JP2000170299A - ガラス板の支持構造 - Google Patents
ガラス板の支持構造Info
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- JP2000170299A JP2000170299A JP10348096A JP34809698A JP2000170299A JP 2000170299 A JP2000170299 A JP 2000170299A JP 10348096 A JP10348096 A JP 10348096A JP 34809698 A JP34809698 A JP 34809698A JP 2000170299 A JP2000170299 A JP 2000170299A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ガラス板に孔を明けず、ガラス板の縦端縁を支
持金具で締付挟持して支持する。 【解決手段】立設かつ並設する複数枚のガラス板の上辺
と下辺をそれぞれ上部枠、下部枠にて支持固定し、ガラ
ス板の縦辺同士の突き合わせ目地部を挟持するボルトと
ナットからなる支持金具を構造躯体に固定してガラス板
を支持する支持構造において、ガラス板の縦辺間の目地
部に鍔部を有するボルトを挿通し、該ボルトの螺刻部に
リング状の緩衝材を介してナットを螺合させてガラス板
の突き合わせ縦端縁の両面側より締付挟持すると共に、
前記支持金具の片端側を構造躯体に連結して固定するよ
うにした。
持金具で締付挟持して支持する。 【解決手段】立設かつ並設する複数枚のガラス板の上辺
と下辺をそれぞれ上部枠、下部枠にて支持固定し、ガラ
ス板の縦辺同士の突き合わせ目地部を挟持するボルトと
ナットからなる支持金具を構造躯体に固定してガラス板
を支持する支持構造において、ガラス板の縦辺間の目地
部に鍔部を有するボルトを挿通し、該ボルトの螺刻部に
リング状の緩衝材を介してナットを螺合させてガラス板
の突き合わせ縦端縁の両面側より締付挟持すると共に、
前記支持金具の片端側を構造躯体に連結して固定するよ
うにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガラス板に孔を明け
ず、ガラス板の縦端縁を支持金具で締付挟持して支持す
る支持構造に関する。
ず、ガラス板の縦端縁を支持金具で締付挟持して支持す
る支持構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガラス板の取付工法としては、各種の工
法が知られているが、リブガラスを用いたガラスリブ工
法、サッシフレームを表に出さず構造用シーリング材で
ガラスを接着固定するＳＳＧ工法等の他、フレ−ムレス
なガラススクリ−ンを構成する工法としてガラス板の四
隅に設けた穿孔部を支持金具で支持する点支持工法等が
現在良く知られており、近年注目されている。
法が知られているが、リブガラスを用いたガラスリブ工
法、サッシフレームを表に出さず構造用シーリング材で
ガラスを接着固定するＳＳＧ工法等の他、フレ−ムレス
なガラススクリ−ンを構成する工法としてガラス板の四
隅に設けた穿孔部を支持金具で支持する点支持工法等が
現在良く知られており、近年注目されている。
【０００３】この点支持工法は躯体に固着する中心部を
設け、該中心部よりＸ字状やＨ字状のアーム先端に支持
部材を設け、該支持部材にガラス板の四隅に穿設する取
付孔を挿通し支持するものである。
設け、該中心部よりＸ字状やＨ字状のアーム先端に支持
部材を設け、該支持部材にガラス板の四隅に穿設する取
付孔を挿通し支持するものである。
【０００４】しかしながら、この工法ではガラス板の四
隅に精度良く孔明け加工を必要とするものであった。こ
のため、近年ガラス板に穴を明けないで支持する点支持
工法が紹介されるようになった。
隅に精度良く孔明け加工を必要とするものであった。こ
のため、近年ガラス板に穴を明けないで支持する点支持
工法が紹介されるようになった。
【０００５】このガラス板の四隅部に孔を明けないでガ
ラス板を支持する構造として、例えば、特開平８−１７
０３９０号公報に示されるものでは、建物外壁面を構成
するガラスに孔加工や切り欠き加工をせずに、ガラスを
部分的に金物で支持する構造であって、前記ガラスを支
持する金物は、ガラス間の目地部に位置しており、ガラ
スを支持する部分は、ガラス外側に配置される垂直部分
とその垂直部分と直角に一体化された水平部分とこの水
平部分他端のボルト状部分からなる部品で、ガラスの面
外への固定は、前記垂直部分と前記ボルト状部分にネジ
固定され室内側に配置された押え部品により、両側から
弾性体を介して行われるガラス支持構造が知られてい
る。
ラス板を支持する構造として、例えば、特開平８−１７
０３９０号公報に示されるものでは、建物外壁面を構成
するガラスに孔加工や切り欠き加工をせずに、ガラスを
部分的に金物で支持する構造であって、前記ガラスを支
持する金物は、ガラス間の目地部に位置しており、ガラ
スを支持する部分は、ガラス外側に配置される垂直部分
とその垂直部分と直角に一体化された水平部分とこの水
平部分他端のボルト状部分からなる部品で、ガラスの面
外への固定は、前記垂直部分と前記ボルト状部分にネジ
固定され室内側に配置された押え部品により、両側から
弾性体を介して行われるガラス支持構造が知られてい
る。
【０００６】また、特開平９−３１７０７２号公報に示
されるものでは、面一に上下左右に配設された４枚の矩
形の板状部材のなす十字目地部の上側の左右の板状部材
を、支持棒を介在させて外部支持部材及び内部支持部材
により挟持して支持する板状部材支持構造において、上
側の左右の板状部材は、上記十字目地部の近傍におい
て、それぞれ別々の支持棒により、それぞれ別々の載置
部材を介在させて支持されており、かつ載置部材は外部
支持部材に対して回動可能に取り付けられている板状部
材支持構造が開示されている。
されるものでは、面一に上下左右に配設された４枚の矩
形の板状部材のなす十字目地部の上側の左右の板状部材
を、支持棒を介在させて外部支持部材及び内部支持部材
により挟持して支持する板状部材支持構造において、上
側の左右の板状部材は、上記十字目地部の近傍におい
て、それぞれ別々の支持棒により、それぞれ別々の載置
部材を介在させて支持されており、かつ載置部材は外部
支持部材に対して回動可能に取り付けられている板状部
材支持構造が開示されている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】特開平８−１７０３９
０号公報、及び特開平９−３１７０７２号公報に示され
るものでは、いずれも４枚のガラスの隅部の突き合わせ
部分である十字状の目地部に金物を設け、十字状の目地
部の上側２枚のガラスの下辺を金物のボルト状部分で支
持するものであって、ガラス板は四ふっ化エチレン樹脂
（ＰＴＦＥ、商品名、テフロン）等の樹脂製のワッシャ
ーで上下左右にスライド移動自在であるが、ガラスのコ
ーナー部が破損したときに、ガラス板を両端隅部のみで
支持しているので自重によりバランスを崩し、落下する
恐れがあり、さらに取付時の縦辺の長さが数メートルに
及ぶような縦長の寸法や大寸法の場合には、コーナー部
だけの支持だけでは自重による中央部の撓みが発生し、
落下破損するという問題点があった。
０号公報、及び特開平９−３１７０７２号公報に示され
るものでは、いずれも４枚のガラスの隅部の突き合わせ
部分である十字状の目地部に金物を設け、十字状の目地
部の上側２枚のガラスの下辺を金物のボルト状部分で支
持するものであって、ガラス板は四ふっ化エチレン樹脂
（ＰＴＦＥ、商品名、テフロン）等の樹脂製のワッシャ
ーで上下左右にスライド移動自在であるが、ガラスのコ
ーナー部が破損したときに、ガラス板を両端隅部のみで
支持しているので自重によりバランスを崩し、落下する
恐れがあり、さらに取付時の縦辺の長さが数メートルに
及ぶような縦長の寸法や大寸法の場合には、コーナー部
だけの支持だけでは自重による中央部の撓みが発生し、
落下破損するという問題点があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわちシンプルな構成で、かつ縦寸法の
長さが横寸法に比べて細長いガラス板や大寸法のガラス
板であっても、ガラス板の支持をより確実とし、ガラス
板の自重等による垂直方向の荷重と、風圧等による面外
方向の荷重の両荷重に対しても強度を低下させることな
く、破損持のガラス板の飛散落下を防ぐことの可能なガ
ラス板の支持構造の提供を目的として、立設かつ並設す
る複数枚のガラス板の上辺と下辺をそれぞれ上部枠、下
部枠にて支持固定し、ガラス板の縦辺同士の突き合わせ
目地部を挟持するボルトとナットからなる支持金具を構
造躯体に固定してガラス板を支持する支持構造におい
て、ガラス板の縦辺間の目地部に挿通した両端ボルトの
両端螺刻部にリング状の緩衝材を介してナットを螺合さ
せてガラス板の突き合わせ縦端縁の両面側より締付挟持
すると共に、前記支持金具の片端側を構造躯体に連結し
て固定するようにしたガラス板の支持構造、あるいは、
前記支持金具のボルトのいずれか一端側を目地幅より大
径の鍔部付きとし、該鍔部とガラス板間にリング状の緩
衝材を介し、他端側よりリング状の緩衝材を介してナッ
トでガラス板の縦端縁を締付挟持するようにした前述の
ガラス板の支持構造、あるいはまた、ガラス板の目地部
と近接する前記支持金具のボルトの中間部を前記目地幅
より幅狭の板状部とし、その板状部の長さをガラス板厚
よりやや長めにして、ガラス板の縦辺間の目地部に設け
るようにした前述のガラス板の支持構造、あるいはさら
に、ガラス板の目地部と近接する前記支持金具のボルト
の中間部の外径を前記目地幅より小径とし、その小径部
分の長さをガラス板厚よりやや長めにして、ガラス板の
縦辺間の目地部に設けるようにした前述のガラス板の支
持構造をそれぞれ提供する。
解決を図る、すなわちシンプルな構成で、かつ縦寸法の
長さが横寸法に比べて細長いガラス板や大寸法のガラス
板であっても、ガラス板の支持をより確実とし、ガラス
板の自重等による垂直方向の荷重と、風圧等による面外
方向の荷重の両荷重に対しても強度を低下させることな
く、破損持のガラス板の飛散落下を防ぐことの可能なガ
ラス板の支持構造の提供を目的として、立設かつ並設す
る複数枚のガラス板の上辺と下辺をそれぞれ上部枠、下
部枠にて支持固定し、ガラス板の縦辺同士の突き合わせ
目地部を挟持するボルトとナットからなる支持金具を構
造躯体に固定してガラス板を支持する支持構造におい
て、ガラス板の縦辺間の目地部に挿通した両端ボルトの
両端螺刻部にリング状の緩衝材を介してナットを螺合さ
せてガラス板の突き合わせ縦端縁の両面側より締付挟持
すると共に、前記支持金具の片端側を構造躯体に連結し
て固定するようにしたガラス板の支持構造、あるいは、
前記支持金具のボルトのいずれか一端側を目地幅より大
径の鍔部付きとし、該鍔部とガラス板間にリング状の緩
衝材を介し、他端側よりリング状の緩衝材を介してナッ
トでガラス板の縦端縁を締付挟持するようにした前述の
ガラス板の支持構造、あるいはまた、ガラス板の目地部
と近接する前記支持金具のボルトの中間部を前記目地幅
より幅狭の板状部とし、その板状部の長さをガラス板厚
よりやや長めにして、ガラス板の縦辺間の目地部に設け
るようにした前述のガラス板の支持構造、あるいはさら
に、ガラス板の目地部と近接する前記支持金具のボルト
の中間部の外径を前記目地幅より小径とし、その小径部
分の長さをガラス板厚よりやや長めにして、ガラス板の
縦辺間の目地部に設けるようにした前述のガラス板の支
持構造をそれぞれ提供する。
【０００９】
【発明の実施の形態】図３、図５に示すように、立設し
た複数枚のガラス板Ｇ、Ｇ・・を並設し、該ガラス板
Ｇ、Ｇ・・の上辺と下辺をそれぞれ図示しない構造体と
連結固定した上部枠２０と下部枠２１にて支持固定し、
さらに各ガラス板Ｇ、Ｇ・・の縦辺同士を突き合わせた
目地部１１には支持金具１を設けて、図１に示すよう
に、目地１１の左右のガラス板Ｇ、Ｇの端縁部の両面側
から前記支持金具１のボルト２とナット３、６で締付挟
持して、該支持金具１を室内側に立設した構造支柱８に
固定することによってガラス板Ｇ、Ｇ・・の縦辺を支持
するようにした。
た複数枚のガラス板Ｇ、Ｇ・・を並設し、該ガラス板
Ｇ、Ｇ・・の上辺と下辺をそれぞれ図示しない構造体と
連結固定した上部枠２０と下部枠２１にて支持固定し、
さらに各ガラス板Ｇ、Ｇ・・の縦辺同士を突き合わせた
目地部１１には支持金具１を設けて、図１に示すよう
に、目地１１の左右のガラス板Ｇ、Ｇの端縁部の両面側
から前記支持金具１のボルト２とナット３、６で締付挟
持して、該支持金具１を室内側に立設した構造支柱８に
固定することによってガラス板Ｇ、Ｇ・・の縦辺を支持
するようにした。
【００１０】図１、図２に示すように、前記支持金具１
のボルト２については両端を螺刻したものであり、該ボ
ルト２をガラス板Ｇ、Ｇ・・の縦辺間の目地部１１で、
ガラス面と直交する面外方向で各縦辺につき少なくとも
１カ所以上配置し、各ボルト２、２・・の両端螺刻部に
リング状の弾性ゴムからなる緩衝材４、５を介して室外
側からは鍔付きの袋ナット３を螺合させ、室内側からは
鍔付きのナット６を螺合させて両ガラス板Ｇ、Ｇの突き
合わせ縦端縁の両面側より締付挟持させると共に、室内
側に設けた鍔付きのナット６の他端側を取付部材７を介
して構造支柱８に固定させた。
のボルト２については両端を螺刻したものであり、該ボ
ルト２をガラス板Ｇ、Ｇ・・の縦辺間の目地部１１で、
ガラス面と直交する面外方向で各縦辺につき少なくとも
１カ所以上配置し、各ボルト２、２・・の両端螺刻部に
リング状の弾性ゴムからなる緩衝材４、５を介して室外
側からは鍔付きの袋ナット３を螺合させ、室内側からは
鍔付きのナット６を螺合させて両ガラス板Ｇ、Ｇの突き
合わせ縦端縁の両面側より締付挟持させると共に、室内
側に設けた鍔付きのナット６の他端側を取付部材７を介
して構造支柱８に固定させた。
【００１１】あるいは、前記支持金具１のボルト２の室
外寄りの端部を目地幅より大径の鍔部付きとし、該鍔部
とガラス板Ｇ間にリング状の緩衝材４を介し、室内寄り
の端部側よりリング状の緩衝材５を介して前記と同様に
鍔付きのナット６を螺合させて両ガラス板Ｇ、Ｇの突き
合わせ縦端縁の両面側より締付挟持させると共に、室内
側に設けた鍔付きのナット６の他端側雌ねじ部に取付部
材７の雄ねじ部を螺合させ、該取付部材７のプレート部
をボルト１５とナット１６で構造支柱８に螺合固定させ
た。
外寄りの端部を目地幅より大径の鍔部付きとし、該鍔部
とガラス板Ｇ間にリング状の緩衝材４を介し、室内寄り
の端部側よりリング状の緩衝材５を介して前記と同様に
鍔付きのナット６を螺合させて両ガラス板Ｇ、Ｇの突き
合わせ縦端縁の両面側より締付挟持させると共に、室内
側に設けた鍔付きのナット６の他端側雌ねじ部に取付部
材７の雄ねじ部を螺合させ、該取付部材７のプレート部
をボルト１５とナット１６で構造支柱８に螺合固定させ
た。
【００１２】この場合は、ボルト２の頭部となる鍔部の
厚み程度にフラットなものとすることができ、ガラス面
からの突出部分を少なくすることができる。
厚み程度にフラットなものとすることができ、ガラス面
からの突出部分を少なくすることができる。
【００１３】ガラス板Ｇ、Ｇ・・の突き合わせ縦辺の目
地部１１の幅が支持金具１のボルト２の径よりも通常狭
く、このような場合には、ガラス板Ｇ、Ｇ・・の目地部
１１と近接するボルト２の中間部分のみを前記目地幅よ
り幅狭の板状部２ａとして、その板状部２ａの長さをガ
ラス板Ｇの厚みとガラス板Ｇの両面に介在させる緩衝材
４、５の厚みを合計した長さ程度として、ガラス板Ｇの
縦辺間の目地部１１に配設するようにした。
地部１１の幅が支持金具１のボルト２の径よりも通常狭
く、このような場合には、ガラス板Ｇ、Ｇ・・の目地部
１１と近接するボルト２の中間部分のみを前記目地幅よ
り幅狭の板状部２ａとして、その板状部２ａの長さをガ
ラス板Ｇの厚みとガラス板Ｇの両面に介在させる緩衝材
４、５の厚みを合計した長さ程度として、ガラス板Ｇの
縦辺間の目地部１１に配設するようにした。
【００１４】該板状部２ａの周囲に樹脂やゴム等からな
るカバー材１４を設ければ、ボルトの板状部２ａとガラ
ス板Ｇとの当接時の緩衝効果が得られる。
るカバー材１４を設ければ、ボルトの板状部２ａとガラ
ス板Ｇとの当接時の緩衝効果が得られる。
【００１５】あるいは、ガラス板Ｇ、Ｇ・・の目地部１
１近傍の前記ボルト２の中間部を幅狭の板状に代えて、
前記目地幅より小径の棒状部としても良く、その小径部
の長さはガラス板Ｇの厚みよりやや長めにして、ガラス
板Ｇの縦辺間の目地部１１に配設するようにした。
１近傍の前記ボルト２の中間部を幅狭の板状に代えて、
前記目地幅より小径の棒状部としても良く、その小径部
の長さはガラス板Ｇの厚みよりやや長めにして、ガラス
板Ｇの縦辺間の目地部１１に配設するようにした。
【００１６】ガラス板Ｇの締め付け後は、前記ボルト２
と螺合し、室外側に設けた鍔付きの袋ナット３、及び室
内側に設けた鍔付きのナット６の緩み防止策として固定
ビス９を各ナット３、６の外周側面より螺合させて前記
ボルト２とナット３、６の位置を固定させた。
と螺合し、室外側に設けた鍔付きの袋ナット３、及び室
内側に設けた鍔付きのナット６の緩み防止策として固定
ビス９を各ナット３、６の外周側面より螺合させて前記
ボルト２とナット３、６の位置を固定させた。
【００１７】また、ガラス板Ｇ、Ｇの突き合わせ目地部
１１に充填したシリコーンシーラントと、該目地部１１
に配設した支持金具１とガラスＧ、Ｇ板間に介在するリ
ング状の緩衝材４とガラス板Ｇとを密着させているので
雨水の室内への浸入を阻止できる。
１１に充填したシリコーンシーラントと、該目地部１１
に配設した支持金具１とガラスＧ、Ｇ板間に介在するリ
ング状の緩衝材４とガラス板Ｇとを密着させているので
雨水の室内への浸入を阻止できる。
【００１８】また、本発明で用いられるガラス板Ｇ、Ｇ
・・は小寸法、または縦辺の長さが数メートル以上の大
板ガラスであっても良く、この場合のガラス板Ｇ、Ｇ・
・の荷重は主として下部枠２１で支持するが、ガラス板
Ｇ、Ｇの立設時の自重による中央部付近の撓みや、面外
方向の正負の荷重については、上部枠２１、および前記
支持金具１を縦辺突き合わせ部に所定の間隔で少なくと
も１カ所以上設けたことにより、ガラス板Ｇ、Ｇの変形
を防ぐことができる。
・・は小寸法、または縦辺の長さが数メートル以上の大
板ガラスであっても良く、この場合のガラス板Ｇ、Ｇ・
・の荷重は主として下部枠２１で支持するが、ガラス板
Ｇ、Ｇの立設時の自重による中央部付近の撓みや、面外
方向の正負の荷重については、上部枠２１、および前記
支持金具１を縦辺突き合わせ部に所定の間隔で少なくと
も１カ所以上設けたことにより、ガラス板Ｇ、Ｇの変形
を防ぐことができる。
【００１９】本発明の実施例ではガラス板Ｇを横一列に
一段で配置した例について説明したが、複数段にわたっ
て設ける場合には、各段毎に上部枠２０、下部枠２１を
設けるようにすれば良く、この場合図４に示すように、
上部枠２０と下部枠２０を一体化させたサッシ枠とする
が、上部枠２０と下部枠２０を一体化させずに別々に設
けても良い。
一段で配置した例について説明したが、複数段にわたっ
て設ける場合には、各段毎に上部枠２０、下部枠２１を
設けるようにすれば良く、この場合図４に示すように、
上部枠２０と下部枠２０を一体化させたサッシ枠とする
が、上部枠２０と下部枠２０を一体化させずに別々に設
けても良い。
【００２０】前記緩衝材４、５としてはＥＰＤＭ製、ネ
オプレンゴム、シリコンゴム、バイトンゴム、ウレタン
ゴム等の耐候性の良い弾性体とした。
オプレンゴム、シリコンゴム、バイトンゴム、ウレタン
ゴム等の耐候性の良い弾性体とした。
【００２１】また、鍔付きの袋ナット３、ボルト２、鍔
付きのナット６等の支持金具１はＳＵＳ等の錆びない金
属としたが、防錆塗装処理やメッキ等の処理をしたＳＳ
材でも良い。
付きのナット６等の支持金具１はＳＵＳ等の錆びない金
属としたが、防錆塗装処理やメッキ等の処理をしたＳＳ
材でも良い。
【００２２】そして、前記ガラス板Ｇを図５に示すよう
に、左右に複数枚配設し、互いに隣接するガラス板Ｇの
縦端縁を締付挟持する各支持金具１を、例えば図３、図
５に示すように配置し、構造躯体（図３参照）に固設す
れば、図５に示すガラススクリーン４０を形成すること
ができる。
に、左右に複数枚配設し、互いに隣接するガラス板Ｇの
縦端縁を締付挟持する各支持金具１を、例えば図３、図
５に示すように配置し、構造躯体（図３参照）に固設す
れば、図５に示すガラススクリーン４０を形成すること
ができる。
【００２３】尚、ガラス板Ｇとは強化ガラス、半強化ガ
ラス、未強化ガラスのいずれか、あるいはこれらを組み
合わせてＰＶＢやＥＶＡ等の中間膜または樹脂注入で接
着した合わせガラス、あるいはまた、前記のガラスに飛
散防止樹脂膜を貼着したもの等が対象となる。
ラス、未強化ガラスのいずれか、あるいはこれらを組み
合わせてＰＶＢやＥＶＡ等の中間膜または樹脂注入で接
着した合わせガラス、あるいはまた、前記のガラスに飛
散防止樹脂膜を貼着したもの等が対象となる。
【００２４】また、構造体とは金属パイプやスペースフ
レーム、ケーブルトラス、テンションワイヤー、コンク
リート躯体等を対象とする。
レーム、ケーブルトラス、テンションワイヤー、コンク
リート躯体等を対象とする。
【００２５】支持金具１の施工方法については、１枚目
のガラス板Ｇを上部枠２０と下部枠２１間にセットし、
図示しない吸盤装置等で吸着、または吊り下げ固定した
状態で、支持金具１を必要箇所に取り付けるが、ボルト
２の両端と螺合する袋ナット３、ナット６は２枚目のガ
ラス板Ｇをセットできるように余裕を持たせておき、２
枚目のガラス板Ｇを上部枠２０と下部枠２１にセット
後、所定の目地幅となる位置までガラス板をスライド移
動させ、ガラス板Ｇの両側より袋ナット３とナット６を
締付け、ナット６の他端と取付部材７とを螺合させる。
のガラス板Ｇを上部枠２０と下部枠２１間にセットし、
図示しない吸盤装置等で吸着、または吊り下げ固定した
状態で、支持金具１を必要箇所に取り付けるが、ボルト
２の両端と螺合する袋ナット３、ナット６は２枚目のガ
ラス板Ｇをセットできるように余裕を持たせておき、２
枚目のガラス板Ｇを上部枠２０と下部枠２１にセット
後、所定の目地幅となる位置までガラス板をスライド移
動させ、ガラス板Ｇの両側より袋ナット３とナット６を
締付け、ナット６の他端と取付部材７とを螺合させる。
【００２６】このようにガラス板Ｇを１枚づつセットす
る都度ガラス板Ｇの縦端縁に支持金具１を緩めた状態で
保持し、左右のガラス板Ｇがセット完了となった時点で
支持金具１を締付け、ガラス板を緊締していく。
る都度ガラス板Ｇの縦端縁に支持金具１を緩めた状態で
保持し、左右のガラス板Ｇがセット完了となった時点で
支持金具１を締付け、ガラス板を緊締していく。
【００２７】ガラス板Ｇ、Ｇ間の目地１１の幅よりもボ
ルト２の外径が大きい場合においては、ボルト２の中間
部が目地１１の幅よりも幅狭の板状部２ａを有するが、
このような場合、ボルト２とナット６との締付位置調整
については、構造支柱８に取付部材７をボルト１５とナ
ット１６の螺合させて予め締付固定しておき、前記ナッ
ト６を取付部材７のボルト部の根元一杯まで螺合させて
おく。続いてガラス板Ｇ、Ｇ間にセットされたボルト２
の位置を維持した状態で取付部材７のボルト部に螺合さ
せたナット６をボルト２側に戻し、室外側よりボルト２
の反対側の螺刻部と袋ナット３とを螺合させて締付固定
する。
ルト２の外径が大きい場合においては、ボルト２の中間
部が目地１１の幅よりも幅狭の板状部２ａを有するが、
このような場合、ボルト２とナット６との締付位置調整
については、構造支柱８に取付部材７をボルト１５とナ
ット１６の螺合させて予め締付固定しておき、前記ナッ
ト６を取付部材７のボルト部の根元一杯まで螺合させて
おく。続いてガラス板Ｇ、Ｇ間にセットされたボルト２
の位置を維持した状態で取付部材７のボルト部に螺合さ
せたナット６をボルト２側に戻し、室外側よりボルト２
の反対側の螺刻部と袋ナット３とを螺合させて締付固定
する。
【００２８】ナット６とボルト２および取付部材７のボ
ルト部との螺合は、ボルト２の螺刻部と取付部材７のボ
ルト部のネジの向きを逆にしてナット６を螺合させ、同
時に両方に螺合するようにしても良い。
ルト部との螺合は、ボルト２の螺刻部と取付部材７のボ
ルト部のネジの向きを逆にしてナット６を螺合させ、同
時に両方に螺合するようにしても良い。
【００２９】ガラス板Ｇが破損した時、取り替え等のメ
ンテナンス時は、取り替えメンテナンスするガラス板Ｇ
の両縦辺の端縁に設けた支持金具１、１・・を緩めるこ
とによって行うことができる。
ンテナンス時は、取り替えメンテナンスするガラス板Ｇ
の両縦辺の端縁に設けた支持金具１、１・・を緩めるこ
とによって行うことができる。
【００３０】以上好適な実施の形態について述べたが、
本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考
えられるものである。
本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考
えられるものである。
【００３１】また、本発明は屋外用だけでなく室内の間
仕切り用としても当然使用することができる。
仕切り用としても当然使用することができる。
【００３２】このように本発明によれば、ガラス板Ｇに
孔を明けないで、縦端縁の部分的な支持により、縦辺の
長さが数メートルにも及ぶガラス板であっても、確実に
支持でき、フレームレスで開放的な空間を形成できるも
のである。
孔を明けないで、縦端縁の部分的な支持により、縦辺の
長さが数メートルにも及ぶガラス板であっても、確実に
支持でき、フレームレスで開放的な空間を形成できるも
のである。
【００３３】
【実施例】以下は、本発明の一実施例であって、この数
字に限定されるものではない。
字に限定されるものではない。
【００３４】ガラス板Ｇの寸法は、例えば、縦４，００
０ｍｍ×横１，０００ｍｍ、板厚１０ｍｍであり、これ
を複数枚用意した。
０ｍｍ×横１，０００ｍｍ、板厚１０ｍｍであり、これ
を複数枚用意した。
【００３５】一段目として、サッシ枠である下部枠２１
と上部枠２０の隙間でガラス板Ｇの両面にバックアップ
材１３、１３を、また下部枠２１の隙間下部でガラス板
Ｇを支持するセッティングブロック１２を適当な個数だ
けセットし、上部枠２０と下部枠２１間にガラス板Ｇ、
Ｇ・・を複数枚並設した。
と上部枠２０の隙間でガラス板Ｇの両面にバックアップ
材１３、１３を、また下部枠２１の隙間下部でガラス板
Ｇを支持するセッティングブロック１２を適当な個数だ
けセットし、上部枠２０と下部枠２１間にガラス板Ｇ、
Ｇ・・を複数枚並設した。
【００３６】二段目以上も同様にサッシ枠である下部枠
２１と上部枠２０の隙間でガラス板Ｇの両面にバックア
ップ材１３、１３を、また下部枠２１の隙間下部でガラ
ス板Ｇを支持するセッティングブロック１２を適当な個
数だけセットし、上部枠２０と下部枠２１間にガラス板
Ｇ、Ｇ・・を複数枚並設するが、下部枠２１と一つ下の
段の上部枠２０は図４のように一体物とした。
２１と上部枠２０の隙間でガラス板Ｇの両面にバックア
ップ材１３、１３を、また下部枠２１の隙間下部でガラ
ス板Ｇを支持するセッティングブロック１２を適当な個
数だけセットし、上部枠２０と下部枠２１間にガラス板
Ｇ、Ｇ・・を複数枚並設するが、下部枠２１と一つ下の
段の上部枠２０は図４のように一体物とした。
【００３７】ガラス板Ｇ、Ｇ同士を突き合わせた目地部
１１の間隔は例えば１２ｍｍで、支持金具１の鍔部３ａ
の外径はφ６５ｍｍ、ボルト部２の外径はφ１６ｍｍ、
ボルト部２の板状部２ａの厚みは６ｍｍとした。
１１の間隔は例えば１２ｍｍで、支持金具１の鍔部３ａ
の外径はφ６５ｍｍ、ボルト部２の外径はφ１６ｍｍ、
ボルト部２の板状部２ａの厚みは６ｍｍとした。
【００３８】このような支持金具１をガラス板Ｇ、Ｇ同
士を突き合わせた目地部である縦端縁に例えば５００ｍ
ｍピッチで７個設けた。
士を突き合わせた目地部である縦端縁に例えば５００ｍ
ｍピッチで７個設けた。
【００３９】このように、ガラス板Ｇを上部枠２０と下
部枠２１で支持すると共に、ガラス板Ｇの縦辺の目地部
１１に適当な間隔で設けた支持金具１により、ガラス板
Ｇの自重による撓みや変形を抑えることができる。
部枠２１で支持すると共に、ガラス板Ｇの縦辺の目地部
１１に適当な間隔で設けた支持金具１により、ガラス板
Ｇの自重による撓みや変形を抑えることができる。
【００４０】
【発明の効果】本発明は、ガラス板同士の突き合わせ目
地部に面外方向に配置したボルトで両ガラス板の縦端縁
を挟持して支持するので、ガラス板への孔明け加工が不
要であり、ガラス板の縦辺が数メートルという大寸法で
あっても、縦辺に支持金具を適当なピッチで支持するよ
うにし、さらに、ガラス板の縦端縁を挟持する支持金具
を室内側に設けた構造支柱に固定したので、ガラス板の
自重により中央部が撓んで変形し、ガラス板が上部枠、
下部枠から外れて落下するようなことがない。
地部に面外方向に配置したボルトで両ガラス板の縦端縁
を挟持して支持するので、ガラス板への孔明け加工が不
要であり、ガラス板の縦辺が数メートルという大寸法で
あっても、縦辺に支持金具を適当なピッチで支持するよ
うにし、さらに、ガラス板の縦端縁を挟持する支持金具
を室内側に設けた構造支柱に固定したので、ガラス板の
自重により中央部が撓んで変形し、ガラス板が上部枠、
下部枠から外れて落下するようなことがない。
【図１】本発明の実施例の支持構造の分解斜視図。
【図２】本発明の実施例の支持構造の横断面図。
【図３】本発明の実施例の支持構造の縦断面図。
【図４】本発明の実施例の上部枠とその１つ上段のガラ
ス板の支持用の下部枠を示す縦断面図。
ス板の支持用の下部枠を示す縦断面図。
【図５】本発明の支持構造のガラススクリーンの正面
図。
図。
Ｇ ガラス板 １ 支持金具 ２ ボルト ２ａ 板状部 ３ 袋ナット ３ａ 鍔部 ４、５ 緩衝材 ６ ナット ６ａ 鍔部 ７ 取付部材 ８ 構造支柱 ９、１０ 固定ビス １１ 目地 ２０ 上部枠 ２１ 下部枠 ４０ ガラススクリーン
フロントページの続き Ｆターム(参考） 2E002 NA01 NA04 NB02 NC03 PA04 PA07 QA01 QC05 RA00 RB01 RB03 RB06 SA01 SA02 UA02 UB04 WA10 XA03 XA16
Claims (4)
- 【請求項１】立設かつ並設する複数枚のガラス板の上辺
と下辺をそれぞれ上部枠、下部枠にて支持固定し、ガラ
ス板の縦辺同士の突き合わせ目地部を挟持するボルトと
ナットからなる支持金具を構造躯体に固定してガラス板
を支持する支持構造において、ガラス板の縦辺間の目地
部に挿通した両端ボルトの両端螺刻部にリング状の緩衝
材を介してナットを螺合させてガラス板の突き合わせ縦
端縁の両面側より締付挟持すると共に、前記支持金具の
片端側を構造躯体に連結して固定するようにしたことを
特徴とするガラス板の支持構造。 - 【請求項２】前記支持金具のボルトのいずれか一端側を
目地幅より大径の鍔部付きとし、該鍔部とガラス板間に
リング状の緩衝材を介し、他端側よりリング状の緩衝材
を介してナットでガラス板の縦端縁を締付挟持するよう
にした請求項１記載のガラス板の支持構造。 - 【請求項３】ガラス板の目地部と近接する前記支持金具
のボルトの中間部を前記目地幅より幅狭の板状部とし、
その板状部の長さをガラス板厚よりやや長めにして、ガ
ラス板の縦辺間の目地部に設けるようにした請求項１乃
至２記載のガラス板の支持構造。 - 【請求項４】ガラス板の目地部と近接する前記支持金具
のボルトの中間部の外径を前記目地幅より小径とし、そ
の小径部分の長さをガラス板厚よりやや長めにして、ガ
ラス板の縦辺間の目地部に設けるようにした請求項１乃
至２記載のガラス板の支持構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10348096A JP2000170299A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | ガラス板の支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10348096A JP2000170299A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | ガラス板の支持構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000170299A true JP2000170299A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18394719
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10348096A Pending JP2000170299A (ja) | 1998-12-08 | 1998-12-08 | ガラス板の支持構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000170299A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008508447A (ja) * | 2004-07-31 | 2008-03-21 | フィッシャーヴェルケ アルツール フィッシャー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | ガラス扉のための継手 |
| JP2008280751A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 制振構造体及び金属構造部材 |
| US8806818B2 (en) | 2009-02-17 | 2014-08-19 | Pilkington Group Limited | Structural glass assemblies |
| KR101530961B1 (ko) * | 2014-07-04 | 2015-06-24 | 주식회사기린산업 | 건축용 벽체패널 조립체 |
| JP2021120523A (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-19 | コクヨ株式会社 | ガラスパーティション及びその施工方法、並びに矯正具 |
| CN113738042A (zh) * | 2021-09-22 | 2021-12-03 | 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 | 一种超高悬空玻璃与木饰面嵌合的跌级造型安装设计结构 |
-
1998
- 1998-12-08 JP JP10348096A patent/JP2000170299A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008508447A (ja) * | 2004-07-31 | 2008-03-21 | フィッシャーヴェルケ アルツール フィッシャー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト | ガラス扉のための継手 |
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| WO2016003000A1 (ko) * | 2014-07-04 | 2016-01-07 | 주식회사기린산업 | 건축용 벽체패널 조립체 |
| JP2021120523A (ja) * | 2020-01-30 | 2021-08-19 | コクヨ株式会社 | ガラスパーティション及びその施工方法、並びに矯正具 |
| JP7443073B2 (ja) | 2020-01-30 | 2024-03-05 | コクヨ株式会社 | ガラスパーティション及びその施工方法、並びに矯正具 |
| CN113738042A (zh) * | 2021-09-22 | 2021-12-03 | 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 | 一种超高悬空玻璃与木饰面嵌合的跌级造型安装设计结构 |
| CN113738042B (zh) * | 2021-09-22 | 2022-08-30 | 苏州金螳螂建筑装饰股份有限公司 | 一种超高悬空玻璃与木饰面嵌合的跌级造型安装设计结构 |
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