JP3059769U - 間仕切り壁材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音、防塵、プライバシー保護効果を持つ間
仕切り壁材を提供する。 【解決手段】 骨組み材１は長方形の等断面プレス製造
物で、中央に梁１１を形成し、両端にはほぞ１２を連結
する。各ほぞ１２の両側には湾曲し外に向かったほぞ端
１３を具え、枠１４と連結する。枠１４は枠ほぞ１４１
両側に一対の鉤状を呈した枠フック１４２を設置し、そ
の端部は湾曲部１４３を形成し、各ほぞ１２とその両側
の枠１４は枠槽１５を囲み形成する。間仕切り板２は平
面板で、両側面には若干の固定孔２１を設置する。係合
板３は湾曲した一体成型物で、一方の側には枠フック１
４２に対応し、係合湾曲部３１を形成し、反対側の平坦
部３２は各対応する枠フック１４２と係合状態を形成す
る。また、係合板３は背面孔３３を具え、これによりネ
ジが固定孔２１に螺合し、固定される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の間仕切り壁材に関する。特に一種の防音、防塵、プライバシー 保護の効果を具えた間仕切り壁材に係る。

【０００２】

【従来の技術】

工商業の発達と人口の密集に伴い、居住空間は極めて厳しい局面に対決してい る。加えて、転居の増加、空間の臨時区画の必要等、伝統的な間仕切りの方法で は対応できない事態が増加している。 他方、伝統的なレンガ壁、或いはベニヤ板による間仕切り等は、融通が効かな い場合が多く、しかも変化に乏しい。これでは日進月歩の現代社会に於いて、人 々のニーズに応えて行くことはできず、よって、フレキシブル間仕切りの誕生は 時代の要求であるとも言える。 しかし、公知のフレキシブル間仕切りの多くは、ユニット化された壁材に間仕 切り板、ネジ等を組み合わせ、施工場所に於いて工具により施工する物である。 この従来品は、確かに空間区画の効果を達成することはできるが、完璧とは言い 難く、なお多くの欠点を具えている。 例えば、室内空間を計測後、現場に於いてドリル等の工具を用いて施工する必 要があるため、施工場所に於ける騒音、粉塵等の発生は避けられない。これがク リーンルームであれば、大問題である。 さらに、公知の間仕切り壁材の接合方式は、壁材に間仕切り板を組み合わせた 物であるため、結合後に隙間が発生し易く、防音、防塵効果が劣る、と言う問題 も存する。 さらに、公知の間仕切り壁材の組立方式は、多数枚の壁材の連接によるため、 結合、或いは組立後、しばしばぐらつき、安定せず、変形、或いは固定不能の事 態をも発生する。 また、以前の間仕切り板は一枚板であったため、使用者が要求するカラフルな 色彩の変化に応えることは不可能である。近年来、相関業者がブロック状の間仕 切り板を開発し、上記の欠点を改善したが、壁材との結合に於いて、なお問題が 残る。即ち、間仕切り板と壁材の関係は嵌合方式によるため、良好な防音、防塵 効果を達成することはできない。しかも、その結合方式は係合接続であるため、 だれでも簡単に外すことができ、プライバシー保護の目的を達成することはでき ない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記公知構造の様々な欠点を改善するため、本考案は間仕切り壁材の提供を課 題とする。 それは、角ほぞの外に張り出した弧状片を外向きに伸ばし、間仕切り板と枠フ ック間に介在することにより、防音と防塵の効果を達成する。 さらに、各枠ほぞ底部に棒状突起を設置し、該棒状突起とほぞ端間に接続槽を 形成し、これにより骨組み材の二組の接続槽は連接材下方の二枚の接続片と嵌合 し連結することができる。こうして、連接材上方の二枚の接続片は、別の骨組み 材の接続槽と連結し、骨組み材を縦に延長することにより、広い空間等の間仕切 りに対応し、また輸送時に於ける長さの制限等にも対応することができる。 さらに、係合板平坦部の上下両端には係合槽を設置し、別に、長方形の係合固 定片の係合固定片孔を治具と冠設し、該係合固定片を枠槽内に設置し９０度回転 させ、その内面の係合固定片突起の高度により、係合固定片両側の長端縁は相互 に対応し設置された係合板の係合槽にそれぞれ挿入され、これにより係合板の一 端は固定状を呈する。こうして、骨組み材から容易に分離しない状態を形成し、 間仕切り板の安定性、堅固性を確保し、プライバシー保護の効果を達成する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は下記の間仕切り壁材を提供する。 それは主に骨組み材、間仕切り板、係合板により組成する。 該骨組み材は長方形の等断面プレス製造物で、中央には梁を形成し、その両端 にはそれぞれほぞを連結する。各ほぞの両側には湾曲し外に向かったほぞ端を具 え、それぞれ枠と連結する。該枠は、枠ほぞ両側に一対の鉤状を呈した枠フック を相対応状態で設置し、その端部は湾曲部を形成し、各ほぞとその両側の枠は枠 槽を囲み形成する。 該間仕切り板は平面板で、両側面には上から下に向かって若干の固定孔を設置 する。 該係合板は湾曲した一体成型物で、一方の側には枠フックに対応し、係合湾曲 部を形成する。反対側の平坦部は各対応する枠フックと係合状態を形成し、該係 合板は背面孔を具える。これによりネジが固定孔に螺合し、固定され、係合板と 枠の相互嵌接を利用し、間仕切り板を骨組み材に固定する。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図が示すように、本考案は主に骨組み材１、間仕切り板２、係合板３により組 成する。 その内、骨組み材１は長方形の等断面プレス製造物で、中央には梁１１を形成 し、その両端にはそれぞれほぞ１２を連結する。各ほぞ１２の両側には湾曲し外 に向かったほぞ端１３を具え、それぞれ枠１４と連結する。 該骨組み材１四隅の枠１４は、枠ほぞ１４１両側に一対の鉤状を呈した枠フッ ク１４２を相対応状態で設置し、その端部の湾曲部１４３は係合板３との係合、 定位に用いる。また、各ほぞ１２とその両側の枠１４が囲むことにより形成する 枠槽１５は、電源コード、電話線、コンピューター信号線等のコード類の通過と 設置に供することができる。 さらに本考案は、天井の高い工場の壁等の間仕切りに対応し、また輸送時に於 ける骨組み材の長さの制限等にも対応するため、各枠ほぞ１４１底部の適当な位 置に、棒状突起１６を垂直に設置する。該棒状突起１６とほぞ端１３間には接続 槽１７を形成し、これにより骨組み材１の相対した二組の接続槽１７はＨ型を呈 した連接材５下方の二枚の接続片５１と嵌合し連結することができる。一方、連 接材５上方の二枚の接続片５１は、別の骨組み材１と対応し設置する接続槽１７ と連結し、こうして、骨組み材を縦に延長することができる。 また、二個の枠フック１４２間は囲むことにより嵌合槽１４４を開口状態に形 成し、これにより棒状の固定棒４を嵌置し、こうして、間仕切り板２と密着関係 を形成し、さらには、防音、防塵効果を提供する。高分子材料により製造する該 固定棒４は、両側の枠フック１４２に対応しそれぞれ角ほぞ４１を形成し、これ により両者は対応して結合し、分離することはない。 該角ほぞ４１は嵌合槽１４４の開口端に於いて、外に張り出した弧状片４２を 外向きに伸ばし、間仕切り板２と各枠フック１４２間に介在し、防音と防塵の効 果を達成する。 該間仕切り板２は平面板で、実際の使用時には板状、或いはブロック状とする ことができる。その両側面には上から下に向かって若干の固定孔２１を設置し、 これにより係合板３と螺合、連結するが、その外観には痕跡は見られない。該固 定孔２１は間仕切り板２を貫通しない。 湾曲金属片により製造する係合板３の一方の側は前記枠槽１５に対応し、係合 湾曲部３１を形成し、これにより、その湾曲部１４３と係合状態を形成する。反 対側の平坦部３２は各対応する枠槽１５と接触する。また、係合板３は背面孔３ ３を具え、これによりネジが前記固定孔２１に螺合し、固定される。 さらに、該係合板３は骨組み材１と分離しにくく、間仕切り板２を骨組み材１ 上に堅固に設置することができる。また、係合板３平坦部３２の上下両端には係 合槽３２１を設置する。別に、長方形の係合固定片６の係合固定片孔６１を治具 と冠設し、係合固定片６を枠槽１５内に設置し、係合固定片６を９０度回転させ る。また、その内面に突出した係合固定片突起６２の高度は、係合槽３２１から 平坦部３２底縁までの距離と同一であるため、係合固定片６両側の長端縁６３は 相互に対応し設置された係合板３の係合槽３２１にそれぞれ挿入される。これに より、係合板３の一端は固定状を呈し、こうして係合板３は間仕切り板２と共に 骨組み材１から分離することはない。即ち、間仕切り板２の安定性、堅固性を確 保し、プライバシー保護の効果をも具える。

【０００６】 次に、本考案の組立について記する。 先ず、ネジを用いて係合板３を間仕切り板２の固定孔２１に螺合し、両者の連 結を形成する。続いて、係合板３の係合湾曲部３１と平坦部３２により、足場等 と適切に連結した骨組み材１片側の対応する二個の枠フック１４２上に接続する （足場と骨組み材との結合は既に別案で申請）。また、係合湾曲部３１と平坦部 ３２の拡張と収縮により、枠１４上に於いて挟固し、間仕切り板２を骨組み材１ 上に固定する。こうして、本考案の組立が完成する。 その内、固定棒４と枠１４との連結を利用し、その弧状片４２を間仕切り板２ に於いて密着させ、防音と防塵の効果を達成する。 また、係合固定片６が未設置の場合で、間仕切り板２の解体或いは交換を行お うとする時には、外に向かって間仕切り板２を動かすだけで、係合板３は枠１４ から離脱する。こうして、間仕切り板２を係合板３と共に骨組み材１から取り外 すことができ、非常に便利である。 また、もし使用者が間仕切り板の安全とプライバシー保護機能をアップさせよ うとするなら、係合固定片６と係合板３平坦部３２の係合槽３２１を連結するだ けで良い。これにより、外部から間仕切り板２を動かすことはできない。 天井が高い空間に施工する場合には、骨組み材と骨組み材の接合端には連接材 ５を挿入し、二個の骨組み材を一つに連合する。これは、クリーンルームの施工 等に適している。

【０００７】

【考案の効果】

本考案の実施により、単一断面の骨組み材を無限に双方向に延長して行くこと ができる。しかも、間仕切り板は板状、或いはブロック状を選択することができ 、結合が迅速であるばかりでなく、固定連結のステップは係合片と間仕切り板だ けと簡潔である。しかも、固定棒の設置により防音、防塵の効果を達成すること ができ、また連接材の設置により天井の高い建物の間仕切りにも適用することが できる。さらには、係合片と係合固定片の連結により、間仕切り板が動きにくく 、壊れにくいと言う長所を生み出すことができ、施工の利便性を高めることがで きる。こうして、大幅に人手と器具を節約することができる。 このように、本考案は実用の効能を具え、かつ全く新しい設計で、機能性と進 歩性を具えている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体分解指示図である。

【図２】本考案組立後の断面指示図である。

【図３】本考案組立後の立体図である。

【符号の説明】

１ 骨組み材 １１ 梁 １２ ほぞ １３ ほぞ端 １４ 枠 １４１ 枠ほぞ １４２ 枠フック １４３ 湾曲部 １４４ 嵌合槽 １５ 枠槽 １６ 棒状突起 １７ 接続槽 ２ 間仕切り板 ２１ 固定孔 ３ 係合板 ３１ 係合湾曲部 ３２ 平坦部 ３２１ 係合槽 ３３ 背面孔 ４ 固定棒 ４１ 角ほぞ ４２ 弧状片 ５ 連接材 ５１ 接続片 ６ 係合固定片 ６１ 係合固定片孔 ６２ 係合固定突起 ６３ 長端縁

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に骨組み材、間仕切り板、係合板により
   組成された間仕切り壁材において、 該骨組み材は長方形の等断面プレス製造物で、中央には
   梁を形成し、その両端にはそれぞれほぞを連結し、各該
   ほぞの両側には湾曲し外に向かったほぞ端を具え、それ
   ぞれ枠と連結し、該枠は、枠ほぞ両側に一対の鉤状を呈
   した枠フックを相対応状態で設置し、その端部は湾曲部
   を形成し、各該ほぞとその両側の該枠は枠槽を囲み形成
   し、該間仕切り板は平面板で、両側面には上から下に向
   かって若干の固定孔を設置し、該係合板は湾曲した一体
   成型物で、一方の側には該枠フックに対応し、係合湾曲
   部を形成し、反対側の平坦部は各対応する該枠フックと
   係合状態を形成し、該係合板は背面孔を具え、これによ
   りネジが該固定孔に螺合し、固定され、 該係合板と該枠の相互嵌接を利用し、該間仕切り板を該
   骨組み材に固定することを特徴とする間仕切り壁材。
2. 【請求項２】前記各枠ほぞ底部には、棒状突起を垂直に
   設置し、該棒状突起と前記ほぞ端間には接続槽を形成
   し、これにより前記骨組み材の相対した二組の接続槽は
   Ｈ型を呈した連接材下方の二枚の接続片と嵌合し連結す
   ることができ、該連接材上方の二枚の該接続片は、別の
   該骨組み材の該接続槽と連結し、こうして、該骨組み材
   を縦に延長することを特徴とする請求項１記載の間仕切
   り壁材。
3. 【請求項３】前記枠の二個の前記枠フック間の開口端は
   嵌合槽を具え、棒状の固定棒の嵌置に供し、前記間仕切
   り板と密着関係を形成することを特徴とする請求項１記
   載の間仕切り壁材。
4. 【請求項４】前記固定棒は高分子材料により製造し、両
   側の前記枠フックの前記開口端に対応しそれぞれ角ほぞ
   を形成し、両者は対応して結合し、該角ほぞは前記嵌合
   槽の該開口端に於いて、外に張り出した弧状片を外向き
   に伸ばし、前記間仕切り板と各該枠フック間に介在し、
   防音と防塵の効果を達成することを特徴とする請求項３
   記載の間仕切り壁材。
5. 【請求項５】前記係合板平坦部の上下両端には係合槽を
   設置し、別に、長方形の係合固定片の係合固定片孔を治
   具と冠設し、該係合固定片を前記枠槽内に設置し９０度
   回転させ、その内面の該係合固定片突起の高度により、
   該係合固定片両側の長端縁は相互に対応し設置された該
   係合板の該係合槽にそれぞれ挿入され、該係合板の一端
   は固定状を呈し、前記骨組み材から容易に分離しないこ
   とを特徴とする請求項１記載の間仕切り壁材。