JPH107310A - 転着器におけるローラ支持構造 - Google Patents

転着器におけるローラ支持構造

Info

Publication number
JPH107310A
JPH107310A JP16430596A JP16430596A JPH107310A JP H107310 A JPH107310 A JP H107310A JP 16430596 A JP16430596 A JP 16430596A JP 16430596 A JP16430596 A JP 16430596A JP H107310 A JPH107310 A JP H107310A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
transfer
elastic ring
transfer device
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP16430596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2998641B2 (ja
Inventor
Yuji Kaji
裕二 梶
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP8164305A priority Critical patent/JP2998641B2/ja
Publication of JPH107310A publication Critical patent/JPH107310A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2998641B2 publication Critical patent/JP2998641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H37/00Article or web delivery apparatus incorporating devices for performing specified auxiliary operations
    • B65H37/002Web delivery apparatus, the web serving as support for articles, material or another web
    • B65H37/005Hand-held apparatus
    • B65H37/007Applicators for applying coatings, e.g. correction, colour or adhesive coatings

Landscapes

  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持軸に巻き取りローラが安定して嵌合した
状態を維持できるようにすること。 【解決手段】 支持軸25に嵌合する複数の爪片63を
備えて巻き取りローラ53が形成されている。爪片63
の内径は支持軸25の外周直径よりも僅かに小さく、支
持軸25に嵌合した状態で一定の締付力を発揮する。爪
片63の外周側には弾性リング70が嵌合しており、こ
の弾性リング70によって、爪片63自体の弾性が低下
しても、前記締付力が維持可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転着器におけるロ
ーラ支持構造に係り、更に詳しくは、繰り出しローラ
と、これに対応する回転軸との嵌合状態を安定的に維持
する一方、繰り出しローラの周速の変化に応じて回転軸
との相対回転を許容することのできるローラ支持構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、粘着剤或いは修正剤等の転着剤を
積層した転着テープを一対のローラ間に掛け回し、この
転着剤を被転着面である紙等に接触させながら転着テー
プを回行操作することで転着剤を紙面に転着できる転着
器が知られている。
【0003】この種の転着器は、転着器本体内で同期回
転可能に設けられた二つの回転軸を備えており、これら
の回転軸に転着テープの繰り出しローラと、巻き取りロ
ーラとがそれぞれ支持される構成となっている。ここ
で、各ローラは回転軸と一体に回転できる嵌合構造が採
用されているとともに、繰り出しローラに巻装された転
着テープは、そのリード端が転着ヘッドに掛け回された
後に巻き取りローラに固定されている。従って、転着ヘ
ッドを紙面等に押し当てながら転着器を手前側に引くこ
とで転着テープが繰り出しローラから順次繰り出されて
所定の転着が行える一方、転着済みのテープは巻き取り
ローラに順次巻き取り可能になっている。
【0004】ところで、繰り出しローラと巻き取りロー
ラは、転着テープの巻装量に応じて相互の周速に変化を
生ずることとなる。すなわち、転着器の使用初期におい
ては、繰り出しローラは転着テープの巻径が大きいので
周速は比較的遅くなる一方、転着テープの消費が進むに
つれて、繰り出しローラの周速は早くなる。そのため、
繰り出しローラは、定速回転する回転軸に対して早くな
る方向に相対回転できる構成としなければならない。こ
こで、繰り出しローラは、回転軸の直径よりも内径が僅
かに小さくなる複数の樹脂製爪片を備えて構成されてお
り、これにより、回転軸を締め付けて当該回転軸と共に
回転しつつも、一定以上のトルクが加わった時に、回転
軸上を周方向に滑って周速調整が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記爪
片は、当初は一定の摩擦係合力で回転軸に嵌合して当該
回転軸と共に回転可能となるが、例えば、製品としての
在庫期間を長く要したり、或いは、消費者において転着
器の使用が長期に行われなかったりした時に、経時的な
弾性低下をもたらし、繰り出しローラが回転軸を適度に
締め付けることなく当該回転軸上を滑ってしまい、これ
が転着テープに弛みを生じるさせるという不都合を招来
する。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合に着目
して案出されたものであり、特に、繰り出しローラが回
転軸に対して一定の締付力を発揮して嵌合する状態を長
期に亘って保障でき、ひいては転着テープに弛みを発生
させることのない転着器におけるローラの支持構造を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る転着器のローラ支持構造は、転着器本
体内に設けられた一対の回転軸に繰り出しローラと巻き
取りローラとをそれぞれ装着し、前記繰り出しローラに
巻装された転着テープが転着ヘッドを介して巻き取りロ
ーラで巻き取り可能に設けられた転着器において、前記
繰り出しローラは、対応する回転軸の外周面側に装着さ
れて当該回転軸との同期回転が可能となる筒状部と、当
該筒状部の外側に嵌合されて前記回転軸に対する筒状部
の締付位置を維持する弾性リングとを備える、という構
成を採っている。この構成において、前記筒状部は回転
軸を締め付けるような態様で嵌合することとなり、当該
回転軸の回転に伴って同時に回転可能となる。また、前
記弾性リングが筒状部に嵌合している状態では、筒状部
は常に回転軸の中心に締付力を及ぼすこととなり、爪片
の経時的な締付力低下が防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の前記構成において、前記
繰り出しローラは前記筒状部の外側に転着テープを装着
するための外筒を備え、この外筒と弾性リングとの間に
は当該リングの拡径方向への変位を許容する隙間が形成
されている。この構成により、転着に際して繰り出しロ
ーラに一定以上のトルクが加わった時に、弾性リングが
その直径を僅かに拡大して爪片による締付力を一時的に
減退させ、繰り出しローラが回転軸よりも早く回転する
ことを許容する。しかも、転着テープは外筒に装着され
ているため、弾性リングの変形は何等の影響も受けるこ
とがない。
【0009】なお、前記筒状部は、複数の爪片を円周方
向に配置して形成され、少なくとも一部の爪片には、前
記弾性リングの脱落防止部を形成することが好ましい。
この脱落防止部は、爪片と外筒との間を部分的に狭める
ことのできる適宜な突部によって構成することができ
る。脱落防止部を形成することによって、弾性リングは
外的な力を付与しない限り前記嵌合位置から外れること
がなく、爪片の位置を安定的に保持することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0011】図1には転着器の概略斜視図が示され、図
2には転着器を開蓋した状態の斜視図が示されている。
また、図3にはその分解斜視図が示されている。これら
の図において、転着器10は転着器本体11と、当該転
着器本体11内に出し入れ可能に収納された転着テープ
ホルダ12とを備えて構成されている。
【0012】転着器本体11は、図2及び図3に示され
るように、容器14と、この容器14にヒンジ15を介
して連結された蓋体16とにより構成されている。容器
14は底壁18と、当該底壁18の周縁に立設された周
壁19とを備えた長楕円形の皿状をなし、この周壁19
の一部には転着領域を形成するための切欠部20が設け
られている。また、底壁18上には、繰り出し装置21
と、巻き取り装置22及び転着ヘッド23がそれぞれ回
転可能に支持されている。
【0013】前記繰り出し装置21は、図4に拡大して
示されるように、底壁18に立設された中空の円筒軸2
4と、この円筒軸24に嵌合された回転軸25と、当該
回転軸25の下端に連設された歯車26とにより構成さ
れている。ここで、円筒軸24には、その径方向180
度間隔を隔てた位置にストッパ爪24Aが設けられてお
り、このストッパ爪24Aによって回転軸25の図中上
方への脱落が不能に保持されている。また、前記歯車2
6の中心寄り位置には前記底壁18上に形成された円周
歯18Aに噛み合う一対のラチェット歯28が設けられ
ており、これら円周歯18A及びラチェット歯28によ
り繰り出し装置21が反繰り出し方向へ回転しないよう
になっている。
【0014】一方、前記巻き取り装置22は、図3に示
されるように、前記底壁18に立設された図示しない軸
に嵌合した羽付き巻き取り軸30と、この巻き取り軸3
0の下端に連設されるとともに、前記歯車26に噛合し
て同期回転可能となる歯車31とにより構成されてい
る。また、巻き取り軸30の図中上端には凹溝33が形
成されており、この凹溝33にコイン若しくは爪等を係
合させて巻き取り軸30を蓋体16側から回転させるこ
とができ、これによって、転着テープのたるみ防止が図
られる。
【0015】前記転着ヘッド23は円筒形状に設けら
れ、当該転着ヘッド23は、前記底壁18に立設された
回転軸34に回転可能に軸支されている。この転着ヘッ
ド23はゴム或いは軟質プラスチック等のローラからな
り、外側から力を付与することによって、一定程度の弾
力を発揮するものが用いられている。
【0016】前記蓋体16は頂壁35と、当該頂壁35
の周縁に連設された周壁36とにより構成されている。
周壁36の一部には容器14側の切欠部20に対応する
切欠部37が設けられ、蓋体16は実質的に容器14の
外形と略同一外形となっている。ここで、頂壁35には
前記繰り出し装置21の軸端中央部領域に対応するブレ
ーキ窓40と、前記巻き取り軸30に対応する張力調整
穴41と、前記転着ヘッド23における回転軸34の軸
受43と、この軸受43とは反対側に設けれらて転着テ
ープ残量を外側から覗き込むことのできるスリット窓4
4が形成されている。前記ブレーキ窓40は、図1に示
されるように、例えば、親指の腹等をある程度内側に喰
い込ませることができる程度の開口幅と開口長さを有し
ており、これによって、繰り出しローラ53の回転を外
側から規制できるようになっている。
【0017】前記転着テープホルダ12は、図5にも示
されるように、前記転着器本体11内に収納可能な大き
さを備えた板状の支持体50と、この支持体50に支持
されるとともに、外周に転着テープ51が巻装された繰
り出しローラ53と、この繰り出しローラ53から繰り
出された転着テープ51を順次巻き取り可能に設けられ
た巻き取りローラ54と、前記転着テープ51を一時的
に掛け回し可能とするテープ巻掛け部材55とを備えて
構成されている。
【0018】前記支持体50は樹脂或いは比較的硬質な
紙を用いて構成されている。この支持体50は平面形状
が長楕円形をなし、その長手方向一端側と、幅方向一端
側にそれぞれU字状の切欠部57,58が形成されてい
る。そして、これらの各切欠部57,58には前記繰り
出しローラ53と巻き取りローラ54とがそれぞれ装着
可能となっている。また、支持体50の最も幅が狭くな
った先端部は、若干内側に凹んだ円弧状縁59とされて
おり、この円弧状縁59に沿う部分には円形凹部60
と、この円形凹部60を挟む一対の穴61がそれぞれ形
成されている。
【0019】前記繰り出しローラ53は、図3及び図4
に示されるように、前記回転軸25の外周面に嵌合する
ように周方向に沿って所定間隔毎に配置された筒状部と
しての複数の爪片63と、これら爪片63の上端に形成
されたフランジ面部64と、このフランジ面部64より
若干下方位置で当該フランジ面部64と平行な方向に形
成されたフランジ状の連結面部65と、この連結面部6
5の外周縁から垂設された外筒66と、当該外筒66の
下端縁に連設されたテープ脱落防止縁部67とを備えて
構成されている。ここで、前記爪片63は、それらの内
径が回転軸25の外周直径よりも僅かに小さくなる寸法
に設定されており、各爪片63が回転軸25に一定の摩
擦係合力をもって嵌合できるようになっている。また、
爪片63と外筒66との間には弾性リング70が嵌め込
まれている。この弾性リング70は一部が割られた形状
をなし、その直径を拡大する方向に力が加えられたとき
に拡大する一方、その力を解除した時に初期の直径に戻
ろうとする復元力を備えた金属リングにより構成されて
いる。この弾性リング70は、前記爪片63による回転
軸25の締付力が低下しない程度に当該爪片63の位置
を維持するようになっており、この弾性リング70によ
って、爪片63が縮径方向に戻ろうとする弾性力、すな
わち回転軸25の締付力の付与ないし維持を図るように
なっている。また、爪片63の先端側部分である下部外
周面には、前記弾性リング70の脱落防止部を構成する
突部63Aが各爪片63若しくは一部の爪片63に形成
されている。また、弾性リング70と外筒66との間に
は一定の隙間Cが形成されており、この隙間Cによって
弾性リング70の拡径変形が許容される。なお、前記フ
ランジ面部64の上面には、円周方向に沿って交互に凹
凸形状となる滑り防止溝64Aが形成されている。従っ
て、前記蓋体16に形成されたブレーキ窓40内に指が
位置して一定の圧力が繰り出しローラ53の軸端に加え
られた時に、当該滑り防止溝64Aに指の腹が十分に喰
い込んで繰り出しローラ53のみの回転を規制すること
ができる。
【0020】前記転着テープ巻掛け部材55は全体的に
樹脂材料を用いて一体的に形成されている。この転着テ
ープ巻掛け部材55は、図6に詳細に示されるように、
前記支持体50の面に沿って当該支持体50から突き出
る板状体75と、この板状体75の先端側縁に設けられ
て前記転着テープ51が外周側に掛け回される半円筒状
の垂下筒76と、この垂下筒76と相対する位置に設け
られるとともに、前記板状体50の円形凹部60を貫通
可能なピンロッド78と、このピンロッド78と前記垂
下筒76の若干手前側位置までの間で垂下された片部材
79と、前記ピンロッド78を挟む位置に設けられると
ともに、前記板状体50の穴61にそれぞれ挿し込み可
能となる突起81とにより構成されている。
【0021】前記垂下筒76は、その内側に転着ヘッド
23が入り込むことができる程度の径を備えており、当
該垂下筒76の図6中下端内側縁は面取り部76Aによ
って薄肉に設けられ、転着ヘッド23を垂下筒76内に
スムースに案内できるようになっている。
【0022】前記転着テープ巻掛け部材55は、転着テ
ープホルダ12を転着器本体11内にセットする際に、
前記片部材79の下端が転着ヘッド23の軸端側に突出
する回転軸34に当接可能な位置にある一方、ピンロッ
ド78は、転着ヘッド23に併設された押しピン82と
同軸上に位置するようになっている。
【0023】次に、本実施例の作用について説明する。
【0024】転着テープホルダ12は、図5に示される
ように、支持体50に繰り出しローラ53、巻き取りロ
ーラ54及びテープ巻掛け部材55をそれぞれ装着して
おき、繰り出しローラ54から繰り出された転着テープ
51を前記テープ巻掛け部材55の垂下筒76の外側に
掛け回した後に、転着テープ51のリード端を巻き取り
ローラ54に固定することによって構成される。
【0025】そして、図3に示されるように、前記転着
テープホルダ12を、容器14の上方位置から当該容器
14内に位置決めする。この位置決めは、前記繰り出し
装置21の回転軸25と巻き取り装置22の巻き取り軸
30が、前記繰り出しローラ53と巻き取りローラ54
内にそれぞれ収納されるようにすればよい。この際、図
6に示されるように、テープ巻掛け部材55の垂下筒7
6の内側に前記転着ヘッド23が位置することとなり、
当該転着ヘッド23の回転軸34と、前記押しピン82
の上端がテープ巻掛け部材55における片部材79の下
端とピンロッド78の下端とにそれぞれ同時に当接する
こととなる。ここで、更に転着テープホルダ12を容器
14の底壁18側に押し込むと、転着テープ巻掛け部材
55は、そのピンロッド78及び突起81が支持体50
の円形凹部60及び穴61から抜け出て脱落する方向に
押し上げられることとなる。この一方、転着テープ巻掛
け部材55が脱落する際の転着テープ51は前記垂下筒
76上を相対的に滑動して初期位置に残されることとな
る。
【0026】従って、転着テープ巻掛け部材55が完全
に脱落した状態では、転着テープ51が転着ヘッド23
の外周側に残されて当該転着ヘッド23に自動的に掛け
直すことが可能になる。もっとも、この状態では、少な
くとも前記垂下筒76が転着ヘッド23の外周位置より
も外側に存在する大きさであるため、転着ヘッド23の
外側に残された転着テープ51には一定のたるみが存在
することとなる。従って、閉蓋を行う前後において、前
記巻き取り装置22の巻き取り軸30を若干巻き上げる
ことでたるみをなくすことができる。
【0027】前記転着テープホルダ12を装着する際の
繰り出しローラ53は、その爪片63が回転軸25の外
周面に押されて僅かに外側に拡開しながら回転軸25の
外周面に嵌合することとなる。この拡開動作は、弾性リ
ング70が部分的に割れているため、当該弾性リング7
0の直径が拡大することによって許容される。各爪片6
3が回転軸25にきっちりと嵌合した位置では、弾性リ
ング70が直径を幾分拡大した状態にあるため、常に初
期の直径に戻ろうとする弾性復元力を生じ、これが締付
力となって各爪片63に与えらる。そして爪片63は、
それらの自らの弾性復元力と弾性リング70の弾性復元
力によって、回転軸25の外周面に対して継続的な締付
力を付与することとなる。
【0028】転着テープホルダ12の装着作業が終了し
た後に蓋体16を閉じた状態では、図1に示される外観
形態となる。そして、転着器10を手に持つに際し、親
指側を蓋体16側に載せる一方、残りの指を容器14側
に載せた状態で転着器10を利用することができる。そ
して、転着ヘッド23の部分を所定の紙面に当接させ
て、当該転着ヘッド23を回転させる方向に転着器10
を移動させることにより、転着剤を紙面に転着させるこ
とができる。転着を終了する場合には、前述した親指で
ブレーキ窓40を通じて繰り出しローラ53の滑り防止
溝64Aを強く押圧しながら転着ヘッド23を紙面から
浮上させると、以後の繰り出しが規制されるため、この
時、転着剤を切り離すことが可能になる。
【0029】前記転着器10の使用が開始されて繰り出
しローラ53に巻装された転着テープ51の巻径が小さ
くなると、繰り出しローラ53の周速は次第に早まる傾
向となる。この場合、回転軸25と巻き取り軸30とは
歯車26,31を介して同期回転する構成になっている
ため、回転軸25の回転速度よりも早い回転速度で繰り
出しローラ53が回転しようとするトルクが発生する。
この場合には、巻き取りローラ53は、その爪片63が
回転軸25上を周方向に滑るようになり、これにより、
巻径の変化に応じた転着テープ51のスムースなる繰り
出しが支障なく行われる。
【0030】転着テープ51を最後まで消費した後は、
新たな転着テープホルダ12を再度転着器本体11内に
収納することで当該転着器本体11を継続的に利用する
ことができる。
【0031】なお、前記実施例では、金属製の割れリン
グによって弾性リング70が形成された場合を示した
が、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば、部
分的な割れを有しないゴムリング等を採用してもよい。
【0032】更に、複数の爪片63を円周方向に配置し
て筒状部を構成するものとしたが、径方向への変位が一
定程度に許容できる限り、例えば、二分割型の筒状部形
状等を採用することができる。要するに、本発明に係る
支持構造は、常時は回転軸と共に回転する一方、一定以
上のトルクが加わった時に当該回転軸と相対回転可能と
なれば足り、種々の構造を採用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
筒状部の外周側に弾性リングを装着する構成を採用した
から、筒状部が回転軸に対して一定の締付力を維持した
状態で嵌合することとなり、経時的な弾性低下に伴って
意図しない相対的な滑りを発生するという従来の不都合
を防止することができる。
【0034】また、弾性リングとの間に隙間が形成でき
る位置に外筒を設けた構成によれば、繰り出しローラが
回転軸に対して相対回転しようとするときに、転着テー
プの装着位置とは干渉することなく弾性リングが拡径方
向に変形できる領域の確保を行うことができる。
【0035】また、爪片に弾性リングの脱落防止部を設
けたから、弾性リングが拡径方向に変位しても当該弾性
リングの脱落を有効に防止でき、常に安定した位置に弾
性リングをセットしておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転着器の概略斜視図である。
【図2】前記転着器を開蓋した状態を示す概略斜視図で
ある。
【図3】前記転着器の分解斜視図である。
【図4】本実施例に係るローラ支持構造を示す拡大断面
図である。
【図5】転着テープホルダの正面図である。
【図6】転着テープホルダの一部分解斜視図である。
【符号の説明】
10 転着器 11 転着器本体 23 転着ヘッド 25 回転軸 51 転着テープ 53 繰り出しローラ 54 巻き取りローラ 63 筒状部を構成する爪片 63A 脱落防止部を構成する突部 66 外筒 70 弾性リング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転着器本体内に設けられた一対の回転軸
    に繰り出しローラと巻き取りローラとをそれぞれ装着
    し、前記繰り出しローラに巻装された転着テープが転着
    ヘッドを介して巻き取りローラで巻き取り可能に設けら
    れた転着器において、前記繰り出しローラは、対応する
    回転軸の外周面側に装着されて当該回転軸との同期回転
    が可能となる筒状部と、当該筒状部の外側に嵌合されて
    前記回転軸に対する筒状部の締付位置を維持する弾性リ
    ングとを備えたことを特徴とする転着器におけるローラ
    支持構造。
  2. 【請求項2】 前記繰り出しローラは前記筒状部の外側
    に転着テープを装着するための外筒を備え、この外筒と
    弾性リングとの間には当該リングの拡径方向への変位を
    許容する隙間が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載の転着器におけるローラ支持構造。
  3. 【請求項3】 前記筒状部は、複数の爪片を円周方向に
    配置して形成され、少なくとも一部の爪片には、前記弾
    性リングの脱落防止部が形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の転着器におけるローラ支持構造。
JP8164305A 1996-06-25 1996-06-25 転着器におけるローラ支持構造 Expired - Fee Related JP2998641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8164305A JP2998641B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 転着器におけるローラ支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8164305A JP2998641B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 転着器におけるローラ支持構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH107310A true JPH107310A (ja) 1998-01-13
JP2998641B2 JP2998641B2 (ja) 2000-01-11

Family

ID=15790609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8164305A Expired - Fee Related JP2998641B2 (ja) 1996-06-25 1996-06-25 転着器におけるローラ支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2998641B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002316499A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Plus Stationery Corp 塗布膜転写具の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法
JP2004508507A (ja) * 2000-09-08 2004-03-18 ビック ドイチェラント ゲーエムベーハー ウント ツェーオー 特にバッキング・テープから基板上にフィルムを移着させるための手持ち型装置用の、トルクを制限する力の伝達のための摺動クラッチ
JP2008080660A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Kokuyo Co Ltd 転写具
EP2019068A1 (en) * 2007-07-19 2009-01-28 Glue Dots International, LLC Handheld adhesive applicator
US8006734B2 (en) 2003-12-09 2011-08-30 Glue Dots International Llc System and method for advancing thermoplastic adhesive segment dispensing tape and applying adhesive segments thereby
JP2011245695A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Pentel Corp 塗膜転写具
WO2014185534A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 フジコピアン株式会社 塗膜転写具

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004508507A (ja) * 2000-09-08 2004-03-18 ビック ドイチェラント ゲーエムベーハー ウント ツェーオー 特にバッキング・テープから基板上にフィルムを移着させるための手持ち型装置用の、トルクを制限する力の伝達のための摺動クラッチ
JP2002316499A (ja) * 2001-04-19 2002-10-29 Plus Stationery Corp 塗布膜転写具の転写ヘッドに用いる小径ローラーの製造方法
US8006734B2 (en) 2003-12-09 2011-08-30 Glue Dots International Llc System and method for advancing thermoplastic adhesive segment dispensing tape and applying adhesive segments thereby
JP2008080660A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Kokuyo Co Ltd 転写具
EP2019068A1 (en) * 2007-07-19 2009-01-28 Glue Dots International, LLC Handheld adhesive applicator
JP2009022950A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Glue Dots Internatl Llc 手持ち型接着剤塗布装置
JP2011245695A (ja) * 2010-05-25 2011-12-08 Pentel Corp 塗膜転写具
WO2014185534A1 (ja) * 2013-05-17 2014-11-20 フジコピアン株式会社 塗膜転写具
JP2014223766A (ja) * 2013-05-17 2014-12-04 フジコピアン株式会社 塗膜転写具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2998641B2 (ja) 2000-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4891090A (en) Two-reel dispenser for a transfer adhesive
US5456420A (en) Rolled tissue dispenser
US6681830B1 (en) Hand-held adhesive tape dispenser
JP2998641B2 (ja) 転着器におけるローラ支持構造
JP3520138B2 (ja) 塗布膜転写具及び塗布膜転写具における転写テープ詰替方法
TWI460084B (zh) 塗膜轉印器
US6684924B1 (en) Tape dispenser
US7040370B2 (en) Hand tool for holding a tape spool
US6260599B1 (en) Correction tape roller device
US6796355B2 (en) Hand-held device for transferring a film from a backing strip onto a substrate having backing tape reels arranged next to each other
JP2746238B2 (ja) 転着器
JP2800108B2 (ja) 転着テープホルダ及び転着器
AU771723B2 (en) Tape dispenser
JPH0769349A (ja) ロールディスペンサー
US11059279B2 (en) Adhesive tape applicator
JP2002205867A (ja) 転着器におけるローラ支持構造
JP4005130B2 (ja) テープディスペンサ
JP2000025393A (ja) テープ貼付器及びテープ貼付器における貼付テープの貼付方法
JP4121312B2 (ja) 塗膜転写具
JP3441490B2 (ja) 塗膜転写具
JP2011104833A (ja) 転着器のローラ支持構造
JPH0439126Y2 (ja)
JPS5854441Y2 (ja) 両面粘着転写テ−プの自動転写器構造
JP2022097325A (ja) 包帯巻付装置
JP2007171130A (ja) 巻尺

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991005

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101105

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111105

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121105

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees