JP2008280751A - 制振構造体及び金属構造部材 - Google Patents

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【課題】部材数を少なくして、振動エネルギーを吸収することが可能な制振構造体及び金属構造部材を提供すること。
【解決手段】建築物に設置される板状の板部材110、510と、建築物にかかる荷重を支持し、板部材と対向する対向面を有する金属製の構造部材120、520と、板部材と構造部材の対向面との間に配設され、板部材と構造部材の対向面とを相互に接続するシール材140とを備え、シール材は、板部材と構造部材との間の変位に依存する弾性力及び板部材と構造部材との間の相対移動速度に依存する粘性力のうち少なくともいずれかによって、板部材と構造部材によって生じる振動エネルギーを吸収することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、制振構造体及び金属構造部材に関する。
地震力に対する建築物の構造には、主に耐震構造、免震構造、制振構造があり、それぞれに様々な構造設計方法や適用するための装置が提案されている。制振構造は、地震力や風圧力などによる振動を制御することが可能であり、オイルダンパーや金属の塑性化、粘弾性体を利用してブレースや壁材に設けられるパッシブ機構のものや、建築物上部におもりを設置して建築物の振動を低減させるアクティブ機構のものなどがある。
パッシブ機構の制振構造について、例えば、オイルダンパーは、内部にオイルが充填されたシリンダと、シリンダ内を移動するピストンなどからなる。また、制振パネルや制振ブレースなどは、塑性変形する金属材又は粘弾性体を組み合わせて構成される。一般に、これらのオイルダンパーや制振パネル、制振ブレースなどは、予め工場で製造されて、建築物に設置される。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、地震及び風圧力等の振動エネルギーを吸収することが可能な制振壁構造が開示されている。
特開2002−309798号公報 特開2006−46051号公報
ところで、上述した制振構造のためのオイルダンパーや制振パネル、制振ブレースなどの制振装置は、構成が複雑で部品点数が多い。そのため、上述のとおり、制振装置は、工場で製造する場合が一般的であり、建築物の建設現場では、完成した制振装置を備え付けるという作業を行う。しかし、制振装置は、構成が複雑であるため、製造に手間がかかった。また、工場での製造開始から建築物における設置までの期間を鑑みると、制振装置の製造に必要なトータルの期間は長期間に亘るため、時間やコストがかかった。
一方、上記の特許文献1や特許文献2の粘弾性体を使用した制振壁では、建設現場で組み立てるため、工場での製造が不要な場合もあるが、特許文献1の技術では、粘弾性体を設置するための支持部材が必要であったり、特許文献2の技術では、複数のガラスブロックが必要であったりと部材数が多かった。
更に、建築物に制振壁などの壁部材や、制振ブレースなどのブレース部材を設置すると、建築物の平面計画に制約が生じ、自由なプランを有する建築物を実現しにくかった。また、オフィスビル、商業用ビルなどの建築物における外壁材として、ガラスがよく用いられているが、外壁材のガラスは、採光という機能的な役割だけでなく、デザインとしての見た目も重視され、広い面積を有するガラスが用いられたり、高さの高い長尺のガラスが用いられたりする。しかし、ブレース部材が外壁のガラスの一面側に設けられると見苦しくなるため、制振構造を採用しにくかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、部材数を少なくして、振動エネルギーを吸収することが可能な、新規かつ改良された制振構造体及び金属構造部材を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、建築物に設置される板状の板部材と、建築物にかかる荷重を支持し、板部材と対向する対向面を有する金属製の構造部材と、板部材と構造部材の対向面との間に配設され、板部材と構造部材の対向面とを相互に接続するシール材とを備え、シール材は、板部材と構造部材との間の変位に依存する弾性力及び板部材と構造部材との間の相対移動速度に依存する粘性力のうち少なくともいずれかによって、板部材と構造部材によって生じる振動エネルギーを吸収することを特徴とする制振構造体が提供される。
かかる構成により、板部材が建築物に設置され、金属製の構造部材が建築物にかかる荷重を支持する。また、構造部材には、板部材と対向する対向面が形成され、シール材が板部材と構造部材の対向面との間に配設され、板部材と構造部材の対向面とを相互に接続する。また、シール材は、板部材と構造部材との間の変位に依存する弾性力及び板部材と構造部材との間の相対移動速度に依存する粘性力のうち少なくともいずれかによって、板部材と構造部材によって生じる振動エネルギーを吸収することができる。振動エネルギーは、例えば、地震力や風圧力によるエネルギーである。従って、板部材が上記のシール材を介して構造部材に設置された構造体であるので、少ない部材数で振動エネルギーを吸収することができる。
2枚の板部材が同一面内に配置され、2枚の板部材の端部が、シール材を介して同一の構造部材の対向面と接続されたものであってもよい。かかる構成により、2枚の板部材をシール材を介して1つの構造部材で設置することができる。
上記板部材は、外壁材、内壁材、屋根材、床材又は天井材であってもよい。かかる構成により、板部材は、建築物の外壁材、内壁材、屋根材、床材又は天井材として設置される。
上記板部材は、板ガラスであってもよい。かかる構成により、例えば、外壁に板ガラスを使用すると、板ガラスと構造部材とシール材による制振構造体を構成することができるので、少ない部材点数で板ガラスを外壁材として支持しつつ、制振性能を確保することができる。
上記構造部材は、柱材、梁材、壁材又は床材であってもよい。かかる構成により、構造部材は、柱材、梁材、壁材又は床材として、建築物にかかる荷重を支持する。
上記板部材が水平面に対して傾斜して設置されるとき、構造部材には、対向面から突起し、板部材の端部を支持する突起部が形成されたものであってもよい。かかる構成により、板部材が水平面に対して傾斜して設置されるとき、支持部が対向面から突起して、板部材の端部を支持するので、板部材が下方向に移動することを防止することができる。
上記構造部材は、鋼材であり、構造部材の表面には、防錆処理が施されているものであってもよい。かかる構成により、シール材は防錆処理が施された構造部材の表面と接着する。
上記構造部材は、建築物にかかる荷重を支持する本体部と、本体部から板部材側に突起し、対向面を有する支持部とを備えるものであってもよい。かかる構成により、本体部が建築物にかかる荷重を支持し、支持部が本体部から板部材側に突起して形成される。また、支持部には対向面が形成される。支持部は、本体部から突起しているため、板部材と本体部との間には、支持部が本体部から突起した分の間隔を設けることができる。
上記支持部は、本体部と別体で形成されたものであってもよい。かかる構成により、構造部材は、本体部と支持部とを組合わせることで構成される。
上記構造部材の対向面に凹状の溝部が形成されたものであってもよい。かかる構成により、溝部に雨水を流すことができ、建築物内部への雨水の侵入を防ぐことができる。
上記構造部材とシール材との間、及び板部材とシール材との間のうち少なくともいずれかは、接着剤によって接合されていてもよい。かかる構成により、接着剤が、構造部材とシール材、又は板部材とシール材を接合するので、部材間を確実に結合させることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、建築物にかかる荷重を支持し、建築物に設置される板部材と対向する対向面を有し、板部材と対向面とを相互に接続し、板部材と構造部材との間の変位に依存する弾性力及び板部材と構造部材との間の相対移動速度に依存する粘性力のうち少なくともいずれかによって、板部材と構造部材によって生じる振動エネルギーを吸収するシール材によって、板部材と離隔配置されることを特徴とする金属構造部材が提供される。
かかる構成により、金属構造部材が建築物にかかる荷重を支持する。また、金属構造部材には、板部材と対向する対向面が形成され、シール材が板部材と構造部材の対向面との間に配設され、板部材と構造部材の対向面とを相互に接続する。また、シール材は、板部材と構造部材との間の変位に依存する弾性力及び板部材と構造部材との間の相対移動速度に依存する粘性力のうち少なくともいずれかによって、板部材と構造部材によって生じる振動エネルギーを吸収することができる。振動エネルギーは、例えば、地震力や風圧力によるエネルギーである。従って、板部材が上記のシール材を介して構造部材に設置された構造体であるので、少ない部材数で振動エネルギーを吸収することができる。従って、板部材がシール材を介して金属構造部材に設置されるので、金属構造部材を使用することによって、少ない部材数で振動エネルギーを吸収することができる。
上記建築物にかかる荷重を支持する本体部と、本体部から板部材側に突起し、対向面を有する支持部とを備えるものであってもよい。かかる構成により、本体部が建築物にかかる荷重を支持し、支持部が本体部から板部材側に突起して形成される。また、支持部には対向面が形成される。支持部は、本体部から突起しているため、板部材と本体部との間には、支持部が本体部から突起した分の間隔を設けることができる。
上記支持部は、本体部と別体で形成されたものであってもよい。かかる構成により、構造部材は、本体部と支持部とを組合わせることで構成される。
本発明によれば、部材数を少なくして、振動エネルギーを吸収することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態に係る制振構造体100について説明する。図1は、本実施形態に係る制振構造体を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る制振構造体を示す断面図である。
本実施形態の制振構造体100は、板ガラス110を外壁材として立設しつつ、建築物の荷重を支持する構造であり、かつ、地震力や風圧力などによる振動エネルギーを吸収することができる。制振構造体100は、板ガラス110と、柱材120と、構造シール140とを有する。ここで、建築物とは、床材、壁材、梁材などの構造部材からなり、例えば、オフィスビル、商業用ビルなどである。板ガラス110は、板部材の一例であり、柱材120は、構造部材の一例であり、構造シール140は、シール材の一例である。
板ガラス110は、外壁材として、例えば床面(図示せず。)の高さから立設され、天井面又は上階の床面の高さまでの高さまで延設される。なお、板ガラスの幅、長さ及び厚さは、風圧力などの外力から耐えうる寸法とすることができ、設計に応じて変更することができる。特に板ガラス110の厚さT1(図2参照)は、風圧力によって決定される。
板ガラス110は、例えば、溶融ガラスを溶融した金属錫上で冷却することによって製造されるフロート板ガラス、同じ厚さのフロート板ガラスと比べ約2倍の耐風圧強度を有する倍強度ガラス、フロート板ガラスと比べ3〜5倍の応力に耐えることができる強化ガラス、内部に鉄線が挟み込まれてガラスの飛散を防止する網入りガラス、複数のフロート板ガラスの間に樹脂などの中間膜を挟み相互に接着した合わせガラスなど様々な板ガラスを適用することができる。
柱材120は、例えば、建築物の鋼構造で通常使用される鋼製の構造材である。柱材120は、例えば、建築物の基礎材から屋根材まで延設される。柱材120は、柱材120にかかる荷重の大半を負担する本体部122と、建築物において設置されるとき、板ガラス110が設置される側に突起した支持部132と、支持部132と本体部122との間に形成される連結部134とからなる。柱材120は、長軸方向に同一断面を有しており、本体部122は、図1及び図2に示すように、例えば中空の角形鋼管に近似した形状である。そして、支持部132と連結部134とが組み合わされることによって、断面T字形状が形成される。支持部132は、板ガラス110側に対向面132Aを有する。この柱材120の断面形状を形成するため、柱材120は、熱押型鋼で製造されるとすることができる。
板ガラス110と柱材120は、所定の間隔(例えば、図2に示すT4)だけ離隔して平行に配置される。また、2枚の板ガラス110が同一面内に配置され、図2に示すように、板ガラス110の端部であって柱材120側の端面110Aと、対向面132Aとが、構造シール140によって接続される。2枚の板ガラス110は、構造シール140を介して1つの柱材120に接続されている。
構造シール140は、板ガラス110と柱材120とを離隔する。構造シール140は、例えば粘性体であり、板ガラス110と柱材120との間の相対移動速度に依存する粘性力によって、振動エネルギーを吸収することができる。また、構造シール140は、例えば粘弾性体であり、上述の粘性力に加えて、板ガラス110と柱材120との間の変位に依存する弾性力によって、振動エネルギーを吸収することができる。振動エネルギーは、板ガラス110や柱材120によって伝達されて生じるエネルギーであり、例えば、地震力や風圧力によるエネルギーである。
なお、柱材120が外力によって撓んだり、傾いたりなどして変形しても、構造シール140は、板ガラス110に力を伝達することはない。構造シール140は、板ガラス110の下端部から上端部に亘って隙間なく端面110Aと対向面132Aとの間に配設される。端面110A又は対向面132Aと構造シール140とが接触する幅T3(図2参照)は、風圧力によって決定される。即ち、T3が短い場合、構造シール140が板ガラス110及び柱材120に接触する面積が狭くなり、接着力が低下する。一方、T3が長い場合、構造シール140と、板ガラス110又は柱材120との接触面積が広くなるので、接着力が向上し、風圧力に対してより強固に耐えられる。板ガラス110と柱材120との間の距離と等しい長さである構造シール140の幅T4は、地震時の構造シール140のせん断変形によって、構造シール140が切断されないように決定される。
板ガラス110の端部であって、板ガラス110が相互に対向する端面110Bは、防水シール142が接着され、建築物内部に雨水等が侵入するのを防止する。防水シール142は、板ガラス110の下端部から上端部に亘って隙間なく端面110B間に配設される。端面110B間の距離と等しい長さである防水シール142幅T2(図2参照)は、地震時の板ガラス110の変形によって、2枚の板ガラスが接触しないような長さに決定される。
構造シール140及び防水シール142は、ガラス用シール材を適用することができ、例えば、シリコーン、ポリサルファイト又は変性シリコーンなどを主成分とする。なお、柱材120と構造シール140との間、及び板ガラス110と構造シール140との間は、接着剤(図示せず。)によって接合されてもよい。
次に、図2を参照して、柱材120について詳しく説明する。上述の通り、柱材120は、本体部122と、支持部132と、連結部134とからなる。
支持部132は、柱材120が制振構造体として設置されたとき、板ガラス110と略平行となるような対向面132Aを有している。1つの柱材120が2枚の板ガラス110と接続されるとき、図1及び図2に示すように、2つの構造シール140が対向面132Aに接着される。図2に示す支持部132の幅T5は、上述した防水シール142の幅T2と、構造シール140の幅T3の合計値によって決定される。図2では、T5=T3+T2+T3である。支持部132が連結部134の両側から突設した長さT7は、支持部132の幅T5と連結部134の幅T6(後述)とから決定され、T7=(T5−T6)/2である。支持部132の厚さT8は、板ガラス110が受ける風圧力と、支持部132が連結部134の両側から突設した長さT7によって決定される。
なお、柱材120の表面には、アルミ亜鉛溶射やフッ素塗装などの防錆処理が施されていてもよい。構造シール140が、接着性能の観点から十分に板ガラス110を支持することができれば、構造シール140をアルミ亜鉛溶射やフッ素塗装などの防錆処理が施された鋼製の柱材120に接着してもよい。
連結部134は、本体部122の一側面の中間部と、支持部132の対向面132Aと反対の面の中間部との間に形成される。連結部134の幅T6は、支持部132の幅T5よりも狭く形成することができ、幅T6の最小値は、板ガラス110が受ける風圧力によって決定される。
また、本体部122の板ガラス110側の側面と、板ガラス110の柱材120側の一面との間隔T9は、構造シール140の幅T4以上であり、板ガラス110を対向面132Aに設置するときに構造シール140を配設(施工)することができる間隔があることが望ましい。本体部122の板ガラス110側の側面から対向面132Aまでの長さT10は、上記の間隔T9と構造シール140の幅T4とによって決定される。従って、長さT10を有する支持部132及び連結部134が設けられることで、板ガラス110と柱材120との間隔が広がるため、構造シール140の施工性が向上し、板ガラス110と柱材120との接触も防止することができる。
支持部132と連結部134の形状は、上述のようなT2〜T10の条件で決定することができ、柱材120を構造的に無駄のない効率的な形状とすることができる。
地震力や風圧力などの振動エネルギーが本実施形態の制振構造体に入力されると、板ガラス110は、スウェイ又はロッキングといった動きをする。それに伴い、構造シール140は、図2に示すT4が板ガラス110の高さ位置によらず一定のままのせん断変形や、T4が板ガラス110の高さ位置によって異なる不均等なせん断変形、ねじれを伴うせん断変形をする。そして、構造シール140の粘性体又は粘弾性体の性質によって、制振構造体は、振動エネルギーを吸収する。
以上のように、本実施形態の構成によれば、柱材120は、板ガラス110を支持するだけでなく、建築物にかかる荷重を負担する。また、本実施形態の制振構造体は、柱材120と構造シール140のみによって、建築物の外壁材としての板ガラス110を支持し、設置することができる。そして、構造シール140が、振動エネルギーを吸収することができるので、少ない部材点数で制振構造体を構成することができる。更に、板ガラスと柱材とを連結するためのサッシなどの二次部材が不要であり、少ない部品点数で板ガラス110を立設することができる。その結果、施工にかかる時間を短縮化でき、施工コストを削減することができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係る制振構造体の変更例について説明する。図3は、本実施形態に係る制振構造体の変更例を示す断面図である。図4は、本実施形態に係る制振構造体の別の変更例を示す斜視図である。図5は、本実施形態に係る制振構造体の更に別の変更例を示す斜視図である。図6は、図5の制振構造体を示す側面図である。
上述した実施形態では、柱材120の本体部122が略角形鋼管の形状を有するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図3に示すような形状を有する柱材220であってもよい。柱材220は、本体部222と、支持部232と、連結部234とを有し、支持部232には対向面232Aが形成される。柱材220の本体部222は、断面がT字形状である。
また、上述した実施形態の柱材120は、本体部122と支持部132と連結部134とが一体成形されている場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図4に示す変更例では、柱材320は、本体部材322と連結部材330とからなる。
本体部材322は、例えば、中空の角形鋼管であり、一側面に板状の連結部321が形成される。本体部材322は、例えば熱押形鋼であり、角形鋼管部分と連結部321とが一体的に形成される。連結部材330は、支持部332と2つの連結部334とからなり、断面が略π字形状である。2つの連結部334の間に連結部321が挟持され、本体部材322と連結部材330は、ボルト326、ナット328(図4では不図示)及びワッシャー327(図4では不図示)からなるボルト接合によって結合される。
本体部材322の連結部321や、連結部材324の支持部332と2つの連結部334の幅や長さなどの寸法は、上述した実施形態の柱材120のT2〜T9とほぼ同様に決定することができる。柱材320が、本体部材322と連結部材330のようにそれぞれ別体で形成されるとすると、上述した実施形態よりも部品数が増加するが、運搬が容易になったり、一体成形の柱材120よりも簡単に柱材を製造できる場合がある。
また、図5及び図6に示す変更例では、柱材420の本体部材422が円形鋼管である。連結部材330は、図4に示す変更例と同一である。本体部材422には、板状の連結部材421が溶接部423を介して接続されている。そして、連結部材421と連結部材330の2つの連結部334とがボルト接合される。このように、本発明の柱材は、一体成形品である場合に限定されず、別の成形品を溶接で接合して形成されたものであってもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る制振構造体500について説明する。図7は、本実施形態に係る制振構造体を示す断面図である。図8は、図7の制振構造体の部分拡大断面図である。
本実施形態の制振構造体500は、板ガラス510を屋根材として配設しつつ、梁材の役割を果たす構造である。制振構造体500は、板ガラス510と、梁材520と、構造シール540とを有する。
板ガラス510は、屋根材として水平面に対して傾斜して設置される。板ガラス510の寸法や種類は、第1の実施形態の板ガラス110と同様に設計に応じて変更可能である。
梁材520は、建築物の梁材として荷重の大半を負担する本体部522と、建築物において設置されるとき、板ガラス510が設置される側に突起した支持部532と、支持部532と本体部522との間に形成される連結部534とからなる。
本体部522は、第1の実施形態の柱材120と同様に任意の形状の構造材とすることができ、図7及び図8に示す実施形態では、中空の角形鋼管に近似した形状である。
支持部532は、第1の実施形態の柱材120と同様に連結部534よりも幅広であるが、支持部の532の対向面の中間部からは、板ガラス510が設置される側に突起した突起部536が形成される。突起部536と上部側の板ガラス510の端面510Bとの間には、スペーサ550が配設される。突起部536とスペーサ550は、上部側の板ガラス510の端部を支持する。構造シール540と防水シール542の配設については、第1の実施形態と同様である。
次に、図8を参照して、梁材520について詳しく説明する。下部側の板ガラス510の端面510Bと突起部536との間隔U1は、地震時の層間変形によって決定されるクリアランスである。U1は、変形時に下部側の板ガラス510が浮き上がっても、板ガラス510が突起部536に当たらない長さであることが必要である。また、上部側の板ガラス510の端面510Bと突起部536との間隔U2は、地震時の層間変形及びスペーサ550を施工する際の施工容易性によって決定される。変形時に上部側の板ガラス510が下方に沈んでも、板ガラス510が梁材520、例えば支持部532に当たらない長さであることが必要である。
突起部536の厚さU3は、上部側の板ガラス510の自重、及び突起部536先端から対向面532Aまでの高さU4によって決定される。突起部536先端から対向面532Aまでの高さU4は、構造シール540の高さと、上部側の板ガラス510の自重と、上部側の板ガラス510の自重を受ける板ガラス510の必要かかり代によって決定される。
以上のように、本実施形態の構成によれば、梁材520は、板ガラス510を支持するだけでなく、屋根材にかかる荷重を負担する。また、本実施形態の制振構造体は、梁材520と構造シール540、スペーサ550のみによって、建築物の屋根材としての板ガラス510を支持し、設置することができる。そして、構造シール540が、振動エネルギーを吸収することができるので、少ない部材点数で制振構造体を構成することができる。更に、板ガラスと柱材とを連結するためのサッシなどの二次部材が不要であり、少ない部品点数で板ガラス510を設置することができる。その結果、施工にかかる時間を短縮化でき、施工コストを削減することができる。
(第3の実施形態)
次に、図9、図10を参照して、本発明の第3の実施形態に係る制振構造体について説明する。図9及び図10は、本実施形態に係る制振構造体を示す断面図である。
図9の柱材620は、図2で示した柱材120と比べて、対向面632Aから突起する2つの突起部636と溝部638が異なる。また、図10の梁材720は、図8で示した梁材520と比べて、対向面732Aから突起する突起部737と溝部738とが異なる。他の構成部材については、同様であるため詳細な説明は省略する。
柱材620に2つの突起部636が形成されることより、凹状の溝部638が形成される。また、梁材720に形成された上部側の板ガラス510を支持する突起部736と、別の突起部737とが形成されることにより、凹状の溝部738が形成される。防水シール142、542が劣化などによって亀裂が入ったり、切断された場合であっても、溝部638、738は、雨水の流路となり、雨水が建築物内部に侵入することを防止することができる。なお、本実施形態では、溝部638、738が突起部636、737によって形成されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、対向面632A、732Aから柱材620、梁材720内部側に凹状となって溝部が形成されるとしてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、板部材が板ガラスである場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、板部材は、金属製のパネル材、プレキャストコンクリート(PC)板、石膏ボード等であってもよい。また、上記実施形態では、板部材が外壁材又は屋根材である場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、板部材は、内壁材、床材又は天井材であってもよい。更に、上記実施形態では、構造部材が柱材、梁材である場合について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、構造部材は、壁材又は床材であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係る制振構造体を示す斜視図である。 同実施形態に係る制振構造体を示す断面図である。 同実施形態に係る制振構造体の変更例を示す断面図である。 同実施形態に係る制振構造体の別の変更例を示す斜視図である。 同実施形態に係る制振構造体の更に別の変更例を示す斜視図である。 図5の制振構造体を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る制振構造体を示す断面図である。 図7の制振構造体の部分拡大断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る制振構造体を示す断面図である。 同実施形態に係る制振構造体を示す断面図である。
符号の説明
100、500 制振構造体
110、510 板ガラス
110A、110B 端面
120、220 柱材
122、222 本体部
132、332 支持部
132A、532A 対向面
134、234、334 連結部
140、540 構造シール
142 防水シール
322 本体部材
330 連結部材
520 梁材

Claims (14)

  1. 建築物に設置される板状の板部材と、
    前記建築物にかかる荷重を支持し、前記板部材と対向する対向面を有する金属製の構造部材と、
    前記板部材と前記構造部材の前記対向面との間に配設され、前記前記板部材と前記構造部材の前記対向面とを相互に接続するシール材と、
    を備え、
    前記シール材は、前記板部材と前記構造部材との間の変位に依存する弾性力及び前記板部材と前記構造部材との間の相対移動速度に依存する粘性力のうち少なくともいずれかによって、前記板部材と前記構造部材によって生じる振動エネルギーを吸収することを特徴とする、制振構造体。
  2. 2枚の前記板部材が同一面内に配置され、
    前記2枚の板部材の端部が、前記シール材を介して同一の前記構造部材の前記対向面と接続されたことを特徴とする、請求項1に記載の制振構造体。
  3. 前記板部材は、外壁材、内壁材、屋根材、床材又は天井材であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の制振構造体。
  4. 前記板部材は、板ガラスであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の制振構造体。
  5. 前記構造部材は、柱材、梁材、壁材又は床材であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の制振構造体。
  6. 前記板部材が水平面に対して傾斜して設置されるとき、
    前記構造部材には、前記対向面から突起し、前記板部材の端部を支持する突起部が形成されたことを特徴とする、請求項2に記載の制振構造体。
  7. 前記構造部材は、鋼材であり、前記構造部材の表面には、防錆処理が施されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の制振構造体。
  8. 前記構造部材は、
    前記建築物にかかる荷重を支持する本体部と、
    前記本体部から前記板部材側に突起し、前記対向面を有する支持部と、
    を備えることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の制振構造体。
  9. 前記支持部は、前記本体部と別体で形成されたことを特徴とする、請求項8に記載の制振構造体。
  10. 前記構造部材の前記対向面に凹状の溝部が形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の制振構造体。
  11. 前記構造部材と前記シール材との間、及び前記板部材と前記シール材との間のうち少なくともいずれかは、接着剤によって接合されていることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の制振構造体。
  12. 建築物にかかる荷重を支持し、建築物に設置される板部材と対向する対向面を有し、
    前記板部材と前記対向面とを相互に接続し、前記板部材と前記構造部材との間の変位に依存する弾性力及び前記板部材と前記構造部材との間の相対移動速度に依存する粘性力のうち少なくともいずれかによって、前記板部材と前記構造部材によって生じる振動エネルギーを吸収するシール材によって、前記板部材と離隔配置されることを特徴とする、金属構造部材。
  13. 前記建築物にかかる荷重を支持する本体部と、
    前記本体部から前記板部材側に突起し、前記対向面を有する支持部と、
    を備えることを特徴とする、請求項12に記載の金属構造部材。
  14. 前記支持部は、前記本体部と別体で形成されたことを特徴とする、請求項13に記載の金属構造部材。
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