JP2002312735A - タグ及び冊子体 - Google Patents

タグ及び冊子体

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JP2002312735A
JP2002312735A JP2001117928A JP2001117928A JP2002312735A JP 2002312735 A JP2002312735 A JP 2002312735A JP 2001117928 A JP2001117928 A JP 2001117928A JP 2001117928 A JP2001117928 A JP 2001117928A JP 2002312735 A JP2002312735 A JP 2002312735A
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JP
Japan
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magnetic thin
magnetic
tag
wire
thin wire
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JP2001117928A
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English (en)
Inventor
Takashi Ishikawa
剛史 石川
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冊子体を再生紙として再生する際に障害となら
ない万引き防止用のタグ及び冊子体を提供すること。 【解決手段】大バルクハウゼン特性を有する磁性細線と
該線上に所定の間隔を空けて配置した前記磁性細線より
保持力の小さな磁性薄帯とからなるタグにおいて、前記
磁性細線と磁性薄帯をフィルムにより両面からラミネー
トしてなることを特徴とするか、または大バルクハウゼ
ン特性を有する磁性細線と該線上に所定の間隔を空けて
配置した前記磁性細線より保持力の小さな磁性薄帯とか
らなるタグを、取り外し困難に設けた冊子体において、
前記磁性細線と磁性薄帯がフィルムにより両面からラミ
ネートされてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雑誌、書籍等の冊
子体の万引きを防止するためのタグ及び該タグを設けた
冊子体に関する。
【0002】
【従来の技術】物品にタグを取り付けて、その存在を磁
気やマイクロ波により検知する方法が知られている。な
かでも大バルクハウゼン特性を有するアモルファス磁性
細線をタグとして利用したものは、高感度で軽量であ
り、しかも誤検知の少ないシステムを構成することがで
きるという点で優れたものとなっている(特開昭61−
153799号公報)。また、アモルファス磁性細線の
上に磁性細線の保磁力よりも小さな保磁力を有する磁性
薄帯を所定の間隔を空けて配置した構成のタグは、高感
度で誤検知も少なく、小型であるため様々な形態を有す
る物品にも取り付けることが可能である(特開平4−1
95384号公報)。
【0003】一方、盗難や万引き防止のために、タグを
設けた雑誌や書籍等の冊子体としては、書籍本体の表面
内部または背面内部の外部から見えない位置に該書籍本
体と一体に設けられたものがある。(登録実用新案第2
566181号)
【0004】しかしながら、このように冊子体に取り外
し困難に上記タグを設けると、冊子体を再生紙として分
離分解処理する際、上記磁性細線や磁性薄帯が微細な部
品として分解してしまう。このため、再生処理工程にお
いて、紙の溶解後に不純部物を取り除くためのフィルタ
ーを用いたとしても、これらの磁性細線や磁性薄帯はフ
ィルターを通過してしまうため溶解した紙と混在してし
まい、紙再生処理の障害となってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、冊子体を再生紙として再生する際に障害
とならない万引き防止用のタグ及び冊子体を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこの課題を解決
するため、すなわち請求項1記載の発明は、大バルクハ
ウゼン特性を有する磁性細線と該線上に所定の間隔を空
けて配置した前記磁性細線より保持力の小さな磁性薄帯
とからなるタグにおいて、前記磁性細線と磁性薄帯をフ
ィルムにより両面からラミネートしてなることを特徴と
するタグである。
【0007】また請求項2記載の発明は、大バルクハウ
ゼン特性を有する磁性細線と該線上に所定の間隔を空け
て配置した前記磁性細線より保持力の小さな磁性薄帯と
からなるタグを、取り外し困難に設けた冊子体におい
て、前記磁性細線と磁性薄帯がフィルムにより両面から
ラミネートされてなることを特徴とする冊子体である。
【0008】本発明はこの手段により、冊子体を再生紙
として再生する際、紙を溶解して不純物を取り除く際に
タグが磁性細線と磁性薄帯に分離せず、大きな固まりと
してフィルターで除去できるので、再生処理が容易とな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。図1に本発明のタグの構造を示す。磁性細
線1上に間隔を空けて磁性薄帯2、3,4が配置され、
これらを2枚のフィルム5、6によりラミネートしてな
る。
【0010】本発明における磁性細線1としては、反磁
界の影響が少ない線長において大バルクハウゼン特性を
有するような軟磁性金属細線が好ましく、軟磁性金属細
線としては、アモルファス金属ワイヤ、ウィーガンドワ
イヤ、Fe−Siワイヤ等を用いることが好ましい。さ
らに、本発明の磁気マーカの検出信号(例えば、パルス
信号や高調波信号等)を向上させるために、前記磁性細
線に熱処理等の後処理を行ってもよい。また、磁性細線
1の保磁力としては、0.05〜1.0エルステッドで
あることが好ましく、磁性細線1の線径としては、60
〜115μmφ、さらに好ましくは、80〜100μm
φであることがより好ましい。線径が60μm以下の場
合では、磁性細線1の断面積が不足するため、検出信号
が低くなり、115μm以上では反磁界が大きくなり、
実用上好適なタグのサイズにおいて大バルクハウゼン特
性を示しにくくなる。
【0011】本発明に用いられる磁性薄帯2、3、4
は、磁性細線1の上に所定の間隔を空けて配置される。
磁性薄帯2、3、4としては、磁性細線1よりも保磁力
の低い軟磁性金属薄帯を用いることが好ましい。磁性薄
帯2、3の保磁力としては、0.01〜0.8エルステ
ッドであることが好ましく、軟磁性金属材料としては、
パーマロイ、珪素鋼、アモルファス金属材料を用いるこ
とが好ましい。
【0012】また、磁性薄帯2、3、4の磁束変化は、
磁性細線1の反磁界の低減に大きな影響を及ぼすため、
磁性薄帯2、3、4の寸法としては、タグを形成する長
さ方向の長さが3mm以上、幅が3〜10mm、厚さが
10〜50μmの範囲内にあることが好ましい。長さが
3mm以下では磁性薄帯2、3の反磁界が増加し、磁性
細線1の反磁界を低減するのに必要な磁束変化が生じに
くくなる。さらに、幅及び厚さがそれぞれ3mm以下、
10μm以下では、磁性薄帯2、3の磁束変化に寄与す
る断面積が不足してしまうため、大バルクハウゼン特性
を示しにくくなる。また、幅及び厚さがそれぞれ10m
m以上、50μm以上では、反磁界が増加し、断面積の
増加による効果が得られにくくなる。
【0013】磁性薄帯2、3の形状は、特に規定される
ものではなく、図1に示されるような矩形以外に、多角
形あるいは円形でもよい。磁性細線1と磁性薄帯2、
3、4との位置関係としては、タグを形成する長さ方向
及び幅方向で、磁性薄帯2、3、4はその間隔が5〜7
mmで、全体で30mm前後の位置に磁性細線1の端部
が存在することが好ましい。本発明の大バルクハウゼン
特性を有するタグは、交流磁場にさらされた場合に、所
定のしきい値H*において急峻な磁束変化を示すため、
出力電圧及び高次の高調波に優れた検出信号を発生す
る。このような出力電圧及び高次の高調波に優れた検出
信号は、検知システムの感度を向上するものであり、さ
らにはタグと他の金属材料とを識別するのに役立つもの
である。
【0014】また、2枚のフィルム5,6としては、ポ
リエチレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム、ポリエステルフィルム、ナイロンフィルム、ポリ
イミドフィルム等が使用でき、特にはポリエチレンフィ
ルムが適当である。厚さは10μmから50μm程度が
適当であり、特には25μmが適当である。フィルムの
形状は磁性細線と磁性薄帯をラミネートする多きさであ
り、冊子体に設けてから再生処理する際のフィルターで
除去する大きさであればよく、長さは磁性細線の両端よ
り1mm〜5mm程好ましくは3mmほど長く、幅は磁
性薄帯の幅より1mm〜5mm程好ましくは3mmほど
長いものが好ましい。また、タグの製造方法としては、
ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を熱押出しによって供給
し、冷却圧着させることなどによりラミネートすること
が可能となる。
【0015】図2に本発明の冊子体の構造を示す。タグ
7が冊子体8の背9の内側に取り付けられている。タグ
は冊子体の天地方向に設けられているが、サイズが許せ
ば左右方向でもよい。タグは冊子体8の背9の内側に取
り付けられているので、視認することが出来ず、取り外
し困難に設けられている。
【0016】本発明の冊子体8としては、図2の例は上
製本であるが、無線平綴じ本、網代平綴じ本等、表紙と
本文ページを接着剤を用いて製本する形態であれば好適
に用いることが出来るが、特にこの形態に限定するもの
ではない。このような冊子体へのタグの取り付け方法と
しては、本文の背は接着前にガリ処理(糊が付きやすい
ように凹凸を付ける)をすることがあるので、本文へ表
紙を綴じ込み際に表紙の背の裏側に予め接着しておく
か、綴じ込み途中で表紙の背の裏側に接着した後に、表
紙の背と綴じ合せることによって可能である。
【0017】
【実施例】連続した幅13mmの紙製テープに、35m
m×10mmの厚さ25μmのポリエチレン製ラミネー
ト層を連続して設け、その表面にアクリル系粘着剤を2
5μm塗布した。その長さ35mmの中心に30mmの
磁性細線を配し、その磁性細線上に図1に示すように5
mm×2mmの3つの磁性薄板を配した。その上からア
クリル系粘着剤25μmを塗布した20μmのポリエチ
レン製層を設け、圧着することで本発明のタグを得た。
なお磁性細線は周波数50Hz、振幅10エルステッド
の正弦磁界における保持力が0.30エルステッドの線
径94μmφの合金、磁性薄帯は0.20の厚さ25μ
mの合金からなるものである。
【0018】上記タグを無線綴じ本の表紙綴じラインに
おいて、表紙フィーダーから搬送ベルトに送られる間
に、連続した紙製テープを35mmのタグに切り取り、
表紙の背に連続して貼りつける装置により貼りつけた。
タグを貼りつけた表紙は背にガリが入れられた本文の背
とホットメルト接着剤により接着され、その後、三法断
裁処理等により無線綴じ本として製本された。出来上が
った本を所定の着磁機により磁化し、所定のゲートを通
過させたところ、反応が出たことが確認された。
【0019】
【発明の効果】以上に示したように、本発明により冊子
体を再生紙として再生する際、紙を溶解して不純物を取
り除く際にタグが磁性細線と磁性薄帯に分離せず、大き
な固まりとしてフィルターで除去できるので、再生処理
が容易となるという作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるタグの構造を示す説
明図である。
【図2】本発明の一実施例における冊子体の構造を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…磁性細線 2,3,4…磁性薄帯 5,6…フィルム 7…タグ 8…冊子体 9…背

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大バルクハウゼン特性を有する磁性細線と
    該線上に所定の間隔を空けて配置した前記磁性細線より
    保持力の小さな磁性薄帯とからなるタグにおいて、前記
    磁性細線と磁性薄帯をフィルムにより両面からラミネー
    トしてなることを特徴とするタグ。
  2. 【請求項2】大バルクハウゼン特性を有する磁性細線と
    該線上に所定の間隔を空けて配置した前記磁性細線より
    保持力の小さな磁性薄帯とからなるタグを、取り外し困
    難に設けた冊子体において、前記磁性細線と磁性薄帯が
    フィルムにより両面からラミネートされてなることを特
    徴とする冊子体。
JP2001117928A 2001-04-17 2001-04-17 タグ及び冊子体 Pending JP2002312735A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009059153A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Dainippon Printing Co Ltd 書籍および書籍の製造方法
JP2009073173A (ja) * 2007-08-31 2009-04-09 Dainippon Printing Co Ltd 書籍及び書籍の製造方法
JP2014171044A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Yokohama National Univ 電気パルス発生装置、及び電気パルス発生装方法
CN110853279A (zh) * 2019-11-26 2020-02-28 徐州龙安电子科技有限公司 一种衣物标签防盗系统

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