JP2000104456A - 複層ガラスおよびその支持構造 - Google Patents

複層ガラスおよびその支持構造

Info

Publication number
JP2000104456A
JP2000104456A JP10293776A JP29377698A JP2000104456A JP 2000104456 A JP2000104456 A JP 2000104456A JP 10293776 A JP10293776 A JP 10293776A JP 29377698 A JP29377698 A JP 29377698A JP 2000104456 A JP2000104456 A JP 2000104456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
diameter
double
perforated portion
perforated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10293776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3426515B2 (ja
Inventor
Yoshihiko Senda
好彦 千田
Takashi Takeda
孝 武田
Hideaki Ota
秀昭 大田
Yoshio Shibata
義雄 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP29377698A priority Critical patent/JP3426515B2/ja
Publication of JP2000104456A publication Critical patent/JP2000104456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3426515B2 publication Critical patent/JP3426515B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】点支持工法により支持する複層ガラスと、その
支持構造に関する。 【解決手段】2枚のガラス板からなる複層ガラス板にお
いて、該ガラス板の四隅コーナー部に大径と小径からな
る穿孔部を同心円状に設け、大径の穿孔部のガラス板間
の周囲で該穿孔部の径よりも大径の環状スペーサーを接
着剤で接着し、鍔付の筒状カラーの鍔部を小径の穿孔部
の周端縁近傍で空気層側面にバックアップ材を介して配
設し、ガラス板間で環状スペーサーと鍔付きの筒状カラ
ー間にシール材を充填密封し、小径側穿孔部内側端面の
略中央にOリングと、その前後に筒状カラーを内接さ
せ、該筒状カラーと前記鍔付の筒状カラーとの内径を一
致させ、室外側より前記筒状カラーを介して2枚のガラ
ス板の同芯状の穿孔部内に挿通した締付ボルトと、内側
ガラスの背面側に設けたナットとを螺合させ、前記鍔付
きの筒状カラーと締付ボルトで小径側ガラスの穿孔部を
挟持して、締め過ぎによる変形を防止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点支持工法により
支持する複層ガラスと、その支持構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複層ガラス板の取付工法として代表的な
ものとして、複層ガラスの室内側周辺部の二辺または四
辺とサッシ枠等の構造フレーム間にシリコーン等の構造
用シーラントを充填し強固に接着支持させるSSG構法
(Structural Sealant Glazing System)がある。例
えば実公平7−12621号公報本文中には、複層ガラ
ス板の室内側ガラス周縁部とサッシ枠とのストラクチャ
ーシール部とを接着したもの、また大形のガスケットを
用い、複層ガラスをサッシ枠に取り付ける構造の記載が
あり、また本出願人による実開平4−119590号公
報には複層ガラスの周縁において外面側となるガラス板
端縁の内面に収納される凹状な成形部材は、複層ガラス
の空洞部に挿入接着し、成形部材の非挿入面に設けた取
付溝に脚部付のサッシを係合した構造のものを開示し
た。
【0003】また、ガラススクリ−ンを構成する他の取
付工法として金属金具による点支持工法(Dot Point Gl
azing System)がある。この点支持構法は躯体に取付部
を固着し、該取付部よりアーム形状がX字状やH字状の
支持部材を設け、該支持部材のアーム先端に複層ガラス
板の四隅に穿設する取付孔を挿通し支持するガラス板の
点支持工法として近年採用が進みつつあることが知られ
ている。
【0004】例えば、特公平7−18200号公報に示
されるものでは、外ガラス板及び内ガラス板を周辺シー
ルにより相互離間させて接着した密封二重ガラス張りユ
ニットに於いて、該ユニットを建物の壁支持構造物に取
り付けるための、少なくとも1個の機械的取付構造体を
設け、該機械的取付構造体を一方のガラス板に対し取着
し、他方のガラス板に対しては隙間を残して遊貫したも
ので、該機械的取付構造体として、両ガラス板間の孔部
にボスを介在させると共に、このボスを両ガラス板に対
しシールしたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実公平7−12621
号公報、および実開平4−119590号公報に記載の
ものはサッシ枠が外壁前面に露出せずフレームレスとな
るが、複層ガラス板の室内側にサッシ枠を設けて、該サ
ッシ枠に内側ガラス板を接着するか、若しくは二枚のガ
ラス板端縁間の凹部にガスケットを嵌合させて、該ガス
ケットを前記サッシ枠に取り付け固定することにより複
層ガラスを固定するものであるため、室内側に設けたサ
ッシ枠は必須で、複層ガラスの支持について有効である
が、視認性が欠けるという問題があった。
【0006】また、特公平7−18200号公報に示さ
れるものについては、複層ガラスの一方のガラス板の穿
孔部をボスとナイロン製からなるブッシュで挟持するも
のであり、他方のガラス板は遊貫していて、単に封止リ
ングとシール材とでボスとの隙間を密封しているにすぎ
ず、風圧等によりガラス板が変形する場合、支持金具は
一方のガラス板のみの支持となり、支持していない側の
ガラス板穿孔部の前記封止リングとシール材は変形を繰
り返すため、経年使用により封止リングとシール材が劣
化し、僅かなヒビからでも複層ガラス板内の密封性が損
なわれてしまう恐れが大きい。また風圧荷重やガラス板
の自重を複層ガラス板の片側ガラス板のみの挟持で支持
しているため、穿孔部に負担がかかりすぎる恐れがあ
り、さらにガラス板の穿孔部が皿孔加工であり、ブッシ
ュも頭部がテーパー状で構造が複雑で加工に時間を要
し、製作コストも高いものとなっている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点の
解決を図る、すなわちシンプルな構成で安価に複層ガラ
ス板を支持し、雨水、塵埃の浸入を防止し、かつ複層ガ
ラス板の支持をより確実に支持し、施工が極めて容易
で、かつ見栄えも良く、ガラススクリーンとしての透視
性も良くし、破損時の飛散も防止でき、騒音を遮断、防
止することを目的として、対向する2枚のガラス板の外
周部をスペーサー枠材を介し接着後、シーリング材にて
密封する複層ガラス板において、2枚のガラス板の四隅
コーナー部に大径と小径からなる穿孔部を同心円状に設
け、大径の穿孔部のガラス板間の周囲で該穿孔部の径よ
りも大径の環状スペーサーを接着剤で接着させ、鍔付の
筒状カラーの鍔部を小径の穿孔部の周端縁近傍で空気層
側面にバックアップ材を介して配設し、ガラス板間で環
状スペーサーと鍔付きの筒状カラー間にシール材を充填
密封したことを特徴とする複層ガラスの提供。
【0008】あるいは、対向する2枚のガラス板の外周
部をスペーサー枠材を介し接着後、シーリング材にて密
封する複層ガラス板において、2枚のガラス板の四隅コ
ーナー部に同一径の穿孔部を同心円状に設け、片側のガ
ラス板の周囲で該穿孔部の径よりも大径の環状スペーサ
ーを接着剤で接着させ、該環状スペーサー内周部とガラ
ス板穿孔部間の凹部をシール材で充填密封し、さらに空
気層の長さの筒状カラーを嵌合挿入させて、ガラス板の
穿孔部端面と筒状カラーの内面とを面一としたことを特
徴とする複層ガラスの提供。
【0009】あるいはまた、前記筒状カラーを少なくと
も二つ以上に分割して穿孔部内に挿入させて、ガラス板
の穿孔部端面と筒状カラーの内面とを面一としたことを
特徴とする上述の複層ガラスの提供。
【0010】あるいはまた、前記複層ガラスを構成する
ガラス板の少なくとも1枚を合せガラスとし、該合わせ
ガラスの反空気層側ガラスが強化または半強化ガラスで
あり、空気層側が強化または半強化、または未強化ガラ
スからなるものを接着させたもので、該合わせガラスの
反空気層側のガラス板の穿孔部の内径より、空気層側の
ガラス板の穿孔部の内径を大径とする同心円状の穿孔部
を設け、筒状カラーの先端部を合わせガラスの穿孔部の
周端縁近傍で空気層側面にバックアップ材を介して配設
し、ガラス板間で環状スペーサーと筒状カラー間にシー
ル材を充填密封した上述の複層ガラスの提供。
【0011】あるいはまた、前記記載の複層ガラスの四
隅コーナー穿孔部の両面に緩衝材を介して締付ボルトと
ナットで締付挟持して、支持金具を介してあるいは直接
構造体に締付ボルトを固定させる複層ガラスの支持構造
において、小径側のガラス板の穿孔部内側端面の略中央
にOリングと、該Oリングを挟むように前後に筒状カラ
ーを当接させ、該筒状カラーと前記鍔付の筒状カラーと
の内径を一致させ、室外側より前記筒状カラーを介して
2枚のガラス板の同芯状の穿孔部内に挿通した締付ボル
トと、内側ガラスの背面側に設けたナットとを螺合さ
せ、前記鍔付きの筒状カラーと締付ボルトで小径側ガラ
スの穿孔部端縁を挟持して、締付ボルトとナットで両穿
孔部を挟持した時に締め過ぎによる変形がないようにし
たことを特徴とする複層ガラスの支持構造の提供。
【0012】あるいはまた、前記記載の複層ガラスの四
隅コーナー穿孔部の両面に緩衝材を介して締付ボルトと
ナットで締付挟持して、支持金具を介してあるいは直接
構造体に締付ボルトを固定させる複層ガラスの支持構造
において、片側のガラス板の穿孔部内側端面の略中央に
Oリングと、該Oリングを挟むように前後に筒状カラー
を当接させ、室外側より前記筒状カラーを介して2枚の
ガラス板の同芯状の穿孔部内に挿通した締付ボルトと、
内側ガラスの背面側に設けたナットとを螺合させ、両穿
孔部を挟持するようにしたことを特徴とする複層ガラス
の支持構造の提供。
【0013】あるいはまた、複層ガラスの四隅コーナー
に同心円状に設けた穿孔部の両面に緩衝材を介して締付
ボルトとナットで締付挟持して、支持金具を介してある
いは直接構造体に締付ボルトを固定させる複層ガラスの
支持構造において、複層ガラス板の室外側より穿孔部内
に緩衝材を介して挿通した締付ボルトを先端側螺刻部の
外径を頭部寄りの外径よりも小径の段付きとし、締付ボ
ルトとナットとを螺合させ、複層ガラスの両穿孔部を両
面側より挟持したときに、前記締付ボルトの段付き部に
よりナットによる締付力が過大とならないようにしたこ
とを特徴とする上述の複層ガラスの支持構造の提供をそ
れぞれ行うものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の複層ガラス1の実施例を
図1に示す。対向する2枚のガラス板1a、1bの外周
部を乾燥剤2入りのスペーサー枠材3を介し接着後、ス
ペーサー枠材3とガラス板1a、1b間の凹部にシーリ
ング材4を充填密封した複層ガラス1において、該複層
ガラス1の2枚のガラス板1a、1bの四隅コーナー部
に小径孔と大径孔の径の異なる同心円状の穿孔部5a、
5bを設けた。
【0015】該大径側の穿孔部5bの周囲でガラス板1
a、1b間の空気層1c側に大径側穿孔部5bの径より
も大きな内径を有する環状スペーサー7を接着剤でガラ
ス板1a、1bに接着させ、さらに、鍔付の筒状カラー
9の鍔部を小径の穿孔部5aの周端縁近傍で空気層側面
に弾性ゴム等からなるバックアップ材10を介して配設
し、環状スペーサー7の内周部と鍔付きの筒状カラー9
間、および大径の穿孔部5bと鍔付きの筒状カラー9間
にシリコーン等のシーリング材8を充填密封した。
【0016】前記、鍔付の筒状カラー9の内径は、図1
のように小径の穿孔部5aの径よりも小径とし、該複層
ガラス1を用いてガラススクリーンを形成するときに、
図7に示すようにガラス板1aの穿孔部5aに内接させ
るカラー16a、16bの内径と鍔付の筒状カラー9の
内径とを一致させ、それぞれの内面が面一となるように
するものである。
【0017】図2に示すものは、複層ガラス1の別の実
施例であり、シーリング材8の充填部分を、図1に示す
ような2枚のガラス板1a、1b間で環状スペーサー7
と鍔付きの筒状カラー9間とし、大径の穿孔部5bの内
側端面と鍔付きカラー間には円盤状の蓋部11を嵌合さ
せるようにした。該蓋部11は外径が穿孔部5bより僅
かに小径とし、内径が鍔付きの筒状カラー9の外径より
僅かに大径の円盤形状である。
【0018】図3に示すものは、複層ガラス1’のさら
に別の実施例であり、鍔付の筒状カラー9’の鍔部を小
径の穿孔部5aの周端縁近傍で空気層側面に弾性ゴム等
からなるバックアップ材10を介して配設し、環状スペ
ーサー7の内周部と鍔付きの筒状カラー9’間、および
大径の穿孔部5bと鍔付きの筒状カラー9’間にシリコ
ーン等のシーリング材8を充填密封した。
【0019】前記、鍔付の筒状カラー9’の内径は、図
3のように小径の穿孔部5aの径と略同一径とし、ガラ
ス板1a’の穿孔部5aと鍔付きの筒状カラー9’のそ
れぞれの内面が面一となるようにするものである。
【0020】図4に示すものは、複層ガラス1”のさら
に別の実施例である。複層ガラス1と同様に、対向する
2枚のガラス板1a”、1b”の外周部を乾燥剤入りの
スペーサー枠材を介し接着後、スペーサー枠材とガラス
板1a”、1b”間の凹部にシーリング材を充填密封し
た複層ガラス1”において、該複層ガラス1”の2枚の
ガラス板1a”、1b”の四隅コーナー部に同一径の同
心円状の穿孔部5a、5bを設けた。
【0021】該穿孔部5a、5bの周囲でガラス板1
a”、1b”間の空気層1c”側に穿孔部5a、5bの
径よりも大きな内径を有する環状スペーサー7を接着剤
でガラス板1a”、1b”に接着させ、さらに、環状ス
ペーサー7の内周部と筒状カラー9”、およびガラス板
1a”、1b”間にシリコーン等のシーリング材8を配
し、穿孔部5a、5bの径に内径を合わせた筒状カラー
9”を穿孔部5a、5bの周端縁でガラス板1a”、1
b”間に配設した。
【0022】前記、筒状カラー9”を2枚のガラス板1
a”、1b”を対向させて複層ガラス1”とした後に設
ける場合は、筒状カラー9”を例えば4つに分割したタ
イプとすれば良い。
【0023】また、分割してない筒状カラー9”を用い
る場合には、2枚のガラス板1a”、1b”を対向させ
た複層ガラス1とする前であれば、筒状カラー9”とし
て予めセットしておき、シーリング材8の充填用の小孔
を筒状カラー9”に予め設けておき、該小孔よりシーリ
ング材8を充填するようにすればよい。
【0024】また、図5に示すものは、本発明の複層ガ
ラスのさらに別の実施例である。対向する2枚のガラス
板1a、1bの外周部を乾燥剤2入りのスペーサー枠材
3を介し接着剤で接着後、スペーサー枠材3とガラス板
1a、1b間の凹部にシーリング材4を充填密封した複
層ガラス1において、該複層ガラス1を構成する室外側
のガラス板1aを合せガラスとし、該合わせガラスが強
化ガラス(または半強化ガラス)1dと、未強化ガラス
(または強化ガラスまたは半強化ガラス)1eとを樹脂
フイルム1f等で接着させたもので、該強化ガラス(ま
たは半強化ガラス)1dの四隅に設けた穿孔部5aの内
径より、未強化ガラス(または強化ガラスまたは半強化
ガラス)1eの穿孔部5dの内径を大径とする同心円状
の穿孔部を設けた。
【0025】また、内側ガラス板1bの四隅コーナー部
に、外側ガラス板1aである合わせガラスの小径孔5a
より大径の穿孔部5bを同心円状に設けた。さらに、室
外側ガラス1aである合わせガラスの該大径側ガラス1
eの穿孔部5dの周辺部でガラス板1a、1b間の空気
層1cに大径側穿孔部5bの径よりも大きな内径を有す
る環状スペーサー7を接着剤でガラス板1a、1bに接
着させ、さらにまた、鍔付の筒状カラー9の先端鍔部を
合わせガラスの穿孔部5aの周端縁近傍で空気層側面に
配設したテフロン材等の材質からなるバックアップ材1
0を配設し、対向するガラス板1a、1b間で環状スペ
ーサー7の内周部と鍔付きの筒状カラー9の外周間、お
よび大径の穿孔部5bと鍔付きの筒状カラー9間にシリ
コーン等のシーリング材8を充填密封した。
【0026】前記テフロン等の材質からなるバックアッ
プ材10は、ドーナッツ状であり、合わせガラスの未強
化ガラス(または強化ガラスまたは半強化ガラス)1e
の大径の穿孔部5dに内接させ、強化ガラス(または半
強化ガラス)1dの小径の穿孔部の径を内径として、該
強化ガラス(または半強化ガラス)1dの穿孔部周辺の
樹脂フイルム層側に当接するように配設した。これによ
り筒状カラー9で小径の穿孔部5a周辺を押厚しても、
バックアップ材で押圧力を分散させることになる。
【0027】前記鍔付の筒状カラー9の内径は、図5の
ように小径の穿孔部5aの径よりも小径とし、該複層ガ
ラス1を用いてガラススクリーンを形成するときに、図
7に示すようにガラス板1aの穿孔部5aに内接させる
カラー16a、16bの内径と鍔付の筒状カラー9の内
径とを一致させ、それぞれの内面が面一となるようにす
るものである。
【0028】本実施例は、図1に示す複層ガラス1の室
外側ガラス板1aとして、強化ガラス(または半強化ガ
ラス)1dと、未強化ガラス(または強化ガラスまたは
半強化ガラス)1eとを樹脂フイルム1f等で接着させ
た合せガラスとしたが、同様に、図2乃至図4に示され
る複層ガラス1、1’、1”の少なくとも片側のガラス
板を、強化ガラス(または半強化ガラス)1dと、未強
化ガラス(または強化ガラスまたは半強化ガラス)1e
とを樹脂フイルム1f等で接着させた合せガラスとして
も良い。
【0029】この場合に、前記合わせガラスの室外側を
強度的に優れた強化ガラス(または半強化ガラス)1d
とし、空気層側を未強化ガラス(強化ガラスまたは半強
化ガラス)1eとして、樹脂フイルム1f等で接着させ
たのは、室外側のガラスが破損した場合でもPVB(ポ
リ・ビニール・ブチラール)等の中間膜による接着によ
りガラス板片の落下を防止させることができるためであ
る。
【0030】また、前記合わせガラスの室外側に設けた
該強化ガラス(または半強化ガラス)1dの四隅に設け
た穿孔部5aの内径より、空気層側に設けた未強化ガラ
ス(または強化または半強化ガラス)1eの穿孔部5d
の内径を大径とする同心円状の穿孔部を設けた。これ
は、室外側の強化ガラス(または半強化ガラス)と空気
層側の未強化ガラス(または強化ガラスまたは半強化ガ
ラス)を合わせて接着するにあたり、四隅に設けた穿孔
部の位置が僅かでもずれると、締付金具で支持するとき
に、ガラス板の荷重が強度的に弱い未強化ガラスにかか
り、ガラス板が破損しやすくなるため、締付金具で強化
ガラスのみを締付支持するようにしたものである。
【0031】また、図6に示すものは、複層ガラス1の
さらに別の実施例であり、図5の実施例を変形させた例
である。つまり、図5で示す鍔付の筒状カラー9の代わ
りにストレートな円筒形状の筒状カラー9としたもの
で、該筒状カラー9の先端部を合わせガラスの穿孔部5
aの周端縁近傍で空気層側面にテフロン等の材質からな
るバックアップ材10を介して配設し、対向するガラス
板1a、1b間で環状スペーサー7の内周部と筒状カラ
ー9の外周間、および大径の穿孔部5bと筒状カラー9
間にシリコーン等のシーリング材8を充填密封した。
【0032】前記テフロン等の材質からなるバックアッ
プ材10は、孔明きのドーナッツ状であり、合わせガラ
スの空気層側に設けた未強化ガラス(または強化または
半強化ガラス)1eの大径の穿孔部5dに内接させ、筒
状カラー9の内径を内径寸法として、該強化ガラス(ま
たは半強化ガラス)1dの穿孔部周辺の樹脂フイルム層
側に当接するように配設した。
【0033】次に、前記複層ガラスの支持構造につい
て、種々の実施例を説明する。まず、図7は、図1の複
層ガラス1を用いた支持構造の実施例を示す。図1の複
層ガラス1の外側ガラス板1aの穿孔部5aの端面の略
中央部近傍に止水用のOリング15と該Oリング15を
挟むように前後に一対の樹脂製の筒状カラー16a、1
6bを内接させる。
【0034】また、複層ガラス1の室外側よりEPDM
等のリング状の緩衝材14aを介し、締付ボルト12を
穿孔部内に挿通すると共に、小径の穿孔部5aに内接し
た筒状カラー16a、16bとOリング15内を挿通
後、さらに鍔付の筒状カラー9内を挿通して、背面側
(室内側)より、内側ガラス板1bの穿孔部5bの室内
側にEPDM等の緩衝材14bを介して締付部材20を
螺合させ、複層ガラス板1を両面側より挟持する。
【0035】また、締付ボルト12は大径軸部12b
と、小径のボルト部12cからなり、複層ガラス1の穿
孔部5a、5bを前記締付ボルト12のボルト部12c
と締付部材20とを螺合挟持するときに、締付部材20
で緊締螺合しても、大径軸部12bとボルト部12cの
径が異なるため、締付部材20は段差のある部分で停止
し、複層ガラス1の穿孔部5a、5bに無理な力を与え
ることがない。
【0036】さらに、締付金具13による複層ガラス板
1の両面からの挟持締付けと共に、締付部材20の締付
力によって鍔付きの筒状カラー9の鍔部を外側ガラス板
1aに押圧させて、締付ボルト12の鍔部12aと該鍔
付の筒状カラー9の鍔部によって外側ガラス板1aの穿
孔部5aの周辺を両面側より挟持させるものである。
【0037】この前記複層ガラス1の穿孔部5a、5b
を締付挟持した締付金具13の締付ボルト12は、図示
しない構造体より複層ガラス1の背面側に突出の図14
に示されるロッド33に軸着の支持金具30の取付孔3
1に図示しない緩衝材を介し、同じく図示しないナット
で締付固定し、複層ガラス1を支持するものである。
【0038】このようにして複層ガラス1の四隅コーナ
ーを支持し、図13に示すように、複数枚の複層ガラス
1、1、・・・を縦横に併設し、互いに隣接する4枚の
複層ガラス1、1、・・の縦横の目地の交点付近に設け
た支持金具30より四方に延設の支持アーム32の先端
の取付孔31に、互いに隣接する4枚のガラス板1、
1、・・の穿孔部5a、5b、・・を支持する締付金具
13、13、・・を取り付ければ、フレームレスで視認
性の良い複層ガラス1、1、・・のガラススクリーン4
0が形成できる。尚、隣接するガラス板1、1、・・・
間の目地にはシリコーン等でシール部41を形成し、雨
水の浸入を防ぐ。
【0039】前記複層ガラス1の組立については、片方
のガラス板、例えば四隅に設けた穿孔部の径の大きな内
側ガラス板1bの周囲に乾燥剤2入りのスペーサー枠材
3を接着配置し、さらに内側ガラス板1bの四隅の穿孔
部5bの内径よりもやや大きめな内径を有する環状スペ
ーサー7を前記穿孔部5bと同心円状に配置して同じく
接着剤にて接着させ、前記スペーサー枠材3および環状
スペーサー7に塗布の接着剤によりガラス板1aを接着
させ、二枚のガラス板1a、1bとスペーサー枠材3と
の外周側凹部にシーリング材4で充填シールする。
【0040】また、図1の複層ガラス1の穿孔部5aと
筒状カラー9の孔形状に合わせた治具6を外側ガラス板
1a側より穿孔部5aに仮に挿入しておき、背面側の大
径の穿孔部5b側から弾性ゴム等からなるバックアップ
材10と鍔付の筒状カラー9を挿入する。
【0041】弾性ゴム等からなるバックアップ材10お
よび鍔付の筒状カラー9は治具6と嵌合させることによ
り取付位置が決定され、鍔付の筒状カラー9の鍔部を小
径の穿孔部5aの周端縁近傍の空気層側面に前記バック
アップ材10を介して配設後、環状スペーサー7の内周
部と鍔付きの筒状カラー9間、および大径の穿孔部5b
と鍔付きの筒状カラー9間にシリコーン等のシーリング
材8を充填密封した。シーリング材8の充填が完了後、
治具6は取り外しておく。
【0042】形成されたガラススクリーン40は風荷重
により、各複層ガラス1、1、・・が変形するが、締付
ボルト12の頭部12aと外側ガラス板1a間の緩衝材
14a、及び締付部材20と内側ガラス板1b間の緩衝
材14bを設けたことにより風圧荷重による複層ガラス
1の変形および相関変位に対し、前記緩衝材14a、1
4bの圧縮変形により変位を吸収し追従でき、さらに、
前記複層ガラス1の外側ガラス板1aの穿孔部5aの端
面に止水用のOリング15と該Oリング15を挟持する
位置に一対の筒状のカラー16a、16bを内接させ、
締付ボルト12の大径軸部12bと密着させたことによ
り、締付金具13と複層ガラス1の穿孔部間への雨水の
浸入を防ぐことができる。
【0043】前記複層ガラス1として、弾性ゴム等から
なるバックアップ材10と樹脂製のカラー16bとを予
め接着してもよく、これにより組立時の作業性が向上す
る。また、円盤状のバックアップ材10の内径を鍔付き
の筒状カラー9の内径と一致させるようにしてもしても
良い。
【0044】次に変形実施例について説明する。図2に
示すような大径側穿孔部5bに蓋部材11を設けた複層
ガラス1を用いて、図8に示すようにしても良い。
【0045】また、図3に示すような小径穿孔部5aの
内側端面と筒状カラー9の内径の面一とした複層ガラス
1’を用いて、図9に示すように構造としても良い。こ
の場合、小径側の穿孔部5aの端面中央部に止水用のO
リング15を設け、該Oリング15を挟むように前後に
筒状のカラー16a、16b’を設ける。
【0046】次に、別の実施例として、図4に示すよう
な複層ガラス1を用いて、図10に示すような支持構造
とする場合について説明する。図4で示される複層ガラ
ス1”の外側ガラス板1a”の穿孔部5aの端面の略中
央部近傍に止水用のOリング15と該Oリング15を挟
むように前後に一対の樹脂製の筒状カラー16a、16
bを内接させる。
【0047】また、複層ガラス1”の室外側よりEPD
M等のリング状の緩衝材14aを介し、締付ボルト12
を穿孔部内に挿通すると共に、穿孔部5aに内接した筒
状カラー16aとOリング15、および穿孔部5aと筒
状カラー9”と穿孔部5bに内接する筒状カラー16b
内を挿通し、背面側(室内側)より、内側ガラス板1b
の穿孔部5bの室内側にEPDM等の緩衝材14bを介
して締付部材20を螺合させ、複層ガラス板1”を両面
側より挟持する。
【0048】また、締付ボルト12は大径軸部12b
と、小径のボルト部12cからなり、複層ガラス1”の
穿孔部5a、5bを前記締付ボルト12のボルト部12
cと締付部材20とを螺合挟持するときに、締付部材2
0で緊締螺合しても、大径軸部12bとボルト部12c
の径が異なるため、締付部材20は段差のある部分で停
止し、締付金具13による複層ガラス板1”の両面から
の挟持締付け時に複層ガラス1”の穿孔部5a、5bに
無理な力を与えることがない。
【0049】図10に示す実施例では、2枚のガラス板
1a”、1b”の穿孔部5a、5bの径が同一であり、
止水用Oリングを室外側のみの穿孔部の端面に設けるよ
うにしたが、室内側の穿孔部5bの端面中央部にも図示
しないが同様にOリングを設け、前後にカラーを設ける
ようにしても良い。
【0050】図11、図12に示す実施例は、それぞれ
図5、図6で示した複層ガラス1の室外側ガラスを合わ
せガラスとしたものである。これは、該合わせガラスで
ある小径側の穿孔部5aの端面中央部に止水用のOリン
グ15を設け、該Oリング15を挟むように前後に筒状
のカラー16a、16bを設け、該カラー16a、16
bの内面と筒状カラー9の内面とを面一にした状態で締
付ボルト12を挿通し、室内側より締付ナット20で複
層ガラス1を締付挟持した。
【0051】ここで、複層ガラス1、1’、1”のそれ
ぞれのガラス板1a、1b、1a’、1b’、1a”、
1b”としては強化ガラス板、半強化ガラス板、未強化
ガラス板、あるいはこれらのガラスに飛散防止膜を貼着
したガラス板、または薄膜層をコーティングしたガラス
板、さらにこれらのガラス板を組み合わせてPVBやE
VA等の中間膜、または樹脂注入等で接着した合わせガ
ラス板とした複層ガラスであっても良い。
【0052】また、前記複層ガラスを構成するガラス板
の少なくとも片側を合わせガラスとした場合において、
接着剤であるPVB等の樹脂フイルムは、破損したガラ
スを飛散させないばかりでなく、紫外線吸収剤を添加し
ておけば室内に入射する紫外線をも制限しカットするこ
とができ、これにより人体に有害な紫外線の入射を制限
でき、また室内の装飾品等の退色等も防止できる。
【0053】さらに、このPVBによる紫外線をカット
する機能により、前記ガラス板の支持構造におけるシー
ル材としてのシリコーンシール材に紫外線が照射される
のを防ぎ、シール材としての保持力や複層ガラスの密封
性(低透湿性)の持続性を上げることができる。
【0054】さらにまた、合わせガラスを異厚構成とす
れば、防音、遮音効果があることが知られており、乗り
物等の室外からの騒音や、室外への騒音を低減を図るこ
とができ、複層ガラスの持つ断熱性に加えて防音、遮音
に対しても効果がある。
【0055】さらには、室内間仕切りとして使用するこ
ともでき、非常に簡単な構造で点支持工法(DPG工
法)のもつ開放的な空間を形成できる。以上好適な実施
例について述べたが、本発明はこれに限定されるもので
はなく種々の応用が考えられるものである。
【0056】緩衝材14a、14b、および止水用のO
リング15は耐候性の良いEPDM、ネオプレンゴム、
シリコーンゴム、バイトンゴム、ウレタンゴム等の弾性
ゴム材を使用し、シーリング材8およびシーリング材4
はシリコーンゴム、あるいはブチルゴムとし、バックア
ップ材10としては、弾性ゴム等の弾性体としたが、図
5、図6に示すような実施例で用いる場合は硬いテフロ
ン等の材質からなるものとした。
【0057】また、筒状カラー9、9”、カラー16
a、16b、16b’はポリカーボネート等の樹脂材料
とし、蓋部11はポリカーボネート等の樹脂材料、また
はSUS等の錆びない金属材料でもよく、締付ボルト1
2、締付部材20、支持金具等の金物はSUS等の錆び
ない金属が望ましいが、SS材に防錆塗料等を施したり
メッキしたものでも良い。尚、筒状のカラー16a、1
6b、16b’は外周側を弾性ゴム、内周側をポリカー
ボネート等の樹脂製とした二重構造としても良い。
【0058】また、環状スペーサー7の枠内に乾燥剤を
設けたものであっても良い。
【0059】
【発明の効果】本発明は、断熱効果の高い複層ガラスを
点支持金具にて支持するため、複層ガラスによるガラス
スクリーンをサッシレスで形成でき、視認性も向上し、
また、複層ガラスの片方のガラス板の穿孔部を締付ボル
トと鍔付の筒状カラーの鍔部で狭持させると共に、該筒
状カラーの筒状部により締付ボルトと、締付ナットによ
る締付時に、締過ぎによる穿孔部に無理な荷重がかかる
ことがない。
【0060】同じく、ガラス板の穿孔部を押え金具等に
より締付強度を規制して締付ボルトと、締付部材および
ナットで複層ガラスを締付挟持しているため、締めすぎ
による各ガラス板の穿孔部への無理な力がかかることも
ない。
【0061】また、ガラス板の穿孔部周辺部分を弾性体
である緩衝材を介して締付支持しており、さらに筒状部
材と環状スペーサー間に充填されたシーリング材が弾性
材料であるため、風荷重や相関変位等によるガラス板の
変形に対しても、前記緩衝材やシーリング材等の弾性材
料の圧縮変形により吸収できる。
【0062】さらにまた、ガラス板の穿孔部端面部に設
けた止水用Oリングにより、雨水の浸入を阻止できる等
その効果は顕著である。また、前記したように、前記複
層ガラスを構成するガラス板の少なくとも片側を合わせ
ガラスとした場合においては、PVB等の樹脂フイルム
により、破損したガラスを飛散させないばかりでなく、
室内に入射する紫外線をも制限しカットすることがで
き、これにより人体に有害な紫外線の入射を制限でき、
また室内の装飾品等の退色等も防止でき、さらには前記
ガラス板の支持構造におけるシール材としてのシリコー
ンシール材に紫外線が照射されるのを防ぎ、シール材と
しての保持力や複層ガラスの密封性(低透湿性)の持続
性を上げることができる。
【0063】さらにまた、合わせガラスが異厚構成とな
ることで防音効果が期待でき、乗り物等の室外からの騒
音や、室外への騒音を低減を図ることができ、複層ガラ
スの持つ断熱性に加えて遮音、防音に対して効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の一部を切欠した複層ガラスの
縦断面図。
【図2】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガラ
スの縦断面図。
【図3】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガラ
スの縦断面図。
【図4】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガラ
スの縦断面図。
【図5】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガラ
スの縦断面図。
【図6】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガラ
スの縦断面図。
【図7】本発明の実施例の一部を切欠した複層ガラスの
支持構造の縦断面図。
【図8】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガラ
スの支持構造の縦断面図。
【図9】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガラ
スの支持構造の縦断面図。
【図10】本発明の別の実施例の一部を切欠した複層ガ
ラスの支持構造の縦断面図。
【図11】図5で示す複層ガラスを用いた本発明の支持
構造の縦断面図。
【図12】図6で示す複層ガラスを用いた本発明の支持
構造の縦断面図。
【図13】本発明により形成された複層ガラスによるガ
ラススクリーン。
【図14】本発明の複層ガラスの支持構造を説明する支
持金具の斜視図。
【符号の説明】
1、1’、1” 複層ガラス 1a、1a’、1a” 外側ガラス板 1b、1b’、1b” 内側ガラス板 1c、1c’、1c” 空気層 2 乾燥剤 3 スペーサー枠材 4 シーリング材 6 治具 7 環状スペーサー 8 シーリング材 9、9’、9” 筒状カラー 10 バックアップ材 11 蓋部 12 締付ボルト 12a 頭部 12b 大径軸部 12c ボルト部 13 締付金具 14a、14b 緩衝材 15a Oリング 16a、16b、16b’カラー 20 締付部材 40 ガラススクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大田 秀昭 三重県松阪市大口町1510番地 セントラル 硝子株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 柴田 義雄 東京都千代田区神田錦町三丁目7番地1 セントラル硝子株式会社内 Fターム(参考) 2E016 DA06 DA07 DB02 DB03 DB04 DC03 DC05 DD00 DE03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する2枚のガラス板の外周部をスペー
    サー枠材を介し接着後、シーリング材にて密封する複層
    ガラス板において、2枚のガラス板の四隅コーナー部に
    大径と小径からなる穿孔部を同心円状に設け、大径の穿
    孔部のガラス板間の周囲で該穿孔部の径よりも大径の環
    状スペーサーを接着剤で接着させ、鍔付の筒状カラーの
    鍔部を小径の穿孔部の周端縁近傍で空気層側面にバック
    アップ材を介して配設し、ガラス板間で環状スペーサー
    と鍔付きの筒状カラー間にシール材を充填密封したこと
    を特徴とする複層ガラス。
  2. 【請求項2】対向する2枚のガラス板の外周部をスペー
    サー枠材を介し接着後、シーリング材にて密封する複層
    ガラス板において、2枚のガラス板の四隅コーナー部に
    同一径の穿孔部を同心円状に設け、片側のガラス板の周
    囲で該穿孔部の径よりも大径の環状スペーサーを接着剤
    で接着させ、該環状スペーサー内周部とガラス板穿孔部
    間の凹部をシール材で充填密封し、さらに空気層の長さ
    の筒状カラーを嵌合挿入させて、ガラス板の穿孔部端面
    と筒状カラーの内面とを面一としたことを特徴とする複
    層ガラス。
  3. 【請求項3】前記筒状カラーを少なくとも二つ以上に分
    割して穿孔部内に挿入させて、ガラス板の穿孔部端面と
    筒状カラーの内面とを面一としたことを特徴とする請求
    項2記載の複層ガラス。
  4. 【請求項4】前記複層ガラスを構成するガラス板の少な
    くとも1枚を合せガラスとし、該合わせガラスの反空気
    層側ガラスが強化または半強化ガラスであり、空気層側
    が強化または半強化、または未強化ガラスからなるもの
    を接着させたもので、該合わせガラスの反空気層側のガ
    ラス板の穿孔部の内径より、空気層側のガラス板の穿孔
    部の内径を大径とする同心円状の穿孔部を設け、筒状カ
    ラーの先端部を合わせガラスの穿孔部の周端縁近傍で空
    気層側面にバックアップ材を介して配設し、ガラス板間
    で環状スペーサーと筒状カラー間にシール材を充填密封
    した請求項1乃至3記載の複層ガラス。
  5. 【請求項5】前記請求項1または4記載の複層ガラスの
    四隅コーナー穿孔部の両面に緩衝材を介して締付ボルト
    とナットで締付挟持して、支持金具を介してあるいは直
    接構造体に締付ボルトを固定させる複層ガラスの支持構
    造において、小径側のガラス板の穿孔部内側端面の略中
    央にOリングと、該Oリングを挟むように前後に筒状カ
    ラーを当接させ、該筒状カラーと前記鍔付の筒状カラー
    との内径を一致させ、室外側より前記筒状カラーを介し
    て2枚のガラス板の同芯状の穿孔部内に挿通した締付ボ
    ルトと、内側ガラスの背面側に設けたナットとを螺合さ
    せ、前記鍔付きの筒状カラーと締付ボルトで小径側ガラ
    スの穿孔部端縁を挟持して、締付ボルトとナットで両穿
    孔部を挟持した時に締め過ぎによる変形がないようにし
    たことを特徴とする複層ガラスの支持構造。
  6. 【請求項6】前記請求項2乃至4記載の複層ガラスの四
    隅コーナー穿孔部の両面に緩衝材を介して締付ボルトと
    ナットで締付挟持して、支持金具を介してあるいは直接
    構造体に締付ボルトを固定させる複層ガラスの支持構造
    において、片側のガラス板の穿孔部内側端面の略中央に
    Oリングと、該Oリングを挟むように前後に筒状カラー
    を当接させ、室外側より前記筒状カラーを介して2枚の
    ガラス板の同芯状の穿孔部内に挿通した締付ボルトと、
    内側ガラスの背面側に設けたナットとを螺合させ、両穿
    孔部を挟持するようにしたことを特徴とする複層ガラス
    の支持構造。
  7. 【請求項7】複層ガラスの四隅コーナーに同心円状に設
    けた穿孔部の両面に緩衝材を介して締付ボルトとナット
    で締付挟持して、支持金具を介してあるいは直接構造体
    に締付ボルトを固定させる複層ガラスの支持構造におい
    て、複層ガラス板の室外側より穿孔部内に緩衝材を介し
    て挿通した締付ボルトを先端側螺刻部の外径を頭部寄り
    の外径よりも小径の段付きとし、締付ボルトとナットと
    を螺合させ、複層ガラスの両穿孔部を両面側より挟持し
    たときに、前記締付ボルトの段付き部によりナットによ
    る締付力が過大とならないようにしたことを特徴とする
    請求項5乃至6記載の複層ガラスの支持構造。
JP29377698A 1998-07-31 1998-10-15 複層ガラスおよびその支持構造 Expired - Fee Related JP3426515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29377698A JP3426515B2 (ja) 1998-07-31 1998-10-15 複層ガラスおよびその支持構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21827898 1998-07-31
JP10-218278 1998-07-31
JP29377698A JP3426515B2 (ja) 1998-07-31 1998-10-15 複層ガラスおよびその支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000104456A true JP2000104456A (ja) 2000-04-11
JP3426515B2 JP3426515B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=26522482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29377698A Expired - Fee Related JP3426515B2 (ja) 1998-07-31 1998-10-15 複層ガラスおよびその支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3426515B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007070845A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Central Glass Co Ltd ガラス床の支持構造および該ガラス床の着脱構造
WO2008119128A1 (en) * 2007-04-02 2008-10-09 Nupress Tools Pty Limited An insulated glass unit (igu) and a point fixing apparatus for an igu
KR101157111B1 (ko) * 2002-10-17 2012-07-03 쌩-고벵 글래스 프랑스 단열 글레이징 패널
US8375680B2 (en) 2007-04-02 2013-02-19 Nupress Tools Pty Limited Insulated glass unit (IGU) and a point fixing apparatus for an IGU
CN107251772A (zh) * 2017-05-25 2017-10-17 成都市容德建筑劳务有限公司 一种绿化墙体
CN110593465A (zh) * 2019-08-05 2019-12-20 上海清宁环境规划设计有限公司 一种双层玻璃幕墙结构
WO2021082896A1 (zh) * 2019-10-28 2021-05-06 洛阳兰迪玻璃机器股份有限公司 一种耐冲击真空玻璃

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101157111B1 (ko) * 2002-10-17 2012-07-03 쌩-고벵 글래스 프랑스 단열 글레이징 패널
JP2007070845A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Central Glass Co Ltd ガラス床の支持構造および該ガラス床の着脱構造
JP4545661B2 (ja) * 2005-09-06 2010-09-15 セントラル硝子株式会社 ガラス床の支持構造および該ガラス床の着脱構造
WO2008119128A1 (en) * 2007-04-02 2008-10-09 Nupress Tools Pty Limited An insulated glass unit (igu) and a point fixing apparatus for an igu
AU2010200804B2 (en) * 2007-04-02 2012-05-17 Nupress Tools Pty Limited An insulated glass unit (IGU) and a point fixing apparatus for an IGU
US8375680B2 (en) 2007-04-02 2013-02-19 Nupress Tools Pty Limited Insulated glass unit (IGU) and a point fixing apparatus for an IGU
CN107251772A (zh) * 2017-05-25 2017-10-17 成都市容德建筑劳务有限公司 一种绿化墙体
CN110593465A (zh) * 2019-08-05 2019-12-20 上海清宁环境规划设计有限公司 一种双层玻璃幕墙结构
WO2021082896A1 (zh) * 2019-10-28 2021-05-06 洛阳兰迪玻璃机器股份有限公司 一种耐冲击真空玻璃

Also Published As

Publication number Publication date
JP3426515B2 (ja) 2003-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3270507B2 (ja) 建物における垂直板の連結装置
US7763334B2 (en) System and method for upgrading building windows
US4431691A (en) Dimensionally stable sealant and spacer strip and composite structures comprising the same
JPH10331305A (ja) 高い遮断力をもつガラスを嵌めた要素
GB2041434A (en) Dimensionally stable sealant and spacer strip and composite structures comprising the same
JP4901378B2 (ja) 合わせガラス支持構造
JP4452814B2 (ja) ガラス板の支持構造
JP2000104456A (ja) 複層ガラスおよびその支持構造
JP3120960B2 (ja) 複層ガラス板およびその支持構造
JP3152384B2 (ja) 複層ガラスおよびその支持構造
JPH0253596B2 (ja)
JP3152383B2 (ja) 複層ガラス板およびその支持構造
JP2005350290A (ja) 合わせガラス
JP3120962B2 (ja) ガラス板の支持構造
JP2501206Y2 (ja) 車両用複層ガラス窓の取付構造
JP3948182B2 (ja) 板ガラスの支持構造
JP2005180096A (ja) 複層パネル
JP2001302290A (ja) 合わせガラスおよび合わせガラス構造体
JPH0721823Y2 (ja) サッシ付き複層ガラス
JP2001302290A5 (ja)
JPH0721822Y2 (ja) サッシ付複層ガラス
JPH0721824Y2 (ja) サッシ付複層ガラス
JP3408168B2 (ja) ガラス板の支持構造
JPH06240790A (ja) 複層ガラスのカーテンウォール
JP5485755B2 (ja) 複層ガラス

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090509

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100509

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100509

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110509

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120509

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130509

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees