JP2014033629A - 建物用パネル及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価でありながら軽さと強度を併せ持ち、しかも建物の組み立て並びに解体が容易な建物用パネルを提供する。
【解決手段】周囲を囲う壁材と天部を覆う屋根材と、を有する建物の全部又は一部を構成する建物用パネル1a〜1iであって、多角形状の額縁状に枠組みして窓状空間11を形成した枠部材10と、金属製で全体として筋交い相当以上の強度を有するメッシュ部材12とを備え、枠部材10の窓状空間11にメッシュ部材12を張設してそのメッシュ部材12の周縁部を枠部材10に固着してなる。この建物用パネル1a〜1iは、額縁状に枠組みした枠部材10に金属製のメッシュ部材12を張設して固着したことにより、メッシュ部材12全体で筋交いの役割を果たすため十分な強度を備えている。しかも枠部材10の窓状空間11がメッシュ構造であるため軽量であり、屋根に使用しても建物に過大な負荷が掛からない。
【選択図】 図5

Description

本発明は、植物栽培用の温室、車庫、サンルーム等の建物の全部又は一部を構成する建物用パネル及びその建物用パネルを使用した建物に関する。
従来、植物栽培用の温室であるビニールハウスや車庫等の比較的簡易な建物には、金属パイプの骨組みにビニールシートを被せる構造が採用されていた(特許文献1参照。)
特開2008−211969号公報
金属パイプによる骨組み構造の建物は、構造が簡単で工期が短く費用も安い等のメリットがある反面、十分な強度が確保できない弱点がある。したがって、例えば雪の多い地方では、ビニールハウスの屋根が雪の重みに耐えられないため、ビニールの取付けと取外しの作業を積雪期の度毎に行わなければならない煩わしさがあった。しかもビニールハウスの屋根は、人が上って作業可能な強度がないため、ビニールの取付け・取外しを専門の業者に依頼する必要があり、それに要するコストがビニール栽培農家の大きな負担になっていた。同様の問題は、台風によっても生じ得る。
本発明は上記に鑑みなされたもので、その目的は、安価でありながら軽さと強度を併せ持ち、しかも建物の組み立て並びに解体が容易な建物用パネルを提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、
少なくとも、周囲を囲う壁材と天部を覆う屋根材と、を有する建物の全部又は一部を構成する建物用パネルであって、多角形状又はほぼ多角形状の額縁状に枠組みして窓状空間を形成してなる枠部材と、
金属製で全体として筋交い相当以上の強度を有するメッシュ部材と、を備え、
前記枠部材の前記窓状空間に前記メッシュ部材を張設してそのメッシュ部材の周縁部を前記枠部材に固着してなる建物用パネルを提供する。
また、請求項2に記載したように、前記枠部材の前記窓状空間を薄膜状又は板状の透明部材で覆うようにした請求項1に記載の建物用パネルを提供する。
また、請求項3に記載したように、前記メッシュ部材は、枠部材の片面又は両面に張設されたものである請求項1又は2に記載の建物用パネルを提供する。
また、請求項4に記載したように、前記枠部材を、表枠と裏枠の二枚合わせ構造に形成し、その表枠と裏枠の間に前記メッシュ部材を挟んで固着した請求項1又は2の何れか1項に記載の建物用パネルを提供する。
また、請求項5に記載したように、
前記メッシュ部材は、
間隔を開けて複数本を同方向に並べた第1の金属棒と、
間隔を開けて複数本を同方向で且つ前記第1の金属棒とは異方向に並べた第2の金属棒と、を備えており、
前記第1の金属棒と前記第2の金属棒の交差する部分が接合された面格子状である請求項1〜4の何れか1項に記載の建物用パネルを提供する。
また、請求項6に記載したように、
前記枠部材は、間伐材で形成されている請求項1〜5の何れか1項に記載の建物用パネルを提供する。
また、請求項7に記載したように、
請求項1〜6に記載の建物用パネルを複数枚組み合わせることにより、周囲を囲う前記壁材と天部を覆う前記屋根材を形成し、さらに前記枠部材の窓状空間の室外側及び/又は室内側を薄膜状又は板状の透明部材で覆うようにした建物を提供する。
本発明の建物用パネルは、額縁状に枠組みした枠部材に金属製のメッシュ部材を張設して固着したことにより、そのメッシュ部材全体で筋交いの役割を果たすため、十分な強度を備えている。しかも枠部材の窓状空間がメッシュ構造であるため軽量であり、屋根に使用しても建物に過大な負荷が掛からない。また、枠部材の窓状空間がメッシュ構造であることより光が良く通過するため、太陽光を必要とする温室やサンルーム等の建物の用途に最適である。
また、請求項4の建物用パネルは、枠部材の厚さ方向のほぼ中間にメッシュ部材が固着されるため、表裏を区別する必要がなく施工性が良い。
また、請求項5の建物用パネルは、金属棒が2方向に交差する面格子状のメッシュ部材を枠部材に固着するようにしたものであり、製造コストと性能のバランスが最もよい。
また、請求項6のように前記枠部材を間伐材で形成することにより、間伐材の需要が拡大し、これまで伐採されたまま放置されてきた間伐材が資源となって回収されることより山の環境が改善され、森が再生し、林業が活気を取り戻す、という好循環が生まれる。
また、請求項7のように前記建物用パネルで壁材や屋根材を形成した建物は、建物用パネルの強度が高いことから、地震の揺れに強く、また、台風等の風圧にも強い。また、建物用パネルの強度が高い上に軽いことから積雪の重量にも強く、しかも屋根材を覆う透明部材が雪の重みで垂れ下がっても、メッシュ部材がそれを支えて雪の重量を分散するため破損しない。したがって積雪期の度毎に透明部材を着脱する煩わしさがなく、その作業に要するコストが削減できる。台風等の風圧に対しても同様である。
メッシュ部材を省略した建物の斜視図である。 (a)〜(d)は建物用パネルの正面図である。 (e)〜(i)は建物用パネルの正面図である。 基本的な建物用パネルの斜視図である。 基本的な建物用パネルの拡大図Z1,Z2を含む分解斜視図である。 建物の施工手順を説明するもので、主として土台を示す斜視図である。 建物の施工手順を説明するもので、壁材の組み立て途中の状態をメッシュ部材を省略して示す斜視図である。 建物の施工手順を説明するもので、壁材の完成状態をメッシュ部材を省略して示す斜視図である。 建物の施工手順を説明するもので、屋根材の一部をメッシュ部材を省略して示す分解斜視図である。 建物の施工手順を説明するもので、屋根材の完成状態をメッシュ部材を省略して示す斜視図である。 建物の屋根材部分を示す要部の断面図である。 (a),(b)は、建物用パネル同士の連結構造を示す要部の断面図である。 他の形態を示す建物用パネルの分解斜視図である。 他の形態を示すメッシュ部材を省略した建物の斜視図である。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の建物用パネル1a〜1iによって形成された建物2を示す斜視図である。建物2は、植物栽培用の温室であり(以下、建物を温室ともいう。)、基礎杭3の頂部に支持されて周囲を囲う壁材4と、その壁材4の天部開口部分を覆う切り妻形の屋根材5とを有し、壁材4と屋根材5の室外側が薄膜状の透明部材6、具体的にはビニールシート6で覆われている(図12参照)。温室2には、壁材4に、出入り口を開閉するドア7と、例えば外開きの煽り窓等の開閉可能な窓8と、換気扇(図示せず)を取り付けるための換気口9が形成されている。
[壁材]
温室2の壁材4は、図2(a)の基本的な建物用パネル(以下、「基本パネル」ともいう。)1aと、図2(b)のドア7付きの建物用パネル(以下、「ドア付きパネル」ともいう。)1bと、図2(c)の窓8付きの建物用パネル(以下、「窓付きパネル」ともいう。)1cと、図2(d)の換気口9付きの建物用パネル(以下、「換気口付きパネル」ともいう。)1dで概略形成されている。
これらの建物用パネル1a〜1dは、90mm×45mmの間伐材の角材を使って例えば外寸945mm×3645mmの縦長長方形の額縁状に枠組みした枠部材10と、その枠部材10の窓状空間11に張設した金属製のメッシュ部材12で形成されており、この4種類の建物用パネル1a〜1dの外寸は統一されている。
[壁材−基本パネル]
前記建物用パネル1a〜1dの基本構造を図4,図5に示した基本パネル1aによって説明すると、枠部材10は、図5中拡大図Z1に示したように、室外に向かう外面側の内周にメッシュ部材12の厚みにほぼ相当する深さの段部13が形成されており、また、縦長長方形の高さ方向の中間位置に補強桟10sが横断状に設けられている。
一方、金属製のメッシュ部材12は、例えば図5の拡大図Z2に示したように、例えば100mm〜150mmの間隔を開けて複数本を同方向(縦)に並べた第1の金属棒12a,12a…と、同じく例えば100mm〜150mmの間隔を開けて複数本を同方向で且つ前記第1の金属棒12a,12a…とは90゜異方向(横)に並べた第2の金属棒12b,12b…と、を備えており、この第1の金属棒12aと第2の金属棒12bの交差する部分を溶接等で接合した面格子状である。なお、第1の金属棒12aと第2の金属棒12bは、例えば3mmφ〜10mmφの鋼材であり、一本一本が曲げ強く、全体として筋交い相当以上の強度がある。
そして、前記枠部材10の段部13にメッシュ部材12を嵌めてその周縁部を枠部0023二又釘12c(図5拡大図Z2参照)や木ねじ等で固着する。
[壁材−ドア付きパネル]
基本パネル1a以外の建物用パネル1b〜1dも、基本パネル1aと殆ど同じであるが、図2(b)のドア付きパネル1bは枠部材10の内側にドア7用の枠部材10を開閉動作可能に蝶番14で取り付けてその枠部材10に前記と同様にメッシュ部材12を張設してなる。なお、ドア付きパネル1bは、ドア7用の枠部材10の上に後述する窓付きパネル1cの窓8と同じ窓8が形成されている。
[壁材−窓付きパネル]
また、図2(c)の窓付きパネル1cは、枠部材10の上に窓用の枠部材10を開閉動作可能に蝶番14で取り付けてその枠部材10に前記と同様にメッシュ部材12を張設してなる。
[壁材−換気口付きパネル]
また、図2(d)の換気口付きパネル1cは、枠部材10の上に四角い換気口9を設けてその換気口9に換気扇が取り付けられるようになっている。
[屋根材]
温室2の屋根材5は、図3(e),(f)の屋根用の建物用パネル(以下、「屋根パネル」ともいう。)1e,1fと、図3(g)の前記屋根パネル1e,1fを傾斜状に支持する屋根用の建物用パネル(以下、「屋根三角パネル」ともいう。)1gで概略形成されている。
[屋根材−屋根パネル]
図3(e)の屋根パネル1eは、前記基本パネル1aと同構造の枠部材10で、外寸が945mm×2145mmになっており、短手辺の一方に屋根材5の軒を形成するための軒板15が突設されている。
図3(f)の屋根パネル1fは、前記屋根パネル1eの長手辺の一方に縁板16を突設したものであり、この縁板16によって屋根材5の前後縁に適度な迫り出し部分が形成されるようになっている。この屋根パネル1fは、屋根材5の前後に対応するべく、図3(f)実線のように右側の長手辺に縁板16を突設したものと、同図に二点鎖線で示したように左側の長手辺に縁板16を突設したものがある。
なお、屋根パネル1e,1fには、図3(e),(f)に二点鎖線で示したように、縦長長方形の中間位置に長手方向の補強材17を設けるようにしてもよい。
[屋根材−屋根三角パネル]
図3(g)の屋根三角パネル1gは、壁材4の天部開口部に梁状に立設する直角三角形状のものであり、直角に交わる2辺のうちの長辺側と、斜辺に相当する2部材を90mm×90mmの間伐材で形成し、残りの垂直な1本を45mm×90mmの間伐材で形成したものであり、段部13やメッシュ部材12の構造は基本パネル1aと同じである。この屋根三角パネル1gは、対称な2種類を用意して垂直な部材同士を連結することによって切り妻屋根の形に沿った二等辺三角形の屋根三角パネル1Gとして使用する。もちろん長い角材を使用することにより単体で二等辺三角形の屋根三角パネル1Gを形成してもよい。
[その他の建物用パネル]
図3(h)の建物用パネル1hは、補強材として使用するものであり(以下、「補強四角パネル」ともいう。)、前記基本パネル1aと同構造の枠部材10とメッシュ部材12の組合せであって、例えば外寸が585mm×1800mmになっている。この補強四角パネル1hは、長方形の長辺を90mm×90mmの間伐材で形成し、長方形の短辺を45mm×90mmの間伐材で形成したものである。前記のように補強四角パネル1hのメッシュ部材12は、基本パネル1aと同じく片方の面に張設されるが、例えば図9〜図11に示したように屋根三角パネル1gのような強度上重要な部分を補強するときには、枠部材10の両面にメッシュ部材12を張設する(図11参照)。
また、図3(i)の建物用パネル1iは、温室2の主としてコーナー部分の補強材として使用するものであり(以下、「補強三角パネル」ともいう。)、前記基本パネル1aと同構造の枠部材10とメッシュ部材12の組み合わせであって、直角L字形の部材の中間に斜辺態様の部材を指し渡したほぼ直角二等辺三角形の形状になっている。
本発明の建物用パネル1a〜1iは以上のように構成されており、その建物用パネル1a〜1iを使って図1の温室2を作る方法について、図6〜図10によって説明する。なお、図7〜図10に示した建物用パネル1a〜1iは、図解を容易にするためメッシュ部材12を省略したが、実際にはメッシュ部材12が張設されている。
まず、図6に示したように、例えば90mm×90mm×900mmの木の基礎杭3,3…を基礎として地面に打ち込み、その上に90mm×90mmの間伐材による土台18をボルトやビス等で固定し、さらにコーナー部分の内側に補強三角パネル1iを木ねじ、釘、ボルトとナット等で固定する。このとき長方形に枠組みした土台18の長辺と短辺の寸法は、温室2の大きさに応じて基本パネル1aの横幅のほぼ整数倍(実施形態では長辺側で6倍+90mm+90mm、短辺側で4倍+90mm+90mm)になっている。
なお、基礎は、木の基礎杭3,3…以外に、通常の建物の基礎と同じように石やコンクリートの束石にしたり、或はコンクリートやアスファルトに固定した金具でもよい。
次に、図7に示したように、土台18の上に基本パネル1a、ドア付きパネル1b、窓付きパネル1c、換気口付きパネル1dを所定の場所に配置し、隣合う建物用パネル1a〜1d同士を木ねじや釘等で固定するか或は図12(a)に示したようにボルト19とナット20で締め付けて固定し(以下、特に断らない限りこれらの手段をまとめて単に「固定」という。)、また、それらの建物用パネル1a〜1dを土台18に固定する。
土台18の長辺と短辺の寸法は上記のように基本パネル1aの横幅の整数倍より若干(具体的には90mm+90mm)長いため、土台18のコーナー部分Aには、図7に示したように基本パネル1aの枠部材10の厚みに相当する一辺が90mmの四角いコーナースペースができる。そのコーナースペースに角柱21を立設し、その角柱21を該当する建物用パネル1a〜1dと土台18に固定する。もちろん土台18の長辺又は短辺の何れか一方の長さを基本パネル1aの横幅の整数倍丁度に設定することにより、そのようなコーナースペースを設けないようにすることもできる。
なお、壁材4のコーナー部分の内側上部にも図7に示したように補強三角パネル1iを固定する。これにより壁材4の剛性をより一層高めることができる。
以上のようにして立設した図8の壁材4の天部開口に、図9,図10に示した屋根材5を取り付ける。この屋根材5は、対称な2枚の三角屋根パネル1g,1gを結合して1つの二等辺三角形に仕立てた屋根三角パネル1Gと、その屋根三角パネル1Gに直交状に配置固定して複数組の屋根三角パネル1Gを連結する補強四角パネル1hと、によって、一般的な屋根の棟木、桁、小屋束、小屋梁、垂木に相当する骨格を形成し、その骨格の上に屋根パネル1e,1fを適宜張設してなる。なお、図10は、説明の便宜上、屋根材5のみを記載したが、実際は、壁材4の上に屋根三角パネル1g,1g…を固定し、屋根三角パネル1g,1g…に補強四角パネル1h,1h…を固定し、最後に屋根パネル1e,1fを固定する、というように壁材4の上で順番に組み立てるようになっている。
こうして組み上げた温室2の壁材4と屋根材5の室外側に図12に示したように薄膜状の透明部材6、具体的にはビニールシートを張って全体を覆う。本発明の温室2は、前記のようにメッシュ部材12が筋交いのごとくに作用して高い剛性を備えた建物用パネル1a〜1d同士がさらに剛接合されていて、地震や強風に耐え得る強度を有するものであるため、ビニールシート6を張るために作業員が屋根材5に載っても強度上何の問題もない。
透明部材6は、室内側に張ってもよいし、室内外の両側に張ってもよい。両側に二重に透明部材6を張った場合は、間に出来る空気層によって温室2の保温性が向上する。
透明部材6は、ビニールシートのような薄膜状のもののみでなく、ガラスや合成樹脂の板を枠部材10に嵌め込むようにしてもよい。
その他、図中符合22は、屋根材5の頂部に固着した金属製の頂部カバー、符合23,23…は屋根三角パネル1g,1gの連結部分に固定して補強する留め板である。
以上、本発明を実施の形態について説明したが、もちろん本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態で示した建物2の寸法、建物用パネル1a〜1iの寸法、枠部材10の寸法、メッシュ部材12の寸法等はあくまでも一例であって、自由に設定可能である。
また、実施形態では、枠部材10を木材、特に間伐材で形成したが、合成樹脂で形成してもよい。
また、実施形態では、建物2を温室について説明したが、同様の構造でサンルームとすることもできる。
また、実施形態では切り妻屋根の建物2を例示したが、一方に傾斜する片流れ屋根にして広い間口の駐車場やサンルームにすることもできる。
また、実施形態では建物2を基礎杭3の上に固定したが、図14に示したように土台18の下にローラ付き金具24を固定して移動可能にしてもよい。
また、実施形態の建物2でも十分な強度を有するが、さらに強度を高めるために、図12(b)に示したように、建物用パネル1a〜1d,1e,1f同士や建物用パネル1a〜1dと土台18を固定するためのボルト19を利用し、隣合うボルト19同士をいわゆるターンバックル25で連結し、そのような連続するねじ軸で建物2の壁材4や屋根材5を拘束するようにしてもよい。
また、実施形態では補強四角パネル1hの両面にメッシュ部材12を張設する例を示したが、その他の建物用パネル1a〜1gや補強三角パネル1iについても両面にメッシュ部材12を張設してもよい。
また、実施形態では枠部材10の片側である外面側にメッシュ部材12を設けたが、枠部材10の内面側にメッシュ部材12を設けてもよく、さらには図13に示したように枠部材10を、表枠10aと裏枠10bの二枚合わせ構造に形成し、その表枠10aと裏枠10bの間にメッシュ部材12を挟んで固着してもよい。
また、実施形態ではメッシュ部材12のメッシュ形状を正方形や長方形にしたが、全体として筋交い相当以上の強度を有することを条件として、メッシュ形状を菱形やハニカム形状にするなどしてもよい。
また、実施形態では、建物用パネル1a〜1iで建物2の全部を構成したが、建物の一部(例えば、採光を目的とした壁の一部)に建物用パネル1a〜1iを使用するようにしてもよい。
また、実施形態では、枠部材10に段部13を設けてその部分にメッシュ部材12を設けるようにしたが、この段部13を設けなくともメッシュ部材12の取付けは可能である。
また、建物用パネル1a〜1iの枠部材10の形状も、本発明の目的・作用・効果を逸脱しない範囲において例えば六角形にする等、自由に設定可能である。
1a …基本パネル(建物用パネル)
1b …ドア付きパネル(建物用パネル)
1c …窓付きパネル(建物用パネル)
1d …換気口付きパネル(建物用パネル)
1e,1f …屋根パネル(建物用パネル)
1g,1G …屋根三角パネル(建物用パネル)
1h …補強四角パネル(建物用パネル)
1i …補強三角パネル(建築用パネル)
2 …建物(温室)
4 …壁材
5 …屋根材
6 …透明部材
10 …枠部材
10a …表枠
10b …裏枠
11 …窓状空間
12 …メッシュ部材
12a …第1の金属棒
12b …第2の金属棒

Claims (7)

  1. 少なくとも、周囲を囲う壁材と天部を覆う屋根材と、を有する建物の全部又は一部を構成する建物用パネルであって、
    多角形状又はほぼ多角形状の額縁状に枠組みして窓状空間を形成してなる枠部材と、
    金属製で全体として筋交い相当以上の強度を有するメッシュ部材と、を備え、
    前記枠部材の前記窓状空間に前記メッシュ部材を張設してそのメッシュ部材の周縁部を前記枠部材に固着してなることを特徴とする建物用パネル。
  2. 前記枠部材の前記窓状空間を薄膜状又は板状の透明部材で覆うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の建物用パネル。
  3. 前記メッシュ部材は、枠部材の片面又は両面に張設されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物用パネル。
  4. 前記枠部材を、表枠と裏枠の二枚合わせ構造に形成し、その表枠と裏枠の間に前記メッシュ部材を挟んで固着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の建物用パネル。
  5. 前記メッシュ部材は、
    間隔を開けて複数本を同方向に並べた第1の金属棒と、
    間隔を開けて複数本を同方向で且つ前記第1の金属棒とは異方向に並べた第2の金属棒と、を備えており、
    前記第1の金属棒と前記第2の金属棒の交差する部分が接合された面格子状であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の建物用パネル。
  6. 前記枠部材は、間伐材で形成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の建物用パネル。
  7. 請求項1〜6に記載の建物用パネルを複数枚組み合わせることにより、周囲を囲う前記壁材と天部を覆う前記屋根材を形成し、さらに前記枠部材の窓状空間の室外側及び/又は室内側を薄膜状又は板状の透明部材で覆うようにしたことを特徴とする建物。
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