JP3652579B2 - ガラス板の支持構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラス板のコーナー穿孔部またはコーナー目地部を支持金具で締付挟持して支持するガラス板の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガラス板の取付工法としては、各種の工法が知られており、並設した複数枚の面ガラスの縦目地部にリブガラスを立設させたガラスリブ工法、あるいは、サッシフレームを表に出さず構造用シーリング材でガラスを接着固定するSSG工法等の他、フレ−ムレスなガラススクリ−ンを構成する工法としては、ガラス板の四隅に設けた穿孔部を支持金具で支持する点支持工法や、ガラス板間の縦横の目地部を利用してガラス板を金具で挟持して支持する点支持工法等が現在良く知られており、近年注目されている。
【0003】
前記ガラスに孔明けするタイプの点支持工法は、ガラス板の四隅部に穿設部を設け、立設する構造支柱等に固着のロッド等にX字状やH字状に延びるアームを備えた支持金具を取り付け、該アーム先端に設けた支持部材によってガラス板のコーナー部を支持するものである。
【0004】
また、ガラス板の四隅部に孔を明けないでガラス板を支持する構造として、例えば、特開平9−317072号公報に示されるものでは、面一に上下左右に配設された4枚の矩形の板状部材のなす十字目地部の上側の左右の板状部材を、支持棒を介在させて外部支持部材及び内部支持部材により挟持して支持する板状部材支持構造において、上側の左右の板状部材は、上記十字目地部の近傍において、それぞれ別々の支持棒により、それぞれ別々の載置部材を介在させて支持されており、かつ載置部材は外部支持部材に対して回動可能に取り付けられている板状部材支持構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記リブガラス板を用いてガラススクリーンを形成する場合においては、通常ガラス板1枚分の高さまでに限定され、ガラス板を横方向に並設するのみであったので、大面積のガラススクリーンを形成するのは困難であった。
【0006】
また、前記ガラスの隅部に孔明けするタイプの点支持工法では、ガラス板を縦横に複数枚並設できるので、大面積のガラススクリーンを形成できるが、ガラス板の四隅に精度良く孔明け加工を必要とするものであった。
【0007】
一方、ガラス板に穴を明けないタイプの点支持工法として、特開平9−317072号公報に示されるものは、4枚のガラスの隅部の突き合わせ部分である十字状の目地部に金物を設け、十字状の目地部の上側2枚のガラスの下辺を金物のボルト状部分で支持するものであって、ガラス板は四ふっ化エチレン樹脂(PTFE、商品名、テフロン)等の樹脂製のワッシャーで上下左右にスライド移動自在であり、ガラス板を両端隅部の支持金物によって支持するだけであるので、ガラス板の落下防止や面外方向からの風圧荷重を防ぐために支持金物はそれぞれすべて自立する構造支柱に連結せざるを得ず、ガラス板の縦目地位置のすべてに構造支柱を立設しなければならず、美観を損なうものであった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点の解決を図る、すなわち大面積のガラススクリーンを形成することができ、ガラス板の支持を確実とし、ガラス板の自重や面外方向の荷重等に対しても強度を低下させることがなく、また、立設する構造支柱の数を少なくして美観を損なわないようにしたガラス板の支持構造の提供を目的とするものである。
【0009】
すなわち本発明は、立設する複数枚のガラス板を上下左右に並設し、該ガラス板のコーナー突合わせ部を両面より支持金具によって締付支持する支持構造において、並設した面ガラスの垂直目地部の室内側に立設した構造支柱に設けた突設部材によって、ガラス板のコーナー部に設けた支持金具を支持固定し、前記構造支柱に固着した取付部材に軸支した連結部材によって、面ガラスの水平方向目地に沿って両方向に面ガラスと略同一幅に設けたリブガラス板を位置調整自在に連結支持し、該リブガラス板の反構造支柱側の先端部に軸支し、該先端部に近接する面ガラス用の支持金具間を連結する支持桿と、前記リブガラスの上下位置にある各先端部同士を連結するバランスロッドと、該バランスロッドと面ガラス間に配置され上下位置関係にある支持金具同士を夫々吊下ロッドにて連結固定し、前記バランスロッドと吊下ロッドを上部及び下部のフレームによって支持固定したことを特徴とするガラス板の支持構造である。
【0010】
あるいは本発明は、前記並設したガラス板のコーナー部の十字状目地部を支持する支持構造が、目地幅より幅広の前面板材と裏面板材によってガラス板の両面より緩衝材を介して挟持し、目地に挿入したボルトとナットの螺合によって両板材を締付固定させたことを特徴とする上述のガラス板の支持構造である。
【0011】
あるいはまた、本発明は、上述の前面板材が目地幅より幅広で、該前面板材の目地側の面に雌ねじ部を有する突起部を有し、裏面板材に設けた穿孔部より挿入したボルトを前面板材の雌ねじ部と螺合させてガラス板を締め付け、水平目地より上部側の相隣る2枚のガラス板の突き合わせコーナー部の両下端面に跨って緩衝材を介して当接支持するガラス受部材を前記裏面板材の水平目地部位置に設けたことを特徴とする上述のガラス板の支持構造である。
【0012】
あるいはまた、本発明は、前記並設したガラス板のコーナー部の両面より挟持する板状材のボルトがガラス板に当接しないように、コーナー部の一部に切欠部を設けたことを特徴とする上述のガラス板の支持構造である。
【0013】
あるいはさらに、本発明は、前記ガラス板の各隅部に設けた穿孔部を緩衝材を介してボルトとナットで螺合締付する締付具を、目地部に設けたX字状、H字状、V字状、I字状等の支持金具によって突き合わせコーナー部を同時に支持するようにしたことを特徴とする上述のガラス板の支持構造である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1、図5に示すように、立設する複数枚のガラス板G、G・・を上下左右に並設し、該ガラス板G、G・・の垂直目地部12の室内側には所定の間隔をおいて構造支柱20を立設する。
【0015】
複数本の構造支柱20、20・・の上端間は上部フレーム61によって連結固定する。
【0016】
該構造支柱20の側面には剛性の突設部材21が設けられており、該突設部材21の先端が前記並設したガラス板G、G・・の十字状の目地12位置となるように配設されており、面ガラスGのコーナー突き合わせ両面より締付挟持する支持金具1に連結固定されている。
【0017】
また、図1に示すように、前記構造支柱20の突設部材21近傍に固着した取付部材22に軸支した連結部材23、23によって、面ガラスGの水平方向の目地12に沿って構造支柱20を中心として左右両方向に面ガラスGの幅と略同一幅のリブガラス板30、30を位置や角度を調整自在に連結し、水平姿勢で支持する。
【0018】
前記リブガラス板30、30の反構造支柱20側の先端部に設けた穿孔部31に、支持桿42を軸支し、該穿孔部31に最も近接した位置にある面ガラスG、Gの目地部12に設けた支持金具1間を前記支持桿42で連結させる。
【0019】
また、図2に示すように、前記リブガラス板30の上下位置関係にある同じくリブガラス板30の先端部同士は接続金具41、接続部材47等の螺合によってバランスロッド40で連結され、最上段位置のバランスロッド40の上端側は上部フレーム61によって吊り下げ固定され、最下段位置のバランスロッド40の下端側は下部フレーム62に取付固定され、それぞれ接続金具41の螺合調整等によって所定の張力が付与されている。
【0020】
図2に示すように、前記リブガラス板30の両端に設けた穿孔部31、31・・には、該穿孔部31の片面側よりリブガラス支持ボルト43を挿通し、裏面側よりリブガラス支持ナット44を螺合させて締付挟持させている。該リブガラス支持ボルト43の中心には雌ねじ部を設け、該雌ねじ部に両端ボルト46を螺合させ、両端ボルト46の先端がリブガラス支持ボルト43の上下より突出している。
【0021】
上側に突出している両端ボルト46の先端は、円筒状の接続部材47の雌ねじ部と螺合させた。
【0022】
また、両端ボルト46とリブガラス支持ボルト43の雌ねじ部との螺合の緩み防止としてナット45をリブガラス支持ボルト43に当接するように螺着させている。
【0023】
さらに、前記バランスロッド40の下端の雄ねじ部は接続金具41の雌ねじ部と螺合させ、接続金具41の下端に設けた切り欠き溝内に接続部材47の板状部を挿入して、孔部49に挿入したピンによる結合によって軸支させ傾動自在とした。
【0024】
さらにまた、リブガラス支持ボルト43より下側に突出している両端ボルト46の先端は、前述の支持桿42の筒状部42a内で螺合連結させる。
【0025】
該筒状部42aの下方に位置する板状部はバランスロッド40と接続した接続金具41の上端側の切り欠き溝内に挿入後、孔部48内に挿入したピンによる結合によってバランスロッド40側と軸支し、吊下げるようにした。
【0026】
面ガラスGの目地部12を挟持して支持する支持金具1の裏面には吊下ロッド取付部材6が固設されており、目地部12に上下一列に配置された支持金具1に固着された吊下ロッド取付部材6、6同士は、接続金具51、51の螺合によって吊下ロッド50で連結され、最上段位置の吊下ロッド50の上端側は上部フレーム61によって吊り下げ固定され、最下段位置の吊下ロッド50の下端側は下部フレーム62に取付固定され、それぞれ前記接続金具51の螺合調整等によって所定の張力が付与されている。
【0027】
図5、図6に示すように、立設した複数枚のガラス板G、G・・を上下左右に並設し、該ガラス板G、G・・の最上段のガラスG、G・・の上辺を上部フレーム61に固設した上部枠61a内に呑み込ませ、さらに、最下段の面ガラスG、G・・の下辺を下部フレーム62に固設した下部枠62aにて支持固定し、各面ガラス板Gの荷重は面ガラス板Gの下辺コーナー部に設けた支持金具1によって支持させている。
【0028】
前記ガラス板Gのコーナー部の十字状目地部12を締付挟持する支持金具1としては、該ガラス板Gのコーナー部に孔を明けないようにして、締付挟持するものであり、目地幅より幅広の前面板材2と裏面板材4によってガラス板Gの両面より緩衝材9、9を介して挟持し、縦目地あるいは横目地に挿入したボルト8とナットの螺合によって両板材を締付固定させるようにするものである。
【0029】
前記支持金具1について、以下、図3、図4に示すように詳細に説明する。
【0030】
前記前面板材2としては、縦および横の目地12の幅より幅広の板状材である前面板材2の目地側面に複数個の突起部3、3・・を設け、該突起部3内にはそれぞれ雌ねじ部3aを有している。また、該突起部3は目地12内を貫通してガラス板Gの裏面側まで到達している。
【0031】
一方、裏面板材4に設けた穿孔部5の裏面側より挿入したボルト8は、前記前面板材2の雌ねじ部3aと螺合することにより、前面板材2と裏面板材4とで緩衝材9を介してガラス板Gを締め付けることができる。
【0032】
また、水平目地より上部側に位置し、相隣る2枚のガラス板G、Gの突き合わせコーナー部の両下端に跨ってガラス受け部材7を設けて目地12より上方の2枚のガラス板G、Gの荷重を支持するが、ガラス受け部材7とガラス板G、Gの端面との当接部分には緩衝材としてバッカー10を設けた。
【0033】
前記並設したガラス板Gのコーナー部を締付支持する支持金具1を固定するボルトがガラス板Gに当接しないように、つまり支持金具1の突起部3の位置に合わせて、必要があれば図3に示すように、コーナー部を斜めにカットした切欠部11を設けるようにしても良い。
【0034】
また、縦横に並設したガラス板Gを支持する支持金具1としては、以上に説明したようにガラス板Gのコーナー部に孔を明けずに目地部12に挿入したボルトとナットを螺合させるようにしたが、目地部12に挿入するボルトに代えて、図示しないがガラス板のコーナー部に穿孔部を設け、該穿孔部に挿入したボルトと裏面側からのナットを緩衝材を介して螺合させた締付具を、裏面側の十字状の目地部に設けたX字状、H字状、V字状、I字状等の支持金具の中心より放射状に延びるアームの先端に取り付け、突き合わせコーナー部に設けた締付具を同時に支持するようにしたものであっても良い。
【0035】
このようにして形成されたガラススクリーン60の作用について以下に説明する。
【0036】
図5、図6に示すように、最上段の吊下ロッド50は、上部フレーム61に吊り下げられ、2番目、3番目の吊下ロッド50、50とは吊下ロッド取付部6、6を介して連結され、最下段の吊下ロッド50の下端は下部フレーム62に固定された下部枠62aにて支持されている。
【0037】
またガラス板G、G・・の最上段のガラスG、G・・の上辺は上部フレーム61に固設した上部枠61aに呑み込み状態となっており、さらに、最下段の面ガラスG、G・・の下辺を下部フレーム62に固設した下部枠62aにて支持固定されているが、面ガラス板Gの荷重は、前記上部フレーム61によって吊り下げられている吊下ロッド50によって面ガラス板Gの下辺コーナー部に設けた支持金具1によって支持されている。
【0038】
さらに、図3、図4に示すように、面ガラス板Gの下端コーナー部は、支持金具1のガラス受け部材7上に緩衝材10を介して載置されるようにして支持されると共に締め付け挟持されているので、ガラス板Gの荷重は支持金具1を介して吊下ロッド50によって支持されることになる。
【0039】
さらにまた、図2に示すように、ガラス板Gは吊下ロッド取付部6の側部に固着した支持金具1にて支持されているので、ガラス板Gの荷重中心と吊下ロッド50の中心とは、水平方向に若干離れた状態となっており、ガラス板Gの自重によりガラス板Gの上部側が外側方向に、ガラス板Gの下部側が内側に傾こうというモーメント力が働く。このモーメント力を打ち消すために、吊下ロッド50の内側にバランスロッド40を配置し、吊下ロッド取付部6とバランスロッド40の接続部42aとを剛性の支持桿42によって連結した。
【0040】
このように、ガラス板Gの自重は吊下ロッド50にて支持し、ガラス板Gに前傾姿勢を与えるモーメントは吊下ロッド50と支持桿42で連結したバランスロッド40の長さ調整をすることによって防ぐことができる。
【0041】
また、ガラススクリーン60に面外方向から加えられる荷重のうち、高さ方向については、前記吊下ロッドとバランスロッドによって高さ方向のガラス板の変位を吸収し、水平方向の変位に対しては構造支柱20とバランスロッド40間で水平方向の目地に沿って設けられたリブガラス板30によって受けることができる。
【0042】
また、ガラス板G、Gの突き合わせ目地部12に充填したシリコンシーラントと、該目地部12に配設した支持金具1とガラスG、G板間に介在する緩衝材9、9とガラス板Gとを密着させているので雨水の室内への浸入を阻止できる。
【0043】
ガラス板Gの前面側と支持金具1の前面板材2間、及びガラス板Gの裏面側と支持金具1の裏面板材4間に設ける緩衝材9、9については、前面板材2、裏面板材4の外形より若干小サイズとして、前面板材2、裏面板材4とガラス板G間にシリコンシーラント等のシーリング材を充填するようにしても良い。
【0044】
前記緩衝材9としては屋外で使用する場合には、EPDM製、ネオプレンゴム、シリコンゴム、バイトンゴム、ウレタンゴム等の耐候性の良い弾性体とするが、屋内で使用する場合には、これに限らない。
【0045】
また、支持金具1はSUS等の錆びない金属が望ましいが、防錆塗装処理やメッキ等の処理をしたSS材でも良い。
【0046】
尚、ガラス板Gとは強化ガラス、半強化ガラス、未強化ガラスのいずれか、あるいはこれらを組み合わせてPVBやEVA等の中間膜または樹脂注入で接着した合わせガラス、あるいはまた、前記のガラスに飛散防止樹脂膜を貼着したもの等が対象となる。
【0047】
以上好適な実施の形態について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の応用が考えられるものである。
【0048】
本発明のガラススクリーン60は、図7に示すような湾曲したガラススクリーン60としても良く、またフラットな形状のガラススクリーンとしても勿論良い。
【0049】
また、本発明は屋外用だけでなく室内の間仕切り用としても当然使用することができる。
【0050】
さらに本発明によれば、ガラス板Gに孔を明けないで、コーナー目地部の支持により、縦辺の長さが数メートルにも及ぶガラス板であっても、確実に支持でき、フレームレスで開放的な空間を形成できるものであるが、ガラス板のコーナー部に設けた穿孔部をボルトとナットで締め付け支持するケースにおいても応用できる。
【0051】
本発明のガラス支持構造からなるガラススクリーン60の一実施例を図7に示すが、これに限定されるものではない。
【0052】
これは、円周方向にガラス板Gを並設した自立状の円筒形状の建物であり、ガラス板Gの円周方向に所定の枚数毎、例えば3枚毎の縦目地部に構造支柱20を設けたものであり、ガラス板Gの内側の構造支柱20のそれぞれより両側方向に面ガラスGと略同一幅のリブガラス板30が水平に設けられているものである。
【0053】
面ガラス板Gは、例えば、縦約3,200mm×横約2,200mm、板厚8mmの湾曲したフロートガラス板2枚をPVB膜で接着し、重ね合わせた曲げ合わせガラスとし、これを複数枚用意した。
【0054】
また、リブガラス板としては、幅約2,000mm×奥行約200〜450mmの略台形状で、板厚12mmの強化ガラス板2枚をPVB膜で接着し、重ね合わせた合わせガラスとした。
【0055】
ガラス板G、G同士を突き合わせた目地部12の間隔は例えば12mmで、支持金具1の前面板3a、裏面板材4は縦40〜60mm、横80〜120mmの楕円形状、または矩形状とした。
【0056】
このように、本発明によれば、高さ方向にガラス板を数段重ねても、ガラス板の荷重は吊下ロッドによって支持され、各ガラス板を吊下ロッドで支持したときにガラス板の自重によって前傾姿勢となるモーメント力の発生に対して、吊下ロッドの背後に設けたバランスロッドによって発生させないようにすることができる。
【0057】
また、面外方向からの風圧等の荷重に対して、吊下ロッドとバランスロッドによって高さ方向のガラス板の変位を吸収し、水平方向にガラスリブを用いたことによって、水平方向のガラス板の変位を防止し、ガラススクリーンとして開放的な空間が得られる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、ガラス板のコーナー部に孔明け無しで取り付けた支持金具によって、上下左右にガラス板を並設して大面積のガラススクリーンを形成することができ、ガラス板を確実に支持することが可能であり、吊下ロッドとバランスロッドによってガラス板の自重や面外方向の荷重等に対しても強度を低下させることがなく、また、間隔をおいて立設した構造支柱と水平方向に設けたリブガラス板によって、立設する構造支柱の数を減少させたことによって美観を損なわないようにすることができる。
【0059】
また、ガラス板のコーナー部に孔明けして取り付けた支持金具によって支持する構造であっても、対応可能な支持構造である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の支持構造の要部を拡大した部分平面図。
【図2】本発明の実施例の支持構造の要部を拡大した部分縦断面図。
【図3】本発明の実施例の支持構造の要部を拡大した部分正面図。
【図4】本発明の実施例の支持金具の斜視図。
【図5】本発明の実施例の支持構造の正面図。
【図6】本発明の実施例の支持構造の側面図。
【図7】本発明の実施例の全体平面図。
【符号の説明】
G ガラス板(面ガラス)
1 支持金具
2 前面板材
3 突起部
3a 雌ねじ部
4 裏面板材
5 穿孔部
6 吊下ロッド取付部
7 ガラス受け部材
8 ボルト
9 緩衝材
10 緩衝材(バッカー)
11 切欠部
12 目地部
20 構造支柱
21 突設部材
22 取付部材
23 連結部材
30 リブガラス板
31 穿孔部
40 バランスロッド
41 接続部材
42 支持桿
42a 接続部
45 ナット
46 両端ボルト
47 接続部材
50 吊下ロッド
51 接続金具
60 ガラススクリーン
61 上部フレーム
62 下部フレーム

Claims (5)

  1. 立設する複数枚のガラス板を上下左右に並設し、該ガラス板のコーナー突合わせ部を両面より支持金具によって締付支持する支持構造において、並設した面ガラスの垂直目地部の室内側に立設した構造支柱に設けた突設部材によって、ガラス板のコーナー部に設けた支持金具を支持固定し、前記構造支柱に固着した取付部材に軸支した連結部材によって、面ガラスの水平方向目地に沿って両方向に面ガラスと略同一幅に設けたリブガラス板を位置調整自在に連結支持し、該リブガラス板の反構造支柱側の先端部に軸支し、該先端部に近接する面ガラス用の支持金具間を連結する支持桿と、前記リブガラスの上下位置にある各先端部同士を連結するバランスロッドと、該バランスロッドと面ガラス間に配置され上下位置関係にある支持金具同士を夫々吊下ロッドにて連結固定し、前記バランスロッドと吊下ロッドを上部及び下部のフレームによって支持固定したことを特徴とするガラス板の支持構造。
  2. 前記並設したガラス板のコーナー部の十字状目地部を支持する支持構造が、目地幅より幅広の前面板材と裏面板材によってガラス板の両面より緩衝材を介して挟持し、目地に挿入したボルトとナットの螺合によって両板材を締付固定させたことを特徴とする請求項1記載のガラス板の支持構造。
  3. 請求項2の前面板材が目地幅より幅広で、該前面板材の目地側の面に雌ねじ部を有する突起部を有し、裏面板材に設けた穿孔部より挿入したボルトを前面板材の雌ねじ部と螺合させてガラス板を締め付け、水平目地より上部側の相隣る2枚のガラス板の突き合わせコーナー部の両下端面に跨って緩衝材を介して当接支持するガラス受部材を前記裏面板材の水平目地部位置に設けたことを特徴とする請求項2記載のガラス板の支持構造。
  4. 前記並設したガラス板のコーナー部の両面より挟持する板状材のボルトがガラス板に当接しないように、コーナー部の一部に切欠部を設けたことを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載のガラス板の支持構造。
  5. 前記ガラス板の各隅部に設けた穿孔部を緩衝材を介してボルトとナットで螺合締付する締付具を、目地部に設けたX字状、H字状、V字状、I字状等の支持金具によって突き合わせコーナー部を同時に支持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のガラス板の支持構造。
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