JPH09254185A - 転写形成装置 - Google Patents
転写形成装置Info
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- JPH09254185A JPH09254185A JP6618696A JP6618696A JPH09254185A JP H09254185 A JPH09254185 A JP H09254185A JP 6618696 A JP6618696 A JP 6618696A JP 6618696 A JP6618696 A JP 6618696A JP H09254185 A JPH09254185 A JP H09254185A
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- transfer
- resin
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 転写面が球面の樹脂形成品を転写形成する際
に、転写箔にしわやくもりが発生せず、樹脂形成品の外
観不良を少なくすることができる転写形成装置を提供す
る。 【解決手段】 絵柄の描かれた転写箔4を一対の金型内
に載置し、該金型内に樹脂原料を射出すると同時に、該
転写箔4に描かれている絵柄を形成品に転写される転写
形成装置において、前記金型の少なくとも一方3に、前
記形成品の形状の沿って型面13より突出した凸部5を
有し、該凸部5と前記金型の他の一方2の型面12との
間で前記転写箔4を挟持することを特徴とする転写形成
装置。
に、転写箔にしわやくもりが発生せず、樹脂形成品の外
観不良を少なくすることができる転写形成装置を提供す
る。 【解決手段】 絵柄の描かれた転写箔4を一対の金型内
に載置し、該金型内に樹脂原料を射出すると同時に、該
転写箔4に描かれている絵柄を形成品に転写される転写
形成装置において、前記金型の少なくとも一方3に、前
記形成品の形状の沿って型面13より突出した凸部5を
有し、該凸部5と前記金型の他の一方2の型面12との
間で前記転写箔4を挟持することを特徴とする転写形成
装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】樹脂形成品を形成する手法の
一つに、金型内に、予め印刷や蒸着などによって文字や
図形などの絵柄が描かれている転写箔を載置して、金型
内に樹脂原料を射出注入すると同時に、この転写箔の絵
柄を樹脂形成品に転写する工法(転写形成法、インモー
ルド転写法などと称される)がある。
一つに、金型内に、予め印刷や蒸着などによって文字や
図形などの絵柄が描かれている転写箔を載置して、金型
内に樹脂原料を射出注入すると同時に、この転写箔の絵
柄を樹脂形成品に転写する工法(転写形成法、インモー
ルド転写法などと称される)がある。
【0002】この様な転写形成法に用いられる従来の転
写形成装置は、図9および図10に示すように、金型の
コア側2の両端部分、すなわち形成する型形状に影響し
ない部分に、樹脂形成品の形成後、金型を開くための押
し出し部材7が設けられており、金型内に載置される転
写箔4は、この押し出し部材7によってその位置がずれ
ないように支持されている。なお、図9は従来の転写形
成装置の金型の断面図であり、図10(a)は図9中の
a−a矢視図であり、図10(b)は図9中のb−b矢
視図である。
写形成装置は、図9および図10に示すように、金型の
コア側2の両端部分、すなわち形成する型形状に影響し
ない部分に、樹脂形成品の形成後、金型を開くための押
し出し部材7が設けられており、金型内に載置される転
写箔4は、この押し出し部材7によってその位置がずれ
ないように支持されている。なお、図9は従来の転写形
成装置の金型の断面図であり、図10(a)は図9中の
a−a矢視図であり、図10(b)は図9中のb−b矢
視図である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の転写
形成装置を用いて、図11に示すような転写面が球面の
樹脂形成品50を転写形成する場合、転写箔4にかかる
テンションが、押し出し部材7によって支持されている
方向と、他の方向とで異なり、樹脂形成品50の形状に
対して均等ではないため、転写箔4にしわがよったり、
逆に、転写箔4が引き伸ばされて薄くなったりして、樹
脂形成品50にしわやくもりが見えると言った問題があ
った。特に、樹脂原料を金型内に注入する樹脂原料の流
れ方向末端部分では、しわやくもりが集中し、外観不良
が多く発生して樹脂形成品の歩留まりを悪くする原因と
なっていた。本発明者の経験上この様な外観不良による
歩留まり低下は、樹脂形成品の転写面1の曲率半径が2
00mm以下の場合に多く生じている。なお、図11に
おいて、図11(a)は断面図であり、図11(b)は
図11(a)中のa−a矢視平面図である。
形成装置を用いて、図11に示すような転写面が球面の
樹脂形成品50を転写形成する場合、転写箔4にかかる
テンションが、押し出し部材7によって支持されている
方向と、他の方向とで異なり、樹脂形成品50の形状に
対して均等ではないため、転写箔4にしわがよったり、
逆に、転写箔4が引き伸ばされて薄くなったりして、樹
脂形成品50にしわやくもりが見えると言った問題があ
った。特に、樹脂原料を金型内に注入する樹脂原料の流
れ方向末端部分では、しわやくもりが集中し、外観不良
が多く発生して樹脂形成品の歩留まりを悪くする原因と
なっていた。本発明者の経験上この様な外観不良による
歩留まり低下は、樹脂形成品の転写面1の曲率半径が2
00mm以下の場合に多く生じている。なお、図11に
おいて、図11(a)は断面図であり、図11(b)は
図11(a)中のa−a矢視平面図である。
【0004】そこで、本発明は、樹脂形成品、特に、転
写面が球面の樹脂形成品を転写形成する際に、転写箔に
しわが発生したり、引き伸ばされてくもりが発生したり
することにないようにして、樹脂形成品の外観不良を少
なくすることができる転写形成装置を提供することであ
る。
写面が球面の樹脂形成品を転写形成する際に、転写箔に
しわが発生したり、引き伸ばされてくもりが発生したり
することにないようにして、樹脂形成品の外観不良を少
なくすることができる転写形成装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の本発明は、樹脂形成品の少なくとも一
表面に絵柄を付与するため、一対の金型内に予め絵柄の
描かれた転写箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出し
て樹脂形成品を形成すると同時に、該転写箔に描かれて
いる絵柄を樹脂形成品に転写される転写形成装置におい
て、前記金型の少なくとも一方に、前記形成品の形状に
沿って設けられ、両金型を合わせたときに型面より突出
する凸部を有し、前記凸部と前記金型の他の一方の型面
との間で前記転写箔を挟持することを特徴とする転写形
成装置である。
の請求項1記載の本発明は、樹脂形成品の少なくとも一
表面に絵柄を付与するため、一対の金型内に予め絵柄の
描かれた転写箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出し
て樹脂形成品を形成すると同時に、該転写箔に描かれて
いる絵柄を樹脂形成品に転写される転写形成装置におい
て、前記金型の少なくとも一方に、前記形成品の形状に
沿って設けられ、両金型を合わせたときに型面より突出
する凸部を有し、前記凸部と前記金型の他の一方の型面
との間で前記転写箔を挟持することを特徴とする転写形
成装置である。
【0006】また、上記目的を達成するための請求項2
記載の本発明は、樹脂形成品の少なくとも一表面に絵柄
を付与するため、一対の金型内に予め絵柄の描かれた転
写箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出して樹脂形成
品を形成すると同時に、該転写箔に描かれている絵柄を
樹脂形成品に転写される転写形成装置において、前記金
型の一方に、前記形成品の形状に沿って設けられた凸部
と、前記金型の他の一方に、前記凸部と係合するように
設けられた凹部と、を有し、前記凸部と前記凹部との間
で前記転写箔を挟持するようにしたことを特徴とする転
写形成装置である。
記載の本発明は、樹脂形成品の少なくとも一表面に絵柄
を付与するため、一対の金型内に予め絵柄の描かれた転
写箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出して樹脂形成
品を形成すると同時に、該転写箔に描かれている絵柄を
樹脂形成品に転写される転写形成装置において、前記金
型の一方に、前記形成品の形状に沿って設けられた凸部
と、前記金型の他の一方に、前記凸部と係合するように
設けられた凹部と、を有し、前記凸部と前記凹部との間
で前記転写箔を挟持するようにしたことを特徴とする転
写形成装置である。
【0007】さらに請求項3記載の本発明は、前記請求
項1または請求項2に記載の転写形成装置において、前
記凸部が弾性材によって形成されていることを特徴とす
る転写形成装置である。
項1または請求項2に記載の転写形成装置において、前
記凸部が弾性材によって形成されていることを特徴とす
る転写形成装置である。
【0008】さらに、上記目的を達成するための請求項
4記載の本発明は、樹脂形成品の少なくとも一表面に絵
柄を付与するため、一対の金型内に予め絵柄の描かれた
転写箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出して樹脂形
成品を形成すると同時に、該転写箔に描かれている絵柄
を樹脂形成品に転写される転写形成装置において、前記
金型の一方に設けられ、該金型の型面に前記形成品の形
状に沿って前記転写箔を押え付ける転写箔押え手段と、
前記金型の他の一方に設けられた前記転写箔押え手段が
内挿される溝と、を有することを特徴とする転写形成装
置である。
4記載の本発明は、樹脂形成品の少なくとも一表面に絵
柄を付与するため、一対の金型内に予め絵柄の描かれた
転写箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出して樹脂形
成品を形成すると同時に、該転写箔に描かれている絵柄
を樹脂形成品に転写される転写形成装置において、前記
金型の一方に設けられ、該金型の型面に前記形成品の形
状に沿って前記転写箔を押え付ける転写箔押え手段と、
前記金型の他の一方に設けられた前記転写箔押え手段が
内挿される溝と、を有することを特徴とする転写形成装
置である。
【0009】また、請求項5記載の本発明は、前記請求
項4記載の転写形成装置において、前記転写箔押え手段
が弾性材によって形成されていることを特徴とする転写
形成装置である。
項4記載の転写形成装置において、前記転写箔押え手段
が弾性材によって形成されていることを特徴とする転写
形成装置である。
【0010】さらに、請求項6記載の本発明は、前記請
求項1〜5のいずれか一つに記載の転写形成装置におい
て、前記形成品の少なくとも前記絵柄の転写される面の
形状が曲率半径200mm以下の曲面を有するものであ
ることを特徴とする転写形成装置である。
求項1〜5のいずれか一つに記載の転写形成装置におい
て、前記形成品の少なくとも前記絵柄の転写される面の
形状が曲率半径200mm以下の曲面を有するものであ
ることを特徴とする転写形成装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、上述のように構成された本
発明の実施の形態を添付した図面を参照して説明する。
なお、同一機能を有する部材には同一の符号を付し、一
部その説明を省略した。
発明の実施の形態を添付した図面を参照して説明する。
なお、同一機能を有する部材には同一の符号を付し、一
部その説明を省略した。
【0012】実施の形態1 図1は、本発明を適用した転写形成装置の構成を説明す
るための図面で、図1(a)は断面図であり、図1
(b)は図1a中のc−c矢視図(キャビティー側平面
図)である。
るための図面で、図1(a)は断面図であり、図1
(b)は図1a中のc−c矢視図(キャビティー側平面
図)である。
【0013】この転写形成装置は、本発明を適用した最
も基本的な構造を有するものであり、金型のキャビティ
ー側3に、形成型部分10の形状の全周囲に沿って、型
面13から僅かに突出した凸部5を設けたものである。
も基本的な構造を有するものであり、金型のキャビティ
ー側3に、形成型部分10の形状の全周囲に沿って、型
面13から僅かに突出した凸部5を設けたものである。
【0014】この転写形成装置では、まず、図2(a)
に示すように、開いている金型内に転写箔が位置決めさ
れて載置されると、図2(b)に示すように、金型のコ
ア側2とキャビティー側3とが閉じて、転写箔4がコア
側2の型面12と、キャビティー側3の凸部5によって
挟持され、さらに図2(c)に示すように、金型が完全
に閉じるように締められた状態になると、転写箔4は凸
部5によって強く挟持される。このため、転写箔4に
は、形成型部分10の形状に沿って均一なテンションが
加わり、金型内に樹脂原料を射出注入した際には、転写
箔4がしわになったり、引き伸ばされたりせずに、樹脂
形成品に転写箔4上の絵柄が転写され、樹脂形成品の外
観不良が少なくなる。
に示すように、開いている金型内に転写箔が位置決めさ
れて載置されると、図2(b)に示すように、金型のコ
ア側2とキャビティー側3とが閉じて、転写箔4がコア
側2の型面12と、キャビティー側3の凸部5によって
挟持され、さらに図2(c)に示すように、金型が完全
に閉じるように締められた状態になると、転写箔4は凸
部5によって強く挟持される。このため、転写箔4に
は、形成型部分10の形状に沿って均一なテンションが
加わり、金型内に樹脂原料を射出注入した際には、転写
箔4がしわになったり、引き伸ばされたりせずに、樹脂
形成品に転写箔4上の絵柄が転写され、樹脂形成品の外
観不良が少なくなる。
【0015】キャビティー側3に設けられている凸部5
は、型面13より僅かに突出していればよく、また、そ
の材質は、金型と同じ金属部材でもよいが、好ましくは
ゴムや合成樹脂などの弾性材を用いることで、両金型が
型締されたときに、弾性材が変形してコア側2とキャビ
ティー側3との間に隙間が生じることなく完全に締ま
り、樹脂形成品のバリの発生が少なくなる。
は、型面13より僅かに突出していればよく、また、そ
の材質は、金型と同じ金属部材でもよいが、好ましくは
ゴムや合成樹脂などの弾性材を用いることで、両金型が
型締されたときに、弾性材が変形してコア側2とキャビ
ティー側3との間に隙間が生じることなく完全に締ま
り、樹脂形成品のバリの発生が少なくなる。
【0016】実施の形態2 次に、本発明を適用した他の実施の形態を説明する。
【0017】図3および図4は、本発明を適用した転写
形成装置の構成を説明するための図面で、図3は断面図
であり、図4(a)は図3中のa−a矢視図(コア側平
面図)であり、図4(b)は図3中のb−b矢視図(キ
ャビティー側平面図)である。
形成装置の構成を説明するための図面で、図3は断面図
であり、図4(a)は図3中のa−a矢視図(コア側平
面図)であり、図4(b)は図3中のb−b矢視図(キ
ャビティー側平面図)である。
【0018】この転写形成装置では、金型のコア側2
に、従来同様に、樹脂形成品の形成後金型を開くための
押し出し部材7が設けられており、金型が開いている状
態のときに押し出し部材7によって位置決めされた転写
箔4が仮止めされるようになっている。
に、従来同様に、樹脂形成品の形成後金型を開くための
押し出し部材7が設けられており、金型が開いている状
態のときに押し出し部材7によって位置決めされた転写
箔4が仮止めされるようになっている。
【0019】一方、キャビティー側3には、その型面1
3上に、この押し出し部材7が挿入されるための溝17
およびランナー9が形成されており、さらに、前記実施
の形態1同様に、形成型部分10の形状に沿って、型面
13から僅かに突出したゴム材より成る凸部5が設けら
れている。ただし、本実施の形態2においては、ランナ
ー9を型面13上に形成しているため、形成型部分10
のゲート部分には、凸部5を型形状に沿って配置するこ
とができないので、型締めされたときに極力転写箔4に
均一なテンションが加わるように、ランナー9のゲート
部外側に凸部5aを設けている。
3上に、この押し出し部材7が挿入されるための溝17
およびランナー9が形成されており、さらに、前記実施
の形態1同様に、形成型部分10の形状に沿って、型面
13から僅かに突出したゴム材より成る凸部5が設けら
れている。ただし、本実施の形態2においては、ランナ
ー9を型面13上に形成しているため、形成型部分10
のゲート部分には、凸部5を型形状に沿って配置するこ
とができないので、型締めされたときに極力転写箔4に
均一なテンションが加わるように、ランナー9のゲート
部外側に凸部5aを設けている。
【0020】これにより、実施の形態1同様に、転写箔
4には、形成型部分10の形状に沿って均一なテンショ
ンが加わり、金型内に樹脂原料を射出注入した際には、
転写箔4がしわになったり、引き伸ばされたりせずに、
樹脂形成品に転写箔4上の絵柄が転写される。また、こ
の実施の形態2によれば、従来の金型のキャビティー側
3に凸部5を設けただけであるので、容易に本発明を実
施することができる。
4には、形成型部分10の形状に沿って均一なテンショ
ンが加わり、金型内に樹脂原料を射出注入した際には、
転写箔4がしわになったり、引き伸ばされたりせずに、
樹脂形成品に転写箔4上の絵柄が転写される。また、こ
の実施の形態2によれば、従来の金型のキャビティー側
3に凸部5を設けただけであるので、容易に本発明を実
施することができる。
【0021】実際にこの実施の形態2において説明した
転写形成装置を用いて、形成型部分10から凸部5の縁
までの間隔(図4におけるd)を5mm、同様にライナ
ー9と凸部5aの縁との間隔(図4におけるe)を5m
mとして、ランナーと凸部5との間隔@を最小で3mm
として、図11に示したような樹脂形成品の転写形成を
行ったところ、転写面1の曲率半径が100mmの樹脂
形成品において、転写面1でのしわやくもりなどの外観
不良がほとんと発生しなくなった。したがって、従来、
曲率半径が200mm以下の樹脂形成品において生じて
いたしわやくもりによる外観不良をほとんどなくすこと
ができ、その歩留まりを向上させることができる。
転写形成装置を用いて、形成型部分10から凸部5の縁
までの間隔(図4におけるd)を5mm、同様にライナ
ー9と凸部5aの縁との間隔(図4におけるe)を5m
mとして、ランナーと凸部5との間隔@を最小で3mm
として、図11に示したような樹脂形成品の転写形成を
行ったところ、転写面1の曲率半径が100mmの樹脂
形成品において、転写面1でのしわやくもりなどの外観
不良がほとんと発生しなくなった。したがって、従来、
曲率半径が200mm以下の樹脂形成品において生じて
いたしわやくもりによる外観不良をほとんどなくすこと
ができ、その歩留まりを向上させることができる。
【0022】なお、転写面1の曲率の限界については、
このような転写形成法によって転写することができる限
界と考えてよく、例えば、曲率半径100mm程度、凸
量4mmの樹脂形成品であっても、本発明を適用するこ
とによって、しわやくもりのない転写形成による樹脂形
成品を得ることができ、その曲率半径が特に小さい場合
には、後述する実施の形態3または4のごとくランナー
の位置を工夫することで良好な転写形成による樹脂形成
品を得ることが可能である。
このような転写形成法によって転写することができる限
界と考えてよく、例えば、曲率半径100mm程度、凸
量4mmの樹脂形成品であっても、本発明を適用するこ
とによって、しわやくもりのない転写形成による樹脂形
成品を得ることができ、その曲率半径が特に小さい場合
には、後述する実施の形態3または4のごとくランナー
の位置を工夫することで良好な転写形成による樹脂形成
品を得ることが可能である。
【0023】具体的な実績としては、上記曲率半径10
0mm、凸量4mmの樹脂形成品の場合、本発明を実施
することで、しわやくもりを解決することができた。ま
た、これ以上に小さい曲率のものであっても外周全面に
一様にテンションをかけ、均一にフィルム(転写箔)を
伸ばすことが可能な本発明の構造から、しわは発生しな
いと考えらる。ただし、曲率が小さく、凸量の大きいも
のの場合、くもりが発生したり、フィルムの印刷や蒸着
がされた部分が伸びきれず、切れが発生し、形成不可と
なる。この印刷や蒸着(加飾面)の伸び量の限界値から
形成可能な形状を算出すると、蒸着を有するフィルムの
場合では凸量が4mmの場合、曲率半径は80mm程度
が限界と考えられる。なお、印刷のみのフィルムの場合
は、伸びがよいため、さらに深い形状も可能である。
0mm、凸量4mmの樹脂形成品の場合、本発明を実施
することで、しわやくもりを解決することができた。ま
た、これ以上に小さい曲率のものであっても外周全面に
一様にテンションをかけ、均一にフィルム(転写箔)を
伸ばすことが可能な本発明の構造から、しわは発生しな
いと考えらる。ただし、曲率が小さく、凸量の大きいも
のの場合、くもりが発生したり、フィルムの印刷や蒸着
がされた部分が伸びきれず、切れが発生し、形成不可と
なる。この印刷や蒸着(加飾面)の伸び量の限界値から
形成可能な形状を算出すると、蒸着を有するフィルムの
場合では凸量が4mmの場合、曲率半径は80mm程度
が限界と考えられる。なお、印刷のみのフィルムの場合
は、伸びがよいため、さらに深い形状も可能である。
【0024】実施の形態3 本発明を適用したさらに他の実施の形態を説明する。
【0025】図5および図6は、本発明を適用したさら
に他の実施の形態の転写形成装置の構成を説明するため
の図面で、図5は断面図であり、図6(a)は図5中の
a−a矢視図(コア側平面図)であり、図6(b)は図
5中のb−b矢視図(キャビティー側平面図)である。
に他の実施の形態の転写形成装置の構成を説明するため
の図面で、図5は断面図であり、図6(a)は図5中の
a−a矢視図(コア側平面図)であり、図6(b)は図
5中のb−b矢視図(キャビティー側平面図)である。
【0026】この転写形成装置では、金型のコア側2
に、従来同様に、樹脂形成品の形成後金型を開くための
押し出し部材7が設けられており、金型が開いている状
態のときに、この押し出し部材7によって位置決めされ
た転写箔4が仮止めされるようになっており、さらに、
後述するキャビティー側3の凸部5と係合する凹部6が
形成型部分の形状に沿って設けられている。
に、従来同様に、樹脂形成品の形成後金型を開くための
押し出し部材7が設けられており、金型が開いている状
態のときに、この押し出し部材7によって位置決めされ
た転写箔4が仮止めされるようになっており、さらに、
後述するキャビティー側3の凸部5と係合する凹部6が
形成型部分の形状に沿って設けられている。
【0027】一方、キャビティー側3には、その型面1
3上に、この押し出し部材7が挿入されるための溝17
が形成されており、さらに、形成型部分10の形状に沿
って、型面13から僅かに突出した凸部5が設けられて
いて、両金型が型締めされたときにコア側2の凹部6と
係合するようになっている。また、ランナー9は、形成
型部分10のキャビティー3側の後方から設けられてい
て、凸部5が形成型部分10の全周囲に沿って設けるこ
とができるようになっている。
3上に、この押し出し部材7が挿入されるための溝17
が形成されており、さらに、形成型部分10の形状に沿
って、型面13から僅かに突出した凸部5が設けられて
いて、両金型が型締めされたときにコア側2の凹部6と
係合するようになっている。また、ランナー9は、形成
型部分10のキャビティー3側の後方から設けられてい
て、凸部5が形成型部分10の全周囲に沿って設けるこ
とができるようになっている。
【0028】これにより、転写箔4は、コア側2の凹部
とキャビティー側3の凸部とによって挟持されることと
なり、転写箔4には形成型部分10の形状に沿って均一
なテンションが加わり、金型内に樹脂原料を射出注入し
た際には、転写箔4がしわになったり、引き伸ばされた
りせずに、樹脂形成品に転写箔4上の絵柄が転写され、
樹脂形成品の外観不良が少なくなる。また、このよう
に、転写箔4を挟持する部分を凹凸の組み合わせとした
ことで、例えば、金型そのものに、凹部と凸部を形成し
た場合であっても、コア側2とキャビティー側3はしっ
かりと隙間なく締まるので、樹脂形成品にバリが発生す
ることがない。なお、凸部としては、金型そのものによ
り形成する他、ゴムや合成樹脂などの弾性材でもよく、
弾性材を用いることで、その弾性力によって均等な力で
転写箔4を挟持することができ好ましい。また、凹部内
においても弾性材をコーティングすることで、同様に均
等な力で挟持することができてより好ましい。さらに、
この様に弾性材を用いた場合、弾性材表面の摩擦力が大
きなものであれば、転写箔4を挟持したときにこれら弾
性材表面の摩擦力により、転写箔4に対してより均一に
テンションを加え易くなる。
とキャビティー側3の凸部とによって挟持されることと
なり、転写箔4には形成型部分10の形状に沿って均一
なテンションが加わり、金型内に樹脂原料を射出注入し
た際には、転写箔4がしわになったり、引き伸ばされた
りせずに、樹脂形成品に転写箔4上の絵柄が転写され、
樹脂形成品の外観不良が少なくなる。また、このよう
に、転写箔4を挟持する部分を凹凸の組み合わせとした
ことで、例えば、金型そのものに、凹部と凸部を形成し
た場合であっても、コア側2とキャビティー側3はしっ
かりと隙間なく締まるので、樹脂形成品にバリが発生す
ることがない。なお、凸部としては、金型そのものによ
り形成する他、ゴムや合成樹脂などの弾性材でもよく、
弾性材を用いることで、その弾性力によって均等な力で
転写箔4を挟持することができ好ましい。また、凹部内
においても弾性材をコーティングすることで、同様に均
等な力で挟持することができてより好ましい。さらに、
この様に弾性材を用いた場合、弾性材表面の摩擦力が大
きなものであれば、転写箔4を挟持したときにこれら弾
性材表面の摩擦力により、転写箔4に対してより均一に
テンションを加え易くなる。
【0029】なお、以上説明した実施の形態1、2およ
び3においては、いずれも凸部5をキャビティー側3に
設けたが、本発明は、この様な形態に限定されるもので
はなく、この凸部5は当然に、コア側2に設けられてい
るものであってもよい。
び3においては、いずれも凸部5をキャビティー側3に
設けたが、本発明は、この様な形態に限定されるもので
はなく、この凸部5は当然に、コア側2に設けられてい
るものであってもよい。
【0030】実施の形態4 本発明を適用したさらに他の実施の形態を説明する。
【0031】図7および図8は、本発明を適用したさら
に他の実施の形態の転写形成装置の構成を説明するため
の図面で、図7は断面図であり、図8(a)は図7中の
a−a矢視図(コア側平面図)であり、図8(b)は図
7中のb−b矢視図(キャビティー側平面図)である。
に他の実施の形態の転写形成装置の構成を説明するため
の図面で、図7は断面図であり、図8(a)は図7中の
a−a矢視図(コア側平面図)であり、図8(b)は図
7中のb−b矢視図(キャビティー側平面図)である。
【0032】この転写形成装置では、金型のコア側2
に、従来同様の樹脂形成品の形成後金型を開くための押
し出し部材7が設けられており、さらに転写箔押さえ手
段としてこの押し出し部材7と接合または一体的に形成
された箔押さえリング20が設けられている。この箔押
さえリング20は、形成型部分10の形状に沿った形
で、転写箔4をコア側2の型面12に押し付ける。
に、従来同様の樹脂形成品の形成後金型を開くための押
し出し部材7が設けられており、さらに転写箔押さえ手
段としてこの押し出し部材7と接合または一体的に形成
された箔押さえリング20が設けられている。この箔押
さえリング20は、形成型部分10の形状に沿った形
で、転写箔4をコア側2の型面12に押し付ける。
【0033】一方、キャビティー側3には、その型面1
3上に、この押し出し部材7と箔押さえリング20が挿
入されるための溝17および21が形成されており、両
金型が型締めされたときに、押し出し部材7と箔押さえ
リング20がこの溝17および21に入り金型がぴった
りと締まるようになっている。また、ランナー9は、形
成型部分10のキャビティー3側に設けられている。
3上に、この押し出し部材7と箔押さえリング20が挿
入されるための溝17および21が形成されており、両
金型が型締めされたときに、押し出し部材7と箔押さえ
リング20がこの溝17および21に入り金型がぴった
りと締まるようになっている。また、ランナー9は、形
成型部分10のキャビティー3側に設けられている。
【0034】これにより、転写箔4は、箔押さえリング
20によって、コア側2の型面12に押さえ付けられ
て、転写箔4には形成型部分10の形状に沿って均一な
テンションが加わり、金型内に樹脂原料を射出注入した
際には、転写箔4がしわになったり、引き伸ばされたり
せずに、樹脂形成品に転写箔4上の絵柄が転写され、樹
脂形成品の外観不良が少なくなる。
20によって、コア側2の型面12に押さえ付けられ
て、転写箔4には形成型部分10の形状に沿って均一な
テンションが加わり、金型内に樹脂原料を射出注入した
際には、転写箔4がしわになったり、引き伸ばされたり
せずに、樹脂形成品に転写箔4上の絵柄が転写され、樹
脂形成品の外観不良が少なくなる。
【0035】この箔押さえリング20の材質としては、
金属、またはゴムや合成樹脂などの弾性材により形成す
るが、特に弾性材表面の摩擦力が大きなものであれば、
弾性材表面の摩擦力によって、転写箔に対してより均一
にテンションを加え易くなる。また、箔押さえリング2
0に、弾性材を用いた場合には、箔押さえリング20が
挿入される溝21の深さを箔押さえリング20の大きさ
より僅かに浅く形成することで、型締めの力によって、
より強力に転写箔4がコア側2の型面12に押さえ付け
られることとなり、転写箔4が滑ったりすることがな
く、しわやくもりの発生をより効果的に防止することが
できる。そして、このような場合でも箔押さえリング2
0に弾性材を用いたことで、型締めされたときには、弾
性材が変形するので、コア側2とキャビティー側3との
間に隙間ができることはない。
金属、またはゴムや合成樹脂などの弾性材により形成す
るが、特に弾性材表面の摩擦力が大きなものであれば、
弾性材表面の摩擦力によって、転写箔に対してより均一
にテンションを加え易くなる。また、箔押さえリング2
0に、弾性材を用いた場合には、箔押さえリング20が
挿入される溝21の深さを箔押さえリング20の大きさ
より僅かに浅く形成することで、型締めの力によって、
より強力に転写箔4がコア側2の型面12に押さえ付け
られることとなり、転写箔4が滑ったりすることがな
く、しわやくもりの発生をより効果的に防止することが
できる。そして、このような場合でも箔押さえリング2
0に弾性材を用いたことで、型締めされたときには、弾
性材が変形するので、コア側2とキャビティー側3との
間に隙間ができることはない。
【0036】なお、本実施の形態4においては、箔押さ
えリング20を押し出し部材7と接合または一体に形成
したものであるが、本発明は、この様な形態に限定され
るものではなく、転写箔押さえ手段として、押し出し部
材7と独立に設けられていてもよい。
えリング20を押し出し部材7と接合または一体に形成
したものであるが、本発明は、この様な形態に限定され
るものではなく、転写箔押さえ手段として、押し出し部
材7と独立に設けられていてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
とに以下のような効果を奏する。
【0038】請求項1記載の本発明によれば、金型の一
方に設けた凸部と他方の型面とによって、樹脂形成品の
形状に沿って転写箔を挟持することとしたので、樹脂形
成品の射出形成時に、樹脂形成品の回りの転写箔にかか
るテンションを常に均一な状態に保つことができるの
で、しわやくもりの発生を防止することができ、転写形
成による樹脂形成品の歩留まりが向上する。
方に設けた凸部と他方の型面とによって、樹脂形成品の
形状に沿って転写箔を挟持することとしたので、樹脂形
成品の射出形成時に、樹脂形成品の回りの転写箔にかか
るテンションを常に均一な状態に保つことができるの
で、しわやくもりの発生を防止することができ、転写形
成による樹脂形成品の歩留まりが向上する。
【0039】請求項2記載の本発明によれば、金型の一
方に設けた凸部と他方に設けた凹部とによって、樹脂形
成品の形状に沿って転写箔を挟持することとしたので、
樹脂形成品の射出形成時に、樹脂形成品の回りの転写箔
にかかるテンションを常に均一な状態に保つことができ
るので、しわやくもりの発生を防止することができ、転
写形成による樹脂形成品の歩留まりが向上する。
方に設けた凸部と他方に設けた凹部とによって、樹脂形
成品の形状に沿って転写箔を挟持することとしたので、
樹脂形成品の射出形成時に、樹脂形成品の回りの転写箔
にかかるテンションを常に均一な状態に保つことができ
るので、しわやくもりの発生を防止することができ、転
写形成による樹脂形成品の歩留まりが向上する。
【0040】請求項3記載の本発明によれば、前記請求
項1または請求項2記載の構成において、その凸部を弾
性材としたことで、弾性材の弾性力によって転写箔を均
等に挟持することができ、樹脂形成品の回りの転写箔に
かかるテンションをより均一な状態に保つことができる
ので、しわやくもりの発生を防止することができ、転写
形成による樹脂形成品の歩留まりが向上する。
項1または請求項2記載の構成において、その凸部を弾
性材としたことで、弾性材の弾性力によって転写箔を均
等に挟持することができ、樹脂形成品の回りの転写箔に
かかるテンションをより均一な状態に保つことができる
ので、しわやくもりの発生を防止することができ、転写
形成による樹脂形成品の歩留まりが向上する。
【0041】請求項4記載の本発明によれば、転写箔押
さえ手段により金型の一方の型面に転写箔を樹脂形成品
の形状に沿って押さえ付けることとしたので、樹脂形成
品の射出形成時に、樹脂形成品の回りの転写箔にかかる
テンションを常に均一な状態に保つことができるので、
しわやくもりの発生を防止することができ、転写形成に
よる樹脂形成品の歩留まりが向上する。
さえ手段により金型の一方の型面に転写箔を樹脂形成品
の形状に沿って押さえ付けることとしたので、樹脂形成
品の射出形成時に、樹脂形成品の回りの転写箔にかかる
テンションを常に均一な状態に保つことができるので、
しわやくもりの発生を防止することができ、転写形成に
よる樹脂形成品の歩留まりが向上する。
【0042】請求項5記載の本発明によれば、前記請求
項4の構成において、転写箔押さえ手段を弾性材とした
ことで、弾性材の弾性力によって転写箔を均等に挟持す
ることができ、樹脂形成品の回りの転写箔にかかるテン
ションをより均一な状態に保つことができるので、しわ
やくもりの発生を防止することができ、転写形成による
樹脂形成品の歩留まりが向上する。
項4の構成において、転写箔押さえ手段を弾性材とした
ことで、弾性材の弾性力によって転写箔を均等に挟持す
ることができ、樹脂形成品の回りの転写箔にかかるテン
ションをより均一な状態に保つことができるので、しわ
やくもりの発生を防止することができ、転写形成による
樹脂形成品の歩留まりが向上する。
【0043】請求項6記載の本発明によれば、形成され
る樹脂形成品の転写面の形状が曲率半径200mm以下
の場合に、前記請求項1〜5のいずれか一つの構成によ
って、樹脂形成品の回りの転写箔にかかるテンションを
常に均一な状態に保つことができるので、しわやくもり
の発生を防止することができ、転写形成による樹脂形成
品の歩留まりが向上する。
る樹脂形成品の転写面の形状が曲率半径200mm以下
の場合に、前記請求項1〜5のいずれか一つの構成によ
って、樹脂形成品の回りの転写箔にかかるテンションを
常に均一な状態に保つことができるので、しわやくもり
の発生を防止することができ、転写形成による樹脂形成
品の歩留まりが向上する。
【図1】 本発明の実施の形態1による転写形成装置の
図面であり、図1(a))は断面図、図1(b)は図1
(a)中のc−c矢視図である。
図面であり、図1(a))は断面図、図1(b)は図1
(a)中のc−c矢視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1による転写形成装置の
動作を説明するための図面である。
動作を説明するための図面である。
【図3】 本発明の実施の形態2による転写形成装置の
断面図である。
断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態2による転写形成装置の
平面図であり、図4(a)は図3中のa−a矢視図、図
4(b)は図3中のb−b矢視図である。
平面図であり、図4(a)は図3中のa−a矢視図、図
4(b)は図3中のb−b矢視図である。
【図5】 本発明の実施の形態3による転写形成装置の
断面図である。
断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態3による転写形成装置の
平面図であり、図6(a)は図5中のa−a矢視図、図
6(b)は図5中のb−b矢視図である。
平面図であり、図6(a)は図5中のa−a矢視図、図
6(b)は図5中のb−b矢視図である。
【図7】 本発明の実施の形態4による転写形成装置の
断面図である。
断面図である。
【図8】 本発明の実施の形態4による転写形成装置の
平面図であり、図8(a)は図7中のa−a矢視図、図
8(b)は図7中のb−b矢視図である。
平面図であり、図8(a)は図7中のa−a矢視図、図
8(b)は図7中のb−b矢視図である。
【図9】 従来の転写形成装置の断面図である。
【図10】 従来の転写形成装置の平面図であり、図1
0(a)は図9中のa−a矢視図、図10(b)は図9
中のb−b矢視図である。
0(a)は図9中のa−a矢視図、図10(b)は図9
中のb−b矢視図である。
【図11】 樹脂形成品の一例を示す図面である。
【符号の説明】 1…転写面、 2…金型のコア側、 3…金型のキャビティー側、 4…転写箔、 5、5a…凸部、 6…凹部、 7…押し出し部材、 9…ランナー、 10…形成型部分 12、13…型面、 17、21…溝、 20…箔押さえリング。
フロントページの続き (72)発明者 小野 勇夫 神奈川県鎌倉市岩瀬1250番地 マルイ工業 株式会社内 (72)発明者 小野寺 弘男 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 樹脂形成品の少なくとも一表面に絵柄を
付与するため、一対の金型内に予め絵柄の描かれた転写
箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出して樹脂形成品
を形成すると同時に、該転写箔に描かれている絵柄を樹
脂形成品に転写される転写形成装置において、 前記金型の少なくとも一方に、前記形成品の形状に沿っ
て設けられ、両金型を合わせたときに型面より突出する
凸部を有し、 前記凸部と前記金型の他の一方の型面との間で前記転写
箔を挟持することを特徴とする転写形成装置。 - 【請求項2】 樹脂形成品の少なくとも一表面に絵柄を
付与するため、一対の金型内に予め絵柄の描かれた転写
箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出して樹脂形成品
を形成すると同時に、該転写箔に描かれている絵柄を樹
脂形成品に転写される転写形成装置において、 前記金型の一方に、前記形成品の形状に沿って設けられ
た凸部と、 前記金型の他の一方に、前記凸部と係合するように設け
られた凹部と、を有し、 前記凸部と前記凹部との間で前記転写箔を挟持するよう
にしたことを特徴とする転写形成装置。 - 【請求項3】 前記凸部が弾性材によって形成されてい
ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転
写形成装置。 - 【請求項4】 樹脂形成品の少なくとも一表面に絵柄を
付与するため、一対の金型内に予め絵柄の描かれた転写
箔を載置し、該金型内に樹脂原料を射出して樹脂形成品
を形成すると同時に、該転写箔に描かれている絵柄を樹
脂形成品に転写される転写形成装置において、 前記金型の一方に設けられ、該金型の型面に前記形成品
の形状に沿って前記転写箔を押え付ける転写箔押え手段
と、 前記金型の他の一方に設けられた前記転写箔押え手段が
内挿される溝と、を有することを特徴とする転写形成装
置。 - 【請求項5】 前記転写箔押え手段が弾性材によって形
成されていることを特徴とする請求項4に記載の転写形
成装置。 - 【請求項6】 前記形成品の少なくとも前記絵柄の転写
される面の形状が曲率半径200mm以下の曲面を有す
るものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
一つに記載の転写形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6618696A JPH09254185A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 転写形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6618696A JPH09254185A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 転写形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09254185A true JPH09254185A (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=13308572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6618696A Withdrawn JPH09254185A (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 転写形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09254185A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1484156A1 (en) * | 2002-03-14 | 2004-12-08 | Nissha Printing Co., Ltd. | Metal mold for injection molding and method of manufacturing injection molded part |
WO2012107222A1 (de) * | 2011-02-10 | 2012-08-16 | Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg | Formwerkzeug zum hinterspritzen einer kunststofffolie mit einer kunststoffschmelze |
-
1996
- 1996-03-22 JP JP6618696A patent/JPH09254185A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1484156A1 (en) * | 2002-03-14 | 2004-12-08 | Nissha Printing Co., Ltd. | Metal mold for injection molding and method of manufacturing injection molded part |
EP1484156A4 (en) * | 2002-03-14 | 2008-07-23 | Nissha Printing | METAL MOLD FOR INJECTION MOLDING AND METHOD FOR MANUFACTURING INJECTION MOLDED PART |
WO2012107222A1 (de) * | 2011-02-10 | 2012-08-16 | Leonhard Kurz Stiftung & Co. Kg | Formwerkzeug zum hinterspritzen einer kunststofffolie mit einer kunststoffschmelze |
JP2014504973A (ja) * | 2011-02-10 | 2014-02-27 | レオンハード クルツ シュティフトゥング ウント コー. カーゲー | 溶融プラスティックでのプラスティックフィルムのインサート成型用金型 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030603 |