平翼26の後面中央26a(図5、
図6に示す)に横ロッド23の前端23aを取付け、中
央水平翼26の前面26bに開口した受入れ溝27を中
央水平翼26の長手方向に延ばし、中央水平翼26の上
下面26c,26d(図5に示す)にそれぞれ上下の水
平翼30,31を取付け、上下の水平翼30,31及び
中央水平翼26の中央に取付ピン32を差込む取付ピン
孔33を形成し、その両側に固定ピン34・・・を差込む
固定ピン孔35・・・を形成したものである。固定ピン3
4の下端34aにねじ孔34bを形成し、ねじ孔34b
にボルト36をねじ込むことにより、固定ピン34が水
平翼部25から抜け出すことを防ぐことができる。
【0022】第1実施形態の水平翼部25では、図に示
すように中央水平翼26の長さを、上下の水平翼30,
31の長さより短く設定した例について説明するが、こ
れは意匠上から決めた長さであり、中央水平翼26を上
下の水平翼30,31と同じ長さに設定してもよく、ま
た中央水平翼26を上下の水平翼30,31より長く設
定することも可能である。また、中央水平翼26と上下
の水平翼30,31とを一体に形成することも可能であ
る。
【0023】さらに、中央水平翼26に受入れ溝27を
形成した例について説明したが、これに限らないで、中
央水平翼26を上下の部材に2分割して、2分割した部
材を一定間隔離して取付けることにより、受入れ溝27
を形成することも可能である。この場合、2分割した部
材のうちの上側の部材を上水平翼30と一体に形成し、
2分割した部材のうちの下側の部材を下水平翼31と一
体に形成してもよい。
【0024】この水平翼部25は、上側窓ガラス11a
の下辺12の裏面及び下側窓ガラス11bの上辺13の
裏面に対向する裏面受け部38(図2も参照)を備え、
この裏面受け部38は、中央水平翼26の前面26b
(上側と下側とを含む)、上水平翼30の前面30a、
及び下水平翼31の前面31aとからなる。裏面受け部
38は、上側前面26b及び前面30aが、上側窓ガラ
ス11aの下辺12の裏面(後面)に臨み(図2参
照)、下側前面26b及び前面31aが、下側窓ガラス
11bの上辺13の裏面(後面)に臨む。
【0025】受け片40は、略矩形状に形成した平板材
で、後端40aの中央に取付ピン孔41を形成し、前端
40bの左右側にそれぞれ左右の載置ブロック42,4
2を載せたものである。よって、受け片40の後端40
a側を受入れ溝27の中央に差込むことにより、受け片
40の取付ピン孔41を水平翼部25の取付ピン孔33
に合わせ、この状態で取付ピン32をそれぞれの取付ピ
ン孔33,41に差込んだ後、取付ピン32の上・下端
をそれぞれ上・下水平翼30,31に溶接することによ
り、受け片40を水平翼部25の裏面受け部38より前
方に突出させた状態で水平翼部25に取付けることがで
きる。
【0026】そして、突出させた部位、すなわち前端4
0bに左右の載置ブロック42,42を載せることがで
きる。これにより、左側に配置した上側窓ガラス11a
の下辺右端12aを左載置ブロック42に載せることが
できる。また、右側に配置した上側窓ガラス11aの下
辺左端12bを右載置ブロック42に載せることができ
る。これにより、左右の上側窓ガラス11a,11aの
それぞれの自重を受け片40で受けることができる。
【0027】押え縁45は、水平翼部25の裏面受け部
38に対向する表面受け部46を有し、この表面受け部
46の裏面46a(図6に示す)に左右のリップ片4
7,47を後方に向けて延ばし、左リップ片47に一対
の固定ピン孔48,48を形成し、右リップ片47に一
対の固定ピン孔48,48を形成したものである。
【0028】表面受け部46は、左右のリップ片47,
47の上方の裏面46aが、上側窓ガラス11aの下辺
12の表面(前面)に臨み(図2参照)、左右のリップ
片47,47の下方の裏面46aが、下側窓ガラス11
bの上辺13の表面(前面)に臨む。
【0029】この表面受け部46は、全体を略矩形状に
形成し、左右端に面取部を形成することにより、先細状
に形成し、左右端の高さをHに設定したものである。高
さHは、隣接する上側窓ガラス11aと下側窓ガラス1
1bとの間の目地17の幅と同じである。
【0030】これにより、図1に示すように表面受け部
46の左右端を目地17に合わせることができるので、
窓ガラス集合体15の意匠性を向上させることができ
る。なお、表面受け部46の両端に面取部をテーパ状に
形成したのは、意匠上からの理由であり、その他の例と
して面取部を湾曲状に形成してもよく、また面取部を形
成しなくてもよい。
【0031】押え縁45によれば、左右のリップ片4
7,47の後端47a側を受入れ溝27に挿入すること
により、左右のリップ片47,47の固定ピン孔48・・
・を水平翼部25の固定ピン孔35・・・に合わせ、この状
態で固定ピン34・・・をそれぞれの固定ピン孔35・・・,
48・・・に挿入した後、固定ピン34・・・のねじ孔34b
・・・にボルト36・・・を捩じ込むことにより、押え縁45
を水平翼部25に係合することができる。
【0032】これにより、押え縁45は、表面受け部4
6を水平翼部25の裏面受け部38より前方に突出させ
た状態で水平翼部25に取付けられる。よって、裏面受
け部38及び表面受け部46で上下のポケット49a,
49b(図5に示す)を形成することができる。
【0033】上ポケット49aに、左右側の上側窓ガラ
ス11a,11aの下辺右端12a及び下辺左端12b
を嵌め込み、下ポケット49bに、図1に示す左右側の
下側窓ガラス11b,11bの上辺左端13a及び上辺
右端13bを嵌め込むことで、左右側の上側窓ガラス1
1a,11aの下辺左端12a及び下辺右端12bの表
面や、左右の下側窓ガラス11b,11bの上辺左端1
3a及び上辺右端13bの表面を押えることができる。
【0034】図4は図1の4−4線断面図であり、左右
側に配置した上側窓ガラス11a,11aを板状体の支
持構造10で支えた状態を示す。この板状体の支持構造
10は、固定部材18にねじ座21を固定し、ねじ座2
1に横ロッド23をねじ固定し、横ロッド23の前端2
3a(図5、図6参照)に水平翼部25を固定し、水平
翼部25に取付ピン32で受け片40を取付け、受け片
40に左右の載置ブロック42,42を配置し、左側に
配置した上側窓ガラス11aの下辺右端12aを左載置
ブロック42に載せ、右側に配置した上側窓ガラス11
aの下辺左端12bを右載置ブロック42に載せ、水平
翼部25に固定ピン34・・・で左右のリップ片47,4
7を取付け、水平翼部25の裏面受け部38と上側窓ガ
ラス11a,11aとの間の間隙51,51をシーリン
グ材53で埋め、押え縁45の表面受け部46と上側窓
ガラス11a,11aとの間の間隙52,52をシーリ
ング材53で埋めることにより、左右側に配置した上側
窓ガラス11a,11aを支えることができる。なお、
左右側に配置した上側窓ガラス11a,11aの間の間
隙16に目地17を埋める。
【0035】図5は図4の5−5線断面図であり、中央
水平翼26の後面中央26a及び上下の水平翼30,3
1の後面中央30b,31bに横ロッド23の前端23
aを取付け、中央水平翼26の受入れ溝27に受け片4
0を挿入し、受け片40を取付ピン32で取付け、受け
片40に右載置ブロック42を載せ、右側に配置した上
側窓ガラス11aを右載置ブロック42に載せ、水平翼
部25の裏面受け部38と上側窓ガラス11aとの間の
間隙51をシーリング材53で埋め、押え縁45の表面
受け部46と上側窓ガラス11aとの間の間隙52をシ
ーリング材53で埋め、水平翼部25の裏面受け部38
と下側窓ガラス11bとの間の間隙56をシーリング材
53で埋め、押え縁45の表面受け部46と下側窓ガラ
ス11bとの間の間隙57をシーリング材53で埋めた
状態を示す。
【0036】これにより、板状体の支持構造10は、上
側窓ガラス11a及び下側窓ガラス11bを支えること
ができる。よって、上下側の窓ガラス11a,11bを
取付けるために、従来必要とされていたホールド部材を
板状体に取付けなくても上下側の窓ガラス11a,11
bを支えることができる。従って、上下側の窓ガラス1
1a,11bにホールド部材を固定する手間を省くこと
ができる。加えて、上下側の窓ガラス11a,11bに
ホールド部材を取付けるための設備を不要にすることが
できる。
【0037】図6は図4の6−6線断面図であり、中央
水平翼26の後面中央26a及び上下の水平翼30,3
1の後面中央26aに横ロッド23の前端23aを取付
け、中央水平翼26の受入れ溝27に、押え縁45のリ
ップ片47を挿入し、リップ片47を固定ピン34で取
付け、水平翼部25の裏面受け部38と上側窓ガラス1
1aとの間の間隙51(図5参照)をシーリング材53
で埋め、押え縁45の表面受け部46と上側窓ガラス1
1aとの間の間隙52(図5参照)をシーリング材53
で埋め、水平翼部25の裏面受け部38と下側窓ガラス
11bとの間の間隙56(図5参照)をシーリング材5
3で埋め、押え縁45の表面受け部46と下側窓ガラス
11bとの間の間隙57(図5参照)をシーリング材5
3で埋め、上側窓ガラス11aと下側窓ガラス11bと
の間の間隙16を目地17で埋めた状態を示す。
【0038】次に、板状体の支持構造10を組付ける工
程を図7〜図8に基づいて説明する。図7(a)〜
(b)は本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の第1組付け工程図である。(a)において、固定
部材18にねじ座21・・・(2個のみ図示する)を固定
し、ねじ座21・・・に、水平翼部25・・・を固定した横ロ
ッド23・・・を矢印の如くねじ込むことにより、ねじ
座21・・・に支持部材20・・・を取付ける。
【0039】(b)において、支持部材20・・・の受入
れ溝27・・・に受け片40・・・を矢印の如く挿入し、取
付ピン32・・・をの如く挿入することにより、支持部
材20・・・に受け片40・・・を取付ける。
【0040】図8(a)〜(b)は本発明に係る板状体
の支持構造(第1実施形態)の第2組付け工程図であ
る。(a)において、上段の受け片40に載置ブロック
42を載せ、この載置ブロック42に上側窓ガラス11
aの下辺12を載せる。次に、上段側の支持部材20の
受入れ溝27に押え縁45のリップ片47を矢印の如
く挿入し、固定ピン34を矢印の如く挿入することに
より、上段側の支持部材20にリップ片47を取付け
る。次いで、ボルト36を矢印の如く固定ピン34の
下端に取付けることにより、固定ピン34の抜けを防止
する。
【0041】続いて、下段の受け片40に載置ブロック
42を載せ、この載置ブロック42に下側窓ガラス11
b(想像線で示す)の下辺13を載せる。次に、下段側
の支持部材20の受入れ溝27に押え縁45のリップ片
47を矢印の如く挿入し、固定ピン34を矢印の如
く挿入することにより、下段側の支持部材20にリップ
片47を取付ける。次いで、ボルト36を矢印の如く
固定ピン34の下端に取付けることにより、固定ピン3
4の抜けを防止する。この工程を順次繰り返すことによ
り、複数の窓ガラス11・・・を上下側の窓ガラス11・・・
と同様にセットする。
【0042】(b)において、上段の支持部材20の裏
面受け部38と上側窓ガラス11aの下辺12との間の
間隙51をシーリング材53で埋め、押え縁45の表面
受け部46と上側窓ガラス11aの下辺12との間の間
隙52をシーリング材53で埋める。次に、上段の支持
部材20の裏面受け部38と下側窓ガラス11bの上辺
13との間の間隙56をシーリング材53で埋め、押え
縁45の表面受け部46と下側窓ガラス11bの上辺1
3との間の間隙57をシーリング材53で埋める。よっ
て、上側窓ガラス11aの下辺12及び下側窓ガラス1
1bの上辺13を支えることができる。
【0043】以下、上段の支持部材20と同様に、下段
の支持部材20にもシーリング材53を埋める。これに
より、複数の窓ガラス11・・・を支えることにより、こ
れらの窓ガラス11・・・を同一面上に並べて縦向きの大
きな窓ガラス集合体15を構成することができる。
【0044】このように、上側窓ガラス11aの下辺1
2及び下側窓ガラス11bの上辺13の両方を、一つの
押え縁45で押えることができるので、押え縁45を簡
単な構成にすることができる。また、上側窓ガラス11
aを受け片40に載せた後、押え縁45を支持部材20
に取付けるという簡単な作業で、支持部材20に上側窓
ガラス11aや下側窓ガラス11bを組付けることがで
きる。
【0045】支持部材20に受入れ溝27を設け、押え
縁45にリップ片47を設けることで、支持部材20の
受入れ溝27に押え縁45のリップ片47を挿入し、こ
れらの両部材を固定ピン34で係合するだけで、支持部
材20に押え縁45を簡単に取付けることができる。な
お、固定ピン34に代えてボルト等のその他の部材を使
用することも可能である。
【0046】次に、第1実施形態の変形例を図9に基づ
いて説明する。図1〜図8においては、板状体の支持構
造10で窓ガラス11・・・の4隅を支えることにより、
大きな窓ガラス集合体15を構成した例について説明し
たが、板状体の支持構造10は窓ガラス11・・・の4隅
以外の上辺及び下辺を支えることも可能である。次図で
この例について説明する。
【0047】図9(a),(b)は本発明に係る板状体
の支持構造(第1実施形態)の変形例を示す正面図であ
る。(a)に示す変形例は、複数の窓ガラス11・・・を
縦に並べることにより、大きな窓ガラス集合体60を構
成したものである。この窓ガラス集合体60は、縦に並
べた窓ガラス11・・・の左・右辺14a・・・,14b・・・
を、それぞれ左・右枠体61,62で支え、窓ガラス1
1・・・の上・下辺12・・・,13・・・の中央部を板状体の
支持構造10で支えることにより、これらの窓ガラス1
1・・・を同一面上に並べて縦向きに配置したものであ
る。
【0048】(b)に示す変形例は、複数の窓ガラス1
1・・・を縦に並べることにより、大きな窓ガラス集合体
65を構成したものである。この窓ガラス集合体65
は、縦に並べた窓ガラス11・・・の左・右辺14a・・・,
14b・・・を枠体61,62で支え、窓ガラス11・・・の
上・下辺12・・・,13・・・を、複数の板状体の支持構造
10・・・で支えることにより、これらの窓ガラス11・・・
を同一面上に並べて縦向きに配置したものである。
【0049】板状体の支持構造10を使用して(a)の
窓ガラス集合体60や、(b)の窓ガラス集合体65を
構成することができるので、窓ガラス集合体を用途に合
せて適宜好適に組付けることができる。よって、窓ガラ
ス集合体の外観性(意匠性)を高めることができる。
【0050】以下、第2実施形態〜第8実施形態につい
て図10〜図24に基づいて説明する。なお、第2実施
形態〜第8実施形態において第1実施形態の板状体の支
持構造10と同一部材については同じ符号を付して説明
を省略する。図10は本発明に係る板状体の支持構造
(第2実施形態)の斜視図である。板状体の支持構造7
0は、建屋柱(図示しない)などの固定部材18に支持
部材71を連結し、この支持部材71の水平翼部72の
左右側にそれぞれ受け片74,74を設け、受け片7
4,74に載置ブロック42,42を載せ、載置ブロッ
ク42,42に上側窓ガラス11a,11aを載せ、上
側窓ガラス11aの下辺12及び下側窓ガラス11bの
上辺13(図2に示す)を押え縁75で押えるものであ
る。
【0051】支持部材71の水平翼部72は、左右側に
取付ピン孔33・・・を形成し、中央に固定ピン孔35,
35を形成した点で第1実施形態の水平翼部25と異な
るが、その他の構成は水平翼部25と同じである。受け
片74は、後端に取付ピン孔(図示しない)を2個形成
した点で第1実施形態の受け片40と異なるが、その他
の構成は受け片40と同じである。
【0052】押え縁75は、水平翼部72の裏面受け部
38に対向する表面受け部46を有し、この表面受け部
46の裏面46a(図示しない)に中央のリップ片76
を後方に向けて延ばし、リップ片76に一対の固定ピン
孔48,48を形成したものである。よって、水平翼部
72の左右側に取付ピン32・・・で受け片74,74を
取付けることができる。
【0053】すなわち、押え縁75は、表面受け部46
の中央にリップ片76を備えた点で第1実施形態の押え
縁45と異なるが、その他の構成は押え縁45と同じで
ある。よって、水平翼部72の中央に固定ピン34,3
4で押え縁75を取付けることができる。
【0054】第2実施形態の板状体の支持構造70によ
れば、水平翼部72の左右側に受け片74,74を取付
ける構成としたので、左右の上側窓ガラス11a,11
aの自重を個別の受け片74,74で支えることができ
る。よって、比較的大きな上側窓ガラス11aを支える
構造物として好適である。
【0055】図11は本発明に係る板状体の支持構造
(第3実施形態)の斜視図である。板状体の支持構造8
0は、建屋柱(図示しない)などの固定部材18に支持
部材81を連結し、この支持部材81の水平翼部85の
中央に受け片92(想像線で示す)を設け、受け片92
に載置ブロック42,42を載せ、図3に示すように載
置ブロック42,42に上側窓ガラス11a,11aの
下辺右側12a及び下辺左側13aを載せ、上側窓ガラ
ス11a,11aの下辺12,12及び下側窓ガラス1
1b,11bの上辺13,13(図2に示す)を左右側
の押え縁95,95で押えるものである。
【0056】支持部材81は、固定部材18に固定した
ねじ座21と、これらねじ座21にねじ結合した後、ナ
ット22でロックすることによりねじ座21に固定した
横ロッド82と、これら横ロッド82の前端82a(図
14、図15に示す)に、上下の支えブラケット83,
83(下側の支えブラケットは(図14、図15に示
す))を介して取付けた水平翼部85とからなる。
【0057】水平翼部85は、前端に上下に張出した裏
面受け部86を形成し、後端に後取付部87(図14、
図15も参照)を形成し、後取付部87に上下の支えブ
ラケット83,83をボルト88・・・で取付け、上下の
支えブラケット83,83の後突部83aに横ロッド8
2の前端82a(図14、図15に示す)を固定ピン8
4aで取付け、前端に裏面受れ部86に開口させたT字
受入れ溝90を長手方向に延ばし、T字受入れ溝90の
後方にT字受入れ溝90と平行に矩形状の貫通孔91を
形成したものである。
【0058】受け片92は、略矩形状に形成した平板材
で、後端にT字突条93を形成したものである。T字突
条93をT字受入れ溝90に矢印aの如く差込むことに
より、水平翼部85の中央に受け片92を想像線で示す
ように取付けることができる。この受け片92の前端9
2aの左右側に左右の載置ブロック42,42を載せる
ことにより、図3に示す第1実施形態と同様に、左右の
載置ブロック42,42にそれぞれ左右の上側窓ガラス
11a,11aを載せることができる。
【0059】左側の押え縁95は、水平翼部85の裏面
受け部86に対向する表面受け部96を有し、この表面
受け部96の裏面96a(図示しない)にリップ片97
を後方に向けて延ばし、リップ片97の後端にT字突条
98を形成したものである。T字突条98をT字受入れ
溝90に矢印bの如く差込むことにより、水平翼部85
の左側に左側の押え縁95を取付けることができる。
【0060】リップ片97の右端97a(T字突条98
の右端と同じ位置)から表面受け部96の右端96aま
での距離をLとし、受け片92の全長を2×Lとするこ
とにより、表面受け部96の右端96aを受け片92の
中央に配置することができる。
【0061】ここで、右側の押え縁95は、左側の押え
縁95と対称な部材なので同じ符号を付して細説を省略
するが、右側の押え縁95のT字突条98をT字受入れ
溝90に矢印cの如く差込むことにより、水平翼部85
の右側に取付けることができる。
【0062】この際、左側の表面受け部96の右端96
aに、右側の表面受け部96の左端96bを当接するこ
とができる。よって、左右側の表面受け部96,96の
形状は、図3に示す第1実施形態の表面受け部46と同
じ形状になる。加えて、第1実施形態と同様に、左側の
表面受け部96の左端部を先細状にするとともに、右側
の表面受け部96の右端部を先細状にすることにより、
それぞれの端部の高さをHとして目地17(図1参照)
の幅に合わせるようにした。
【0063】図12は本発明に係る板状体の支持構造
(第3実施形態)の正面図であり、板状体の支持構造8
0で左右の上側窓ガラス11a,11a及び左右の下側
窓ガラス11b,11bを支え、隣接する窓ガラスの間
の間隙を目地17で埋めることにより、これらの窓ガラ
スを同一面上に並べて縦向きの大きな窓ガラス集合体9
9を構成した状態を示す。
【0064】また、この図は、左側の表面受け部96の
右端96aに、右側の表面受け部96の左端96bを当
接することで左右側の表面受け部96,96の形状を、
図1に示す第1実施形態の表面受け部46と同じ形状と
し、左側の表面受け部96の左側端部及び左側の表面受
け部96の左側端部をそれぞれ先細状とするととも端部
高さを目地17に合わせてHとすることで、窓ガラス集
合体99の意匠性を向上させた状態を示す。
【0065】なお、表面受け部96の両端に面取部をテ
ーパ状に形成したのは、意匠上からの理由であり、その
他の例として面取部を湾曲状に形成してもよく、また面
取部を形成しなくてもよい。
【0066】図13は図12の13−13線断面図であ
り、左右側に配置した上側窓ガラス11a,11aを板
状体の支持構造80で支えた状態を示す。この板状体の
支持構造80は、固定部材18にねじ座21を固定し、
ねじ座21に横ロッド23をねじ固定し、横ロッド23
の前端23a(図14、図15に示す)に支えブラケッ
ト83を介して水平翼部85を取付け、水平翼部85の
中央に受け片92を取付け、受け片92に左右の載置ブ
ロック42,42を配置し、左側に配置した上側窓ガラ
ス11aの下辺右端12aを左載置ブロック42に載
せ、右側に配置した上側窓ガラス11aの下辺左端12
bを右載置ブロック42に載せ、水平翼部85の左右側
にそれぞれ左右の押え縁95,95を取付け、水平翼部
85の裏面受け部86と上側窓ガラス11a,11aと
の間の間隙をシーリング材53で埋め、左右の表面受け
部96,96と上側窓ガラス11a,11aとの間の間
隙をシーリング材53で埋めることにより、左右側に配
置した上側窓ガラス11a,11aを支えることができ
る。なお、左右側に配置した上側窓ガラス11a,11
aの間の間隙は目地17で埋められている。
【0067】図14は図13の14−14線断面図であ
り、水平翼部85の後取付部87に形成した上下のナッ
ト孔87a、87bにそれぞれナット89・・・を差込
み、これらのナット89・・・にボルト88・・・をねじ込む
ことにより、後取付部87の上下面に支えブラケット8
3,83を取付け、支えブラケット83,83の後突部
83a,83aを固定ピン84a及びボルト84bで横
ロッド82の前端82aを取付け、水平翼部85のT字
受入れ溝90に受け片92のT字突条93を差込み、受
け片92に右載置ブロック42を載せ、右側に配置した
上側窓ガラス11aを右載置ブロック42に載せ、水平
翼部85の裏面受け部86と上側窓ガラス11aとの間
の間隙をシーリング材53で埋め、押え縁95の表面受
け部96と上側窓ガラス11aとの間の間隙をシーリン
グ材53で埋め、水平翼部85の裏面受け部86と下側
窓ガラス11bとの間の間隙をシーリング材53で埋
め、押え縁95の表面受け部96と下側窓ガラス11b
との間の間隙をシーリング材53で埋めた状態を示す。
これにより、板状体の支持構造80は、上側窓ガラス1
1a及び下側窓ガラス11bを支えることができる。
【0068】図15は図13の15−15線断面図であ
り、水平翼部85の後取付部87に形成した上下のナッ
ト孔87a、87bにそれぞれナット89・・・を差込
み、これらのナット89・・・にボルト88・・・をねじ込む
ことにより、後取付部87の上下面に支えブラケット8
3,83を取付け、支えブラケット83,83の後突部
83a,83aを固定ピン84a及びボルト84bで横
ロッド82の前端82aを取付け、水平翼部85のT字
受入れ溝90にリップ片97のT字突条98を差込み、
図14と同様に裏面受け部86と表面受け部96との間
の上側窓ガラス11aをシーリング材53で保持し、裏
面受け部86と表面受け部96との間の下側窓ガラス1
1bをシーリング材53で保持した状態を示す。
【0069】第3実施形態の板状体の支持構造80によ
れば、第1実施形態の板状体の支持構造10と同様の効
果を得ることができる。加えて、支持部材81にT字受
入れ溝90を設け、押え縁95にT字突条98を設ける
構成とした。よって、支持部材90のT字受入れ溝90
に押え縁95のT字突条98を係合するだけで、支持部
材81に押え縁95を簡単に取付けることができる。
【0070】図16は本発明に係る板状体の支持構造
(第3実施形態)の斜視図である。2分割した左右側の
表面受け部96,96の間の間隙にシーリング材53を
充填することで、例えば地震などで建築物に振動が伝わ
った場合でも、左右側の表面受け部96,96を振動に
対応させて移動することにより振動を吸収することがで
きる。また、左右側の表面受け部96,96の間の間隙
にシーリング材53を充填することは比較的容易におこ
なうことができるので、施工に手間がかかることもな
い。
【0071】図17は本発明に係る板状体の支持構造
(第4実施形態)の断面図である。板状体の支持構造1
00は、支持部材101の水平翼部102に溝状の受入
れ溝103を長手方向に延ばし、この受入れ溝103に
差込み可能な突条106を受け片105の後端に形成
し、受入れ溝103に差込み可能な突条(突条106と
同じ形状)を押え縁107の表面受入れ部108の後端
に形成した点で第3実施形態の板状体の支持構造80と
異なり、その他の構成は第3実施形態と同じである。第
4実施形態の板状体の支持構造100によれば、第3実
施形態の板状体の支持構造80と同様の効果を得ること
ができる。
【0072】図18(a),(b)は本発明に係る板状
体の支持構造(第5実施形態)を説明する図であり、
(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線断面図であ
る。板状体の支持構造110は、横に並べた窓ガラス
(板状体)111・・・の上・下辺111a・・・,111b
・・・をそれぞれ上・下枠体112,113で支え、窓ガ
ラス111・・・の隣接する左・右辺111c・・・,111
d・・・を板状体の支持構造110で支え、隣接する窓ガ
ラス111・・・の間の間隙を目地17・・・で埋めることに
より、これらの窓ガラス111・・・を同一面上に並べて
縦向きの大きな窓ガラス集合体114を構成したもので
ある。
【0073】図19は本発明に係る板状体の支持構造
(第5実施形態)の分解斜視図である。板状体の支持構
造110は、建屋柱(図示しない)などの固定部材18
に支持部材115を連結し、この支持部材115にそれ
ぞれ左側の窓ガラス(左側窓ガラス)111の右辺11
1d(図18(a)参照)及び右側の窓ガラス(右側窓
ガラス)111の左辺111c(図18(b)参照)を
押え縁122で押えるものである。
【0074】支持部材115は、固定部材18に固定し
たねじ座21と、これらねじ座21にねじ結合した後、
ナット22でロックすることによりねじ座21に固定し
た横ロッド23と、これら横ロッド23の前端23a
(図5、図6に示す)に固定した垂直翼部116とから
なる。
【0075】垂直翼部116は、図3に示す第1実施形
態の水平翼部25を鉛直に配置し、かつ中央の取付ピン
孔33を固定ピン孔35に代えた部材であり、その他の
構成は水平翼部25と同じである。押え縁122は、鉛
直翼部116の裏面受け部38に対向する表面受け部1
23を有し、この表面受け部123の裏面にリップ片1
24を後方に向けて延ばし、リップ片124に固定ピン
孔48・・・を形成したものである。
【0076】表面受け部123は、図3に示す第1実施
形態の表面受け部46と同一形状で、全体を略矩形状に
形成し、上下端に面取部を形成することにより、先細状
に形成し、上下端の幅さをHに設定したものである。幅
さHは、隣接する左側の窓ガラス11と右側の窓ガラス
111との間の目地17の幅と同じである。これによ
り、図17(a)に示すように表面受け部123の上下
端の幅を目地17の幅に合わせることができるので、窓
ガラス集合体114の意匠性を向上させることができ
る。
【0077】なお、表面受け部123の両端に面取部を
テーパ状に形成したのは、意匠上からの理由であり、そ
の他の例として面取部を湾曲状に形成してもよく、また
面取部を形成しなくてもよい。
【0078】押え縁122によれば、リップ片124の
後端124a側を矢印の如く受入れ溝27に挿入するこ
とにより、リップ片124の固定ピン孔48・・・を鉛直
翼部116の固定ピン孔35・・・に合わせ、この状態で
固定ピン34・・・をそれぞれの固定ピン孔35・・・,48
・・・に挿入した後、固定ピン34・・・のねじ孔34b・・・
(図3参照)にボルト36・・・をねじ込むことにより、
押え縁122を鉛直翼部116に係合することができ
る。
【0079】図18(b)に戻って、押え縁122,1
22は、それぞれの表面受け部123,123を鉛直翼
部116,116の裏面受け部38,38より前方に突
出させた状態で鉛直翼部116,116に取付けられ
る。よって、裏面受け部38及び表面受け部46で左右
のポケット146a,146b(ポケット146bは図
18(a)参照)を形成することができる。
【0080】左ポケット126a,126aに左側の窓
ガラス111の右辺111d(図18(a)を示す)を
嵌め込み、裏面受け部38,38と窓ガラス111との
間の間隙にシーリング材53,53を埋めるとともに、
表面受け部123,123と窓ガラス111との間の間
隙にシーリング材53,53を埋めることにより、支持
部材115,115で左側の窓ガラス111を支えるこ
とができる。同様に、右ポケット146b,146b
(図18(a)参照)に嵌め込むことで右側の窓ガラス
111の左辺111cを、支持部材115,115で支
えることができる。
【0081】第5実施形態の板状体の支持構造110に
よれば、左右側の窓ガラス111,111を取付けるた
めに、従来必要とされていたホールド部材を板状体に取
付けなくても左右側の窓ガラス111,111を支える
ことができる。従って、左右側の窓ガラス111,11
1にホールド部材を固定する手間を省くことができる。
加えて、左右側の窓ガラス111,111にホールド部
材を取付けるための設備を不要にすることができる。
【0082】また、左側の窓ガラス111の右辺111
d及び右側の窓ガラス111の左辺111cの両方を、
一つの押え縁122で押えることができるので、押え縁
122を簡単な構成にすることができる。また、押え縁
122を支持部材115に取付けるという簡単な作業
で、支持部材115に上側窓ガラス111や下側窓ガラ
ス111を組付けることができる。
【0083】加えて、支持部材115に受入れ溝27を
設け、押え縁122にリップ片124を設けることで、
支持部材115の受入れ溝27に押え縁122のリップ
片124を挿入し、これらの両部材を固定ピン34で係
合するだけで、支持部材115に押え縁122を簡単に
取付けることができる。なお、固定ピン34に代えてボ
ルト等のその他の部材を使用することも可能である。
【0084】図20(a),(b)は本発明に係る板状
体の支持構造(第5実施形態)の変形例を示す正面図で
ある。(a)に示す変形例は、複数の窓ガラス111・・
・を横に並べることにより、大きな窓ガラス集合体12
8を構成したものである。この窓ガラス集合体128
は、横に並べた窓ガラス111・・・の上・下辺111a・
・・,111b・・・を、それぞれ上・下枠体112,11
3で支え、窓ガラス111・・・の左・右辺111c・・・,
111d・・・の中央部を、1個の支持部材115及び1
個の押え縁122で支えることにより、これらの窓ガラ
ス111・・・を同一面上に並べて縦向きに形成したもの
である。
【0085】(b)に示す変形例は、複数の窓ガラス1
11・・・を横に並べることにより、大きな窓ガラス集合
体129を構成したものである。この窓ガラス集合体1
29は、横に並べた窓ガラス111・・・の上・下辺11
1a・・・,111b・・・を枠体112,113で支え、窓
ガラス111・・・の左・右辺111c・・・,111d・・・
を、複数(一例として4個)の支持部材115・・・及び
複数の押え縁122・・・で支えることにより、これらの
窓ガラス111・・・を同一面上に並べて縦向きに構成し
たものである。
【0086】板状体の支持構造10を使用して(a)の
窓ガラス集合体128や、(b)の窓ガラス集合体12
9を構成することができるので、窓ガラス集合体を用途
に合せて適宜好適に組付けることができる。よって、窓
ガラス集合体の外観性(意匠性)を高めることができ
る。
【0087】図21は本発明に係る板状体の支持構造
(第6実施形態)の分解斜視図である。板状体の支持構
造130は、建屋柱(図示しない)などの固定部材18
に支持部材131を連結し、この支持部材131にそれ
ぞれ左側の窓ガラス111の右辺111d(図18
(a)参照)及び右側の窓ガラス111の左辺111c
(図18(b)参照)を押え縁で押えるものである。
【0088】支持部材131は、固定部材18に固定し
たねじ座21と、これらねじ座21にねじ結合した後、
ナット22でロックすることによりねじ座21に固定し
た横ロッド82と、これら横ロッド82の前端82a
(図14、図15に示す)に、左右の支えブラケット1
32,132(右側の支えブラケット132は図示しな
い)を介して取付けた鉛直翼部133とからなる。
【0089】ここで、左右の支えブラケット132,1
32は、図11に示す第3実施の形態の上下の支えブラ
ケット83,83を鉛直に立てたもので、構成は上下の
支えブラケット83,83と同じである。また、鉛直翼
部133は、図11に示す第3実施の形態の水平翼部8
5を鉛直に立てたもので、構成は水平翼部85と同じで
ある。
【0090】押え縁135は、鉛直翼部133の裏面受
け部86に対向する表面受け部136を有し、この表面
受け部136の裏面にリップ片137を後方に向けて延
ばし、リップ片137の後端にT字突条138を形成し
たものである。T字突条138をT字受入れ溝90に矢
印の如く差込むことにより、鉛直翼部133に押え縁1
35を取付けることができる。
【0091】表面受け部136は、図18に示す第5実
施形態の表面受け部123と同一形状で、全体を略矩形
状に形成し、上下端に面取部を形成することにより、先
細状に形成し、上下端の幅さをHに設定したものであ
る。幅さHは、隣接する左側の窓ガラス11と右側の窓
ガラス111との間の目地17(図18(a)参照)の
幅と同じである。これにより、表面受け部136の上下
端の幅を目地17の幅に合わせることができるので意匠
性を向上させることができる。
【0092】第6実施形態の板状体の支持構造130に
よれば、第5実施形態の板状体の支持構造110と同様
の効果を得ることができる。加えて、支持部材131に
T字受入れ溝90を設け、押え縁135にT字突条13
8を設ける構成とした。よって、支持部材131のT字
受入れ溝90に押え縁135のT字突条138を係合す
るだけで、支持部材131に押え縁135を簡単に取付
けることができる。
【0093】図22は本発明に係る板状体の支持構造
(第7実施形態)の正面図である。板状体の支持構造1
40は、複数の窓ガラス(板状体)11・・・(・・・は複数
を示す)を支え、隣接する窓ガラス11・・・の間の間隙
を目地17で埋めることにより、これらの窓ガラス11
・・・を同一面上に並べて縦向きの大きな窓ガラス集合体
141を構成するものである。
【0094】図23は本発明に係る板状体の支持構造
(第7実施形態)の分解斜視図である。板状体の支持構
造140は、建屋柱(図示しない)などの固定部材18
に支持部材142を連結し、この支持部材142に左右
の受け片146,146を設け、左側の受け片146
に、左側に配置した上側の窓ガラス11の下辺右側(下
辺)12aを載せ、右側の受け片146に、右側に配置
した上側の窓ガラス11の下辺左側(下辺)12bを載
せ、左右側に配置した上側の窓ガラス11,11の下辺
右端12aや下辺左端12b、及び左右側に配置した下
側の窓ガラス11,11の上辺左端13aや上辺右端1
3b(図22に示す)を押え縁152で押えるものであ
る。
【0095】支持部材142は、固定部材18に固定し
たねじ座21と、これらねじ座21にねじ結合した後、
ナット22でロックすることによりねじ座21に固定し
た横ロッド23と、これら横ロッド23の前端に固定し
た円形支え部143とからなる。
【0096】円形支え部143は、裏面受け部144を
円板状に形成し、この裏面受け部144の後面から後方
に支えプレート145を延ばし、支えプレート145の
後面中央に横ロッド23の前端を取付け、裏面受け部1
44の前面から左右の受け片146,146を前方に向
けて延ばし、左右の受け片146,146の間に受入れ
溝147を形成し、支えプレート145の後端に固定ピ
ン148を差込む固定ピン孔145aを形成したもので
ある。固定ピン148の下端にねじ孔148aを形成
し、ねじ孔148aにボルト149をねじ込むことによ
り、固定ピン148が支えプレート145から抜け出す
ことを防ぐことができる。
【0097】左右の受け片146,146に、それぞれ
載置ブロック42,42を載せ、左側の載置ブロック4
2に、左側に配置した上側の窓ガラス11の下辺右端1
2aを載せ、右側の載置ブロック42に、右側に配置し
た上側の窓ガラス11の下辺左端12bを載せることが
できる。これにより、左右の上側窓ガラス11,11の
それぞれの自重を、それぞれ左右の受け片146,14
6で受けることができる。
【0098】押え縁152は、円形支え部143の裏面
受け部144に対向する表面受け部153を円板状に形
成し、この表面受け部153の裏面中央からリップ片1
54を後方に向けて延ばし、リップ片154に固定ピン
孔154aを形成したものである。
【0099】押え縁152によれば、リップ片154の
後端側を矢印の如く受入れ溝147に挿入することによ
り、リップ片154の固定ピン孔154aを支えプレー
ト145の固定ピン孔145aに合わせ、この状態で固
定ピン148をそれぞれの固定ピン孔145a,154
aに挿入した後、固定ピン148のねじ孔148aにボ
ルト149をねじ込むことにより、押え縁152を円形
支え部143に係合することができる。
【0100】これにより、押え縁152は、表面受け部
153を円形支え部143の裏面受け部144より前方
に突出させた状態で円形支え部143に取付けられる。
よって、裏面受け部144及び表面受け部153で上下
のポケット156a,156bを形成することができ
る。
【0101】上ポケット156aに、左右側に配置した
上側の窓ガラス11,11の下辺右端12a及び下辺左
端12bを嵌め込み、第1実施の形態と同様に間隙にシ
ーリング材53(図5、図6参照)を埋め、下ポケット
156bに、図示しない左右側に配置した下側の窓ガラ
ス11,11の上辺左端13a及び上辺右端13bを嵌
め込み、第1実施の形態と同様に間隙にシーリング材5
3(図5、図6参照)を埋めることにより、上側の窓ガ
ラス11,11の下辺左端12a及び下辺右端12b
や、下側の窓ガラス11,11の上辺左端13a及び上
辺右端13bを押えることができる。
【0102】第7実施形態の板状体の支持構造140に
よれば、第1実施形態の板状体の支持構造10と同様の
効果を得ることができる。加えて、押え縁152の表面
受け部153を円形状に形成したので、外観性を高める
ことができる。
【0103】また、図22及び図23では、板状体の支
持構造140で窓ガラス11の4隅を支えた例について
説明したが、板状体の支持構造140は窓ガラス11の
4隅に限らないで、その他の上下辺を支えることも可能
である。さらに、板状体の支持構造140は、円形支え
部143の受け片146,146を縦向きに配置するこ
とにより、窓ガラス11の左右辺を支えることも可能で
ある。
【0104】図24は本発明に係る板状体の支持構造
(第8実施形態)の分解斜視図である。板状体の支持構
造160は、図22に示す第7実施形態の円形支え部1
43及び押え縁152を円形支え部161及び押え縁1
66に代えた点で第7実施形態と異なり、その他は第7
実施形態と同じ構成である。
【0105】円形支え部161は、裏面受け部162を
円板状に形成し、この裏面受け部162の後面から後方
に支えプレート163を延ばし、支えプレート163の
後面中央に横ロッド23の前端を取付け、裏面受け部1
62の前面中央から受け片164を前方に向けて延ば
し、受け片164の左右側に左右の受入れ溝165,1
65を形成し、支えプレート163の左右後端に固定ピ
ン148,148を差込む固定ピン孔163a,163
aを形成したものである。
【0106】受け片164に載置ブロック42を載せ、
載置ブロック42の左側に、左側に配置した上側の窓ガ
ラス11の下辺右端12aを載せ、載置ブロック42の
右側に、右側に配置した上側の窓ガラス11の下辺左端
12bを載せることができる。これにより、左右の上側
窓ガラス11,11のそれぞれの自重を受け片164で
受けることができる。
【0107】押え縁166は、円形支え部161の裏面
受け部162に対向する表面受け部167を円板状に形
成し、この表面受け部167の裏面から左右のリップ片
168,168を後方に向けて延ばし、左右のリップ片
168,168にそれぞれ固定ピン孔168a,168
aを形成したものである。
【0108】押え縁166によれば、左右のリップ片1
68,168の後端側を矢印の如く左右の受入れ溝16
5,165に挿入することにより、左右のリップ片16
8,168の固定ピン孔168a,168aを支えプレ
ート163の固定ピン孔163a,163aに合わせ、
この状態で固定ピン148,148をそれぞれの固定ピ
ン孔163a・・・,168a・・・に挿入した後、固定ピン
148,148にボルト149,149をねじ込むこと
により、押え縁164を円形支え部161に係合するこ
とができる。
【0109】これにより、押え縁166は、表面受け部
167を円形支え部161の裏面受け部162より前方
に突出させた状態で円形支え部161に取付けられる。
よって、裏面受け部162及び表面受け部167で上下
のポケット169a,169bを形成することができ、
第7実施形態と同様に、上側の窓ガラス11,11の下
辺左端12a及び下辺右端12bや、図21に示す下側
の窓ガラス11,11の上辺左端13a及び上辺右端1
3bを押えることができる。第8実施形態の板状体の支
持構造160によれば、第7実施形態の板状体の支持構
造140と同様の効果を得ることができる。
【0110】図25(a),(b)は本発明に係る板状
体の支持構造(第9実施形態)を示す図であり、(a)
は分解斜視図、(b)は作用を説明した正面図である。
(a)に示すように、第9実施形態の板状体の支持構造
170は、第8実施形態の板状体の支持構造160のう
ちの押え縁166を押え縁176に代えたものであり、
その他の構成は第8実施形態と同様である。押え縁17
6は、表面受け部177を左側の表面受け部177aと
右側の表面受け部177bとに中央で縦に2分割したも
のであり、その他の構成は第8実施形態の押え縁166
と同じである。
【0111】(b)に示すように、2分割した左右側の
表面受け部177a,177bで複数の窓ガラス11・・
・を支えることにより、例えば地震などで建築物に振動
が伝わった場合でも、左右側の表面受け部177a,1
77bが振動に対応させて移動させることにより振動を
吸収することができる。
【0112】図26は本発明に係る板状体の支持構造
(第9実施形態)の斜視図であり、2分割した左右側の
表面受け部177a,177bの間の間隙171にシー
リング材53を充填した状態を示す。よって、例えば地
震などで建築物に振動が伝わった場合でも、図25
(b)に示すように左右側の表面受け部177a,17
7bを振動に対応させて移動することにより振動を吸収
することができる。また、左右側の表面受け部177
a,177bの間の間隙171にシーリング材53を充
填することは比較的容易におこなうことができるので、
施工に手間がかかることもない。
【0113】図27は本発明に係る板状体の支持構造
(第10実施形態)の斜視図である。第10実施形態の
板状体の支持構造180は、左右側の表面受け部177
a,177bの間の間隙171にシーリング材53を充
填しない点で第9実施形態と異なりその他は第9実施形
態と同様である。第10実施形態の板状体の支持構造1
80によれば、第9実施形態と同様の効果を得ることが
できる。
【0114】さらに、左右側の表面受け部177a,1
77b間にシーリング材53を充填しないことで、縦の
目地17から段差をなくすことができるので意匠上好ま
しい。加えて、縦の目地17から段差をなくすことで、
雨水を間隙171を通してストレートに流すことができ
る。
【0115】図28(a),(b)は本発明に係る板状
体の支持構造(第11実施形態)の説明図であり、
(a)は分解斜視図、(b)は斜視図である。第11実
施形態の板状体の支持構造190は、(a)に示すよう
に第3実施形態の板状体の支持構造80の受け片92の
中央に凹部191を形成し、凹部191を形成すること
により左右側の表面受け部96,96間の間隙192に
シーリング材53(図16に示す)を充填しない構成に
した((b)に示す)。
【0116】第11実施形態の板状体の支持構造190
によれば、第3実施形態の板状体の支持構造80と同様
の効果を得ることができる。さらに、左右側の表面受け
部96,96間の間隙192にシーリング材53を充填
しないことで、縦の目地17から段差をなくすことがで
きるので意匠上好ましい。加えて、縦の目地17から段
差をなくすことで、雨水を間隙192を通してストレー
トに流すことができる。
【0117】図29(a),(b)は本発明に係る板状
体の支持構造(第12実施形態)の断面図である。
(a)に示す第12実施形態の板状体の支持構造200
は、後取付部87の受入れ溝103と突条106の間に
第1逃げ空間201を形成するとともに、裏面受け部8
6と受け片105との間に第2逃げ空間202を形成し
たものである。
【0118】(a)において、突条106が受入れ溝1
03に干渉し、かつ受け片105が裏面受け部86に干
渉することで、受け片105を水平に支えることができ
る。(b)において、例えば地震が発生して建物が振動
した場合には、受け片105が第1、第2の逃げ空間2
01,202を利用して矢印の如くスイングする。よっ
て、上側の窓ガラス11aを矢印の如く持上げて振動を
吸収する。
【0119】図30(a),(b)は本発明に係る板状
体の支持構造(第13実施形態)の断面図である。
(a)に示す第13実施形態の板状体の支持構造210
は、水平翼部25と受け片40との間に第1、第2の逃
げ空間211,212を形成するとともに、水平翼部2
5と取付ピン32との間に第3、第4の逃げ空間21
1,212を形成したものである。
【0120】(a)において、受け片40が水平翼部2
5に干渉し、かつ取付ピン32が水平翼部25に干渉す
ることで、受け片40を水平に支えることができる。
(b)において、例えば地震が発生して建物が振動した
場合には、水平翼部25が第1、第2の逃げ空間21
1,212を利用するとともに、取付ピン32が第3、
第4の逃げ空間213,214を利用することで、水平
翼部25が矢印の如くスイングする。よって、上側の窓
ガラス11aを矢印の如く持上げて振動を吸収する。
【0121】なお、前記第1実施例〜第13実施例で
は、板状体として矩形の板状体や正方形の窓ガラスを例
に説明したが、樹脂板などのその他の板状体を支持する
ことも可能である。また、板状体の形状は、矩形や正方
形に限らないで、多角形(例えば、台形や平行四辺形)
の板状体を支持することも可能であり、さらに曲面で形
成された円形や楕円形の板状体を支持することも可能で
ある。
【0122】また、前記実施形態では、複数枚の窓ガラ
スを縦向きに支えることで大きな板集合体を構成する例
について説明したが、これに限らないで、複数枚の窓ガ
ラスを、例えば傾斜させた状態に配置することも可能で
ある。加えて、複数枚の窓ガラスで曲面(2次元、3次
元)壁、屋根や床などを構成することも可能である。
【0123】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、支持部材に受け片を設け、この受け
片に上側板状体の下辺を載せて上側板状体を支える。加
えて、支持部材に押え縁を取付け、この押え縁の表面受
け部で上側板状体の下辺及び下側板状体の上辺を押え
る。これにより、板状体を取付けるために、従来必要と
されていたホールド部材を板状体に取付けなくても板状
体を支持部材で支えることができる。このため、板状体
にホールド部材を固定する手間を省くことができるの
で、板状体の製造工程を簡単にすることができる。加え
て、板状体にホールド部材を取付けるための設備を不要
にすることができるので、設備費を抑えることができ
る。
【0124】さらに、上側板状体の下辺及び下側板状体
の上辺の両方を、一つの押え縁で押えることができるの
で、押え縁を簡単な構成にすることができる。このた
め、板状体のコストを下げることができ、かつ意匠性を
良好に保つことができる。また、上側板状体を受け片に
載せた後、押え縁を支持部材に取付けるという簡単な作
業で、支持部材に上側板状体や下側板状体を組付けるこ
とができる。このため、板状体の組付け作業を簡単に行
うことができる。
【0125】請求項2は、支持部材に押え縁を取付ける
ことにより、押え縁の表面受け部で左側板状体の右辺の
表面及び右側板状体の左辺の表面を押える。これによ
り、従来必要とされていたホールド部材をそれぞれの板
状体に取付けなくても、左側板状体の右辺及び右側板状
体の左辺を支持部材で支えることができる。このため、
板状体にホールド部材を固定する手間を省くことができ
るので、板状体の製造工程を簡単にすることができる。
加えて、板状体にホールド部材を固定する設備を不要に
することができるので、設備費を抑えることができる。
【0126】さらに、左側板状体の右辺及び右側板状体
の左辺の両方を、一つの押え縁で押えることができるの
で、押え縁を簡単な構成にすることができる。このた
め、板状体のコストを下げることができ、かつ意匠性を
良好に保つことができる。また、押え縁を支持部材に取
付けるという簡単な作業で、支持部材に上側板状体や下
側板状体を組付けることができる。このため、板状体の
組付け作業を簡単に行うことができる。
【0127】請求項3は、支持部材にT字受入れ溝など
の溝を設け、押え縁にT字突条などの突条を設ける構成
とした。よって、支持部材の溝に押え縁の突条を係合す
るだけで、支持部材に押え縁を簡単に取付けることがで
きる。このため、上側板状体及び下側板状体を支持部材
にさらに簡単に取付けることができる。
【0128】請求項4は、支持部材に受入れ溝を設け、
押え縁にリップ片を設ける構成とした。よって、支持部
材の受入れ溝に押え縁のリップ片を挿入し、これらの両
部材をピン若しくはボルトで係合するだけで、支持部材
に押え縁を簡単に取付けることができる。このため、上
側板状体及び下側板状体を支持部材にさらに簡単に取付
けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の正面図
【図2】本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の斜視図
【図3】本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の分解斜視図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図4の6−6線断面図
【図7】本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の第1組付け工程図
【図8】本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の第2組付け工程図
【図9】本発明に係る板状体の支持構造(第1実施形
態)の変形例を示す正面図
【図10】本発明に係る板状体の支持構造(第2実施形
態)の斜視図
【図11】本発明に係る板状体の支持構造(第3実施形
態)の斜視図
【図12】本発明に係る板状体の支持構造(第3実施形
態)の正面図
【図13】図12の13−13線断面図
【図14】図13の14−14線断面図
【図15】図13の15−15線断面図
【図16】本発明に係る板状体の支持構造(第3実施形
態)の斜視図
【図17】本発明に係る板状体の支持構造(第4実施形
態)の断面図
【図18】本発明に係る板状体の支持構造(第5実施形
態)を説明する図
【図19】本発明に係る板状体の支持構造(第5実施形
態)の分解斜視図
【図20】本発明に係る板状体の支持構造(第5実施形
態)の変形例を示す正面図
【図21】本発明に係る板状体の支持構造(第6実施形
態)の分解斜視図
【図22】本発明に係る板状体の支持構造(第7実施形
態)の正面図
【図23】本発明に係る板状体の支持構造(第7実施形
態)の分解斜視図
【図24】本発明に係る板状体の支持構造(第8実施形
態)の分解斜視図
【図25】本発明に係る板状体の支持構造(第9実施形
態)を示す図
【図26】本発明に係る板状体の支持構造(第9実施形
態)の斜視図
【図27】本発明に係る板状体の支持構造(第10実施
形態)の斜視図
【図28】本発明に係る板状体の支持構造(第11実施
形態)の説明図
【図29】本発明に係る板状体の支持構造(第12実施
形態)の断面図
【図30】本発明に係る板状体の支持構造(第13実施
形態)の断面図
【符号の説明】
10,70,80,100,110,130,140,
160,170,180,190,200,210…板
状体の支持構造、11…窓ガラス、11a…上側窓ガラ
ス、11b…下側窓ガラス、12…窓ガラスの下辺、1
3…窓ガラスの上辺、15,60,65,99,11
4,128,129,141…大きな窓ガラス集合体、
18…固定部材、20,71,81,101,115,
131,142…支持部材、27,103,147,1
65…受入れ溝、38,86,146,162…裏面受
け部、40,74,92,105,146,164…受
け片、45,75,95,107,122,135,1
52,166…押え縁、46,96,108,136,
157,167…表面受け部、47,97,124,1
37,157,168…リップ片、90…T字受入れ
溝、93…受け片のT字突条、98,138…リップ片
のT字突条、106…突条、111…右側の窓ガラス
(右側窓ガラス)、111…左側の窓ガラス(左側窓ガ
ラス)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鵜沢 康久 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 日本板硝子株式会社内 Fターム(参考) 2E002 EB13 EC02 FA02 FB09 HA03 HB03 HB11 MA06 MA07 NB02 NC01 NC03 RB03 SA01 SA02 TA01 TA02 TA03 UA01 UA02 UB04 WA17 XA03 2E016 AA05 BA03 BA08 CA01 CB01 CC01 DA05 DA06 DC03 DC05 DD01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状体を同一面上に並べて大きな
    板集合体を構成するときに用いる板状体の支持構造にお
    いて、 隣り合う板状体のうち上側板状体の下辺及び下側板状体
    の上辺に臨む裏面受け部を有するとともに建屋柱などの
    固定部材に連結する支持部材と、 この支持部材に一体形成し若しくは組付けることで一体
    化して前記裏面受け部より手前に突出させ、前記上側板
    状体の自重を受ける受け片と、 前記裏面受け部に対向する表面受け部を有し、前記支持
    部材に一体化することで上側板状体の下辺及び下側板状
    体の上辺を押える押え縁と、からなることを特徴とする
    板状体の支持構造。
  2. 【請求項2】 複数の板状体を同一面上に並べて大きな
    板集合体を構成するときに用いる板状体の支持構造にお
    いて、 隣り合う板状体のうち左側板状体の右辺及び右側板状体
    の左辺に臨む裏面受け部を有するとともに建屋柱などの
    固定部材に連結する支持部材と、 前記裏面受け部に対向する表面受け部を有し、前記支持
    部材に一体化することで左側板状体の右辺及び右側板状
    体の左辺を押える押え縁と、からなることを特徴とする
    板状体の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記支持部材にT字受入れ溝又はこれに
    類する溝を設け、前記押え縁に前記溝に係合するT字突
    条又はこれに類する突条を設けることで、支持部材に押
    え縁を一体化することを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の板状体の支持構造。
  4. 【請求項4】 前記支持部材に受入れ溝を設け、前記押
    え縁に前記受入れ溝に挿入するリップ片を設け、前記受
    入れ溝にリップ片を挿入した後ピン若しくはボルトで両
    部材を係合することを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の板状体の支持構造。
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