JP3898010B2 - ガラス板の支持金具および支持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス板に孔を明けず、ガラス板の縦端縁を支持金具で締付挟持し層間変位にも対応可能な支持金具および支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス板の取付工法としては、各種の工法が知られているが、リブガラスを用いたガラスリブ工法、サッシフレームを表に出さず構造用シーリング材でガラスを接着固定するSS1工法等の他、フレ−ムレスなガラススクリ−ンを構成する工法としてガラス板の四隅に穿孔部を設け、該穿孔部を支持金具で支持する点支持工法等が現在良く知られており、近年注目されている。
【0003】
この点支持工法は躯体に固着する中心部を設け、該中心部よりX字状やH字状のアーム先端に支持部材を設け、該支持部材にガラス板の四隅に穿設する取付孔を挿通し支持するものである。
【0004】
しかしながら、この工法ではガラス板の四隅に精度良く孔明け加工をしなければならなかった。このため、近年は、ガラス板に穴を明けないでもガラス板を支持できる点支持工法が紹介されるようになった。
【0005】
このガラス板の四隅部に孔を明けないでガラス板を支持する構造として、例えば、本出願人による特開2000−179079号公報に示されるものにおいて、立設かつ並設する複数枚のガラス板の上辺と下辺をそれぞれ上部フレーム、下部フレームにて支持固定し、隣接するガラス板の縦辺同士の突き合わせ目地部を締付挟持する支持金具を構造躯体に固定してガラス板を支持する支持構造において、隣接するガラス板の縦辺間の目地部に鍔部を有する締付ボルトを環状の緩衝材を介して挿通し、該目地部の裏面側より同じく環状の緩衝材と環状の締付ナットを介して、構造躯体に固定した取付部材の略中央部に設けた筒状突起部の雌ねじ部と螺合させ、さらに該筒状突起部の雄ねじ部と環状の締付ナットの雌ねじ部とを螺合させて締付ることにより、ガラス板の縦端縁の両面側より締付挟持したことを特徴とするガラス板の支持構造が知られている。
【0006】
前記特開2000−179079号公報に示したものは、面ガラス板が、上部フレーム、下部フレーム間で1枚板であり、該ガラス板の縦目地部の背後にガラスリブを支持柱として設けたものであり、該ガラス板の縦辺目地部に取り付けた支持金具を前記ガラスリブ等の支持柱によって支持させるもので、面ガラス板を各フロア毎に設け、それぞれの面ガラス板を上部フレーム、下部フレームによって支持するように設けたものであり、複数のフロアに跨った1枚板のガラス板を支持するものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
一方、上部フレームから下部フレームまでの高さ方向を1枚のガラス板で構成し、該ガラス板が建物の複数のフロアにまたがるような大寸法のガラス板を用いる場合においては、該ガラス板の途中の中間部のフロアを支え、かつガラス板の近傍で水平に設けた梁等を介して、前記支持金具を支持する支持柱とを前記梁の上端、下端に連結させることが行われる。
【0008】
このような面ガラス板の略中間部に用いる梁等の構造体は、地震による層間変位によって、平行移動のみであり、上部フレーム、下部フレームの層間変位によって該ガラス板がロッキングして傾動しても、前記梁は剛性であり構造体に連結されているためガラス板のようなロッキング動作は起きない。
【0009】
一方、梁の上端および下端と連結した支持柱は層間変位によって傾動するが、支持柱の動きに追従してロッキングしようとするガラス板の挙動と、傾動状態とはならず水平移動だけの梁とが、それぞれ図7の一点鎖線aと実線bで示すような動きをしようとするが、ガラス板の変移と支持金具を連結支持する支持柱の変移とが、大きなズレを生じ、互いを連結する部分がそのズレを吸収できない固定した構造であるため、ガラス板を支持する金具位置が無理矢理に図7の実線bの位置に近づこうとするため、ガラス板に大きな負担がかかるという問題点があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点の解決を図る、すなわちシンプルな構成で、1枚のガラス板が複数のフロアに跨るような高さ方向に大寸法のガラス板を、孔明けせずに左右に隣接させ、ガラス板の縦辺の突き合わせ目地部を挟持する支持金具によってガラス板の同士を確実に連結支持し、該ガラス板の自重等による垂直方向の荷重と、風圧等による面外方向の荷重の両荷重に対しても強度を低下させることがなく、また、地震による層間変位によってガラス板の変移と支持金具を連結支持する支持柱の変移とが大きなズレを生じても、ガラス板を支持する支持金具の内部機構で変位のズレ量を吸収できるので、ガラス板の挙動に支持金具が追従でき、ガラス板の支持部の破損の防止を目的とする。
【0011】
すなわち、本発明は、立設かつ左右に並設する複数枚のガラス板の上辺と下辺をそれぞれ上部フレーム、下部フレームにて支持固定し、隣接するガラス板の縦辺同士の突き合わせ目地部近傍を弾性材からなるパッキンを介して締付挟持するガラス板の支持金具において、隣接するガラス板の縦辺間の目地部の前面側に設けた前面板材の中心に該目地部に挿通させるボルト部を前面板に対して垂設した前面金具と、該目地部の裏面側に配設し、前記前面金具のボルト部と螺合する雌ネジ部を中心に有すると共に、該雌ネジ部の上下両位置に水平方向を長辺とした長孔を有する裏面板材からなる裏面金具と、該裏面板材の上下に設けた長孔に夫々挿通した連結ボルトと螺合する雌ネジ部および構造体より突出する支持ボルトと螺合する雌ネジ部を有する連結金具とからなり、裏面金具を前記長孔の範囲内でガラス板、および前面金具と共に左右にスライド移動可能としたことを特徴とするガラス板の支持金具である。
【0012】
あるいは、本発明は、前記長孔として、ガラス面側を大径、構造体側を小径とする一対の段付長孔、またはガラス面側を拡径とする皿状長孔としたことを特徴とする上述のガラス板の支持金具である。
【0013】
あるいはまた、本発明は、上述の支持金具を用い、弾性材からなるパッキンを介して締付挟持するガラス板の支持構造において、前記支持金具に連結した支持柱が上部フレームと下部フレーム間で複数に分割され、該分割された各支持柱間に梁等の構造フレームを介在させた連結構造とした時に、裏面板材の上下に水平方向を長辺とする長孔の範囲内でガラス板と共に左右にスライド移動可能とし、層間変位によって支持柱側に固着支持された連結金具の変移位置と、ガラス板のロッキングによる前面金具および裏面金具の変移位置とが相対的にずれ、長穴の範囲内でそれぞれが独立して挙動可能としたことを特徴とするガラス板の支持構造である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図4〜図6に示すように、本発明は、立設かつ左右に並設する複数枚のガラス板1、1、・・の上辺と下辺をそれぞれ上部フレーム40、下部フレーム41にて支持固定し、隣接するガラス板1、1、・・の縦辺同士の突き合わせ目地部5の近傍を弾性材からなるパッキン4を介して前面金具10と裏面金具20で締付螺合したものを連結金具を介して構造支柱に取り付けたガラス板の支持金具および支持構造である。
【0015】
本発明の構成は、図1に示すように、前面金具10は、隣接するガラス板1、1、・・の縦辺同士の突き合わせ目地部5の前面側に設け、前面金具10は前面板材11の中心に目地部5に挿通させるボルト部12を垂設したものである。
【0016】
また、裏面金具20は、目地部5の裏面側に配設し、前面金具10のボルト部12と螺合する雌ネジ部22を中心に有すると共に、雌ネジ部22の上下両位置に水平方向を長辺とした長孔23、23を有する裏面板材21からなるものである。
【0017】
前面板材11とガラス板1間には、パッキン4を設けるが、該パッキン4は前面板材11の外形寸法よりも全周に亘って小寸法の平板状とし、前面金具10のボルト部12が挿通可能な穿孔部を中心に設けた弾性ゴム材からなる。
【0018】
裏面板材21とガラス板1間についてもパッキン4と同様なパッキン4’を設けている。
【0019】
連結金具30は、裏面板材に当接するフラット面を有し、該フラット面の中心に構造体7より垂設した支持ボルト8と螺合させる雌ネジ部35と、その上下に裏面板材21の上下に設けた長孔23、23に夫々挿通した連結ボルト31、31と螺合する雌ネジ部32、32を有したものである。
【0020】
該連結金具30の外周面には、支持柱7より突出する支持ボルト8との螺合を固定させるための固定ビス用螺孔34と、裏面板材21の長孔23、23に夫々挿通した連結ボルト31、31と連結金具とを固定する固定ビス用螺孔33、33を設けた。
【0021】
その形状としては、円柱状、多角柱状、あるいは段付柱状が見栄えの観点から望ましい。
【0022】
また、ボルト部12を裏面板材21と螺合させたとき、螺合部の緩み防止として裏面板材21の外周側端部に固定ビス用の螺孔24を設け、固定ビスにより螺合固定する。
【0023】
前記裏面板材21に設けた一対の長孔23、23に前面側から連結ボルトを挿通し、連結金具の雌ネジ部32、32と螺合させると、裏面金具20は長孔23、23の範囲内でガラス板1、および前面金具10と共に左右にスライド移動可能である。
【0024】
前記長孔23は、通常の貫通した長孔とする場合は、連結ボルトの頭部が裏面板材より突出するので、ガラス板と裏面板材間に設けるパッキンを厚くしたり、抉ったりしてガラス板に連結ボルトの頭部が当たらないような工夫が必要である。
【0025】
このため、ガラス板面側を大径、支持柱7側を小径とする段付長孔とし、大径側の長孔の縦寸法は連結ボルトの頭部の外径よりやや大寸法とし、小径側の長孔の縦寸法は、連結ボルトのボルト部の外径よりやや大寸法、かつボルト部の頭部より小寸法として、連結ボルトの頭部が大径側の長孔内に納まるようにするのが好ましい。
【0026】
あるいは、長孔23を、ガラス板面側を拡径とする皿状長孔とし、連結ボルトも皿ネジとして、皿ネジ部が皿孔内に納まるようにするのが好ましい。
【0027】
前記前面板材11、裏面板材21は、図1では正方形の形状のものを示したが、円形、楕円形、多角形状でも良い。
【0028】
続いて、本発明の支持金具および支持構造の使用方法について以下に述べる。
【0029】
前面金具10のボルト部12をパッキン4を介してガラス板1間の縦辺の目地部5に挿通させ、ガラス板1の目地部5の裏面側から前面側に設けたのと同様なパッキン4’を介して裏面金具20の裏面板材21の中心に設けた雌ネジ部22と螺合させ、ガラス板1の縦辺を締付挟持した。
【0030】
ボルト部12を裏面板材21と螺合させたとき、ボルト部12の先端が裏面板材21を突き抜けてはみ出さない範囲とすることが必要である。
【0031】
また、ボルト部12を裏面板材21と螺合させたとき、螺合部の緩み防止および前面金具10の回転防止として、裏面板材21の外周側端部に固定ビス用の螺孔24を設け、固定ビスにより螺合固定する。
【0032】
また、裏面金具20は連結金具30を介して支持柱7にスライド移動自在に連結する。
【0033】
該連結金具の雌ネジ部35を、支持柱7より突出する支持ボルト8に螺合させ、連結金具の外周面に設けた固定ビス用孔34に螺合する固定ビスにより固定する。この時、支持ボルト8の先端部が連結金具30から飛び出さない範囲とする。
【0034】
また、裏面板材21の上下に設けた長孔23、23に夫々挿通した連結ボルト31、31を連結金具30のフラット面に設けた雌ネジ部32、32に螺合させ、所望位置で、連結金具30の外周面に設けた固定ビス用の螺孔33、33に螺合する固定ビスにより固定する。
【0035】
前面板材と裏面板材との螺合は、連結ボルト31、31によって裏面板材と連結金具とを螺合固定したあとで行う。
【0036】
前面金具10と裏面金具20をパッキン4、4’を介して螺合させてガラス板1の縦辺部を締付支持した後、パッキン4、4’の外周と、前面板材11または裏面板材21と、ガラス板1とで囲まれた開口部にシリコンシーラント等のシール材9、9’を充填し、雨水の浸入を防止させた。
【0037】
また、隣接するガラス板1、1の突き合わせ目地部5に充填したシリコーンシーラントと、該目地部5に配設した支持金具2とガラス1、1板間に介在するパッキン4が、ガラス板1、1に密着しているので雨水の室内への浸入を阻止できる。
【0038】
また、本発明で用いられるガラス板1、1・・は、縦辺の長さが数メートル以上の複数のフロアに跨るような大寸法は勿論、通常の1フロア分の高さの板ガラスであっても良く、この場合のガラス板1、1・・の荷重は主として下部フレーム21で支持するが、ガラス板1、1の立設時の自重による中央部付近の撓みや、面外方向の正負の荷重については、上部フレーム40と下部フレーム41、および前記支持金具2を縦辺突き合わせ部に所定の間隔で数カ所設けたことにより、ガラス板1の自重による撓みや変形を抑えることができる。
前記パッキン4、4’としてはEPDM製、ネオプレンゴム、シリコーンゴム、バイトンゴム、ウレタンゴム等の耐候性の良い弾性体とした。
【0039】
また、前面金具10、裏面金具20、連結金具30、連結ボルト31,31等の支持金具2を構成する金具は、SUS等の錆びない金属が好ましいが、防錆塗装処理やメッキ等の処理を施したSS材でも良い。
【0040】
尚、ガラス板1とは強化ガラス、半強化ガラス、未強化ガラスのいずれか、あるいはこれらを組み合わせてPVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着した合わせガラス、あるいはまた前記のガラスを用いた複層ガラス、さらにはこれらのガラス等に飛散防止樹脂膜を貼着したもの等が対象となる。
【0041】
また、構造体や支持柱7とは金属パイプやスペースフレーム、ケーブルトラス、テンションワイヤー、コンクリート躯体等を対象とする。
【0042】
以上好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えられるものである。
【0043】
以下に作用を述べる。
【0044】
図5に示したように、上部フレーム40から下部フレーム41までの高さ方向を1枚のガラス板1で構成し、該ガラス板1が建物の複数のフロアの空間にまたがるような大寸法のガラス板1を用いる場合において、該ガラス板1の高さ方向の途中の中間部近傍位置に、フロアを支えかつガラス板1の近傍で水平にガラス板面に沿って設けた梁42等を介して、前記支持金具2を支持する支持柱7とを前記梁42の上端部、下端部に連結させた。
【0045】
図7の一点鎖線cは、層間変位が起きる前のガラス板1および支持柱7の位置、図7の実線bは、層間変位によって傾動した支持柱7および梁42の位置、図7の一点鎖線aは、層間変位によるロッキングによって傾いたガラス板1の位置の正面図を示す。
【0046】
このような面ガラス板1の略中間部位置に設置した梁42等の構造体は、地震による層間変位によってガラス板1がロッキングして傾動しても、梁42は剛性であり、ガラス板1面に沿って設けられているため、ガラス板1のロッキングによる挙動に追従して傾動しようとしてもできず、層間変位の平行移動のみとなり図7の実線bのようになる。
【0047】
一方、梁42の上端部および下端部と連結した支持柱7は、ガラス板1のロッキングと共に追従して傾動するが、梁42の部分は水平移動のみで傾動しないので図7の実線bで示すような動きとなり、図7の一点鎖線aで示すガラス板の傾動位置と比較して位置ズレを生じていることが明白である。
【0048】
本発明の裏面金具20の裏面板材21に設けた長孔23内に挿通させた連結ボルト31は、連結金具30に螺着し固定されるが、連結ボルト31は裏面板材21の長孔23内をスライド移動自在であるため、層間変位によってガラス板1がロッキングして図7の一点鎖線aの位置に傾くが、支持柱7は層間変位の発生時に梁42の影響を受け、図7の実線bに示すようなZ字状の位置に傾動し移動しようとする。
【0049】
この時、前記長孔23内を連結ボルト31がスライド移動可能な範囲内で、連結ボルト31と裏面板材21とを相対的にスライド移動可能にしたので、最終的にガラス板1、およびそれを挟持している前面金具10、裏面金具20側のロッキング後の位置(一点鎖線a)と、支持柱7側の傾動位置(実線b)とがずれた位置であっても、それぞれがお互いの動きを拘束することのなく長孔23と連結ボルト31のスライド可能な範囲内で独立した別々の動きをすることができる。
【0050】
このように本発明によれば、ガラス板1に孔を明けないで、縦端縁を点状の金具で支持することにより、縦辺の長さが数メートルにも及ぶ大寸法のガラス板であっても、確実に支持でき、また支持金具内をスライド可能な機構としたことによって層間変位に対応でき、フレームレスで開放的な空間を形成できるものである。
【0051】
【実施例】
以下は、本発明の一実施例であって、この数字に限定されるものではない。
【0052】
ガラス板1は、例えば、縦6,620mm×横1,465mm、板厚19mmの強化ガラスまたは半強化ガラスであり、これを複数枚用意した。
【0053】
サッシ枠である下部フレーム41と上部フレーム40の隙間でガラス板1の両面にバックアップ材等を、また下部フレーム41の隙間下部でガラス板1を支持するセッティングブロック等を適当な個数だけセットし、上部フレーム40と下部フレーム41間にガラス板1、1・・を複数枚並設した。
【0054】
隣接するガラス板1、1同士を突き合わせた目地部5の間隔は例えば12mmで、支持金具2の前面金具10の前面板材11は60mmとした。
【0055】
このような支持金具2を隣接するガラス板1、1同士を突き合わせた縦辺の目地部である縦端縁に例えば1100mmピッチで7個設けた。
【0056】
また中間位置に設けた梁の上端部と下端部間は、1,500mmであり、鉄筋コンクリート等の構造体とした。
【0057】
このように、ガラス板1を上部フレーム40と下部フレーム41で支持すると共に、ガラス板1の縦辺の目地部5に適当な間隔で設けた支持金具2により、ガラス板1の自重による撓みや変形を抑えることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明により、1枚のガラス板が複数のフロアに跨るような高さ方向に大寸法のガラス板を孔明けせずに左右に隣接させ、ガラス板の縦辺の突き合わせ目地部を挟持する支持金具によってガラス板の同士を確実に連結支持できる。
【0059】
また、該ガラス板の自重等による垂直方向の荷重と、風圧等による面外方向の荷重の両荷重に対しても強度を低下させることがない。
【0060】
さらに、地震による層間変位によってロッキングが発生してもガラス板を支持する支持金具の内部機構によって、分割された上部側の支持柱と下部側の支持柱に固定した前記支持金具の層間変位による移動変位位置とガラス板のロッキングによる移動変位位置とが異なっても、変位によるズレ量を吸収できるので、ガラス板の挙動に支持金具が追従でき、ガラス板の支持部の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持金具および支持構造の分解斜視図。
【図2】本発明の支持構造の中心軸にて切断した縦断面図。
【図3】本発明の支持構造の長孔位置にて切断した横断面図。
【図4】本発明の支持構造によるガラススクリーンの正面図。
【図5】本発明の支持構造によるガラススクリーンの側断面図。
【図6】本発明の支持構造によるガラススクリーンの平面図。
【図7】本発明の支持構造によるガラススクリーンの平面図。
【符号の説明】
1 ガラス板
2 支持金具
4、4’ パッキン
5 目地部
7 支持柱
8 支持ボルト
9、9’ シール部
10 前面金具
11 前面板材
12 ボルト部
20 裏面金具
21 裏面板材
22 雌ネジ部
23 長孔
24 固定ビス用孔
30 連結金具
31 連結ボルト
32 連結雌ネジ部
33、34 固定ビス用孔
35 雌ネジ部
36、37 固定ビス
40 上部フレーム
41 下部フレーム
42 梁
Claims (3)
- 立設かつ左右に並設する複数枚のガラス板の上辺と下辺をそれぞれ上部フレーム、下部フレームにて支持固定し、隣接するガラス板の縦辺同士の突き合わせ目地部近傍を弾性材からなるパッキンを介して締付挟持するガラス板の支持金具において、隣接するガラス板の縦辺間の目地部の前面側に設けた前面板材の中心に該目地部に挿通させるボルト部を前面板に対して垂設した前面金具と、該目地部の裏面側に配設し、前記前面金具のボルト部と螺合する雌ネジ部を中心に有すると共に、該雌ネジ部の上下両位置に水平方向を長辺とした長孔を有する裏面板材からなる裏面金具と、該裏面板材の上下に設けた長孔に夫々挿通した連結ボルトと螺合する連結雌ネジ部および構造体より突出する支持ボルトと螺合する雌ネジ部を有する連結金具とからなり、裏面金具を前記長孔の範囲内でガラス板、および前面金具と共に左右にスライド移動可能としたことを特徴とするガラス板の支持金具。
- 前記長孔として、ガラス面側を大径、構造体側を小径とする段付長孔、またはガラス面側を拡径とする皿状長孔としたことを特徴とする請求項1記載のガラス板の支持金具。
- 請求項1または2に記載の支持金具を用い、弾性材からなるパッキンを介して締付挟持するガラス板の支持構造において、前記支持金具に連結した支持柱が上部フレームと下部フレーム間で複数に分割され、該分割された各支持柱間に梁等の構造フレームを介在させた連結構造とした時に、裏面板材の上下に水平方向を長辺とする長孔の範囲内でガラス板と共に左右にスライド移動可能とし、層間変位によって支持柱側に固着支持された連結金具の変移位置と、ガラス板のロッキングによる前面金具および裏面金具の変移位置とが相対的にずれ、長穴の範囲内でそれぞれが独立して挙動可能としたことを特徴とするガラス板の支持構造。
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