JP3238975U - 農業用温室の横架材及びそれを架設する農業用温室 - Google Patents

農業用温室の横架材及びそれを架設する農業用温室 Download PDF

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Abstract

【課題】連棟屋根型農業用温室の屋根、特に連棟間の谷部付近に積もった雪により被覆材の損傷または垂木材の損傷を軽減することのできる横架材及びそれを架設する農業用温室を提供する。【解決手段】農業用温室の屋根の棟部から谷部の中間位置において奥行方向に架設されて垂木材を支持する横架材20であって、棟部側に架設される棟側垂木材16aを支持する棟側垂木材支持部21を、棟部側に備え、谷部側に架設される谷側垂木材16bを支持する谷側垂木材支持部22を、谷部側に備え、前記棟側垂木材と前記谷側垂木材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側垂木材支持部の高さ位置を前記谷側垂木材支持部の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側垂木材支持部と前記谷側垂木材支持部とを備えるよう構成した。【選択図】図8

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本考案は、農業用温室、特に連棟屋根型温室の屋根に積もった雪により被覆材の損傷または垂木材の損傷を軽減する奥行方向に架設され、垂木材を支持する横架材及びそれを架設する農業用温室に関する。
一般的に農業用温室の屋根構成としては、合掌と合掌を繋ぐ形で奥行方向にもや材が等間隔に架設され、もや材の上に、屋根斜面方向に向けて垂木材が500mm乃至600mm程度の間隔で架設されており、前記垂木材の上に被覆材であるフィルムシートが敷設されており、前記垂木材に対して押さえレールでフィルムシートを押さえ込んで固定してフィルムシートが張設されている。
連棟温室の場合も屋根構成は同様の構成からなるが、連棟式の屋根に積もった雪は、屋根が形成する斜面に沿って、屋根と屋根が連結している谷方向に集まりやすく、その結果、谷付近の積雪は多くなり、残雪する場合が多い。そのため屋根に張設されたフィルムシートが伸びやすく、また破れが発生しやすく、さらには、そのために垂木材が曲がって損傷するなど問題が発生することがあった。
そのため、豪雪地域では単棟の屋根型温室が採用されることが多いが、温室の敷地面積が大きい場合は単棟施設を等間隔で配置できるが、温室と温室の間に積雪を考慮するための空き地が必要になる。したがって、空き地が必要なため温室の栽培面積が狭くなりまた、単棟のため壁面が多くなり温室の設置単価も高くなっていた。また、栽培管理するための動線も温室から一度外に出て違う温室に移動するなど非効率であるなど、単棟式温室の問題が生じていた。
一方、従来、屋根の谷部の補強を行うために、図11に示すように、屋根垂木材160を谷部付近では間隔が狭くなるように垂木材160と垂木材160との中間に1本垂木材160sを追加して架設し、谷部樋170から1500mm程度の上方の範囲において垂木材160、160sを多く架設し、垂木材160、160sの間隔を少なくし、積雪等の耐荷重強度を上げている。しかしながら、前記のように補強した場合においては、図11に示すように、補強谷部より積雪が多くなると、補強垂木材の棟側にフィルムシートFが押され破れFaなどが発生し、また、谷部近傍にもフィルムシートFの伸びや破損Fbが発生するという問題も生じ、そのため、谷部分においてフィルムシートFの補修や張替えが必要となっていた。
他方では、温室の内外の温度差、湿度差から前記フィルムシート裏側に結露する場合が多く、結露水は栽培植物に落下するなど悪影響を与えるため、結露水を効率良く排出させる必要もあった。
そして、結露を捕集するための構造をもや材に設けた技術としては、例えば、特開平10-295195号(特許文献1)に記載のもや材が公知である。前記特許文献1に記載のもや材は、栽培ハウスのもや材の幅寸法と略同一もしくはそれより広い幅寸法を有する天板の両側に、一対の凹溝部をその外側壁上端が天板より少し低い位置となるように一体に形成し、天板の上面及び凹溝部の内面を梨地様粗面としてもや材キャップを構成し、このもや材キャップを栽培ハウスのもや材に被着し、屋根材をもや材キャップの天板に重ねて止具でもや材に固定して水滴落下防止装置を構成するものであり、屋根材裏面の結露水は、もや材キャップの凹溝部に流入し、落下を防止するものである。しかしながら、前記の公知技術においても、前記屋根構造における積雪の課題が解決されるものではない。
特開平10-295195号公報 第1頁 図3
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、連棟屋根型農業用温室の屋根、特に連棟間の谷部付近に積もった雪により被覆材の損傷または垂木材の損傷を軽減することのできる横架材及びそれを架設する農業用温室を提供することを目的とする。
また、本考案の他の目的は、前記農業用温室の横架材及びそれを架設する農業用温室において、農業用温室の被覆材の裏面に結露した結露水の排出を効率的に行う構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の横架材は、農業用温室の屋根の棟部から谷部の中間位置において奥行方向に架設されて垂木材を支持する横架材であって、棟部側に架設される棟側垂木材を支持する棟側垂木材支持部を、棟部側に備えると共に、谷部側に架設される谷側垂木材を支持する谷側垂木材支持部を、谷部側に備え、前記棟側垂木材と前記谷側垂木材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側垂木材支持部の高さ位置を前記谷側垂木材支持部の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側垂木材支持部と前記谷側垂木材支持部とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の横架材は、請求項1に記載の横架材に加えて、前記棟側垂木材に張設される棟側フィルムシートを取り付ける棟側フィルムシート取付部は、前記棟側垂木材より下方に設けて、前記棟側フィルムシートを下方に巻き込んで裏面側で固定してなることを特徴とする。
請求項3に記載の横架材は、請求項1又は2に記載の横架材に加えて、前記谷側フィルムシート取付部は、前記谷側フィルムシートを挟持して固定する谷側フィルムシート受部と谷側フィルムシート押さえ部を備えると共に、前記谷側フィルムシート受部の取付面を側部外方に向けて形成してなることを特徴とする。
請求項4に記載の横架材は、請求項1乃至3の何れか一に記載の横架材に加えて、前記棟側フィルムシート取付部の底部に、前記棟側フィルムシートの裏面に結露する結露水を排水するため水抜孔を前記横架材の長さ方向に所定間隔を隔てて複数孔開設してなることを特徴とする。
請求項5に記載の農業用温室は、屋根に請求項1乃至4の何れか一に記載の横架材を架設され、前記谷側垂木材の架設される奥行方向間隔を前記棟側垂木材が架設される奥行方向間隔よりも狭めて架設してなることを特徴とする。
請求項6に記載の農業用温室は、屋根に請求項1乃至4の何れか一に記載の横架材を架設され、前記棟側垂木材に張設されるフィルムシートと前記谷側垂木材に張設されるフィルムシートとを別体のフィルムシートで形成してなることを特徴とする。
以上の構成からなる横架材は、農業用温室の屋根の棟部から谷部の中間位置において奥行方向に架設されて垂木材を支持する横架材であって、棟部側に架設される棟側垂木材を支持する棟側垂木材支持部を、棟部側に備えると共に、谷部側に架設される谷側垂木材を支持する谷側垂木材支持部を、谷部側に備え、前記棟側垂木材と前記谷側垂木材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側垂木材支持部の高さ位置を前記谷側垂木材支持部の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側垂木材支持部と前記谷側垂木材支持部とを備えるように形成されるので、前記谷側垂木材の奥行方向における取付間隔を前記棟側垂木材の取付間隔とは別に自由に設定することがきるので、前記谷側垂木材の奥行方向における取付間隔を前記棟側垂木材の取付間隔よりも狭くして取り付けることができ、その部分の耐荷重強度を高めることができる。
また、前記横架材を架設することにより、前記谷側垂木材と前記棟側垂木材との連結部分が強化され、連結部分においてシート破れを生じることはなくなる。また、前記谷側垂木材に張設される谷側フィルムシートと前記棟側垂木材に張設される棟側フィルムシートとを別体に形成することができ、部分的にフィルムシートが破損したり、垂木材が損傷する場合でも、部分的な補修で済み、また、部分的な補修を容易に行うことができる。
また、前記棟側垂木材に張設される棟側フィルムシートを取り付ける棟側フィルムシート取付部は、前記棟側垂木材より下方に設けて、前記棟側フィルムシートを下方に巻き込んで裏面側で固定する場合は、前記横架材が落雪の抵抗となって横架材の上側に止まることがなく、下方に向けてスムースに移動することができる。
また、前記横架材の前記谷側フィルムシート取付部においては、前記谷側フィルムシート受部と前記谷側フィルムシート押さえ部で前記谷側フィルムシートを挟持して固定するように形成されているので、前記谷側フィルムシート受部の取付面を側部外方に向けて形成して、前記谷側フィルムシートを固定する場合に、横方向から、手指やドライバーを差し込んで、容易に前記谷側フィルムシート押さえ部を前記谷側フィルムシート受部に固定することができる。
また、前記横架材の前記棟側フィルムシート取付部の底部に、前記棟側フィルムシートの裏面に結露する結露水を排水するため水抜孔を前記横架材の長さ方向に所定間隔を隔てて複数孔開設する場合は、前記棟側フィルムシートの裏面に結露する結露水は前記棟側フィルムシートの裏面に沿って流れて前記水抜孔から排出され、前記谷側フィルムシートの上面を伝って前記谷樋に集配して外部に排出することができる。
本考案に係る横架材は、以上の構成からなるので、農業用温室の屋根の棟部から谷部の中間位置において奥行方向に架設されて垂木材を支持する横架材であって、棟部側に架設される棟側垂木材を支持する棟側垂木材支持部を、棟部側に備えると共に、谷部側に架設される谷側垂木材を支持する谷側垂木材支持部を、谷部側に備え、前記棟側垂木材と前記谷側垂木材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側垂木材支持部の高さ位置を前記谷側垂木材支持部の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側垂木材支持部と前記谷側垂木材支持部とを備えるように形成されるので、前記谷側垂木材の奥行方向における取付間隔を前記棟側垂木材の取付間隔とは別に自由に設定することがきるので、前記谷側垂木材の奥行方向における取付間隔を前記棟側垂木材の取付間隔よりも狭くして取り付けることができ、その部分の耐荷重強度を高めることができる。
また、前記横架材を架設することにより、前記谷側垂木材と前記棟側垂木材との連結部分が強化され、連結部分においてシート破れを生じることはなくなる。また、前記谷側垂木材に張設される谷側フィルムシートと前記棟側垂木材に張設される棟側フィルムシートとを別体に形成することができ、部分的にフィルムシートが破損したり、垂木材が損傷する場合でも、部分的な補修で済み、また、部分的な補修を容易に行うことができる。
また、前記棟側垂木材に張設される前記棟側フィルムシートを取り付ける棟側フィルムシート取付部は、前記棟側垂木材より下方に設けて、前記棟側フィルムシートを下方に巻き込んで裏面側で固定する場合は、前記棟側フィルムシートの下端部に出っ張りが生じず、前記横架材が落雪の抵抗となって横架材の上側に止まることがなく、下方に向けてスムースに移動することができる。
また、前記横架材の前記谷側フィルムシート取付部においては、前記谷側フィルムシート受部と前記谷側フィルムシート押さえ部で前記谷側フィルムシートを挟持して固定するように形成されているので、前記谷側フィルムシート受部の取付面を側部外方に向けて形成して、前記谷側フィルムシートを固定する場合に、横方向から、手指やドライバーを差し込んで、容易に前記谷側フィルムシート押さえ部を前記谷側フィルムシート受部に固定することができる。
また、前記横架材の前記棟側フィルムシート取付部の底部に、前記棟側フィルムシートの裏面に結露する結露水を排水するため水抜孔を前記横架材の長さ方向に所定間隔を隔てて複数孔開設する場合は、前記棟側フィルムシートの裏面に結露する結露水は前記棟側フィルムシートの裏面に沿って流れて前記水抜孔から排出され、前記谷側フィルムシートの上面を伝って前記谷樋に集配して外部に排出することができる。
本考案にかかる横架材を架設する農業用温室の要部斜視図である。 同農業用温室の要部拡大斜視図である。 同農業用温室の内部からみた要部斜視図である。 同農業用温室の要部断面図である。 (a)は図4のA-A部拡大図であり、(b)は図4のB-B部の拡大図である。 (a)は図4のC-C部拡大図であり、(b)は図4のD-D部の拡大図である。 同農業用温室の横架材付近の拡大断面図である。 同農業用温室の横架材付近の要部拡大断面図である。 (a)は横架材のタッピングビスを外した状態の側面図であり、(b)は横架材の平面図である。 横架材の概略斜視図である。 従来例を示す概略図である。
以下、本考案を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、本考案にかかる垂木材を支持する横架材を架設する農業用温室の要部斜視図であり、図2は、同農業用温室の要部拡大斜視図であり、図3は、同農業用温室の内部からみた要部斜視図である。
図1乃至図3において、10は間口方向Xに連設している連棟型の農業用温室であり、11は支柱である。前記支柱11は、H鋼で形成されており、奥行方向Yおよび間口方向Xに複数本が所定間隔を隔て夫々立設されている。前記支柱11,11・・の上部には、同様にH形鋼で形成される合掌材12を頂部において山型となるように突合状態で奥行方向Yに向けて並設している。記支柱11はボルトとナットによって基礎(図示せず)に固定されており、前記合掌12は前記支柱11の上部に、同様にボルトとナットによって固定され、それぞれ剛接合されている。
前記支柱11,11のうち、連棟間に配置された前記支柱11,11の上方には奥行方向Yに谷樋17を配架設して前記農業温室の屋根面の雨水や融雪を排水している。また前記農業用温室の妻面には間柱11aを配設している。
前記合掌材12の頂部には、奥行方向Yに向けて、長尺状の棟材14を架設している。そして前記棟材14の頂部には、天窓18を開閉自在に保持する天窓受け材18aが取り付けられる。前記天窓18の下端には天窓網NTが取り付けられている。また前記突合状態の合掌材12,12間には間口方向Xに向け陸梁15を架設している。
前記合掌材12の上面には、前記合掌材12と直交するように奥行方向Yに向けて、C型チャンネル材で形成される長尺状のもや材13が所定間隔を開けて複数本取り付けており、前記もや材13,13・・の上には、垂木材16,16・・が前記合掌材12と並行して複数架設されており、屋根面を被覆するフィルムシートFを支持している。
前記のように、前記農業用温室の屋根面の骨格を構成する屋根部材は、主として、前記合掌12、前記もや材13、前記垂木材16で形成されており、前記屋根面は、連棟形の前記農業用温室10において、連棟の端部の外側屋根面19aと、連棟間の谷部を形成する谷側屋根面19bとを備えている。
図4は、図1に示す農業用温室の要部断面図であり、図5(a)は図4のA-A部拡大図であり、(b)は図4のB-B部の拡大図である。また、図6(a)は図4のC-C部拡大図であり、(b)は図4のD-D部の拡大図である。
図4乃至図6に詳細に示すように、前記連棟間の屋根面19bの下方であって、前記谷樋17から前記屋根面19bに沿って100cm乃至150cm程度上方に、前記垂木材16(16a、16b)を支持する横架材20を奥行方向Yに向けて架設している。
前記横架材20は、前記谷側屋根面19bの斜面の途中に横架して架設されているので、前記垂木材16を上下方向に、棟側垂木材16aと谷側垂木材16bとに分割して、それぞれ別個の垂木材16a、16bとして支持している。
図7は、本考案に係る農業用温室の横架材20付近の拡大断面図であり、図8は、同農業用温室の横架材20付近の要部拡大断面図であり、図9は(a)は横架材20のタッピングビスTBを外した状態の側面図であり、(b)は横架材20の平面図であり、図10は、横架材20の概略斜視図である。
図7乃至図10に詳細に示すように、前記横架材20は、アルミニウムの押し出し材で形成され、谷部側に向く平坦な底板の上面を側方(谷部側)に延出させて、前記谷側垂木材16bを取り付ける谷側垂木材取付面22として形成し、前記谷側垂木材取付面22から上方に延出する箇所に前記谷側垂木材16bに張設される谷側フィルムシートFDを取り付ける谷側フィルムシート取付部24を設けている。前記谷側フィルムシート取付部24は、前記谷側フィルムシートFDを受ける谷側フィルムシート受部24aと前記谷側フィルムシート受部24aの上からタッピングビスTBにより前記谷側フィルムシートFDを押さえ固定する谷側フィルムシート押さえ部24bとを備える。そして、前記谷側フィルムシート取付部24は前記横架材20の側方から谷側フィルムシートFDをタッピングビスTBにより側方から取り付けることができるように、前記谷側フィルムシート受部24aの取付面を側部外方に向けてやや上方に傾斜させて、ドライバーで前記タッピングビスTBを取り付けることができるように形成されている。
そして、前記横架材20の上部には、前記棟側垂木材16aを前記谷側垂木材16bの上面よりさらに上方であって、棟部側に向けて取り付けることができるように、棟側垂木材取付面21を形成している。前記棟側垂木材取付面21の端部上面を谷側外方に延出させて棟側フィルムシート張出部23cを形成し、その先端をアール状に形成し棟側フィルムシート張出先端湾曲部23dとし、その下方に棟側フィルムシート取付部23を形成している。前記棟側フィルムシート取付部23は、前記棟側フィルムシートFUを受ける棟側フィルムシート受部23aと前記棟側フィルムシート受部23aの上からタッピングビスTBにより前記棟側フィルムシートFUを押さえ固定する棟側フィルムシート押さえ部23bとを備える。そして、前記棟側フィルムシート取付部23は前記横架材20の側方から棟側フィルムシートFUをタッピングビスTBにより側方から取り付けることができるように、前記棟側フィルムシート受部23aの取付面を側部外方に向けてやや上方に傾斜させて、手指が容易に入り、またドライバーで容易に前記タッピングビスTBを取り付けることができるように形成されている。
そして、前記棟側フィルムシート取付部23の底部には、前記棟側フィルムシートFUの裏面に結露する結露水を排水するための円形の水抜孔25を前記横架材20の長さ方向に所定間隔を隔てて複数孔開設している。したがって、前記棟側フィルムシートFUの裏面に結露する結露水は前記棟側フィルムシートFUの裏面に沿って前記水抜孔25から排出され、前記谷側フィルムシートFDの上面に沿って前記谷樋17に集配され外部に排出されるのである。
前記横架材20は、前記の構成からなるため、前記谷側垂木材16bの奥行方向における取付間隔を棟側垂木材16aの取付間隔とは別に自由に設定することができ、前記谷側垂木材16bの奥行方向における取付間隔を前記棟側垂木材16aの取付間隔よりも狭くして取り付けることができるので、その部分の耐荷重強度を高めることができる。また、垂木材16が損傷する場合でも、垂木材16は前記棟側垂木材16aと前記谷側垂木材16bとに分割されているので、部分的な補修で済み、また、部分的な補修を容易に行うことができる。
また、前記横架材20を架設することにより、前記谷側垂木材16bと前記棟側垂木材16aとの連結部分が強化され、連結部分においてフィルムシートFが破れを生じることはなくなる。また、前記谷側垂木材16bに張設される前記谷側フィルムシートFDと前記棟側垂木材16aに張設される前記棟側フィルムシートFUとを別体に形成することができ、部分的にフィルムシートFが破損する場合でも、部分的な補修で済み、また、部分的な補修を容易に行うことができる。
また、前記棟側垂木材16aに張設される前記棟側フィルムシートFUを取り付ける前記棟側フィルムシート取付部23は、前記棟側垂木材16aより下方に設けているため、前記棟側フィルムシートFUの端部を下方に巻き込んで裏面側で固定することができ、前記横架材20が落雪の抵抗となって前記横架材20の上側に止まることがなく、下方に向けてスムースに移動することができる。
また、前記横架材20の前記谷側フィルムシート取付部24において、前記谷側フィルムシート受部24aと前記谷側フィルムシート押さえ部24bで前記谷側フィルムシートFDを挟持して固定するように形成されているので、前記谷側フィルムシート受部24aの取付面を側部外方に向けて形成して、前記谷側フィルムシートFDを固定するときに、横方向から、手指やドライバーを差し込んで、容易に前記前記谷側フィルムシート押さえ部24bを前記谷側フィルムシート受部24aに固定することができる。
また、前記横架材20の前記棟側フィルムシート取付部23の底部に、前記棟側フィルムシートFUの裏面に結露する結露水を排水するため水抜孔25を前記横架材20の長さ方向に所定間隔を隔てて複数孔開設しているので(図9(b))、前記棟側フィルムシートFUの裏面に結露する結露水は前記棟側フィルムシートFUの裏面に沿って流れて前記水抜孔25から排出され、前記谷側フィルムシートFDの上面を伝って前記谷樋17に集配して外部に排出することができる。
なお、前記棟側垂木材16aを支持するもや材13は、高さを前記横架材の前記棟側垂木支持部21の高さを揃えるため、前記棟側垂木支持部21の高さと符合する取付部材Sで高さ位置を調整して取り付けている。
また、前述した実施例においては、前記横架材20は一の谷側屋根面19bに対して一の横架材20を架設しているが、一の谷側屋根面19bに複数の横架材20を架設してもよい。さらに、前記谷側屋根面19bのみならず、外側屋根面19aに架設しても良い。
10・・・農業用温室
11・・・支柱
11a・・間柱
12・・・合掌材(屋根部材)
13・・・もや材(屋根部材)
14・・・棟材(屋根部材)
15・・・陸梁
16・・・垂木材(屋根部材)
16a・・棟側垂木材
16b・・谷側垂木材
17・・・谷樋
18・・・天窓
18a・・天窓受材
19a・・外側屋根面
19b・・谷側屋根面

20・・・横架材
21・・・棟側垂木材支持部
22・・・谷側垂木材支持部

23・・・棟側フィルムシート取付部
23a・・棟側フィルムシート受け部
23b・・棟側フィルムシート押さえ部
23c・・棟側フィルムシート張出部
23d・・棟側フィルムシート張出先端湾曲部

24・・・谷側フィルムシート取付部
24a・・谷側フィルムシート受け部
24b・・谷側フィルムシート押さえ部

25・・・水抜孔

X・・間口方向
Y・・奥行方向
Z・・間口

F・・・フィルムシート
FU・・棟側フィルムシート
FD・・谷側フィルムシート
NT・・天窓網

TB・・タッピングビス
L・・・取付金具(L字状)
S・・・取付部材
B・・・ボルト
N・・・ナット

Claims (6)

  1. 農業用温室の屋根の棟部から谷部の中間位置において奥行方向に架設されて垂木材を支持する横架材であって、
    棟部側に架設される棟側垂木材を支持する棟側垂木材支持部を、棟部側に備え、
    谷部側に架設される谷側垂木材を支持する谷側垂木材支持部を、谷部側に備え、
    前記棟側垂木材と前記谷側垂木材との屋根面における上下高さを変えて段違いに架設できるように前記棟側垂木材支持部の高さ位置を前記谷側垂木材支持部の高さ位置より高くなるように形成されてなる前記棟側垂木材支持部と前記谷側垂木材支持部とを備えることを特徴とする横架材。
  2. 前記棟側垂木材に張設される棟側フィルムシートを取り付ける棟側フィルムシート取付部は、前記棟側垂木材より下方に設けて、前記棟側フィルムシートを下方に巻き込んで裏面側で固定してなることを特徴とする請求項1に記載の横架材。
  3. 前記谷側フィルムシート取付部は、前記谷側フィルムシートを挟持して固定する谷側フィルムシート受部と谷側フィルムシート押さえ部を備えると共に、
    前記谷側フィルムシート受部の取付面を側部外方に向けて形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の横架材。
  4. 前記棟側フィルムシート取付部の底部に、前記棟側フィルムシートの裏面に結露する結露水を排水するため水抜孔を前記横架材の長さ方向に所定間隔を隔てて複数孔開設してなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一に記載の横架材。
  5. 屋根に請求項1乃至4の何れか一に記載の横架材が架設され、前記谷側垂木材の架設される奥行方向間隔を前記棟側垂木材が架設される奥行方向間隔よりも狭めて架設してなる農業用温室。
  6. 屋根に請求項1乃至4の何れか一に記載の横架材が架設され、前記棟側垂木材に張設されるフィルムシートと前記谷側垂木材に張設されるフィルムシートとを別体のフィルムシートで形成してなることを特徴とする農業用温室。

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