JP3007003B2 - ガラス板のみで自立したフレームレス建物構造体 - Google Patents
ガラス板のみで自立したフレームレス建物構造体Info
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Description
ラススクリーン構法によりガラス板と金物を接着して形
成した構造体、およびその接続構造に係るものである。
法として、建物躯体に連結固定された金属製、樹脂製な
どのフレ−ムにガラスを取り付ける弾性シ−リング構法
や、方形のガラス板の各辺とフレ−ム枠とを構造用シー
リング材で線支持接着するSSG構法の接着方式(実開
平1−122110号公報、特開昭64−10845号
公報)や、躯体の天井と床部の間にリブガラスを立設さ
せ、このリブガラスの一辺と面ガラスの一辺を互いに面
直となるように取付けたもの(特開昭60−85141
号公報)や、さらには金属金具による点支持構法とし
て、例えば特開平6−117087号公報に開示されて
いるように、各ガラスパネルの四隅に設けた貫通孔を通
してパネル支持金物により各ガラスが梁および柱等の建
物躯体側に固定されたものが知られている。
しては、構造物を支える鉄骨等の金属製躯体に固定した
アルミサッシ等の金属製の枠を組み、これにガラスを嵌
め込んで形成するものが知られている。
れも金属等の構造体に支持されてガラス板を保持するも
のである。さらにまたガラス板とガラス板を接続する従
来技術としては、方形のガラス板の下端辺および上端辺
にそれぞれボルト挿通孔を穿設してガラス板の下端辺お
よび上端辺の両面よりプレ−トを当ててボルトで挟持連
結させる方法や、実開昭63−132008号公報に開
示されているように、リブガラスとして複数枚の短尺強
化ガラスを、各短尺ガラスの下端と上端とで連結して長
尺としたもので、短尺ガラスの上端および下端に金属製
フレ−ムを冠着し、ボルトをフレ−ムおよびガラスに串
通して螺着、かつ冠着部のガラスとフレ−ムの間隙に合
成樹脂を注入および硬化させたものが知られている。
び屋根部をガラス板で構成する構法として、これらのガ
ラス板の種々の取付構法のいずれも金属等の構造躯体に
支持されてガラス板を保持するものであり、内部から見
て鉄骨等の構造体が屋外の景色を遮ったり、美観を損ね
るといった煩わしさがあり、開放感を高めるには不十分
であった。
いても、一端にボルト挿通孔を穿設したガラス板同志を
ボルト挿通孔を有する辺の両面よりプレ−トを当ててボ
ルトで挟持連結させる方法においては、風圧等の外力に
よりガラス板の穿設部に集中応力がかかり、穿設部より
破損の可能性が高い。さらに前述した実開昭63−13
2008号公報のものは、各短尺ガラス板の上端および
下端に金属製フレ−ムを冠着させ、ボルト締め後フレ−
ム内に合成樹脂を注入するもので、接続辺の一部でなく
その端辺部全体を完全に被せなければならず、接続部の
辺の長さが短いものに限られる。又フレ−ムを冠着した
ガラス板同士の接続時さらにフレ−ム同志を接続しなけ
ればならず、金具等の部材点数も多くなり構造も複雑化
し、材料高コスト高となるという問題があった。
解決を図るために、リブガラスを使用したガラススクリ
−ン構法に於いて、金属製の梁、鉄骨等を使わずに接続
金具を介した接着によりフレ−ムレスで自立の多面体の
ガラス板の構造体を形成した。すなわち、本発明は、床
部に設けた基礎より屋根部との間に面ガラスおよび面ガ
ラス用のリブガラスを立設させ、この面ガラスの縦の一
辺と該リブガラスの縦の一辺とを互いに面が直角となる
ように設けたものを連設してガラス板からなる壁面を構
成すると共に、屋根ガラスの横長の一辺と屋根リブガラ
スの横長の一辺とを互いに面が直角となるように設けた
ものを連設してガラス板からなる屋根面を構成し、か
つ、立設した面ガラスの屋根側端部によって屋根ガラス
の端部を支える構造とし、両端部の接続構造を接続金具
とガラス面間に接着剤層を設けた構造としたガラス板の
みで自立したフレームレスの建物構造体である。 また、
本発明は前記接続金具はコーナー接続金具であり、該コ
ーナー接続金具は、立設した面ガラスの屋根側端部と屋
根ガラスの端部とを接続する金具、および面ガラス用の
リブガラスと屋根リブガラスとを接続する金具とからな
ることを特徴とする上記のガラス板のみで自立したフレ
ームレスの建物構造体である。あるいはまた、本発明
は、前記コーナー接続金具は、ガラス板の片面と当接す
る受板にネジ孔を設けた筒状突起部を垂設し、該突起部
をガラス板に穿孔した孔部に遊挿し、ガラス板の他面と
当接する当板を介してボルトを該ネジ孔に緊締せずに螺
着されてなるものであり、該突起部は、受板と当板で挟
まれるガラス板の厚みよりも長くし、受板および当板と
ガラス板との当接面を十分な厚みの接着剤で接合し、ボ
ルトの締め付けによるガラス孔にかかる応力集中を防止
した上述のガラス板のみで自立したフレームレスの建物
構造体である。
ム、ケーブルトラス、テンションワイヤー、コンクリー
ト躯体等を対象とし、ガラス板とは強化されたガラス板
や、複数枚の強化ガラス相互、あるいは強化ガラスと生
板ガラスを組み合わせてPVB等の中間膜で接着した合
わせガラス、および前記のガラスに飛散防止樹脂膜を貼
着したもの等が対象となる。
平板、L形、Z形、T形等の形状、あるいはその組み合
わせからなる。
いは外側、或いはその両方に設けた構造であっても良
く、さらにまた前記リブガラスが強化の合わせガラス、
あるいは強化の単板ガラスであっても良い。
当接する受板に、ネジ孔を設け垂設した筒状突起部(カ
ラ−)を、前記ガラス板に穿孔した孔部にゴム等の弾性
体からなる緩衝材(例えばネオプレンゴム等)を介して
遊挿し、該ガラス板の他面と当接した当板を前記ネジ孔
にボルトによって螺着し、前記突起部長さを前記ガラス
板の厚みよりも長めにし、該ガラス板と隣接した他のガ
ラス板の接続を前記受板および前記当板との当接面に接
着剤を十分厚みを持たせて塗布して固着するようにす
る。尚、ガラス板の固定は接続金具である受板、当板を
介してボルト締めによりガラス板を緊締するのではな
く、接続金具との接着によるもので、接続金具のボルト
締めは金具の位置ずれ、および接着剥がれを防止するも
のである。
およびその接続構造について図面に基づき詳細に説明す
る。
クリ−ン構法に於いて、リブガラスを面ガラスと面直と
なるように接続し、フレ−ムレスで自立の多面体のガラ
ス板空間構造体を形成したものである。 これらガラス板
相互の接続、あるいは該ガラス板とリブガラスとの接続
は、ガラス板の片面と当接する受板と、該ガラス板の他
面と当接する当板をボルトによって螺着し、ガラス板と
受板および当板との当接面に接着剤を塗布して固着する
ようにしたものである。
板からなる構造体全体についての実施例を説明する。図
1(イ)、(ロ)、(ハ)は、それぞれ、本発明の実施
例を説明するガラス板による構造体の概略側面図、概略
平面図、概略正面図を示す。図4は、本発明の実施例を
説明するガラス板による構造体の基礎部の一部を切り欠
きした平面図を示す。図5は、本発明の実施例を説明す
るリブガラスを支持する金具で、図4のC−Cから視た
一部を切り欠きした縦断面図を示す。図4に示す基礎上
の面ガラス支持金具31上に板厚が例えば19mmの強
化ガラスからなる図1に示す面ガラス1を立設する。同
じくリブガラス支持金具30上に板厚が例えば15mm
の強化ガラスと15mmの強化ガラスを中間膜で接着し
た合わせガラスからなるリブガラス2を立設し、面ガラ
ス1の縦の一辺と、リブガラス2の縦の一辺とを互いに
面が直角となるように接合し、ガラス板を複数組み合わ
せたガラス板の壁面を構成する。立設した面ガラスの屋
根側端部と、同じく立設したリブガラスの屋根側端部と
の接続は、後述するコ−ナ−接続金具5を介して接着に
て接続する。
ブガラス4については、同様に、板厚が例えば10mm
の強化ガラスと10mmの強化ガラスを中間膜で接着し
た合わせガラスからなる屋根ガラス3の長辺と板厚が1
5mmの強化ガラスと15mmの強化ガラスを中間膜で
接着した合わせガラスからなる屋根リブガラス4の長辺
を互いに面直となるように設け、両端コ−ナ−部に設け
たコ−ナ−接続金具5を介して接着にて接合し、リブ付
ガラス板の屋根を構成する。
板による構造体のガラス板とガラス板を接続する上部コ
ーナー部の接続金具の一部切欠、省略した分解斜視図を
示す。図3(イ)、(ロ)、(ハ)は、それぞれ、本発
明の別の実施例を説明する上部コーナー部接続金具の一
部切欠省略した側面図、図3(イ)のA−Aから視たリ
ブ接合部の一部を切り欠きした平断面図、図3(イ)の
B−Bから視たリブ接合部の一部を切り欠きした縦断面
図を示す。図2、図3で示されるように、コ−ナ−接続
金具5は、符号6で示す屋根リブガラス用のリブ押さえ
プレ−トaと組合わせる符号7で示す屋根リブガラス用
のリブ押えプレ−トb、符号8で示す面ガラス用のリブ
ガラス用のリブ押えプレ−トcと組合わせる符号9で示
すリブ押えプレ−トd、L型プレ−ト10と組み合わせ
る面ガラス用の面押えプレ−ト11、11、屋根ガラス
用の屋根押えプレ−ト12、12の各金具を組み合わせ
て用いる。面ガラス1の屋根側端部と屋根ガラス3の端
部を接続する金具はL型プレート10、面押えプレート
11、屋根押えプレート12の組合せからなる。また、
面ガラス用のリブガラス2と屋根リブガラス4を接続す
る金具はリブ押えプレート6、リブ押えプレート7、リ
ブ押えプレート8、リブ押えプレート9の組合せからな
る。さらに、前記L型プレ−ト10と符号7で示すリブ
押えプレ−トbは、予めボルト締め、または溶接にて固
着されているので、面ガラス1の屋根側端部と屋根ガラ
ス3の端部を接続する金具10、11、12と、面ガラ
ス用のリブガラス2と屋根リブガラス4を接続する金具
6、7、8、9とは相互に接続されることになる。
11、11を用いて、面ガラス1の片面と当接する面押
えプレ−ト11に、ネジ孔を設け垂設した筒状突起部2
4’を、前記面ガラス1の屋根側端部に穿孔した孔部に
ネオプレンゴム等の弾性体からなる緩衝材23を介して
遊挿し、該面ガラス1の他面と当接したL型プレ−ト1
0を前記ネジ孔にボルト13により螺着する。前記筒状
突起部24’を前記面ガラス1の厚みよりも長めにし、
該面ガラス1と面押えプレ−ト11、L型プレ−ト10
との接続を前記面押えプレ−ト11および前記L型プレ
−ト10との当接面に接着剤を塗布して固着するように
した。
根部押えプレ−ト12に、ネジ孔を設け垂設した筒状突
起部24”を、前記屋根ガラス3のコ−ナ−部に穿孔し
た部にネオプレンゴム等の弾性体からなる緩衝材23を
介して遊挿し、該屋根ガラス3の他面と当接したL型プ
レ−ト10を前記ネジ孔にボルト13により螺着する。
前記筒状突起部24”を前記屋根ガラス3の厚みよりも
長めにし、該屋根ガラス3と屋根部押えプレ−ト12、
L型プレ−ト10との接続を前記屋根部押えプレ−ト1
2および前記L型プレ−ト10との当接面に接着剤を塗
布して固着するようにした。これにより、立設した面ガ
ラスの屋根側端部によって屋根ガラスの端部を支える構
造となる。
符号6で示すリブ押えプレ−トaにネジ孔を設けた筒状
突起部24’を、前記屋根リブガラス4の端部に穿孔し
た孔部にネオプレンゴム等の弾性体からなる緩衝材23
を介して遊挿し、該屋根リブガラス4の他面と当接した
符号7で示すリブ押えプレ−トbを前記ネジ孔にボルト
13によって螺着する。前記筒状突起部24’を前記屋
根リブガラス4の厚みよりも長めにし、該屋根リブガラ
ス4と符号6で示すリブ押えプレ−トa、符号7で示す
リブ押えプレ−トbとの接続をその当接面に接着剤を塗
布して固着するようにした。尚、符号7で示すリブ押え
プレ−トbは、図2、および図3(ロ)で示すようにそ
の断面をクランク形状とした板状部材である。
8で示すリブ押えプレ−トcにネジ孔を設けた筒状突起
部24’を、前記リブガラス2の端部に穿孔した孔部に
ネオプレンゴム等の弾性体からなる緩衝材23を介して
遊挿し、該リブガラス2の他面と当接した符号9で示す
リブ押えプレ−トdを前記ネジ孔にボルト13によって
螺着する。前記筒状突起部24’を前記リブガラス2の
厚みよりも長めにし、該リブガラス2と符号8で示すリ
ブ押えプレ−トc、符号9で示すリブ押えプレ−トdと
の接続をその当接面に接着剤を塗布して固着するように
した。
ブ押えプレ−トbにより接着挟持された屋根リブガラス
4と、8のリブ押えプレ−トcと9のリブ押えプレ−ト
dにより接着挟持されたリブガラス2とを接続するため
に、図2、図3に示す様にボルト13’を前記6のリブ
押えプレ−トaの穿孔部、7のリブ押えプレ−トbの穿
孔部、8のリブ押えプレ−トcの穿孔部、9のリブ押え
プレ−トdの穿孔部と順次挿通し、ナット14にて軸着
固定して、コ−ナ−接続金具5と面ガラス1、リブガラ
ス2、屋根ガラス3、屋根リブガラス4とを連結固定す
る。
続金具5の重ね合わせ部分について、屋根リブガラス4
の高さをコ−ナ−接続金具5よりも高くする本実施例の
場合は、図3の様に屋根リブガラス4の屋根部押えプレ
ート12側のコーナーの一部を切り欠き、リブガラス2
に近接させれば良く、屋根リブガラスの高さがコ−ナ−
接続金具5と同じ場合は、図8の様に切り欠きは不要と
なる。
側、或いは外側、或いはその両方に、そして屋根リブガ
ラス4も屋根リブガラスの内側、或いは外側、或いはそ
の両方に設けた構造であっても良く、さらにまた前記リ
ブガラス2が強化の合わせガラス、あるいは強化の単板
ガラスであっても良い。
立設したリブガラス支持金具30とリブガラスの接続状
態を示すものである。リブガラス2の最下端部に於い
て、リブガラス2の片面と当接する受板22’に設けた
溝部に嵌合し、かつネジ孔を設けた筒状突起部(カラ
−)24を、前記リブガラス2の端部に穿孔した孔部に
ネオプレンゴム等の弾性体からなる緩衝材23を介して
遊挿する。該リブガラス2の他面と当接したL型の当板
21’を前記ネジ孔に皿ボルト28をねじ込んで受板2
2’側と、L型の当板21’側の両面側から螺着する。
前記筒状突起部24を前記リブガラス2の厚みよりも長
めにし、該リブガラス2と受板22’、L型の当板2
1’との接続を前記受板22’および前記L型の当板2
1’との当接面に接着剤を塗布して固着するようにし
た。さらに前記受板22’と前記L型の当板21’の金
物同志を皿ネジにて螺着固定し、前記L型当板21’の
下端部を支持部材32の上端部に溶接固定した。支持部
材32の両面をL型部材33にて挟持螺着し、前記L型
部材33を図4(C−C部)に示す基礎部にボルトにて
螺着固定した。前記支持部材32の上端部を細くくびれ
た状態にしたのは、地震、風圧等で相関変位が発生した
場合変位を吸収し、ガラス板が破損しないようにする為
である。また、符号34はフロアーの位置を示してい
る。
前記したが、種々のバリエ−ションが考えられる。図6
(イ)、(ロ)、(ハ)は、それぞれ、本発明の実施例
を説明するガラス板に金具を接着すると共に固定する一
部を切り欠きした断面図を示す。図6(イ)に示す様
に、ガラス板20の片面と当接する受板22に設けた溝
部に嵌合した筒状突起部(カラ−)24を、前記ガラス
板20に穿孔した孔部にネオプレンゴム等の弾性体から
なる緩衝材23を介して遊挿し、該ガラス板20の他面
と当接した当板21を前記ネジ孔に皿ボルト28をねじ
込み、受板22側と、当板21側の両面側から螺着す
る。前記筒状突起部24を前記ガラス板20の厚みより
も長めにし、該ガラス板20と前記受板22および前記
当板21との接続を前記受板22および前記当板21と
の当接面、および前記ガラス板20の穿孔部と前記筒状
突起部24の外周部間に接着剤を十分厚みをもたせて塗
布および充填し固着するようにした。
の片面と当接する受板22に、ネジ孔を設け垂設する筒
状突起部24’を、前記ガラス板20に穿孔した孔部に
緩衝材(ネオプレンゴム)23を介して遊挿し、該ガラ
ス板20の他面と当接した当板21を前記ネジ孔にボル
ト26によって螺着する。前記筒状突起部24’を前記
ガラス板20の厚みよりも長めにし、該ガラス板20と
前記受板22および前記当板21との当接面、および前
記ガラス板20の穿孔部と前記筒状突起部24’の外周
部間に接着剤を十分厚みを持たせて塗布および充填し固
着するようにしてもよい。
6(イ)の皿ボルトの代わりにボルト26とナット27
を螺合させても良い。上記いずれの場合においても、受
板22とガラス板20との間に図示しないセッティング
ライナ−プレ−ト(例えば厚さ2mm程度)を受板22
の周縁部に設けておけば、受板22とガラス板20との
間の接着層25の厚みを一定に保つことが出来、さらに
筒状突起部24または24’の長さとガラス板20の厚
みとの差を、セッティングラ−ナ−プレ−トの厚みの2
倍程度にしておけば当板21とガラス板20との間の接
着層25の厚みも一定に保つことが出来る。(ここでい
う筒状突起部24の長さとは受板22に設けた溝の深さ
を除いた長さである。)
れ、本発明の別の実施例を説明するガラス板による構造
体の概略側面図、概略平面図、概略正面図を示す。図7
の(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように、面ガラス1、
リブガラス2、屋根ガラス3、および屋根リブガラス4
を2枚以上のガラス板を連結し長尺ものにした例を示
す。
図8は、本発明の別の実施例を説明するガラス板による
構造体のガラス板とガラス板を接続する上部コーナー部
の接続金具の一部切欠、省略した分解斜視図を示す。図
9は、本発明の別の実施例を説明するガラス板による構
造体のガラス板とガラス板を接続する上部コーナー部の
接続金具の一部切欠、省略した斜視図を示す。屋根ガラ
ス3と面ガラス1を支持するL型プレ−ト10に、金具
連結部材15の下端を溶接、ネジ等で固着し、前記金具
連結部材15の両面に7’のリブ押プレ−ト、8’のリ
ブ押プレ−トとを連結し、ボルト13とナット14にて
螺着する、後は、図2、図3と同様にして各金具と各ガ
ラス板を接続し、ガラス板の構造体を作成した。
ガラス板による構造体のガラス板とガラス板を接続する
接続金具の一部切欠、省略した斜視図を示す。図10で
は、短尺のリブガラス2、短尺の面ガラス1を長尺のも
のにする時の接続金具で接続した例である。上段のリブ
ガラス2の下端辺と下段のリブガラスの上端辺を突き合
わせた状態でその突き合わせ部の片面と当接する受板2
2に設けた溝部に嵌合した筒状突起部(カラ−)24
を、前記ガラス板2に穿孔した孔部にネオプレンゴム等
の弾性体からなる緩衝材23を介して遊挿し、該ガラス
板2の他面と当接した当板21を前記ネジ孔にボルト2
6を介して螺着する。前記筒状突起部24を前記ガラス
板2の厚みよりも長めにし、該ガラス板2と前記受板2
2および前記当板21との接続を前記受板22および前
記当板21との当接面、および前記ガラス板2の穿孔部
と前記筒状突起部24の外周部間に接着剤を十分厚みを
もたせて塗布および充填し固着するようにした。
(ロ)参照)により、上段の面ガラス板1の下端辺と下
段の面ガラスの上端辺を突き合わせた状態でその突き合
わせ部の片面と当接するL型の金具連結部材15に、ネ
ジ孔を設け垂設する筒状突起部24’を、前記面ガラス
板1に穿孔した孔部にネオプレンゴム等の弾性体からな
る緩衝材23を介して遊挿し、該ガラス板1の他面と当
接した面連結部当板16を前記ネジ孔にボルト26を介
して螺着する。前記筒状突起部24’を前記ガラス板1
の厚みよりも長めにし、該ガラス板1と前記金具連結部
材15および前記面連結部当板16との当接面、および
前記ガラス板1の穿孔部と前記筒状突起部24’の外周
部間に接着剤を十分厚みを持たせて塗布および充填し固
着した。
したリブガラス2を用いて、互いに面が直角となるよう
に組み合わせ、リブガラス2を連結固定している受板2
2、当板21と面ガラス1を連結固定しているL型の金
具連結部材15とをボルト26’にてリブガラス2を連
結したときと同様な方法にて接続固定した。
連結についても同様の方法にて行った。面ガラス1と面
ガラス1の連結部の隙間、およびリブガラス2とリブガ
ラス2の連結部の隙間、面ガラス1とリブガラス2の接
続部の隙間にはシリコンシ−ラントの充填によるシ−ル
部18を設け、雨水の侵入を防止する様にした。
21、筒状突起部(カラ−)等の接続金具類はすべてス
テンレス等の錆びない金属とし、緩衝材23は、例えば
ネオプレンゴム、シリコンゴム、EPDM等である。
弾性を持った接着剤を用い、風圧等によるガラス板の変
形により、接着剥がれが生じないように、またガラス板
の孔部の保護を行うものである。
19mmで、リブガラス板の厚みが15mmと15mm
を合わせたもの、10mmと10mmを合わせたものに
て説明したが、これに限定されるものではなく種々の組
み合わせ可能である。
は、箱型形状をはじめとして、三角錐、四角錐、五角錐
等の他角錐や、平面形状が多角形である多角柱や、屋根
部が平面のみならず山形である切妻形状、寄棟形状、他
角錐形状も含まれる。
体を使わず、透明なガラス板を金物を介して接着剤にて
固定し構造体を形成している為、フレ−ムレスで屋外開
口部を最大限引き出せ、開放感を高めることができる。
また前記突起部の長さがガラス板の厚みよりも長めにし
たことで、ボルトの締付によるガラス孔にかかる集中応
力を防止できる。
施例を説明するガラス板による構造体の概略側面図、概
略平面図、概略正面図を示す。
体のガラス板とガラス板を接続する上部コーナー部の接
続金具の一部切欠、省略した分解斜視図を示す。
ー部接続金具の一部切欠、省略した側面図を示し、
(ロ)は(イ)のA−Aから視たリブ接合部の一部を切
り欠きした平断面図を示し、(ハ)は(イ)のB−Bか
ら視たリブ接合部の一部を切り欠きした縦断面図を示
す。
体の基礎部の一部を切り欠きした平面図を示す。
施例を説明するリブガラスを支持する金具で、図4のC
−Cから視た一部を切り欠きした縦断面図を示す。
着すると共に固定する一部を切り欠きした断面図を示
す。
の実施例を説明するガラス板による構造体の概略側面
図、概略平面図、概略正面図を示す。
構造体のガラス板とガラス板を接続する上部コーナー部
の接続金具の一部切欠、省略した分解斜視図を示す。
構造体のガラス板とガラス板を接続する上部コーナー部
の接続金具の一部切欠、省略した斜視図を示す。
る構造体のガラス板とガラス板を接続する接続金具の一
部切欠、省略した斜視図を示す。
Claims (3)
- 【請求項1】床部に設けた基礎より屋根部との間に面ガ
ラスおよび面ガラス用のリブガラスを立設させ、この面
ガラスの縦の一辺と該リブガラスの縦の一辺とを互いに
面が直角となるように設けたものを連設してガラス板か
らなる壁面を構成すると共に、屋根ガラスの横長の一辺
と屋根リブガラスの横長の一辺とを互いに面が直角とな
るように設けたものを連設してガラス板からなる屋根面
を構成し、かつ、立設した面ガラスの屋根側端部によっ
て屋根ガラスの端部を支える構造とし、両端部の接続構
造を接続金具とガラス面間に接着剤層を設けた構造とし
たことを特徴とするガラス板のみで自立したフレームレ
スの建物構造体。 - 【請求項2】前記接続金具はコーナー接続金具であり、
該コーナー接続金具は、立設した面ガラスの屋根側端部
と屋根ガラスの端部とを接続する金具、および面ガラス
用のリブガラスと屋根リブガラスとを接続する金具とか
らなることを特徴とする請求項1記載のガラス板のみで
自立したフレームレスの建物構造体。 - 【請求項3】前記コーナー接続金具は、ガラス板の片面
と当接する受板にネジ孔を設けた筒状突起部を垂設し、
該突起部をガラス板に穿孔した孔部に遊挿し、ガラス板
の他面と当接する当板を介してボルトを該ネジ孔に緊締
せずに螺着されてなるものであり、該突起部は、受板と
当板で挟まれるガラス板の厚みよりも長くし、受板およ
び当板とガラス板との当接面を十分な厚みの接着剤で接
合し、ボルトの締め付けによるガラス孔にかかる応力集
中を防止したことを特徴とする請求項2記載のガラス板
のみで自立したフレームレスの建物構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6264826A JP3007003B2 (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | ガラス板のみで自立したフレームレス建物構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP6264826A JP3007003B2 (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | ガラス板のみで自立したフレームレス建物構造体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36243398A Division JP3381905B2 (ja) | 1998-12-21 | 1998-12-21 | ガラス板の接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08128136A JPH08128136A (ja) | 1996-05-21 |
JP3007003B2 true JP3007003B2 (ja) | 2000-02-07 |
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ID=17408749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6264826A Expired - Fee Related JP3007003B2 (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | ガラス板のみで自立したフレームレス建物構造体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3007003B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196128A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Toyoglass Co Ltd | 複層ガラス |
JP6059790B1 (ja) * | 2015-11-13 | 2017-01-11 | 暢圭 新田 | マチ付安全手提げ袋の製造方法 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6264826A patent/JP3007003B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011196128A (ja) * | 2010-03-23 | 2011-10-06 | Toyoglass Co Ltd | 複層ガラス |
JP6059790B1 (ja) * | 2015-11-13 | 2017-01-11 | 暢圭 新田 | マチ付安全手提げ袋の製造方法 |
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---|---|
JPH08128136A (ja) | 1996-05-21 |
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