JP2002316499A - 塗布膜転写具の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法 - Google Patents

塗布膜転写具の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法

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JP2002316499A
JP2002316499A JP2001121301A JP2001121301A JP2002316499A JP 2002316499 A JP2002316499 A JP 2002316499A JP 2001121301 A JP2001121301 A JP 2001121301A JP 2001121301 A JP2001121301 A JP 2001121301A JP 2002316499 A JP2002316499 A JP 2002316499A
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tube
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Yasuo Narita
康夫 成田
Katsuaki Takahashi
克明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】塗布膜転写具における転写ヘッドに用いる小径
ローラーの製造方法に関し、簡単かつ安価であると共
に、高い製造精度が得られる製造方法を提供することを
課題とする。 【解決手段】軸に熱収縮チューブを被せた後加熱するこ
とで、熱収縮チューブを収縮させ、軸に被覆し、軸の両
端には熱収縮チューブの横ずれを防止する鍔部を設けた
塗布膜転写具における転写ヘッドに用いる小型ローラー
の製造方法である。 【効果】軸に弾性チューブを押し込む必要は無く、製造
作業は容易、軸にプライマー処理または接着剤の塗布に
より熱収縮チューブと軸の密着性を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗布膜転写具にお
ける転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、誤植を修正することを目的と
した塗布膜転写具は多数出願されている。例えば、実開
平6−73026号公報には、本体ケースの先端にへら
状転写ヘッドを設け、この転写ヘッドで塗布膜転写テー
プを扱いて紙面に転写膜を転写するものが示されてい
る。このような方式は一般にへら状ヘッド方式として知
られ、製造が容易であることから、広く用いられてい
る。しかしながら、この方式では塗布膜の転写時にヘッ
ドの端部で紙面を引掻くことがあり、重ねて塗布膜を転
写する場合には、下部の塗布膜を剥がしてしまうことが
しばしばあった。現在市販されている塗布膜転写テープ
は、テープ幅が3ミリ〜6ミリ程度のものがあり、それ
ぞれ細字用、太字用となっているので、これらを適宜使
い分ければ重ね塗りのようにして塗布膜を転写しなくて
も、字幅に合う転写テープで一度に修正することが可能
であるが、消費者の立場からすると、幅の異なる転写具
を幾つも購入するよりは、中間幅程度の転写具を購入し
て、修正箇所に合わせて重ね塗りしたほうが経済的であ
る。このため、実際多くの消費者はそのようにしてお
り、うまく重ね塗りできない問題を改善することは重要
である。この他にも、へら状ヘッドには、構造的宿命と
して横すべりをおこしやすい、本体を傾けて使用すると
塗布膜がうまく転写されない、塗布膜が弱い場合には転
写できない、などの問題点があった。
【0003】これらの問題点を解決する方法の一つは、
転写ヘッドをローラー式にすることである。転写ヘッド
がローラー式であれば、ヘッドの端部が被転写面(紙面)
と接触しても、紙面を引掻くことは無く、被転写面上を
転がるだけであるため、下部の転写膜を剥がすことはな
い。このようなヘッド方式は、ローラー式ヘッドとして
知られるもので、重ね塗りの問題を改善する上で有効な
だけでなく、転写作業を行う際にヘッド上で塗布膜転写
テープが横ずれしにくく使い心地がよい。このため、修
正したい被転写部に真直ぐに塗布膜を転写することも容
易である。また、塗布膜転写テープが横ずれしにくいと
いう特性は、転写作業を行う際に、ヘッドから転写テー
プが外れてしまう問題を解消する上でも有効である。こ
のように、ローラー式ヘッドは優れた特徴を備えていた
が、塗布膜転写具に必要とされる小径ローラーは製造す
ることが難しかった。そのため、比較的ローラーの軸径
が大きくても構わないテープのりなどではローラー式ヘ
ッドを使用した商品が普及していたが、小径のローラー
が必要とされる塗布膜転写具にあっては、ローラー式ヘ
ッドを使用した商品は普及していなかった。
【0004】以下に従来の製造方法と、その問題点を説
明する。 二色インジェクション成形。 この製造方法は、インジェクション成形された軸に弾性
膜を再度インジェクション成形するものである。この方
法では、軸が樹脂であるため、使用時における十分な強
度を確保するためには相応の太さが必要となる。また、
成形時においても二回目のインジェクション成形を行う
過程で軸に射出圧がかかるため、軸の強度が必要とな
り、細軸を形成することは難しかった。 コンプレッション成形 コンプレッション成形は成形作業を2度行うため、コス
トが高くつく、金型が高価であるという問題があった。
また、加工精度が低く、細軸の製造には適さなかった。 弾性チューブ被覆方式。 この製造方法は、金属又は樹脂製の軸に、弾性素材で形
成されたチューブを力にまかせて嵌め合わせるものであ
る。この方法では、軸とチューブの密着性が弱く、転写
作業を行う際にヘッドを紙面に強く押し当てた場合に
は、弾性部が軸から横ずれしてしまう問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は上記
従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、簡単かつ
安価であると共に、高い製造精度が得られる塗布膜転写
具の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法を提供
することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
熱収縮チューブを軸に被せ、加熱により該チューブを収
縮させて軸に被覆したことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、熱収縮チューブを軸に被
せた後加熱することで熱収縮チューブを収縮させて軸に
被覆するものであるため、軸に弾性チューブを押し込む
必要は無く、製造作業が容易となる。また本発明は、軸
にプライマー処理を施すことにより、又は接着剤を塗布
しておくことにより、熱収縮チューブと軸の密着性を向
上させることができる。そして本発明は、細い軸に肉薄
に形成された熱収縮チューブを被覆することで、ローラ
ーの小型化を図ることができる。さらに本発明は、長尺
状に形成された軸に熱収縮チューブを被覆した後、適宜
必要な寸法に切断することで、製造作業を容易にするこ
とができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記軸の両端には熱収縮チューブの横ずれを防止す
る鍔部を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明によれば、軸の両端に熱収縮チュー
ブの横ずれを防止する鍔部を設けたことにより、製造時
及び使用時において、熱収縮チューブの横ずれを防止す
ることができる。
【0010】請求項3記載の発明は、軸の外径よりも小
さい内径に形成されたゴム又はシリコンゴムチューブを
石油又は有機溶剤に浸漬して膨潤させ、これを軸に被せ
た後乾燥して収縮することで軸に被覆して製造すること
を特徴とする。
【0011】本発明によれば、軸の外径よりも小さい内
径に形成されたチューブであっても、石油又は有機溶剤
に浸漬して膨潤させることにより、容易に軸に被せるこ
とが可能となる。膨潤させることにより軸径よりもチュ
ーブの内径が大きくなった場合はもちろんであるが、チ
ューブの内径が軸径よりも小さい場合であっても、石油
又は有機溶剤が潤滑剤として作用するので被せやすくな
る。また本発明は、軸にプライマー処理を施すことによ
り、又は接着剤を塗布しておくことにより、チューブと
軸の密着性を向上させることが可能となる。そして本発
明は、長尺状に形成された軸に被覆した後、適宜必要な
寸法に切断することで、製造作業を容易にすることが可
能となる。さらに本発明は、細い軸に肉薄に形成された
ゴムチューブを被覆することで、ローラーの小型化を図
ることが可能となる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、前記軸の両端には熱収縮チューブの横ずれを防止す
る鍔部を設けたことを特徴とする。
【0013】本発明によれば、軸の両端に熱収縮チュー
ブの横ずれを防止する鍔部を設けたことにより、製造時
及び使用時において、ゴム又はシリコンチューブが軸に
対して横ずれすることを防止することができる。
【0014】請求項5記載の発明は、軸に塗装又はコー
ティングすることで、弾性膜を被覆して製造することを
特徴とする。
【0015】本発明によれば、薄い弾性膜を軸に被覆し
て形成することが可能となる。また本発明は、長尺状に
形成された軸に弾性膜を被覆した後、適宜必要な寸法に
切断することで、製造作業を容易にすることが可能とな
る。そして本発明は、熱収縮チューブを用いる場合や、
石油又は有機溶剤で膨潤させたチューブを用いる場合よ
りも作業工程を少なくすることができ、塗装、コーティ
ング作業を自動化することでコストダウンを図ることが
可能となる。
【0016】請求項6記載の発明は、軸の外周面にゴム
状素材をインサート成形して製造することを特徴とす
る。
【0017】本発明は、二色成形に比べて型の構造を容
易にすることができ、型代を安価にすることが可能とな
る。また本発明は、軸を金属軸にすることができるの
で、軸を細くすることが可能となる。そして本発明は、
コンプレッション成形よりも高い精度で薄い弾性膜を形
成することができる。また、成形作業を自動化すること
でコストダウンを図ることが可能となる。
【0018】請求項7記載の発明は、適宜長さに切断さ
れた小径軸に、この軸の外径よりも大きい内径に形成さ
れた中空軸を緩挿して製造することを特徴とする。
【0019】本発明によれば、弾性膜を被覆しないの
で、ローラーの外形を小さく製造することが可能とな
る。また本発明は、弾性膜を設けていないので、塗布膜
転写具の使用に際しては、紙面へヘッドを押し当てた際
のヘッドの押圧力が一点に集中し、転写膜が紙面に付き
易くなる効果を有する転写ヘッドの小径ローラーを製造
することが可能となる。そして本発明は、軸に硬質樹脂
や金属を使用することで、高い強度を確保することが可
能となる。
【0020】請求項8記載の発明は、二色押し出し成形
によって軸と弾性部を同時に成形した後、適宜寸法に切
断して製造することを特徴とする。
【0021】本発明によれば、長尺状に連続形成した後
必要な寸法に切断することで容易に小径ローラーを生産
することができ、コストダウンを図る上で有効である。
また本発明は、軸に金属軸を使用して高い強度を確保す
ることが可能となる。
【0022】請求項9記載の発明は、樹脂又は金属素材
から削り出して製造することを特徴とする。
【0023】本発明によれば、弾性膜を被覆しないの
で、ローラーの外形を小さく製造することが可能とな
る。また本発明は、弾性膜を設けていないので、塗布膜
転写具の使用に際しては、紙面へヘッドを押し当てた際
のヘッドの押圧力が一点に集中し、転写膜が紙面に付き
易くなる効果を有する転写ヘッドの小径ローラーを製造
することが可能となる。そして本発明は、また硬質樹脂
や金属を使用することで、高い強度を確保することが可
能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明は、塗布膜転写具における
転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法に関し、簡
単かつ安価であると共に、高い製造精度が得られる製造
方法を提供するものであり、以下に記載する各種製造方
法により実施される。第一の方法は、軸に熱収縮チュー
ブを被せた後加熱することで、熱収縮チューブを収縮さ
せ、軸に被覆して製造する方法である。第二の方法は、
軸の外径よりも小さい内径に形成されたゴム又はシリコ
ンチューブを石油又は有機溶剤に浸漬して膨潤させ、こ
れを軸に被せた後乾燥して収縮することで軸に被覆して
製造する方法である。第三の方法は、軸に塗装又はコー
ティングすることで、ゴム膜を被覆して製造する方法で
ある。第四の方法は、軸の外周面にゴム状素材をインサ
ート成形して製造する方法である。第五の方法は、適宜
寸法に切断された小径軸に、この軸の外径よりも大きい
内径に形成され適宜寸法に切断された中空軸を緩挿して
製造する方法である。第六の方法は、二色押し出し成形
によって軸と弾性部を同時に成形した後、適宜寸法に切
断して製造する方法である。第七の方法は、樹脂又は金
属素材から削り出して製造する方法である。
【0025】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
【0026】(第一実施例)本発明に係る第一実施例は、
軸に熱収縮チューブを被せた後、熱収縮チューブを加熱
することで収縮させて軸に被覆するローラーの製造方法
である。本発明によれば、軸に熱収縮チューブを被せた
後、加熱して熱収縮チューブを収縮させるので、製造時
において軸に対して弾性チューブを押し込む必要は無
く、軽く挿入することができる。これにより製造作業を
容易とすることができる。また肉厚が薄く形成された熱
収縮チューブを用いると共に、外径が細い軸を用いるこ
とで、ローラーの小型化を図ることができる。また、製
造時には長尺状に形成された軸に熱収縮チューブを被覆
した後、適宜必要な寸法に切断することが可能であり、
このようにすれば小さな軸に個別に熱収縮チューブを被
覆するよりも容易に製造作業を行うことができる。図1
は、本実施例に示す方法により軸に熱収縮チューブを被
覆する工程を説明する図である。図では軸の形状の違い
により、タイプA、タイプB、タイプCの三種類を示し
ている。熱収縮チューブ11は、シリコンゴムによって
形成されるものを用いており、適宜被覆する軸の長さに
合わせて予め切断されている。軸10、101、102
はそれぞれ種類の異なるものを示している。軸10は、
中空軸10aに軸10bを緩挿して構成されるものを示
し、軸101は削り出し加工によって軸の両端部を細径
に形成したものを示す。また軸102は、前記軸101
と同様に削り出し加工によって形成されるものであり、
軸の両端部に鍔部を設けて、被覆された熱収縮チューブ
が軸の長手方向にずれない構造としている。初めに、タ
イプAの製造工程を説明する。中空軸10a及び軸10
bと弾性体チューブ(熱収縮チューブ)11を互いに被
せ、図中に示す状態とする。なお、中空軸10a及び
軸10bと熱収縮チューブ11は予め適宜寸法で切断さ
れた状態にある。次に、この状態で熱風を送り加熱す
る。又は赤外線を照射して加熱する。すると、熱収縮チ
ューブ11は収縮して軸10bに密着する。これによ
り、前記軸10は熱収縮チューブによって被覆され、小
径のローラー12となる。タイプB、タイプCに関して
も同様に熱収縮チューブを被覆することによりローラー
13、ローラー14が製造される。
【0027】(第二実施例)次に、本発明に係る第二実施
例に関し、前記第一実施例との共通点は便宜上説明を省
略し、相違点のみ説明する。本発明に係る第二実施例
は、軸の外径よりも小さい内径に形成された弾性体チュ
ーブを石油又は有機溶剤に浸漬して膨潤させ、これを軸
に被せた後乾燥させて軸に被覆するローラーの製造方法
である。本実施例では、弾性体チューブとしてシリコン
ゴムチューブを使用した。図2は、本実施例における作
業工程を説明する図である。前記弾性体チューブ(シリ
コンゴムチューブ)111の膨潤は、ベンゼンにシリコ
ンゴムチューブ浸漬することで行われる。膨潤させたシ
リコンゴムチューブ111は、前記第一実施例と同様に
軸に被せた後、乾燥機に入れて乾燥させた。これによ
り、小径のローラー12、13、14がそれぞれ製造さ
れる。本発明によれば、軸の外径よりも小さい内径に形
成されたチューブであっても、石油又は有機溶剤に浸漬
して膨潤させることにより、容易に軸に被せることが可
能となる。また、このとき軸にプライマー処理を施すこ
とにより、チューブと軸の密着性を向上させることがで
きる。また、プライマー処理を施すかわりに接着剤を塗
布してもよい。なお、本実施例ではシリコンゴムチュー
ブをベンゼンに浸漬して膨潤させる方法を説明したが、
シリコンゴムは、アルコールやアセトンなどに対しては
10〜15%程度、ガソリン、ベンゼン、トルエンどの
無極性有機化合物に対してはおよそ100〜200%程
度の膨潤性を示すことが知られているので、これらベン
ゼン以外の有機化合物に浸漬して膨潤させても構わな
い。シリコンゴムはこのような有機化合物に対しては膨
潤するだけであり、溶解したり劣化したりすることはな
いので、軸に被せた後に乾燥させることで、チューブは
収縮し、軸に密着した状態となる。また、前記第一実施
例の場合と同様、長尺状に形成された軸に弾性体チュー
ブを被覆した後、適宜必要な寸法に切断することで、製
造作業を容易にすることができる。
【0028】(第三実施例)次に、本発明に係る第三実施
例に関し、前記第一実施例との共通点は便宜上説明を省
略し、相違点のみ説明する。本発明に係る第三実施例
は、軸にゴム素材を塗装又はコーティングすることで弾
性膜を被覆するローラーの製造方法である。軸の構成は
前記第一実施例及び第二実施例に示したものと同様であ
り、これに通常知られる手段によって塗装又はコーティ
ングを施すものである。本発明によれば、薄い弾性膜を
軸に被覆することが可能である。また、第一実施例同
様、長尺状に形成された軸に弾性膜を被覆した後、適宜
必要な寸法に切断することで、製造作業を容易にするこ
とが可能となる。また本発明によれば、熱収縮チューブ
を用いる場合や、石油又は有機溶剤で膨潤させたチュー
ブを用いる場合よりも作業工程を少なくすることがで
き、塗装、コーティング作業を自動化することでコスト
ダウンを図ることが可能となる。
【0029】(第四実施例)次に、本発明に係る第四実施
例に関し説明する。本発明に係る第四実施例は、軸の外
周面にゴム状素材をインサート成形して製造するローラ
ーの製造方法である。本実施例に使用される軸の構成は
前記第一実施例及び第二実施例に示したものと同様であ
る。本発明によれば、二色成形に比べて型の構造を容易
にすることができ、型代を安価にすることが可能とな
る。また軸を金属軸にすることができるので、軸を細く
することが可能となる。また本発明によれば、コンプレ
ッション成形よりも高い精度で薄い弾性膜を形成するこ
とが可能となる。また、成形作業を自動化することでコ
ストダウンを図ることが可能となる。
【0030】(第五実施例)次に、本発明に係る第五実施
例に関し説明する。本発明に係る第五実施例は、金属軸
に軸の外径よりも大きい内径に形成された中空軸を緩挿
して製造するローラーの製造方法である。この軸の構成
は前記第一実施例及び第二実施例に示したタイプAのも
のと同様である。軸10は、中空軸10aに軸10bを
緩挿して構成される。本発明によれば、弾性膜を被覆し
ないので、ローラーの外形を小さく製造することができ
る。また、弾性膜を設けていないので、塗布膜転写具の
使用に際しては、紙面へヘッドを押し当てた際のヘッド
の押圧力が集中し転写膜が紙面に付き易くなる効果が得
られる。
【0031】(第六実施例)次に、本発明に係る第六実施
例に関し説明する。本発明に係る第六実施例は、二色押
し出し成形によって軸と弾性部を同時に成形する製造方
法である。図3は、本実施例により製造されたローラー
15の断面構造を示しており、このように本実施例では
軸15aと弾性部15bとを同時に製造することができ
る。二色成形は、ダブルモールド成形又は多色成形とも
呼ばれる成形方法であり、二色又は二種類の樹脂を用い
て一体の製品を作る成形方法のことで、成形作業は、二
組の射出装置を備えた専用の装置で行われる。図4に示
すように、本発明によれば、長尺状に連続形成した後必
要な寸法に切断することで容易にローラーを生産するこ
とができ、コストダウンを図る上で有効である。これは
前記第一実施例と同様である。また、中心軸に金属軸を
使用して高い強度を確保することができる。
【0032】(第七実施例)次に、本発明に係る第七実施
例に関し説明する。本発明に係る第七実施例は、樹脂又
は金属素材から削り出して製造する小径ローラーの製造
方法である。本発明によれば、弾性膜を被覆しないの
で、ローラーの外形を小さく製造することができる。ま
た本発明によれば、弾性膜を設けていないので、塗布膜
転写具の使用に際しては、紙面へヘッドを押し当てた際
にヘッドの押圧力が一点に集中し、転写膜が紙面に付き
易くなる効果を有する転写ヘッドの小径ローラーを製造
することができる。また本発明によれば、ローラーの素
材として硬質樹脂や金属を使用することで、高い強度を
確保することができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、次のような効果を有する。
【0034】本発明によれば、軸に熱収縮チューブを被
せた後加熱することで熱収縮チューブを収縮させて軸に
被覆するものであるので、軸に弾性チューブを押し込む
必要は無く、軽く挿入することができ、製造作業が容易
となる。また本発明は、軸にプライマー処理を施すこと
により、又は接着剤を塗布しておくことにより、熱収縮
チューブと軸の密着性を向上させることができる。そし
て本発明は、細い軸に肉薄に形成された熱収縮チューブ
を被覆することで、ローラーの小型化を図ることができ
る。さらに本発明は、長尺状に形成された軸に熱収縮チ
ューブを被覆した後、適宜必要な寸法に切断すること
で、製造作業を容易にすることができる。
【0035】本発明によれば、軸の両端に熱収縮チュー
ブの横ずれを防止する鍔部を設けたことにより、製造時
及び使用時において、熱収縮チューブの横ずれを防止す
ることができる。
【0036】本発明によれば、軸の外径よりも小さい内
径に形成されたチューブであっても、石油又は有機溶剤
に浸漬して膨潤させることにより、容易に軸に被せるこ
とが可能となる。膨潤させることにより軸径よりもチュ
ーブの内径が大きくなった場合はもちろんであるが、チ
ューブの内径が軸径よりも小さい場合であっても、石油
又は有機溶剤が潤滑剤として作用するので被せやすくな
る。また本発明は、軸にプライマー処理を施すことによ
り、又は接着剤を塗布しておくことにより、チューブと
軸の密着性を向上させることが可能となる。そして本発
明は、長尺状に形成された軸に被覆した後、適宜必要な
寸法に切断することで、製造作業を容易にすることが可
能となる。さらに本発明は、細い軸に肉薄に形成された
ゴムチューブを被覆することで、ローラーの小型化を図
ることが可能となる。
【0037】本発明によれば、軸の両端に熱収縮チュー
ブの横ずれを防止する鍔部を設けたことにより、製造時
及び使用時において、ゴム又はシリコンチューブが軸に
対して横ずれすることを防止することができる。
【0038】本発明によれば、薄い弾性膜を軸に被覆す
ることが可能となる。また本発明は、長尺状に形成され
た軸に弾性膜を被覆した後、適宜必要な寸法に切断する
ことで、製造作業を容易にすることが可能となる。そし
て本発明は、熱収縮チューブを用いる場合や、石油又は
有機溶剤で膨潤させたチューブを用いる場合よりも作業
工程を少なくすることができ、塗装、コーティング作業
を自動化することでコストダウンを図ることが可能とな
る。
【0039】本発明によれば、二色成形に比べて型の構
造を容易にすることができ、型代を安価にすることが可
能となる。また本発明は、中心軸を金属軸にすることが
できるので、軸を細くすることが可能となる。そして本
発明は、コンプレッション成形よりも高い精度で薄い弾
性膜を形成することができる。また、成形作業を自動化
することでコストダウンを図ることが可能となる。
【0040】本発明によれば、弾性膜を被覆しないの
で、ローラーの外形を小さく製造することが可能とな
る。また本発明は、弾性膜を設けていないので、塗布膜
転写具の使用に際しては、紙面へヘッドを押し当てた際
のヘッドの押圧力が一点に集中し、転写膜が紙面に付き
易くなる効果を有する転写ヘッドの小径ローラーを製造
することが可能となる。そして本発明は、軸に硬質樹脂
や金属を使用することで、高い強度を確保することが可
能となる。
【0041】本発明によれば、長尺状に連続形成した後
必要な寸法に切断することで容易に小径ローラーを生産
することができ、コストダウンを図る上で有効である。
また本発明は、中心軸に金属軸を使用して高い強度を確
保することが可能となる。
【0042】本発明によれば、弾性膜を被覆しないの
で、ローラーの外形を小さく製造することが可能とな
る。また本発明は、弾性膜を設けていないので、塗布膜
転写具の使用に際しては、紙面へヘッドを押し当てた際
のヘッドの押圧力が一点に集中し、転写膜が紙面に付き
易くなる効果を有する転写ヘッドの小径ローラーを製造
することが可能となる。そして本発明は、また硬質樹脂
や金属を使用することで、高い強度を確保することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第一実施例の製造工程を説明する
図である。
【図2】本発明に係る第二実施例の製造工程を説明する
図である。
【図3】本発明に係る第六実施例において製造されるロ
ーラーの断面構造を示す図である。
【図4】本発明に係る第六実施例において製造されるロ
ーラーの切断工程を説明する図である。
【符号の説明】
10 軸 10a 中空軸 10b 軸 101 軸 102 軸 11 弾性体チューブ(熱収縮チューブ) 111 弾性体チューブ(シリコンゴムチューブ) 12 ローラー 13 ローラー 14 ローラー 15 ローラー 15a 軸 15b 弾性部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱収縮チューブを軸に被せ、加熱により該
    チューブを収縮させて軸に被覆したことを特徴とする塗
    布膜転写具の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記軸の両端には熱収
    縮チューブの横ずれを防止する鍔部を設けたことを特徴
    とする塗布膜転写具の転写ヘッドに用いる小径ローラー
    の製造方法。
  3. 【請求項3】軸の外径よりも小さい内径に形成されたゴ
    ム又はシリコンゴムチューブを石油又は有機溶剤に浸漬
    して膨潤させ、これを軸に被せた後乾燥して収縮するこ
    とで軸に被覆して製造することを特徴とする塗布膜転写
    具の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記軸の両端にはゴム
    又はシリコンゴムチューブの横ずれを防止する鍔部を設
    けたことを特徴とする塗布膜転写具の転写ヘッドに用い
    る小径ローラーの製造方法。
  5. 【請求項5】軸に塗装又はコーティングすることで、弾
    性膜を被覆して製造することを特徴とする塗布膜転写具
    の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法。
  6. 【請求項6】軸の外周面にゴム状素材をインサート成形
    して製造することを特徴とする塗布膜転写具の転写ヘッ
    ドに用いる小径ローラーの製造方法。
  7. 【請求項7】適宜長さに切断された小径軸に、この軸の
    外径よりも大きい内径に形成された中空軸を緩挿して製
    造することを特徴とする塗布膜転写具の転写ヘッドに用
    いる小径ローラーの製造方法。
  8. 【請求項8】二色押し出し成形によって軸と弾性部を同
    時に成形した後、適宜寸法に切断して製造することを特
    徴とする塗布膜転写具の転写ヘッドに用いる小径ローラ
    ーの製造方法。
  9. 【請求項9】樹脂又は金属素材から削り出して製造する
    ことを特徴とする塗布膜転写具の転写ヘッドに用いる小
    径ローラーの製造方法。
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