JP3239681U - 連棟型農業用温室の骨格構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】1ha規模の大型の農業用温室に最適な、コストを低減でき、施工効率を高めることができるように垂木材を使用しない連棟型農業用温室の骨格構造を提供する。【解決手段】間口方向に連設する両屋根の連棟型の農業用温室10であって、間口方向及び奥行方向に複数本立設される支柱11と前記支柱の上部であって間口方向における前記支柱間に架設されるトラス梁12と、前記支柱の上部及び前記支柱間の上部に、間口方向に向け、頂部において山型となるように突合状態で架設され奥行方向に向けて複数個並設される合掌材15と、前記合掌材にて形成される2つの屋根面を備え、前記屋根面に張設される屋根被覆材を備える連棟型農業用温室の骨格構造において、隣り合う前記合掌材の間には、前記屋根被覆材の荷重を受け前記屋根被覆材を固定する固定部材を設置しないように構成した。【選択図】図1

Description

本考案は、農業用温室、大規模農業用温室(例えば1ha規模の大型農業用温室)に好適な連棟型農業用温室の骨格構造、特に屋根面についての構造に関する。
日本の農業経営は家族経営が中心となっているが、近年、家族経営の規模拡大が要請されている。しかしながら、家族経営においては、園芸施設を中規模から大規模へと拡大することには困難性が伴う。そこで、生産性と収益性が期待できる1ha程度の大型の農業用温室を設置する場合に、コストを低減でき、施工効率を高めることができる構造の農業用温室が要望されている。
従来、大型の農業用温室としては、例えば、出願人が提案する特開2008-161100号(特許文献1)に記載の両屋根の連棟式温室が公知である。前記の連棟式温室は、屋根材が間口方向に複数棟連なる連棟式の温室であって、該温室の室内に配設された支柱の奥行方向の間隔が間口の間隔と同等の間隔に形成されており、前記奥行方向のみならず、前記間口方向にも畝を形成することができ、また、前記間隔はトラクタ等の農機が十分使用できるだけの広さの間隔であるので、農作業性に優れたものであり、また、構造材の大部分をパイプ材で構成すると、容易に、かつ、安価に建設することができるものである。
また、コスト低減を目的とする両屋根の連棟式温室としては、例えば、実用新案登録第3101229号(特許文献2)に記載の連棟式温室が公知である。前記公報に記載の連棟式温室は、屋根の頂点まで延びる様に60cm間隔で垂木材を配置してあり、垂木材として、丸パイプを断面U字状に押し潰したものを使用している。さらに、柱(屋根材)は、奥行き方向に3mピッチで配置されている。また、柱(屋根材)と柱(屋根材)の間には、60cmピッチで間柱(垂木材)が配置されている。さらに、間口方向には、各柱同士の上部を横方向に連結する補強用のトラスを配置してある。このように構成された連棟式温室では、従来の温室が備えていた合掌梁及び母屋をなくすことができ、温室の骨組み構造が簡単になり、製造コストを低減することができる。
前記特許文献1に記載された前記連棟式温室は、農業用温室の室内に配設された支柱の間隔を広げることにより、使い勝手が良く、かつ農作業性に優れた連棟式温室を提供することを目的としており、大型の農業用温室に最適かつコスト低減を図れることを目的とするものではない。
また、特許文献2に記載の連棟式温室は60cm間隔で垂木材を配置してあり、垂木材として、丸パイプを断面U字状に押し潰したものを使用するが、一般的に建築構造的にはパイプハウスは脆弱であり、大型の農業用温室には不適当である。また、60cm間隔で配置される垂木材は、耕作面に落とす影の面積が大きくなり、日照効率を低下させることになる。
特開2008-161100号公報 第1頁 図1 実用新案登録第3101229号公報 第1頁 図1
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、1ha規模の大型の農業用温室に最適な、コストを低減でき、施工効率を高めることができるように垂木材を使用しない連棟型農業用温室の骨格構造を提供することを目的とする。
また、本考案の他の目的は、日照効率を高めることのできる連棟型農業用温室の骨格構造を提供することを目的とする。
また、本考案の他の目的は、垂木材を使用しない場合であっても、展張材であるフィルムシートを適切な展張状態を保てるような連棟型農業用温室の骨格構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、間口方向に連設する両屋根の連棟型の農業用温室であって、間口方向及び奥行方向に複数本立設される支柱と、前記支柱の上部であって間口方向における前記支柱間に架設されるトラス梁と、前記支柱の上部及び前記支柱間の上部に、間口方向に向け、頂部において山型となるように突合状態で架設され奥行方向に向けて複数個並設される合掌材と、前記合掌材にて形成される2つの屋根面を備え、前記屋根面に張設される屋根被覆材を備える連棟型農業用温室の骨格構造において、隣り合う前記合掌材の間には、前記屋根被覆材の荷重を受け前記屋根被覆材を固定する固定部材を設置しないことを特徴とする。
請求項2に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項1に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、前記合掌材の奥行方向の間隔は、2mを基準値としプラスマイナス0,5mの範囲の間隔であることを特徴とする。
請求項3に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項1又は2に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、前記合掌材は、50mmの辺を備える角形鋼管にて形成されてなることを特徴とする。
請求項4に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項1又は2に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、少なくとも前記屋根面の一方の屋根面において、前記合掌材よりも幅狭に形成されてなり、前記合掌材の真上であって前記合掌材の長手方向に配置される被覆材固定部材を備え、前記屋根被覆材は前記被覆材固定部材で張設保持されてなることを特徴とする。
請求項5に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項3に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、少なくとも前記屋根面の一方の屋根面において、前記合掌材よりも幅狭に形成されてなり、前記合掌材の真上であって前記合掌材の長手方向に配置される被覆材固定部材を備え、前記屋根被覆材は前記被覆材固定部材で張設保持されてなることを特徴とする。
請求項6に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項4に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、前記合掌材の棟から谷の中間位置において奥行方向に架設される段違い横架材を備え、前記段違い横架材は、棟側に架設される棟側フィルムシート取付部材を支持する棟側フィルムシート取付部材支持面を棟側に備え、谷側に架設される谷側フィルムシート取付部材を支持する谷側フィルムシート取付部材支持面を谷側に備え、前記棟側フィルムシート取付部材と前記谷側フィルムシート取付部材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置を前記谷側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側フィルムシート取付部材支持面と前記谷側フィルムシート取付部材支持面とを備えてなることを特徴とする。
請求項7に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項5に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、前記合掌材の棟から谷の中間位置において奥行方向に架設される段違い横架材を備え、前記段違い横架材は、棟側に架設される棟側フィルムシート取付部材を支持する棟側フィルムシート取付部材支持面を棟側に備え、谷側に架設される谷側フィルムシート取付部材を支持する谷側フィルムシート取付部材支持面を谷側に備え、前記棟側フィルムシート取付部材と前記谷側フィルムシート取付部材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置を前記谷側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側フィルムシート取付部材支持面と前記谷側フィルムシート取付部材支持面とを備えてなることを特徴とする。
請求項8に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項1又は2に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、前記合掌材の頂部に開閉自在に取り付けられる天窓を備え、前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備える連棟型農業用温室の骨格構造であって、前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられてなり、前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張されてなることを特徴とする。
請求項9に記載の連棟型農業用温室の骨格構造は、請求項3に記載の連棟型農業用温室の骨格構造において、前記合掌材の頂部に開閉自在に取り付けられる天窓を備え、前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備える連棟型農業用温室の骨格構造であって、前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられてなり、前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張されてなることを特徴とする。
以上の構成からなる連棟型農業用温室の骨格構造において、間口方向に連設する両屋根の連棟型の農業用温室であって、間口方向及び奥行方向に複数本立設される支柱と、前記支柱の上部であって間口方向における前記支柱間に架設されるトラス梁と、前記支柱の上部及び前記支柱間の上部に、間口方向に向け、頂部において山型となるように突合状態で架設され奥行方向に向けて複数個並設される合掌材と、前記合掌材にて形成される2つの屋根面を備え、前記屋根面に張設される屋根被覆材を備える連棟型農業用温室の骨格構造において、隣り合う前記合掌材の間には、前記屋根被覆材の荷重を受け前記屋根被覆材を固定する固定部材(いわゆる垂木材)を設置しないので、前記屋根面においては、前記合掌部材間には垂木材を配設する必要がなく、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。また、垂木材の架設により生じる影も生じない。
また、前記合掌部材15を50mm×50mm程度の角形鋼管とし、2mを基準値としプラスマイナス0,5mの範囲の間隔で配置する場合は、1ha程度の大型の農業用温室を構成する場合であっても骨格強度を保持できると共に、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。
また、少なくとも前記屋根面の一方の屋根面において、前記合掌材よりも幅狭に形成されてなり、前記合掌材の真上であって前記合掌材の長手方向に配置される被覆材固定部材を備え、前記屋根被覆材は前記被覆材固定部材で張設保持する場合は、また、合掌材の上に、それより幅狭のフィルムシート取付部材によりフィルムシートを保持固定しているので、垂木材の架設により生じる影も生じない。
また、前記合掌材の棟から谷の中間位置において奥行方向に架設される段違い横架材を備え、前記段違い横架材は、棟側に架設される棟側フィルムシート取付部材を支持する棟側フィルムシート取付部材支持面を棟側に備え、谷側に架設される谷側フィルムシート取付部材を支持する谷側フィルムシート取付部材支持面を谷側に備え、前記棟側フィルムシート取付部材と前記谷側フィルムシート取付部材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置を前記谷側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側フィルムシート取付部材支持面と前記谷側フィルムシート取付部材支持面とを備える場合は、前記一方の屋根面(例えば、天窓を設けていない屋根面)において、展張されフィルムシートを棟側と谷側の二段に分けて展張することができるので、前記屋根面における(フィルムシートの縦辺の)展張寸法を短くでき、そのため展張のテンションを保持することができ、垂木材を配設する必要がなく、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。また、合掌材の上に、それより幅狭のフィルムシート取付部材によりフィルムシートを保持固定しているので、垂木材の架設の必要がなく、したがって、垂木材の架設により生じる影も生じない。
また、前記合掌材の頂部に開閉自在に取り付けられる天窓を備え、前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備える連棟型農業用温室の骨格構造であって、前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられてなり、前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記他方の屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張される場合は、前記天窓を設けた屋根面において、前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備え、前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられ、前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張する屋根面を備える場合は、前記合掌部材間には垂木材を配設する必要がなく、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。また、合掌材の上に、それより幅狭のフィルムシート取付部材によりフィルムシートを保持固定しているので、垂木材の架設により生じる影も生じない。
本考案に係る連棟型農業用温室の骨格構造は、以上の構成からなるので、間口方向に連設する両屋根の連棟型の農業用温室であって、間口方向及び奥行方向に複数本立設される支柱と、前記支柱の上部であって間口方向における前記支柱間に架設されるトラス梁と、前記支柱の上部及び前記支柱間の上部に、間口方向に向け、頂部において山型となるように突合状態で架設され奥行方向に向けて複数個並設される合掌材と、前記合掌材にて形成される2つの屋根面を備え、前記屋根面に張設される屋根被覆材を備える連棟型農業用温室の骨格構造において、隣り合う前記合掌材の間には、前記屋根被覆材の荷重を受け前記屋根被覆材を固定する固定部材を設置しないので、前記屋根面においては、前記合掌部材間には垂木材を配設する必要がなく、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。また、垂木材の架設により生じる影も生じない。
また、前記合掌部材15を50mm×50mm程度の角形鋼管とし、2mを基準値としプラスマイナス0,5mの範囲の間隔で配置する場合は、1ha程度の大型の農業用温室を構成する場合であっても骨格強度を保持できると共に、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。
また、少なくとも前記屋根面の一方の屋根面において、前記合掌材よりも幅狭に形成されてなり、前記合掌材の真上であって前記合掌材の長手方向に配置される被覆材固定部材を備え、前記屋根被覆材は前記被覆材固定部材で張設保持する場合は、また、合掌材の上に、それより幅狭のフィルムシート取付部材によりフィルムシートを保持固定しているので、垂木材の架設により生じる影も生じない。
また、前記合掌材の棟から谷の中間位置において奥行方向に架設される段違い横架材を備え、前記段違い横架材は、棟側に架設される棟側フィルムシート取付部材を支持する棟側フィルムシート取付部材支持面を棟側に備え、谷側に架設される谷側フィルムシート取付部材を支持する谷側フィルムシート取付部材支持面を谷側に備え、前記棟側フィルムシート取付部材と前記谷側フィルムシート取付部材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置を前記谷側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側フィルムシート取付部材支持面と前記谷側フィルムシート取付部材支持面とを備える場合は、前記一方の屋根面(例えば、天窓を設けていない屋根面)において、展張されフィルムシートを棟側と谷側の二段に分けて展張することができるので、前記屋根面における(フィルムシートの縦辺の)展張寸法を短くでき、そのため展張のテンションを保持することができ、垂木材を配設する必要がなく、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。また、合掌材の上に、それより幅狭のフィルムシート取付部材によりフィルムシートを保持固定しているので、垂木材の架設の必要がなく、したがって、垂木材の架設により生じる影も生じない。
また、前記合掌材の頂部に開閉自在に取り付けられる天窓を備え、前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備える連棟型農業用温室の骨格構造であって、前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられてなり、前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記他方の屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張される場合は、前記天窓を設けた屋根面において、前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備え、前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられ、前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張する屋根面を備える場合は、前記合掌部材間には垂木材を配設する必要がなく、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。また、合掌材の上に、それより幅狭のフィルムシート取付部材によりフィルムシートを保持固定しているので、垂木材の架設により生じる影も生じない。
本考案にかかる連棟型農業用温室の骨格構造の概略図であり、(a)は主要材の骨格構造を示し、(b)はフィルムシートを展張した状態の骨格構造を示す。 同農業用温室の要部斜視図である。 同農業用温室の内部からみた要部斜視図である。 同農業用温室の内部からみた屋根部の要部斜視図である。 同農業用温室の妻面からみた要部側面図である。 同農業用温室の屋根部の要部側面図である。 図6のA-A部分拡大図である。 同農業用温室の天窓側屋根面の側面図である。 (a)は図8の要部拡大図であり、(b)は同要部平面図である。 (a)はフィルムシートの横方向取付部材の分解斜視図であり、(b)はその端面図である。 フィルムシートの横方向取付部材の取付手順を示す工程図である。 同農業用温室の天窓無し屋根面の要部側面図である。 段違い横架材の取付部分の拡大側面図である。 段違い横架材の取付部分の要部拡大端面図である。 (a)はフィルムシートの原反の概略図であり、(b)はフィルムシートの加工品の概略図である。 (a)は天窓無し屋根面における合掌材とフィルムシート取付部材の概略斜視図であり、(b)はその端面図である。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本考案にかかる連棟型農業用温室の骨格構造の概略図であり、(a)は主要材の骨格構造を示し、(b)はフィルムシートを展張した状態の骨格構造を示す。図2は、同農業用温室の要部斜視図であり、図3は、同農業用温室の内部からみた要部斜視図であり、図4は、同農業用温室の内部からみた屋根部の斜視図であり、図5は、同農業用温室の妻面からみた側面図である。図6は、同農業用温室の屋根部の側面図であり、図7は、図6のA-A部分拡大図である。
図1乃至図7において、10は間口方向Xに連設している両屋根の連棟型の農業用温室であり、11は支柱である。前記支柱11は、角形鋼管で形成されており、間口方向Xおよび奥行方向Yに複数本が夫々立設されている。前記支柱11,11間の間口Zは妻面において支柱11と隣接する支柱11の間隔である。
間口方向Xにおける前記支柱11間には上部にトラス梁12を架設しており、奥行方向Yにおける前記支柱11の上部には桁材13を架設して、前記桁材13の上部に支持部13aを立設して、その上に谷樋14を取り付けている。
前記支柱11の上部には、鋼製角材にて形成される合掌材15を頂部において山型となるように突合状態で奥行方向Yに向けて複数個、並設し、屋根面(R1、R2)を形成している。また、前記支柱11はボルトとナットによって基礎(図示せず)に固定されており、前記合掌15は前記支柱11の上部に、同様にボルトとナットによって固定され、それぞれ剛接合されている。
前記合掌材15の頂部には、奥行方向に向けて、長尺状の棟材16を架設しており、図7に示すように、前記棟材16を支点として開閉自在となるように、前記棟材16の一側に天窓回動部18を取り付けて、前記天窓17を片方の屋根面R1に設けている。そして、前記屋根面(天窓側屋根面)R1と天窓17を設けていない前記屋根面(天窓無し屋根面)R2には、それぞれ被覆材であるフィルムシートFが展張される。
以上の構成からなる連棟型農業用温室の骨格構造において、隣り合う前記合掌材15,15の間SPには、前記屋根被覆材の荷重を受け前記屋根被覆材を固定する(垂木材等の)固定部材を設置しないように構成する。
また、前記の構成からなる連棟型農業用温室の骨格構造においては、前記合掌部材15を例えば50mm×50mm前後の角形鋼管とし、2mを基準値としプラスマイナス0,5mの範囲の間隔で配置させて、後述するように、前記天窓側屋根面R1においては、前記合掌部材15、15間SPには垂木材を配設しないで前記フィルムシートFを展張させると共に、前記天窓無し屋根面R2においても、前記合掌部材15、15間には垂木材を使用せずに前記フィルムシートFを展張させている。
図8は、同農業用温室の天窓側屋根面の側面図であり、図9(a)は図8の要部拡大図であり、(b)は同要部平面図である。
図8に示すように、前記天窓側屋根面R1においては、前記天窓17の下枠を天窓の閉状態において支持する位置であって前記合掌材15の上部に、奥行方向に向けて展張横架材20を架設して、これにより、前記フィルムシートFを展張させている。
前記展張横架材20は、図9(a)(b)に詳細に示すとおり、前記合掌材15よりも幅の広い略L字状のアングル材Lにより、ボルトBとナットNにより前記各合掌材15に螺設され取り付けられており、前記展張横架材20は、二組の前記ボルトBとナットNの螺合により、前記合掌材15の斜面上を上方に移動させることができる。これによって、前記天窓側屋根面R1においては合掌材15,15間に垂木材を配設せずとも、前記フィルムシートFを展張することができる。
具体的には、前記展張横架材20の上面に前記フィルムシート取付部材30を奥行方向に向けて取り付けると共に、前記谷樋14の上面にも前記フィルムシート取付部材30を取り付けて、下記のように、前記フィルムシートFを展張するのである。
図10(a)はフィルムシートの上下端を横方向に向けて取り付けるフィルムシート取付部材の分解斜視図であり、(b)はその端面図であり、図11はフィルムシート取付部材の取付手順を示す工程図である。
前記展張横架材20の上面に前記フィルムシート取付部材30を取り付けると共に、前記谷樋14の上面にも前記フィルムシート取付部材30を取り付けて、前記展張横架材20の上面に取り付けた前記フィルムシート取付部材30を上方に移動させて、前記天窓側屋根面R1にフ前記ィルムシートFを展張するのである。
前記展張横架材20は前記天窓側屋根面R1に奥行方向Yに架設されているため、前記フィルムシートFの上端を線状で引き上げることができ、奥行方向Yにおいて前記フィルムシートFを均一に引き上げ、前記フィルムシートFを展張することができる。
図10に示すように、前記フィルムシート取付部材30は、シート受部材40と、それに嵌合するシート押さえ部材50とを備えており、 前記シート受部材40は、上部に開口部41を有する長尺の溝状体に形成されており、前記シート受部材40は、底面42と前記底面42の幅方向の両端から起立する側壁43,44と前記側壁43,44の上端から内方に向けて突出する突出部45,46を有し、一方の前記側壁44の外方には前記側壁44に沿って略V字状のネジ保持溝47を形成している。
一方、前記シート押さえ部材50は、前記シート受部材40と符合するように長尺状に形成されており、下方に向けて、前記シート受部材40の前記開口部41に遊嵌する嵌合部51を形成し、また、前記嵌合部51と連接され、前記シート受部材40と嵌合固定した状態で前記ネジ保持溝47の上面を覆うネジ取付部52を備えている。
そして、前記嵌合部51の幅方向先端部は下方内方に向けて湾曲させ湾曲部53として形成し、一方、幅方向基端部においては、凹部54aと凸部54bを連続して断面略S字状部54となるように形成し、前記凹部54aと前記凸部54bによって前記突出部46を嵌合固定時において挟持できるように形成している。
また、前記嵌合部51の幅方向長さAは、前記開口部41の幅方向長さBより長いが、前記開口部41に斜めに挿入可能な長さに設定している。
上記のように形成されるフィルムシート取付部材30使用して前記フィルムシートFを展張するには、例えば、図11(a)~(d)に示す工程により行われる。図11(a)~(d)は前記フィルムシート取付部材30を使用して前記フィルムシートFを農業用温室10の屋根面R1に展張する工程の一例を示す要部拡大端面図である。
図11(a)に示すように、前記フィルムシート取付部材30使用して前記フィルムシートFを前記農業用温室10の前記天窓側屋根面R1に展張するには、まず、前記農業用温室10の前記展張横架材20の上面と前記谷樋14の上面に前記シート受部材40,40を取り付け、その上に前記フィルムシートFを載置する。
次に図11(b)に示すように、前記シート押さえ部材50,50を前記シート受部材40の前記開口部41に前記湾曲部53を斜めから突入させる。
そして、図11(c)に示すように、前記シート押さえ部材50を前記シート受部材40の奥隅に突入させて、前記断面略S字状部54を前記シート受部材40の溝内において、前記凹部54aが前記突出部46に嵌め込まれ、前記突出部46を前記凹部54aと前記凸部54bによって挟持するように嵌め込むのである。
この状態においては、前記シート押さえ部材50は、前記シート受部材40の溝内において、遊嵌されている状態であり、前記シート押さえ部材50は、前記シート受部材40の溝内において幅方向にスライド可能な状態である。
そして、その状態で、図11(c)の白抜き矢印の方向に、前記湾曲部53側の前記フィルムシートFを引っ張ると、図11(d)に示すように、前記シート押さえ部材50は前記突出部46側にスライド移動し、前記フィルムシートFは、前記断面略S字状部54と前記突出部46により嵌合固定されると共に、前記湾曲部53は、前記突出部45に当接し規制されて、その状態で固定される。
そして、その前記フィルムシートFが嵌合固定された状態で、タッピングビスTBを前記ネジ取付部52に開けられたネジ孔(図示せず)から前記ネジ保持溝47にねじ込み、前記シート押さえ部材50を前記シート受部材40に対して位置固定するのである。
前記フィルムシート取付部材30は以上のように取り付けられるので、前記フィルムシートFは、前記断面略S字状部54と前記突出部46とによる嵌合固定及び前記湾曲部53と前記突出部45との挟持固定により、前記シート押さえ部材50を前記シート受部材40の長手方向の全長に亘り、線状に固定されることとなり、部分的に固定状態に強弱が生じることはない。
前記天窓側屋根面R1においては、以上のようにフィルムシートFが展張されるため、前記合掌材15,15間に設ける垂木材を必要としないため、構造を簡略化することができ、施工が容易になると共に、資材コストの低減も図ることができる。また垂木材の架設により生じる影も無くなることになる。
図12は、同農業用温室の天窓無し屋根面R2の要部側面図であり、図13は、段違い横架材60の取付部分の拡大側面図であり、図14は、段違い横架材60の取付部分の要部拡大端面図である。
図12乃至図14に示すように前記段違い横架材60は、前記農業用温室10の前記天窓なし屋根面R2に奥行方向Yに向けて横架され、前記合掌材15の真上において、前記合掌材15に沿って縦方向に取り付けられるフィルムシート取付部材(棟側フィルムシート取付部材70、谷側フィルムシート取付部材80)のそれぞれの一端部を支持すると共に、前記フィルムシートFの奥行方向Yに延びる上下端を固定するフィルムシート取付部63,64を備える。
図12乃至図14において、より詳細に示すように、前記段違い横架材60は、アルミニウムの押し出し材で形成され、谷側に向く平坦な底板の上面を側方(谷側)に延出させて、前記谷側フィルムシート取付部材80の一端部を支持する谷側フィルムシート取付部材取付面62として形成し、前記谷側フィルムシート取付部材取付面62から上方に延出する箇所に前記谷側フィルムシート取付部材80に展張される谷側フィルムシートFDを取り付ける谷側フィルムシート取付部材取付部64を設けている。前記谷側フィルムシート取付部材取付部64は、前記谷側フィルムシートFDを受ける谷側フィルムシート受部64aと前記谷側フィルムシート受部64aの上からタッピングビスTBにより前記谷側フィルムシートFDを押さえ固定する谷側フィルムシート押さえ部64bとを備える。そして、前記谷側フィルムシート取付部材取付部64は前記段違い横架材60の側方から谷側フィルムシートFDをタッピングビスTBにより側方から取り付けることができるように、前記谷側フィルムシート受部64aの取付面を側部外方に向けてやや上方に傾斜させて、ドライバーで前記タッピングビスTBを取り付けることができるように形成されている。
そして、前記段違い横架材60の上部には、前記棟側フィルムシート取付部材70を前記谷側F取付部材80の上面よりさらに上方であって、棟側に向けて支持することができるように、棟側フィルムシート取付部材取付面61を形成している。前記棟側フィルムシート取付部材取付面61の端部を谷側外方に延出させて棟側フィルムシート張出部63cを形成し、その先端をアール状に形成し棟側フィルムシート張出先端湾曲部63dとし、その下方に棟側フィルムシート取付部63を形成している。前記棟側フィルムシート取付部63は、前記棟側フィルムシートFUを受ける棟側フィルムシート受部63aと前記棟側フィルムシート受部63aの上からタッピングビスTBにより前記棟側フィルムシートFUを押さえ固定する棟側フィルムシート押さえ部63bとを備える。そして、前記棟側フィルムシート取付部63は前記段違い横架材60の側方から棟側フィルムシートFUをタッピングビスTBにより側方から取り付けることができるように、前記棟側フィルムシート受部63aの取付面を側部外方に向けてやや上方に傾斜させて、手指が容易に入り、またドライバーで容易に前記タッピングビスTBを取り付けることができるように形成されている。
さらに、前記棟側フィルムシート取付部63の底部には、前記棟側フィルムシートFUの裏面に結露する結露水を排水するための円形の水抜孔65を前記段違い横架材60の長さ方向に所定間隔を隔てて複数孔開設している。したがって、前記棟側フィルムシートFUの裏面に結露する結露水は前記棟側フィルムシートFUの裏面に沿って前記水抜孔65から排出され、前記谷側フィルムシートFDの上面に沿って前記谷樋14に集配され外部に排出される。
前記段違い横架材60は、前記の構成からなり、前記天窓なし屋根面R2に展張されフィルムシートFを棟側と谷側の上下二段に分けて展張することができるので、前記屋根面R2における(フィルムシートFの縦辺の)展張寸法を短くでき、そのため展張した状態の張力を保持することができる。また、その分、耐荷重強度を高めることができる。
そして、前記段違い横架材60を架設することにより、前記屋根面R2における(フィルムシートFの縦辺の)展張寸法を短くでき、また、架設位置を調整することにより、展張するフィルムシートFの縦辺の寸法をある程度調整できるため、前記屋根面R2においては、前記フィルムシートFの原反の寸法に一致させて前記フィルムシートFの原反を使用して展張することができる。
図15(a)はフィルムシートの原反の概略図であり、(b)はフィルムシートの加工品の概略図である。
図15に示すとおり、被覆材として使用される前記フィルムシートFは、原反の状態では巻回した状態で提供されている。一般的には、例えば、その幅W1が、1,100mm、1,300mm、1,600mmというように、その幅W1は予め寸法が決められた数種類のものが巻回状態で提供されている。一方、原反の幅では短くて寸法がたりない場合は、展張面積に応じて、原反を溶着して必要な大きさに加工して提供されており、この場合は、一般的にはフィルムシートFは折り畳まれた状態で提供されている。
しかしながら、加工品の場合は、溶着部分では前記フィルムシートFを重ねた状態で溶着されているため、他の部分に比べて、太陽光の透過率が悪くなる。また、前記溶着部分は、他の部分とは伸縮率等に差ができるため、経年変化により、その部分に皺が生じ易くなる場合がある。そのため、被覆材としては、溶着部分のないフィルムシートFが望まれる。
本考案に係る連棟型農業用温室の骨格構造の天窓無し屋根面R2においては、前記段違い横架材の架設位置を前記原反のフィルムシートFの幅W1の寸法に一致させて決定することができるので、前記天窓無し屋根面R2においては、前記フィルムシートFU、FDは、前記加工品ではなく、巻回された原反の前記フィルムシートFを使用して張設することができ、その巻回された原反の前記フィルムシートFを展張する場合に、一方の妻面から、他方の妻面に向けて巻き外すようにして載置すると作業性が良好となる。また、前述のように、加工品を使用することによって生じる溶着部分での太陽光の透過率の減少や、、前記溶着部分により生じる伸縮率等の差異や、前記溶着部分の経年変化による、その部分に皺の発生を防止することができる。
図16(a)は天窓無し屋根面R2における合掌材15とフィルムシート取付部材の概略斜視であり、(b)はその端面図である。
図16に示すように、前記合掌材15に沿って縦方向に取り付けられる前記合掌材15に沿って縦方向に取り付けられるフィルムシート取付部材(棟側フィルムシート取付部材70、谷側フィルムシート取付部材80)は、前記合掌材15の真上に取り付けられると共に、その幅が前記合掌材15よりも幅狭に形成されているので、前記フィルムシート取付部材(棟側フィルムシート取付部材70、谷側フィルムシート取付部材80)は、太陽光によって生じる影が前記合掌材15によって遮られるので、前記フィルムシート取付部材70,80自身の影ができることはほとんどない。よって、前記フィルムシート取付部材70,80によって耕作面に落とす影の面積が大きくなり日照効率を低下させることはなく、耕作面に落とす影の面積を少なくしている。
前記天窓なし屋根面R2は、以上の構成からなるため、前記合掌材15,15間SPにおいて、垂木材を配設する必要がなく前記フィルムシートFを展張することができるので、その分、コストを低減でき、施工効率を高めることができる。
また、前記農業用温室10は、以上のように、前記合掌部材15を50mm×50mm前後の角形鋼管とし、2mを基準値としプラスマイナス0,5mの範囲の間隔で配置する場合は、例えば前記合掌部材15を、例えばH鋼で構成するよりも軽量かつコストの低減が図れると共に、前記合掌部材15を2mを基準値としプラスマイナス0,5mの範囲の間隔で奥行方向Yに配置し、垂木材を配設しない構成とした場合は、垂木材が不要となる分、コストを低減でき、施工効率を高めることができる。
また、前記合掌部材15の真上に取り付けられる前記フィルムシート取付部材70,80の幅が前記合掌材15の幅よりも幅狭に形成されているため、前記フィルムシート取付部材70,80によって耕作面に落とす影の面積が大きくなったり、日照効率を低下させることはなく、耕作面に落とす影の面積を少なくできる。
なお、本実施例では、片天窓の屋根面であったが、両天窓の屋根面としても良い。
また、前記屋根面R2には、前記段違い横架材60は一本だけ横架したいるが、前記屋根面R2の斜面長さと原反の前記フィルムシートFの幅W1に寸法を合わせて、前記段違い横架材60を二以上配設しても良い。
さらに、前記天窓の屋根斜面R1でも、前記段違い横架材60を架設しても良い。
10・・・農業用温室
11・・・支柱
12・・・トラス梁
13・・・桁材
13a・・支持部材
14・・・谷樋
15・・・合掌材(屋根部材)
16・・・棟材(屋根部材)
17・・・天窓
18・・・天窓回動部(ヒンジ部)
19・・・天窓枠材

20・・・展張横架材

30・・・フィルムシート取付部材 (奥行方向)

40・・・シート受部材
41・・・開口部
42・・・底面
43,44・・側壁
45,46・・突出部
47・・ネジ保持溝

50・・・シート押さえ部材
51・・・嵌合部
52・・・ネジ取付部
53・・・湾曲部
54・・・断面略S字状部
54a・・凹部
54b・・凸部


60・・・段違い横架材

61・・・棟側フィルムシート支持面
62・・・谷側フィルムシート支持面

63・・・棟側フィルムシート取付部
63a・・棟側フィルムシート受け部
63b・・棟側フィルムシート押さえ部
63c・・棟側フィルムシート張出部
63d・・棟側フィルムシート張出先端湾曲部

64・・・谷側フィルムシート取付部
64a・・谷側フィルムシート受け部
64b・・谷側フィルムシート押さえ部
65・・・水抜孔

70・・・棟側フィルムシート取付部材(合掌材上)
70a・・・棟側フィルムシート受部材
70b・・・棟側フィルムシート押さえ部材

80・・・谷側フィルムシート取付部材(合掌材上)
80a・・谷側フィルムシート受部材
80b・・谷側フィルムシート押さえ部材

X・・間口方向
Y・・奥行方向
Z・・間口

R1・・天窓側屋根面
R2・・天窓無し屋根面

F・・・フィルムシート
FU・・棟側フィルムシート
FD・・谷側フィルムシート
NT・・天窓網

TB・・タッピングビス
L・・・取付金具(L字状)
S・・・取付部材
B・・・ボルト
N・・・ナット


A・・・30の嵌合部の幅方向長さ
B・・・30の開口部の幅方向長さ

Claims (9)

  1. 間口方向に連設する両屋根の連棟型の農業用温室であって、
    間口方向及び奥行方向に複数本立設される支柱と、
    前記支柱の上部であって間口方向における前記支柱間に架設されるトラス梁と、
    前記支柱の上部及び前記支柱間の上部に、間口方向に向け、頂部において山型となるように突合状態で架設され奥行方向に向けて複数個並設される合掌材と、
    前記合掌材にて形成される2つの屋根面を備え、前記屋根面に張設される屋根被覆材を備える連棟型農業用温室の骨格構造において、
    隣り合う前記合掌材の間には、前記屋根被覆材の荷重を受け前記屋根被覆材を固定する固定部材を設置しないことを特徴とする連棟型農業用温室の骨格構造。
  2. 前記合掌材の奥行方向の間隔は、2mを基準値としプラスマイナス0,5mの範囲の間隔であることを特徴とする請求項1に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
  3. 前記合掌材は、50mmの辺を備える角形鋼管にて形成されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
  4. 少なくとも前記屋根面の一方の屋根面において、前記合掌材よりも幅狭に形成されてなり、前記合掌材の真上であって前記合掌材の長手方向に配置される被覆材固定部材を備え、前記屋根被覆材は前記被覆材固定部材で張設保持されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
  5. 少なくとも前記屋根面の一方の屋根面において、前記合掌材よりも幅狭に形成されてなり、前記合掌材の真上であって前記合掌材の長手方向に配置される被覆材固定部材を備え、前記屋根被覆材は前記被覆材固定部材で張設保持されてなることを特徴とする請求項3に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
  6. 前記合掌材の棟から谷の中間位置において奥行方向に架設される段違い横架材を備え、
    前記段違い横架材は、棟側に架設される棟側フィルムシート取付部材を支持する棟側フィルムシート取付部材支持面を棟側に備え、
    谷側に架設される谷側フィルムシート取付部材を支持する谷側フィルムシート取付部材支持面を谷側に備え、
    前記棟側フィルムシート取付部材と前記谷側フィルムシート取付部材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置を前記谷側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側フィルムシート取付部材支持面と前記谷側フィルムシート取付部材支持面とを備えてなることを特徴とする請求項4に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
  7. 前記合掌材の棟から谷の中間位置において奥行方向に架設される段違い横架材を備え、
    前記段違い横架材は、棟側に架設される棟側フィルムシート取付部材を支持する棟側フィルムシート取付部材支持面を棟側に備え、
    谷側に架設される谷側フィルムシート取付部材を支持する谷側フィルムシート取付部材支持面を谷側に備え、
    前記棟側フィルムシート取付部材と前記谷側フィルムシート取付部材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置を前記谷側フィルムシート取付部材支持面の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側フィルムシート取付部材支持面と前記谷側フィルムシート取付部材支持面とを備えてなることを特徴とする請求項5に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
  8. 前記合掌材の頂部に開閉自在に取り付けられる天窓を備え、
    前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備える連棟型農業用温室の骨格構造であって、
    前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられてなり、
    前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記他方の屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
  9. 前記合掌材の頂部に開閉自在に取り付けられる天窓を備え、
    前記天窓の下部を支持すべく前記合掌材の上部に奥行方向に向けて架設される展張横架材を備える連棟型農業用温室の骨格構造であって、
    前記展張横架材は、前記合掌材に前記ボルトとナットの螺合により前記合掌材の斜面上を上下移動できるように取り付けられてなり、
    前記展張横架材に取り付けられる前記フィルムシート取付部材と、前記他方の屋根面の下部に奥行方向に向けて取り付けられるフィルムシート取付部材との間に展張されるフィルムシートを引き上げて展張されてなることを特徴とする請求項3に記載の連棟型農業用温室の骨格構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102636016B1 (ko) * 2023-06-08 2024-02-14 주식회사 에이맥스 스마트팜 시스템용 온실 구조체의 환기장치

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