JP4121312B2 - 塗膜転写具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、文字修正用塗膜、接着用粘着膜、装飾用塗膜等を被転写体に押圧転写する塗膜転写具に属し、特に、繰出リールと巻取リールを連動回転させるベルト式連動機構を備えた塗膜転写具に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来の塗膜転写具の構造を説明するための図である。この従来の塗膜転写具100は、2カ所に支軸113、114を備えたケース111、ケース111から外部に突出する転写ヘッド109、各支軸113、114に回転可能に係合された繰出リール103と巻取リール104、および基材テープ108表面に塗膜107が塗布された転写テープ106からなっており、ケース111の開口部はカバー(図示せず)で覆われている。
転写テープ106は、繰出リール103に巻回されており、繰出リール103から引き出された転写テープ106は、転写ヘッド109が被転写体に押圧されて塗膜107と基材テープ108とに別れ、塗膜107が被転写体に転写され、基材テープ108だけが巻取リール104に巻き取られるようになっている。
繰出リール103と巻取リール104が互いに連動して回転するように、両リール103、104には無端状のゴムベルト105が掛け回されている。
【0003】
この塗膜転写具100では、基材テープ108の巻き取る長さが転写テープ106の繰り出し長さよりも長くなるように両リール103、104を回転させ、転写テープ106に適度な張力を掛けることによって、転写テープ106が弛まないようになっている。
また、転写テープ106に過大な張力が掛かった時には、ゴムベルト105と巻取リール104との間にスリップが生じることによって、転写テープ106に掛けられる張力を逃し、転写テープ106が切れないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来のベルト式連動機構の塗膜転写具100では、転写テープ106を転写ヘッド109を介して被転写体に転写している時は、繰出リール103から転写テープ106が引き出されて繰出リール103が回転し、その回転が繰出リール103と巻取リール104間に掛け回されたゴムベルト105を繰出リール103から巻取リール104に向けて押し出すので、ゴムベルト105は、図2の2点鎖線で示すように外方向に膨らんで弛もうとし、逆側の巻取リール104から繰出リール103に向かって走行するゴムベルト105は、繰出リール103の回転に引っ張られて引き延ばされながら巻取リール104を回転させる。そこで、塗膜転写具100を被転写体から離すと、ゴムベルト105は自身の弾性力で元の長さに戻ろうとするので、繰出リール103を転写テープ106が引き出される方向とは逆方向に回転させて、転写テープ106を繰出リール103側に引き戻すことになる。そのため、転写ヘッド先端部の押圧転写部110で転写し終わった基材テープ108は繰出リール103側に引き戻され、押圧転写部110には塗膜107がない状態になる。こうなると、次に塗膜転写具100で希望する位置に塗膜107を転写しようとしても、押圧転写部110には塗膜107がないので転写できないという問題が生じる。例えば、文字修正用塗膜を備えた塗膜転写具であれば、消したい文字を消せないという問題が生じる。
【0005】
本発明の目的は、塗膜を確実に被転写体の希望する位置に転写できるベルト式塗膜転写具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、基材テープに塗膜を塗布した転写テープを繰り出す繰出リールと、前記塗膜を被転写体に押圧して転写する転写ヘッドと、転写後の基材テープを巻き取る巻取リールを有し、前記繰出リールと巻取リールを連動回転させるベルト式連動機構を備えた塗膜転写具において、
前記ベルト式連動機構は、前記リールと巻取リールの間にベルトが引っ張られる側とベルトが押し出される側とを有し、前記転写テープに過大な張力が掛かった時には、前記ベルトと巻取リールとの間にスリップが生じることによって、前記転写テープに掛けられる張力を逃がすようになっており、
前記ベルトの走行を案内するガイド部材を前記繰出リールと巻取リールの間の前記ベルトが押し出される側の外側に設けたことを特徴とする塗膜転写具によって、課題を解決した。
【0007】
【作用】
本発明の塗膜転写具は、ベルト式連動機構のベルトの走行を案内するガイド部材を繰出リールと巻取リールとの間に設けることで、両リール間に掛け回されたゴムベルトが外方向に膨らむように弛むことを防ぐことができる。また、ゴムベルトの弛みを押さえることで、巻取リールと繰出リールとの間のゴムベルトは、繰出リールの回転で引き延ばされる力がガイド部材の無い場合よりも弱くなり、繰出リールの逆回転が更に少なくなる。そのため、塗膜転写具を被転写体から離しても、転写済み基材テープが繰出リール側に戻ることが少なくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の塗膜転写具である。図1に示すように、本実施形態の塗膜転写具1は、全長の長いほぼ円筒状に形成され、2分割したケース11とカバー(図示せず)、2つの支軸13、14を備えたケース11、ケース端部に設けられて先端に押圧転写部10を備えた転写ヘッド9、各支軸13、14に回転可能に係合された繰出リール3と巻取リール4、この繰出リール3と巻取リール4を連動回転させる無端状のゴムベルト5、および基材テープ8の片面に塗膜7を塗布した転写テープ6からなり、ケース11はカバーで覆われている。繰出リール3に巻回された転写テープ6は引き出され、転写ヘッド9の押圧転写部10で転写テープ6の塗膜7を被転写体に押圧して転写し、転写後の基材テープ8を巻取リール4で巻き取るようになっている。この繰出リール3と巻取リール4を連動回転させる無端状のゴムベルト5は両リール3、4間に掛け回されている。このゴムベルト5が、両リール3、4間で外側に弛むことを防ぐためにゴムベルト5の外側の位置にベルトの走行を案内するガイド部材2を設けている。
【0009】
ガイド部材2は、部材表面とゴムベルト5の外周面とが接触するので、できる限り接触面での走行抵抗を低減するために角柱より円柱、更にローラーにすることが好ましい。また、ローラーの外観形状は、つづみ形であってもよい。
ガイド部材2を設ける位置は、ゴムベルト5の弛みを防ぐ効果と走行抵抗の低減とを考慮した位置であればよい。
【0010】
塗膜転写具1は、そのケース内に収納される転写テープ6が視認できるような透明、あるいは、半透明な樹脂で形成されるのが望ましいが、不透明な樹脂や一部紙等の材質で形成してもよく、その材質は限定されるものではない。
ガイド部材2は、ケース11と一体に形成されても、別体に形成されてもよい。また、ケース11のみから突出しても、カバーから突出しても良く、更にケース側から突出したガイド部材2の先端をカバーで支持しても良い。もちろん逆にカバー側からでも良い。材質もケースまたはカバーと同質であっても異質であってもよく、金属や潤滑性のある樹脂でもよい。
【0011】
表1は、ゴムベルト5の走行を案内するガイド部材2を設けた本発明の塗膜転写具1と設けない従来の塗膜転写具との転写テープの戻り量を示す。
表1
基材テープの戻り量は、ガイド部材がない従来のフジコピアン(株)製 文字修正用塗膜転写具20個を準備し、その内、10個にガイド部材を設け、残り10個は従来通りとして、計20個を被転写体に塗膜を転写した後、基材テープを掛け回している転写ヘッド先端の押圧転写部から繰出リール側にある塗膜端までの基材テープの長さを定規で測定し、各10個の値を平均したものである。
【0012】
【発明の効果】
以上のような本発明の塗膜転写具によると、いったん塗膜転写具を使用した後、再び使用する時、転写ヘッド先端近くに転写テープの塗膜が来ているので、塗膜を希望の位置に転写できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗膜転写具を示す。
【図2】従来の塗膜転写具を示す。
【符号の説明】
1 塗膜転写具
2 ガイド部材
3 繰出リール
4 巻取リール
5 ゴムベルト
6 転写テープ
7 塗膜
8 基材テープ
9 転写ヘッド
10 押圧転写部
11 ケース
13 支軸
14 支軸
Claims (2)
- 基材テープに塗膜を塗布した転写テープを繰り出す繰出リールと、前記塗膜を被転写体に押圧して転写する転写ヘッドと、転写後の基材テープを巻き取る巻取リールを有し、前記繰出リールと巻取リールを連動回転させるベルト式連動機構を備えた塗膜転写具において、
前記ベルト式連動機構は、前記繰出リールと巻取リールの間にベルトが引っ張られる側とベルトが押し出される側とを有し、前記転写テープに過大な張力が掛かった時には、前記ベルトと巻取リールとの間にスリップが生じることによって、前記転写テープに掛けられる張力を逃がすようになっており、
前記ベルトの走行を案内するガイド部材を前記繰出リールと巻取リールの間の前記ベルトが押し出される側の外側に設けたことを特徴とする、
塗膜転写具。 - 前記ガイド部材が、ローラーである請求項1記載の塗膜転写具。
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