JP2002313266A - X線管 - Google Patents

X線管

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JP2002313266A
JP2002313266A JP2001115691A JP2001115691A JP2002313266A JP 2002313266 A JP2002313266 A JP 2002313266A JP 2001115691 A JP2001115691 A JP 2001115691A JP 2001115691 A JP2001115691 A JP 2001115691A JP 2002313266 A JP2002313266 A JP 2002313266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ターゲットの表面上の電子ビーム照射領域内
に、目的の波長のX線を発生するX線発生部と、目的の
波長のX線をほとんど発生しないベースとを存在させる
ことにより、電子ビーム照射領域よりも小さい焦点サイ
ズを作る。 【解決手段】 回転ターゲット10は炭素製の中空円筒
状のベース12と環状のX線発生材料14とからなる。
環状のX線発生材料14は二つのベース部品の間に挟ま
れていて、その厚さは1〜10μmと非常に薄い。電子
ビーム68が回転ターゲット10の外周面に照射される
と、電子ビーム照射領域内に存在するX線発生材料14
(例えば、タングステン)のみから目的の波長のX線が
発生し、このX線ビーム70がX線取り出し窓72から
取り出される。したがって、ターゲット上の焦点サイズ
の幅は1〜10μmとなる。炭素製のベース12からも
X線が発生するが、これはベリリウム製のX線取り出し
窓72で吸収されて、X線管の外部には出て行かない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はターゲットの構造
に特徴のあるX線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線管は、ターゲット(対陰極または陽
極とも呼ばれる)に電子ビームを照射して、ターゲット
の表面上の電子ビーム照射領域からX線を発生させるも
のである。ターゲットは目的の波長のX線を発生させる
金属材料で構成されており、例えば、銅、モリブデン、
タングステンなどのX線発生金属からなる。ターゲット
の表面上の電子ビーム照射領域は焦点と呼ばれていて、
この焦点のサイズにはいろいろなものがある。通常のX
線管は1mm×10mm程度の焦点サイズであるが、そ
れよりも小さな焦点サイズが必要になることもある。焦
点サイズを小さくするには、ターゲットに照射する電子
ビームの断面積を小さく絞ることになる。しかしなが
ら、電子ビームの断面積を非常に小さくするには、次の
ような理由により、限界がある。第1に、電子ビームの
断面積を小さく絞っていくと、電子密度が高くなって電
子間の反発が生じるので、断面積を無限に小さくはでき
ない。第2に、電子ビームの最小可能断面積は、電子ビ
ームを絞るレンズ(磁気レンズまたは電界レンズ)の性
能に左右されるが、電子ビームを極めて微小に絞るため
の高性能のレンズを作るのが難しい。第3に電子ビーム
の断面積を小さくしていくと、電子ビームのエネルギー
が微小領域に集中するので、ターゲット材料がそのよう
な高負荷に耐えられなくなる。このような理由により、
現在のところ、電子ビームを絞ることでターゲット上に
作ることのできる実用的な最小の焦点サイズは直径10
μm程度である。このような微小な焦点サイズを有する
X線管はマイクロフォーカスX線管と呼ばれている。
【0003】ところで、後述するように、この発明はタ
ーゲットのベースにX線発生材料を埋め込んで、このX
線発生材料が微小サイズだけ露出するようにしている
が、この点について関連の深い公知技術が存在する。特
開平8−115798号公報は、X線管のターゲットに
関して、ダイヤモンドのベースに0.2mmの貫通孔を
あけて、これにターゲット材料(銅)を埋め込んでい
る。しかしながら、この公知技術では、直径2mmのX
線発生材料(銅)に対して、断面サイズが0.15mm
の電子ビームを照射している。したがって、この公知技
術でも、電子ビーム照射領域の全面からX線が発生する
ことについては変わりがなく、微小な焦点サイズを得る
ためには電子ビームを絞らなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように電子ビ
ームを絞って小さな焦点サイズを作るには限界がある
が、そのような限界よりもさらに小さな焦点サイズが望
まれている。焦点サイズを非常に小さくできれば、例え
ば、次のような利点がある。(1)X線源を楕円ミラー
の一方の焦点上に配置し、楕円ミラーの他方の焦点上に
試料を配置して、試料の微小領域にX線を照射するシス
テムでは、X線源の焦点サイズが小さければ小さいほど
X線源を点光源とみなせるので、試料上のX線強度が増
加する。(2)微小なX線源から放射状に拡散するX線
を試料に照射して、試料を透過したX線を2次元の位置
敏感型のX線検出手段で検出して、試料の画像を求める
システムにおいては、X線源を試料に近づければ近付け
るほど試料の拡大画像を得ることができ、その場合に、
X線源の焦点サイズが小さければ小さいほど、ボケのな
い鮮明が画像が得られる。
【0005】したがって、この発明の目的は、電子ビー
ムを絞るだけでは得られないような非常に小さな焦点サ
イズを得ることのできるX線管を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明のX線管はター
ゲットの構成に特徴がある。このターゲットは、電子ビ
ームが照射されたときに目的の波長のX線を発生するX
線発生部と、電子ビームが照射されても目的の波長のX
線をほとんど発生しないベースとからなる。そして、タ
ーゲットの表面上の電子ビーム照射領域の内部には、前
記X線発生部と前記ベースの両方が存在していて、電子
ビーム照射領域の内部のX線発生部のみから目的の波長
のX線が発生する。これにより、電子ビーム照射領域よ
りも小さい焦点サイズを得ることができる。
【0007】また、次のような理由により、微小な焦点
サイズであるにもかかわらず、X線強度が安定する。電
子ビーム照射領域を非常に小さく絞ってその照射領域の
全面からX線を発生させる場合(従来技術)と、電子ビ
ーム照射領域内の一部に存在する微小なX線発生材料か
らX線を発生させる場合(本発明)とを比較すると、取
り出すX線ビームの見かけの焦点サイズを両者同じにし
た場合には、本発明の方がX線強度の安定性が優れてい
る。なぜならば、本発明の方が電子線照射領域が大きく
て管電流が大きくとれるからである。管電流が大きい方
が暗電流の影響が少なくなる。これを以下に説明する。
X線管の管電流の制御は、暗電流(X線管内の残留ガス
を伝わったり、絶縁物の表面を伝わったりして流れる微
小電流。外部条件によってたえず変動する)を含めた形
で行なわれることになるが、ターゲットに実際に投入さ
れる電流は、暗電流を除いたものとなる。したがって、
管電流を精密に制御しても、ターゲット投入電流は暗電
流の影響で多少変動する。そして、管電流の値が小さく
なればなるほど、暗電流の影響が大きくなる。本発明で
は、従来技術と比較して、管電流をそれほど小さくしな
くても微小な焦点サイズが得られるので、X線強度の安
定性に優れている。
【0008】この発明は、原理的には、回転ターゲット
でも固定ターゲットでも適用可能である。この発明を回
転ターゲットに適用する場合には、回転可能な円筒状の
ターゲットの外周面に1〜10μmの幅の環状のX線発
生材料を露出させるのが好ましい。X線発生材料の幅を
1μmよりも小さくすることも可能ではあるが、幅だけ
を狭くしても、ターゲット上の焦点サイズの最大差し渡
し寸法は、電子ビーム照射領域内のX線発生材料の周方
向の長さ(電子ビーム照射領域のサイズで決まる)で決
まってしまうので、あまり意味がない。そこで、実用的
には、X線発生材料の幅の下限値は1μm程度である。
また、X線焦点サイズを10μm以上にすることは電子
ビームを絞ることですでに実現しているので、この発明
においてX線発生材料の幅を10μm以上にすることは
利点が少ない。この発明を固定ターゲットに適用する場
合にも、ターゲットの表面に1〜10μmの幅の細長い
X線材料を露出させるのが好ましい。
【0009】この発明のターゲットのベースの材質は炭
素とすることが好ましい。電子ビーム照射領域内の炭素
からX線が発生しても、その特性X線は、X線発生材料
の特性X線の波長よりも非常に長いので、炭素の特性X
線を実質的に外部に取り出さない材質(例えば、ベリリ
ウムまたは炭素)でX線取出し窓を作れば、炭素の特性
X線だけがX線取出し窓で吸収されて、これがX線管の
外部に出て行くことがない。さらに、炭素は、軽量であ
ること、高融点であること、熱伝導性が良好であるこ
と、導電体であること、などの点で、ターゲットのベー
ス材料として優れている。
【0010】この発明のX線管は、例えば、X線回折装
置、蛍光X線分析装置、透過X線を利用した画像システ
ム、などのX線源として利用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のX線管の第1の
実施形態(回転ターゲットX線管に適用したもの)を示
す斜視図であり、図2はその断面図(中心線を含む平面
で切断した断面図)である。図2において、回転ターゲ
ット10は炭素製の中空円筒状のベース12と、これに
埋め込まれた環状のX線発生材料14とからなる。ベー
ス12は取付金具16によって回転台18に固定されて
いる。その構造を説明すると、ベース12の基端にはフ
ランジ部20が形成されていて、このフランジ部20に
取付金具16のフランジ部22が接触する。取付金具1
6の内周面には雌ねじ24が形成されていて、この雌ね
じ24が回転台18の外周面の雄ねじ26と噛み合う。
取付金具16を回転台18にねじ込むと、ベース12の
フランジ部20が回転台18に固定される。回転台18
は回転軸36と一体に形成されている。回転ターゲット
10の内部には冷却水28が流れており、この冷却水2
8は、回転台18の溝内に配置されたOリング30によ
ってシールされている。回転ターゲット10の内部には
静止ブレード32が配置されていて、この静止ブレード
32は静止軸34に固定されている。冷却水28は静止
ブレード32によって流れが導かれて、回転ターゲット
10の内面を効率良く冷却する。
【0012】環状のX線発生材料14は二つのベース部
品38、40の間に挟まれていて、その厚さは1〜10
μmと非常に薄くなっている。以下に説明する実施形態
ではX線発生材料14の幅は3μmであるが、1〜10
μmの範囲内の所望の値にすることができる。
【0013】次に、回転ターゲット10の製造方法を説
明する。図5(a)は二つのベース部品、すなわち、第
1ベース38と第2ベース40の接合付近を拡大して示
した断面図である。第1ベース38と第2ベース40
は、外周面の直径が60mmである。第1ベース38は
両端が開放した中空円筒状であり、一方の端部にはフラ
ンジ20(図2を参照)が形成されていて、全体が高密
度の炭素でできている。第2ベース40はカップ状で一
端だけが開放しており、やはり高密度の炭素でできてい
る。第1ベース38の端面42(フランジの形成されて
いない端面)には深さが0.05mmの環状の段部43
が形成されており、第2ベース40の端面44にも深さ
が0.05mmの環状の段部45が形成されている。第
1ベース38と第2ベース40の肉厚Aは3〜5mmで
あり、段部43、45の半径方向の長さBは肉厚Aの3
分の2程度である。
【0014】まず、第1ベース38の端面42に、段部
43も含めて、第1の金属ロー材46を真空蒸着法など
で10μmの厚さで被覆する。この第1の金属ロー材4
6の材質はTi−Ag−Cu系である。同様に、第2ベ
ース40の端面44にも、段部45を含めて、第1の金
属ロー材46を10μmの厚さで被覆する。
【0015】次に、端面42、44のところだけを(す
なわち、段部43、45を除いて)ラッピング加工を施
して、端面42、44に形成された第1の金属ロー材4
6を除去すると共に、端面42、44を高精度の平坦面
にする。具体的には、端面42、44を互いに接触させ
て組ラッピングによるラッピング仕上げを行い、0.1
μm程度の表面粗さにする。段部43、45には第1の
金属ロー材46がそのまま残ることになる。次に、図5
(b)に示すように、第1ベース38の端面42に、段
部43も含めて、X線発生材料14を真空蒸着法などで
蒸着する。X線発生材料14の厚さtは約3μmであ
る。このX線発生材料14は、第1ベース38ではなく
て、第2ベース40の方に被覆してもよい。この実施形
態では、X線発生材料14の材質はタングステンであ
る。
【0016】その後、厚さ0.1mmの環状の第2の金
属ロー材48を段部43、45の間に挟んで、第1ベー
ス38と第2ベース40をロー付けをする。ロー付け条
件は、接合部分の荷重が1平方cm当たり約500N
(ニュートン)であり、熱処理温度が約900℃であ
る。ロー材が溶けたら降温過程に移る。ロー付けが完了
すると、図5(c)の状態になる。接合した第1ベース
38と第2ベース40は、その外周面を機械加工して完
全な円筒面になるようにする。最終的には、後述するハ
ウジング52(図6を参照)に回転ターゲットを組み込
んで実際に回転させた状態で、回転ターゲットの外周面
に面振れが生じないに外周面を仕上げ加工する。
【0017】回転ターゲット10のベース12の材質と
して上述のように炭素を選択したのは次のような理由に
よる。炭素は軽いので高速回転に向いている。この実施
形態の回転ターゲットは8千〜1万rpmの回転速度で
回転する。また、一般に使われるターゲット材料(X線
発生材料)と比較して、炭素はその特性X線の波長が非
常に長いので、電子ビーム照射領域内の炭素からX線が
発生しても、これはX線取出し窓で吸収されて、外部に
出て行かない。さらに、炭素は高融点でありX線発生材
料を接合するときの熱処理に耐える。さらに、炭素は熱
伝導が良好であり回転ターゲットを水冷するときに冷却
効率が良い。さらに、炭素は導電体であり回転ターゲッ
トに流れる電流(管電流)を金属製の回転軸に逃がすこ
とについても特に支障がない。なお、炭素の形態として
は、金属含浸型黒鉛(機械加工ができる)や、内面に金
属膜を被覆した黒鉛などを使うことができる。また、炭
素以外のベースの材質としては、例えばSiCが考えら
れる。
【0018】カーボンを接合するためのロー材としては
チタンを含むことが好ましいので、上述の金属ロー材4
6、48としてTi−Ag−Cu系を用いている。とこ
ろで、X線発生材料とロー材との相性を考えると、チタ
ンを含むロー材を使う場合は、X線発生材料としては、
低融点(ロー付け温度)でチタンとの共晶合金を作らな
い金属(例えば、タングステンやモリブデン)を使うの
が好ましい。チタンと合金を作ってしまうような金属
(例えば、銅)をX線発生材料として使うと、合金にな
った場合に、X線発生材料から発生するX線にチタンの
特性X線が混じってしまうことになる。このチタンの特
性X線はベリリウム窓を透過してしまう。
【0019】そこで、チタンと合金を作ってしまうよう
な金属(例えば、銅)をX線発生材料として使う場合
は、上述の第1の金属ロー材46としてニッケルやクロ
ムを含む高温ロー材(加熱温度は1000℃付近)を使
い、一方で、第2の金属ロー材48としてAg−Cu−
In系の低温ロー材(約720℃で接合可能)を使うの
が好ましい。こうすると、X線発生材料として銅、銀、
クロムなどを使うことができる。
【0020】図6は上述のような回転ターゲット10を
備えるX線管における回転ターゲット10の取付部分の
構造を示す縦断面図(中心線を含む平面で切断した断面
図)である。X線管のチャンバー50(真空容器)に
は、回転ターゲット10を支持するハウジング52が、
そのフランジ部54のところでボルトで固定されてい
る。ハウジング52の内部には回転駆動用のモータを構
成するステータ56とロータ58がある。ステータ56
はハウジング52に固定されており、ロータ58は回転
軸36に固定されている。回転軸36の先端には回転台
18が一体に形成されている。この回転台18には上述
のように回転ターゲット10が固定されている。回転軸
36は、その先端側を2個の軸受60で回転可能に支持
され、基端側を1個の軸受62で回転可能に支持されて
いる。回転軸36とハウジング52の間は磁性流体シー
ル装置66によって真空シールされている。回転軸36
の内部には中空の静止軸34が通っており、静止軸34
の内部には、冷却水導入口64から冷却水が導入され
る。静止ブレード32に導かれて回転ターゲット10を
冷却した冷却水は、回転軸36の内周面と静止軸34の
外周面との間の通路を戻ってきて、通路66につながる
冷却水排出口から出ていく。
【0021】ところで、回転ターゲット10が回転する
間、電子ビームが当たるX線発生材料14の空間的な位
置(焦点位置)は常に一定であることが理想的である。
もし、回転ターゲット10の外周面の中心線がその回転
中心線から偏心していると、回転中に焦点位置が図6の
Y方向に周期的に変動することになる。また、回転ター
ゲット10の外周面の中心線がその回転中心線に対して
傾斜していると、回転中に焦点位置が図6のX方向に周
期的に変動することになる。したがって、回転軸34の
外周面の中心線と回転ターゲット10の外周面の中心線
とが完全に一致するように、回転ターゲット10の外周
面を精度良く加工する必要がある。さらに、回転軸34
が回転中に振れを生じないように、軸受60、62も高
精度のものを使う必要がある。先端側に2個の軸受62
を使用している(通常は1個である)のは、回転振れを
できるだけ生じないようにするための対策である。この
実施形態では軸受60、62としてボールベアリングを
用いているが、空気静圧軸受を使うこともできる。焦点
位置のY方向の変動量は5μm以下にするのが好まし
く、X方向の変動量は1μm以下にするのが好ましい。
この実施形態のX線管を実測したところ、回転中のY方
向における焦点位置の変動量は4μm程度であり、X方
向の変動量は1μm以下であった。
【0022】次に、このX線管の動作について説明す
る。図1及び図2において、熱陰極74(図2を参照)
から電子ビーム68を放射すると、これは回転ターゲッ
ト10の外周面に照射される。すると、電子ビーム照射
領域内に存在するX線発生材料14のみから目的の波長
のX線が発生し、このX線ビーム70がX線取り出し窓
72(図1を参照)から取り出される。X線発生材料1
4の材質をタングステンにした場合は、タングステンの
Kα1の特性X線(波長=0.0209nm)を取り出
すことができる。X線取出し窓72はX線管のチャンバ
ー50(図6を参照)に設けられている。X線取出し窓
72はベリリウムでできており、上述のタングステンの
特性X線はベリリウムを透過して外部に出ていく。とこ
ろで、回転ターゲット10の炭素製のベース12の一部
も電子ビーム照射領域内に存在しているので、このベー
ス12からもX線が発生する。しかし、炭素の特性X線
の波長はタングステンの特性X線の波長と比較して非常
に長いので(数nm程度)、ベリリウム製のX線取出し
窓72で吸収されて、X線管の外部には出て行かない。
【0023】図2において、この実施形態で使用してい
る熱陰極74は、通常のコイルフィラメントのタイプで
はなくて、炭素製の加熱体に六ホウ化ランタン76を埋
め込んだものを用いている。
【0024】図3は回転ターゲット上の電子ビーム照射
領域の付近を拡大して示した斜視図である。この例で
は、電子ビーム照射領域78の形状は直径Dが約30μ
mの円形である。電子ビーム照射領域78のちょうど中
央をX線発生材料14が横切るように、回転ターゲット
10上の電子ビーム照射位置が調整されている。したが
って、電子ビーム照射領域78では、そのほぼ中央に帯
状のX線発生材料14があり、その両側に炭素製のベー
ス12が存在している。この例では、X線発生材料14
の幅tは3μmである。幅が3μm(X線発生材料14
の幅tに等しい)で長さが30μm(電子ビーム照射領
域の直径Dに等しい)のX線発生領域(ターゲット上の
焦点となる)から発生するX線ビーム70は、取り出し
角θ=6度(ターゲット表面に対するX線ビームの取り
出し角度)で取り出すと、その断面寸法は、幅がtに等
しくて、高さHがDの約10分の1となる。すなわち、
見かけの焦点サイズはおよそ3μm×3μmとなる。こ
のように極めて微小な焦点サイズが得られたのは、X線
発生材料14の幅tを3μmと非常に小さくできたから
である。6度の取り出し角にすれば(通常のX線管はこ
のような取り出し角になっている)、高さHは電子ビー
ム照射領域78の直径Dの10分の1になるので、X線
発生材料14の幅tの10倍程度の直径の電子ビーム照
射領域78を作れば、X線ビーム70の幅と高さが、X
線発生材料の幅tと同程度のサイズとなる。
【0025】図4は電子ビーム照射領域のサイズを変更
した別の例である。この例では、図3と同じ回転ターゲ
ット10に対して、電子ビーム照射領域78のサイズを
次のように変更している。この電子ビーム照射領域78
は、幅Wが30μm、長さLが100μmである。この
場合でも、図3と全く同じ焦点サイズのX線ビーム70
が得られる。なぜならば、X線発生材料14に限ってい
えば、これに照射される電子ビームの面積が図3の場合
と同じだからである。すなわち、電子ビーム照射領域7
8の長さLを長くしても焦点サイズには影響がなく、幅
Wだけが焦点サイズに影響している。したがって、X線
発生材料14の幅tと、電子ビーム照射領域の幅W(X
線発生材料14の長手方向の寸法)だけが、焦点サイズ
に影響している。
【0026】実際のX線管では、図3のような直径30
μmの電子ビーム照射領域を作るよりも、図4に示すよ
うに幅Wだけが30μmとなるような細長い電子ビーム
照射領域を作る方が容易である。
【0027】次に、この発明のX線管の第2の実施形態
(固定ターゲットX線管に適用したもの)を説明する。
図7は固定ターゲットの製造工程を示す斜視図である。
図7(a)に示すように、細長い直方体の形状をした炭
素製(例えば、金属含浸型黒鉛)の第1ベース80と、
これと同じ形状及び材質の第2ベース82とを用意し
て、これらの間にX線発生材料14を挟んで固定ターゲ
ットを作るものである。帯状のX線発生材料14の幅は
約50μm、厚さは約3μmである。
【0028】まず、第1ベース80と第2ベース82の
互いに対向面にカーボン接着剤(接着剤自体が炭素材料
でできている)を塗布する。それから、帯状のX線発生
材料14を第1ベース80と第2ベース82の間の幅方
向の中央位置に挟んでこれらを接合する。具体的には、
最初に、第1ベース80と第2ベース82に圧力をかけ
ながら大気中で400℃まで加熱してカーボン接着剤を
硬化させる。次に、真空炉で1000℃まで加熱してカ
ーボン接着剤を完全に固化させる。このときは圧力は必
要ない。図7(b)は接合後の状態を示す。
【0029】次に、この細長い直方体のブロックを、適
当な厚さ(例えば、0.5〜1mm)になるように、長
手方向に垂直な平面で切断(スライス)して、図7
(c)に示すように、多くのターゲット片84を作るこ
とができる。各ターゲット片84は、その中央部にX線
発生材料がわずかに露出したものとなる。
【0030】図8(a)はこのようにして作られたター
ゲット片84の平面図である。全体としてはほぼ正方形
であり、第1ベース80と第2ベース82の間に接合面
86があり、この接合面の中央付近にX線発生材料14
が露出している。その露出サイズはおよそ50μm×3
μmである。このサイズは、図7(a)の帯状のX線発
生材料14の断面寸法に等しい。
【0031】ところで、実際に製造したものを観察する
と、接合面86は肉眼では判別できず、第1ベース80
と第2ベース82の境界はほとんど認識できない。そし
て、接合面86の中央付近にあるはずのX線発生材料1
4もまた、そのサイズがきわめて小さいがゆえに、肉眼
ではほとんど見ることができない。図8(a)では接合
面86とX線発生材料14を誇張して描いてある。
【0032】図8(b)は図8(a)のターゲット片8
4の外周を円形に加工したものである。中央のX線発生
材料14が円形の中心にくるように加工をしてある。こ
のようにすると、X線発生材料14のところに電子ビー
ムの照射位置を位置決めするのに、ターゲット片84の
外周を基準にしてX線発生材料14の位置を探すことが
できる。最終的には、実際にX線を発生させて、電子ビ
ームがX線発生材料14に照射されているかどうかを確
認することになる。
【0033】図10は図8(b)のターゲット片84を
組み込んだ固定ターゲットX線管の一部を示した縦断面
図(中心線を含む平面で切断した断面図)である。円筒
状のターゲット基台88の端面には円形の凹部が形成さ
れていて、この凹部にターゲット片84がロー材(例え
ば、Ti−Ag−Cu系)で接着固定されている。ター
ゲット基台88の内側は冷却水89によって冷却され
る。電子銃74からの電子ビーム68がターゲット片8
4のX線発生材料に当たると、そこからX線ビーム70
が発生して、X線取出し窓90から外部に出ていく。
【0034】図9はターゲット片84の電子ビーム照射
領域の付近を拡大して示した斜視図である。第1ベース
80と第2ベース82の接合部86のところにX線発生
材料14が露出している。その露出サイズは、長さCが
約50μm、幅tが約3μmである。電子ビーム照射領
域78の形状は直径Dが約30μmの円形である。この
状態で発生するX線ビームは図3に示すのとほぼ同じに
なる。すなわち、取り出し角θ=6度で取り出したとき
のX線ビームの断面寸法は、およそ3μm×3μmとな
る。
【0035】
【発明の効果】この発明のX線管は、ターゲットの表面
上の電子ビーム照射領域内に、電子ビームが照射された
ときに目的の波長のX線を発生するX線発生部と、電子
ビームが照射されても目的の波長のX線をほとんど発生
しないベースとが存在するようにしたので、電子ビーム
照射領域よりも小さい焦点サイズを作ることができて、
きわめて微小な焦点サイズのマイクロフォーカスX線源
を得ることができる。また、微小な焦点サイズであるに
もかかわらず、管電流があまり小さくならないのでX線
強度も安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のX線管の一つの実施形態における回
転ターゲットを示す斜視図である。
【図2】図1の回転ターゲットの断面図である。
【図3】図1の回転ターゲット上の電子ビーム照射領域
の付近を拡大して示した斜視図である。
【図4】図3の電子ビーム照射領域のサイズを変更した
別の例の斜視図である。
【図5】回転ターゲットの一部を拡大して示した分解断
面図である。
【図6】図1の回転ターゲットを備えるX線管における
回転ターゲットの取付部分の構造を示す縦断面図であ
る。
【図7】固定ターゲットの製造工程を示す斜視図であ
る。
【図8】固定ターゲットのターゲット片の平面図であ
る。
【図9】固定ターゲットのターゲット片の電子ビーム照
射領域の付近を拡大して示した斜視図である。
【図10】固定ターゲットX線管の一部を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
10 回転ターゲット 12 ベース 14 X線発生材料 16 取付金具 18 回転台 36 回転軸 38 第1ベース 40 第2ベース 46 第1の金属ロー材 48 第2の金属ロー材 68 電子ビーム 70 X線ビーム 72 X線取り出し窓 74 熱陰極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05G 1/52 H05G 1/52 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターゲットに電子ビームを照射して、タ
    ーゲットの表面上の電子ビーム照射領域からX線を発生
    させるX線管において、次の特徴を備えるX線管。 (a)前記ターゲットは、前記電子ビームが照射された
    ときに目的の波長のX線を発生するX線発生部と、前記
    電子ビームが照射されても目的の波長のX線をほとんど
    発生しないベースとからなる。 (b)前記電子ビーム照射領域の内部には前記X線発生
    部と前記ベースの両方が存在していて、前記電子ビーム
    照射領域の内部の前記X線発生部のみから目的の波長の
    X線が発生する。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線管において、前記
    X線発生部は回転可能な円筒状のターゲットの外周面に
    露出した1〜10μmの幅の環状のX線発生材料である
    ことを特徴とするX線管。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のX線管において、前記
    X線発生部は固定ターゲットの表面に露出した1〜10
    μmの幅の細長いX線材料であることを特徴とするX線
    管。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれか1項に記
    載のX線管において、前記ベースは炭素でできており、
    X線取出し窓は炭素の特性X線を実質的に外部に取り出
    さない材質で作られていることを特徴とするX線管。
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