JPH0799843A - 温 室 - Google Patents
温 室Info
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- JPH0799843A JPH0799843A JP5273208A JP27320893A JPH0799843A JP H0799843 A JPH0799843 A JP H0799843A JP 5273208 A JP5273208 A JP 5273208A JP 27320893 A JP27320893 A JP 27320893A JP H0799843 A JPH0799843 A JP H0799843A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- greenhouse
- glass
- light
- plate
- rafter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
Landscapes
- Greenhouses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的大型のガラス温室の現場での組立作業
を簡単にし、採光率を向上させる。 【構成】 温室の骨組みとなる傾斜梁15および柱14
に継ぎ材18を渡し掛け、傾斜梁15および柱14の上
方に、継ぎ材18と噛み合うように垂木21を通し、継
ぎ材18および垂木21で構成される格子構造の内部に
ガラス板12を嵌め込み、ガラス板12同士を同じ平面
上に配列する温室の構成。 【効果】 ガラス板12の周囲がしっかりと固定保持さ
れるので、大きいガラス板12を使用しても強風時のあ
おりがなく、従来より数倍もの大きいガラス板12を採
用できる。そのため垂木21などの部品点数が少なくな
り、組立作業が簡単で、しかも採光率が高くなる。
を簡単にし、採光率を向上させる。 【構成】 温室の骨組みとなる傾斜梁15および柱14
に継ぎ材18を渡し掛け、傾斜梁15および柱14の上
方に、継ぎ材18と噛み合うように垂木21を通し、継
ぎ材18および垂木21で構成される格子構造の内部に
ガラス板12を嵌め込み、ガラス板12同士を同じ平面
上に配列する温室の構成。 【効果】 ガラス板12の周囲がしっかりと固定保持さ
れるので、大きいガラス板12を使用しても強風時のあ
おりがなく、従来より数倍もの大きいガラス板12を採
用できる。そのため垂木21などの部品点数が少なくな
り、組立作業が簡単で、しかも採光率が高くなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農作物、花卉などの栽培
に用いる温室、とくに自動化栽培のための種々の設備を
収容しうる大型の温室に関する。
に用いる温室、とくに自動化栽培のための種々の設備を
収容しうる大型の温室に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の大型ガラス温室の屋根は、たとえ
ば図7a〜7bに示すように、合掌用の型鋼材(H型鋼
など)からなる傾斜梁101を約1〜3mピッチで設
け、それらの傾斜梁101の上に同じく型鋼材からなる
母屋材102を約800〜1400mmピッチで水平に
掛け渡し、それらの母屋材102の上にアルミの型材か
らなる垂木103を約525〜610mmピッチで合掌
用の型鋼材101と平行に掛け渡して立体的な格子構造
を構成している。そしてそれらの垂木103と母屋材1
02からなる格子構造の上に、約525〜610mm×
約1200mmのガラス板104を載せた上で、左右の
隣接するガラス板の側縁同士を1本の山形バーからなる
ガラス押え105により垂木103に係止して図8に示
すような温室106の屋根107を構成している。なお
合掌用の傾斜梁101は、中央を通る棟材108および
側壁に沿って列設される柱109により支えられてい
る。
ば図7a〜7bに示すように、合掌用の型鋼材(H型鋼
など)からなる傾斜梁101を約1〜3mピッチで設
け、それらの傾斜梁101の上に同じく型鋼材からなる
母屋材102を約800〜1400mmピッチで水平に
掛け渡し、それらの母屋材102の上にアルミの型材か
らなる垂木103を約525〜610mmピッチで合掌
用の型鋼材101と平行に掛け渡して立体的な格子構造
を構成している。そしてそれらの垂木103と母屋材1
02からなる格子構造の上に、約525〜610mm×
約1200mmのガラス板104を載せた上で、左右の
隣接するガラス板の側縁同士を1本の山形バーからなる
ガラス押え105により垂木103に係止して図8に示
すような温室106の屋根107を構成している。なお
合掌用の傾斜梁101は、中央を通る棟材108および
側壁に沿って列設される柱109により支えられてい
る。
【0003】このような従来の温室106においては、
図7bに示すように、上下に隣接するガラス板104
a、104b同士は、下側のガラス板104aの上端部
110の上に上側のガラス板104bの下端部111を
重ね載せ、その下端部111をピン材112ないし下側
のガラス押え105の上端で支持すると共に、下端部1
11の上から前記ガラス押え105や押えピン113で
サンドイッチ状に挟み込んで、垂木103に固定し、風
によるあおりを防止している。
図7bに示すように、上下に隣接するガラス板104
a、104b同士は、下側のガラス板104aの上端部
110の上に上側のガラス板104bの下端部111を
重ね載せ、その下端部111をピン材112ないし下側
のガラス押え105の上端で支持すると共に、下端部1
11の上から前記ガラス押え105や押えピン113で
サンドイッチ状に挟み込んで、垂木103に固定し、風
によるあおりを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の温室106
における、あたかも屋根瓦のようにガラス板104を重
ねながら載せていく構造は、雨水を内部に侵入させず、
かつ、ガラスが割れたときに割れたガラス板だけ交換し
やすいという利点がある反面、現場での施工工事が煩雑
であるという問題がある。また温室の性格上、屋根面積
に対するガラス面積、すなわち採光率はできるだけ高い
方が好ましいのであるが、従来の温室では屋根の構造
上、それ以上採光率を高くするのが困難である。たとえ
ば図8の温室106において、幅40〜50mmの垂木
103が約525〜630mm程度のピッチP1で通さ
れている場合は、単純に平面形状で考えた場合でも約8
5〜90%の採光率となり、斜めから太陽光が照らした
場合はさらに少なくなる。しかも母屋材102と垂木1
03が立体的な格子構造を構成しているため、斜めから
太陽光が照らしたときは温室内に落ちる影が一層大きく
なる。
における、あたかも屋根瓦のようにガラス板104を重
ねながら載せていく構造は、雨水を内部に侵入させず、
かつ、ガラスが割れたときに割れたガラス板だけ交換し
やすいという利点がある反面、現場での施工工事が煩雑
であるという問題がある。また温室の性格上、屋根面積
に対するガラス面積、すなわち採光率はできるだけ高い
方が好ましいのであるが、従来の温室では屋根の構造
上、それ以上採光率を高くするのが困難である。たとえ
ば図8の温室106において、幅40〜50mmの垂木
103が約525〜630mm程度のピッチP1で通さ
れている場合は、単純に平面形状で考えた場合でも約8
5〜90%の採光率となり、斜めから太陽光が照らした
場合はさらに少なくなる。しかも母屋材102と垂木1
03が立体的な格子構造を構成しているため、斜めから
太陽光が照らしたときは温室内に落ちる影が一層大きく
なる。
【0005】そこで本発明者は、垂木103の本数を減
らして1枚のガラス板104の面積を大きくすることを
試みた。しかしガラス板104が受ける下向きの力は支
えることができても、強風時に上向きに加わる力は予想
以上に大きく、しかもガラス板104の撓み量も大きく
なるので、ピン材112やガラス押え105、押えピン
113などでは充分にあおりを防止できないことがわか
った。また1枚のガラス板104の面積を大きくすれ
ば、それに伴ってその厚さを厚くする必要があるが(た
とえば3mmのガラス板ならば、5mmにするなど)、
前記従来の構造ではそれにより垂木103の寸法も大き
くする必要があり、実際には採光率はそれほど大きくな
らない。
らして1枚のガラス板104の面積を大きくすることを
試みた。しかしガラス板104が受ける下向きの力は支
えることができても、強風時に上向きに加わる力は予想
以上に大きく、しかもガラス板104の撓み量も大きく
なるので、ピン材112やガラス押え105、押えピン
113などでは充分にあおりを防止できないことがわか
った。また1枚のガラス板104の面積を大きくすれ
ば、それに伴ってその厚さを厚くする必要があるが(た
とえば3mmのガラス板ならば、5mmにするなど)、
前記従来の構造ではそれにより垂木103の寸法も大き
くする必要があり、実際には採光率はそれほど大きくな
らない。
【0006】本発明は上記従来の温室の屋根構造の問題
を解決するためになされたものであり、大型温室の現場
での組立作業を簡単にし、しかも強風下でのあおり防止
を確保しながら採光率を大幅に高くすることを技術課題
とするものである。
を解決するためになされたものであり、大型温室の現場
での組立作業を簡単にし、しかも強風下でのあおり防止
を確保しながら採光率を大幅に高くすることを技術課題
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の温室は、多数の
矩形状の透光性の板を配列した傾斜屋根を備えた大型の
温室であって、各透光性の板の左右両辺を縦材により固
定支持すると共に、上辺および下辺を、それぞれ上下に
隣接する透光性の板と実質的に同一の平面状に並ぶよう
に横材により固定支持していることを特徴としている。
このような温室においては、前記透光性の板の左右の各
辺を、縦材の側部に嵌め込んで固定するのが好ましい。
さらに前記透光性の板の上下の各辺を、横材の側部に嵌
め込んで固定するのが一層好ましい。
矩形状の透光性の板を配列した傾斜屋根を備えた大型の
温室であって、各透光性の板の左右両辺を縦材により固
定支持すると共に、上辺および下辺を、それぞれ上下に
隣接する透光性の板と実質的に同一の平面状に並ぶよう
に横材により固定支持していることを特徴としている。
このような温室においては、前記透光性の板の左右の各
辺を、縦材の側部に嵌め込んで固定するのが好ましい。
さらに前記透光性の板の上下の各辺を、横材の側部に嵌
め込んで固定するのが一層好ましい。
【0008】また前記縦材を合掌用の構造材によって支
持される垂木とし、前記横材を垂木の間に配置されてそ
の両端が支持される継ぎ材とするのが好ましい。さらに
前記継ぎ材の端部を垂木の側部に噛み込んだ状態で連結
するのが好ましい。
持される垂木とし、前記横材を垂木の間に配置されてそ
の両端が支持される継ぎ材とするのが好ましい。さらに
前記継ぎ材の端部を垂木の側部に噛み込んだ状態で連結
するのが好ましい。
【0009】
【作用】本発明の温室においては、透光性の板の上下左
右の各辺が縦材および横材で固定支持されているので、
支持強度が高く、撓み量も少ない。さらに透光性の板の
上辺および下辺を、それぞれ上下に隣接する透光性の板
と実質的に同一の平面状に並ぶように横材により固定支
持しているので、強風によりあおられることがない。そ
のため透光性の板は、たとえば左右の寸法を約3mと、
従来の5倍程度まで大きくすることができる。さらに支
持構造物がいわば平面的な格子構造になっているので、
厚さ方向の寸法が小さくなり、温室内に落ちる影が少な
い。また部品点数を減少させることができ、透光性の板
同士を重ねる必要がないので、組立時の寸法調整が簡単
になる。さらに前記透光性の板の上下左右の各辺を、横
材および縦材の側部に嵌め込んで固定するときは、透光
性の板がいわば嵌め殺し状態となり、一層支持強度が高
くなり、撓み量が少なくなる。
右の各辺が縦材および横材で固定支持されているので、
支持強度が高く、撓み量も少ない。さらに透光性の板の
上辺および下辺を、それぞれ上下に隣接する透光性の板
と実質的に同一の平面状に並ぶように横材により固定支
持しているので、強風によりあおられることがない。そ
のため透光性の板は、たとえば左右の寸法を約3mと、
従来の5倍程度まで大きくすることができる。さらに支
持構造物がいわば平面的な格子構造になっているので、
厚さ方向の寸法が小さくなり、温室内に落ちる影が少な
い。また部品点数を減少させることができ、透光性の板
同士を重ねる必要がないので、組立時の寸法調整が簡単
になる。さらに前記透光性の板の上下左右の各辺を、横
材および縦材の側部に嵌め込んで固定するときは、透光
性の板がいわば嵌め殺し状態となり、一層支持強度が高
くなり、撓み量が少なくなる。
【0010】また前記縦材を合掌用の傾斜梁によって支
持される垂木とし、前記横材を、垂木の間に配置されて
その両端が支持される継ぎ材とするときは、支持部材の
種類および本数を少なくすることができる。また前記継
ぎ材の端部を垂木の側部に噛み込んだ状態で連結するこ
とにより、支持構造物同士を確実に結合することがで
き、屋根の構造体の一体化を一層図ることができる。
持される垂木とし、前記横材を、垂木の間に配置されて
その両端が支持される継ぎ材とするときは、支持部材の
種類および本数を少なくすることができる。また前記継
ぎ材の端部を垂木の側部に噛み込んだ状態で連結するこ
とにより、支持構造物同士を確実に結合することがで
き、屋根の構造体の一体化を一層図ることができる。
【0011】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の温室の好
ましい実施例を説明する。図1は本発明の温室の一実施
例を示す一部切り欠き要部斜視図、図2は図1のA部の
拡大図、図3は図1の温室の要部断面図、図4は図3の
IV−IV線断面図、図5は本発明の温室の一実施例を
示す全体斜視図、図6は図5の温室の立面断面図であ
る。
ましい実施例を説明する。図1は本発明の温室の一実施
例を示す一部切り欠き要部斜視図、図2は図1のA部の
拡大図、図3は図1の温室の要部断面図、図4は図3の
IV−IV線断面図、図5は本発明の温室の一実施例を
示す全体斜視図、図6は図5の温室の立面断面図であ
る。
【0012】初めに図5および図6を参照して温室の全
体を説明する。図5の温室1は2枚の傾斜面からなる屋
根部2と、その合掌部を通る棟材3と、それぞれ五角形
状の正面部4および背面部5と、左右の側壁部6、7と
からなる。正面部4には入口8が設けられている。なお
図5では換気用の窓や、遮光用の覆いパネルなどは省略
されている。また図5では1棟だけの温室1が示されて
いるが、想像線9のように、2〜3棟あるいはそれ以上
の連棟式の温室にすることもできる。本発明の温室の主
要点は、図1〜4に示すように、主として屋根部2の構
造に関わるものであるが、通常は正面部4、背面部5、
壁部6、7などの立ち壁の構造にも採用するものであ
り、それぞれ同じ作用効果を奏する。またそれによって
部品の共通化を図ることもできる。
体を説明する。図5の温室1は2枚の傾斜面からなる屋
根部2と、その合掌部を通る棟材3と、それぞれ五角形
状の正面部4および背面部5と、左右の側壁部6、7と
からなる。正面部4には入口8が設けられている。なお
図5では換気用の窓や、遮光用の覆いパネルなどは省略
されている。また図5では1棟だけの温室1が示されて
いるが、想像線9のように、2〜3棟あるいはそれ以上
の連棟式の温室にすることもできる。本発明の温室の主
要点は、図1〜4に示すように、主として屋根部2の構
造に関わるものであるが、通常は正面部4、背面部5、
壁部6、7などの立ち壁の構造にも採用するものであ
り、それぞれ同じ作用効果を奏する。またそれによって
部品の共通化を図ることもできる。
【0013】図5の温室1の屋根部2において、傾斜方
向に描かれている線10および水平方向の線11で囲ま
れる横長の矩形はそれぞれ透光性の板であるガラス板1
2を示している。また傾斜方向の線10は後述するガラ
ス押えないしその下の垂木の位置を概略的に示してお
り、水平方向の線11は継ぎ材の位置を示している。温
室1の表面のガラス板12を支える構造部材は、図5〜
6に示すように、従来の温室と実質的に同じであり、図
5の壁部6、7の縦線13の位置にある柱14と、斜め
の線10の位置にある傾斜梁15とからなる山形ラーメ
ンを約3mピッチP3で縦に配列し、隣接する柱14同
士の間に、筋交い16を張り渡したものである。なお図
6の17は柱14を支える基礎である。
向に描かれている線10および水平方向の線11で囲ま
れる横長の矩形はそれぞれ透光性の板であるガラス板1
2を示している。また傾斜方向の線10は後述するガラ
ス押えないしその下の垂木の位置を概略的に示してお
り、水平方向の線11は継ぎ材の位置を示している。温
室1の表面のガラス板12を支える構造部材は、図5〜
6に示すように、従来の温室と実質的に同じであり、図
5の壁部6、7の縦線13の位置にある柱14と、斜め
の線10の位置にある傾斜梁15とからなる山形ラーメ
ンを約3mピッチP3で縦に配列し、隣接する柱14同
士の間に、筋交い16を張り渡したものである。なお図
6の17は柱14を支える基礎である。
【0014】ついで図1に戻り、屋根部2の構造を詳細
に説明する。前記傾斜梁15の上には母屋材となる継ぎ
材18が約1200mmのピッチP4でそれぞれ水平に
配列されている。継ぎ材18は傾斜梁15の間隔(ピッ
チP3)とほぼ同じ長さを有しており、その両端部が隣
接する2本の傾斜梁15の上面に載置され、図4のボル
ト19で固定されている。さらに継ぎ材18の互いに向
き合う端部の上部は矩形状に切り欠かれており、多数の
継ぎ材18の切り欠き20を貫通するように、あるいは
噛み合うように垂木21が通されている。すなわち垂木
21は傾斜梁15とほぼ同じ長さを有しており、傾斜梁
15の上部を平行に通っている。
に説明する。前記傾斜梁15の上には母屋材となる継ぎ
材18が約1200mmのピッチP4でそれぞれ水平に
配列されている。継ぎ材18は傾斜梁15の間隔(ピッ
チP3)とほぼ同じ長さを有しており、その両端部が隣
接する2本の傾斜梁15の上面に載置され、図4のボル
ト19で固定されている。さらに継ぎ材18の互いに向
き合う端部の上部は矩形状に切り欠かれており、多数の
継ぎ材18の切り欠き20を貫通するように、あるいは
噛み合うように垂木21が通されている。すなわち垂木
21は傾斜梁15とほぼ同じ長さを有しており、傾斜梁
15の上部を平行に通っている。
【0015】前記前記継ぎ材18は図2および図3に示
すように、断面形状が上下に長い矩形を呈する角パイプ
状の本体22と、その本体22の上部に突出する幅が狭
い介在部23を介して平行に伸びるように一体に設けら
れる広幅平板状のガラス押え部24とを有する。さらに
本体22の上面部は幅方向に伸ばされてガラス支持部2
5とされている。そして傾斜梁15に斜めに取りつけた
状態で上側になるガラス支持部25とガラス押え部24
との間に溝部ないし隙間Mが形成され、その隙間Mに上
側のガラス板12の下端縁12aが挿入されている。ま
た下側のガラス支持部25とガラス押え部24との間の
溝部ないし隙間Nには、下側のガラス板12の上端縁1
2bが遊び26をもって挿入されている。したがって上
側のガラス板と下側のガラス板には段差がなく、いわば
面一で配列される。
すように、断面形状が上下に長い矩形を呈する角パイプ
状の本体22と、その本体22の上部に突出する幅が狭
い介在部23を介して平行に伸びるように一体に設けら
れる広幅平板状のガラス押え部24とを有する。さらに
本体22の上面部は幅方向に伸ばされてガラス支持部2
5とされている。そして傾斜梁15に斜めに取りつけた
状態で上側になるガラス支持部25とガラス押え部24
との間に溝部ないし隙間Mが形成され、その隙間Mに上
側のガラス板12の下端縁12aが挿入されている。ま
た下側のガラス支持部25とガラス押え部24との間の
溝部ないし隙間Nには、下側のガラス板12の上端縁1
2bが遊び26をもって挿入されている。したがって上
側のガラス板と下側のガラス板には段差がなく、いわば
面一で配列される。
【0016】継ぎ材18は、たとえばアルミの押し出し
成型により一体に成型しうる。なお本体22を鉄パイプ
製とし、ガラス押え部24をアルミ押し出し成形品とす
ることもできるが、熱膨張率の差からひずみを生じ易い
ため、同一素材の方が好ましい。さらに図3の実施例に
おいては、本体22の上部の角で、傾斜梁15に取りつ
けたときに上側になる側には、断面L字状の樋部27が
設けられている。その樋部27はガラス板12の内面に
結露が生じたとき、露が水滴となって温室内部の作物な
どにかからないように受けて集め、壁伝いに床などに流
すためのものである。なお本体22の下部の両側には、
継ぎ材18自体に生じた結露を集めるための樋部28が
設けられている。
成型により一体に成型しうる。なお本体22を鉄パイプ
製とし、ガラス押え部24をアルミ押し出し成形品とす
ることもできるが、熱膨張率の差からひずみを生じ易い
ため、同一素材の方が好ましい。さらに図3の実施例に
おいては、本体22の上部の角で、傾斜梁15に取りつ
けたときに上側になる側には、断面L字状の樋部27が
設けられている。その樋部27はガラス板12の内面に
結露が生じたとき、露が水滴となって温室内部の作物な
どにかからないように受けて集め、壁伝いに床などに流
すためのものである。なお本体22の下部の両側には、
継ぎ材18自体に生じた結露を集めるための樋部28が
設けられている。
【0017】前記垂木21は図2および図4に示すよう
に、角パイプ状の本体29と、その本体29の上部に着
脱自在に設けられるガラス押え30とからなる。本体2
9の上部にはガラス押え30を支持する一対の立て壁3
1が設けられ、それらの間に、ガラス押え30を取りつ
けるボルト32をねじ込むための縦溝32aを備えた突
起33が突設されている。前記立て壁31は、ガラス押
え30を本体29に取りつけたとき、本体29の上面と
ガラス押え30の下面との間に隙間ないし溝部Rを形成
し、その溝部Rの間にガラス板12の側縁部を挟み込む
ためのものである。すなわち前記ガラス板12の両側部
は、本体29の上部に支持され、ガラス押え30によっ
て、縦壁31との間に左右方向の遊びをもった状態で固
定される。なお本体29の下部の両側には、前記継ぎ材
18の樋部27から流れてくる露を壁側に流すための樋
部34が設けられており、継ぎ材18の樋部27の下側
に形成した切り欠き35にその垂木21の樋部34を噛
み込ませるようにしている。垂木21の本体29および
ガラス押え30はそれぞれアルミの押し出し成型により
形成することができる。
に、角パイプ状の本体29と、その本体29の上部に着
脱自在に設けられるガラス押え30とからなる。本体2
9の上部にはガラス押え30を支持する一対の立て壁3
1が設けられ、それらの間に、ガラス押え30を取りつ
けるボルト32をねじ込むための縦溝32aを備えた突
起33が突設されている。前記立て壁31は、ガラス押
え30を本体29に取りつけたとき、本体29の上面と
ガラス押え30の下面との間に隙間ないし溝部Rを形成
し、その溝部Rの間にガラス板12の側縁部を挟み込む
ためのものである。すなわち前記ガラス板12の両側部
は、本体29の上部に支持され、ガラス押え30によっ
て、縦壁31との間に左右方向の遊びをもった状態で固
定される。なお本体29の下部の両側には、前記継ぎ材
18の樋部27から流れてくる露を壁側に流すための樋
部34が設けられており、継ぎ材18の樋部27の下側
に形成した切り欠き35にその垂木21の樋部34を噛
み込ませるようにしている。垂木21の本体29および
ガラス押え30はそれぞれアルミの押し出し成型により
形成することができる。
【0018】図2や図3などにおいては、垂木21の中
間部分と傾斜梁15との間に隙間35があいているが、
実際には傾斜梁25に添って連続的に、あるいは間欠的
に設けたスぺーサ部材(図示されていない)で支持する
ようにする。それにより垂木21の中間部に撓みが生じ
にくくなり、ガラス板12をしっかりと支持することが
できる。さらにいずれの図面でも省略されているが、ガ
ラス板12と垂木21の本体29およびガラス押え30
の間にはゴムなどからなるシール部材が介在され、ガラ
ス板12と継ぎ材18との間にもゴムなどのシール部材
が介在される。さらに必要により、隙間M、Nや溝部R
には、組み立て施工時に各種のシール材やシーラントを
介在させてシール作用をさせる。
間部分と傾斜梁15との間に隙間35があいているが、
実際には傾斜梁25に添って連続的に、あるいは間欠的
に設けたスぺーサ部材(図示されていない)で支持する
ようにする。それにより垂木21の中間部に撓みが生じ
にくくなり、ガラス板12をしっかりと支持することが
できる。さらにいずれの図面でも省略されているが、ガ
ラス板12と垂木21の本体29およびガラス押え30
の間にはゴムなどからなるシール部材が介在され、ガラ
ス板12と継ぎ材18との間にもゴムなどのシール部材
が介在される。さらに必要により、隙間M、Nや溝部R
には、組み立て施工時に各種のシール材やシーラントを
介在させてシール作用をさせる。
【0019】上記のごとく構成される温室の屋根構造に
おいては、ガラス板の周囲が垂木21の溝部Rおよび継
ぎ材18の隙間M、Nに挿入され、それらの4部材でし
っかりと囲まれて支持されているので、強風に対してガ
ラス板があおられることがない。そのため左右約3mも
の大きいガラス板を採用することができ、垂木の本数を
大幅に減少させることができる。
おいては、ガラス板の周囲が垂木21の溝部Rおよび継
ぎ材18の隙間M、Nに挿入され、それらの4部材でし
っかりと囲まれて支持されているので、強風に対してガ
ラス板があおられることがない。そのため左右約3mも
の大きいガラス板を採用することができ、垂木の本数を
大幅に減少させることができる。
【0020】なお上記実施例においては、透光性の板と
してガラス板を採用しているが、ポリカーボネート材な
ど、強度が高く、透光性の高い合成樹脂板なども使用す
ることができる。また垂木の本体およびガラス押え、な
らびに継ぎ材は、アルミ以外の材料、たとえば合成樹
脂、とくに繊維補強の合成樹脂などで形成することもで
きる。また前記実施例では、垂木21を本体29とガラ
ス押え30とに分割しているが、それらを一体成型し、
継ぎ材18の本体22とガラス押え部24とを着脱自在
の別部品に構成することもできる。
してガラス板を採用しているが、ポリカーボネート材な
ど、強度が高く、透光性の高い合成樹脂板なども使用す
ることができる。また垂木の本体およびガラス押え、な
らびに継ぎ材は、アルミ以外の材料、たとえば合成樹
脂、とくに繊維補強の合成樹脂などで形成することもで
きる。また前記実施例では、垂木21を本体29とガラ
ス押え30とに分割しているが、それらを一体成型し、
継ぎ材18の本体22とガラス押え部24とを着脱自在
の別部品に構成することもできる。
【0021】上記のごとく構成される温室1は、図6に
示すように、地面に柱14を立て、その上に傾斜梁15
を組み立て、さらに継ぎ材18を張り渡し、垂木21の
本体29を継ぎ材18に取りつけた後にガラス板14を
挿入し、その上から垂木21のガラス押え30を取りつ
けることにより、図5〜6の形状に簡単に組み立てるこ
とができる。また正面部4や背面部5、さらに側壁部
6、7も、同様に継ぎ材18および垂木21の本体29
を柱14に取りつけた上で、ガラス板12を嵌め込み、
垂木のガラス押え30を取りつけるだけで簡単に組み立
てることができる。しかもこの温室1においては、垂木
21の本数およびガラス板12の枚数が従来の温室の約
5分の1と少なくなっており、組立作業が大幅に簡略化
されている。さらにガラス板12同士を部分的に重ねる
必要がなく、それぞれ垂木21や継ぎ材18に対して平
面方向の遊びがあるので、ガラス板12の位置調整作業
もきわめて簡単である。
示すように、地面に柱14を立て、その上に傾斜梁15
を組み立て、さらに継ぎ材18を張り渡し、垂木21の
本体29を継ぎ材18に取りつけた後にガラス板14を
挿入し、その上から垂木21のガラス押え30を取りつ
けることにより、図5〜6の形状に簡単に組み立てるこ
とができる。また正面部4や背面部5、さらに側壁部
6、7も、同様に継ぎ材18および垂木21の本体29
を柱14に取りつけた上で、ガラス板12を嵌め込み、
垂木のガラス押え30を取りつけるだけで簡単に組み立
てることができる。しかもこの温室1においては、垂木
21の本数およびガラス板12の枚数が従来の温室の約
5分の1と少なくなっており、組立作業が大幅に簡略化
されている。さらにガラス板12同士を部分的に重ねる
必要がなく、それぞれ垂木21や継ぎ材18に対して平
面方向の遊びがあるので、ガラス板12の位置調整作業
もきわめて簡単である。
【0022】
【発明の効果】本発明の温室は、透光性の板の全周を固
定するので、支持強度が高く、大きい透光性の板を採用
することができる。そのため部品点数が少なく、組み立
ても簡単である。また垂木の本数が大幅に少なくなり、
しかも垂木と継ぎ材がいわば平面的な格子構造を形成し
ているため、従来の温室に比して採光率がきわめて大き
い。
定するので、支持強度が高く、大きい透光性の板を採用
することができる。そのため部品点数が少なく、組み立
ても簡単である。また垂木の本数が大幅に少なくなり、
しかも垂木と継ぎ材がいわば平面的な格子構造を形成し
ているため、従来の温室に比して採光率がきわめて大き
い。
【図1】本発明の温室の一実施例を示す一部切り欠き要
部斜視図である。
部斜視図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】図1の温室の要部断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の温室の一実施例を示す全体斜視図であ
る。
る。
【図6】図5の温室の立面断面図である。
【図7】図7aおよび図7bはそれぞれ従来の温室の一
例を示す立面断面図およびそのP部拡大図である。
例を示す立面断面図およびそのP部拡大図である。
【図8】図7a〜7bの温室の全体斜視図である。
1 温室 2 屋根部 12 ガラス板 15 傾斜梁 18 継ぎ材 21 垂木
Claims (5)
- 【請求項1】 多数の矩形状の透光性の板を配列した傾
斜屋根を備えた大型の温室であって、 各透光性の板の左右両辺を縦材により固定支持すると共
に、該透光性の板の上辺および下辺を、それぞれ上下に
隣接する透光性の板と実質的に同一の平面に並ぶように
横材により固定支持している温室。 - 【請求項2】 前記透光性の板の左右の各辺を、縦材の
側部に嵌め込んで固定している請求項1記載の温室。 - 【請求項3】 前記透光性の板の上下の各辺を、横材の
側部に嵌め込んで固定している請求項1または2のいず
れかに記載の温室。 - 【請求項4】 前記縦材が合掌用の傾斜梁によって支持
される垂木であり、前記横材が垂木の間に配置されてそ
の両端が支持される継ぎ材である請求項1記載の温室。 - 【請求項5】 前記継ぎ材の端部が垂木の側部に噛み込
んだ状態で連結されている請求項4記載の温室。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5273208A JPH0799843A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 温 室 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5273208A JPH0799843A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 温 室 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0799843A true JPH0799843A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17524609
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5273208A Pending JPH0799843A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 温 室 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0799843A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008280751A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 制振構造体及び金属構造部材 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5531139U (ja) * | 1978-08-18 | 1980-02-28 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5273208A patent/JPH0799843A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5531139U (ja) * | 1978-08-18 | 1980-02-28 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008280751A (ja) * | 2007-05-10 | 2008-11-20 | Nippon Steel Engineering Co Ltd | 制振構造体及び金属構造部材 |
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